JP7108969B2 - 原稿搬送補助装置、自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、カードなどの折り曲げにくい原稿を搬送可能で、原稿搬送補助装置に適用可能な、次のような搬送積載装置(カード処理装置)が記載されている。
そして、給送排出口と原稿載置部との間で原稿を搬送する搬送手段として、給送排出口に近い側の第一搬送ローラと、原稿載置部に対向する第二搬送ローラと、原稿載置部に積載した原稿搬送面にある原稿を分離して押し出す原稿端押出部材を備えている。
また、原稿搬送面に対して接離方向に移動可能な原稿押上げ部材と、これを原稿搬送面に向けて付勢する付勢部材と、原稿搬送面から原稿押上げ部材側へ少なくとも原稿1枚分の厚さだけ突出した原稿押下げ位置までの間を移動可能な押下げ部材も備えている。
そして、押下げ部材が突出すると、積載した原稿と原稿搬送面との間に、給送排出口側から原稿を送り込むための隙間が形成されるように構成されている。
このように構成することで、積載済みの原稿を原稿搬送面から離れる方向に退避させる機構を少ない部品点数で構成でき、その設置スペースも少なくて済むので、搬送積載装置の小型化に極めて有利であるとされている。
図1は、本実施形態に係る複写機1の概略構成図である。
本実施形態の複写機1は、主に、画像形成部3と、画像読取部4と、ADF5とから構成されている。本実施形態の読取装置6は、主に、画像読取部4とADF5とから構成されている。
読取装置6は、自動搬送中に原稿画像を読み取るDFスキャナモード(搬送原稿読取りモード)と、平坦なコンタクトガラス上に載置された原稿の画像を読み取るフラットベッドスキャナモード(載置原稿読取りモード)とに切替え可能に構成されている。
また、DFスキャナモードには、原稿トレイ51上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読み取りと、手差しトレイ(手差しテーブル)61上に積載(載置)したカード原稿等(以下、適宜、カードCという。)の折り曲げられないシート原稿Sを搬送するストレート搬送して読み取るストレート1枚手差し読み取りがある。
ここで、原稿画像を読み取るときには、図中左よりに移動している表面読取用CIS45aがフラットベッドコンタクトガラス41下をガイド46にガイドされて移動することで読み取りが行われる。
ADF5は、エンドフェンスにより幅方向が規制された原稿トレイ51上に積載された原稿束からシート原稿Sを1枚ずつ、第一給送口52の入口に配置された給紙・分離機構54で分離して原稿搬送経路55内に搬入し、原稿搬送経路55に沿って搬送する。そして、その搬送中、シート原稿Sの表面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の表面側コンタクトガラス42aに対面し、表面読取用CIS45aにより読み取られるようになっている。一方、シート原稿Sの裏面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の裏面側コンタクトガラス42bに対面し、裏面読取用CIS45bにより読み取られる。
ADF5は、原稿搬送経路55の中途部近傍に開閉可能に設けられた手差しトレイ61上に積載されたカードC等の折り曲げられないシート原稿Sを手差し給送口62から手差し原稿搬送経路64内に搬入し、手差し原稿搬送経路64(原稿搬送経路55の中途部の原稿搬送方向下流側の略同一平面上にあるストレート部分)に沿って搬送する。そして、その搬送中、シート原稿Sの表面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の表面側コンタクトガラス42aに対面し、表面読取用CIS45aにより読み取られるようになっている。一方、シート原稿Sの裏面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の裏面側コンタクトガラス42bに対面し、裏面読取用CIS45bにより読み取られる。
また、手差しトレイ61には、図1の斜視図に示すように手差しトレイ61を閉じた状態でもカードC等を挿入するためのカード挿入口7を設けており、手差しトレイ61を開けなくてもカードC等を搬送することが可能に構成されている。
ドキュメントスキャナであれば5枚程度であればカードを連続スキャンできる機種もあるが、5枚程度では効果が薄いと考えられるとともに、ドキュメントスキャナはスキャン機能しか有しておらず、ADFの機能を持ち合わせいるとはいい難い。
つまり、従来のADFをでは十分に多い枚数のカードを短い時間でスキャンできないという問題があった。
(1)「ストレート1枚手差し通紙」機能
大事な原稿を曲げずにスキャンできる。つまり、原稿搬送時に手差しトレイのサイドフェンスを用いることで原稿が傾くことなくスキャンできる点。
(2)「1パス両面同時読取」機能
曲がらない原稿でも、フラットベッドコンタクトガラスを露出させるために圧板を開けずに、1回で両面スキャンできる点。
図3は、カード挿入口7、及び手差しトレイ61の説明図であり、図3(a)がカード挿入口7の説明図、図3(b)が手差しトレイ61の説明図である。図4は、原稿搬送補助装置100を設けずにカードCをカード挿入口7や手差しトレイ61にユーザが手動で載置しつつ搬送する構成の説明図である。そして、図4(a)がカード挿入口7にユーザが手動でカードCをカード挿入口7に挿入(搬送)する構成の説明図、図4(b)が手差しトレイ61にユーザが手動でカードCを載置して搬送する構成の説明図である。
(1-1)
図3(a)に示すように手差しトレイ61を開けずに、カードCを手差しトレイ61に設けたカード挿入口7に挿入する方法であり、図4(a)に示すようにユーザが手動でカードCをカード挿入口7に挿入(搬送)する。
(1-2)
図3(b)に示すように、手差しトレイ61を開けて、サイドフェンスを原稿の大きさに調整してからカードCを挿入口に挿入する方法であり、図4(b)に示すようにユーザが手動で手差しトレイ61にカードCを載置して搬送する。
そこで、特許文献1に記載された搬送積載装置(カード処理装置)の構成を適用した原稿搬送補助装置100aをカード挿入口7に接続した場合、十分に多い枚数のカードを短い時間でスキャンできるものの、次のような問題が生じることが分かった。
従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置100aでは、カードC7を搬送するときにカードC7の斜行が生じ易いとともに、ADF5に受け渡すときにカードC7の斜行補正も十分に行うことができないという問題である。
図5は、従来の構成を適用した場合の原稿搬送補助装置100aの不具合の説明図である。
ここで、図5に示した構成、符号、及び原稿搬送補助装置100aの説明に用いる部材名称等は、特許文献1で使用されているものとは異ならせている。
このため、カードC’をカード挿入排出口115aまで2つの搬送ローラ190aで搬送するときに、カードC’に斜行(スキュー)が生じ易い。
また、給送口に受け渡すときに、少なくともカード挿入排出口115a側の搬送ローラ190aと、これに対向する対向ローラ191bとでカードC’を挟持する。このため、受け渡されたカードC’が最初に当接するADF5の搬送ローラに、受け渡されるカードC’が当接しても、カードC’の斜行が補正され難い。
図6は、原稿搬送補助装置を用いない従来の構成で原稿をローラに当接させるときの説明図であり、図6(a)が、斜行したカードCが最初にADF5の搬送ローラ(搬送コロ)207bに当接したときの状態を示している。また、図6(b)が、斜行したカードCが他の搬送ローラ207bにも当接してカードCの斜行が補正された状態を示し、図6(c)が、斜行が補正されるときにカードCに加わる力の説明図である。
このように当接した場合であっても、その後、図6(b)や図6(c)に示すように、手の搬送力と搬送ローラ207bの反力で、図中、右回転(時計回り)のモーメントによりカードCが回転し真直ぐになり斜行が補正される。そして、両方の搬送ローラ207bに当接させることができるので問題ない。
図7は、ユーザが手動で操作する大きい原稿押出面である大押出面163aを設けた原稿搬送補助装置でカードCを搬送し、カードCを搬送ローラ209bに当接させるときの説明図であり、図7(a)が、斜行したカードCが最初にADF5の搬送ローラ207bに当接したときの状態を示している。また、図7(b)が、カードCが斜行したまま他の搬送ローラ207bにも当接した状態を示し、図7(c)が、最初に一方の搬送ローラに当接したときに斜行したカードCに加わる力の説明図である。
ユーザがカード搬送用レバー等を移動させ、それに連動してカードCを押し出す大押出面163aがカードCの後端部を押出して、図7(a)に示すようにADF5の搬送ローラ207aの片方にカード先端を突き当てる。
このとき、図7(a)に示すように、カードCが斜行した状態で給送口に搬送され、片側の搬送ローラ(搬送コロ)207bしか当接しないと、大押出面163aが主走査方向に十分に大きい場合では押出力は搬送ローラ207bの反力に対して図7(c)のように右回転と左回転と両方の回転モーメントが発生する。このため、お互いが相殺するのでカードCが回転しないまま、図7(b)に示すようにADF5内を搬送される恐れがある。
以下、上述した従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置100aの問題や、ユーザが手動で操作する原稿搬送補助装置を用いる構成でのカードCの斜行に関する問題を解決するための構成について、複数の実施例を挙げて説明する。
まず、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例1について、図を用いて説明する。
図8は、本実施例に係る、ユーザがADF5に取り付けられた原稿搬送補助装置100にカードCを載置して、手動で搬送する構成の斜視説明図である。そして、図8(a)が原稿搬送補助装置100に設けたカード積載部112の載置面にカードCを載置する前の説明図、図8(b)がカード積載部112の載置面にカードCを載置して加圧した後にユーザが搬送するときの説明図である。図9は、原稿搬送補助装置100をADF5に取り付けた断面説明図である。
そして、図8(a)に示すように、取り付けられた状態の原稿搬送補助装置100の加圧機構101を積載ケース102から回動するようにして開き、カードCを積載するカード積載部112の載置面を露出させ、所望する枚数のカードCを積載する。その後、加圧機構101を回動させて閉じてカードCを加圧した後、ユーザが最下方に積載されたカードCを搬送させるためにカード搬送用レバー111(カード後端押出部品113)をADF5側にスライドさせる。
また、図9に示すように、ADF5(カード挿入口7)に取り付けられた原稿搬送補助装置100の積載ケース102は、搬送経路下流に従い高くなるように傾斜した略直線形状の搬送経路を有する。積載ケース102はこの搬送経路入口に、カードCを連続的に搬送できる機能を有するため、図9に示すように原稿搬送補助装置100はADF5の手差し原稿搬送経路64と同様の傾斜を持つ直線形状の搬送経路を有している。
そして、原稿搬送補助装置100の搬出口115の位置と(図10参照)、ADF5の手差しトレイ61を閉じた状態の搬送入口であるカード挿入口7の位置とが一致するように取り付けられる。
図10は、原稿搬送補助装置100の基本的な構成と、ADF5との位置関係についての説明図である。そして、図10(a)が原稿搬送補助装置100の基本的な構成の説明図、図10(b)がADF5における主走査方向と副走査方向の説明図、図10(c)が原稿搬送補助装置100における主走査方向と副走査方向の説明図である。
図11は、原稿搬送補助装置100によるカードCの搬送手順の説明図であり、図11(a)が、カード積載部112の載置面105を露出させた状態、図11(b)がカードCを積載した状態、図11(c)が積載したカードCを加圧した状態を示している。そして、図11(d)がカード搬送用レバー111をスライドさせて(動かして)カードCをガイド部130に設けた搬出口115から搬出している状態を示している。
また、カードCを搬送方向に押出すカード後端押出部品113と、これを移動させるためにユーザが把持してスライドさせるカード搬送用レバー111と、閉じた加圧機構101のロックを解除する加圧機構解除ボタン114も備える。
また、積載ケース102の原稿搬送方向であるカード搬送方向の下流側には、カードCが搬出される搬出口115が設けられるとともに、搬出口115を開閉するゲート部品120の開閉をガイド(案内)するガイド部130が形成されている。このガイド部130には、搬送されるカードCが通る矩形の搬出口115が形成されており、カード積載部112の載置面105が搬出口115の下部と略同一面となるように構成されている。
そして、加圧機構101には、閉じられたときにカード積載部112の載置面105に積載されたカードCを加圧する加圧板118を有している。
一方、これらの方向を、ADF5に取り付けられた原稿搬送補助装置100にあてはめると、カード搬送用レバー111をスライドさせて移動してカードCを押出すカード後端押出部品113の移動方向やカードCの搬送方向が副走査方向に相当する。また、カード積載部112の載置面105に平行、且つカードCの搬送方向に直行する方向が主走査方向に相当する。
図12は、積載ケース102に設けたカードCの底面へのアクセス用の孔部109の説明図であり、図12(a)が上方からの斜視説明図、図12(b)が下方からの斜視説明図である。
複数枚のカードCを束(以下、適宜、カード束という。)として積載(セット)し、順次カードCを搬送して読み取っている途中で、カード搬送を止めて積載ケース102に残っているカード束を取り出したいときがある。
このようなときに、詳しくは後述するテーパ形状だけではカードCと積載ケース102の内側面の隙間では指を入れられるスペースがなく、非常にカードCを取り出しづらい。
そこで、図12(a)、図12(b)に示すように、カード底面部にアクセスできるよう積載ケース102に孔部109を設けることで、カード束の底面を指で支えて簡単にカード束を取り出すことができる。
図13は、加圧機構101の概要についての説明図であり、図13(a)が複数枚のカードC、例えば10枚のカードを加圧機構101で加圧した状態を示し、図13(b)が1枚のカードCを加圧機構101で加圧した状態を示している。図14は、加圧機構101でカードC又はカード束を加圧するときの手順の説明図であり、図14(a)がカード束等をセットするときの説明図で、図14(b)がセット後加圧した状態を示している。
このようにカードCを、その厚さ方向に加圧するための加圧機構101を有することで、反ったカードでも加圧機構101で厚さ方向に加圧することによって反りを小さくでき、搬送することができる。
また、加圧するとき、カード束の厚さが異なっても押さえ力を保つために加圧圧縮バネ172を加圧機構101の内部に設置することで、カード束の厚さに応じて加圧板118が上下できるようにしている。
このように構成することで、カードCが搬送もしくは新たに追加され、積載されたカードCの厚さが変化しても加圧できる。
また、カードCを加圧する加圧力として加圧圧縮バネ172の弾性力を用いている。
このように構成することで、単純な構成で積載したカードCに応じて厚さ方向に可動、且つ加圧できるため、コストが安く済み、レイアウト性が良くなる。
このように構成することで、摺動性の良いPOM材料を用いることで変位時の抵抗を小さくすることができ、加圧動作を安定的に行うことができる。
図15は、カードを搬送するときの操作の流れについての説明図であり、図15(a)が、カード搬送用レバー111がホームポジション(以下、適宜、HPという。)にある状態を示している。そして、図15(b)がカード搬送用レバー111を移動させてカードCの搬送を行っている状態を、図15(b)がカードCの搬送後、カード搬送用レバー111がHPに戻っている状態を示している。
ここで、上述した一連の動作の間は加圧機構101が閉じているが、図15では分かり易くするために加圧機構101は省略している。
また、カードスタックケースのカード出口はADF5内部の手差し原稿入口に繋がっており、積載ケース102内で搬送されたカードCはADF5内の手差し入口コロのニップにカード先端を押し付けられ、その後ADF5本体内でカードCがプレフィードされる。
図16は、原稿搬送補助装置100によるカードCの分離機構の説明図であり、図16(a)は加圧機構101が開いた状態の斜視説明図、図16(b)と図16(c)は1枚のカードCを載置した場合の説明図である。そして、図16(d)と図16(e)は複数枚のカードCを積載した場合の説明図である。図17は、複数枚のカードCを積載したときの2枚目のカードに発生する力の説明図である。
ここで、カードCがゲート部品120に当接するまでは、ゲート部品120は、その自重と、圧縮バネ140の付勢力により、載置面105に平行な第一面121がカード積載部112の載置面105に当接して閉じている。
但し、最下部の1枚目のカードCを搬送するときに、そのすぐ上に重なっている2枚目のカードに1枚目のカードCとの摩擦力が発生するため1枚目のカードCと連動して2枚目のカードも一緒にゲート部品120を押し上げて搬送して、重送を起こす可能性がある。
この重送を防ぐため、本実施例では、図17に示すように、ゲート部品120の閉まり力の設計値は”2枚目のカードの1枚目のカードCとの摩擦力の分力である0.08N”を超えるように、ゲート部品120の閉まる力を公差も含めて0.2Nとした。
図18は、小押出面163bを用いた構成の説明図であり、図18(a)が、斜行したカードCがADF5内の片方の搬送ローラ207bに当接したときの状態を示している。また、図18(b)が、斜行補正されたカードCがADF5内の両方の搬送ローラ207bに当接した状態を示し、図18(c)が、斜行したカードCがADF5内の片方の搬送ローラ207bに当接したときに、カードCに加わる力の説明図である。
具体的には、原稿搬送補助装置100は、ADF5のカード挿入口7に受け渡すカードCを搬出する搬出口115と、受け渡すカードCを前記給送口に向けて搬送する原稿搬送機構160と、受け渡すカードCを載置可能なカード積載部112とを備えている。そして、ADF5によるカード搬送を補助する。
また、カードCの受け渡しに応じて搬出口115を開閉するゲート部品120を備え、原稿搬送機構160は、カードCを押し出すことで搬送し、カード挿入口7(給送口)にカードCを受け渡すカード後端押出部品を有している。
そして、ゲート部品120は、カード積載部112に当接することで搬出口115を閉じ、カード後端押出部品には、カード搬送方向のカードCの後端部であるカード後端部CEを押し出す小押出面163bが設けられている。
このように構成することで、上述したカードCに当接する当接面が大きい大押出面163aを用いる場合とは異なり、斜行したカードCが搬送ローラ207bに当接したときに、その傾きを補正できる。
具体的には、図18(a)に示すように、押出面を十分に小さくすれば、図18(c)に示すように図中、右回転(時計回り)のモーメントのみ発生する。このため、右回転のモーメントによりカードCが回転して図18(b)に示すように真直ぐになり、カードCのカード搬送方向の先端部である先端部CFを両方の搬送ローラ207bに当接させることができる。つまり、カードCの斜行を補正することができる。
このため、カードCとの位置関係、及び最初に当接する搬送ローラ207bとの位置関係について検討した。
まず、押し出すカードCと小押出面163bとの位置関係について、図19を用いて説明する。
カードCとの位置関係としては、図19(a)に示すように押し出すカードC(原稿)のカード搬送方向(副走査方向)の後端部CEの中央位置に、主走査方向の小押出面163bの中央位置がくるように構成することとした。
このように構成することで、このように構成しない場合に比べて、図19(b)に示すように、良好にカードCの斜行を補正することができる。
次に、初に当接する搬送ローラ207bとの位置関係について、図20を用いて説明する。
初に当接する搬送ローラ207bとの位置関係としては、次のように構成することが望ましい。
図20(a)に示すように小押出面163bの主走査方向の中央位置から、カードC(原稿)に当接する小押出面163bまでの距離が、小押出面163bの主走査方向の中央位置から、カードCが当接する搬送ローラ207bの主走査方向までの距離よりも短くなる構成である。
このように構成することで、このように構成しない場合に比べて、図20(b)に示すように、良好にカードCの斜行を補正することができる。
そこで、カードCを押し出す押出面の好ましい構成について、更に検討を重ねて、カードCを押し出す押出面を曲面形状とする構成、弾性部材を設けてカード後端面に合わせて小押出面を回動させる構成等の複数の好ましい構成を見出した。
まず、カードCを押し出す押出面を曲面形状とする構成から、図を用いて説明する。
図21は、カードCを押し出す押出面を曲面形状とした構成の説明図である。
図21に示すように、カードCを押し出す押出面が曲面形状である曲押出面163とすることで、上述した問題を解決することができる。
具体的には、カードCを押し出す押出面を、曲面形状を有した曲押出面163とすることで、カードCの後端部CEが曲面に沿って回転し易くなり、カードCの先端部CFを全ての搬送ローラ207bに当接させ易くなる。
次に、カードCを押し出す小押出面163bを、弾性部材を設けてカード後端面に合わせて回動させる構成を、図を用いて説明する。
図22は、弾性部材を設けてカード後端面に合わせて小押出面163bを回動させる構成の説明図であり、図22(a)が、斜行したカードCがADF5内の片方の搬送ローラ207bに当接したときの状態を示している。また、図22(b)が、斜行補正されたカードCがADF5内の両方の搬送ローラ207bに当接した状態を示し、図22(c)が、小押出面163bを回動可能に支持する構成の説明図である。
また、上述したように変位するために原稿搬送補助装置100は、次のように構成されている。
カードCをカード搬送方向に押し出すときの力を与えるためにユーザが操作して移動させるカード搬送用レバー111を含む第一部品と、カードCを押し出すときに移動するカード後端押出部品113を含む第二部品とは別部品で構成されている。また、第二部品は、主走査方向における、カード後端押出部品113の略中央に設けられる弾性部材167を介して、第一部品及び他の部品に当接するように配置され、第一部品と第二部品の移動方向は、ガイド部材でカード搬送方向に規制されている。
そして、第二部品は、ガイド部材との間に第二部品の回動を許容する程度の隙間が形成されている。
カードCの後端部CEを押し出す小押出面163bがある程度自由になるため、積載されたカードCが傾いていたとしても、小押出面163bの全体をカードCの後端部CEに押し付けることができ、カードCの後端部CEに搬送力を伝え易くなる。
ここで、上述した構成は、小押出面163bを設けたカード後端押出部品113だけではなく、曲押出面163を設けたカード後端押出部品113にも適用可能である。
但し、カードCの後端部CEに押し付けることができるのは、曲押出面163のいずれかの部分となる。
また、上述した構成に用いる弾性部材167としては、圧縮バネが好ましい。
このように構成することで、単純な構成で低コスト、且つ省スペースな原稿搬送補助装置100を提供できる。
これによれば、樹脂が一般的なカード原稿の材質であり、多くのカード原稿を自動原稿搬送装置に好適に受け渡すことができる。
このように構成することで、0.48[mm]以上0.78[mm]以下の様々な厚さのカードCも確実に搬送できる。
より具体的には、JISII規格準拠厚さ0.48[mm]、及び0.78[mm]の厚さのカード等とともに、病院の診察券に多い0.5[mm]程度の厚さの原稿にも対応できる。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
上述したカードCの寸法は、ADF5の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けて搬送することが多い、JISII規格準拠のカード寸法である。
このため、病院の診察券、クレジットカード、キャッシュカード、運転免許証、マイナンバーカード等の多くを、好適に搬送できる。
このように構成することで、一般的なシート原稿Sよりも厚さが厚い原稿であっても、ADF5の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けて、好適に搬送できる。
このように構成することで、原稿搬送補助装置100を用いない場合にADF5から取り外して、取り付けるADF5、読取装置6、及び複写機1を小型化できる。
このように構成することで、原稿搬送補助装置100を用いない場合に取り外して、取り付けるADF5等の装置(ADF5、読取装置6、及び複写機1)を小型化できる。
このように構成することで、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100と同様な効果を奏することができるADF5を提供できる。
このように構成することで、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5と同様な効果を奏することができる読取装置6を提供できる。
このように構成することで、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5と同様な効果を奏することができる複写機1を提供できる。
次に、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例2について、図を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1と、基本構成は同様であるが、カード搬送におけるカードCの不送りに係る、カードCを押し出す押出面の構成について、より好適な構成例を挙げていることに係る点のみ異なる。
したがって、実施例1と同様な構成、及びその効果については、適宜、省略して説明するとともに、特に、区別する必要がない限り、同一の部材については、同一の符号を付して説明する。
また、本実施例の特徴的な構成は、曲押出面163に限らず、大押出面163aや小押出面163bにも適用可能であるが、以下の説明では、曲押出面163に適用した例について説明する。
その要因としては、カード端部が、カード厚さ方向上方向に反ったカードを搬送するときには、図23に示すように曲押出面163の載置面105からの高さ:aが、反り量:bに対してa<bとなると、曲押出面163がカードCの後端部CEにひっかからない。このため、曲押出面163がカードCの下部分に潜り込んでしまい、カードCの不送りが発生してしまう。
また、図24(b)に示すように、カードCの上方への反り量が大きくなるほど、カードCの後端部CEに接触する曲押出面163の接触高さも少なくなり、カードCが逃げ易くなる。
そして、従来は、図24(a)、図24(b)に示すように、カードCを積載する載置面105が曲押出面163(押出面)の高さ基準となり、曲押出面163(押出面)がカードCを載置する載置面105に対して直交するように構成されていた。
(1)傾斜面をつけ、曲押出面163と傾斜面の角度を90[°]以下にすることで、カードCを押し出す曲押出面163をカードCの後端部CEにひっかけ易くでき、カードCの後端部CEを上方向から押さえつける方向に搬送力がカードCに伝わるとうになる。このため、カードCが曲押出面163の上に逃げ難くなる。
したがって、曲押出面163の高さの基準と曲押出面163を同一部品にすることで、曲押出面163の高さの精度を良くすることができる。このために、曲押出面163と斜面の間の稜線をカード載置位置よりも高くすることで斜面を曲押出面163の高さ基準とすることができ、曲押出面163の高さの基準と曲押出面163を同一部品にすることができる。
したがって、曲押出面163の高さはできるだけ高くしつつ、カード厚さを超えないものが理想である。
また、厚さ方向であって下方に反ったカードCについては、カードCの後端部CEがカードCの載置面105上にある(=後端部CEの反り量0)ので、不送りは発生しないと考えられる。
具体的には、カード後端押出部品113に設けられた曲押出面163は、曲押出面163からカード搬送方向への下り勾配がついた傾斜面部に対して、略直交する角度、又は傾斜面部から90[°]未満の角度に形成した。そして原稿搬送補助装置100でカードCを搬送するカード搬送面に対する、傾斜面部と曲押出面163の間の稜線の少なくとも一部分の高さ位置は、カードCの載置面105よりも高くなるように構成した。
このように構成することで、反ったカードCを搬送するときの、カードCの不送りを防ぐことができる。
原稿搬送補助装置100でカードCを搬送するカード搬送面に対する、カードCの搬送高さ位置は、ADF5の給送口の近傍に配置されている搬送ローラ207bのニップ部Nの高さ位置と、カード後端押出部品113に設けられた曲押出面163の根元の高さ位置との間にあるように構成した。
これにより、図26(a)に示すように、ニップ部Nの高さ位置がカード搬送高さ位置よりも高い位置にあると、カードCの先端部CFがニップ部Nに当接するときに、後端部CEが曲押出面163の根元部に押し付けられる。したがって、この構成により、カードCの後端部CEの浮き量を少なくすることができ、より不送りが発生しにくくなる。
本実施形態では、電子写真方式の複写機1の読取装置6が有するADF5(手差しトレイ61)に取り付けた原稿搬送補助装置100に適用した例について説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、インクジェット方式(ジェルジェット方式)の複写機にも、適用可能である。
また、読取装置6が有するADF5の原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置100に適用した例について説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、カード等を含むシートを搬送するシート搬送装置のシート搬送を補助する構成にも、適用可能である。
(態様1)
ADF5などの自動原稿搬送装置のカード挿入口7などの給送口に受け渡すカードCなどの原稿を搬出する搬出口115などの搬出口と、受け渡す原稿を前記給送口に向けて搬送する原稿搬送機構160などの搬送手段と、受け渡す原稿を載置可能なカード積載部112などの原稿載置部とを備え、前記自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置において、原稿の受け渡しに応じて前記搬出口を開閉するゲート部品120などの開閉部材を備え、前記搬送手段は、原稿を押し出すことで搬送し、前記給送口に原稿を受け渡すカード後端押出部品113などの原稿端押出部材を有し、前記開閉部材は、前記原稿載置部に当接することで前記搬出口を閉じ、前記原稿端押出部材には、原稿搬送方向の原稿の後端部である後端部CEなどの原稿後端部を押し出す曲押出面163などの曲面部が設けられていることを特徴とする。
従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置では、原稿載置部に積載した原稿の搬出口側近傍と搬出口の間に、190aなどの搬送ローラを2つ配置しており、原稿を給送口に受け渡す搬出口から原稿載置部が離れて配置されている。このため、原稿を搬出口まで2つの搬送ローラで搬送するときに、原稿に斜行(スキュー)が生じ易い。
また、給送口に受け渡すときに、少なくとも搬出口側の搬送ローラと、これに対向する対向ローラ191bなどの対向ローラとで原稿を挟持する。このため、受け渡された原稿が最初に当接する自動原稿搬送装置の搬送ローラに、受け渡される原稿が当接しても、原稿の斜行が補正され難い。
これらのため、従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置では、原稿を搬送するときに原稿の斜行が生じ易いとともに、自動原稿搬送装置に受け渡すときに原稿の斜行補正(スキュー補正)も十分に行うことができないという問題があった。
そして、原稿に当接して押し出す曲面部を原稿後端部に突き当てたときの、原稿後端部の稜線の長さ方向の原稿後端部と曲面部それぞれの中央位置を略一致させることもできる。また、原稿後端部に当接する当接部が曲面部であることで、原稿後端部が曲面に沿って回転し易く、自動原稿搬送装置の給送口の近傍に設けられ、原稿搬送補助装置から受け渡される原稿が最初に当接する搬送ローラの全てに、受け渡す原稿の先端部CFなどの先端部を当接させ易い。
よって、従来よりも、原稿を搬送するときに原稿の斜行が生じ難いとともに、自動原稿搬送装置に受け渡すときに原稿の斜行補正を好適に行うことができる原稿搬送補助装置を確実に提供できる。
(態様1)において、原稿を受け渡すときに最初に当接する、前記自動原稿搬送装置の前記給送口の近傍に設けられた搬送ローラに原稿の一部分が当接した状態で、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における、前記搬送ローラと原稿の当接位置から前記曲面部の中央位置までの距離よりも、前記原稿後端部に当接する前記曲面部の当接位置から前記曲面部の中央位置までの距離が短いことを特徴とする。
(態様1)又は(態様2)において、前記曲面部は、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における、前記原稿載置部に積載した原稿の前記原稿後端部の略中央に前記曲面部の略中央が当接するように構成されていることを特徴とする。
これによれば、原稿を押し出すときに生じる原稿の傾行を低減することができる。
(態様1)乃至(態様3)のいずれかにおいて、前記給送口は、前記自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられ、前記原稿載置部の原稿搬送面に向けて原稿を加圧する加圧機構を備えていることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
搬送経路の中途部近傍に給送口を設ける自動原稿搬送装置の原稿搬送を補助することができるとともに、多少、反った原稿であっても加圧機構で加圧して補正することで、自動原稿搬送装置の給送口への受け渡しを良好に行える。
(態様1)乃至(態様4)のいずれかにおいて、原稿を原稿搬送方向に押し出すときの力を与えるために操作者が操作して移動させる原稿搬送用レバーを含む第一部品と、原稿を押し出すときに移動する前記原稿端押出部材を含む第二部品とは別部品で構成され、前記第二部品は、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における、前記原稿端押出部材の略中央に設けられる弾性部材167などの弾性部材を介して、前記第一部品及び他の部品に当接するように配置され、前記第一部品と前記第二部品の移動方向は、ガイド部材166などのガイド部材で原稿搬送方向に規制されており、前記第二部品は、前記ガイド部材との間に前記第二部品の回動を許容する程度の隙間が形成されていることを特徴とする。
原稿搬送方向後端を押し出す曲面部がある程度自由になるため、積載された原稿が傾いていたとしても、曲面部のいずれかの部分を原稿搬送方向後端に押し付けることができ、原稿後端部に搬送力を伝え易くなる。
(態様5)において、前記弾性部材は、圧縮ばねであることを特徴とする。
これによれば、単純な構成で低コスト、且つ省スペースな原稿搬送補助装置を提供できる。
(態様1)乃至(態様6)のいずれかにおいて、前記原稿端押出部材に設けられた前記曲面部は、該曲面部から原稿搬送方向への下り勾配がついた傾斜面部に対して、略直交する角度、又は前記傾斜面部から90[°]未満の角度に形成されており、当該原稿搬送補助装置で原稿を搬送する原稿搬送面に対する、前記傾斜面部と前記曲面部の間の稜線の少なくとも一部分の高さ位置は、載置面105などの原稿載置面よりも高いことを特徴とする。
これによれば、反った原稿を搬送するときの、原稿の不送りを防ぐことができる。
(態様1)乃至(態様7)のいずれかにおいて、当該原稿搬送補助装置で原稿を搬送する原稿搬送面に対する、原稿の搬送高さ位置は、前記自動原稿搬送装置の前記給送口の近傍に配置されている搬送ローラ対のニップ部の高さ位置と、前記原稿端押出部材に設けられた前記曲面部の根元の高さ位置との間にあることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
搬送ローラ対のニップ部の高さ位置が原稿搬送高さ位置よりも高い位置にあると、原稿先端部のいずれかがニップ部に当接するときに、原稿後端部が曲面部のいずれかの根元部に押し付けられる。
してたがって、本態様の構成により、原稿後端部の浮き量を少なくすることができ、より不送りが発生し難くなる。
(態様1)乃至(態様8)のいずれかにおいて、搬送する原稿が樹脂製のカードであることを特徴とする。
これによれば、樹脂が一般的なカード原稿の材質であり、多くのカード原稿を自動原稿搬送装置に好適に受け渡すことができる。
(態様1)乃至(態様9)のいずれかにおいて、搬送する原稿の厚さが0.48[mm]以上0.78[mm]以下であることを特徴とする。
これによれば、0.48[mm]以上0.78[mm]以下の様々な厚さの原稿も確実に搬送できる。より具体的には、JISII規格準拠厚さ0.48[mm]、及び0.78[mm]の厚さのカード等とともに、病院の診察券に多い0.5[mm]程度の厚さの原稿にも対応できる。
(態様1)乃至(態様10)のいずれかにおいて、搬送する原稿の縦と横の寸法が、それぞれ53.98[mm]と85.60[mm]であることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて搬送することが多い、JISII規格準拠のカード寸法であり、病院の診察券、クレジットカード、キャッシュカード、運転免許証、マイナンバーカード等の多くを、好適に搬送できる。
(態様1)乃至(態様11)のいずれかにおいて、搬送する原稿が「キャリアシート」、「プラスチックカード」、「はがき」、「封筒」、「帳票」、「クリアファイル」、及び「名刺」の少なくともいずれかであることを特徴とする。
これによれば、一般的なシート原稿Sなどの原稿よりも厚さが厚いカードCなどの原稿であっても、自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて、好適に搬送できる。
(態様1)乃至(態様12)のいずれかにおいて、前記自動原稿搬送装置に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする。
これによれば、原稿搬送補助装置を用いない場合に取り外して、取り付ける自動原稿搬送装置等の装置を小型化できる。
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けてカードCなどの原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備えるADF5などの自動原稿搬送装置において、前記原稿搬送補助手段として、(態様1)乃至(態様13)のいずれかの原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様1)乃至(態様13)のいずれかの原稿搬送補助装置と同様な効果を奏することができる自動原稿搬送装置を提供できる。
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備えた読取装置6などの原稿読取装置において、前記原稿搬送補助手段として、(態様1)乃至(態様13)のいずれかの原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様1)乃至(態様13)のいずれかの原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置と同様な効果を奏することができる原稿読取装置を提供できる。
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備える複写機1などの画像形成装置において、前記原稿搬送補助手段として、(態様1)乃至(態様13)のいずれかの原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様1)乃至(態様13)のいずれかの原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置と同様な効果を奏することができる画像形成装置を提供できる。
4 画像読取部
5 ADF
6 読取装置
7 カード挿入口
64 手差し原稿搬送経路
100 原稿搬送補助装置
101 加圧機構
102 積載ケース
105 載置面
111 カード搬送用レバー
112 カード積載部
113 カード後端押出部品
113b カード後端押出部品(小押出面)
115 搬出口
118 加圧板
120 ゲート部品
130 ガイド部
140 圧縮バネ
150 開閉機構
160 原稿搬送機構
163 曲押出面
163a 大押出面
163b 小押出面
167 弾性部材
C カード
N ニップ部
Claims (15)
- 自動原稿搬送装置の給送口に受け渡す原稿を搬出する搬出口と、受け渡す原稿を前記給送口に向けて搬送する搬送手段と、受け渡す原稿を載置可能な原稿載置部とを備え、前記自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置において、
原稿の受け渡しに応じて前記搬出口を開閉する開閉部材を備え、
前記搬送手段は、原稿を押し出すことで搬送し、前記給送口に原稿を受け渡す原稿端押出部材を有し、
前記開閉部材は、前記原稿載置部に当接することで前記搬出口を閉じ、
前記原稿端押出部材には、原稿搬送方向の原稿の後端部である原稿後端部を押し出す曲面部が設けられ、
前記曲面部は、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における中央が両端部よりも突出する曲面であり、
前記開閉部材は、前記原稿載置部に向かって、弾性部材の弾性力で付勢されていることを特徴とするとともに、
原稿を原稿搬送方向に押し出すときの力を与えるために操作者が操作して移動させる原稿搬送用レバーを含む第一部品と、原稿を押し出すときに移動する前記原稿端押出部材を含む第二部品とは別部品で構成され、
前記第二部品は、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における、前記原稿端押出部材の略中央に設けられる弾性部材を介して、前記第一部品及び他の部品に当接するように配置され、
前記第一部品と前記第二部品の移動方向は、ガイド部材で原稿搬送方向に規制されており、
前記第二部品は、前記ガイド部材との間に前記第二部品の回動を許容する程度の隙間が形成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1に記載の原稿搬送補助装置において、
原稿を受け渡すときに最初に当接する、前記自動原稿搬送装置の前記給送口の近傍に設けられた搬送ローラに原稿の一部分が当接した状態で、
原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における、
前記搬送ローラと原稿の当接位置から前記曲面部の中央位置までの距離よりも、
前記原稿後端部に当接する前記曲面部の当接位置から前記曲面部の中央位置までの距離が短いことを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1又は2に記載の原稿搬送補助装置において、
前記曲面部は、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における、前記原稿載置部に積載した原稿の前記原稿後端部の略中央に前記曲面部の略中央が当接するように構成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
前記給送口は、前記自動原稿搬送装置の搬送経路の中途部近傍に設けられ、
前記原稿載置部の原稿搬送面に向けて原稿を加圧する加圧機構を備えていることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
前記原稿端押出部材の略中央に設けられる前記弾性部材は、圧縮ばねであることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
前記原稿端押出部材に設けられた前記曲面部は、該曲面部から原稿搬送方向への下り勾配がついた傾斜面部に対して、略直交する角度、又は前記傾斜面部から90[°]未満の角度に形成されており、
当該原稿搬送補助装置で原稿を搬送する原稿搬送面に対する、前記傾斜面部と前記曲面部の間の稜線の少なくとも一部分の高さ位置は、原稿載置面よりも高いことを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
当該原稿搬送補助装置で原稿を搬送する原稿搬送面に対する、原稿の搬送高さ位置は、
前記自動原稿搬送装置の前記給送口の近傍に配置されている搬送ローラ対のニップ部の高さ位置と、前記原稿端押出部材に設けられた前記曲面部の根元の高さ位置との間にあることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
搬送する原稿が樹脂製のカードであることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
搬送する原稿の厚さが0.48[mm]以上0.78[mm]以下であることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1乃至9のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
搬送する原稿の縦と横の寸法が、それぞれ53.98[mm]と85.60[mm]であることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1乃至10のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
搬送する原稿が「キャリアシート」、「プラスチックカード」、「はがき」、「封筒」、「帳票」、「クリアファイル」、及び「名刺」の少なくともいずれかであることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 請求項1乃至11のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置において、
前記自動原稿搬送装置に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置。 - 搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備える自動原稿搬送装置において、
前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至12のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする自動原稿搬送装置。 - 搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備えた原稿読取装置において、
前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至12のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする原稿読取装置。 - 搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備える画像形成装置において、
前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至12のいずれか一に記載の原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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