JP7204563B2 - 原稿搬送装置 - Google Patents
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Description
本体と、
前記本体の給紙口と排出口との間で原稿を搬送する搬送手段と、
前記本体内に収容され、前記本体から引き出される積載トレイと
を備え、
前記積載トレイは、
前記本体から引き出された第1の位置において前記本体に設けられた第1突き当て部に当接する第1当接部を有し、
前記積載トレイの先端が前記原稿の積載面側に向かう第1の方向に回動されることで、前記第1当接部と前記第1突き当て部との当接状態が解除され、
前記第1の位置からさらに引き出された第2の位置において、前記積載トレイの第2当接部と前記本体に設けられた第2突き当て部とが当接し、
前記第1の位置と前記第2の位置とで、前記本体に対する前記積載トレイの角度が異なることを特徴とする。
図1は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの概略図である。本実施形態においては、原稿搬送装置に一例として画像読取装置Aを例に挙げて説明する。
画像読取装置Aは、載置台1に積載された1つ又は複数の搬送媒体Sを1つずつ本体内の経路RTに沿って給紙口から排出口まで搬送してその画像を読み取り、排出トレイ2(積載トレイ)に排出する装置である。読み取る搬送媒体Sは、例えば、OA紙、チェック、小切手、名刺、カード類等のシートであり、厚手のシートであっても、薄手のシートであってもよい。カード類は、例えば、保険証、免許証、クレジットカード等を挙げることができる。搬送媒体Sには、また、パスポートなどの冊子も含まれる。冊子を対象とする場合、ホルダ200を用いることができる。透明なホルダ200に見開き状態の冊子を収容して載置台1に載置することで、冊子がホルダ200と共に搬送され、その画像を読み取ることができる。
経路RTに沿って搬送媒体Sを給送する給送機構としての第1搬送部10が設けられている。第1搬送部10は本実施形態の場合、送りローラ11と、送りローラ11に対向配置される分離ローラ12と、を備え、載置台1上の搬送媒体Sを搬送方向D1に一つずつ順次搬送する。送りローラ11には、モータ等の駆動部3から伝達部5を介して駆動力が伝達され、図中矢印方向(経路RTに沿って搬送媒体Sを搬送させる正方向)に回転駆動される。伝達部5は例えば電磁クラッチであり、駆動部3からの送りローラ11への駆動力を断続する。
駆動部3と送りローラ11とを接続する伝達部5は、例えば、本実施形態では、通常時において駆動力が伝達される状態とし、搬送媒体Sを逆送または停止する場合には駆動力を遮断する。送りローラ11は伝達部5により駆動力の伝達が遮断されると、自由回転可能な状態となる。なお、このような伝達部5は、送りローラ11を一方向のみに駆動させる場合には設けなくてもよい。
送りローラ11に対向配置される分離ローラ12は、搬送媒体Sを1つずつ分離するためのローラであり、送りローラ11に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するため、分離ローラ12は揺動可能に設けると共に送りローラ11へ付勢されるように構成される。分離ローラ12は、トルクリミッタ12aを介して駆動部3から駆動力が伝達され、実線矢印方向(送りローラ11の正方向とは逆方向))に回転駆動される。
第1搬送部10の搬送方向下流側にある搬送機構としての第2搬送部20は、駆動ローラ21と、駆動ローラ21に従動する従動ローラ22とを備え、第1搬送部10から搬送されてきた搬送媒体Sをその下流側へ搬送する。駆動ローラ21にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ22は駆動ローラ21に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ21に連れ回る。この従動ローラ22は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ21に対して付勢された構成としてもよい。
ここで、本実施形態の画像読取装置Aでは、第2搬送部20と第3搬送部30との間に配置される画像読取ユニット70によって画像の読み取りを行うため、第2搬送部20及び第3搬送部30は搬送媒体Sを定速搬送する。搬送速度は常に第1搬送部10の搬送速度以上とすることで、先行搬送媒体Sに後続搬送媒体Sが追いついてしまう事態を確実に回避できる。例えば、本実施形態では、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度を、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度よりも速くなるように速度制御するようにしている。
第1搬送部10と第2搬送部20との間に配置される重送検出センサ40は、静電気等で紙などの搬送媒体S同士が密着し、第1搬送部10を通過してきた場合(つまり重なって搬送される重送状態の場合)に、これを検出するための検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)の一例である。重送検出センサ40としては、種々のものが利用可能であるが本実施形態の場合には超音波センサであり、超音波の発信部41とその受信部42とを備え、紙等の搬送媒体Sが重送されている場合と1つずつ搬送されている場合とで、搬送媒体Sを通過する超音波の減衰量が異なることを原理として重送を検出する。
このような重送検出センサ40よりも搬送方向下流側に配置される媒体検出センサ50は第2搬送部20よりも上流側で、第1搬送部10よりも下流側に配置された搬送路RT上流側の検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)としての一例であり、第1搬送部10により搬送される搬送媒体Sの位置、詳細には、媒体検出センサ50の検出位置に搬送媒体Sの端部が到達又は通過したか否かを検出する。媒体検出センサ50としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合には光学センサであり、発光部51とその受光部52とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として搬送媒体Sを検出する。
媒体検出センサ60よりも下流側にある画像読取ユニット70は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えている。本実施形態の場合、画像読取ユニット70は経路RTの両側に一つずつ配置されており、搬送媒体Sの表裏面を読み取る。しかし、経路RTの片側にのみ一つ配置して、搬送媒体Sの片面のみを読み取る構成としてもよい。また、本実施形態では、画像読取ユニット70を経路RTの両側に対向配置した構造としているが、例えば、経路RTの方向に間隔をあけて配置してもよい。
図2を参照して制御部80について説明する。図2は画像読取装置Aの制御部80のブロック図である。
画像読取装置Aの基本的な動作について説明する。制御部80は、例えば画像読取装置Aが接続された外部パソコンから画像読み取りの開始指示を受信すると、第1乃至第3搬送部10乃至30の駆動を開始する。載置台1の積載面に積載された搬送媒体Sはその最も下に位置する搬送媒体Sから1つずつ搬送される。
搬送の途中で搬送媒体Sは重送検出センサ40により重送の有無が判定され、重送が無いと判定されると搬送が継続される。なお、重送があると判定された場合には、搬送を停止するか、第1搬送部10による後続搬送媒体Sの取り込みを停止して、重送状態にある搬送媒体Sをそのまま排出するようにしてもよい。
制御部80は、媒体検出センサ60の検出結果に基づくタイミングで、第2搬送部20により搬送されてきた搬送媒体Sの、画像読取ユニット70による画像の読み取りを開始し、読み取った画像を一次記憶して順次外部パソコンへ送信する。画像が読み取られた搬送媒体Sは第3搬送部30により排出トレイ2に排出されてその搬送媒体Sの画像読取処理が終了する。
給送トレイ110には、配置される搬送媒体Sの大きさに合わせて搬送方向に対して直交する方向にスライド可能に取り付けられた規制部材111が設けられている。また、給送トレイ110の中央には、引き出して使用することのできる給紙延長トレイ112が設けられている。
図3は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの概略断面図である。本体100は、上部ユニット103と下部ユニット104とから構成され、上部ユニット103は下部ユニット104に対し、本体ヒンジ105を支点として回動可能に取り付けられている。なお、本実施形態においては、本体ヒンジ105は第1ヒンジ101と同軸に設けられており、軸部材を共通としている。
図5は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの要部断面図である。上部ユニット103を収納する際に勢いよく回動させると、上部ユニット103が下部ユニット104側に接触する際に大きな衝撃が加わり、大きな音が発生してしまうなどすることがある。本実施形態に係る画像読取装置Aにおいては、上部ユニット103の分離ローラ12の両脇に、金属製の上部弾性部材140が設けられている。
図6は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの画像読取ユニット70の断面図である。
正面下部の下部パネル91には排出開口92が設けられており、第3搬送部30によって搬送された搬送媒体Sが排出される。
以下に、図15を用いて、本発明の第2の実施例について説明する。本実施例においては、実施例1における排出トレイの角度調整機構を、画像読取装置Aの本体100に設けられた給紙口に給紙する原稿を支持する給紙トレイに適用したものである。なお、実施例1と同じ構成については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。また、同様の構成については同じ符号を用いる。
S 搬送媒体
1 載置台
2 排出トレイ
3 駆動部
4 駆動部
5 伝達部
10 第1搬送部
11 送りローラ
12 分離ローラ
20 第2搬送部
30 第3搬送部
70 画像読取ユニット
80 制御部
90 正面パネル
100 本体
100a 凹部
100b 突き当て部
102 底部
102a 摺動面
102b 凸形状(収納時用)
102c 凸形状(展開時用)
102d 抜け止め面
102e 突き当て部
102f 回転止め面
122 操作キー群
151 排出トレイ
151d ヒンジ部
151e 第1当接部
151f 第2当接部
151g クリック
153 第1の延長トレイ
154 第2の延長トレイ
154b 指掛け形状
Claims (11)
- 本体と、
前記本体の給紙口から排出口との間で原稿を搬送する搬送手段と、
前記本体内に収容され、前記本体から引き出されて原稿を積載可能な積載トレイと
を備え、
前記積載トレイは、
前記本体から引き出された第1の位置において前記本体に設けられた第1突き当て部に当接する第1当接部を有し、
前記積載トレイの先端が前記原稿の積載面側に向かう第1の方向に回動されることで、前記第1当接部と前記第1突き当て部との当接状態が解除され、
前記第1の位置からさらに引き出された第2の位置において、前記積載トレイの第2当接部と前記本体に設けられた第2突き当て部とが当接して前記積載トレイが保持され、
前記第1の位置と前記第2の位置とで、前記本体に対する前記積載トレイの角度が異なることを特徴とする原稿搬送装置。 - 前記第2の位置においては、前記第2当接部と前記第2突き当て部とが当接することで、前記第1の方向と反対の第2の方向への前記積載トレイの回動が規制されることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
- 前記積載トレイの引き出し方向において、前記第1突き当て部よりも前記積載トレイの回動中心の方が前記積載トレイの先端側に位置し、
前記本体が載置される載置面と前記第1の位置における前記積載トレイとがなす角よりも、前記載置面と前記第2の位置における前記積載トレイとがなす角の方が大きいことを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。 - 前記本体において前記積載トレイを収容する収容部の内面のうちの上面から下方に突出し、前記第1突き当て部が設けられた突出部を有し、
前記第1の位置において、前記第1当接部が前記第1突き当て部に当接することで前記積載トレイの移動が規制され、
前記第1の位置において前記第1の方向に前記積載トレイの先端が回動されて、前記第1当接部と前記第1突き当て部とが前記積載トレイの引き出し方向で重ならない位置において、前記積載トレイが前記本体から引き出されて前記第2の位置に到達し、
前記第2の位置においては、前記突出部と前記第1当接部とが前記第1の方向で重なることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の原稿搬送装置。 - 前記積載トレイは、下面側から前記積載面側に突出する突出部を有し、
前記第1当接部と前記第2当接部は前記突出部に一体に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の原稿搬送装置。 - 前記積載トレイは、前記本体に設けられた摺動面に対し摺動する抜け止め部を中心として前記第1の方向に回動可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の原稿搬送装置。
- 前記第1突き当て部と前記第1当接部との当接部における少なくとも一方には第1円弧形状が形成され、前記第1円弧形状の中心と、前記積載トレイの回動中心とが一致することを特徴とする請求項6に記載の原稿搬送装置。
- 前記積載トレイが前記第1の位置から前記第2の位置に引き出される際に、前記本体において前記積載トレイを収容する収容部の内面のうちの上面から下方に突出した凸形状を乗り越えるクリック部を有し、
前記クリック部は、前記積載トレイが前記第1の方向に回動される際に前記凸形状に沿う第2円弧形状を有し、
前記第2円弧形状の中心と、前記積載トレイの回動中心とが一致することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の原稿搬送装置。 - 前記クリック部は、前記積載トレイが前記第1の方向に回動される間、前記凸形状に当接し、前記積載トレイが引き出し方向と反対方向へ移動することを規制することを特徴とする請求項8に記載の原稿搬送装置。
- 前記積載トレイに対して引き出し可能に設けられた延長トレイを有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の原稿搬送装置。
- 前記積載トレイは、前記本体における前記排出口の下方に収容された排出トレイであり、
前記排出トレイは、前記本体の載置面と平行に引き出されることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の原稿搬送装置。
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