JP7037761B2 - 原稿搬送補助装置、自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents

原稿搬送補助装置、自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、原稿搬送補助装置、自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置に関するものである。
従来から、原稿読取装置に設けたADF等の自動原稿搬送装置の給送口に向けて搬送される原稿を、複数の原稿が原稿積載部に積載されているときに1枚に規制して、自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置が知られている。
例えば、特許文献1には、複数の原稿(原稿束)が原稿積載部に積載されているときに、自動原稿搬送装置の給送口(給紙口)に向けて搬送される原稿を1枚に規制する、次のような構成が記載されている。
最上位の原稿に上方から当接して回動する回動リブと、複数の原稿を載置できる原稿積載部と、原稿積載部の給送口側の略半分を構成し、最上位の原稿を搬送(給紙)適正位置に維持(保持)するように、給送口側が回動可能な原稿テーブルとを有している。また、最上位の原稿が搬送適正位置に到達したときに押し上げられた回動リブが当接し、回動リブの回動を規制する固定規制部材と、原稿テーブルを回動させる駆動源である駆動モータ(底板上昇モータ)も有している。そして、最上位の原稿を搬送適正位置に保持するように駆動モータの駆動を制御している。
このように構成することで、安定して原稿を搬送することができるとされている。
しかしながら、従来の原稿搬送補助装置には、自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する構成に用いる場合、これを備える自動原稿搬送装置等の装置が大型化したり、高コスト化したりするという問題があった。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、自動原稿搬送装置の給送口に向けて搬送される原稿枚数を、複数の原稿が原稿積載部に積載されているときに1枚に規制して、前記自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置において、当該原稿搬送補助装置は、前記原稿積載部の原稿載置面に積載した原稿を前記自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて搬送する搬送手段と、前記原稿載置面に向けた方向に付勢部材で付勢され、付勢方向に変位することで搬出口を開閉可能な開閉部材とを備え、前記開閉部材は、閉じたときに前記原稿載置面に当接する第一面と、原稿搬送時に原稿が当接して開くときに前記付勢方向とは反対方向に変位する力を受ける第二面とを有し、前記搬送手段による前記原稿積載部の原稿載置面に積載された原稿の原稿搬送方向と、前記付勢方向とのなす角度が、90°より大きいことを特徴とする。
本発明によれば、原稿搬送補助装置を備える自動原稿搬送装置等の装置が大型化したり、高コスト化したりすることを抑制できる原稿搬送補助装置を提供できる。
一実施形態に係る複写機の概略構成図。 画像形成装置に備えた読取装置の基本構成の概略構成図。 カード挿入口、及び手差しトレイの説明図。 原稿搬送補助装置を設けずにカードをカード挿入口や手差しトレイにユーザが手動で載置しつつ搬送する構成の説明図。 実施例1に係る、ユーザがADFに取り付けられた原稿搬送補助装置にカードを載置して、手動で搬送する構成の斜視説明図。 原稿搬送補助装置をADFに取り付けた断面説明図。 ADFに取り付けた原稿搬送補助装置からのカード搬送の説明断面図。 原稿搬送補助装置の基本的な構成と、ADFとの位置関係についての説明図。 原稿搬送補助装置によるカードCの搬送手順の説明図。 原稿搬送補助装置によるカードの分離機構の説明図。 複数枚のカードを積載したときの2枚目のカードに発生する力の説明図。 実施例1の構成を適用した原稿搬送補助装置の試作機での評価結果。 ゲート部品からの反力についての説明図。 ゲート部品の第二面の角度を2つの角度に変化させた場合の搬送抵抗力の説明図。 実施例2に係る、原稿搬送補助装置の概略構成説明図。 原稿搬送補助装置によるカードの搬送方向の説明図。 ゲート部材の説明図。 カードを搬送時するときのゲート部品の動作の説明図。 実施例3に係る、ゲート部品に作用する付勢力の作用線とゲート部品の自重の作用線、及び2つの作用線が存在する領域の説明図。 実施例4の構成例5に係る、ゲート部品が変位するときに互いに摺動するゲート部品のゲート摺動部と、ガイド部のガイド摺動部の説明図。 実施例5に係る、ゲート部品の付勢方向における変位量の説明図である。 実施例6に係る、ゲート部品の主走査方向における、圧縮バネの配置と、搬送するカードの幅方向の中央位置についての説明図。 実施例7に係る、ゲート部品のみに、第一凹部等を設けた場合の2つの構成例の説明図。
以下、本発明を適用した原稿搬送補助装置100を取り付けた自動原稿搬送装置(以下、単に「ADF」とも称する。)を備えた画像形成装置として、電子写真方式の複写機(以下、複写機1という)の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機1の概略構成図である。
本実施形態の複写機1は、主に、画像形成部3と、画像読取部4と、ADF5とから構成されている。本実施形態の読取装置6は、主に、画像読取部4とADF5とから構成されている。
本実施形態の画像形成部3は、例えば、潜像形成手段としての露光ユニットと、複数の潜像担持体としての感光体ドラムと、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーを用いる現像装置と、中間転写部と、二次転写部と、定着部などを備えた電子写真方式の画像形成装置である。なお、インクジェット方式などの他の方式の画像形成装置であっても良い。
画像形成部3は、読取装置6の画像読み取りによって得られる画像データや、パソコン等の外部装置から送信される画像データに基づき、例えば、露光ユニットによって各色の感光体ドラムを露光して各感光体ドラム上に静電潜像を形成し、各色の現像装置で各感光体ドラム上の潜像にトナーを供給して現像する。また、画像形成部3は、各色の感光体ドラム上のトナー像を中間転写部の中間転写ベルトに互いが重なるように一次転写した後、二次転写部で記録材である記録紙上に二次転写し、定着部で記録紙上のトナー像を加熱及び加圧して定着させ、カラー画像を形成する。
図2は、画像形成装置に備えた読取装置6の基本構成の概略構成図である。そして、図2(a)がフラットベッドスキャナモードと、DFスキャナモードの原稿トレイ51(原稿テーブル)上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読取の概要説明図、図2(b)がDFスキャナモードの1パス両面同時読取の概要説明図である。
読取装置6は、自動搬送中に原稿画像を読み取るDFスキャナモード(搬送原稿読取りモード)と、平坦なコンタクトガラス上に載置された原稿の画像を読み取るフラットベッドスキャナモード(載置原稿読取りモード)とに切替え可能に構成されている。
また、DFスキャナモードには、原稿トレイ51上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読み取りと、手差しトレイ(手差しテーブル)61上に積載(載置)したカード原稿等(以下、適宜、カードCという。)の折り曲げられないシート原稿Sを搬送するストレート搬送して読み取るストレート1枚手差し読み取りがある。
フラットベッドスキャナモードにおいて、画像読取部4は、フラットベッドコンタクトガラス41上の原稿(例えば原稿シート、厚紙、本等)の画像面に光を照射して、その画像面からの反射光を画像信号に変換することにより原稿画像を読み取ることができる。
ここで、原稿画像を読み取るときには、図中左よりに移動している表面読取用CIS45aがフラットベッドコンタクトガラス41下をガイド46にガイドされて移動することで読み取りが行われる。
また、DFスキャナモードの、シート載置台である原稿トレイ51上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読取においては、次のように読取が行われる。
ADF5は、エンドフェンスにより幅方向が規制された原稿トレイ51上に積載された原稿束からシート原稿Sを1枚ずつ、第一給送口52の入口に配置された給紙・分離機構54で分離して原稿搬送経路55内に搬入し、原稿搬送経路55に沿って搬送する。そして、その搬送中、シート原稿Sの表面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の表面側コンタクトガラス42aに対面し、表面読取用CIS45aにより読み取られるようになっている。一方、シート原稿Sの裏面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の裏面側コンタクトガラス42bに対面し、裏面読取用CIS45bにより読み取られる。
具体的には、まず、原稿トレイ51に原稿を載置し、シート原稿Sを第一センサ53が検知する。操作パネル200でスキャンを選択することで給紙・分離機構54により原稿トレイ51に載置された原稿から最上位のシート原稿Sが呼び出され、シート原稿Sは1枚に分離されローラで搬送される。第一原稿搬送機構203及び第二原稿搬送機構204で原稿が搬送されつつ、表面読取用CIS45aと裏面読取用CIS45bで画像が読取られ、第三原稿搬送機構205で搬送され、最終的に排紙トレイ56上に原稿が排紙される。
一方、DFスキャナモードの、手差しトレイ61上に積載したカードC等の折り曲げられないシート原稿Sを搬送するストレート搬送して読み取るストレート1枚手差し読取においては、次のように読取が行われる。
ADF5は、原稿搬送経路55の中途部近傍に開閉可能に設けられた手差しトレイ61上に積載されたカードC等の折り曲げられないシート原稿Sを手差し給送口62から手差し原稿搬送経路64内に搬入し、手差し原稿搬送経路64(原稿搬送経路55の中途部の原稿搬送方向下流側の略同一平面上にあるストレート部分)に沿って搬送する。そして、その搬送中、シート原稿Sの表面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の表面側コンタクトガラス42aに対面し、表面読取用CIS45aにより読み取られるようになっている。一方、シート原稿Sの裏面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の裏面側コンタクトガラス42bに対面し、裏面読取用CIS45bにより読み取られる。
具体的には、まず、手差しトレイ61上の原稿を手差し給送口62に挿入することで手差し検知センサ63が原稿を検知する。その約1秒後に第二原稿搬送機構204のローラが微小量回転し、原稿がニップ部で挟持され、原稿がプレフィードされる。そして、操作パネル200でスキャンを選択することで第二原稿搬送機構204が回転し原稿を送る。表面読取用CIS45aと裏面読取用CIS45bで原稿の両面が読取られた後、第三原稿搬送機構205で原稿が搬送され、排紙トレイ56上に原稿が排紙される。
また、手差しトレイ61には、図1の斜視図に示すように手差しトレイ61を閉じた状態でもカードC等を挿入するためのカード挿入口7を設けており、手差しトレイ61を開けなくてもカードC等を搬送することが可能に構成されている。
ここで、病院で診察券の更新や診察券の新規発行の際に患者が列をなして並ぶほど混雑することがよくあり、混雑解消のため病院側で診察券や身分証明書等、複数のプラスチックカード(以下、カード)を短い時間でスキャンしたいというニーズがある。このようなニッズがあるにも関わらず、従来のADFではユーザが1枚ずつ原稿を手差し入口にカードを挿入し、1回スキャンするごとに「スキャンスタートボタン」を押さなければならず、複数のカードを短い時間でスキャンできないという問題があった。
ドキュメントスキャナであれば5枚程度であればカードを連続スキャンできる機種もあるが、5枚程度では効果が薄いと考えられるとともに、ドキュメントスキャナはスキャン機能しか有しておらず、ADFの機能を持ち合わせいるとはいい難い。
つまり、従来のADFをでは十分に多い枚数のカードを短い時間でスキャンできないという問題があった。
そして、特に医療系業務での、診察券や身分証明書などのプラスチックカードのスキャンのニーズを受け、発明者は、次の2つのコンセプトで開発を行っていた。
(1)「ストレート1枚手差し通紙」機能
大事な原稿を曲げずにスキャンできる。つまり、原稿搬送時に手差しトレイのサイドフェンスを用いることで原稿が傾くことなくスキャンできる点。
(2)「1パス両面同時読取」機能
曲がらない原稿でも、フラットベッドコンタクトガラスを露出させるために圧板を開けずに、1回で両面スキャンできる点。
ここで、上記「(1)」に関して、従来の構成を、図を用いて説明しておく。
図3は、カード挿入口7、及び手差しトレイ61の説明図であり、図3(a)がカード挿入口7の説明図、図3(b)が手差しトレイ61の説明図である。図4は、原稿搬送補助装置100を設けずにカードCをカード挿入口7や手差しトレイ61にユーザが手動で載置しつつ搬送する構成の説明図である。そして、図4(a)がカード挿入口7にユーザが手動でカードCをカード挿入口7に挿入(搬送)する構成の説明図、図4(b)が手差しトレイ61にユーザが手動でカードCを載置して搬送する構成の説明図である。
カードC等をスキャンする従来の方法には次の二通りがある。
(1-1)
図3(a)に示すように手差しトレイ61を開けずに、カードCを手差しトレイ61に設けたカード挿入口7に挿入する方法であり、図4(a)に示すようにユーザが手動でカードCをカード挿入口7に挿入(搬送)する。
(1-2)
図3(b)に示すように、手差しトレイ61を開けて、サイドフェンスを原稿の大きさに調整してからカードCを挿入口に挿入する方法であり、図4(b)に示すようにユーザが手動で手差しトレイ61にカードCを載置して搬送する。
しかし、図3を用いて説明したいずれも方法でも、十分に多い枚数のカードCを短い時間でスキャンできないという問題は解決できない。
そこで、特許文献1に記載された構成を適用した原稿搬送補助装置をカード挿入口7に接続した場合、十分に多い枚数のカードを短い時間でスキャンできるものの、次のような問題が生じることが分かった。
ADF5の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7(手差し給送口62)に向けてカードCを搬送する構成に用い場合、これを備えるADF5、読取装置6、及び複写機1が大型化したり、高コスト化したりするという問題があった。
具体的には、原稿を分離する回動リブや原稿テーブルの長さ(腕の長さ)を所定の長さだけ確保する必要があり、原稿に与える力の作用線から回動中心までの距離が長くなるため、これを備えるADF5、読取装置6、及び複写機1の水平方向のサイズが大型化するおそれが高い。
加えて、回動リブが原稿を押さえるときの接触部が点であるため、原稿を分離するために所定の搬送抵抗力を与えるためには、原稿テーブルを回動させる高トルクの駆動モータが必要となり、ADF5、読取装置6、及び複写機1の高コスト化も招いてしまう。
以下、上述した主な不具合や、詳しくは後述する他の不具合を解決するために発明者が見出した、原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の構成について、複数の実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
まず、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例1について、図を用いて説明する。
図5は、本実施例に係る、ユーザがADF5に取り付けられた原稿搬送補助装置100にカードCを載置して、手動で搬送する構成の斜視説明図である。そして、図5(a)が原稿搬送補助装置100に設けたカード積載部112の載置面にカードCを載置する前の説明図、図5(b)がカード積載部112の載置面にカードCを載置して加圧した後にユーザが搬送するときの説明図である。図6は、原稿搬送補助装置100をADF5に取り付けた断面説明図、図7は、ADF5(読取装置6)に取り付けた原稿搬送補助装置100からのカード搬送の説明断面図である。
図5(a)、図5(b)の斜視説明図に示すように、本実施例の原稿搬送補助装置100は、ADF5の手差しトレイ61を閉じた状態のカード挿入口7と、カードの搬位置(搬出口115)との位置が一致するようにADF5(手差しトレイ61)に取り付けられる。
そして、図5(a)に示すように、取り付けられた状態の原稿搬送補助装置100の加圧機構101を積載ケース102から回動するようにして開き、カードCを積載するカード積載部112の載置面を露出させ、所望する枚数のカードCを積載する。その後、加圧機構101を回動させて閉じてカードCを加圧した後、ユーザが最下方に積載されたカードCを搬送させるためにカード搬送用レバー111(カード後端押出部品113)をADF5側にスライドさせる。
また、このようにしてカードCを搬送するとき、図6に示すように閉じた手差しトレイ61のカード挿入口7が、原稿搬送補助装置100でカードCを搬送する給送口となる。
また、図6、図7に示すように、ADF5(カード挿入口7)に取り付けられた原稿搬送補助装置100の積載ケース102は、搬送経路下流に従い高くなるように傾斜した略直線形状の搬送経路を有する。積載ケース102はこの搬送経路入口に、カードCを連続的に搬送できる機能を有するため、図6、図7に示すように原稿搬送補助装置100はADF5の手差し原稿搬送経路64と同様の傾斜を持つ直線形状の搬送経路を有している。
そして、原稿搬送補助装置100の搬出口115の位置と(図8参照)、ADF5の手差しトレイ61を閉じた状態の搬送入口であるカード挿入口7の位置とが一致するように取り付けられる。
また、詳しくは後述するが、本実施例の原稿搬送補助装置100には、図7に示すように、カード積載部112の載置面105に載置されたカードCを搬出口115やカード挿入口7に向けて搬送する搬送力により開閉するゲート部品120に2つの面を設けている。
具体的には、圧縮バネ140で垂直(重力方向に略平行)な付勢方向に付勢され、付勢方向に変位することで開閉可能なゲート部品120に、次のような2つの面を設けている。
ゲート部品120が閉じているときに、カード積載部112の載置面105に当接する第一面121と、搬送時にカードCが当接して開くときに、圧縮バネ140による付勢方向とは反対方向に変位する力を受ける第二面122である。
ここで、本実施例のゲート部品120に設けた第二面は、図7に示すように、カードCの搬送方向上流側程高くなるように構成されており、圧縮バネ140による付勢方向に対して直交していない。
また、上述したように、ゲート部品120を付勢する付勢部材として、圧縮バネ140を用いることで、原稿搬送補助装置100の低コスト化、及び省スペース化に寄与できる。
次に、原稿搬送補助装置100の基本的な構成と、ADF5(読取装置6)との位置関係について、図を用いて説明する。
図8は、原稿搬送補助装置100の基本的な構成と、ADF5との位置関係についての説明図である。そして、図8(a)が原稿搬送補助装置100の基本的な構成の説明図、図8(b)がADF5における主走査方向と副走査方向の説明図、図8(c)が原稿搬送補助装置100における主走査方向と副走査方向の説明図である。
図9は、原稿搬送補助装置100によるカードCの搬送手順の説明図であり、図9(a)が、カード積載部112の載置面105を露出させた状態、図9(b)がカードCを積載した状態、図9(c)が積載したカードCを加圧した状態を示している。そして、図9(d)がカード搬送用レバー111をスライドさせて(動かして)カードCをガイド部130に設けた搬出口115から搬出している状態を示している。
原稿搬送補助装置100は、図8(a)に示すようにカードCを積載するカード積載部112を有する積載ケース102と、積載ケース102に対して開閉するように回動可能に支持された加圧機構101を備える。
また、カードCを搬送方向に押出すカード後端押出部品113と、これを移動させるためにユーザが把持してスライドさせるカード搬送用レバー111と、閉じた加圧機構101のロックを解除する加圧機構解除ボタン114も備える。
また、積載ケース102の原稿搬送方向であるカード搬送方向の下流側には、カードCが搬出される搬出口115が設けられるとともに、搬出口115を開閉するゲート部品120の開閉をガイド(案内)するガイド部130が形成されている。このガイド部130には、搬送されるカードCが通る矩形の搬出口115が形成されており、カード積載部112の載置面105が搬出口115の下部と略同一面となるように構成されている。
そして、加圧機構101には、閉じられたときにカード積載部112の載置面105に積載されたカードCを加圧する加圧板118を有している。
また、ADF5(読取装置6)における主走査方向と副走査方向は、図8(b)に示すように、閉じた手差しトレイ61のカード挿入口7からカードCを挿入する搬送方向が副走査方向であり、この副走査に直行する原稿幅方向が主走査方向である。いいかえると、カード挿入口7から挿入するカードCの搬送方向が副走査方向、カードCの幅方向が主走査方向に該当する。
一方、これらの方向を、ADF5に取り付けられた原稿搬送補助装置100にあてはめると、カード搬送用レバー111をスライドさせて移動してカードCを押出すカード後端押出部品113の移動方向やカードCの搬送方向が副走査方向に相当する。また、カード積載部112の載置面105に平行、且つカードCの搬送方向に直行する方向が主走査方向に相当する。
原稿搬送補助装置100によるカードCの搬送手順は、まず、図9(a)に示すように加圧機構101を回動させて開いてカード積載部112の載置面105を露出させた後、図9(b)に示すように露出したカード積載部112の載置面105にカードCを積載する。カードCを積載したら、図9(c)に示すように加圧機構101を閉じてカードCを加圧する。その後、図9(d)に示すようにカード搬送用レバー111をスライドさせてカードCをガイド部130に設けた搬出口115から搬出する。
次に、原稿搬送補助装置100によるカードCの分離機構について、図を用いて説明する。
図10は、原稿搬送補助装置100によるカードCの分離機構の説明図であり、図10(a)は加圧機構101が開いた状態の斜視説明図、図10(b)と図10(c)は1枚のカードCを載置した場合の説明図である。そして、図10(d)と図10(e)は複数枚のカードCを積載した場合の説明図である。図11は、複数枚のカードCを積載したときの2枚目のカードに発生する力の説明図である。
ここで、図10(b)~図10(e)、及び図11ではカードCの搬送方向を略水平方向に記載しているが、実際にはカードCの搬送方向下流側程高くなり、圧縮バネ140によるゲート部品120の付勢方向が略垂直となるように構成されている。
具体的には、図7に示すように本実施例の原稿搬送補助装置100は、圧縮バネ140によるゲート部品120の付勢方向が重力方向と略平行になるように設けられており、圧縮バネ140によるゲート部品120の付勢方向が略垂直となる。
本実施例の原稿搬送補助装置100では、様々なカード厚さに対応するため、図10(a)~図10(e)に示すようにカードCの搬送力によりカードCがゲート部品120を押し上げて開くようにした。また、ゲート部品120の上部には圧縮バネ140を設けており、カードCがゲート部品120を押し上げてゲート部品120を開けると閉まり力が発生するように構成した。
具体的には、図10(b)、図10(c)に示すようにカード積載部112の載置面105に1枚だけカードCを載置して図中矢印方向に搬送すると、カードCの先端が、ゲート部品120の斜めの隅切り部である第二面122に当接する。この当接の分力により、ゲート部品120が押し上げられて図中斜め上方向に上昇してゲートが開く。
ここで、カードCがゲート部品120に当接するまでは、ゲート部品120は、その自重と、圧縮バネ140の付勢力により、載置面105に平行な第一面121がカード積載部112の載置面105に当接して閉じている。
一方、図10(d)、図10(e)に示すようにカード積載部112の載置面105に複数枚のカードCを載置して図中矢印方向に搬送すると、まず1枚目のカードCの先端が、ゲート部品120の斜めの隅切り部である第二面122に当接し、ゲート部品120が上昇する。
但し、最下部の1枚目のカードCを搬送するときに、そのすぐ上に重なっている2枚目のカードに1枚目のカードCとの摩擦力が発生するため1枚目のカードCと連動して2枚目のカードも一緒にゲート部品120を押し上げて搬送して、重送を起こす可能性がある。
この重送を防ぐため、本実施例では、図11に示すように、ゲート部品120の閉まり力の設計値は”2枚目のカードの1枚目のカードCとの摩擦力の分力である0.08N”を超えるように、ゲート部品120の閉まる力を公差も含めて0.2Nとした。
上述した本実施例の原稿搬送補助装置100は、図6、図7に示すように、カードCを積載する原稿載置面としての載置面105を有した原稿トレイとして機能するカード積載部112を有している。また、上面に積載したカードCをADF5の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられた給送口であるカード挿入口7に向けて搬送する搬送手段として機能するカード搬送用レバー111も有している。また、カード積載部112の載置面105に向けて略垂直な方向に圧縮バネ140で付勢され、付勢方向に変位することで開閉可能なゲート部品120も有している。
そして、ゲート部品120は、図7、図10に示すように閉じたときに載置面105に当接する第一面121などの第一面と、原稿搬送時に原稿が当接して開いたときに前記付勢方向とは反対方向に力を受ける第二面122などの第二面とを有する。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
従来の原稿搬送補助装置には、自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する構成に用い場合、これを備える自動原稿搬送装置等の装置が大型化したり、高コスト化したりするという問題があった。
具体的には、原稿を分離する回動リブや原稿テーブルの長さ(腕の長さ)を所定の長さだけ確保する必要があり、原稿に与える力の作用線から回動中心までの距離が長くなるため、これを備える自動原稿搬送装置等の水平方向のサイズが大型化するおそれが高い。
加えて、回動リブが原稿を押さえるときの接触部が点であるため、原稿を分離するために所定の搬送抵抗力を与えるためには、原稿テーブルを回動させる高トルクの駆動モータが必要となり、自動原稿搬送装置等の高コスト化も招いてしまう。
一方、本態様では、複数枚のカードCを分離するゲート部品120材は、載置面105に向けて略垂直な方向に圧縮バネ140で付勢され、閉じたときに載置面105に当接する第一面121と、搬送時にカードCが当接して開いたときに付勢方向とは反対方向に力を受ける第二面122とを有する部材である。
したがって、従来の原稿を分離する回動リブや原稿テーブルを設ける構成よりも、水平方向のサイズを小さくできるとともに、付勢部材として圧縮バネ140を用いることができ、従来の構成で高コスト化を招いていた高トルクの駆動モータを設ける必要もない。
よって、原稿搬送補助装置100を備えるADF5等の装置が大型化したり、高コスト化したりすることを抑制できる原稿搬送補助装置100を提供できる。
ここで、カードCを分離するために、単純にカードCの厚さより若干大きい程度の孔を、ゲート部品120と同位置に設けてカードCを分離する方法も考えられるが、この方法ではなく、ゲート部品120が開閉することによりカードCを分離する構成とした理由について説明しておく。
上述したように、医療系業務で診察券や身分証明書などのプラスチックカードのスキャンのニーズが多かったため、厚さ0.8[mm]以下の様々なカードCの厚さのスキャンにも対応することが望ましい。
しかし、診察券は大きな病院であればJIS規格である0.76[mm]厚さで統一しているが、比較的小規模な病院では0.5[mm]程度であったり、病院によって使用する診察券の厚さが異なったりしていた。
上述したカードCの厚さより若干大きい程度の孔を設ける方法では、例えば病院で多く使用されているJIS規格の厚さである0.76[mm]の厚さのカードを分離するための孔は、加工公差を含めると一般的に0.85[mm]~0.9[mm]程度の高さの孔となる。
一方、0.76[mm]の厚さのカードと同様に、病院で多く使用されているJIS規格の厚さである0.48[mm]のカードをこの孔を利用して分離する場合、2枚分だと厚さ0.96[mm]程度となってしまう。このため、孔の加工公差によっては0.48[mm]のカードが2枚通紙されてしまったり(重送)、2枚のカードが孔を通過途中に詰まってしまったりして搬送できなくなる等、安定して原稿を搬送することが難しい。
また、加工精度を上げて0.85[mm]程度の高さの孔とするにも追加コストが発生してしまう。つまり、カード厚さに合わせた孔を同位置に設ける方法では様々なカード厚さに対応することが難しく、カードの厚さが限定されてしまうというデメリットがある。
これに対して本実施例の構成であるゲート部品120を用いた分離方法では、カードCの厚さの分だけゲート部品120が変位し開閉するため、ゲート部品120と付勢部材を設けるのみで様々な種類の厚さのカードを安定して搬送することができる。
上述したように構成することで、本実施例の原稿搬送補助装置100は、次のような効果を奏することができる。
従来の原稿搬送補助装置には、上述したように、自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する構成に用い場合、これを備える自動原稿搬送装置等の装置が大型化したり、高コスト化したりするという問題があった。
具体的には、原稿を分離する回動リブや原稿テーブルの長さ(腕の長さ)を所定の長さだけ確保する必要があり、原稿に与える力の作用線から回動中心までの距離が長くなるため、これを備える自動原稿搬送装置等の水平方向のサイズが大型化するおそれが高い。
加えて、回動リブが原稿を押さえるときの接触部が点であるため、原稿を分離するために所定の搬送抵抗力を与えるためには、原稿テーブルを回動させる高トルクの駆動モータが必要となり、自動原稿搬送装置等の高コスト化も招いてしまう。
一方、上述した本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述したようにカードCを分離するゲート部品120は、次のような2つの面を有した部材である。
カード積載部112の載置面105に向けて略垂直な方向に圧縮バネ140で付勢され、閉じたときに載置面105に当接する第一面121と、カード搬送時にカードCが当接して開くときに付勢方向とは反対方向に変位する力を受ける第二面122とを有している。
したがって、従来の原稿を分離する回動リブや原稿テーブルを設ける構成よりも、水平方向のサイズを小さくできるとともに、付勢部材として圧縮バネ140を用いることができ、従来の構成で高コスト化を招いていた高トルクの駆動モータを設ける必要もない。
よって、原稿搬送補助装置100を備えるADF5、これを備える読取装置6、及びこれらを備える複写機1が大型化したり、高コスト化したりすることを抑制できる原稿搬送補助装置100を提供できる。
また、本実施例の原稿搬送補助装置100は、搬送するカードCの厚さが0.48[mm]以上0.78[mm]以下に設定することが好ましい。
これによれば、0.48[mm]以上0.78[mm]以下の様々な厚さのカードCも確実に搬送できる。
より具体的には、JISII規格準拠厚さ0.48[mm]、及び0.78[mm]の厚さのカード等とともに、病院の診察券に多い0.5[mm]程度の厚さの原稿にも対応できる。
また、原稿搬送補助装置100は、搬送するカードCの縦と横の寸法が、それぞれ53.98[mm]と85.60[mm]であることが好ましい。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
上述したカードCの寸法は、ADF5の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けて搬送することが多い、JISII規格準拠のカード寸法である。
このため、病院の診察券、クレジットカード、キャッシュカード、運転免許証、マイナンバーカード等の多くを、好適に搬送できる。
また、原稿搬送補助装置100は、搬送する原稿が「キャリアシート」、「プラスチックカード」、「はがき」、「封筒」、「帳票」、「クリアファイル」、及び「名刺」の少なくともいずれかであることが好ましい。
これによれば、一般的なシート原稿Sよりも厚さが厚い原稿であっても、ADF5の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けて、好適に搬送できる。
また、原稿搬送補助装置100は、ADF5に対して着脱可能に構成されることが好ましい。
これによれば、原稿搬送補助装置100を用いない場合にADF5から取り外して、取り付けるADF5、読取装置6、及び複写機1を小型化できる。
(実施例2)
まず、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例2について、図を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1と、ゲート部品120に設ける第二面122の付勢方向に対して直交していることに係る構成のみ異なる。
したがって、上述した実施例1で説明した構成と同様な構成、及びその作用や効果は、適宜、省略して説明する。また、特に区別する必要がない限り、同様な部材には同一の符号を付して説明する。
まず、本実施例の原稿搬送補助装置100について説明する前に、上述した実施例1の構成を適用した原稿搬送補助装置の試作機での評価結果、及び評価結果から考察される新たな課題について説明する。
図12は、実施例1の構成を適用した原稿搬送補助装置の試作機での評価結果、図13は、ゲート部品120からの反力についての説明図である。
図12の評価結果に示すように、原稿搬送補助装置の試作機を用いて自動原稿送り装置に搬送するときに、評価項目(5)の搬送抵抗力に関して、△の評価であった。
搬送抵抗力が目標値6[N]に対して7.2[N]、つまり搬送抵抗力が大きく、適切な搬送抵抗力を与えることができないという問題があり、操作性に改善の余地があった。また、評価の際の感想としては、カード搬送用レバー111が若干しぶいというものであった。
この搬送抵抗力の主要因の1つとしては、図13(b)に示すように搬送しようとした場合に、図13(a)に示すようにカード搬送時にゲート部品120に当接したときのゲート部品120からの反力が挙げられる。
その理由として、評価では、カード搬送中にカード先端がゲートに当接するときに搬送抵抗力が最大値である7.2[N]となっていたためである。
そこで、カード搬送時にカードCの先端が当接するゲート部品120の第二面122との角度に着目して検討を重ね、ゲート部品120の第二面122を、圧縮バネ140による付勢方向に直交させることで、搬送抵抗力を好適に低減できることを見出した。
次に、検討した内容を、図を用いて簡単に説明しておく。
図14は、ゲート部品120の第二面122の角度を2つの角度に変化させた場合の搬送抵抗力の説明図である。そして、図14(a)、図14(b)は原稿当接面が付勢力の作用方向と直交しない場合の一例の説明図、図14(c)、図14(d)は原稿当接面が付勢力の作用方向と直交する場合の説明図である。
上述した実施例1の構成のように、図14(a)に示すようにゲート部品120の第二面122が圧縮バネ140による付勢方向に直交していな構成では、カード原稿の搬送抵抗は次のようになる。
ゲート部品の原稿当接面が付勢力の作用方向と直交しないため、図14(b)に示すようにゲート押し上げ力の反力の分力が発生し、この発生したゲート押し上げ力の反力の分力と摩擦力のとの合力がカード原稿の搬送抵抗となる。このため、搬送抵抗力が、後述する、ゲート部品120の第二面122が圧縮バネ140による付勢方向に直交している構成よりも大きくなる。
一方、図14(c)に示すようにゲート部品120の第二面122が圧縮バネ140による付勢方向に直交している構成では、図14(d)に示すようにゲート押し上げ力の反力の分力は発生せず、摩擦力のとの合力がカード原稿の搬送抵抗となり、小さくなる。
これらのため、図14(a)に示す構成で、図14(c)に示す構成と同じだけのゲート押し上げ力を発生させるためには、図14(c)の場合よりも大きい搬送力が必要となる。したがって、搬送抵抗力も図14(c)の場合よりも大きくなる。
簡単に言うと、同じ大きさのゲート押し上げ力を発生させるのに、図14(c)、図14(d)の場合のほうが、図14(a)、図14(b)の場合よりも搬送力の反力が少ない分、少ない搬送力で実現することができる。
したがって、図14(c)、図14(d)の場合のほうが搬送抵抗力は少ない。
次に、本実施例の原稿搬送補助装置100の具体的な構成につて、図を用いて説明する。
図15は、本実施例の原稿搬送補助装置100の概略構成説明図、図16は、原稿搬送補助装置100によるカードCの搬送方向の説明図である。図17は、ゲート部品120の説明図であり、図17(a)がゲート部品120の断面説明図、図17(b)がゲート部品120の断面説明図である。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、図15に示すように、ゲート部品120の原稿搬送時に原稿が当接する原稿当接面である第二面122が、圧縮バネ140によるゲート部品120の付勢方向に直交する。つまり、圧縮バネ140によるゲート部品120の付勢方向とゲート部品120の第二面122とのなす角度が90[°]となる。
ここで、圧縮バネ140によるゲート部品120の付勢方向は、重力方向と略平行になるように設けられているので、ゲート部品120の第二面122は略平行となる。
そして、カードCが載置面105に沿って搬送されると、ゲート部品120に突き当たった後、ゲート部品120を押し上げるようにして開く。このときのゲート部品120の開閉方向であるゲート開閉方向も重力方向に略平行、すなわち略垂直な方向となる。
ゲート部品120を押し上げて(開いて)、ゲート部品120の下方を通過したカードCは、ADF5の第二原稿搬送機構204に引き渡されることになる。
ここで、ゲート部品120は、図17(a)、図17(b)に示すように、搬送されてきたカードCが、まず当接する搬送時原稿当接面である第二面122と、原稿時以外ではカード積載部112の載置面105に当接している面である第一面121とを有している。
次に、カードCを搬送時するときのゲート部品120の動作につて、図を用いて説明する。
図18は、カードCを搬送時するときのゲート部品120の動作の説明図である。そして、図18(a)は1枚目のカードC1(原稿)の搬送開始時の説明図、図18(b)はゲート部品120の第二面122に1枚目のカードC1が最初に当接した際の説明図である。また、図18(c)は1枚目のカードC1がゲート部品120を押し上げて開き終わって、ゲート部品120の下を搬送されている原稿搬送中の説明図、図18(d)は原稿搬送補助装置100による1枚目のカードC1の搬送が終わった後の説明図である。
図18(a)に示すように、複数のカードC(原稿)の搬送が開始されるとき、1枚目のカードC1を含める全てのカードCは、重力の作用でカード搬送方向上流側に位置している。この状態のときにはゲート部品120の第一面121は載置面105に当接している閉状態にある。その後、図18(b)に示すように、1枚目のカードC1のカード搬送方向先端(以下、適宜、原稿先端という。)がゲート部品120の第二面122に当接する。このように当接した後、図18(c)に示すように、1枚目のカードC1を搬送する搬送力で、原稿先端がゲート部品120を押し上げて上方に変位した開状態し、ゲート部品120の第一面に摺動しながら通過する。
そして、図18(d)に示すように、原稿搬送補助装置100からの1枚目のカードC1の搬送が完了すると、上方に変位していたゲート部品120は、圧縮バネ140の付勢力と自重により、第一面121が載置面105に当接する閉状態へと戻る。
上述したような動作を繰り返すことで、原稿搬送補助装置100に収容した複数のカードCを積載ケース102内から連続して搬送(搬出)することができる。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述したように構成することで、ゲート部品120の第二面122を付勢方向に直交させない実施例1の構成よりも、搬送するときの反力(搬送反力)を少なくできる分、少ない搬送力でカードCを搬送することができる。
(実施例3)
まず、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例3について、図を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1、2と、ゲート部品120に作用する付勢力の作用線とゲート部品120の自重の作用線に係る構成のみ異なる。
したがって、上述した実施例1、2で説明した構成と同様な構成、及びその作用や効果は、適宜、省略して説明する。また、特に区別する必要がない限り、同様な部材には同一の符号を付して説明する。また、以下の説明では、実施例2の構成に本実施例の特徴的な構成を適用した場合の構成について説明する。
図19は、本実施例のゲート部品120に作用する付勢力の作用線とゲート部品120の自重の作用線、及び2つの作用線が存在する領域の説明図である。そして、図19(a)は、1枚目のカードC1が最初に第二面122に当接した際、つまりゲート部品120が閉した状態での2つの作用線、及び2つの作用線が存在する領域の説明図である。また、図19(b)は、1枚目のカードC1が第二面122(ゲート部品120)を押し上げているときの2つの作用線、及び2つの作用線が存在する領域の説明図である。
本実施例の原稿搬送補助装置100では、圧縮バネ140による作用線と、ゲート部品120の自重のよる作用線とが、図19(a)に示す関係になるように圧縮バネ140でゲート部品120を付勢する位置と、ゲート部品120の形状等を構成している。
具体的には、図19(a)に示すように、本実施形態の構成では、主走査方向の断面で圧縮バネ140による付勢力の作用線とゲート部品120の重心位置の作用線が略一致するように構成している。
また、略一致する2つの作用線は、搬送されるカードC1の先端がゲート部品120の第二面122に当接し始める当接位置から、ゲート部品120が閉じているときにカード積載部112の載置面105に当接している第二面122の端部位置までの領域に存在する。つまり、略一致する2つの作用線は、搬送されるカードC1の先端がゲート部品120の第二面122に当接したままの状態でゲート部品120を押し上げながら移動する範囲内、つまり図19(a)図中、Rで示す領域内に位置するように構成している。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述したように構成することで、より効果的にゲート押し上げ力によってゲート部品120を支持する(持ち上げる)ことができるので、より少ない搬送力でゲート部品120を支持できる。したがって、より少ない搬送力でカードC1を搬送できる。
逆に、図19(a)に示すように、圧縮バネ140による作用線と、ゲート部品120の自重による作用線のいずれかが図19(b)図中、Rで示す領域外に位置していると、ゲート押し上げ力と、圧縮バネ140による付勢力及びゲート重心位置が異なってしまう。
このように異なってしまうと、図19(a)に示した場合よりも大きな回転モーメントが発生し、ゲート部品120をガイドするガイド部130にゲート部品120が当接したときの摩擦力が搬送抵抗力となり、最終的に搬送抵抗力が増大するおそれがある。
(実施例4)
次に、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例4について、複数の構成例を挙げ、実施例1の説明で用いた図17と、図19を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1~3と、ゲート部品120の第一面121と第二面の構成、及び互いに摺動するゲート部品120のゲート摺動部125と、ガイド部130のガイド摺動部135に係る構成のみ異なる。
したがって、上述した実施例1~3で説明した構成と同様な構成、及びその作用や効果は、適宜、省略して説明する。また、特に区別する必要がない限り、同様な部材には同一の符号を付して説明する。また、以下の説明では、実施例2の構成に本実施例の特徴的な構成を適用した場合の構成について説明する。
図20は、ゲート部品120が変位するときに互いに摺動するゲート部品120のゲート摺動部125と、ガイド部130のガイド摺動部135の説明図である。
まず、本実施例の原稿搬送補助装置100に好適に用いることができるゲート部品120の構成例について、図17を用いて説明する。
(構成例1)
図17(a)、図17(b)に示す、カードCを搬送するときに、カードCが当接するゲート部品120の第二面122の少なくとも一部をゴム材料で構成する。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
ゲート部品120の第二面122に当接することで、カードCが傷ついてしまうことを防げる。また、ゲート部品120の第二面122とカードCの間に生じる摩擦力を大きくできるため、複数のカードCから1枚目のカードC1を分離する効果を高めることもできる。
(構成例2)
図17(a)、図17(b)に示す、カード積載部112の載置面105と当接するゲート部品120の第一面121の少なくとも一部をゴム材料で構成する。
このように構成することで、カード積載部112の載置面105にゲート部品120が当接するときに、カード積載部112の載置面105及びゲート部品120が傷ついてしまうことを防ぐことができる。
(構成例3)
図17(a)、図17(b)に示す、搬送時にカードCが当接するゲート部品120の第二面122の少なくとも一部をPOM材料で構成する。
このように構成することで、ゲート部品120の第二面122に対するカードCの摺動性を高めることができる(良好にできる)。
(構成例4)
図17(a)、図17(b)に示す、搬送時にカードCが当接するゲート部品120の第二面122の少なくとも一部をPOM材料で構成する。
このように構成することで、ゲート部品120第一面121に対するカードCの摺動性を高めることができる。
(構成例5)
次に、本実施例の原稿搬送補助装置100に好適に用いることができる、ゲート部品120が変位するときに互いに摺動するゲート部品120のゲート摺動部125と、ガイド部130のガイド摺動部135に係る構成例5について、図20を用いて説明する。
本構成例では、ゲート部品120が変位するときに互いに摺動するゲート部品120のゲート摺動部125と、ガイド部130のガイド摺動部135を、次のように構成した。
図20に示す、ゲート部品120のゲート摺動部125、及びガイド部130のガイド摺動部135の少なくとも一部はPOM材料で構成する。
このように構成することで、ガイド部130のガイド摺動部135に対するゲート部品120のゲート摺動部125の摺動性を高めることができる。
(実施例5)
次に、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例5について、図を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1~4と、付勢方向における、ゲート部品120を付勢方向にガイドするガイド部130とゲート部品120との間に、搬送する仕様カードCの最大厚さ分の隙間を設けた点のみ異なる。
したがって、上述した実施例1~4で説明した構成と同様な構成、及びその作用や効果は、適宜、省略して説明する。また、特に区別する必要がない限り、同様な部材には同一の符号を付して説明する。また、以下の説明では、実施例2の構成に本実施例の特徴的な構成を適用した場合の構成について説明する。
図21は、本実施例に係る、ゲート部品120の付勢方向における変位量の説明図である。そして、図21(a)はゲート部品120の第二面122に1枚目のカードC1が最初に当接した際、つまりゲート部品120が閉状態の説明図である。また、図18(c)は1枚目のカードC1がゲート部品120を押し上げて開き終わって、ゲート部品120の下を搬送されている原稿搬送中、つまりゲート部品120が開状態の説明図である。
実施例1~実施例4のゲート部品120を用いた分離方法では、カードCの厚さの分だけゲート部品120が変位し開閉するため、ゲート部品120と付勢部材を設けるのみで様々な種類の厚さのカードを安定して搬送することができる。
しかし、原稿搬送補助装置100で搬送する仕様原稿の最大厚さよりも厚い誤ったカードがカード積載部112の載置面105に載置されると、誤ったカードをADF5に向けて搬送してしまい、ADF5の手差し原稿搬送経路64で詰まってしまうおそれがある。
そこで、本実施例の原稿搬送補助装置100では、付勢方向における、ゲート部品120を付勢方向にガイドするガイド部130とゲート部品120との間に、本来、原稿搬送補助装置100で搬送すべき仕様原稿(カード)の最大厚さ分の隙間を設けている。
具体的には、図21(a)に示すゲート部品120が閉状態のときの付勢方向のゲート部品120端部とガイド部130との隙間137を、搬送すべき仕様原稿の最大厚さとし、図21(b)に示す閉状態のときに当接して隙間137’が無くなるように構成した。
このように構成することで、ゲート部品120の最大の変位量を最も厚い原稿(カード)の厚さ分となるよう、ゲート部品120に当接する部分を設けるとことで、規格外の厚さの原稿が搬送されてしまうことを未然に防ぐことができる。
(実施例6)
次に、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例6について、図を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1~5と、ゲート部品120のカードCの搬送方向に直交するカードCの幅方向における、圧縮バネ140の配置と、搬送するカードCの幅方向の中央位置に係る点のみ異なる。つまり、本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1~5と、ゲート部品120の主走査方向における、圧縮バネ140の配置と、搬送するカードCの幅方向の中央位置に係る点のみ異なる。
したがって、上述した実施例1~5で説明した構成と同様な構成、及びその作用や効果は、適宜、省略して説明する。また、特に区別する必要がない限り、同様な部材には同一の符号を付して説明する。また、以下の説明では、実施例2の構成に本実施例の特徴的な構成を適用した場合の構成について説明する。
図22は、本実施例に係る、ゲート部品120の主走査方向における、圧縮バネ140の配置と、搬送するカードCの幅方向の中央位置についての説明図である。そして、図22(a)は圧縮バネ140の配置と、搬送するカードCの幅方向の中央位置の説明に用いる図22(b)及び図22(c)の断面位置の説明図である。また、図22(b)は2つの第一圧縮バネ140a及び第二圧縮バネ140bを設けた構成の説明図、図22(c)は1つの圧縮バネ140を設けた構成の説明図である。
そして、本実施例では、圧縮バネ140の配置と、搬送するカードCの幅方向の中央位置を説明するに当たり、原稿搬送補助装置100の主走査方向に直交する断面図である図22(a)に示すd1―d1断面における図22(b)及び図22(b)の2つを用いる。
本実施例の原稿搬送補助装置100では、主走査方向において、図22(b)に示すように、搬送するカードC1の主走査方向の中央位置が、ゲート部品120の主走査方向の中央位置となるように構成している。そして、ゲート部品120は、主走査方向に沿って配置された第一圧縮バネ140aと第二圧縮バネ140bにより付勢されており、これら第一圧縮バネ140a、第二圧縮バネ140bが、ゲート部品120のカードC1幅方向(主走査方向)の両端部近傍に1つずつ設置されている。加えて、カードC1の幅方向における搬送されるカードC1の中央位置が、カードC1幅方向における2つの第一圧縮バネ140a、第二圧縮バネ140bによる付勢力の合力の作用線の位置と略一致するように構成している。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
原稿搬送補助装置100を用いて搬送するカードC1は幅方向にある程度長さをもっている(約54[mm])。このため、図22(b)に示すようにゲート部品120の中央部に1個の圧縮バネ140で付勢するよりも、少なくとも両端部に1個ずつ、計2個設置されていたほうが、ゲート部品120の端部のひっかかりやゲート部品120の回転に対して安定してカードC1を搬送できる。
(実施例7)
次に、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例7について、複数の構成例を挙げ、図を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、仕様原稿の最大厚さ分の付勢方向の隙間を、ゲート部品120とガイド部130の間に設ける構成での(例えば、実施例5)、圧縮バネ140の設け方についての構成例を規定していることに係る点のみ異なる。
したがって、上述した実施例1~6で説明した構成と同様な構成、及びその作用や効果は、適宜、省略して説明する。また、特に区別する必要がない限り、同様な部材には同一の符号を付して説明する。また、以下の説明では、実施例2の構成に本実施例の特徴的な構成を適用した場合の構成について説明する。
以下の説明では、圧縮バネ140が当接する(接続される)ゲート部品120側にのみ、第一凹部128等や凸部126を有する(形成する)構成について説明するが、本実施例の要旨はこのような構成に限定されるものではない。例えば、圧縮バネ140が当接するガイド部130側にのみ、第一凹部128等や凸部126を有する構成や、圧縮バネ140が当接するゲート部品120側とガイド部130側の両方に、第一凹部128等や凸部126を有する構成にも適用可能である。
図23は、本実施例に係る、ゲート部品120のみに、第一凹部128等を設けた場合の2つの構成例の説明図であり、図23(a)はゲート部品120のみに圧縮バネ140の外径と略一致する第一凹部128を有する場合の構成例6の説明図である。そして、図23(b)はゲート部品120のみに圧縮バネ140の外径よりも広い内径を有した第二凹部129と、この第二凹部129の底部から突出する圧縮バネ140の内径と略一致する凸部126とを有する構成例7の説明図である。
上述した実施例5の構成では、最大圧縮時の圧縮バネ140の高さの分が考慮されていないため、必然的に圧縮バネ140を収納するための凹部をゲート部品120とガイド部130の少なくとも設ける必要がある。
そこで、構成例6及び構成例7では、圧縮バネ140を位置決めする、圧縮バネ140の内径と略一致する凸部126、及び圧縮バネ140の外形と略一致する第一凹部128の内の少なくともいずれかを、ゲート部品120の当接部124に有するように構成した。
(構成例6)
本構成例では、図23(a)に示すように、ゲート部品120のみに圧縮バネ140の外径と略一致する、圧縮バネ140の圧縮時高さ(長さ)よりも深い(長い)第一凹部128を有するように構成した。
(構成例7)
本構成例では、図23(b)に示すように、上記当接時、ゲート部品120のみに圧縮バネ140の外径よりも広い内径を有した第二凹部129と、この第二凹部129の底部から突出する圧縮バネ140の内径と略一致する凸部126とを有するように構成した。
上記構成例6や構成例7のように構成することで、次のような効果を奏することができる。
外径が圧縮バネ140の外形と略一致する第一凹部128、又は第二凹部129の内部に圧縮バネ140の内径と略一致する凸部を設けることで、凹部が付勢部材を位置決めすると同時に、付勢部材のガイドの役割も果たし、且つ加工コストも低減することもできる。
また、本実施形態のADF5は、原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助手段を備え、原稿搬送補助手段として、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を備えることがこのましい。
これによれば、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100と同様な効果を奏することができるADF5を提供できる。
また、本実施形態の読取装置6は、原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助手段を設けるADF5を備え、原稿搬送補助手段として、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5を備える。
これによれば、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5と同様な効果を奏することができる読取装置6を提供できる。
また、本実施形態の複写機1は、原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助手段を設けるADF5を備え、原稿搬送補助手段として、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5を備える。
これによれば、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5と同様な効果を奏することができる複写機1を提供できる。
以上、本実施形態について、図面を参照しながら説明してきたが、具体的な構成は、上述した本実施形態の原稿搬送補助装置100を備えた構成に限られるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等を行っても良い。
本実施形態では、電子写真方式の複写機1の読取装置6有するADF5(手差しトレイ61)に取り付けた原稿搬送補助装置100に適用した例について説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、インクジェット方式(ジェルジェット方式)の複写機にも、適用可能である。
また、読取装置6有するADF5の原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置100に適用した例について説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、カード等を含むシートを搬送するシート搬送装置のシート搬送を補助する構成にも、適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
ADF5などの自動原稿搬送装置のカード挿入口7などの給送口に向けて搬送されるカードCなどの原稿枚数を、複数の原稿がカード積載部112などの原稿積載部に積載されているときに1枚に規制して、前記自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置において、当該原稿搬送補助装置は、前記原稿積載部の載置面105などの原稿載置面に積載した原稿を前記自動原稿搬送装置の原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けて搬送するカード搬送用レバー111などの搬送手段と、前記原稿載置面に向けた方向に圧縮バネ140などの付勢部材で付勢され、付勢方向に変位することで搬出口115などの搬出口を開閉可能なゲート部品120などの開閉部材とを備え、前記開閉部材は、閉じたときに前記原稿載置面に当接する第一面121などの第一面と、原稿搬送時に原稿が当接して開くときに前記付勢方向とは反対方向に変位する力を受ける第二面122などの第二面とを有することを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
従来の原稿搬送補助装置には、自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する構成に用い場合、これを備える自動原稿搬送装置等の装置が大型化したり、高コスト化したりするという問題があった。
具体的には、原稿を分離する回動リブや原稿テーブルの長さ(腕の長さ)を所定の長さだけ確保する必要があり、原稿に与える力の作用線から回動中心までの距離が長くなるため、これを備える自動原稿搬送装置等の水平方向のサイズが大型化するおそれが高い。
加えて、回動リブが原稿を押さえるときの接触部が点であるため、原稿を分離するために所定の搬送抵抗力を与えるためには、原稿テーブルを回動させる高トルクの駆動モータが必要となり、自動原稿搬送装置等の高コスト化も招いてしまう。
一方、本態様では、原稿を分離する開閉部材は、原稿載置面に向けた方向に付勢部材で付勢され、閉じたときに原稿載置面に当接する第一面と、原稿搬送時に原稿が当接して開くときに付勢方向とは反対方向に変位する力を受ける第二面とを有する部材である。
したがって、従来の原稿を分離する回動リブや原稿テーブルを設ける構成よりも、水平方向のサイズを小さくできるとともに、付勢部材としてバネ等を用いることができ、従来の構成で高コスト化を招いていた高トルクの駆動モータを設ける必要もない。
よって、原稿搬送補助装置を備える自動原稿搬送装置等の装置が大型化したり、高コスト化したりすることを抑制できる原稿搬送補助装置を提供できる。
(態様2)
(態様1)の原稿搬送補助装置において、前記付勢部材による付勢方向は、略垂直な方向であることを特徴とする。
これによれば、付勢力と自重を導方向にでき、効率良く開閉部材を開閉できる。
(態様3)
(態様1)又は(態様2)の原稿搬送補助装置において、前記開閉部材の前記第二面は、前記付勢方向に直交していることを特徴とする。
これによれば、開閉部材の第二面を付勢方向に直交させない構成よりも、搬送するときの反力(搬送反力)を少なくできる分、少ない搬送力で原稿を搬送することができる。
(態様4)
(態様2)又は(態様3)の原稿搬送補助装置において、主走査方向に直行する断面などの原稿を搬送するときの搬送方向に平行で垂直な面での前記開閉部材を付勢する付勢力の作用線と、前記開閉部材の自重による力の作用線とは略一致するとともに、前記略一致する2つの作用線は、搬送される原稿が前記開閉部材の前記第二面に当接し始める当接位置から、前記開閉部材が閉じているときに前記原稿載置面に当接している前記第二面の端部位置までの領域に存在することを特徴とする。
これによれば、より少ない搬送力で原稿を搬送することができる。
(態様5)
(態様1)乃至(態様4)のいずれかの原稿搬送補助装置において、搬送時に原稿が当接する前記開閉部材の前記第二面の少なくとも一部はゴム材料で構成されていることを特徴とする。
これによれば、開閉部材の第二面に当接することで原稿が傷ついてしまうことを防げるとともに、開閉部材の第二面と原稿の間に生じる摩擦力を大きくできるため原稿を分離する効果を高めることができる。
(態様6)
(態様1)乃至(態様4)のいずれかの原稿搬送補助装置において、前記原稿載置面と当接する前記開閉部材の前記第一面の少なくとも一部はゴム材料で構成されていることを特徴とする。
これによれば、原稿載置面に開閉部材が当接するときに、原稿載置面及び開閉部材が傷ついてしまうことを防ぐことができる。
(態様7)
(態様1)乃至(態様4)のいずれかの原稿搬送補助装置において、搬送時に原稿が当接する前記開閉部材の前記第二面の少なくとも一部はPOM材料で構成されていることを特徴とする。
これによれば、開閉部材の第二面に対する原稿の摺動性を高めることができる。
(態様8)
(態様1)乃至(態様4)のいずれかの原稿搬送補助装置において、前記原稿載置面と当接する前記開閉部材の前記第一面の少なくとも一部はPOM材料で構成されていることを特徴とする。
これによれば、開閉部材の第一面に対する原稿の摺動性を高めることができる。
(態様9)
(態様1)乃至(態様8)のいずれかの原稿搬送補助装置において、前記開閉部材のゲート摺動部125などの摺動部、及び前記開閉部材を前記付勢方向にガイドするガイド部130などのガイド部材のガイド摺動部135などのガイド部の少なくとも一部はPOM材料で構成されていることを特徴とする
これによれば、ガイド部材に対する開閉部材の摺動性を高めることができる。
(態様10)
(態様1)乃至(態様9)のいずれかの原稿搬送補助装置において、前記付勢方向における、前記開閉部材を前記付勢方向にガイドするガイド部130などのガイド部材と前記開閉部材との間に、当該原稿搬送補助装置で搬送する仕様原稿の最大厚さ分の隙間を設けたことを特徴とする。
これによれば、開閉部材の最大の変位量を最も厚い原稿の厚さ分となるよう、開閉部材に当接する部分を設けるとことで、規格外の厚さの原稿が搬送されてしまうことを未然に防ぐことができる。
(態様11)
(態様1)乃至(態様10)のいずれかの原稿搬送補助装置において、前記付勢部材は圧縮バネ140などの圧縮バネであることを特徴とする。
これによれば、原稿搬送補助装置の低コスト化、及び省スペース化に寄与できる。
(態様12)
(態様1)乃至(態様11)のいずれかの原稿搬送補助装置において、前記開閉部材は、主走査方向などの原稿搬送方向に直交する原稿幅方向に沿って配置された第一圧縮バネ140aや第二圧縮バネ140bなどの複数の付勢部材により付勢されており、前記複数の付勢部材の内の、2つの付勢部材が、前記開閉部材の前記原稿幅方向の両端部近傍に1つずつ設置され、前記原稿幅方向における搬送される原稿の中央位置が、前記原稿幅方向における前記複数の付勢部材による付勢力の合力の作用線の位置と略一致することを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
原稿搬送補助装置を用いて搬送するカードCなどの原稿は原稿幅方向にある程度長さをもっている(約54[mm])。このため、開閉部材の中央部に1個の付勢部材で付勢するよりも、少なくとも両端部に1個ずつ、計2個設置されていたほうが、開閉部材の端部のひっかかりや開閉部材の回転に対して安定して原稿を搬送できる。
(態様13)
(態様1)乃至(態様12)のいずれかの原稿搬送補助装置において、前記付勢部材を位置決めするための前記付勢部材の内径と略一致する凸部126などの凸部と、及び前記付勢部材の外形と略一致する第一凹部128などの凹部の内の少なくともいずれかを、前記開閉部材の前記付勢部材が当接する当接部124などの当接部、又は前記開閉部材をガイドするガイド部材の前記開閉部材が前記付勢方向で当接する当接面134などの当接面のいずれかに有することを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
例えば、(態様10)の構成では、最大圧縮時の付勢部材の高さの分が考慮されていないため、必然的に付勢部材を収納するための凹部を設ける必要がある。
そこで、本態様では、凹部の外径が付勢部材の外形と略一致する形状、もしくは凹部の内部に付勢部材の内径と略一致する凸部を設けることで、凹部が付勢部材を位置決めすると同時に、付勢部材のガイドの役割も果たし、且つ加工コストも低減することもできる。
(態様14)
(態様1)乃至(態様13)のいずれかの原稿搬送補助装置において、搬送する原稿の厚さが0.48[mm]以上0.78[mm]以下であることを特徴とする。
これによれば、0.48[mm]以上0.78[mm]以下の様々な厚さの原稿も確実に搬送できる。より具体的には、JISII規格準拠厚さ0.48[mm]、及び0.78[mm]の厚さのカード等とともに、病院の診察券に多い0.5[mm]程度の厚さの原稿にも対応できる。
(態様15)
(態様1)乃至(態様14)のいずれかの原稿搬送補助装置において、搬送する原稿の縦と横の寸法が、それぞれ53.98[mm]と85.60[mm]であることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて搬送することが多い、JISII規格準拠のカード寸法であり、病院の診察券、クレジットカード、キャッシュカード、運転免許証、マイナンバーカード等の多くを、好適に搬送できる。
(態様16)
(態様1)乃至(態様15)のいずれかの原稿搬送補助装置において、搬送する原稿が「キャリアシート」、「プラスチックカード」、「はがき」、「封筒」、「帳票」、「クリアファイル」、及び「名刺」の少なくともいずれかであることを特徴とする。
これによれば、一般的なシート原稿Sなどの原稿よりも厚さが厚いカードCなどの原稿であっても、自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて、好適に搬送できる。
(態様17)
(態様1)乃至(態様16)のいずれかの原稿搬送補助装置において、前記自動原稿搬送装置に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする。
これによれば、原稿搬送補助装置を用いない場合に原稿搬送補助装置から取り外して、取り付ける自動原稿搬送装置等の装置を小型化できる。
(態様18)
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けてカードCなどの原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備えるADF5などの自動原稿搬送装置において、前記原稿搬送補助手段として、(態様1)乃至(態様17)のいずれかの原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様1)乃至(態様17)のいずれかの原稿搬送補助装置と同様な効果を奏することができる自動原稿搬送装置を提供できる。
(態様19)
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けてカードCなどの原稿を搬送する原稿搬送補助手段を設けるADF5などの自動原稿搬送装置を備えた読取装置6などの原稿読取装置において、前記原稿搬送補助手段として、(態様1)乃至(態様17)のいずれかの原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様1)乃至(態様17)のいずれかの原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置と同様な効果を奏することができる原稿読取装置を提供できる。
(態様20)
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けてカードCなどの原稿を搬送する原稿搬送補助手段を設けるADF5などの自動原稿搬送装置を備える複写機1などの画像形成装置において、前記原稿搬送補助手段として、(態様1)乃至(態様17)のいずれかの原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様1)乃至(態様17)のいずれかの原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置と同様な効果を奏することができる画像形成装置を提供できる。
1 複写機
4 画像読取部
5 ADF
6 読取装置
7 カード挿入口
55 原稿搬送経路
56 排紙トレイ
61 手差しトレイ
62 手差し給送口
64 手差し原稿搬送経路
100 原稿搬送補助装置
101 加圧機構
102 積載ケース
111 カード搬送用レバー
112 カード積載部
113 カード後端押出部品
115 搬出口
118 加圧板
120 ゲート部品
121 第一面
122 第二面
124 当接部
125 ゲート摺動部
126 凸部
128 第一凹部
129 第二凹部
130 ガイド部
134 当接面
135 ガイド摺動部
137 隙間
140 圧縮バネ
140a 第一圧縮バネ(両端設けた一方)
140b 第二圧縮バネ(両端設けた一方)
204 第二原稿搬送機構
C カード
C1 カード(1枚目のシート)
S シート原稿
特許4907460号公報

Claims (22)

  1. 自動原稿搬送装置の給送口に向けて搬送される原稿枚数を、複数の原稿が原稿積載部に積載されているときに1枚に規制して、前記自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置において、
    当該原稿搬送補助装置は、前記原稿積載部の原稿載置面に積載した原稿を前記自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて搬送する搬送手段と、前記原稿載置面に向けた方向に付勢部材で付勢され、付勢方向に変位することで搬出口を開閉可能な開閉部材とを備え、
    前記開閉部材は、閉じたときに前記原稿載置面に当接する第一面と、原稿搬送時に原稿が当接して開くときに前記付勢方向とは反対方向に変位する力を受ける第二面とを有し、
    前記搬送手段による前記原稿積載部の原稿載置面に積載された原稿の原稿搬送方向と、前記付勢方向とのなす角度が、90°より大きいことを特徴とする原稿搬送補助装置
  2. 求項1に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記開閉部材の前記第二面は、前記付勢方向に直交していることを特徴とする原稿搬送補助装置
  3. 自動原稿搬送装置の給送口に向けて搬送される原稿枚数を、複数の原稿が原稿積載部に積載されているときに1枚に規制して、前記自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置において、
    当該原稿搬送補助装置は、前記原稿積載部の原稿載置面に積載した原稿を前記自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて搬送する搬送手段と、前記原稿載置面に向けた方向に付勢部材で付勢され、付勢方向に変位することで搬出口を開閉可能な開閉部材とを備え、
    前記開閉部材は、閉じたときに前記原稿載置面に当接する第一面と、原稿搬送時に原稿が当接して開くときに前記付勢方向とは反対方向に変位する力を受ける第二面とを有し、
    前記開閉部材の前記第二面は、前記付勢方向に直交していることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  4. 求項1乃至のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記付勢方向における、前記開閉部材を前記付勢方向にガイドするガイド部材と前記開閉部材との間に、当該原稿搬送補助装置で搬送する仕様原稿の最大厚さ分の隙間を設けたことを特徴とする原稿搬送補助装置
  5. 自動原稿搬送装置の給送口に向けて搬送される原稿枚数を、複数の原稿が原稿積載部に積載されているときに1枚に規制して、前記自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置において、
    当該原稿搬送補助装置は、前記原稿積載部の原稿載置面に積載した原稿を前記自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて搬送する搬送手段と、前記原稿載置面に向けた方向に付勢部材で付勢され、付勢方向に変位することで搬出口を開閉可能な開閉部材とを備え、
    前記開閉部材は、閉じたときに前記原稿載置面に当接する第一面と、原稿搬送時に原稿が当接して開くときに前記付勢方向とは反対方向に変位する力を受ける第二面とを有し、
    前記付勢方向における、前記開閉部材を前記付勢方向にガイドするガイド部材と前記開閉部材との間に、当該原稿搬送補助装置で搬送する仕様原稿の最大厚さ分の隙間を設けたことを特徴とする原稿搬送補助装置。
  6. 請求項1乃至5いずれか一項に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記付勢部材による付勢方向は、略重力方向であることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  7. 請求項1乃至6いずれか一項に記載の原稿搬送補助装置において
    記開閉部材を付勢する付勢力の作用線と、前記開閉部材の自重による力の作用線とは略一致するとともに、
    前記略一致する2つの作用線は、搬送される原稿が前記開閉部材の前記第二面に当接し始める当接位置から、前記開閉部材が閉じているときに前記原稿載置面に当接している前記第二面の端部位置までの領域に存在することを特徴とする原稿搬送補助装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    搬送時に原稿が当接する前記開閉部材の前記第二面の少なくとも一部はゴム材料で構成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記原稿載置面と当接する前記開閉部材の前記第一面の少なくとも一部はゴム材料で構成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    搬送時に原稿が当接する前記開閉部材の前記第二面の少なくとも一部はPOM材料で構成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  11. 請求項1乃至7のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記原稿載置面と当接する前記開閉部材の前記第一面の少なくとも一部はPOM材料で構成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記開閉部材の摺動部、及び前記開閉部材を前記付勢方向にガイドするガイド部材のガイド部の少なくとも一部はPOM材料で構成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置
  13. 求項1乃至12のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記付勢部材は圧縮バネであることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記開閉部材は、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向に沿って配置された複数の付勢部材により付勢されており、
    前記複数の付勢部材の内の、2つの付勢部材が、前記開閉部材の前記原稿幅方向の両端部近傍に1つずつ設置され、
    前記原稿幅方向における搬送される原稿の中央位置が、前記原稿幅方向における前記複数の付勢部材による付勢力の合力の作用線の位置と略一致することを特徴とする原稿搬送補助装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記付勢部材を位置決めするための前記付勢部材の内径と略一致する凸部、及び前記付勢部材の外形と略一致する凹部の内の少なくともいずれかを、前記開閉部材の前記付勢部材が当接する当接部、又は前記開閉部材をガイドするガイド部材の前記開閉部材が前記付勢方向で当接する当接面のいずれかに有することを特徴とする原稿搬送補助装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    搬送する原稿の厚さが0.48[mm]以上0.78[mm]以下であることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    搬送する原稿の縦と横の寸法が、それぞれ53.98[mm]と85.60[mm]であることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  18. 請求項1乃至17のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    搬送する原稿が「キャリアシート」、「プラスチックカード」、「はがき」、「封筒」、「帳票」、「クリアファイル」、及び「名刺」の少なくともいずれかであることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  19. 請求項1乃至18のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
    前記自動原稿搬送装置に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置。
  20. 搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備える自動原稿搬送装置において、
    前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至19のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  21. 搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を設ける自動原稿搬送装置を備えた原稿読取装置において、
    前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至19のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする原稿読取装置。
  22. 搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を設ける自動原稿搬送装置を備える画像形成装置において、
    前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至19のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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