JP6958109B2 - シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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本発明は、シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置に関するものである。
シートを搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されるシートに接触して回動する回動部材と、回動部材の回動を検知して、シートを検知するシート検知手段とを備えたシート搬送装置が知られている。
特許文献1には、上記シート搬送装置として、シートの幅方向において、国際規格等で設定された一般的にパンチ穴が形成される位置を避けるようにして上記回動部材を設けることで、回動部材がパンチ穴に引っ掛るのを防止し、回動部材がシートの搬送を阻害しないようにしたものが記載されている。
しかしながら、ユーザー自らシートに開けたパンチ穴は、幅方向において国際規格等で設定された位置からずれた位置に形成される場合がある。その場合、回動部材がパンチ穴に引っ掛るおそれがあった。
上記課題を解決するために、本発明は、厚さの異なる複数種類のシートを搬送する搬送手段と、前記シート上の画像を読み取る画像読取位置の手前に配置され、前記シートに接触して回動する回動部材と、前記回動部材を検知する検知手段とを有するシート検知手段を備えたシート搬送装置において、前記回動部材は、軸部と、前記シートに接触する接触部と、前記検知手段によって検知される被検知部と、を備え、前記接触部の幅は、6.5mm以上であり、前記被検知部の回動方向にローラの回転軸が設けられ、前記検知手段は前記ローラの回転軸の上方に配置され、前記被検知部には、前記被検知部が前記ローラの回転軸側に回動したときに前記ローラの回転軸に突き当たらないよう切り欠きが設けられていることを特徴とするものである。

本発明によれば、国際規格等で規定された位置からずれた位置にパンチ穴が形成されたとしても、回動部材がパンチ穴に引っ掛ることなく、良好にシートを搬送することができる。
画像形成装置の斜視図。 同画像形成装置の画像読取装置の概略構成図。 同画像読取装置の自動原稿搬送装置を開いた状態を示す斜視図。 同画像読取装置の平面図。 カバーを開いた状態の自動原稿搬送装置の斜視図。 同自動原稿搬送装置のプルアウト駆動ローラ、読取入口駆動ローラ、読取出口駆動ローラおよび排紙駆動ローラを示す斜視図。 同読取入口駆動ローラ、同読取出口駆動ローラおよび同排紙駆動ローラを示す正面図。 排出口付近を示す同自動原稿搬送装置の斜視図。 図8のB方向から見た図。 同自動原稿搬送装置の断面図。 同画像読取装置の一部の斜視図。 ストレート搬送の動作について説明する図。 従来の読取入口センサとして、反射型光学センサを用いた例を示す概略構成図。 読取入口センサとして、透過型光学センサと、従来のセンサフィラーとを用いた例を示す概略構成図。 透過型光学センサと、従来のセンサフィラーとで構成した読取入口センサの斜視図。 従来における原稿の紙間について説明する図。 本実施形態の読取入口センサの斜視図。 本実施形態における穴あき原稿の搬送の様子を示す概略図。 本実施形態における穴あき原稿の搬送の様子を示す概略斜視図。 変形例の読取入口センサの概略構成図。 同変形例の読取入口センサの斜視図。 (a)は、同変形例の読取入口センサが設けられた自動原稿搬送装置の断面図であり、(b)は、同自動原稿搬送装置の読取入口ローラ対付近の拡大断面図。 同読取入口ローラ対付近の断面斜視図。 センサフィラーが、トーションスプリングの付勢力による回動方向と逆方向に回動したとこの様子を示す図。 (a)は、同変形例におけるセンサフィラーの配置位置について説明する図であり、(b)は、センサフィラーを、本変形例よりも読取入口ローラ対の搬送ニップから離した配置した場合について説明する図。
以下、本発明を、画像読取装置を備えた画像形成装置に適用した実施形態について説明する。
図1は一例に係る画像形成装置の斜視図である。画像形成装置としての複写機1は、画像形成部3と、画像読取部4と、シート搬送装置としての自動原稿搬送装置5と、から主に構成されている。画像読取部4と自動原稿搬送装置5とで画像読取装置6を構成している。
(1)作像部(画像形成部)
画像形成手段たる画像形成部3は、例えば露光ユニットと、複数の感光体ドラムと、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーを用いる現像装置と、転写ベルト、二次転写部および定着部等とを備えている。この画像形成部3は、画像読取装置6で読み取った読取画像又はPC等外部装置から送信される印刷データに基づき、例えば露光ユニットにより各色の感光体ドラムを露光して各感光体ドラム上に静電潜像を形成する。次に、現像装置の各色の現像ユニットで各感光体ドラムの潜像上にトナーを供給して現像する。また、画像形成部3は、各色の感光体ドラム上のトナー像を転写ベルトに一次転写し、二次転写部で記録紙上に重ねて二次転写した後、定着部により記録紙上のトナー像を加熱および加圧して定着させ、カラー画像を形成することができるようになっている。以上のような電子写真方式の画像形成部3に代えインクジェット方式などの他の記録方式を採用した画像形成部を用いてもよい。
(2)読取部の説明
(i)読取部の全体
図2は同画像形成装置の画像読取装置6の概略構成図である。画像読取装置6は、自動搬送中に原稿画像を読み取るDFスキャナモード(搬送原稿読取りモード)と、平坦なコンタクトガラス上に載置された原稿の画像を読み取るフラットベッドスキャナモード(載置原稿読取りモード)とに切替え可能に構成されている。
フラットベッドスキャナモードにおいて、画像読取部4は、フラットベッドコンタクトガラス41上の原稿(例えば原稿シート、厚紙、本等)の画像面に光を照射して、その画像面からの反射光を画像信号に変換することにより原稿画像を読み取ることができる。
また、DFスキャナモードにおいて、自動原稿搬送装置5は、シート載置台である原稿テーブル51上に積載された原稿束から原稿Sを1枚ずつ分離して原稿搬送経路52内に搬入し、原稿搬送経路52に沿って搬送する。そして、その搬送中、原稿Sが、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の上面側のDFコンタクトガラス42に対面するようになっている。すなわち、画像読取装置6は、自動原稿搬送装置5により搬送される原稿シート上の画像を画像読取部4のDFコンタクトガラス42上で順次読取りすることにより、DFスキャナの機能を発揮できるようになっている。
図3は、自動原稿搬送装置5を開いた状態を示す斜視図である。自動原稿搬送装置5は、画像読取部4にヒンジ等の開閉機構を介して取り付けられている。そして、自動原稿搬送装置5は、図3に示すように、画像読取部4に対してフラットベッドコンタクトガラス41上を開放する開位置と、フラットベッドコンタクトガラス41上の原稿を押付け可能な閉位置とを採り得るようになっている。
(ii)原稿テーブル(マルチトレイ)
図4は同画像読取装置6の平面図である。原稿テーブル51は、自動原稿搬送装置5にセットされた原稿Sをその給紙方向と直交するシート幅方向で位置決めする左右一対の可動のサイドガイド板54が装着されている。これらサイドガイド板54は、原稿テーブル51と原稿Sの幅方向の中心を一致させるように相対的に接近・離間可能である。ただし、サイドガイド板54は、原稿テーブル51の一方の縁部側に原稿Sの一方の縁部を当接させて他方の縁部側のみを移動可能に配置したものでもよい。
図2に示すように、自動原稿搬送装置5は、少なくともその上方を開閉可能としたカバー55によって覆われている。カバー55は、原稿Sの先端がそのカバー内に入るように原稿テーブル51の給紙側の端部付近の上方に給紙口55aを形成している。また、カバー55は、給紙口55aよりも内部に原稿テーブル51の先端部分が収納されるように、原稿テーブル51の先端部分の上方を覆っている。また、自動原稿搬送装置5は、給紙口55aから排出口56までの原稿搬送経路52の搬送通路を形成する主要なガイド部分を、カバー55等に形成されたリブ55b等によって形成している(図5参照)。
(iii)読取ユニット(構成、動作)
フラットベッドコンタクトガラス41は、画像読取装置6がフラットベッドスキャナとして機能する場合であって読取対象の原稿シートが載置されるとき、その原稿S(以下、第1の原稿ともいう)の画像面に対面するようになっている。また、DFコンタクトガラス42は、画像読取装置6がDFスキャナとして機能する場合に、原稿搬送経路52の所定読取り位置を通過する原稿S(以下、第2の原稿ともいう)の画像面に対面するようになっている。さらに、DFコンタクトガラス42は、フラットベッドコンタクトガラス41に対して予め設定された傾斜角をなすよう傾斜している。
画像読取部4の内部には、第1読取ユニット45(読取ユニット)と、図2中の左右方向に延びるガイドロッド46とが設けられている。
第1読取ユニット45は、一体型光学走査ユニット47と、一体型光学走査ユニット47を保持するブラケット48と、一体型光学走査ユニット47およびブラケット48の間に圧縮状態で組み込まれた複数の圧縮コイルばね49(弾性部材)とで構成されている。
一体型光学走査ユニット47は、例えばモールドフレームに、等倍結像素子ルーフミラーレンズアレイ、光路分離ミラー、等倍イメージセンサ、照明光源等を保持させた密着イメージセンサとして構成されている。この一体型光学走査ユニット47は、画像を主走査方向に高解像でライン走査することができ、ブック原稿等の画像読取りにも対応可能な大きな焦点深度を有するように構成されている。なお、一体型光学走査ユニット47は、DFスキャナとフラットベットスキャナに対応できる構成であれば、特定の方式に限定されるものではない。主走査方向は、フラットベッドコンタクトガラス41の上面およびDFコンタクトガラス42の上面の双方に対して平行な方向である。
一体型光学走査ユニット47は、また、ブラケット48の下方側に配置されたガイドロッド46によって副走査方向に移動自在に案内されている。そして、その副走査方向の位置に応じて、一体型光学走査ユニット47は、その上部でフラットベッドコンタクトガラス41およびDFコンタクトガラス42のうちいずれか片方または両方にスライド可能に当接する。これにより、第1読取ユニット45は、ガイドロッド46に沿って移動自在であるものの、ガイドロッド46の軸回りの傾きを規制される。
この第1読取ユニット45は、フラットベッドコンタクトガラス41上の原稿の画像面を主走査方向にライン走査するとともに副走査方向に移動することで、原稿の画像を読み取ることができる。また、第1読取ユニット45は、DFコンタクトガラス42上を通過する搬送原稿の画像を主走査方向にライン走査することで、原稿の画像を読み取ることができる。
なお、画像読取部4の内部には、無端のループ状でその周方向の一箇所に第1読取ユニット45のブラケット48が固定されたタイミングベルトが設けられている。また、画像読取部4の内部には、タイミングベルトが弛みなく掛け渡された複数のタイミングプーリと、いずれか1つのタイミングプーリを回転駆動するモータ等が設けられている。
フラットベットスキャナモードの読取動作を行う場合、第1読取ユニット45は、ホームポジションから副走査方向一方側に移動しながら、例えば図2に破線で示す停止位置付近のホームポジションから同図中の右側に移動する。そして、その微小移動距離毎に一体型光学走査ユニット47によるライン走査を実行して、フラットベッドコンタクトガラス41上の載置原稿の表面(下面)の画像を読み取る。また、その読取動作が終了すると、第1読取ユニット45は、再度ホームポジションに戻る。
DFスキャナモードの読取動作を行う場合、第1読取ユニット45は、図2の矢印に示すように、破線で示すホームポジションから図中実線で示すDFコンタクトガラス42の下方に移動する。すなわち、第1読取ユニット45は、ホームポジションから予め設定された距離だけ副走査方向他方側に移動してDFコンタクトガラス42の下方で停止し、DFコンタクトガラス42上を通過する搬送原稿の表面の画像を読み取る。
第1読取ユニット45は、このように、フラットベッドコンタクトガラス41の下方側とDFコンタクトガラス42の下方側とに位置し得るよう副走査方向に移動可能である。そして、一体型光学走査ユニット47は、その副走査方向位置に応じて、フラットベッドコンタクトガラス41を通して画像読取り可能な水平の第1読取姿勢と、DFコンタクトガラス42を通して画像読取り可能な傾斜した第2読取姿勢とに姿勢変化する。
自動原稿搬送装置5は、定型のシートを載置可能な原稿載置台としての原稿テーブル51と、原稿Sを画像読取り可能に搬送する原稿搬送経路52と、画像読取り後の原稿シートをスタックする排紙トレイ53とを備えている。原稿テーブル51と排紙トレイ53とは、小型化を目的として、少なくともそれらの一部が離間する状態で上下に重ねて配置されている。
(iv)DFスキャン(Uターン搬送)
この自動原稿搬送装置5は、原稿テーブル51に載置された原稿束から最上位の原稿Sを1枚ずつ分離して反転搬送可能に折り返された原稿搬送経路52内に搬入する回転部材としてのピックアップローラ52aと分離ユニット(分離ローラ52b、分離パッド52gを含む)とを有している。また、自動原稿搬送装置5は、分離・搬入された原稿Sを折り返すように反転させ、DFコンタクトガラス42にそってその上面の所定の読取動作位置(特定作業位置)を通過するように、原稿Sを原稿搬送経路52を通して搬送する。原稿搬送経路52は、そのような搬送のための複数の搬送ローラ対(プルアウトローラ対52c、読取入口ローラ対52d)を有しており、それらより下流側に排紙用の搬送ローラ対(読取出口ローラ対52e、排紙ローラ対52f)を有している。なお、これら搬送および排紙用の搬送ローラ群の配置数や配置場所は、原稿搬送経路52の経路設定条件や、原稿Sの最小サイズの原稿搬送方向の長さ等に応じて任意に設定可能である。
図5は、カバー55を開いた状態の自動原稿搬送装置5の斜視図である。
ピックアップローラ52aは、ピックアップホルダ52hに保持されている。このピックアップホルダ52hは、両方向トルクリミッタを介して分離ローラ52bの軸152bに対して揺動可能に支持されている。これにより、ピックアップホルダ52hは、分離ローラ52bの軸152bが給紙方向へ回転駆動するときは、ピックアップローラ52aを下降させるように、分離ローラ52bの軸152bを中心に揺動する。また、分離ローラ52bの軸152bが給紙方向とは逆向きに回転駆動するときには、ピックアップローラ52aを上昇させるように、分離ローラ52bの軸152bを中心に揺動する。
また、ピックアップローラ52aは、駆動伝達用の無端ベルトおよびプーリ等を介して、分離ローラ52bの軸152bに対して接続されている。これにより、ピックアップローラ52aは、分離ローラ52bの軸152bの回転に連動して回転するように構成されている。
分離ローラ52bの軸152bが正転方向に回転すると、分離ローラ52b及びピックアップローラ52aが正転方向に回転するとともに、ピックアップホルダ52hが揺動してピックアップローラ52aが原稿テーブル51上の原稿Sに当接する。このとき、分離ローラ52bの軸152bとピックアップホルダ52hとの間に介在する両方向トルクリミッタにより、分離ローラ52bの軸152bからピックアップホルダ52hへの過度のトルク伝達および回転が遮断される。その結果、ピックアップローラ52aは、原稿Sに対して適度な接触圧で接触状態を維持する。そして、ピックアップローラ52aの回転により原稿テーブル51上の原稿Sが、分離ローラ52bと分離パッド52gとで形成された分離ニップへ向けて搬送される。
ピックアップローラ52aによってピックアップされた原稿Sが分離ニップに進入すると、分離ローラ52bに接している最上位の原稿Sは、分離ローラ52bの回転に伴って分離ニップを通過する。一方、分離ニップに進入した残りの原稿Sは、分離パッド52gとの摩擦力によって分離ニップの通過を阻止される。その結果、ピックアップローラ52aによって数枚の原稿Sがピックアップされた場合でも、最上位の原稿Sだけが分離ニップを通過し、送り出される。
また、各搬送ローラを駆動するモータから分離ローラ52bの軸152bへの駆動伝達経路上には、駆動側と被駆動側の連結/非連結を切り替えるための給紙クラッチが設けられている。給紙クラッチのON(連結、接続)/OFF(非連結、遮断)を適宜切り替えることで、原稿Sの呼出時期や搬送間隔(紙間距離)などを制御するようになっている。本実施形態において、モータの駆動力は、プルアウト駆動ローラ52c2、読取入口駆動ローラ52d2、読取出口駆動ローラ52e2、排紙駆動ローラ52f2にも伝達される。給紙クラッチは、分離ローラ52bおよびピックアップローラ52aについてのみ回転を制御するもので、プルアウト駆動ローラ52c2、読取入口駆動ローラ52d2、読取出口駆動ローラ52e2、排紙駆動ローラ52f2は、モータの出力軸に対して常に連結している。したがって、プルアウト駆動ローラ52c2、読取入口駆動ローラ52d2、読取出口駆動ローラ52e2、排紙駆動ローラ52f2は、同時あるいは一体的に駆動する構成となっている。
原稿テーブル51に載置された全ての原稿Sが排紙トレイ53に排出されて画像読取動作が終了したら、分離ローラ52bの軸152bを逆転方向に回転し、ピックアップローラ52aを原稿テーブル51から離間させ、図2に示す実線の位置へ移動させる。
分離ローラ52bと、ピックアップローラ52aは、軸方向の中央にひとつ配置されており、分離ローラ52bとピックアップローラ52aの幅は、同寸法である。プルアウトローラ対52cのプルアウト従動ローラ52c1は、カバー55に回動自在に支持されている。また、プルアウト従動ローラ52c1およびプルアウト駆動ローラ52c2は、軸方向(原稿の幅方向)に2つ並んで設けられており、これらローラ52c1,52c2は、分離ローラ52bやピックアップローラ52aの幅内に設けられている。
図6は、プルアウト駆動ローラ52c2、読取入口駆動ローラ52d2、読取出口駆動ローラ52e2および排紙駆動ローラ52f2を示す斜視図である。また、図7は、読取入口駆動ローラ52d2、読取出口駆動ローラ52e2および排紙駆動ローラ52f2を示す正面図である。
読取入口駆動ローラ52d2、読取出口駆動ローラ52e2は、プルアウト駆動ローラ52c2と同様、軸方向(原稿の幅方向)に2つ並んで設けられている。各読取入口駆動ローラ52d2、各読取出口駆動ローラ52e2は、各プルアウト駆動ローラ52c2は、図7に示すように、原稿搬送経路52の軸方向中央Aを基準にして対称に配置されている。また、各読取入口駆動ローラ52d2、各読取出口駆動ローラ52e2は、各プルアウト駆動ローラ52c2に比べて幅広となっている。読取入口従動ローラ52d1、読取出口従動ローラ52e1は、読取入口駆動ローラ52d2、読取出口駆動ローラ52e2と同様に構成されている。
一方、排紙駆動ローラ52f2は、軸方向に4つ配置されている。これは、以下の理由からである。読取出口ローラ対52eや排紙ローラ対52fの搬送ニップに原稿の先端がスムーズに入り込むように、読取出口ローラ52対eや排紙ローラ対52fの搬送ニップのニップ圧は、読取入口ローラ対52dに搬送ニップのニップ圧よりも低く抑える必要がある。なぜなら、読取出口ローラ対52eや排紙ローラ対52fの搬送ニップに原稿の先端がスムーズに入り込まない場合、原稿が撓んでしまうおそれがある。その結果、原稿がDFコンタクトガラス42から離間してしまい、良好に画像の読み込みができないおそれがあるからである。
しかし、読取出口ローラ52対eや排紙ローラ対52fの搬送ニップのニップ圧を低く抑えることで、原稿の後端が、読取入口ローラ対52dを抜けた後、原稿は、搬送ローラ対にしっかりと狭持されなくなる。そのため、少しの外乱により、原稿がスキューするおそれがある。読取入口ローラ対52dを原稿の後端を抜けた後も、原稿の後端側の画像を、読み取り中である。よって、読取入口ローラ対52dを抜けた後、原稿にスキューが生じると、原稿の後端側の画像を良好に読み取れないおそれがある。
このため、本実施形態では、排紙駆動ローラ52f2は、軸方向に4つ配置し、軸方向4ヶ所で、原稿を狭持排紙することで、軸方向の中央付近2箇所で狭持排紙する場合に比べて、安定して原稿を搬送することができる。これにより、原稿の後端が、読取入口ローラ対52dを抜けた後も安定して原稿を搬送することができ、外乱により原稿がスキューするのを抑制することができ、原稿の後端側の画像も良好に読み取れることができる。
図8は、排出口56付近を示す自動原稿搬送装置5の斜視図であり、図9は、図8のB方向から見た図であり、図10は、自動原稿搬送装置5の断面図である。
図8〜図10に示すように、軸方向端部側の排紙従動ローラ52f1と、中央側の排紙従動ローラ52f1との間には、腰付けローラ152fが配置されている。この腰付けローラ152fは、排紙従動ローラ52f1の直径より大径であり、スポンジなどの弾性部材で構成されている。このように、腰付けローラ152fを設けることで、排紙ローラ対52fにより排紙される原稿Sは、腰付けローラ152fとの当接箇所が凸状に湾曲変形され、この湾曲変形によって原稿Sに腰付けを行うことができる。このように、腰を付けて原稿Sを排紙トレイ53に排紙することで、排紙される原稿Sが、排紙トレイ53との摺動や、排紙トレイ53上の原稿との摺動により撓んでしまうのを抑制することができる。このように、排紙時に原稿Sが撓むのを抑制することで、原稿Sを確実に、排紙トレイ53へ排出することができ、原稿の後端が、排紙ローラ対52fに挟まれた状態で、画像読取動作が終了するのを防止することができる。
本実施形態においては、上述したように、画像読取動作終了後、モータを逆回転させて、ピックアップローラ52aを原稿テーブル51から離間させている。しかも、上述したように、読取入口駆動ローラ52d2、読取出口駆動ローラ52e2、排紙駆動ローラ52f2は、モータの出力軸に対して常に連結している。したがって、モータを逆回転させて、ピックアップローラ52aを原稿テーブル51から離間させる際、読取入口ローラ対52d、読取出口ローラ対52e、排紙ローラ対52fも逆回転する。画像読取動作終了時に原稿の後端が、排紙ローラ対52fに挟まれた状態であると、原稿Sが、逆送されてしまうという不具合が発生するおそれがある。本実施形態においては、上述したように、腰付けローラ152fを設けて、原稿Sを確実に、排紙トレイ53へ排出できるようにしたので、画像読取動作終了後の原稿の逆送が生じるのを防止することができる。
先の図2に示すように、第1読取ユニット45は、一体型光学走査ユニット47が図2の実線位置に位置するとき、搬送中の原稿Sの画像を一体型光学走査ユニット47により読取動作位置で繰り返しライン走査して、原稿画像を読み取ることができる。そして、その画像読取り後の原稿Sは、読取出口ローラ対52e、排紙ローラ対52fにより排紙トレイ53に排出される。
これらピックアップローラ52a、分離ユニット(分離ローラ52b、分離パッド52gを含む)、プルアウトローラ対52c、読取入口ローラ対52d、読取出口ローラ対52eおよび排紙ローラ対52fは、原稿搬送経路52上に配置された複数のセンサやそれらの検知情報を基に搬送制御を実行するコントローラと共に、搬送手段を構成している。この搬送手段は、原稿Sを原稿テーブル51上から搬入するとともに、原稿Sが読取動作位置を通過するように折返し搬送し、原稿テーブル51外の排紙領域である排紙トレイ53上のスタック領域内に排紙する。
上記複数のセンサとは、例えば、原稿セットセンサ100、フィード後センサ101、読取入口センサ(例えばレジストセンサなど)102、手差し原稿セットセンサ103等であり、それらのセンサが原稿Sの搬送方向上流側から下流側に順に配置される。通常の原稿Sは、PPCその他の屈曲の容易なシートで、画像記録面を形成し得るものである。
原稿搬送経路52は、DFコンタクトガラス42の上流側の搬送ローラ(プルアウトローラ対52c、読取入口ローラ対52d)のニップ位置から排出口56に至る下流側の所定搬送区間において、DFコンタクトガラス42に沿って傾斜しつつ延在するストレート搬送経路61の主要部を構成している。
(v)DFスキャン(ストレート搬送)
また、本実施形態の自動原稿搬送装置5は、図2に示すカバー55に対して開閉可能に設けられた手差しトレイ5a、あるいは、閉じた状態の手差しトレイ5aに形成されたカード挿入用の挿入口5bから手差しされたシートなどを、ストレートに搬送するストレート搬送経路61が形成されている。
図11は同画像読取装置の一部の斜視図であり、図11(a)は手差しトレイ5aが閉じた状態で、上記挿入口5bからカードCの先端が挿入それた状態を示す。図11(b)〜(d)は上記手差しトレイ5aを開いた状態を示す。上面には幅方向の中心を一致させるように相対的に接近・離間可能なサイドガイド対5cが設けられている。図11(b)はサイドガイド対5cが比較的狭まった状態、図11(c)はサイドガイド対5cが最も広がった状態、図11(d)は原稿Sがセットされた状態を示す。
通常の原稿Sより高曲げ剛性となるハードシート、特に小サイズのハードシートを、DFコンタクトガラス42の上面と平行をなすように傾斜した平面に沿って搬送する。また、ストレート搬送経路61内を搬送されるとき、ハードシートは、DFコンタクトガラス42上において、所定の読取動作位置を通過するようになっている。
ここにいう小サイズのハードシートHは、樹脂等(厚紙でもよい)で形成された標準定型サイズのカード類、例えば免許証、IDカード(身分証明書カード)、交通系カード等である。よって、ここでの小サイズとは、例えば身分証明書カードの形状を定めた国際規格であるISO/IEC 7810のID−1、ID−2またはID−3のいずれか、またはそれと同程度のカードサイズである。ただし、そのカードサイズの短手方向の幅は、原稿テーブル51上にセットされる標準のカットシートサイズのうち最小サイズのカットシートの短手方向の幅よりも小さくなるように設定される。
ストレート搬送経路61上に配置された読取入口ローラ対52d、読取出口ローラ対52e、排紙ローラ対52f、ストレート搬送経路61上に配置された複数のセンサ102,103およびそれらの検知情報を基に搬送制御を実行するコントローラと共にストレート搬送手段を構成している。上記挿入口5bあるいは開いた状態の手差しトレイ5a上から挿入されたシートなどはDFコンタクトガラス42上に至る前に読取入口ローラ対52dの入り口近傍で原稿テーブル51から搬送されてくる原稿Sの経路と合流する。すなわち、この読取入口ローラ対52dの入り口近傍が合流箇所になっている。
ストレート搬送経路61上に配置された読取入口ローラ対52dと読取出口ローラ対52eとの間隔、読取出口ローラ対52eと排紙ローラ対52fとの間隔が小サイズのハードシートHの長手方向の長さ(又は短手方向長さ)以下で配置されている。
また、図7に示すように、一方の読取入口駆動ローラ52d2と他方の読取入口駆動ローラ52d2と間隔、一方の読取出口駆動ローラ52e2と他方の読取出口駆動ローラ52e2との間隔が、小サイズのハードシートHの短手方向長さ以下となっている。同様に、一方の読取入口従動ローラ52d1と他方の読取入口従動ローラ52d1と間隔、一方の読取出口従動ローラ52e1と他方の読取出口従動ローラ52e1との間隔も小サイズのハードシートHの短手方向長さ以下となっている。
また、各読取入口駆動ローラ52d2、各読取出口駆動ローラ52e2の軸方向外側の端部が、小サイズのハードシートHよりも軸方向外側に位置するように、各読取入口駆動ローラ52d2、各読取出口駆動ローラ52e2の幅が設定されている。
また、4つの排紙駆動ローラ52f2のうち、中央側の一方の排紙駆動ローラ52f2と他方の排紙駆動ローラ52f2との間隔、4つの排紙従動ローラ52f1のうち、中央側の一方の排紙従動ローラ52f1と他方の排紙従動ローラ52f1との間隔も小サイズのハードシートHの短手方向長さ以下となっている。
上記ストレート搬送経路61は、DFコンタクトガラス42の下向き傾斜に伴い、上記挿入口5bあるいは開いた状態の手差しトレイ5a上からDFコンタクトガラス42に至る範囲を、DFコンタクトガラス42の傾斜角度に沿って同一平面上に位置している。
読取出口ローラ対52eや排紙ローラ対52fを、フラットベッドコンタクトガラス41上に配置する必要がある関係で、ストレート搬送経路61を水平に構成すると、DFコンタクトガラス42、読取入口ローラ対52dや挿入口5bを、フラットベッドコンタクトガラス41よりも上方に配置する必要がある。その結果、装置が上下方向に大型化してしまう。本実施形態のように、ストレート搬送経路61を傾斜させることで、DFコンタクトガラス42や読取入口ローラ対52dをフラットベッドコンタクトガラス41よりも下方に配置することができ、自動原稿搬送装置5の上下方向の大型化を避けることができる。
しかし、ストレート搬送経路61の傾斜角度を大きくすると、排出口56が上方となり、やはり、装置の大型化となってしまう。そのため、本実施形態では、ストレート搬送経路61の傾斜角度を約17°として、装置の上下方向の大型化を抑制している。さらに、本実施形態においては、読取出口従動ローラ52e1の直径を、読取出口駆動ローラ52e2の直径よりも小さくし、読取出口ローラ対52eの搬送ニップをフラットベッドコンタクトガラス41側になるべく近い位置に配置している。これにより、装置の上下方向の大型化を抑制している。
(Uターン搬送の動作説明)
図4に示すように、原稿テーブル51に原稿Sをセットし、操作パネル200(図1参照)に設けられたスタートボタンを押下することで最上位の原稿Sから順に原稿搬送経路52へと繰り出される。そして、原稿Sは、図2に示すように給紙口55aから図中二点鎖線で示すUターン搬送経路Uで折り返されるようにUターン搬送され、読取入口ローラ対52dに至る。この後、原稿Sは、DFコンタクトガラス42の上面を通過する際に、第1読取ユニット45により一面(例えば、表面)の画像が読み取られる。
さらに、原稿Sの他面(例えば、裏面)の画像を読み取る場合には、原稿Sが第2読取装置69を通過する際に第2読取装置69により他面の画像が読み取られる。
そして、他面(例えば、裏面)の画像を読み取った後の原稿Sは、読取出口ローラ対52eおよび排紙ローラ対52fにより排出口56から排紙トレイ53に向けて排出される。つまり排紙トレイ53の上面領域が排紙領域になる。
(ストレート搬送の動作説明)
図12は、ストレート搬送の動作について説明する図である。
手差しトレイ5aからのストレート搬送経路61は、原稿テーブル51で設定されている最小サイズ原稿(例えば、葉書サイズ)よりも小さい原稿、特に、銀行等のキャッシュカードや各種クレジットカード等のような厚手の樹脂カード類の搬送(受け渡し)が可能となっている。
手差しによってカード等の小サイズのハードシートの画像を読み取る場合には、まず、手差しトレイ5aを開いてその上面にシートをセットするか、挿入口5bから小サイズのハードシートを挿入するかする。すると、手差し原稿セットセンサ103がONとなる。手差し原稿セットセンサ103がONとなったら、短時間、読取入口ローラ対52dを駆動して、読取入口ローラ対52dに小サイズのハードシートを保持させる。この状態で、操作パネル200のスタートボタンを押下するとストレート搬送経路61へと繰り出される。
そして、DFコンタクトガラス42の上面を通過する際に、第1読取ユニット45により一面(例えば、表面)の画像が読み取られる。さらに、他面(例えば、裏面)の画像を読み取る場合には、第2読取装置69を通過する際に、第2読取装置69により他面の画像が読み取られる。そして、他面(例えば、裏面)の画像を読み取った後のカードCなどは、排紙ローラ対52fなどにより排出口56から排紙トレイ53に向けて排出される。
本実施形態においては、操作パネル200のスタートボタンを押下することで、手差しトレイ5aや挿入口5bにセットされたシートを搬送するように構成しているが、読取入口ローラ対52dに小サイズのハードシートを保持したら、自動的に搬送を開始するようにしてもよい。また、操作パネル200により、スタートボタンを押下でストレート搬送するモードと、自動的にストレート搬送するモードを、設定できるようにしてもよい。
原稿をセットする原稿テーブル等が2箇所ある(51、5b、5a)ため、原稿が両方にセットされた場合の動作は次のように行う。
1.手差しトレイからの原稿搬送中、原稿テーブルに原稿束をセットされた場合
給紙クラッチにより、給紙動作(ピックアップローラ52aと分離ローラ52b)を停止することが可能であり、手差しの搬送のみが行われる。
2.原稿テーブル51にセットされた原稿束を搬送しながら、画像を読み取っている場合
Uターン搬送の動作をしている最中に、手差しトレイ5aや挿入口5bに原稿をセットすると、読取入口ローラ対52dによって原稿が運ばれ、原稿同志が接触する可能がある。その対応として、Uターン搬送の動作をしている最中に手差しトレイ5aや挿入口5bに原稿Sがセットされ、手差し原稿セットセンサ103がONとなったら、原稿ジャムとして、Uターン搬送の動作を停止するよう制御する。
次に、本実施形態の特徴点について説明する。
図13は、従来の読取入口センサ102として、反射型光学センサ1021を用いた例を示す概略構成図である。
画像読取位置の手前に配置される読取入口センサ102として、反射型光学センサ1021を用いた例では、図13(a)に示すように、原稿の搬送路へ向けて光を照射し、原稿から反射した光を受光することにより、「原稿有り」を検知する。一方、原稿がない場合は、照射した光を受光せず、「原稿無し」を検知する。光を受光しない状態(OFF)から、光を受光した状態(ON)への切り替りを検知することで、原稿の先端を検知することができる。また、光を受光した状態(ON)から、光を受光しない状態(OFF)への切り替りを検知することで、原稿の後端を検知することができる。
ところで、原稿テーブル51には、ファイル用のパンチ穴が開けられた原稿Sや、ルーズリーフのような連続的に穴が開けられた原稿Sなどが載置され、搬送される場合がある。これら、穴が開けられた原稿Sが搬送された場合、原稿Sに開けられた穴と、反射型光学センサ1021の検知位置とが一致するおそれがある。原稿Sに開けられた穴と、反射型光学センサ1021の検知位置とが一致した場合、図13(b)に示すように、反射型光学センサ1021の検知位置に穴Pが通過するときに、光を受光した状態(ON)から、光を受光しない状態(OFF)へ切り替る。その結果、原稿の後端が来たと誤検知してしまうという課題がある。また、原稿Sに開けられた穴が、反射型光学センサ1021の検知位置を抜けるときは、光を受光しない状態(OFF)から、光を受光した状態(ON)への切り替るため、次の原稿Sの先端が来たと誤検知してしまうという課題がある。
図14は、読取入口センサ102として、透過型光学センサ121と、従来のセンサフィラー1222とを用いた例を示す概略構成図であり、図15は、透過型光学センサ121と、従来のセンサフィラー1222とで構成した読取入口センサ102の斜視図である。
従来のセンサフィラー1222は、装置本体に回動自在に支持される軸部1222cと、原稿Sに接触する接触部1222bと、透過型光学センサ121により検知される被検知部1222aとを備えている。図15(a)に示すように、従来のセンサフィラー1222の接触部1222bが原稿に接触していないときは、被検知部1222aが、透過型光学センサ121の検知位置から退避している。従って、このときは、透過型光学センサ121は、照射された光を受光して「ON状態」となっている。搬送されてきた原稿Sの先端が、接触部1222bに当接すると、センサフィラー1222が軸部1222cを支点にして、図14の反時計回りに回動する。すると、図14(a)に示すように、被検知部1222aが、透過型光学センサ121の検知位置に位置し、透過型光学センサ121の受光素子に向かう光を遮る。これにより、透過型光学センサ121は、「OFF状態」となり、被検知部1222aが検知される。このように、透過型光学センサ121が、被検知部1222aを検知していない状態(ON)から、被検知部1222aを検知する状態(OFF)への切り替わりを検知することで、原稿の先端の到達を検知することができる。
原稿の後端がセンサフィラー1222の接触部1222bとの接触位置を抜けると、センサフィラー1222が図中時計回りに回動し、被検知部1222aが、透過型光学センサ121の検知位置から退避する。これにより、透過型光学センサ121が、被検知部1222aを検知している状態(OFF)から、被検知部1222aを検知していない状態(ON)へ切り替わり、原稿の後端が抜けたことを検知することができる。
従来のセンサフィラー1222は、図15に示すように、接触部1222bの幅L’が、原稿Sに開けられたパンチ穴Pの直径Cよりも短かった。そのため、図14(b)や、図15(b)に示すように、原稿に開けられた穴Pと、センサフィラー1222の接触部1222bが原稿と接触する接触位置とが、原稿の幅方向で一致すると、接触部1222bが原稿の穴Pに入り込んでしまう。その結果、センサフィラー1222が回転して、被検知部1222aが検知位置から退避位置へ移動し、原稿の後端が抜けたと誤検知してしまう。
また、図14(b)や、図15(b)に示す状態から、さらに原稿が搬送されると、原稿の穴の搬送方向下流側の縁が、接触部1222bを搬送方向に押し込み、センサフィラー1222を回動させ、被検知部1222aを退避位置から検知位置へ移動する。その結果、次の原稿の先端が、到達したと誤検知してしまう。
また、センサフィラー1222の接触部1222bが原稿の穴Pに入り込むことで、穴に入り込んだ接触部1222bが、原稿の搬送を阻害してしまうおそれもあった。
このような誤検知を抑制するために、光学センサの検知状態が切り替わった(図13に示した構成では、センサON→OFF、図14、図15では、センサOFF→ON)ら、時間計測を開始する。そして、その時間が閾値に達する前に、センサの検知状態が切り替わった場合は原稿の穴と判断し、切り替わらなかった場合は、原稿Sの後端が抜けたと判断する制御が、従来行われていた。
しかしながら、上述の制御を行った場合、原稿の紙間Kを、パンチ穴Pと誤検知しないように、図16に示すように、原稿の紙間Kを、原稿に開けられた穴Pの直径Cよりも大きくなるように設定する必要がある。また、原稿後端の検知が、実際に原稿の後端を抜けたタイミングから遅れるため、原稿後端の検知をトリガーにして行う制御に遅れが生じ、その遅れ分、原稿の紙間を広げる必要もある。その結果、生産性を十分に高めることができなかった。
また、何らかの要因で、原稿の紙間Kが、原稿に開けられた穴Pの直径以下となってしまったとき、紙間Kを、原稿穴に開けられた穴Pと誤検知してしまうおそれもある。
そこで、本実施形態においては、センサフィラーの接触部の幅を、原稿に開けられる穴の直径をよりも大きくした。以下、図面を用いて具体的に説明する。
図17は、本実施形態の読取入口センサ102の斜視図である。
図17に示すように、本実施形態の回転部材たるセンサフィラー122は、先の図14、図15に示した従来のセンサフィラー1222と同様、装置本体に回動自在に支持される軸部122cと、原稿Sに接触する接触部122bと、透過型光学センサ121により検知される被検知部122aとを備えている。そして、本実施形態のセンサフィラー122の接触部122bの幅Lを、原稿Sに開けられる穴Pの直径よりも大きくしている。
原稿Sに開けられる穴の直径は、国際規格では、「ISO838」で、5.5mm〜6.5mmと定められており、JIS規格では、「JIS S 6041 事務用あなあけ器:2穴の規格」や、「JIS Z 8303 帳票設計基準:多穴の規格」で、6±0.5mmと定められている。よって、本実施形態においては、センサフィラー122の接触部122bの幅Lを、6.5mm以上としている。
図18は、本実施形態における穴あき原稿Sの搬送の様子を示す概略図であり、図19は、本実施形態における穴あき原稿Sの搬送の様子を示す概略斜視図である。
図18(a)に示すように、センサフィラー122は、読取入口ローラ対52dと画像読取位置との間に配置されている。センサフィラー122の接触部122bが、原稿Sに非接触なときは、被検知部122aは、透過型光学センサ121の検知位置から退避位置に位置している。そして、原稿の先端が、接触部122bに接触すると、センサフィラー122が図中反時計回りに回動し、被検知部122aが退避位置から検知位置へ移動し、被検知部122aが透過型光学センサ121により検知され、原稿の先端が検知される。
その後、原稿に開けられた穴Pが、接触部122bとの接触位置を通過する。本実施形態においては、接触部122bの幅を、原稿の穴の直径よりも大きくしているので、図19(b)に示すように、接触部122bが原稿の穴Pに入り込むことがない。これにより、原稿Sが、穴Pに入り込んだセンサフィラー122に引っ掛ることなく搬送することができ、センサフィラー122が原稿の搬送を阻害することがない。
また、接触部122bが原稿の穴Pに入り込むことがなく、センサフィラー122が回動して、被検知部122aが検知位置から退避位置へ移動することがない。これにより、原稿の穴Pが、接触部122bと接触する接触位置を通過するときも、透過型光学センサ121は、被検知部122aを検知し続け、透過型光学センサ121の検知結果が変化することがない。これにより、原稿に開けられた穴Pにより、原稿Sの後端や先端を誤検知することがない。
よって、原稿に設けられた穴Pによる透過型光学センサ121の検知結果の変化か、そうでないかを判断するために、検知結果が変化してから規定の時間内に検知結果が変化するか否かをチェックする必要がない。これにより、原稿の紙間Kを、原稿に開けた穴の直径よりも短くすることが可能となり、装置の生産性を高めることができる。また、透過型光学センサ121の検知結果が、OFFからONに切り替わったときに原稿Sの後端が通過したことを検知することができる。よって、透過型光学センサ121の検知結果が、OFFからONに切り替わって規定時間経過した後に原稿の後端を検知するものに比べて、原稿の後端検知をトリガーにして行う制御を、すばやく実行することができる。
また、本実施形態では、接触部122bが原稿Sに接触していないとき、被検知部122aが退避位置に位置し、接触部122bが原稿Sに接触しているとき、被検知部122aが検知位置に位置するように構成しているが、接触部122bが原稿Sに接触していないとき、被検知部122aが検知位置に位置し、接触部122bが原稿Sに接触しているとき、被検知部122aが退避位置に位置するように構成してもよい。
また、接触部122bの幅Lは、10mm以下、好ましくは、8.5mm≦L≦10mm以下である。接触部122bは搬送中の原稿に接触しているとき、原稿に摺動するため、接触部122bが搬送の負荷となり、安定な搬送の妨げとなるため、接触部122bの幅は、なるべく狭い方が好ましい。一方で、北米等のレターサイズ(216×279mm)を用いる地域では、原稿Sに開けられる穴Pの直径は、6〜8(±0.5)mmである。よって、接触部122bの幅Lを、8.5mm以上にすることで、ファイル綴じのために原稿Sに開けられるほぼすべての穴に対して、穴による誤検知を防止することができる。また、接触部122bの幅を10mm以下とすることにより、原稿Sを安定的に搬送することができる。
また、接触部122bの幅Lを広くすればするほど、剛性としては弱くなる。本実施形態においては、ストレート搬送経路61を備え、免許証、IDカード(身分証明書カード)、交通系カード等のハードシートHを搬送できるようにしており、接触部122bの幅Lが広いと、このようなハードシートの先端が突き当たったときに、接触部122bが変形するおそれがある。このよう理由からも、接触部122bの幅Lを、10mm以下にして、なるべく狭くすることにより、センサフィラー122の剛性の低下を抑制することができ、ハードシートの先端が突き当たったときの接触部122bの変形を抑制することができる。
さらには、接触部122bの幅Lを10mm以下にすることにより、製造誤差などにより、センサフィラー122が幅方向に対して原稿Sの搬送方向に傾いて取り付けられたとき、幅方向の一端側と他端側の搬送方向のずれ量を低減することができる。これにより、原稿Sの先端が接触部122bに突き当たったときなどに、原稿Sがスキューしてしまうのを抑制することができる。また、製造誤差などにより、センサフィラー122が幅方向に対して原稿Sの搬送方向に傾いて取り付けられたときの、原稿検知タイミングのバラツキも抑制することができる。
次に、変形例の読取入口センサ102について説明する。
図20は、変形例の読取入口センサ102の概略構成図である。
図20に示すように、この変形例の読取入口センサ102においては、センサフィラー122は、透過型光学センサ121を保持するホルダ124に回転自在に支持されている。センサフィラー122は、付勢手段たるトーションスプリング125により図中時計回りに回動する方向に付勢されている。また、センサフィラー122は、ホルダ124に設けられたストッパ部124aに突き当たっており、トーションスプリング125による回動を、このストッパ部124aによって止められている。また、センサフィラー122の被検知部122aには、円弧状の切り欠き122a1が形成されている。また、この変形例では、接触部122bの原稿Sの先端が突き当たる接触面122b1が、原稿搬送方向に対して垂直な垂直面である。
図21は、本変形例の読取入口センサ102の斜視図である。
図21に示すようにホルダ124には、センサフィラー122の退避位置から検知位置への回動を規制するための規制部124bが設けられている。
図22(a)は、本変形例の読取入口センサ102が設けられた自動原稿搬送装置5の断面図であり、図22(b)は、同自動原稿搬送装置5の読取入口ローラ対52d付近の拡大断面図であり、図23は、読取入口ローラ対52d付近の断面斜視図である。
本実施形態においては、図22(a)に示すように、透過型光学センサ121が、読取入口駆動ローラ52d2の上方に配置されている。また、本変形例においても、接触部122bの幅Lを、6.5mm≦L≦10mm、より好ましくは、8.5mm≦L≦10mm以上にしている。
本実施形態においては、装置の小型化を図るため、部品間に十分な隙間がない。そのため、トーションスプリング125の付勢力による回動方向と逆方向の回動時に、センサフィラー122が、読取入口駆動ローラ52d2と干渉しないような十分なスペースを確保できない。よって、本変形例においては、読取入口駆動ローラ52d2と干渉しないよう、被検知部122aに円弧状の切り欠き122a1を設け、さらに、トーションスプリング125の付勢力による回動方向と逆方向の回動を規制する規制部124bを設けている。
図24は、センサフィラー122が、トーションスプリング125の付勢力による回動方向と逆方向に回動したとこの様子を示す図である。
センサフィラー122の被検知部122aに円弧状の切り欠き122a1を有しているため、センサフィラー122が、ある程度、トーションスプリング125の付勢力による回動方向と逆方向に回動しても、被検知部122aが、読取入口駆動ローラ52d2の軸152dに突き当たることがない。これにより、読取入口駆動ローラ52d2の軸152dに干渉することなく、センサフィラー122の回動範囲を広く取ることができる。本実施形態においては、上述したように、ストレート搬送経路61を設けて、厚みの厚いシートも搬送可能にしている。このような厚みの厚いシートの搬送時は、センサフィラー122の回動量も多くなるが、このように回動量が多くても、被検知部122aが、読取入口駆動ローラ52d2の軸152dに突き当たることがない。
また、センサフィラー122が、トーションスプリング125の付勢力による回動方向と逆方向に規定量回動すると、接触部122bがホルダ124の規制部124bに突き当たる。よって、これ以上、センサフィラー122がトーションスプリング125の付勢力による回動方向と逆方向に回動しない。これにより、被検知部122aが、読取入口駆動ローラ52d2の軸152dに干渉(突き当たる)のを確実に防止することができる。
また、この変形例においては、トーションスプリング125によりセンサフィラー122を付勢することで、原稿の後端が抜けたとき、トーションスプリング125の付勢力により、センサフィラー122を、検知位置から退避位置へ回動させることができる。これにより、センサフィラー122の自重で、検知位置から退避位置へセンサフィラー122が回動するように構成したものに比べて、原稿Sの後端が抜けた後、確実に検知位置から退避位置へセンサフィラー122を回動させることができる。また、自重でセンサフィラー122を回動させるものに比べて、検知位置から退避位置への回動を早くすることができる。これにより、精度の高い後端検知を行うことができる。
また、この変形例においては、接触部122bの接触面122b1が、原稿Sの搬送方向に対して垂直となる姿勢で、センサフィラー122のトーションスプリング125による付勢力による回動を、ホルダ124のストッパ部124aにより止めている。
接触部122bの接触面122b1が、原稿Sの搬送方向に対して垂直とすることにより、原稿の先端の位置が、多少上下に変動しても、搬送面に当接するタイミングがずれることがない。これにより、原稿先端検知タイミングがばらつくのを抑制することができ、精度よく原稿の先端を検知することができる。
また、接触面122b1が、原稿Sの搬送方向に傾斜していると、原稿Sの先端が接触面122b1に突き当たった際に、原稿の先端が、本来の搬送方向とは異なる方向にガイドされてしまう。具体的には、接触面122b1の上側が下側よりも搬送方向下流側に位置するように接触面122b1が傾斜している場合は、原稿Sの先端が上側(第2読取装置69側)へ案内され、接触面122b1の下側が上側よりも搬送方向下流側に位置するように接触面122b1が傾斜している場合は、原稿の先端が下側(画像読取部4側)へ案内される。その結果、原稿Sが本来の搬送方向とは、異なる方向に搬送され、ジャム(用紙つまり)が発生するおそれがある。一方、接触面122b1が原稿Sの搬送方向に対して垂直とすることにより、原稿Sの先端が、接触面122b1により本来の搬送方向とは異なる方向に案内されるのを抑制でき、ジャムが発生するのを抑制することができる。
また、ストッパ部124aを設けて、トーションスプリング125の付勢力でセンサフィラー122をストッパ部124aに突き当てることで、接触面122b1が原稿搬送方向に対して垂直となる位置で、正確にセンサフィラー122を止めることができる。
図25(a)は、本変形例のセンサフィラー122の配置位置について説明する図であり、図25(b)は、センサフィラー122を、本変形例よりも読取入口ローラ対52dの搬送ニップから離した配置した場合について説明する図である。
本変形例においては、トーションスプリング125により、退避位置に位置するように、センサフィラー122を付勢しているため、退避位置から検知位置へセンサフィラー122を回転させる際の負荷が大きくなっている。このため、図25(b)に示すように、原稿Sの先端がセンサフィラー122の接触部122bに突き当たる位置が、読取入口ローラ対52dの搬送ニップから離れた位置にあると、原稿Sの先端がセンサフィラー122の接触部122bに突き当たったときに、原稿Sの腰が、トーションスプリング125の付勢力に負けて、原稿Sの先端が撓むおそれがある。特に、薄紙のように腰が弱い原稿の場合、原稿Sの先端がセンサフィラー122の接触部122bに突き当たったときの原稿Sの先端部分に撓みが発生しやすい。このように、原稿Sの先端が撓むことで、本来に、原稿Sの先端が到達したタイミングから遅れて、センサフィラー122が回動し、原稿Sの先端が到達したことが検知されてしまい、検知精度が低下してしまう。
このため、図25(a)に示すように、読取入口ローラ対52dの搬送ニップからから、原稿Sの先端がセンサフィラー122の接触部122bに突き当たる位置までの距離M1を、10mm以下とし、原稿Sの先端がセンサフィラー122の接触部122bに突き当たる位置を、読取入口ローラ対52dの搬送ニップの近傍に設けるのが好ましい。
読取入口ローラ対52dの搬送ニップ出口近傍の原稿Sは、読取入口ローラ対52dに挟まれていることから、腰が強い。従って、原稿Sの先端が接触部122bに突き当たったとき、原稿Sの先端が撓むことなく、原稿先端でトーションスプリング125の付勢力に抗して、センサフィラー122を退避位置から検知位置へ回動させることができる。これにより、ほぼ、原稿Sの先端がセンサフィラー122に接触したタイミングで、センサフィラー122を回動させることができ、先端検知が遅れることなく、精度よく行うことができる。
また、上述では、読取入口センサ102に、本発明を適用した例について説明したが、原稿セットセンサ100,103、フィード後センサ101に、本発明を適用してもよい。また、自動原稿搬送装置5の他に、画像形成部3における記録紙を搬送する搬送部に設けられた搬送されてくる記録紙を検知する検知センサに、本発明を適用することができる。
以上に説明したものは一例であり、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
原稿などのシートを搬送する搬送手段と、前記シート上の画像を読み取る画像読取位置の手前に配置され、前記シートに接触して回動する回動部材と、回動部材を検知する透過型光学センサなどの検知手段とを有する読取入口センサ102などのシート検知手段を備えた自動原稿搬送装置5などのシート搬送装置において、前記回動部材の幅は、6.5mm以上である。
原稿などのシートに開けられるパンチ穴の直径は、国際規格では、「ISO838」で、5.5mm〜6.5mmと定められており、JIS規格では、「JIS S 6041 事務用あなあけ器:2穴の規格」や、「JIS Z 8303 帳票設計基準:多穴の規格」で、6±0.5mmと定められている。
態様1では、回動部材の幅が6.5mm以上とするため、上記国際規格等で規定されたパンチ穴の直径よりも大きく、回動部材がシートに形成されたパンチ穴に入り込んで、回動部材がパンチ穴に引っ掛ることはない。これにより、幅方向において、国際規格等で規定された位置からずれた位置にパンチ穴が形成されたとしても、回動部材がパンチ穴に引っ掛ることなく、良好にシートを搬送することができる。
(態様2)
態様1において、センサフィラー122などの回動部材を、搬送される原稿Sなどのシートに接触して回動する方向とは逆方向に付勢するトーションスプリング125などの付勢手段を設けた。
これによれば、変形例で説明したように、センサフィラー122などの回動部材を自重により搬送される原稿Sなどのシートに接触して回動する方向とは逆方向に回動させるものに比べて、搬送シートの後端が回動部材との接触位置を抜けた後に、確実に回動部材を回動させることができ、精度よくシートの後端を検知することができる。
(態様3)
態様2において、トーションスプリング125などの勢手段によるセンサフィラー122などの回動部材の回動を、規定の位置で止めるストッパ部124aなどのストッパを設けた。
これによれば、変形例で説明したように、センサフィラー122などの回動部材を、正確に規定の位置(本変形例では、センサフィラーの接触面122b1が原稿搬送方向に対して垂直となる位置)に位置させることができる。
(態様4)
態様1乃至3いずれかにおいて、センサフィラー122などの回動部材の原稿Sなどのシートに接触する接触面122b1が、回動部材が搬送されるシートの先端に接触する接触位置において、シートの搬送方向に対して垂直となるように構成した。
これによれば、変形例で説明したように、搬送される原稿などのシートの先端の位置が、シート面に対して垂直方向に多少ずれたとしても、シート先端が接触面に接触するタイミングをほぼ同じにできる。これにより、精度よくシートの先端を検知することができる。
また、シート先端が、接触面122b1に接触した際に、原稿の先端が接触面122b1により、シート面に対して垂直方向に案内されてしまうのを抑制することができる。これにより、シートの先端が本来の搬送方向とは異なる方向い移動して、ジャムが発生する不具合が発生するのを抑制することができる。
(態様5)
態様1乃至4いずれかにおいて、センサフィラーなどの回動部材の幅を、10mm以下にした。
これによれば、実施形態で説明したように、シートなどの原稿の搬送負荷を低減することができ、良好にシートを搬送することができる。また、回動部材の剛性の低下を抑制することができ、ICカードなどのハードシートの先端が突き当たったときの回動部材の変形を抑制することができる。
(態様6)
態様1乃至5いずれかにおいて、前記搬送手段は、前記シートを挟んで搬送する読取入口ローラ対52dなどの搬送ローラ対を備え、センサフィラー122などの回動部材は、前記搬送ローラ対を抜けた直後の前記シートに接触するように配置した。
これによれば、変形例で説明したように、原稿などのシートの先端が、センサフィラー122などの回動部材に突き当たったときにシートの先端部分が撓んでしまうのを抑制することができる。これにより、回動部材が回動するタイミングが遅れるのを抑制することができ、精度よくシートの先端を検知することができる。
(態様7)
態様1乃至5において、前記搬送手段は、前記シートを挟んで搬送する読取入口ローラ対52dなどの搬送ローラ対を備え、前記回動部材は、前記搬送ローラ対と前記画像読取位置との間に配置される。
これによりよれば、画像読取位置へ進入する直前のシートを検知することできる。
(態様8)
態様6または7において、読取入口ローラ対52dなどの搬送ローラ対は、前記シートとは別の被読取媒体を前記画像読取位置に向かって案内するストレート搬送路と、前記シートを前記画像読取位置に向かって案内するシート搬送経路とが合流する合流箇所と前記画像読取位置との間に配置される。
これによれば、読取入口ローラ対52dなどの搬送ローラ対で、シートと、被読取媒体とを画像読取位置へ搬送することができる。
(態様9)
態様8において、読取入口ローラ対52dなどの搬送ローラ対は、前記合流箇所の直後に配置される。
これによれば、合流箇所に進入した直後のシートと、被読取媒体とを画像読取位置へ搬送することができる。
(態様10)
態様1乃至9いずれかにおいて、搬送される原稿Sなどのシートに接触して回動する際のセンサフィラー122などの回動部材の回動量を規制する規制部124bを備えた。
これによれば、変形例で説明したように、センサフィラー122などの回動部材の搬送される原稿Sなどのシートに接触して回動部材が回動したときに回動部材が、周囲の部材(本変形例では、読取入口駆動ローラ52d2の軸152d)に突き当たるのを防止することができる。
(態様11)
原稿Sなどのシートを搬送する自動原稿搬送装置5などのシート搬送装置と、シート搬送装置によって搬送されるシート上の画像を読み取る画像読取部4などの画像読取手段とを備えた画像読取装置6において、シート搬送装置として、態様1乃至10のいずれかのシート搬送装置を用いた。
これによれば、実施形態で説明したように、良好にシート搬送装置により搬送された画像を読み取ることができる。
(態様12)
画像読取装置6と、画像読取装置6で読み取った読取画像に基づいて画像を形成する画像形成部3などの画像形成手段とを備える画像形成装置において、画像読取装置として、態様11の画像読取装置を用いた。
これによれば、良好に画像を複写することができる。
1 :複写機
3 :画像形成部
4 :画像読取部
5 :自動原稿搬送装置
5a :手差しトレイ
5b :挿入口
5c :サイドガイド対
6 :画像読取装置
41 :フラットベッドコンタクトガラス
42 :DFコンタクトガラス
45 :第1読取ユニット
46 :ガイドロッド
47 :一体型光学走査ユニット
51 :原稿テーブル
52 :原稿搬送経路
52a :ピックアップローラ
52b :分離ローラ
52c :プルアウトローラ対
52d :読取入口ローラ対
52e :読取出口ローラ対
52f :排紙ローラ対
52g :分離パッド
52h :ピックアップホルダ
53 :排紙トレイ
55 :カバー
61 :ストレート搬送経路
69 :第2読取装置
100 :原稿セットセンサ
101 :フィード後センサ
102 :読取入口センサ
103 :手差し原稿セットセンサ
121 :透過型光学センサ
122 :センサフィラー
122a :被検知部
122a1 :切り欠き
122b :接触部
122b1 :接触面
122c :軸部
124 :ホルダ
124a :ストッパ部
124b :規制部
125 :トーションスプリング
152f :腰付けローラ
200 :操作パネル
特開2016−101998号公報

Claims (11)

  1. 厚さの異なる複数種類のシートを搬送する搬送手段と、
    前記シート上の画像を読み取る画像読取位置の手前に配置され、前記シートに接触して回動する回動部材と、前記回動部材を検知する検知手段とを有するシート検知手段を備えたシート搬送装置において、
    前記回動部材は、軸部と、前記シートに接触する接触部と、前記検知手段によって検知される被検知部と、を備え、
    前記接触部の幅は、6.5mm以上であり
    前記被検知部の回動方向にローラの回転軸が設けられ、
    前記検知手段は前記ローラの回転軸の上方に配置され、
    前記被検知部には、前記被検知部が前記ローラの回転軸側に回動したときに前記ローラの回転軸に突き当たらないよう切り欠きが設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1に記載のシート搬送装置において、
    前記回動部材を、搬送される前記シートに接触して回動する方向とは逆方向に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項2に記載のシート搬送装置において、
    前記付勢手段による前記回動部材の回動を、規定の位置で止めるストッパを設けたことを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記接触部の幅を、10mm以下にしたことを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記搬送手段は、前記シートを挟んで搬送する搬送ローラ対を備え、
    前記ローラの軸は前記搬送ローラ対の軸であって、
    前記回動部材は、前記搬送ローラ対を抜けた直後の前記シートに接触するように配置したことを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1乃至4いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    前記搬送手段は、前記シートを挟んで搬送する搬送ローラ対を備え、
    前記ローラの軸は前記搬送ローラ対の軸であって、
    前記回動部材は、前記搬送ローラ対と前記画像読取位置との間に配置されることを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項5または6に記載のシート搬送装置において、
    前記搬送ローラ対は、前記シートとは別の被読取媒体を前記画像読取位置に向かって案内するストレート搬送路と、前記シートを前記画像読取位置に向かって案内するシート搬送経路とが合流する合流箇所と前記画像読取位置との間に配置されることを特徴とするシート搬送装置。
  8. 請求項7に記載のシート搬送装置において、
    前記搬送ローラ対は、前記合流箇所の直後に配置されることを特徴とするシート搬送装置。
  9. 請求項1乃至8いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
    搬送される前記シートに接触して回動する際の前記回動部材の回動量を規制する規制部を備えたことを特徴とするシート搬送装置。
  10. シートを搬送するシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置によって搬送されるシート上の画像を読み取る画像読取手段とを備えた画像読取装置において、
    前記シート搬送装置として、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のシート搬送装置を用いたことを特徴とする画像読取装置。
  11. 画像読取装置と、
    前記画像読取装置で読み取った読取画像に基づいて画像を形成する画像形成手段とを備える画像形成装置において、
    前記画像読取装置として、請求項10に記載の画像読取装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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