JP7015478B2 - 給送口原稿搬送装置、自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents

給送口原稿搬送装置、自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、給送口原稿搬送装置、自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置に関するものである。
従来から、自動原稿搬送装置の給送口に向けて搬送される原稿を積載する原稿積載部と、原稿積載部の原稿載置面に向けて原稿を加圧する加圧機構と、原稿を搬送する搬送手段とを備え、自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置(給送口原稿搬送装置)が知られている。
原稿(カード)を原稿積載部(カードスタッカ)に積載(収容)するための給送口と、原稿を外部に搬出する搬出口とを兼用する給送排出口(カード挿入排出口)を備え、原稿搬送面から原稿の厚さ方向に重ねるようにして原稿を原稿積載部に積載するものである。
また、原稿搬送面に対して接離方向に移動可能な原稿押上げ部材と、これを原稿搬送面に向けて付勢する付勢部材と、原稿搬送面から原稿押上げ部材に側へ少なくとも原稿1枚分の厚さだけ突出した原稿押下げ位置までの間を移動可能な押下げ部材とを備えている。
そして、押下げ部材が突出すると、積載した原稿と原稿搬送面との間に、給送排出口側から原稿を送り込むための隙間が形成されるように構成されている。
このように構成することで、積載済みの原稿を原稿搬送面から離れる方向に退避させる機構を少ない部品点数で構成でき、その設置スペースも少なくて済むので、搬送積載装置の小型化に極めて有利であるとされている。
しかしながら、従来の搬送積載装置の構成を適用した給送口原稿搬送装置では、原稿を原稿積載部に積載するときの作業効率が悪いという問題があった。
上述した課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、自動原稿搬送装置の搬送路の途中に原稿を送り込むために側面に形成された給送口の近傍の側面外側に設けられ、前記給送口に原稿を搬送するための給送口原稿搬送装置であって、前記給送口に向けて搬送される原稿を積載する原稿積載部と、該原稿積載部の原稿載置面に向けて原稿を加圧する加圧機構と、原稿を搬送する搬送手段とを備え、前記加圧機構を移動させて上方が露出した前記原稿載置面上に原稿が積載される構成であり、前記搬送手段は、原稿を押出す原稿搬送機構と原稿搬送用レバーとを有し、該原稿搬送用レバーを手動で移動させることで原稿を搬送するものであり、前記加圧機構は、原稿を押さえて反りを低減する加圧板を有することを特徴とする。
本発明によれば、原稿を原稿積載部に積載するときの作業効率を向上させることができる給送口原稿搬送装置を提供できる。
一実施形態に係る複写機の概略構成図。 画像形成装置に備えた読取装置の基本構成の概略構成図。 カード挿入口、及び手差しトレイの説明図。 原稿搬送補助装置を設けずにカードをカード挿入口や手差しトレイにユーザが手動で載置しつつ搬送する構成の説明図。 原稿搬送補助装置に適用可能な、従来の搬送積載装置の不具合の説明図。 実施例1に係る、ユーザがADFに取り付けられた原稿搬送補助装置にカードを載置して、手動で搬送する構成の斜視説明図。 原稿搬送補助装置をADFに取り付けた断面説明図。 ADFに取り付けた原稿搬送補助装置からのカード搬送の説明断面図。 原稿搬送補助装置の基本的な構成と、ADFとの位置関係についての説明図。 原稿搬送補助装置によるカードの搬送手順の説明図。 積載ケースに設けたカードの底面へのアクセス用の孔部の説明図。 加圧機構の概要についての説明図。 加圧機構でカード又はカード束を加圧するときの手順の説明図。 カードを搬送するときの操作の流れについての説明図。 原稿搬送補助装置によるカードCの分離機構の説明図。 複数枚のカードを積載したときの2枚目のカードに発生する力の説明図。 押出面がカード後端部を押し出すことでカードが搬送される状態を示した図。 カード搬送用レバーと、カード後端押出部品が連動して動く様子を示した図。 カード搬送用レバーとユーザの立ち置の位置関係の説明図。 カード搬送用レバーのストロークMAX時に、弾性部材によってカード搬送用レバー及び原稿搬送機構がホームポジションに自動で戻る様子を示した図。 弾性部材による作用線と、カードCを搬送する可動部品の主走査方向重心位置の位置関係の説明図。 カード搬送用レバー及び原稿搬送機構の移動をカード搬送方向に規制してガイドするガイド部の説明図。 ゲート部品を閉じた状態の開閉機構の状態説明図。 ゲート部品を開いた状態の開閉機構の状態説明図。 カード搬送時にゲート部品が閉じた状態から開いた状態に変化するときの説明図。 開閉機構の主走査方向の中心位置と圧縮バネの位置の説明図。 カードの主走査方向中心位置と開閉機構の主走査方向中心位置の説明図。 加圧機構の加圧力の合力のベクトル位置とカード重心位置の説明図。 加圧機構の加圧モードと、非加圧モードの説明図。 加圧モードから、加圧機構を回動させて非加圧モードに切り替える構成の説明図。 加圧モードの加圧機構が、被保持部181によって保持されている状態の説明図。 加圧機構の被保持部を押圧することで、加圧機構を加圧モードから非加圧モードに移行させる構成の説明図。 加圧機構解除ボタンを押すことで、加圧機構の加圧モードが解除されるまでの説明図。 カード底面(原稿底面部)の一部が見えるように開けた孔部の説明図。 孔部の副走査方向中心位置と積載したカードCの副走査方向中心位置の説明図。 カード搬送機構の説明図。 積載ケースをADF本体に装着したときの断面説明図。 ADFの搬送コロと、搬送するカードの衝突についての説明図。 テーパ形状を有するカード積載部の内壁の説明図。 テーパ形状を有さないカード積載部の例の説明図。
以下、本発明を適用した原稿搬送補助装置100を取り付けた自動原稿搬送装置(以下、単に「ADF」とも称する。)を備えた画像形成装置として、電子写真方式の複写機(以下、複写機1という)の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機1の概略構成図である。
本実施形態の複写機1は、主に、画像形成部3と、画像読取部4と、ADF5とから構成されている。本実施形態の読取装置6は、主に、画像読取部4とADF5とから構成されている。
本実施形態の画像形成部3は、例えば、潜像形成手段としての露光ユニットと、複数の潜像担持体としての感光体ドラムと、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーを用いる現像装置と、中間転写部と、二次転写部と、定着部などを備えた電子写真方式の画像形成装置である。なお、インクジェット方式などの他の方式の画像形成装置であっても良い。
画像形成部3は、読取装置6の画像読み取りによって得られる画像データや、パソコン等の外部装置から送信される画像データに基づき、例えば、露光ユニットによって各色の感光体ドラムを露光して各感光体ドラム上に静電潜像を形成し、各色の現像装置で各感光体ドラム上の潜像にトナーを供給して現像する。また、画像形成部3は、各色の感光体ドラム上のトナー像を中間転写部の中間転写ベルトに互いが重なるように一次転写した後、二次転写部で記録材である記録紙上に二次転写し、定着部で記録紙上のトナー像を加熱及び加圧して定着させ、カラー画像を形成する。
図2は、画像形成装置に備えた読取装置6の基本構成の概略構成図である。そして、図2(a)がフラットベッドスキャナモードと、DFスキャナモードの原稿トレイ51(原稿テーブル)上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読取の概要説明図、図2(b)がDFスキャナモードの1パス両面同時読取の概要説明図である。
読取装置6は、自動搬送中に原稿画像を読み取るDFスキャナモード(搬送原稿読取りモード)と、平坦なコンタクトガラス上に載置された原稿の画像を読み取るフラットベッドスキャナモード(載置原稿読取りモード)とに切替え可能に構成されている。
また、DFスキャナモードには、原稿トレイ51上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読み取りと、手差しトレイ(手差しテーブル)61上に積載(載置)したカード原稿等(以下、適宜、カードCという。)の折り曲げられないシート原稿Sを搬送するストレート搬送して読み取るストレート1枚手差し読み取りがある。
フラットベッドスキャナモードにおいて、画像読取部4は、フラットベッドコンタクトガラス41上の原稿(例えば原稿シート、厚紙、本等)の画像面に光を照射して、その画像面からの反射光を画像信号に変換することにより原稿画像を読み取ることができる。
ここで、原稿画像を読み取るときには、図中左よりに移動している表面読取用CIS45aがフラットベッドコンタクトガラス41下をガイド46にガイドされて移動することで読み取りが行われる。
また、DFスキャナモードの、シート載置台である原稿トレイ51上に積載された原稿束を読み取る1パス両面同時読取においては、次のように読取が行われる。
ADF5は、エンドフェンスにより幅方向が規制された原稿トレイ51上に積載された原稿束からシート原稿Sを1枚ずつ、第一給送口52の入口に配置された給紙・分離機構54で分離して原稿搬送経路55内に搬入し、原稿搬送経路55に沿って搬送する。そして、その搬送中、シート原稿Sの表面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の表面側コンタクトガラス42aに対面し、表面読取用CIS45aにより読み取られるようになっている。一方、シート原稿Sの裏面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の裏面側コンタクトガラス42bに対面し、裏面読取用CIS45bにより読み取られる。
具体的には、まず、原稿トレイ51に原稿を載置し、シート原稿Sを第一センサ53が検知する。操作パネル200でスキャンを選択することで給紙・分離機構54により原稿トレイ51に載置された原稿から最上位のシート原稿Sが呼び出され、シート原稿Sは1枚に分離されローラで搬送される。第一原稿搬送機構203及び第二原稿搬送機構204で原稿が搬送されつつ、表面読取用CIS45aと裏面読取用CIS45bで画像が読取られ、第三原稿搬送機構205で搬送され、最終的に排紙トレイ56上に原稿が排紙される。
一方、DFスキャナモードの、手差しトレイ61上に積載したカードC等の折り曲げられないシート原稿Sを搬送するストレート搬送して読み取るストレート1枚手差し読取においては、次のように読取が行われる。
ADF5は、原稿搬送経路55の中途部近傍に開閉可能に設けられた手差しトレイ61上に積載されたカードC等の折り曲げられないシート原稿Sを手差し給送口62から手差し原稿搬送経路64内に搬入し、手差し原稿搬送経路64(原稿搬送経路55の中途部の原稿搬送方向下流側の略同一平面上にあるストレート部分)に沿って搬送する。そして、その搬送中、シート原稿Sの表面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の表面側コンタクトガラス42aに対面し、表面読取用CIS45aにより読み取られるようになっている。一方、シート原稿Sの裏面側が、その搬送方向の上流側部分から順次部分的に画像読取部4の裏面側コンタクトガラス42bに対面し、裏面読取用CIS45bにより読み取られる。
具体的には、まず、手差しトレイ61上の原稿を手差し給送口62に挿入することで手差し検知センサ63が原稿を検知する。その約1秒後に第二原稿搬送機構204のローラが微小量回転し、原稿がニップ部で挟持され、原稿がプレフィードされる。そして、操作パネル200でスキャンを選択することで第二原稿搬送機構204が回転し原稿を送る。表面読取用CIS45aと裏面読取用CIS45bで原稿の両面が読取られた後、第三原稿搬送機構205で原稿が搬送され、排紙トレイ56上に原稿が排紙される。
また、手差しトレイ61には、図1の斜視図に示すように手差しトレイ61を閉じた状態でもカードC等を挿入するためのカード挿入口7を設けており、手差しトレイ61を開けなくてもカードC等を搬送することが可能に構成されている。
ここで、病院で診察券の更新や診察券の新規発行の際に患者が列をなして並ぶほど混雑することがよくあり、混雑解消のため病院側で診察券や身分証明書等、複数のプラスチックカード(以下、カード)を短い時間でスキャンしたいというニーズがある。このようなニーズがあるにも関わらず、従来のADFではユーザが1枚ずつ原稿を手差し入口にカードを挿入し、1回スキャンするごとに「スキャンスタートボタン」を押さなければならず、複数のカードを短い時間でスキャンできないという問題があった。
ドキュメントスキャナであれば5枚程度であればカードを連続スキャンできる機種もあるが、5枚程度では効果が薄いと考えられるとともに、ドキュメントスキャナはスキャン機能しか有しておらず、ADFの機能を持ち合わせいるとはいい難い。
つまり、従来のADFをでは十分に多い枚数のカードを短い時間でスキャンできないという問題があった。
そして、特に医療系業務での、診察券や身分証明書などのプラスチックカードのスキャンのニーズを受け、発明者は、次の2つのコンセプトで開発を行っていた。
(1)「ストレート1枚手差し通紙」機能
大事な原稿を曲げずにスキャンできる。つまり、原稿搬送時に手差しトレイのサイドフェンスを用いることで原稿が傾くことなくスキャンできる点。
(2)「1パス両面同時読取」機能
曲がらない原稿でも、フラットベッドコンタクトガラスを露出させるために圧板を開けずに、1回で両面スキャンできる点。
ここで、上記「(1)」に関して、従来の構成を、図を用いて説明しておく。
図3は、カード挿入口7、及び手差しトレイ61の説明図であり、図3(a)がカード挿入口7の説明図、図3(b)が手差しトレイ61の説明図である。図4は、原稿搬送補助装置100を設けずにカードCをカード挿入口7や手差しトレイ61にユーザが手動で載置しつつ搬送する構成の説明図である。そして、図4(a)がカード挿入口7にユーザが手動でカードCをカード挿入口7に挿入(搬送)する構成の説明図、図4(b)が手差しトレイ61にユーザが手動でカードCを載置して搬送する構成の説明図である。
カードC等をスキャンする従来の方法には次の二通りがある。
(1-1)
図3(a)に示すように手差しトレイ61を開けずに、カードCを手差しトレイ61に設けたカード挿入口7に挿入する方法であり、図4(a)に示すようにユーザが手動でカードCをカード挿入口7に挿入(搬送)する。
(1-2)
図3(b)に示すように、手差しトレイ61を開けて、サイドフェンスを原稿の大きさに調整してからカードCを挿入口に挿入する方法であり、図4(b)に示すようにユーザが手動で手差しトレイ61にカードCを載置して搬送する。
しかし、図3を用いて説明したいずれの方法でも、十分に多い枚数のカードCを短い時間でスキャンできないという問題は解決できない。
そこで、特許文献1に記載された搬送積載装置(カード処理装置)の構成を適用した原稿搬送補助装置100aをカード挿入口7に接続した場合、十分に多い枚数のカードを短い時間でスキャンできるものの、次のような問題が生じることが分かった。
従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置100aでは、カードC’をカード積載部112aに積載するときの作業効率が悪いという問題があった。
また、原稿搬送補助装置100aがADF5本体と干渉してしまい、安定してカードを給送できないおそれがある。また、原稿搬送補助装置100a自体が大型化し易いため、本来、原稿搬送路が下流側程高くなっているADF5への着脱には向いていない。
上述したような問題が生じる理由について、図5を用いて説明する。
図5は、従来の構成を適用した場合の原稿搬送補助装置100aの不具合の説明図であり、図5(a)は、カードC’をカード積載部112aに積載するときの作業効率が低下してしまう理由の説明図、図5(b)は、ADF5本体と干渉する理由についての説明図である。
ここで、図5(a)、図5(b)に示した構成、符号、及び原稿搬送補助装置100aの説明に用いる部材名称等は、特許文献1で使用されているものとは異ならせている。
図5(a)に示すように、原稿搬送補助装置100aは、カードC’をカードスタッカに収容するための給送口と、原稿を外部に搬出する搬出口とを兼用するカード挿入排出口115aを備えている。そして、カード搬送面からカードC’の厚さ方向に重ねるようにしてカードC’をカード積載部112aに積載するものである。
また、カード搬送面に対して接離方向に移動可能な加圧板118aと、これをカード搬送面に向けて付勢する加圧機構101aを備えている。また、カード搬送面からカード押上げ部材に側へ少なくとも原稿1枚分の厚さだけ突出したカード押下げ位置までの間を移動可能な押下げ部材197a、197bも備えている。
そして、押下げ部材197a、197bが突出すると、積載したカードC’とカード搬送面との間に、カード挿入排出口115a側からカードC’を送り込むための隙間が形成されるように構成されている。
このように構成することで、積載済みのカードC’をカード搬送面から離れる方向に退避させる機構を少ない部品点数で構成でき、その設置スペースも少なくて済むので、搬送積載装置の小型化に極めて有利であるとされている。
しかし、原稿搬送補助装置100aでは、積載済みのカードC’をカード搬送面から離れる方向に退避させた後に新たなカードC’を積載するので、カード積載部112aにカードC’を1枚ずつしか積載することができない。
また、カード積載部112aに積載するための給送口と、原稿を外部に搬出する搬出口とを兼用しているので、カードC’をカード積載部112aに積載するたびに、ADF5から取り外してカードC’をカード積載部に積載しなければならない。
これらのため、従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置100aでは、カードC’をカード積載部112aに積載するときの作業効率が悪いという問題があった。
また、図5(a)に示すように、原稿搬送補助装置100aは、カードC’を搬送するための搬送ローラ190a、対向ローラ191b、押し出し爪193a、押下げ部材197a、197b等を駆動するための駆動源を、その筐体195内に設けている。
このため、原稿搬送補助装置100a自体の重量が重くなったり、大型化したりするとともに、カードC’を多数枚積載した場合には、図5(b)に示すように、ADF5に接続したときに、ADF5から離れた側に重心Gが偏ってしまう。
具体的には、カードC’を搬送するADF5の構成に着脱可能な構成にした場合は、カードC’をカード挿入排出口115aからカード積載部112aまでの距離があるため、その重心がカードC’を積載するためカード積載部112a側になってしまう。つまり、ADF5側から離れた側に重心がくる。
このように離れると、ADF5の搬送経路は下流側程高くなるように傾斜したストレート状であるため、カード積載部112aにひっぱられ装置の略全体が下側に位置するようになり、モーメントによってADF5本体に干渉するようになってしまう。更に、安定してカードを給送できないおそれもある。
以下、上述した従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置100aの問題を解決するための構成について、複数の実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
まず、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例1について、図を用いて説明する。
図6は、本実施例に係る、ユーザがADF5に取り付けられた原稿搬送補助装置100にカードCを載置して、手動で搬送する構成の斜視説明図である。そして、図6(a)が原稿搬送補助装置100に設けたカード積載部112の載置面にカードCを載置する前の説明図、図6(b)がカード積載部112の載置面にカードCを載置して加圧した後にユーザが搬送するときの説明図である。図7は、原稿搬送補助装置100をADF5に取り付けた断面説明図、図8は、ADF5(読取装置6)に取り付けた原稿搬送補助装置100からのカード搬送の説明断面図である。
図6(a)、図6(b)の斜視説明図に示すように、本実施例の原稿搬送補助装置100は、ADF5の手差しトレイ61を閉じた状態のカード挿入口7と、カードの搬位置(搬出口115)との位置が一致するようにADF5(手差しトレイ61)に取り付けられる。
そして、図6(a)に示すように、取り付けられた状態の原稿搬送補助装置100の加圧機構101を積載ケース102から回動するようにして開き、カードCを積載するカード積載部112の載置面を露出させ、所望する枚数のカードCを積載する。その後、加圧機構101を回動させて閉じてカードCを加圧した後、ユーザが最下方に積載されたカードCを搬送させるためにカード搬送用レバー111(カード後端押出部品113)をADF5側にスライドさせる。
また、このようにしてカードCを搬送するとき、図7に示すように閉じた手差しトレイ61のカード挿入口7が、原稿搬送補助装置100でカードCを搬送する給送口となる。
また、図7、図8に示すように、ADF5(カード挿入口7)に取り付けられた原稿搬送補助装置100の積載ケース102は、搬送経路下流に従い高くなるように傾斜した略直線形状の搬送経路を有する。積載ケース102はこの搬送経路入口に、カードCを連続的に搬送できる機能を有するため、図7、図8に示すように原稿搬送補助装置100はADF5の手差し原稿搬送経路64と同様の傾斜を持つ直線形状の搬送経路を有している。
そして、原稿搬送補助装置100の搬出口115の位置と(図9参照)、ADF5の手差しトレイ61を閉じた状態の搬送入口であるカード挿入口7の位置とが一致するように取り付けられる。
また、詳しくは後述するが、本実施例の原稿搬送補助装置100には、図8に示すように、カード積載部112の載置面105に載置されたカードCを搬出口115やカード挿入口7に向けて搬送する搬送力により開閉するゲート部品120に2つの面を設けている。
具体的には、圧縮バネ140で付勢方向に付勢され、付勢方向に変位することで開閉可能なゲート部品120に、次のような2つの面を設けている。
ゲート部品120が閉じているときに、カード積載部112の載置面105に当接する第一面121と、搬送時にカードCが当接して開くときに、圧縮バネ140による付勢方向とは反対方向に変位する力を受ける第二面122である。
また、上述したように、ゲート部品120を付勢する付勢部材として、圧縮バネ140を用いることで、原稿搬送補助装置100の低コスト化、及び省スペース化に寄与できる。
次に、原稿搬送補助装置100の基本的な構成と、ADF5(読取装置6)との位置関係について、図を用いて説明する。
図9は、原稿搬送補助装置100の基本的な構成と、ADF5との位置関係についての説明図である。そして、図9(a)が原稿搬送補助装置100の基本的な構成の説明図、図9(b)がADF5における主走査方向と副走査方向の説明図、図9(c)が原稿搬送補助装置100における主走査方向と副走査方向の説明図である。
図10は、原稿搬送補助装置100によるカードCの搬送手順の説明図であり、図10(a)が、カード積載部112の載置面105を露出させた状態、図10(b)がカードCを積載した状態、図10(c)が積載したカードCを加圧した状態を示している。そして、図10(d)がカード搬送用レバー111をスライドさせて(動かして)カードCをガイド部130に設けた搬出口115から搬出している状態を示している。
原稿搬送補助装置100は、図9(a)に示すようにカードCを積載するカード積載部112を有する積載ケース102と、積載ケース102に対して開閉するように回動可能に支持された加圧機構101を備える。
また、カードCを搬送方向に押出すカード後端押出部品113と、これを移動させるためにユーザが把持してスライドさせるカード搬送用レバー111と、閉じた加圧機構101のロックを解除する加圧機構解除ボタン114も備える。
また、積載ケース102の原稿搬送方向であるカード搬送方向の下流側には、カードCが搬出される搬出口115が設けられるとともに、搬出口115を開閉するゲート部品120の開閉をガイド(案内)するガイド部130が形成されている。このガイド部130には、搬送されるカードCが通る矩形の搬出口115が形成されており、カード積載部112の載置面105が搬出口115の下部と略同一面となるように構成されている。
そして、加圧機構101には、閉じられたときにカード積載部112の載置面105に積載されたカードCを加圧する加圧板118を有している。
また、ADF5(読取装置6)における主走査方向と副走査方向は、図9(b)に示すように、閉じた手差しトレイ61のカード挿入口7からカードCを挿入する搬送方向が副走査方向であり、この副走査に直行する原稿幅方向が主走査方向である。いいかえると、カード挿入口7から挿入するカードCの搬送方向が副走査方向、カードCの幅方向が主走査方向に該当する。
一方、これらの方向を、ADF5に取り付けられた原稿搬送補助装置100にあてはめると、カード搬送用レバー111をスライドさせて移動してカードCを押出すカード後端押出部品113の移動方向やカードCの搬送方向が副走査方向に相当する。また、カード積載部112の載置面105に平行、且つカードCの搬送方向に直行する方向が主走査方向に相当する。
原稿搬送補助装置100によるカードCの搬送手順は、まず、図10(a)に示すように加圧機構101を回動させて開いてカード積載部112の載置面105を露出させた後、図10(b)に示すように露出したカード積載部112の載置面105にカードCを積載する。カードCを積載したら、図10(c)に示すように加圧機構101を閉じてカードCを加圧する。その後、図10(d)に示すようにカード搬送用レバー111をスライドさせてカードCをガイド部130に設けた搬出口115から搬出する。
次に、積載ケース102内に積載したカードCへのアクセス性について、図11を用いて説明する。
図11は、積載ケース102に設けたカードCの底面へのアクセス用の孔部109の説明図であり、図11(a)が上方からの斜視説明図、図11(b)が下方からの斜視説明図である。
複数枚のカードCを束(以下、適宜、カード束という。)として積載(セット)し、順次カードCを搬送して読み取っている途中で、カード搬送を止めて積載ケース102に残っているカード束を取り出したいときがある。
このようなときに、詳しくは後述するテーパ形状だけではカードCと積載ケース102の内側面の隙間では指を入れられるスペースがなく、非常にカードCを取り出しづらい。
そこで、図11(a)、図11(b)に示すように、カード底面部にアクセスできるよう積載ケース102に孔部109を設けることで、カード束の底面を指で支えて簡単にカード束を取り出すことができる。
次に、加圧機構101の概要について、図12を用いて説明する。
図12は、加圧機構101の概要についての説明図であり、図12(a)が複数枚のカードC、例えば10枚のカードを加圧機構101で加圧した状態を示し、図12(b)が1枚のカードCを加圧機構101で加圧した状態を示している。図13は、加圧機構101でカードC又はカード束を加圧するときの手順の説明図であり、図13(a)がカード束等をセットするときの説明図で、図13(b)がセット後加圧した状態を示している。
反ったカードでも搬送できるようにするため、図12(a)、図12(b)に示すようにカード束を上から押さえつけて反りを低減し、問題なくカードCを搬送するための機構として、加圧機構101を追加した。
このようにカードCを、その厚さ方向に加圧するための加圧機構101を有することで、反ったカードでも加圧機構101で厚さ方向に加圧することによって反りを小さくでき、搬送することができる。
また、加圧するとき、カード束の厚さが異なっても押さえ力を保つために加圧圧縮バネ172を加圧機構101の内部に設置することで、カード束の厚さに応じて加圧板118が上下できるようにしている。
つまり、カードCを押圧する加圧板118は、積載されているカードCの最上面に当接し、且つ積載されているカードCの厚さに応じて、カードCの厚さ方向に移動可能に構成されている。
このように構成することで、カードCが搬送もしくは新たに追加され、積載されたカードCの厚さが変化しても加圧できる。
また、カードCを加圧する加圧力として加圧圧縮バネ172の弾性力を用いている。
このように構成することで、単純な構成で積載したカードCに応じて厚さ方向に可動、且つ加圧できるため、コストが安く済み、レイアウト性が良くなる。
また、加圧機構101は、加圧機能を有する少なくとも1つの加圧板支持部材171と、加圧板支持部材171の変位方向をカードCの厚さ方向に規制する加圧カイド部173を有しており、加圧板支持部材171と加圧カイド部173の摺動部分はPOM材料で構成されている。
このように構成することで、摺動性の良いPOM材料を用いることで変位時の抵抗を小さくすることができ、加圧動作を安定的に行うことができる。
操作手順としては、図13(a)、図13(b)に示すように加圧機構101が開いた状態でカード束をケースに積載(セット)し、加圧機構101を手動で閉じてカード束を加圧させ、任意の枚数カのードを搬送する。その後、加圧機構101による加圧を解除するときには加圧機構解除ボタン114を押すとねじりコイルばねにより加圧機構101が自動的に開き、再び開いた状態に戻る。
次に、カード搬送機構について、図14を用いて説明する。
図14は、カードを搬送するときの操作の流れについての説明図であり、図14(a)が、カード搬送用レバー111がホームポジション(以下、適宜、HPという。)にある状態を示している。そして、図14(b)がカード搬送用レバー111を移動させてカードCの搬送を行っている状態を、図14(b)がカードCの搬送後、カード搬送用レバー111がHPに戻っている状態を示している。
カードCを搬送する一連の動作としては、図14(a)に示すようにユーザがカード搬送用レバー111を動かし、それに伴って、カードを押し出す押出面を含むカード後端押出部品113が連動し、カード後端を面で押すことでカードCを搬送する。カード搬送用レバー111を最大まで移動させた後、手を離すとばねにより自動でカード搬送用レバー111がホームポジションまで戻る。
ここで、上述した一連の動作の間は加圧機構101が閉じているが、図14では分かり易くするために加圧機構101は省略している。
また、カードスタックケースのカード出口はADF5内部の手差し原稿入口に繋がっており、積載ケース102内で搬送されたカードCはADF5内の手差し入口コロのニップにカード先端を押し付けられ、その後ADF5本体内でカードCがプレフィードされる。
次に、開閉するゲート部品120等を備えた開閉機構(シャッター)によるカードの分離機構について、図15を用いて説明する。
図15は、原稿搬送補助装置100によるカードCの分離機構の説明図であり、図15(a)は加圧機構101が開いた状態の斜視説明図、図15(b)と図15(c)は1枚のカードCを載置した場合の説明図である。そして、図15(d)と図15(e)は複数枚のカードCを積載した場合の説明図である。図16は、複数枚のカードCを積載したときの2枚目のカードに発生する力の説明図である。
本実施例の原稿搬送補助装置100では、様々なカード厚さに対応するため、図15(a)~図15(e)に示すようにカードCの搬送力によりカードCがゲート部品120を押し上げて開くようにした。また、ゲート部品120の上部には圧縮バネ140を設けており、カードCがゲート部品120を押し上げてゲート部品120を開けると閉まり力が発生するように構成した。
具体的には、図15(b)、図15(c)に示すようにカード積載部112の載置面105に1枚だけカードCを載置して図中矢印方向に搬送すると、カードCの先端が、ゲート部品120の斜めの面取り形状が施された第二面122に当接する。この当接の分力により、ゲート部品120が押し上げられて図中斜め上方向に上昇してゲートが開く。
ここで、カードCがゲート部品120に当接するまでは、ゲート部品120は、その自重と、圧縮バネ140の付勢力により、載置面105に平行な第一面121がカード積載部112の載置面105に当接して閉じている。
一方、図15(d)、図15(e)に示すようにカード積載部112の載置面105に複数枚のカードCを載置して図中矢印方向に搬送すると、まず1枚目のカードCの先端が、ゲート部品120の斜めの隅切り部である第二面122に当接し、ゲート部品120が上昇する。
但し、最下部の1枚目のカードCを搬送するときに、そのすぐ上に重なっている2枚目のカードに1枚目のカードCとの摩擦力が発生するため1枚目のカードCと連動して2枚目のカードも一緒にゲート部品120を押し上げて搬送して、重送を起こす可能性がある。
この重送を防ぐため、本実施例では、図16に示すように、ゲート部品120の閉まり力の設計値は”2枚目のカードの1枚目のカードCとの摩擦力の分力である0.08N”を超えるように、ゲート部品120の閉まる力を公差も含めて0.2Nとした。
次に、本実施例の原稿搬送補助装置100による、カードCの搬送について図を用いて説明する。
図17は、押出面163がカードCの後端部を押し出すことでカードCが搬送される状態を示した図であり、図17(a)が搬送初期の状態を示し、図17(b)が搬出口115からカードCが約半分でるように搬送された状態を示している。
図17(a)に示すように、本実施例では、カード搬送方向上流側から、カード後端押出部品113に設けた押出面163が、カードCのカード搬送方向の後端部(C)に当接しており、カードCの後端部の少なくとも一部分にカード搬送方向の力を伝達する。
この伝達により、ユーザがカード搬送用レバー111に加えたカード搬送方向の利からがカードCに伝達され、図17(b)に示すように、カードCが押出されて搬送される。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
カードCの厚さ方向上下部に搬送ローラを設置することでもカードCを搬送するという機能は実現できるが、搬送ローラ径により厚さ方向に装置自体が大型化してしまう。これに対してカードCの後端部に力を与える構成では、カードCの厚さ方向上下部に搬送ローラを設置する構成ほど装置自体を大型化させることなく搬送機能を実現できる。
次に、カード搬送用レバー111とカード後端押出部品113を連動させてカードCを搬送する構成について、図を用いて説明する。
図18は、カード搬送用レバー111と、カード後端押出部品113が連動して動く様子を示したものであり、図18(a)が搬送初期の状態を示し、図18(b)がカード搬送用レバー111を最大まで移動させた状態を示している。図19は、カード搬送用レバー111とユーザの立ち置の位置関係の説明図である。
図18(a)、図18(b)に示すように、カード搬送用レバー111に搬送方向に沿った力を加えると、カード搬送用レバー111とカード後端押出部品113が、スライド溝部162等に案内されてカード搬送方向に連動して移動する。このとき、カードCが載置されていれば、カード後端押出部品113に形成された押出面163が、カードCの後端部の少なくとも一部にカード搬送方向の力を伝達してカードCが搬送されることになる。
つまり、本実施例の搬送手段は、カードCを押出すカード後端押出部品113等から構成される原稿搬送機構とカード搬送用レバー111とを有している。そして、カード搬送用レバー111の動きに、原稿搬送機構の動きが連動することで、カード搬送方向の原稿後端部に力を与える。
このように構成することで、ユーザが直観的に、カード搬送用レバー111をカード搬送方向に動かして同方向にカードCを搬送することができる。
ここで、カード搬送用レバー111は、図19に示すように、原稿搬送補助装置を原稿搬送時に操作する操作者側に突出するように設けられている。
このように構成することで、ユーザがカード搬送用レバー111を操作し易い。
次に、カード搬送用レバー111のストロークMAX時に、弾性部材によってカード搬送用レバー111及び原稿搬送機構がホームポジションに自動で戻る構成について、図を用いて説明する。
図20は、カード搬送用レバー111のストロークMAX時に、弾性部材によってカード搬送用レバー111及び原稿搬送機構がホームポジションに自動で戻る様子を示したものであり、図20(a)が初期時の状態を示している。また、図20(b)が手動でカード搬送用レバー111を動かしているとき、図20(c)がHPに戻った状態を示している。
本実施例では、搬送手段は、カード搬送用レバー111と原稿搬送機構をホームポジションに自動で戻す、弾性部材である戻し圧縮バネ161を有する。
原稿搬送機構の押出面163でカード後端を押してカードCを搬送するため、カードCを搬送するときは原稿搬送機構が常に原稿の端部よりも外側に位置していなくてはならない。これは、原稿搬送機構の押出面163がカードCの厚さ方向の下側に潜り込んでいる状態だとカード後端部を搬送方向に押せず、カードCを搬送できないためである。
上述したように自動でホームポジションに戻るような構成であれば、ユーザの操作によらずカードCを搬送した直後、つまりカード搬送用レバー111のストロークMAX位置からカード搬送用レバー111が必ずホームポジションに戻ることができる。つまり、ユーザがカード搬送用レバー111をホームポジションに戻すときに、途中(積載したカードCの厚さ方向の下側)でカード搬送用レバー111を止めてしまうことがない。
よって、この構成では常に積載した原稿の不送りを防ぐことができると同時に、ユーザがホームポジションまでレバーを戻す負担をなくすことができる。
また、カード搬送用レバー111と原稿搬送機構をホームポジションに自動で戻す、弾性部材としては、上述したように圧縮バネが望ましい。
このように構成することで、単純な構成であるとともに、コストが安く済み、レイアウト性が良い。
また、このように弾性部材を用いてカード搬送用レバー111と原稿搬送機構をホームポジションに自動で戻す構成における、弾性部材による作用線と可動部の重心位置の好ましい関係について、図21を用いて説明する。
図21は、弾性部材による作用線と、カードCを搬送する可動部品の主走査方向重心位置の位置関係の説明図である。
圧縮バネ161等の弾性部材による作用線と、カードCを搬送するカード後端押出部品113やカード搬送用レバー111等の可動部品の主走査方向重心位置の位置は、図21に示すように略一致することが好ましい。
このように構成することで、原稿搬送機構を構成するカード後端押出部品113やカード搬送用レバー111等が斜めになることなくホームポジションに位置できるので、原稿後端部の押出面を原稿後端面に対して垂直に押し出すことができる。
次に、カード搬送用レバー111及び原稿搬送機構160の移動をカード搬送方向に規制してガイドするスライドガイド部165について、図を用いて説明する。
図22は、カード搬送用レバー111及び原稿搬送機構160の移動をカード搬送方向に規制してガイドするスライドガイド部165の説明図であり、図22(a)が積載ケース102の底部に設けられたスライドガイド部165の説明図である。また、図22(b)がスライドガイド部の主走査方向の断面説明図、図22(c)がカード搬送用レバー111がホームポジションにあるときの説明図、図22(d)がカード搬送用レバー111のストロークMAX時の説明図である。
図22(a)に示すように、スライドガイド部165は積載ケース102の底部にカード搬送方向に沿った2列のスライド溝部162に挟まれるように設けられている。その主走査方向の断面は、図22(b)に示すように、2つのスライド溝部162に挟まれた凸形状をしており、その2つの外側面がカード搬送用レバー111及び原稿搬送機構160の凹形状の内側面をガイドするガイド面166となっている。
そして、スライドガイド部165にガイドされるカード搬送用レバー111及び原稿搬送機構160は、図22(c)に示すホームポジションの位置と、カード搬送用レバー111のストロークMAX時の位置の間をカード搬送方向に沿ってスライドする。
また、スライドするときの方向は、狙いのカード搬送方向に沿った方向となるように構成されている。つまり、このように構成することで、カードCを狙いの方向へ搬送することができる。
ここで、スライドガイド部165の2つのガイド面166と、これらが摺動するガイド面166との摺動抵抗、つまり搬送抵抗は低い方が望ましい。
そこで、本実施例では、カード搬送用レバー111及び原稿搬送機構160と、スライドガイド部165の摺動部はPOM材料で構成することとした。
このように、摺動性の良いPOM材料を用いることで搬送抵抗を小さくすることができ、操作者の操作感が向上する。
上述したように、本実施例の原稿搬送補助装置100は、ADF5のカード挿入口7に向けて搬送されるカードCを積載するカード積載部112と、カード積載部112の載置面105に向けてカードCを加圧する加圧機構101と、を備えている。また、カードCを搬送する原稿搬送機構160も備えている。
そして、加圧機構101を移動させて上方が露出したカード積載部112の載置面105上にカードCが積載されるものである。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置100aでは、積載済みのカードCをカード搬送面から離れる方向に退避させた後に新たなカードCを積載するので、カード積載部にカードCを1枚ずつしか積載することができない。
また、カード積載部に積載するための給送口と、カードCを外部に搬出する搬出口とを兼用しているので、カードCを原稿積載部に積載するたびに、ADF5から取り外してカードCをカード積載部に積載しなければならない。
これらのため、従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置100aでは、カードCをカード積載部に積載するときの作業効率が悪いという問題があった。
一方、本実施例の原稿搬送補助装置100では、加圧機構101を移動させて上方が露出した載置面105上にカードCを積載するので、カード積載部112に積載可能な枚数のカードCを1度で積載することができる。また、ADF5に取り付けたままの状態で積載作業が行える。
よって、カードCをカード積載部112に積載するときの作業効率を向上させることができる原稿搬送補助装置100を提供できる。
また、本実施例の原稿搬送補助装置100は、ADF5のカード挿入口7に向けて搬送されるカードCを積載するカード積載部112と、カード積載部112の載置面105に向けてカードCを加圧する加圧機構101と、を備えている。また、カードCを搬送する原稿搬送機構160等も備えている。また、ADF5に着脱可能に構成されている。
そして、カード搬送に連動して開閉する開閉機構を有している。この開閉機構には、カード搬送方向の先端部が突き当たることで持ち上がって開き、原稿が下方を通過することで閉じるゲート部品120が設けられており、搬送手段は、原稿搬送補助装置100をカード搬送時に操作するユーザの操作力を、カードCに伝達するものである。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置100aでは、原稿搬送補助装置100aは、カードC’を搬送するための搬送ローラ190aや対向ローラ191bを備えるとともに、これらを駆動するための駆動源を、その筐体195内に設けている。
このため、原稿搬送補助装置100a自体の重量が重くなったり、大型化したりするとともに、カードC’を多数枚積載した場合には、図5(b)に示すように、ADF5に接続したときに、ADF5から離れた側に重心Gが偏ってしまう。
その結果、ADF5の搬送経路は下流側程高くなるように傾斜したストレート状であるため、カード積載部112aにひっぱられ装置の略全体が下側に位置するようになり、モーメントによってADF5本体に干渉するようになってしまう。更に、安定してカードを給送できないおそれもある。
一方、本実施例の原稿搬送補助装置100では、カード搬送に連動して開閉する開閉機構には、カード搬送方向の先端部が突き当たることで持ち上がって開き、原稿が下方を通過することで閉じるゲート部品120が設けられている。加えて、搬送手段は、原稿搬送補助装置100をカード搬送時に操作するユーザの操作力を、カードCに伝達するものである。
このように本実施例の原稿搬送補助装置100は、従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置100aとは異なり、カードの分離やカード搬送に用いる駆動源を別途設ける必要がないため、ADF5から離れた側に重心Gが偏ることを抑制できる。
したがって、カード積載部112にひっぱられ装置の略全体が下側に位置するようになって、モーメントによってADF5本体に干渉するようになってしまうことや、安定してカードを給送できなくなってしまうことを抑制できる。
また、本実施例の原稿搬送補助装置100は、搬送するカードCの厚さが0.48[mm]以上0.78[mm]以下に設定することが好ましい。
このように構成することで、0.48[mm]以上0.78[mm]以下の様々な厚さのカードCも確実に搬送できる。
より具体的には、JISII規格準拠厚さ0.48[mm]、及び0.78[mm]の厚さのカード等とともに、病院の診察券に多い0.5[mm]程度の厚さの原稿にも対応できる。
また、原稿搬送補助装置100は、搬送するカードCの縦と横の寸法が、それぞれ53.98[mm]と85.60[mm]であることが好ましい。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
上述したカードCの寸法は、ADF5の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けて搬送することが多い、JISII規格準拠のカード寸法である。
このため、病院の診察券、クレジットカード、キャッシュカード、運転免許証、マイナンバーカード等の多くを、好適に搬送できる。
また、原稿搬送補助装置100は、搬送する原稿が「キャリアシート」、「プラスチックカード」、「はがき」、「封筒」、「帳票」、「クリアファイル」、及び「名刺」の少なくともいずれかであることが好ましい。
このように構成することで、一般的なシート原稿Sよりも厚さが厚い原稿であっても、ADF5の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けて、好適に搬送できる。
また、原稿搬送補助装置100は、ADF5に対して着脱可能に構成されることが好ましい。
このように構成することで、原稿搬送補助装置100を用いない場合にADF5から取り外して、取り付けるADF5、読取装置6、及び複写機1を小型化できる。
また、原稿搬送補助装置100は、ADF5に対して着脱可能に構成されている。
このように構成することで、原稿搬送補助装置100を用いない場合に取り外して、取り付けるADF5等の装置(ADF5、読取装置6、及び複写機1)を小型化できる。
また、本実施例のADF5は、原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助手段として、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を備える。
このように構成することで、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100と同様な効果を奏することができるADF5を提供できる。
また、本実施例の読取装置6は、原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助手段として、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5を備える。
このように構成することで、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5と同様な効果を奏することができる読取装置6を提供できる。
また、本実施例の複写機1は、原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助手段として、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5を備える。
このように構成することで、上述したいずれかの原稿搬送補助装置100を設けるADF5と同様な効果を奏することができる複写機1を提供できる。
(実施例2)
まず、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例2について、図を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1と、基本構成は同様であるが、開閉機構の構成について、より好適な構成例を挙げていることに係る点のみ異なる。
したがって、実施例1と同様な構成、及びその効果については、適宜、省略して説明するとともに、特に、区別する必要がない限り、同一の部材については、同一の符号を付して説明する。
図23は、ゲート部品120を閉じた状態の開閉機構150の状態説明図であり、図23(a)が斜視説明図、図23(b)が搬出口115を正面側から見た説明図である。図24は、ゲート部品120を開いた状態の開閉機構150の状態説明図であり、図24(a)が斜視説明図、図24(b)が搬出口115を正面側から見た説明図である。図25は、カード搬送時にゲート部品120が閉じた状態から開いた状態に変化するときの説明図であり、図25(a)が、ゲート部品120が開く前の状態を示し、図25(b)が、ゲート部品が開いてカードCが搬出されている状態を示している。図26は、開閉機構150の主走査方向の中心位置と圧縮バネ140の位置の説明図、図27は、カードCの主走査方向中心位置と開閉機構150の主走査方向中心位置の説明図である。
本実施例の原稿搬送補助装置100に設けた開閉機構150は、搬出口115を開閉するゲート部品120を設けた開閉機構150を有し、カードCを搬送する搬送力によってカード搬送方向のカード先端部がゲート部品120を押し上げてカードCが搬送される。
そして、図23(a)、図23(b)に示すように加圧機構101を開く等しているカードCの搬送を開始する前には、開閉機構150のゲート部品120は閉じている。
一方、図24(a)、図24(b)に示すようにカードCが搬送されるときには、カードCに押し上げられて開閉機構150のゲート部品120が開いた状態となる。
また、図25(a)に示すように、開閉機構150のゲート部品120が閉じた状態から開いた状態に変化するのは、カードCがゲート部品120の隅切りが施されている第二面122に搬送されているカードC当接するまでは、ゲート部品120は閉じている。
そして、当接した後もカードCの搬送が続くと、カードCにゲート部材が上方に押し上げられて開き、図25(b)に示すように下方をカードCが通過している間は、ゲート部品120は閉じない。
つまり、本実施例では、カードCを搬出する搬出口115を開閉するゲート部品120を設けた開閉機構150を有し、カードCを搬送する搬送力によってカード搬送方向のカード先端部がゲート部品を押し上げてカードCが搬送されるように構成している。
このように構成することで、0.48[mm]~0.78[mm]の様々な厚さの原稿も確実に搬送できる。
ここで、1種類のカード厚さを想定しているならば、その厚さ分の隙間をあけておくだけで十分であり、今回のように開閉機構150を設ける必要はなかったが、今回は複数の厚さに対応するために上述したような開閉機構150とした。
また、本実施例の原稿搬送補助装置100では、JISII規格準拠厚さ0.78[mm]、0.48[mm]および0.78[mm]厚さのカードとともに病院の診察券に多い0.5[mm]程度の厚さに対応できるようにした。
また、図25(a)、図25(b)に示すように、本実施例の原稿搬送補助装置100では、ゲート部品120は、圧縮バネ140の弾性力で載置面105に向けて付勢されている。
このように構成することで、カード搬送時にゲート部品120が開いた後、次のカードCを搬送する前にゲート部品120が確実に閉まっているようにできる。
ここで、カード搬送前にゲート部品120が開いていると、搬送するカードCとその上に重なっているカードCとを分離することができないことがあるので重送が発生するおそれがある。
また、図26に示すように、開閉機構150は、主走査方向の中心位置に対して、ゲート部品120を付勢する複数の弾性部材が略対称に配置されている。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
圧縮バネ140が主走査方向中心に1つだけ配置された構成だと、圧縮バネ140の設置位置を中心に圧縮バネ140の回転を許してしまう。このため、開閉時にひっかかりなど何らかの力が搬送手段の片側に発生したときに、片側だけ閉じずに開いたままになってしまうおそれがある。
そこで、2個以上の圧縮バネ140を主走査方向中心に対して両側に配置することでゲート部品120の動作を開閉方向のみに規制することができるため確実に閉じることができる。
また、ゲート部品120を付勢する弾性部材として、圧縮バネ140等の圧縮バネを用いている。
このように構成することで、単純な構成で低コスト、且つ省スペースな原稿搬送補助装置100を提供できる。
また、図25に示すように、本実施例のゲート部品120は、載置面105に接触する側の端部の少なくとも一部は面取り形状に形成されている。より具体的には、カードCが搬送されてきたときにカードCが当接する側であって、載置面105に当接する側の隅部に面取り形状が施されて、ゲート部品120の第二面122となっている。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
カード搬送時にカードCをゲート部品の先端を下方向に導く()ことができるため、反りがないカードCだけでなく、カードCの端部が厚さ方向の高さ方向に反ったカードCでも不送りを防ぐことができる。
ここで、ゲート部品120の、載置面105に接触する側の端部の少なくとも一部に施す形状は、面取り形状に限定されるものではなく、円弧形状であっても同様な効果を奏することができる。
つまり、ゲート部品120が、載置面105に接触する側の端部の少なくとも一部は円弧形状、又は面取り形状に形成されていれば、上述した効果と同様な効果を奏することができる。
また、図27に示すように、原稿搬送補助装置100では、主走査方向における、開閉機構150の中心位置とカードCの中心位置が略一致するように構成されている。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
カード搬送時にはカードCが開閉機構150の下部を通過するので、カードCの主走査方向中心位置と開閉機構150の主走査方向中心が一致しないと、カードCを搬送するにあたり無駄な部分が開閉機構150の主走査方向に存在することになる。そして、開閉機構150の主走査方向に存在する無駄な部分の分、装置自体が大型化してしまう。
一方、主走査方向における、開閉機構150の中心位置とカードCの中心位置が略一致するように構成することで、上述したカードCを搬送するにあたり無駄な部分を開閉機構150の主走査方向から無くせ、装置自体が大型化することを抑制できる。
また、開閉機構150は、ゲート部品120の摺動部、及びゲート部品120を圧縮バネ140による付勢方向にガイドするガイド部130の摺動部の少なくとも一部はPOM材料で構成されている。
このように構成することで、ゲート部品120の摺動部、及びガイド部130の摺動部に、摺動性の良いPOM材料を用いることで開閉時の抵抗を小さくすることができ、開閉機構150の開閉動作を安定的に行うことができる。
(実施例3)
まず、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例3について、図を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1、2と、基本構成は同様であるが、加圧機構101の構成について、より好適な構成例を挙げていることに係る点のみ異なる。
したがって、実施例1、2と同様な構成、及びその効果については、適宜、省略して説明するとともに、特に、区別する必要がない限り、同一の部材については、同一の符号を付して説明する。
図28は、加圧機構101の加圧力の合力のベクトル位置とカード重心位置の説明図であり、図28(a)が断面説明図、図28(b)が平面説明図である。図29は、加圧機構101の加圧モードと、非加圧モードの説明図であり、図29(a)が加圧モードの説明図、図29(b)が非加圧モードの説明図である。図30は、加圧モードから、加圧機構101を回動させて非加圧モードに切り替える構成の説明図であり、図30(a)が加圧モードの状態を示し、図30(b)が非加圧モードの状態を示している。図31は、加圧モードの加圧機構101が、被保持部181によって保持されている状態の説明図である。
図32は、加圧機構101の被保持部181を押圧することで、加圧機構101を加圧モードから非加圧モードに移行させる構成の説明図であり、図32(a)が被保持部181を押圧する構成の説明図、図32(b)が非加圧モードに移行した後の説明図である。図33は、加圧機構解除ボタン114を押すことで、加圧機構101の加圧モードが解除されるまでの説明図であり、図33(a)が解除する際の説明図、図33(b)が解除されて加圧機構101が自動で回動して開くときの説明図である。
図28に示すように、本実施例の原稿搬送補助装置100に備える加圧機構101は、加圧板118の加圧面がカードCを加圧するときの加圧力の合力の作用線と、カード積載部112に積載されたカードCの重心位置とが略一致するように構成されている。
このように構成することで、積載されたカードCの被加圧面に対して偏りなく加圧することができる。
また、本実施例の加圧機構101は、図29に示すように、カードCを加圧する加圧モードと、載置面105をカードCの厚さ方向に伸ばした空間の外に位置する非加圧モードの2つのモードを有する。
このように構成することで、加圧時は加圧機構101がカードCを押さえている状態のため、加圧時はカードCを交換するための空間が少なく、且つカードCを出し入れするときに大きい力が必要となる。そこで、加圧モードだけでなく、カードCを交換するときのためにカードCの載置面105をカードCの厚さ方向に伸ばした空間の外に出るように加圧機構101を配置する非加圧モードも設けることでカードCの出し入れがし易くなる。
また、図30(a)、図30(b)に示すように、原稿搬送補助装置100を操作するユーザが、加圧機構101を、載置面105をカードCの厚さ方向に伸ばした空間の外に配置された回動機構170の回動軸175を中心に回動させることで、加圧モードから、非加圧モードに切り替わるように構成されている。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
非加圧モードに切り替えるときに、加圧機構101をカードCの厚さ方向に変位させる方法では、カードCを出し入れし易い高さにするのに変位量が大きくなってしまい、原稿搬送補助装置100全体の大きさが大きくなってしまう。
一方、加圧機構101を回動機構170の回動軸175を中心に回動させる方法では、加圧機構101をカード積載部112の横方向にも簡単に変位させることができ、カードCを出し入れし易い状態になるまでの変異量が上記方法よりも小さくて済む。このため、原稿搬送補助装置100全体の大きさは上記方法ほど大きくならない。
また、加圧機構101は、加圧モードの状態から、ねじりコイルばね178の反力で回動して非加圧モードの状態に切り替わるように構成されている。
このように構成することで、単純な構成で低コスト、且つ省スペースな原稿搬送補助装置100を提供できる。
また、図31に示すように、加圧モードへの移行は、弾性部材からできた加圧機構101の外形部に形成した被保持部181が変形して、積載ケース102に形成した加圧機構固定用の凹部182に保持されることで行われる。ここで、被保持部181を保持する形状部は凹部182に限られるものではなく、例えば、積載ケース102に形成する凸部でも良い。
このように構成することで、所謂、スナップフィット方式を採用することで低コストな構成にできる。
また、図32、図33に示すように、加圧機構固定用の凹部(又は凸部)に保持された被保持部181の一部に、加圧機構解除ボタン114を当接させて被保持部181を変形させることで加圧モードが解除され、非加圧モードに切り替わるように構成している。
このように構成することで、加圧モードから非加圧モードへの切り替えを自動的に行うための押しボタン式スイッチとして加圧機構解除ボタン114を有することで、ユーザの使いやすさを向上させることができる。
ここで、上述した被保持部181は、ABS樹脂から構成されていることが望ましい。
このように構成することで、ABS材料は繰り返し曲げ応力に強いため、耐久回数が多くなる。
(実施例4)
まず、本実施形態のADF5(読取装置6)の原稿搬送経路55の中途部近傍に設けられたカード挿入口7に向けてカードCを搬送する原稿搬送補助装置100の実施例4について、図を用いて説明する。
本実施例の原稿搬送補助装置100は、上述した実施例1~3と、基本構成は同様であるが、アクセス用の孔部109、カード搬送用レバー111のストローク、及びカード積載部112の内壁の構成について、より好適な構成例を挙げていることに係る点のみ異なる。
したがって、実施例1~3と同様な構成、及びその効果については、適宜、省略して説明するとともに、特に、区別する必要がない限り、同一の部材については、同一の符号を付して説明する。
図34は、カード底面(原稿底面部)の一部が見えるように開けた孔部109の説明図、図35は、孔部109の副走査方向中心位置と積載したカードCの副走査方向中心位置の説明図である。図36は、カード搬送機構の説明図であり、図36(a)がカード搬送機構の構成部品の説明図、図36(b)がカードCを積載する載置面105、カード後端、及びカード押し面の位置関係の説明図である。図37は、積載ケース102をADF5本体に装着したときの断面説明図である。図38は、ADF5の搬送コロと、搬送するカードの衝突についての説明図であり、図38(a)が衝突時の説明図、図38(b)が衝突後、カード搬送用レバー111MAX移動時の説明図である。図39は、テーパ形状を有するカード積載部112の内壁の説明図であり、図39(a)が斜視説明図、図39(b)が断面説明図、図40は、テーパ形状を有さないカード積載部の例の説明図である。
まず、実施例1で説明した積載ケース102(カード積載部112)にも受けるアクセス用の孔部109から、より詳しく説明する。
図34に示すように、積載ケース102は、カード積載部112上に積載されたカードCの近くにアクセス用の孔部109が形成されており、アクセス用の孔部109から、積載したカードCの底部(原稿底面部)の一部が露出するように構成されている。
このように構成することで、ユーザがカードCの底面部にアクセスできるアクセス用の孔部109を有することで、載置されている複数のカードCをまとめて取り出すこと、又は新たなカードCの載置を容易にすることができる。
ここで、底面部にアクセスできないとカードCを持ち上げにくい。更に、カードCが1枚ではなく複数枚であった場合、複数枚のカードCが重なったまま取り出せなくなってしまう。
また、本実施例の孔部109は、その副走査方向の中央位置は、積載するカード位置の副走査方向の中央位置と略一致する、又はカード底面部に沿った孔部109の主走査方向の中央位置は、積載するカード位置の副走査方向の中央位置と略一致するように構成されている。
このように構成することで、カードCの中心部分を支持できるようになることで、ユーザが載置(積載)されているカードCの取り出し、もしくは新たなカードCの載置を容易にできるようになる。
ここで、副走査方向の中央位置が一致する例について、図35を用いて説明しておく。
図23に示すように、アクセス用の孔部109の副走査方向の中央位置と、カードCの副走査方向の中央位置は一致している。
このように構成することで、カードCの主走査方向の一方の端部近傍の中心部分をユーザが支持できるようになり、ユーザが載置されているカードCの取り出し、もしくは新たなカードCの載置を容易にできるようになる。
また、図36、図37に示すように、本実施例の原稿搬送補助装置100では、カード搬送用レバー111のストロークに関して、次のように構成している。
カード搬送用レバー111の最大ストローク量とカードCの搬送方向長さの和から、積載時の搬送方向のカード後端位置からADF5の搬送経路上でカード挿入口7に最も近い第二原稿搬送機構204の搬送ローラ対のコロ204aのニップ部Nの位置までの距離を引いた値が正である。
この正となる値だけ、カードCにカード搬送方向の力を与えるカード搬送用レバー111や原稿搬送機構160の移動する部品がカード搬送方向とは逆方向に退避することができ、その退避量は緩衝用として設ける弾性体である緩衝用バネ167の弾性領域内である。
このように構成することで、カードCの先端がADF5内の第二原稿搬送機構204の搬送ローラ対に当接したまま押出面163がカード搬送方向とは反対側の方向に逃げることができる。このため、ユーザが勢い良くカード搬送用レバー111をMAX位置まで動かしてもADF5内の手差しコロとなる第二原稿搬送機構204の搬送ローラ対のコロ204a、カードC、及び原稿搬送補助装置100を構成する部品に大きいダメージを与えないようにできる。
また、図36(a)に示すように、このカード搬送機構は、主に、カードCを押し出す押出面163を有するカード後端押出部品113と、カード搬送用レバー111を含む部品の2部品と、それらの間に緩衝用バネ167が設置された合計3部品で構成される。
このように1部品にまとめずに3部品の構成にした理由としては、上述したADF5内の第二原稿搬送機構204のコロ204aまでカードCを搬送するときに、1部品だと搬送用レバーとカード押し面が一体となっている。このため、第二原稿搬送機構204のコロ204aのニップ部Nにカード先端が衝突した後の逃げがなく、ユーザが搬送用レバーを勢いよく動かすと第二原稿搬送機構204のコロ204aやカードC、カード押し面にダメージを与える可能性がある。
そこで、カード押し面としての押出面163を有するカード後端押出部品113とカード搬送用レバー111を別部品にし、その2部品間に緩衝用バネ167を挟むことにした。
このように3部品とすることで、図38(a)、(b)に示すように、第二原稿搬送機構204の搬送ローラ対のコロのニップ部Nにカード先端が衝突しても、カード後端押出部品113が搬送方向と逆方向に逃げる。このように逃げることで、第二原稿搬送機構204の搬送ローラ対のコロやカードC、押出面163にダメージを与えることを避けることができる。さらに、緩衝用バネ167及び戻し圧縮バネ161の設計値によって第二原稿搬送機構204の搬送ローラ対のコロにカードCを押し付ける強さを一定にすることができる。
また、本実施例の構成では、上記設計値としては、カード搬送用レバー111をMAXまで動かした位置で押出面163を有するカード後端押出部品113の逃げストローク量(=ばねの縮み量)を4[mm]とし、その時の弾性力を3[N]とした。
また、カード後端押出部品113に設ける押出面163の高さは、本実施例の構成では最大で0.48[mm]と規定している。
また、緩衝用に設ける弾性体を圧縮ばねである緩衝用バネ167とすることで、単純な構成で低コストと省スペースであるという両方の効果を奏することができる。
また、本実施例では、図39(a)、図39(b)に示すように、カード積載部112のカードCを積載する空間を囲む内壁は、主走査方向、又は副走査方向の内の少なくともいずれかに平行で互いに対向する内壁112wの間隔が、カードCの厚さ方向に高くなる程広がるように構成されている。
このように構成することで、カード積載部112の内壁112wにテーパをつけることで積載されたカードCが詰まってしまい、底面部の載置面105(搬送面)に接触する位置(搬送位置)まで供給されないことを防ぐことができる。また同時に、カードCが載置された空間の入口が広がるためカードCの出し入れがし易くなる。
ここで、上述した説明で用いた図39、及び後述する説明で用いる図40には、副走査方向に平行な内壁112wの例についてのみ記載しているが、主走査方向に平行な内壁面に設けても同様な効果を奏することができる。
また、上述したように対向する内壁面にテーパを設けないと、図40に示すようにカードCが詰まってしまい、底面部の載置面105に接触する位置(搬送位置)まで供給されない不具合が発生する場合があった。
また、本実施例の原稿搬送補助装置100では、カード積載部112のカードCを積載する空間を主走査方向に囲む2つの内壁112w間の距離は、主走査方向のカードCの長さと略一致するように構成することもできる。
このように構成することで、あらかじめ搬送時に原稿位置をある程度、外壁で規制しておくことができる。これにより、読取装置6に用いる場合には、読取装置6でスキャンされる画像のスキュー量を減らすこともできる。
また、本実施例の原稿搬送補助装置100では、カード積載部112のカードCを積載する部分よりもカード搬送方向下流側に設けたカード積載部112の端部近傍の部分を、ADF5のカード挿入口7近傍の部分に対して凹部と凸部の形状の嵌め合いで位置決めし、且つネジでADF5に取り付ける。
このように構成することで、原稿搬送補助装置100をADF5に精度よく取り付けることができる。これは、ADF5内の入口ローラとなるコロ204aのニップ部NにカードCを当接させなければならないため、取り付け位置にある程度の精度が必要であるためである。
以上、本実施形態について、図面を参照しながら説明してきたが、具体的な構成は、上述した本実施形態の原稿搬送補助装置100を備えた構成に限られるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等を行っても良い。
本実施形態では、電子写真方式の複写機1の読取装置6有するADF5(手差しトレイ61)に取り付けた原稿搬送補助装置100に適用した例について説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、インクジェット方式(ジェルジェット方式)の複写機にも、適用可能である。
また、読取装置6有するADF5の原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置100に適用した例について説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、カード等を含むシートを搬送するシート搬送装置のシート搬送を補助する構成にも、適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
ADF5などの自動原稿搬送装置のカード挿入口7などの給送口に向けて搬送されるカードCなどの原稿を積載するカード積載部112などの原稿積載部と、該原稿積載部の載置面105などの原稿載置面に向けて原稿を加圧する加圧機構101などの加圧機構と、原稿を搬送する原稿搬送機構160などの搬送手段とを備え、前記自動原稿搬送装置による原稿搬送を補助する原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置において、前記加圧機構を移動させて上方が露出した前記原稿載置面上に原稿が積載されることを特徴とする。
これによれば、次のような効果を奏することができる。
従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置では、積載済みの原稿を原稿搬送面から離れる方向に退避させた後に新たな原稿を積載するので、原稿積載部に原稿を1枚ずつしか積載することができない。
また、原稿積載部に積載するための給送口と、原稿を外部に搬出する搬出口とを兼用しているので、原稿を原稿積載部に積載するたびに、自動原稿搬送装置から取り外して原稿を原稿積載部に積載しなければならない。
これらのため、従来の搬送積載装置の構成を適用した原稿搬送補助装置では、原稿を原稿積載部に積載するときの作業効率が悪いという問題があった。
一方、本態様の原稿搬送補助装置では、加圧機構を移動させて上方が露出した原稿載置面上に原稿を積載するので、原稿積載部に積載可能な枚数の原稿を1度で積載することができるとともに、自動原稿搬送装置に取り付けたままの状態で積載作業が行える。
よって、原稿を原稿積載部に積載するときの作業効率を向上させることができる原稿搬送補助装置を提供できる。
(態様2)
(態様1)において、前記搬送手段は、原稿搬送方向のCなどの原稿後端部の少なくとも一部分に原稿搬送方向の力を伝達する。
これによれば、次のような効果をそうすることができる。
原稿の厚さ方向上下部に搬送ローラを設置することでも原稿を搬送するという機能は実現できるが、搬送ローラ径により厚さ方向に装置自体が大型化してしまう。これに対して原稿の後端部に力を与える構成では、原稿の厚さ方向上下部に搬送ローラを設置する構成ほど装置自体を大型化させることなく搬送機能を実現できる。
(態様3)
(態様1)又は(態様2)において、前記搬送手段は、原稿を押出すカード後端押出部品113などから構成される原稿搬送機構とカード搬送用レバー111などの原稿搬送用レバーとを有しており、前記原稿搬送用レバーの動きに、前記原稿搬送機構の動きが連動することで、原稿搬送方向の原稿後端部に力を与えることを特徴とする。
これによれば、ユーザなどの操作者が直観的に、原稿搬送用レバーを搬送方向に動かして同方向に原稿を搬送することができる。
(態様4)
(態様3)において、前記原稿搬送用レバーは、当該原稿搬送補助装置を原稿搬送時に操作する操作者側に突出するように設けられていることを特徴とする。
これによれば、操作者が原稿搬送用レバーを操作し易い。
(態様5)
(態様3)又は(態様4)において、前記搬送手段は、前記原稿搬送用レバーと前記原稿搬送機構をホームポジションに自動で戻す、戻し圧縮バネ161などの弾性部材を有することを特徴とする。
これによれば、ユーザの操作によらず原稿を搬送した直後(レバーのストロークMAX位置)から搬送用レバーが必ずホームポジションに戻ることができる。つまり、ユーザが搬送用レバーをホームポジションに戻すときに、途中(積載原稿の厚さ方向の下側)でレバーを止めてしまうことがない。
よって、常に積載した原稿の不送りを防ぐことができると同時に、操作者がホームポジションまで原稿搬送用レバーを戻す負担をなくすことができる。
(態様6)
(態様5)において、前記弾性部材は、戻し圧縮バネなどの161などの圧縮バネであることを特徴とする。
これによれば、単純な構成であり、コストが安く済み、レイアウト性が良い。
(態様7)
(態様5)又は(態様6)において、原稿搬送方向に直交する主走査方向などの原稿幅方向における、原稿搬送時に移動する前記搬送手段のカード後端押出部品113やカード搬送用レバー111などの構成部品の重心位置と、前記弾性部材による弾性力の作用線の位置とは、略一致することを特徴とする。
これによれば、(態様5)の搬送手段が斜めになることなくホームポジションに位置できるので、原稿後端部の押出面を原稿後端面に対して垂直に押し出すことができる。
(態様8)
(態様3)乃至(態様7)のいずれかにおいて、前記原稿搬送用レバー及び前記原稿搬送機構の移動を原稿搬送方向に規制するスライドガイド部165などのガイド部を有することを特徴とする。
これによれば、原稿を狙いの方向に搬送できる。
(態様9)
(態様8)において、前記原稿搬送用レバー及び前記原稿搬送機構と、前記ガイド部の摺動部はPOM材料で構成されていることを特徴とする。
これによれば、摺動性の良いPOM材料を用いることで搬送抵抗を小さくすることができ、操作者の操作感が向上する。
(態様10)
(態様1)乃至(態様9)のいずれかにおいて、前記開閉部材は、前記原稿載置面に向かって、圧縮バネ140などの弾性部材の弾性力で付勢されていることを特徴とする。
これによれば、原稿搬送時に開閉部材が開いたあと、次の原稿を搬送する前に開閉部材が確実に閉まっているようにできる。原稿搬送前に開いていると搬送する原稿とその上に重なっている原稿を分離することができないことがあるので重送が発生する恐れがある。
(態様11)
(態様10)において、前記開閉機構は、主走査方向などの原稿搬送方向に直交する原稿幅方向の中心位置に対して、前記開閉部材を付勢する複数の弾性部材が略対称に配置されていることを特徴とする。
これによれば、次のような効果をそうすることができる。
弾性部材が原稿幅方向中心に1つだけ配置された構成だと、弾性部材設置位置を中心に弾性部材の回転を許してしまう。このため、開閉時にひっかかりなど何らかの力が搬送手段の片側に発生したときに、片側だけ閉じずに開いたままになってしまうおそれがある。
そこで、2個以上の弾性部材を原稿幅方向中心に対して両側に配置することで開閉部材の動作を開閉方向のみに規制することができるため確実に閉じることができる。
(態様12)
(態様10)又は(態様11)において、前記弾性部材は、圧縮バネ140などの圧縮ばねであることを特徴とする。
これによれば、単純な構成で低コスト、且つ省スペースな原稿搬送補助装置を提供できる。
(態様13)
(態様10)乃至(態様12)のいずれかにおいて、主走査方向などの原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における、前記開閉機構の中心位置と原稿の中心位置は略一致することを特徴とする。
これによれば、原稿搬送時には原稿が開閉機構の下部を通過するので、原稿の原稿幅方向中心位置と開閉機構の原稿幅方向中心が一致しないと原稿を搬送するにあたり無駄な部分が開閉機構の原稿幅方向に存在することになり、その分装置自体が大型化してしまう。
一方、原稿幅方向における、開閉機構の中心位置と原稿の中心位置が略一致するように構成することで、上述した原稿を搬送するにあたり無駄な部分を開閉機構の主走査方向から無くせ、装置自体が大型化することを抑制できる。
(態様14)
(態様10)乃至(態様13)のいずれかにおいて、前記開閉機構は、前記開閉部材の摺動部、及び前記開閉部材を前記弾性部材による付勢方向にガイドするガイド部材の摺動部の少なくとも一部はPOM材料で構成されていることを特徴とする原稿搬送補助装置。
これによれば、開閉部材の摺動部、及びガイド部材の摺動部に、摺動性の良いPOM材料を用いることで開閉時の抵抗を小さくすることができ、開閉動作を安定的に行うことができる。
(態様15)
(態様10)1乃至(態様14)のいずれかにおいて、前記加圧機構の原稿を押圧する加圧板118などの押圧面は、積載されている原稿の最上面に当接し、且つ積載されている原稿の厚さに応じて原稿の厚さ方向に移動可能であることを特徴とする。
これによれば、原稿が搬送もしくは新たに追加され、積載された原稿の厚さが変化しても加圧できる。
(態様16)
(態様15)において、前記加圧機構は、原稿を加圧する加圧力として加圧圧縮バネ172などの圧縮ばねの弾性力を用いることを特徴とする。
これによれば、単純な構成で積載原稿に応じて厚さ方向に可動、且つ加圧できるため、コストが安く済み、レイアウト性が良くなる。
(態様17)
(態様15)又は(態様16)において、前記加圧機構の前記押圧面が原稿を加圧するときの加圧力の合力の作用線と、前記原稿積載部に積載された原稿の重心位置とが略一致することを特徴とする。
これによれば、積載された原稿の被加圧面に対して偏りなく加圧することができる。
(態様18)
(態様15)乃至(態様17)のいずれかにおいて、前記加圧機構は、加圧機能を有する少なくとも1つの加圧板支持部材171などの加圧部品と、前記加圧部品の変位方向を原稿の厚さ方向に規制する加圧カイド部173などのガイド部を有しており、前記加圧部品と前記ガイド部の摺動部分はPOM材料で構成されていることを特徴とする。
これによれば、摺動性の良いPOM材料を用いることで変位時の抵抗を小さくすることができ、加圧動作を安定的に行うことができる。
(態様19)
(態様15)乃至(態様18)のいずれかにおいて、前記加圧機構は、原稿を加圧する加圧モードと、原稿載置面を原稿の厚さ方向に伸ばした空間の外に位置する非加圧モードの2つのモードを有することを特徴とする。
これによれば、加圧時は加圧機構が原稿を押さえている状態のため、加圧時は原稿を交換するための空間が少なく、且つ原稿を出し入れするときに大きい力が必要となる。そこで、加圧モードだけでなく、原稿を交換するときのために原稿の載置面を原稿の厚さ方向に伸ばした空間の外に出るように加圧機構を配置するモードも設けることで原稿の出し入れがし易くなる。
(態様20)
(態様19)において、当該原稿搬送補助装置を操作する操作者が、前記加圧機構を、原稿載置面を原稿の厚さ方向に伸ばした空間の外に配置された回動機構170の回動軸175などの回動軸を中心に回動させることで、前記加圧モードから、前記非加圧モードに切り替わることを特徴とする。
これによれば、非加圧モードに切り替えるときに、加圧機構を原稿の厚さ方向に変位させる方法では、原稿を出し入れし易い高さにするのに変位量が大きくなってしまい、原稿搬送補助装置全体の大きさが大きくなってしまう。
一方、加圧機構を回動軸を中心に回動させる方法では、加圧機構を原稿積載部の横方向にも簡単に変位させることができ、原稿を出し入れし易い状態になるまで上記方法よりも変位量が小さくて済む。このため、原稿搬送補助装置全体の大きさは上記方法ほど大きくならない。
(態様21)
(態様20)において、前記加圧機構は、前記加圧モードの状態から、ねじりコイルばね178などのねじりコイルばねの反力で回動して前記非加圧モードの状態に切り替わることを特徴とする。
これによれば、単純な構成で低コスト、且つ省スペースな原稿搬送補助装置を提供できる。
(態様22)
(態様19)乃至(態様21)のいずれかにおいて、前記加圧モードへの移行は、弾性部材からできた前記加圧機構の外形部に形成した被保持部181などの被保持部が変形して、積載ケース102に形成した凹部182などの加圧機構固定用の凹部又は凸部に保持されることで行われることを特徴とする。
これによれば、所謂、スナップフィット方式を採用することで低コストな構成にできる。
(態様23)
(態様19)乃至(態様22)のいずれかにおいて、前記加圧機構固定用の凹部又は凸部に保持された前記被保持部の一部に、加圧機構解除ボタン114などの保持解除用部品を当接させて前記被保持部を変形させることで前記加圧モードが解除され、前記非加圧モードに切り替わることを特徴とする。
これによれば、加圧モードから非加圧モードへの切り替えを自動的に行うための押しボタン式スイッチを有することで、操作者の使いやすさを向上させることができる。
(態様24)
(態様22)又は(態様23)において、前記被保持部は、ABS樹脂から構成されていることを特徴とする。
これによれば、ABS材料は繰り返し曲げ応力に強いため、耐久回数が多くなる。
(態様25)
(態様1)乃至(態様24)のいずれかにおいて、前記原稿積載部の前記原稿載置面上に積載された原稿の近くにアクセス用の孔部109などの孔部が形成されており、前記孔部の底面側から、原稿底面部の少なくとも一部が露出していることを特徴とする。
これによれば、操作者が原稿の底面部にアクセスできるように孔部を有することで、載置されている複数の原稿をまとめて取り出すこと、新たな原稿の載置を容易にすることができる。
底面部にアクセスできないと原稿を持ち上げにくい。更に、原稿が1枚ではなく複数の場合、複数原稿が重なったまま取り出せなくなってしまう。
(態様26)
(態様25)において、前記孔部の原稿搬送方向の中央位置は、積載する原稿位置の原稿搬送方向の中央位置と略一致する、又は前記原稿底面部に沿った前記孔部の原稿搬送方向に直交する原稿幅方向の中央位置は、積載する原稿位置の前記原稿幅方向の中央位置と略一致することを特徴とする。
これによれば、原稿の中心部分を支持できるようになることで、操作者が載置されている原稿の取り出し、もしくは新たな原稿の載置を容易にできるようになる。
(態様27)
(態様5)乃至(態様26)のいずれかにおいて、前記原稿搬送用レバーと前記原稿搬送機構をホームポジションに自動で戻す、弾性部材を有し、前記原稿搬送用レバーの最大ストローク量と原稿の原稿搬送方向長さの和から、積載時の原稿搬送方向の原稿後端位置から、前記自動原稿搬送装置の搬送経路上で前記給送口に最も近い第二原稿搬送機構204の搬送ローラ対などの搬送ローラのニップ位置までの距離を引いた値が正であり、その値だけ原稿に搬送方向の力を与える部品が搬送方向と逆方向に退避することができ、その退避量は緩衝用に設ける弾性体の弾性領域内であることを特徴とする。
これによれば、原稿先端が自動原稿搬送装置内の搬送ローラに当接したまま押出面が原稿搬送方向と反対方向に逃げることができる。このため、操作者が勢い良くレバーをMAX位置まで動かしても自動原稿搬送装置内の搬送ローラ、原稿、及び原稿搬送補助装置を構成する部品に大きいダメージを与えないようにできる。
(態様28)
(態様1)乃至(態様27)のいずれかにおいて、前記原稿積載部の原稿を積載する空間を囲む内壁は、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向、又は原稿搬送方向の内の少なくともいずれかに平行で互いに対向する内壁の間隔が、原稿の厚さ方向に高くなる程広がるように構成されていることを特徴とする。
これによれば、原稿載置部の内壁にテーパをつけることで積載された原稿が詰まってしまい、底面部の搬送面に接触する位置まで供給されないことを防ぐことができる。また同時に、原稿が載置された空間の入口が広がるため原稿の出し入れがし易くなる。
(態様29)
(態様1)乃至(態様28)のいずれかにおいて、前記原稿積載部の原稿を積載する空間を原稿搬送方向に直交する原稿幅方向に囲む内壁112wなどの内壁間の距離は、前記原稿幅方向の原稿の長さと略一致することを特徴とする。
これによれば、あらかじめ搬送時に原稿位置をある程度、内壁で規制しておくことができる。これにより、読取装置6などの読取装置に用いる場合には、読取装置でスキャンされる画像のスキュー量を減らすこともできる。
(態様30)
(態様1)乃至(態様29)のいずれかにおいて、前記原稿積載部の原稿を積載する部分よりも原稿搬送方向下流側に設けた原稿搬送部の端部近傍の部分を、前記自動原稿搬送装置の前記給送口近傍の部分に対して凹部と凸部の形状の嵌め合いで位置決めし、且つネジで前記自動原稿搬送装置に取り付けることを特徴とする。
これによれば、原稿搬送補助装置を自動原稿搬送装置に精度よく取り付けることができる。これは、自動原稿搬送装置内の入口ローラのニップ部に原稿を当接しなければならないため、取り付け位置にある程度の精度が必要であるためである。
(態様31)
(態様1)乃至(態様30)のいずれかにおいて、前記自動原稿搬送装置に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする。
これによれば、原稿搬送補助装置を用いない場合に取り外して、取り付ける自動原稿搬送装置等の装置を小型化できる。
(態様32)
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けてカードCなどの原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備えるADF5などの自動原稿搬送装置において、前記原稿搬送補助手段として、(態様1)乃至(態様31)のいずれかの原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様1)乃至(態様31)のいずれかの原稿搬送補助装置と同様な効果を奏することができる自動原稿搬送装置を提供できる。
(態様33)
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備えた読取装置6などの原稿読取装置において、前記原稿搬送補助手段として、(態様1)乃至(態様31)のいずれかの原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様1)乃至(態様31)のいずれかの原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置と同様な効果を奏することができる原稿読取装置を提供できる。
(態様34)
原稿搬送経路55などの搬送経路の中途部近傍に設けられたカード挿入口7などの給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備える複写機1などの画像形成装置において、前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至31のいずれかの原稿搬送補助装置100などの原稿搬送補助装置を備えることを特徴とする。
これによれば、(態様1)乃至(態様31)のいずれかの原稿搬送補助装置を設ける自動原稿搬送装置と同様な効果を奏することができる画像形成装置を提供できる。
1 複写機
4 画像読取部
5 ADF
6 読取装置
7 カード挿入口
64 手差し原稿搬送経路
100 原稿搬送補助装置
101 加圧機構
102 積載ケース
105 載置面
109 孔部
111 カード搬送用レバー
112 カード積載部
112w 内壁
113 カード後端押出部品
114 加圧機構解除ボタン
115 搬出口
118 加圧板
120 ゲート部品
130 ガイド部
140 圧縮バネ
150 開閉機構
160 原稿搬送機構
161 戻し圧縮バネ
162 スライド溝部
163 押出面
167 緩衝用バネ
170 回動機構
171 加圧板支持部材
172 加圧圧縮バネ
173 加圧カイド部
175 回動軸
181 被保持部
182 凹部
C カード
N ニップ部
特開2012-230485号公報

Claims (34)

  1. 自動原稿搬送装置の搬送路の途中に原稿を送り込むために側面に形成された給送口の近傍の側面外側に設けられ、前記給送口に原稿を搬送するための給送口原稿搬送装置であって、
    前記給送口に向けて搬送される原稿を積載する原稿積載部と、該原稿積載部の原稿載置面に向けて原稿を加圧する加圧機構と、原稿を搬送する搬送手段とを備え、前記加圧機構を移動させて上方が露出した前記原稿載置面上に原稿が積載される構成であり、
    前記搬送手段は、原稿を押出す原稿搬送機構と原稿搬送用レバーとを有し、該原稿搬送用レバーを手動で移動させることで原稿を搬送するものであり、
    前記加圧機構は、原稿を押さえて反りを低減する加圧板を有することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  2. 請求項1に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記搬送手段は、原稿搬送方向の原稿後端部の少なくとも一部分に原稿搬送方向の力を伝達することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  3. 請求項1又は2に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記搬送手段は、前記原稿搬送用レバーの動きに、前記原稿搬送機構の動きが連動することで、原稿搬送方向の原稿後端部に力を与えることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  4. 請求項3に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記原稿搬送用レバーは、当該給送口原稿搬送装置を原稿搬送時に操作する操作者側に突出するように設けられていることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  5. 請求項3又は4に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記搬送手段は、前記原稿搬送用レバーと前記原稿搬送機構をホームポジションに自動で戻す、弾性部材を有することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  6. 請求項5に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記弾性部材は、圧縮バネであることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  7. 請求項5又は6に記載の給送口原稿搬送装置において、
    原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における、原稿搬送時に移動する前記搬送手段の構成部品の重心位置と、前記弾性部材による弾性力の作用線の位置とは、略一致することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  8. 請求項3乃至7のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記原稿搬送用レバー及び前記原稿搬送機構の移動を原稿搬送方向に規制するガイド部を有することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  9. 請求項8に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記原稿搬送用レバー及び前記原稿搬送機構と、前記ガイド部の摺動部はPOM材料で構成されていることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  10. 請求項1乃至9のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    原稿を搬出する搬出口を開閉する開閉部材を設けた開閉機構を有し、
    前記開閉部材は、前記原稿載置面に向かって、弾性部材の弾性力で付勢されていることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  11. 請求項10に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記開閉機構は、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向の中心位置に対して、前記開閉部材を付勢する複数の弾性部材が略対称に配置されていることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  12. 請求項10又は11に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記弾性部材は、圧縮ばねであることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  13. 請求項10乃至12のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    原稿搬送方向に直交する原稿幅方向における、前記開閉機構の中心位置と原稿の中心位置は略一致することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  14. 請求項10乃至13のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記開閉機構は、前記開閉部材の摺動部、及び前記開閉部材を弾性部材による付勢方向にガイドするガイド部材の摺動部の少なくとも一部はPOM材料で構成されていることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  15. 請求項1乃至14のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記加圧機構の原稿を加圧する加圧面は、積載されている原稿の最上面に当接し、且つ積載されている原稿の厚さに応じて原稿の厚さ方向に移動可能であることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  16. 請求項15に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記加圧機構は、原稿を加圧する加圧力として圧縮ばねの弾性力を用いることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  17. 請求項15又は16に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記加圧機構の前記加圧面が原稿を加圧するときの加圧力の合力の作用線と、前記原稿積載部に積載された原稿の重心位置とが略一致することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  18. 請求項15乃至17のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記加圧機構は、加圧機能を有する少なくとも1つの加圧部品と、前記加圧部品の変位方向を原稿の厚さ方向に規制するガイド部を有しており、前記加圧部品と前記ガイド部の摺動部分はPOM材料で構成されていることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  19. 請求項15乃至18のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記加圧機構は、原稿を加圧する加圧モードと、原稿載置面を原稿の厚さ方向に伸ばした空間の外に位置する非加圧モードの2つのモードを有することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  20. 請求項19に記載の給送口原稿搬送装置において、
    当該給送口原稿搬送装置を操作する操作者が、前記加圧機構を、原稿載置面を原稿の厚さ方向に伸ばした空間の外に配置された回動軸を中心に回動させることで、前記加圧モードから、前記非加圧モードに切り替かることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  21. 請求項20に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記加圧機構は、前記加圧モードの状態から、ねじりコイルばねの反力で回動して前記非加圧モードの状態に切り替わることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  22. 請求項19乃至21のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記加圧モードへの移行は、弾性部材からできた前記加圧機構の外形部に形成した被保持部が変形して、加圧機構固定用の凹部又は凸部に保持されることで行われることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  23. 請求項22に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記加圧機構固定用の凹部又は凸部に保持された前記被保持部の一部に、保持解除用部品を当接させて前記被保持部を変形させることで前記加圧モードが解除され、前記非加圧モードに切り替わることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  24. 請求項22又は23に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記被保持部は、ABS樹脂から構成されていることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  25. 請求項1乃至24のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記原稿積載部の前記原稿載置面上に積載された原稿の近くに孔部が形成されており、前記孔部の底面側から、原稿底面部の少なくとも一部が露出していることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  26. 請求項25に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記孔部の原稿搬送方向の中央位置は、積載する原稿位置の原稿搬送方向の中央位置と略一致する、又は前記原稿底面部に沿った前記孔部の原稿搬送方向に直交する原稿幅方向の中央位置は、積載する原稿位置の前記原稿幅方向の中央位置と略一致することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  27. 請求項5乃至26のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記原稿搬送用レバーと前記原稿搬送機構をホームポジションに自動で戻す、弾性部材を有し、
    前記原稿搬送用レバーの最大ストローク量と原稿の原稿搬送方向長さの和から、積載時の原稿搬送方向の原稿後端位置から、前記自動原稿搬送装置の搬送経路上で前記給送口に最も近い搬送ローラのニップ位置までの距離を引いた値が正であり、その値だけ原稿に搬送方向の力を与える部品が搬送方向と逆方向に退避することができ、前記逆方向に退避することができる量は緩衝用に設ける弾性体の弾性領域内であることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  28. 請求項1乃至27のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記原稿積載部の原稿を積載する空間を囲む内壁は、原稿搬送方向に直交する原稿幅方向、又は原稿搬送方向の内の少なくともいずれかに平行で互いに対向する内壁の間隔が、原稿の厚さ方向に高くなる程広がるように構成されていることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  29. 請求項1乃至28のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記原稿積載部の原稿を積載する空間を原稿搬送方向に直交する原稿幅方向に囲む内壁間の距離は、前記原稿幅方向の原稿の長さと略一致することを特徴とする給送口原稿搬送装置
  30. 請求項1乃至29のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記原稿積載部の原稿を積載する部分よりも原稿搬送方向下流側に設けた原稿搬送部の端部近傍の部分を、前記自動原稿搬送装置の前記給送口近傍の部分に対して凹部と凸部の形状の嵌め合いで位置決めし、且つネジで前記自動原稿搬送装置に取り付けることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  31. 請求項1乃至30のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置において、
    前記自動原稿搬送装置に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする給送口原稿搬送装置
  32. 搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備える自動原稿搬送装置において、
    前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至31のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置を備えることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  33. 搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備えた原稿読取装置において、
    前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至31のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置を備えることを特徴とする原稿読取装置。
  34. 搬送経路の中途部近傍に設けられた給送口に向けて原稿を搬送する原稿搬送補助手段を備える画像形成装置において、
    前記原稿搬送補助手段として、請求項1乃至31のいずれか一に記載の給送口原稿搬送装置を設ける自動原稿搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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