JP4028138B2 - シート供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、特に画像が形成されるシートを供給するシート供給装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタや複写機、ファクシミリなどの画像形成装置にあっては、電子写真方式等を用いた画像形成部にて画像を形成するために、紙やOHPシートなどの被記録材であるシート(用紙)を、このシートを積載した給紙トレイから画像形成部へと供給するシート供給装置が設けられている。これらのシート供給装置では、画像形成装置を使用するユーザーによって異なる種類の用紙サイズを使用したり、同一サイズであっても連続的に多数のシートに画像形成を行う要求等、ユーザー毎に必要とされるシート供給装置のシステム構成が異なってくることから、装置本体に標準として設けられるカセットトレイと、カセットトレイを有してオプションとして任意に取り付け可能な給紙カセットとを準備した画像形成装置が存在している。
【0003】
この装置本体に装着可能なカセットトレイや、オプション装置である給紙カセットに装着可能なカセットトレイでは、このカセットトレイに積載されたシートをその積載上面から安定して搬送するために、シートが積載されたボトムプレート(底板)を弾性部材等により上昇させ、シートを供給する送り出しロール(フィードロール)等に対して略一定圧にて接触させた後、シートの上面からシートを供給する、ボトムプレート押し上げ方式のカセット給紙構造が採用されている。このボトムプレート押上げ方式では、一般に、ボトムプレートはカセットトレイの底部や両側部に支点を有して回動可能に構成され、弾性部材やリンク持ち上げ機構を用いてこのボトムプレートのシート供給方向先端部を上昇させるように構成されている。
【0004】
このようなボトムプレート押上方式を採用すると、ボトムプレート全面をモータ等を用いて昇降する所謂エレベータトレイ方式に比して、簡易な構成にてシートの供給が可能となる点で優れているが、支点を中心として回動することにより上昇させることから、積載されたシートの先端位置がずれてしまう問題点が生じる。このような問題点を解決するために、例えば特開昭57−38233号公報では、比較的シートの積載量の少ないカセットトレイにおいて、ボトムプレートの回転支持部をボトムプレートの表面に対してほぼ垂直に移動可能に支持するように構成し、前端部に設けられたコーナー爪の掛かり量を一定にする技術について開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シート積載量が比較的少ないカセットトレイについては上記公報の技術にて対応することが可能であるが、シート積載量が多くなり、高さ方向の変位が大きいカセットトレイに対してはこの技術を採用することが困難となる。また、シート積載量の少ない場合には影響が少ないが、多量のシート積載を必要とする場合には、支点からの回動角度が大きくなり、ボトムプレートの先端部における上下方向の移動距離が長くなる。そのため、特にシートが少なくなってボトムプレートが上がった状態ではシート先端の位置が大きく後退してしまう。
【0006】
図7を用いてこの問題点を説明すると、カセットトレイ200に設けられたボトムプレート201は、シートの先端位置をボトムプレート201の先端位置203に略一致させてシートを積載している。シート積載量が非常に多い時には、ボトムプレート201は図に示す実線位置にあり、このボトムプレート201に積載されたシートは、シート供給方向Mに向けて送り出しロール204によりその最上段から順に供給される。シートが順に供給されると、図示しない弾性部材等によりボトムプレート201の先端位置203が上昇、即ち、ボトムプレート201が支点202を中心として図の矢印N方向に回動する。その後、シートが残り少なくなり図に示す一点鎖線の位置までボトムプレート201が持ち上げられると、ボトムプレート201の支点202と先端位置203との間隔が変わらないことから、先端位置203が図に示す寸法dだけ後退した状態となる。その結果、積載されたシートが送り出しロール204に対して押圧されない(ニップされない)状態となり、シートを供給できずに搬送不良が発生してしまう。そのため、従前においては、シートの積載量を増やすと搬送不良が発生してしまうことから、シート積載量が多い場合はボトムプレート押上方式を採用することができず、例えばエレベータトレイ方式等を採用する必要があり、大きなコストアップが生じていた。
【0008】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、例えば大容量のシートを積載可能なカセットトレイにおいてボトムプレートの一端を押上げるボトムプレート押上方式を採用した場合であっても、シートの供給不良を低減できる、簡易なシート供給装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、図1に示すように、シートPを積載し、装置本体または給紙カセットに装着可能なカセットトレイ1を有するシート供給装置であって、前記カセットトレイ1に設けられ、シートPを積載するボトムプレート2と、前記カセットトレイ1に設けられ、ボトムプレート2のシート供給方向先端3を上下方向に対して回動可能に支持する支持部4と、前記ボトムプレート2に積載されたシートPの供給方向後端をシート供給方向側に押し付ける弾性部材8とを備え、前記支持部4は、前記ボトムプレート2のシート供給方向先端がシート供給方向に対して略定位置で上昇するように、前記カセットトレイ1及びボトムプレート2のいずれか一方に設けられた支点と、前記他方に設けられて前記支点が遊嵌し且つ前記カセットトレイ1のシート供給方向に向かって斜め上方に傾斜する長穴とを有することを特徴としている。
【0010】
また、この支持部4は、カセットトレイ1及びボトムプレート2の何れか一方を結合凸部5、他方を結合凹部6にて構成されると共に、この結合凸部5が結合凹部6を摺動可能に構成されていることを特徴とすることができ、この結合凹部6は貫通穴であっても陥没穴であっても構わない。結合凸部としては、ピン状の突出が好ましいが、このピン状突出はカセットトレイ1またはボトムプレート2のどちらに形成されているかは問わない。
【0011】
この結合凸部5と結合凹部6を形成する部分としては、カセットトレイ1のシート供給方向に直交する両側面を用いれば、支持部4におけるスライドを円滑に行うことが可能である。この両側面に用いられる結合凹部6は、カセットトレイ1のシート供給方向上部に向けてボトムプレート2が摺動できるように構成されていることが好ましく、湾曲形状(R形状)や長穴形状であっても構わないが、特に円滑な摺動を可能にするためにはボトムプレート2との摺動軌跡に合わせた長穴形状が好ましい。この長穴形状は、ボトムプレート2が自由な軌跡により回動するためには、ボトムプレート2に設けられることが好ましく、更に、ボトムプレート2の底面に対して垂直ではなく、シート供給方向上端に向けて一定の角度を持って形成されていれば、大量のシートPが積載されるカセットトレイ1において、ボトムプレート2の摺動による円滑なシート供給が実現できる。
【0012】
更に、ボトムプレート2は、上下方向への回動に伴い前記カセットトレイの底面9上を摺動する摺動部7を更に具備することを特徴とすれば、ボトムプレート2のシート供給方向先端3を持ち上げる動作に連動してボトムプレート2をシート供給方向へ摺動させることが可能となる点で好ましい。
【0013】
また、ボトムプレートが回転して上昇し、シート供給方向先端が高くなり斜めになったシートが後端へずれないように、積載されたシートの後端を押圧してシートを揃えるエンドガイドが用いられ、更に、このエンドガイドの押し当て位置を検知してシートサイズを認識する技術が従来から存在している。ここで、シートの積載量が多い場合に、一定量のシートを供給した後に残量が少なくなったシートに対して後押しを十分に行うため、図8に示すように、エンドガイド211に可動押し当て部材212を設け、斜めになって後退しようとするシートを後押しするために、この可動押し当て部材212に対して弾性部材213による弾性力を付与することが有効である。しかし、この弾性部材213による弾性力のためにエンドガイド211がシートの後端に十分に突き当たらず、図のd1の寸法だけシートサイズを誤検知する問題点が生じていた。特にシートサイズの近い、A4短手サイズ ( 210mm ) とレターサイズ短手 ( 215 . 9mm ) では、可動押し当て部材212の変位によりシートに対する押し付け位置がばらつき、シートサイズを正確に認識することができなかった。
このような不具合を解決する有効な手段としては、図1に示すように、シートPを積載し、装置本体または給紙カセットに装着可能なカセットトレイ1を有するシート供給装置であって、このカセットトレイ1に設けられ、シートPを積載するボトムプレート2と、カセットトレイ1に設けられ、ボトムプレート2のシート供給方向先端3を上下方向に対して回動可能に支持する支持部4と、カセットトレイ1に設けられ、積載されたシートPのシート供給方向後端を位置決めすると共に、弾性部材8を用いてカセットトレイ1の底面9近傍からシート供給方向後端を押し付けるエンドガイド10とを備え、このエンドガイド10は、シート供給方向に対して移動可能に設けられると共に、移動の際に弾性部材8による押し付けを軽減するようにすればよい。
【0014】
このエンドガイド10としては、シートPの後端を実際に押圧する可動面11と、この可動面11を支持する支持部材12とで構成されておれば、持ち上げられて斜めになったシートPを押圧可能とする点から好ましい。また、この弾性部材8としてはバネ部材等が用いられ、エンドガイド10における支持部材12の高さ方向中心位置よりも下部に設けられるように構成すれば、可動面11に対してシート搬送方向上端に向けて斜め方向に弾性力を付与することが可能となり、持ち上げられて斜めになったシートPの下側シートが上側シートよりも後退することを防止することができる。特に弾性部材8の弾性力による可動面11の変位は、ボトムプレート2上のシートPの残量が減れば軽くなって大きくなり、一方、ボトムプレート2のシート供給方向先端3は、シートの残量が減れば上昇するので、斜めになったシートPの押さえを適切に行うことが可能となる。
【0015】
次に、上述した技術的手段の作用について説明する。
カセットトレイ1のボトムプレート2上にシートPを積載したユーザーは、エンドガイド10の支持部材12を掴んで、エンドガイド10の可動面11をシートPに対して押し当てる。この際、ユーザーが支持部材12を掴むことにより可動面11が弾性部材8を押し潰した状態となるようにエンドガイド10は構成されており、弾性部材8による可動面11の変位に関係なく、エンドガイド10の位置決めが可能となる。このエンドガイド10の位置決めに連動してシートサイズが認識できるように構成されており、可動面11の変位に関係なくサイズ検知をすることができる。
【0016】
シートPが積載され、装置本体または給紙カセットにカセットトレイ1が装着された後、ボトムプレート2のシート供給方向先端3が、弾性部材13により持ち上げられ、シートPの上面が送り出しロール14に突き当たるまでボトムプレート2が上昇する。その後、送り出しロール14の作用によりシートPの供給が順に行われると、積載されたシートPの残量が減っていき、ボトムプレート2は残量の減少に伴って上昇する。その際、ボトムプレート2の支持部4において、結合凹部6がシート供給方向に向けて長穴形状となっており、更にボトムプレート2の底面にある摺動部7がカセットトレイ1の底面9に対して支点の一端となり摺動することで、弾性部材13による上昇に伴い、ボトムプレート2はシート供給方向に向かって移動する。その結果、積載されたシートPの残量が減ってボトムプレート2の角度が高くなっても、積載されたシートPの先端位置が後退することがなく、送り出しロール14による供給に対して支障が生じることがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図2は、本実施の形態におけるプリンタとしての画像形成装置を示している。画像形成装置21は、シート(用紙)P上に画像を形成する装置本体22と、オプション装置として取り付けられる給紙カセット(ペーパーフィーダー)51、52およびハイキャパシティースタッカ(HCS)71とを備えている。
【0018】
この装置本体22において、符号25はトナーカートリッジユニットであり、トナーを含む現像剤を収容すると共に、静電潜像を形成する像担持体としての感光体ドラム26、トナーカートリッジユニット25内に存在するトナーを静電方式を用いて感光体ドラム26に付着させるマグロール27の他、図示しない帯電装置やクリーナー等の画像形成部を備え、装置本体22に装脱着可能に構成されている。また、29はレーザ走査装置などの画像書込装置(ROS)であり、本実施の形態では、トナーカートリッジユニット25に設けられた露光経路28を経て帯電された感光体ドラム26を露光するように構成されている。このROS29は、図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等のホスト装置から入力された画像出力指示に従って、図示しない画像処理部(IPS)からのデジタル画像信号に基づいて感光体ドラム26上に静電潜像を形成するように構成される。また、符号30は転写ロールであり、感光体ドラム26に対向して配設され、感光体ドラム26上に形成されたトナー像を搬送されるシートPに対して転写している。また、31は定着装置であり、シートP上に形成された未定着トナー像を、例えば加熱圧着等により定着させる機能を有する。
また、装置本体22には、図示しない制御部を備えており、画像形成時における各種制御の他、後述するシートPの供給、搬送や、オプション装置の制御等を実施している。
【0019】
また、装置本体22において、符号33はマルチシートインサータであり、任意のサイズからなるシートPを積載した状態にて装脱着自在に構成されており、シート搬送方向に対して長いサイズのシートPに対しては、ペーパートレイ34を開いてシートPの搬送を補助するように構成されている。また、このマルチシートインサータ33に積載されたシートPは、半月形状からなるフィードロール35の回転により感光体ドラム26等からなる画像形成部へと搬送される。更に、符号36は装置本体22に標準機能として設けられたカセットトレイであり、このカセットトレイ36には、支点64を回動中心としてスプリング65によりシートPを上昇させるボトムプレート63が備えられ、このボトムプレート63に積載されたシートPは、半月形状からなるフィードロール37に押し当てられ、フィードロール37の回転によって供給される。尚、フィードロール37に対向する位置にリタードロール38が備えられており、図示しないトルクリミッタをその回転軸に備え、ある一定以下のトルク状態では回転しないことにより、シートPを1枚毎に捌いて供給できるように構成されている。このカセットトレイ36から供給されたシートPは、搬送ロール39により画像形成部へ向けて搬送される。
【0020】
このマルチシートインサータ33から供給されたシートPや、カセットトレイ36から供給され搬送ロール39を経由したシートPは、レジストロール40により画像形成部とのタイミングが取られ、感光体ドラム26と転写ロール30とのニップ部へと搬送される。その後、定着装置31にて第1のシート面に画像が定着されたシートPは、ゲート43を経由して、排紙ロール41により装置本体22の上面に形成された排紙トレイ42上に、片面印字の場合は画像形成されたその第1のシート面を下向きにした状態にて排出される。
一方、両面印字の場合には、一旦、排紙トレイ42側に送られたシートPは、後端部近傍が排紙ロール41に保持される位置に達すると排紙ロール41の逆転により反転させられ、今まで後端であった端部を先端部として自動両面搬送路44に送られる。この自動両面搬送路44において、シートPは搬送ロール45により搬送され、再度、レジストロール40を経て第2のシート面に対して印字がなされる。
【0021】
ここで、本実施の形態における画像形成装置21は、装置本体22に対してオプション装置としての給紙カセット51、52を増設可能に構成されており、更にユーザーの要求に応じて、必要段数の給紙カセットを増設することを可能としている。また、装置本体22には、給紙カセット51、52が連結された場合に、その上流側からのシートPを搬送するための搬送路47が設けられており、また、装置本体22の底面部近傍には、上流側から供給されたシートPを搬送するための搬送ロール48が配設されている。この搬送ロール48は、例えば封筒の短手サイズであるようなシートPが上流側の給紙カセットから供給された場合、搬送ロール39までの間においてシートPの搬送を補助するために設けられたものである。その為、本実施の形態では、この搬送ロール48は、上流側にシート供給部が存在しない場合には駆動する必要がなく、装置本体22が有する駆動源からは駆動力を受けてはおらず、オプション装置が接続されない状態では回転駆動することはない。
この給紙カセット51、52には、その外壁部の上面にピン53が設けられ、連結される側に設けられた穴に対してこのピン53を挿入することにより、連結時の位置決めがなされる。また、各給紙カセット51、52の外壁面の上面にはコネクタ54が配設され、連結される側に設けられたコネクタに接続されて、制御部からの各種信号や駆動源を動かすための電源供給を装置本体22から受けることができるように構成されている。
【0022】
更に、各給紙カセット51、52には、出し入れ自在のカセットトレイ55がそれぞれ設けられ、各カセットトレイ55には、標準装備されたカセットトレイ36と同様に、支点64を回動中心としてスプリング65によりシートPを上昇させるボトムプレート63が備えられている。また、各給紙カセット51、52には、ボトムプレート63に積載されたシートPを供給する半月状のフィードロール57とトルクリミッタを回転軸に持つリタードロール58が設けられ、更に、供給されたシートPを下流部へ搬送するための搬送ロール59を備えている。
【0023】
また、本実施の形態では、各給紙カセット51、52から更に上流に配設された給紙カセットからのシートPを搬送するための搬送路60が設けられ、給紙カセットの底面部近傍には、上流側から供給されたシートPを搬送するための搬送ロール61、62が配設されている。この搬送ロール61、62は、上流側から供給されたシートPを搬送ロール59に受け渡すまでにシートPの搬送を補助するために設けられたもので、上流側にオプションのシート供給装置を配設した場合に、そのシート供給装置の有する駆動源を用いて駆動するように構成されている。このように構成されることにより、各給紙カセット51、52にそれぞれ設けられた駆動源は、自らの給紙カセットから供給すべきシートPを搬送するために必要最低限の駆動力を確保すれば足りる。
【0024】
このようなオプション装置としての給紙カセットにおいて、第1段目オプションの給紙カセット51におけるボトムプレート63に積載されたシートPは、スプリング65によりフィードロール57に押圧され、フィードロール57の回転により供給されて搬送ロール59により下流側に搬送される。そのとき、給紙カセット51の駆動源からの駆動力が、装置本体22に配設されている搬送ロール48に伝達され、搬送ロール48が回動し、供給されたシートPは更に下流の搬送ロール39、レジストロール40を経て画像形成部へと搬送される。
同様に、第2段目オプションの給紙カセット52からシートPが供給される場合、供給されたシートPは、搬送ロール59により下流側に搬送される。このとき、給紙カセット52が有する駆動源からの駆動力が、第1段目オプションの給紙カセット51に配設されている搬送ロール61に伝達され、シートPはこの搬送ロール61により更に下流部に向けて搬送される。このシートPは、連結中継の機能を有する第1段目オプションの給紙カセット51に設けられたスリット状の搬送路60を経て、給紙カセット51の駆動源から駆動される搬送ロール59および搬送ロール48を経て、更に装置本体22の画像形成部へと搬送される。また、更に複数のオプション給紙カセットが増設される場合でも、同様な構成により、シートPが順次、搬送される。
【0025】
また更に、本実施の形態では、オプション装置として後処理装置であるハイキャパシティースタッカ(HCS)71が装置本体22に接続可能に構成されている。このHCS71は、搬送ロール73を有する搬送路72を形成すると共に、排出ロール74により排出トレイ75にシートPを排出できるように構成されている。この排出ロール74は一定部数毎に左右にずらすことが可能であり、例えばホスト装置からのジョブ情報によりシートPを複数部、ずらせて排出トレイ75に積載させ、オフセット出力が可能となるように構成されている。また、排出トレイ75は、大量約500枚のシートを積載できるように設計されている。
ここで、装置本体22は、HCS71の搬送路72にシートPを送り込むに際し、制御部による制御信号に基づいてゲート43を切り換えて搬送路72の方向に搬送路を形成すると共に、搬送ロール49を回転させる。画像が形成されたシートPは、このゲート43を経由して搬送ロール49によって下流へと搬送され、排出ロール74によりオフセット制御された状態にて排出トレイ75に積載される。
【0026】
図3は、装置本体22に装着されるカセットトレイ36、及び給紙カセット51、52に装着されるカセットトレイ55を示す斜視図である。カセットトレイ36、55には、スプリング65により上昇方向に弾性力を受けるボトムプレート63が設けられ、カセットトレイ36、55の内壁側面に設けられた支点64を回動中心として回動するように構成されている。このボトムプレート63の両側面には、ラッチ部材101が上面から当接し、後述するシート有無検出やシート残量検知を実施すると共に、装置本体22または給紙カセット51、52からトレイ引き抜き方向への引き抜き動作に連動してラッチ部材101が回動してボトムプレート63を押圧するように構成されている。
【0027】
また、カセットトレイ36、55には、シートPを両側から位置決めするサイドガイド102、シート供給方向の後端側からシートPを押し付けるエンドガイド103を備え、このエンドガイド103は、シートPを積載時にユーザーにより可動されてシートPの後端部を押圧するように構成される。このサイドガイド102及びエンドガイド103の移動位置はサイズ検知機構106により検出され、積載されたシートのシートサイズが出力される。また、外壁部105には、カセットトレイ36、55を装置本体22または給紙カセット51、52に装着した際に、カセットトレイ36、55を固定するためのボス107が設けられ、更に、カセットトレイ36、55を装着する際にガイドするための張り出し部108を有している。
【0028】
図4は、本実施の形態におけるカセットトレイ36、55におけるボトムプレート63の動きを説明するための説明図である。
ボトムプレート63は、カセットトレイ36、55の内壁側面に設けられた支点64に対して遊嵌する長穴63aを有している。この長穴63aは、ボトムプレート63の鉛直方向に対して上方がシート供給方向に傾き、長穴63aの長手方向を図のR方向に傾かせた状態にて設けられ、ボトムプレート63の長穴63a近傍をシート搬送方向上方である図のR方向に移動可能に構成されている。また、ボトムプレート63のシート供給方向と反対方向における端部近傍の底部には、当接部63bを有しており、この当接部63bは、カセットトレイ36、55の内壁底面に当接している。
【0029】
まず、大量のシートPが積載された状態では、図4の実線に示されるように、ボトムプレート63は、スプリング65を押し潰した状態にて低位置に存在する。このとき、ボトムプレート63の先端63cは、カセットトレイ36、55におけるシート供給方向の内壁面に対する近傍に位置し、カセットトレイ36、55の先端上部に位置するフィードロール37、57により、積載されたシートPの上面から1枚ずつ、シートPを供給することが可能である。その後、シートPが順に供給され、積載量が減少すると、スプリング65の弾性力により、ボトムプレート63は図のQ方向に回動しようとする。一方、ボトムプレート63の当接部63bが内壁底面に当接しているために、ボトムプレート63は単純に回動するのではなく、図のR方向へも移動する。その結果、当接部63bは、図のS方向へ移動し、ボトムプレート63の先端63cは、ほとんど後退することなく、または、シート供給に支障のない範囲の後退に留まった状態にて、図の一点鎖線の状態に変位することができる。この動きは、カセットトレイ36、55の内壁側面に設けられた支点64に対応するボトムプレート構造が、遊嵌する長穴63a形状とされていることで可能となり、かかるシート供給方向への変位が許容されている。この結果、ボトムプレート63に積載されたシートPは、最後の1枚まで円滑に供給されることができ、シート供給不良の発生を未然に防止することが可能となる。
【0030】
図5は、本実施の形態におけるエンドガイド103の構成を示す斜視図である。本実施の形態において、エンドガイド103は、ガイド基材120と、スプリング121と、整紙板122との組合せ構造物であり、ガイド基材120と整紙板122は樹脂部材による成型部品からなっている。ガイド基材120は、摘み部123をつまんだ状態にて、レール部126を用いてカセットトレイ36、55の底面をシート供給方向にスライド可能に構成されている。一方、カセットトレイ36、55の底面には、図示しない約1mm間隔のスリットが形成され、ガイド基材120の底部に設けられた突起128と嵌合して移動位置が決定される。この突起128は、摘み部123が摘まれた場合に上部に上がるように構成され、即ち、摘み部123はU字溝129を支点として樹脂部材の弾性力により摘まれて縮むことが可能であり、この摘み動作によって突起128が若干、上昇するように構成される。この上昇により突起128がスリットから外れ、エンドガイド103はスライドすることが可能となる。また、ガイド基材120は、底部に設けられた図示しないビス部分によりサイズ検知機構106と連結され、ガイド基材の移動位置により積載されたシートPのサイズが認識できるように構成されている。
【0031】
このガイド基材120には、スプリング121を保持するスプリング保持部125、整紙板122を保持する支点構造部124、整紙板122の傾斜構造部132と当接して整紙板122を引き付ける引き付け面127を備えている。このスプリング保持部125にスプリング121を挿入し、スプリング121の他端は整紙板122の突起131に遊嵌させる。また、整紙板122は、支点構造部124に対して回動可能に緩挿するための回転部130を設けており、この支点構造部124に対して回転部130を緩挿させ、摘み部123を開いて傾斜構造部132を引き付け面127に当接させることで、3つの構成物からなるエンドガイド103を組み立てることができる。
【0032】
図6(a)、(b)は、ガイド基材120の摘み部123を摘む前後の整紙板122の状態を説明するための説明図であり、図6(a)の左図は図6(a)右図を下から見た底面図で、同様に、図6(b)の左図は図6(b)右図を下から見た底面図である。
この図6(a)は、摘み部123を摘む前の状態を示しており、整紙板122は、回転部130から離れた下部において、スプリング121の弾性力により距離m1だけガイド基材120から離れた状態にある。この状態から、ユーザーが摘み部123を矢印T方向に摘むと、ガイド基材120の摘み部123が縮まり、引き付け面127が縮まる。引き付け面127に対向しているのが傾斜構造部132であることから、傾斜構造部132の傾斜面が引き付け面127の面上を摺動し、整紙板122がスプリング121を縮めて矢印U方向へ回動する。その結果、図6(b)に示すように、ガイド基材120と整紙板122とによる距離はm2と縮まる。
【0033】
本実施の形態では、このように、摘むことにより縮むエンドガイド103を用いてシートを押し付けると共に、このエンドガイド103の移動位置を検出してサイズ検知を実施している。このとき、前述のように、摘むことにより突起128がカセットトレイ36、55に対してスライドすることが可能であることから、積載されたシートPの後端を押し付ける際には必ず、摘み部123が摘まれる。そのため、シートPにエンドガイド103を押し当てるときには、スプリング121が縮んで整紙板122が閉じた状態にある。即ち、整紙板122が閉じた状態にてカセットトレイ36、55に対してエンドガイド103の位置を決定することができ、シートPのずれが発生しないと同時に、安定した状態にてシートPのサイズを検出することが可能となる。
【0034】
このように、本実施の形態におけるエンドガイド103を用いれば、シートPをセットするための押し付けと、シートのサイズ決めとが1つの動作にて実施することができる。また、スプリング121が縮んだ状態にてシートPの押し付けを行うことができるので、ボトムプレート63が上昇してシートPが斜めになった場合であってもシートPのずれが発生しにくい。更に、常にスプリング121が縮んだ状態にてエンドガイド103が固定されるので、例えばA4短手(210mm)とレターサイズ短手(215.9mm)といったような均衡したサイズのシートPに対してもサイズ検出の誤検知が生じにくい。特に、大容量のカセットトレイを設計する場合には、ボトムプレート63の傾斜角度が大きくなるので、スプリング121による整紙板122の変位を大きくする必要があるが、このような場合であってもシートサイズの誤検知や押し当て不良を未然に防止することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、例えば大容量のシートを積載可能なカセットトレイにおいてボトムプレートの一端を押上げるボトムプレート押上方式を採用した場合であっても、積載されたシートの先端位置が大きく後退してしまう問題点を解決することが可能であり、シートの供給不良を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る装置の概要を示す説明図である。
【図2】 実施の形態に係る画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図3】 本実施の形態におけるカセットトレイを説明するための斜視図である。
【図4】 本実施の形態におけるカセットトレイの動作を説明するための説明図である。
【図5】 本実施の形態におけるエンドガイドの構成を説明するための斜視図である。
【図6】 (a)、(b)は、本実施の形態におけるエンドガイドの動作を説明するための説明図である。
【図7】 本発明の課題を説明するための説明図である。
【図8】 従前のエンドガイドの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…カセットトレイ、2…ボトムプレート、3…シート供給方向先端、4…支持部、5…結合凸部、6…結合凹部、7…摺動部、8…弾性部材、9…底面、10…エンドガイド、11…可動面、12…支持部材、13…弾性部材、14…送り出しロール、21…画像形成装置、22…装置本体、25…トナーカートリッジユニット、26…感光体ドラム、30…転写ロール、33…マルチシートインサータ、34…ペーパートレイ、36…カセットトレイ、40…レジストロール、51、52…給紙カセット、55…カセットトレイ、60…搬送路、63…ボトムプレート、64…支点、65…スプリング、101…ラッチ部材、102…サイドガイド、103…エンドガイド、106…サイズ検知機構、120…ガイド基材、121…スプリング、122…整紙板、P…シート(用紙)
Claims (1)
- シートを積載し、装置本体または給紙カセットに装着可能なカセットトレイを有するシート供給装置であって、
前記カセットトレイに設けられ、シートを積載するボトムプレートと、
前記カセットトレイに設けられ、前記ボトムプレートのシート供給方向先端を上下方向に対して回動可能に支持する支持部と、
前記ボトムプレートに積載されたシートの供給方向後端をシート供給方向側に押し付ける弾性部材とを備え、
前記支持部は、前記ボトムプレートのシート供給方向先端がシート供給方向に対して略定位置で上昇するように、前記カセットトレイ及びボトムプレートのいずれか一方に設けられた支点と、前記他方に設けられて前記支点が遊嵌し且つ前記カセットトレイのシート供給方向に向かって斜め上方に傾斜する長穴とを有することを特徴とするシート供給装置。
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