JP4402385B2 - シート後処理装置付き画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成手段によってシートに画像を形成して、シート後処理装置によって針でそのシートを綴じるシート後処理装置付き画像形成装置、特に、針を補充するとき、誤綴じをして装置内の何れかの場所に止まっている残留針が装置内に落下しないようにしたシート後処理装置付き画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置には、デジタル情報を電子写真技術を用いて印刷するプリンタ、そのプリンタの装置本体の上部に画像読取装置を搭載してマルチファンクショナブルな機能を備えたマルチファンクションプリンタ、そのプリンタの装置本体にシート処理装置を備えたシート後処理装置付きプリンタ等がある。
【0003】
上記各プリンタは、情報のデジタル化、IT革命などによりビジネスユースからパーソナル化へ、モノクロからカラー化へと幅広く普及、発展してきている。デジタル化の発展は一方でプリンタの機能の複合化を推し進める一員を担うようになった。それは、これまでパソコンなどの情報端末機器のアウトプットとして位置付けられていたプリンタが、コピーやファクシミリ、画像入力機器など、従来、別々の機能製品であったものを複合化した製品としても位置付けられるようになってきた。
【0004】
その理由として、1台複数役といったハイコストパフォマンス、省スペースを謳った新商品の開発技術基盤が整ってきた点にある。その代表的製品例として、従来の複写機をデジタル化してネットワーク機能を付与したマルチファンクションコピア(以下、「MFC」と言う)、あるいは従来のプリンタに画像入力機能を付与したマルチファンクションプリンタ(以下、「MFP」と言う)がある。
【0005】
ここで、従来のMFPを図27乃至図29に基づいて説明する。図27は、従来のデスクトップタイプのMFPの正面概略断面図である。図28は、図27に示す従来例におけるデスクトップタイプのMFPの外観斜視図である。図29は、図27に示す従来例におけるデスクトップタイプのMFPをフロアスタンディングモデルのタイプにした場合の外観斜視図である。
【0006】
デスクトップタイプのMFP400の基本的な構成は、プリントページ揃えや省スペースのため、シートに画像を形成する画像形成部の上部に画像形成面を下にしてシートを排出して積載(フェイスダウン排紙積載)する形態をベースとして、その上部に空間を隔てて画像読取装置(スキャナ部452、および自動原稿給送部451)を配置してある。
【0007】
図27において、符号401はプリンタ本体、符号402は給紙カセット、符号403は給紙ローラ、符号404a,404bは分離・搬送ローラ、符号405a,405b,405cはそれぞれ搬送経路、符号406はレジストローラ、符号407は画像形成プロセスユニット(以下、「カートリッジ」と言う)、符号407aは画像形成ドラムを各々示している。また、符号408は加熱定着器、符号409a,409bは排紙ローラ、符号410は排紙積載部、符号412はレーザスキャナ部を各々示している。排紙積載部410の一部には、カートリッジ407の取り出しやジャム処理などのために開閉蓋411が軸411aを中心に開閉自在に設けてある。また、符号412はレーザスキャナ部を示している。
【0008】
給紙カセット402内のシートは、まず、給紙ローラ403により右方向に給紙カセット402から送り出されて、搬送経路405a,405bに案内され、上方にUターンし、カートリッジ407によりトナー画像を転写される。カートリッジ407の画像形成ドラム407aからシートに転写されたトナー画像は、加熱定着器408によって、加熱定着された後、再びUターンして排紙積載部410に排出ローラ対413a,413bによって排出される。
【0009】
この装置本体であるプリンタ本体401の上部には、画像読取装置420を搭載してある。画像読取装置420は、スキャナ部452と自動原稿給送部(以下、「ADF」と言う)451とで構成されている。ADF451は、原稿積載トレイ461上に積載された複数枚の原稿Dを、給送ローラ462、分離パッド463によって自動的に1枚ずつに分離搬送して、原稿読取位置464を通過させる。それにより、原稿記載情報を光学的に読み取るようになっている。
【0010】
また、ADF451は、装置後方の不図示のヒンジを中心に後方に開閉可能になっており、原稿台ガラス465上にユーザが原稿を載置する場合に開閉できるようになっている。スキャナ部452は、ユーザによって原稿台ガラス465に載置された原稿の記載情報を、光学キヤリッジ455がガイド軸456に沿って横方向に走査しながら読み取って、不図示のCCDで光電変換するようになっている。ADF451による原稿読取のとき、光学キャリッジ455は、原稿読取位置464に停止して搬送中の原稿を読み取るようになっている。なお、スキャナ部452の詳細説明は省略する。
【0011】
図28に示すように、従来例のデスクトップタイプのMFP400は、排紙積載部410が装置本体401から突出していないため設置面積を少なくすることができる。
【0012】
しかし、デスクトップタイプのMFP400は、フェイスダウンでの排紙積載部410の積載/取り出しスペース、カートリッジ407の着脱やジャム処理などの操作性を確保しなければならない。このため、MFP400は台421の上に載置されることが多い。台421に載置されたMFPは、画像読取位置が高くなる。また、製品のハイボリューム対応、つまり、シートの供給容量やカートリッジ容量の増加も画像読取位置が高くなる一因となって。したがって、このように画像読取位置が高いMFP400は、デスクトップユースには不向きであった。そこで、デスクトップタイプのMFP400は、図29に示すように、給紙カセット402を多段式にして、床に直接載置されるフロアスタンディングモデルに採用されることが多い。
【0013】
そこで、画像読取位置を低くしたデスクトップタイプの小型複写機がある。その複写機について説明する。最近、プリンタはもとより複写機の多くは、デジタル化されるようになり、パソコンやサーバなどからのデジタル情報のアウトプットとしても使用されるようになってきた。デスクトップタイプの小型複写機の場合、ADFによって供給された原稿、または原稿台ガラス上に載置された原稿を複写した場合、複写されたシートは本体側部に設けられる積載トレイに画像形成面を上にして(フェイスアップ状態で)排出されることが一般的であった。
【0014】
フェイスアップ排出は従来の小型複写機の特徴のひとつであり複写状態を即時に認識することができる利点がある。また、排紙部が側方にあるため本体上部に排紙部を設ける必要がなく、複写機の設置部から画像読取装置の原稿積載台までの高さH1(例えば,図30参照)を低く抑えることができる利点もあった。
【0015】
図30は、デスクトップタイプの小型複写機をベースにして、デジタル化対応の一環としてフェイスダウン排紙のため、シート反転機構を付加した従来のプリンタの正面概略断面図である。第31図は、図30に示すプリンタの外観図である。
【0016】
符号473はプリンタ本体、554は画像読取部、符号551はADF、符号552は原稿積載トレイ、553は原稿積載ガラスを各々示している。また、このプリンタ470は、プリンタ本体473においてデジタル化、連続排紙ページ揃えに対応するため、フェイスダウン排出に切り替える必要があり、シート反転機構471を排紙部近傍に設けてある。
【0017】
シート反転機構471は、定着器472を抜けたシートを反転するため、主要構成部品としてFD/FU切換フラッパ501、反転搬送ローラ対502a,502b、反転搬送路504a、504b、FU搬送路503、排紙ローラ対503a,503b、反転フラッパ506、排紙トレイ505が主要構成部品である。FD/FU切換フラッパ501は、シートのフェイスアップ(FU)、フェイスダウン(FD)を適宜切り替えるために設けてある。
【0018】
以上の構成において、ADF551の原稿積載トレイ552、または原稿積載ガラス553上に搭載された原稿を複写した場合、複写されたシートは、プリンタ本体473の側部に設けた排紙トレイ505に排紙ローラ対503a,503bからフェイスアップ排出される。フェイスアップ排出されたシートは、ユーザによって複写状態を即時に認識することができるようになっている。また、プリンタ470は、排紙部を側方に設けてあるため、プリンタ本体473の上部に排紙部を設ける必要がなく、プリンタ470の原稿積載台の高さH1を低く抑えることができる。
【0019】
ところで、上記のようなプリンタには、排紙トレイを取り外して排紙ローラ対の近傍外側に、シート束を綴じるステイプラを有する不図示のシート後処理装置を装備することがある(例えば、特許文献1参照)。
【0020】
【特許文献1】
特開2003−71808号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
仮に、図5(a)に示すように、上記プリンタ470にシート後処理装置を備えると、プリンタ470(図30参照)は、定着器472の側方にシート反転機構471を有しているため、プリンタ本体473の横幅(図30において左右方向の長さ)が増加するだけでなく、図30に示すように、シート反転機構471の反転搬送路504aをプリンタ本体473の下方に回り込ませているため、プリンタ本体473の高さも高くなり、シートの両面に画像を形成するのに、給紙オプション等の拡張性に制約があるなどのマイナス要因を有している。
【0022】
また、ユーザにとってプリンタの選択肢には、使用頻度、操作性、オプションの拡張性、設置場所、価格などがある。しかし、上記プリンタ400,470は上述のように必ずしも汎用性の高い形態であると言えるものではなかった。
【0023】
さらに、プリンタ本体473の外側に、シート後処理装置を装備すると、シート後処理装置がプリンタ本体473から突出してプリンタ470の設置面積が広くなるという問題があった。
【0024】
また、シート後処理装置内で、誤綴じをしたときのステイプラの針がシート後処理装置内に落下して装置内に引っ掛かって残留針として残っていることがある。このため、ステイプラの針を補給するため、ステイプラカートリッジを取り出したとき、装置内に引っ掛かって針が他の場所に引っ掛かったり、プリンタ本体401内に落下したりして、誤作動の原因になることがあった。
【0025】
本発明は、装置全体の高さが低く、横幅が狭く、かつシートのジャム処理を容易に行えるシート後処理装置付き画像形成装置を提供することを目的としている。
【0026】
本発明は、ステイプラカートリッジ交換時に発生する針落下によるトラブルの発生を防止した、シート後処理装置付き画像形成装置を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のシート後処理装置付き画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段を備えた装置本体と、シートを綴じる針を収納したステイプラカートリッジを取り出し可能に有して前記針でシートを綴じるステイプラを装備したシート後処理装置と、を備え、前記装置本体は、前記シート後処理装置が前記装置本体に装備されたとき、前記ステイプラカートリッジの取り出しを阻止する阻止手段として前記装置本体に前記シート後処理装置を装備したとき前記ステイプラカートリッジを受け入れる凹部を有している。
【0030】
本発明のシート後処理装置付き画像形成装置における、前記シート後処理装置は、前記シート後処理装置を直線往復移動案内する案内手段によって、前記装置本体に接近離間可能に設けられている。
【0032】
上記目的を達成するため、本発明のシート後処理装置付き画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段を備えた装置本体と、シートを綴じる針を収納したステイプラカートリッジを取り出し可能に有して前記針でシートを綴じるステイプラを装備して前記装置本体に設けられたシート後処理装置と、を備え、前記シート後処理装置は、前記装置本体に接近離間可能に、かつ前記装置本体から離れた位置で回転可能に前記ステイプラを有し、前記装置本体は、前記ステイプラが前記装置本体に接近した位置にいるとき、前記ステイプラカートリッジの取り出しを阻止する阻止手段を有している。
【0033】
本発明のシート後処理装置付き画像形成装置における、前記阻止手段は、前記装置本体に形成された外装壁である。
【0034】
本発明のシート後処理装置付き画像形成装置は、シートが積載されるシート積載手段と、前記シート積載手段からシートを前記画像形成手段に送るシート供給手段と、前記画像形成手段によって画像を形成されたシートを搬送しながら表裏反転させる反転手段と、前記反転手段によって搬送されてきたシートを前記シート後処理装置に排出する排出手段と、を備え、前記シート積載手段と、前記画像形成手段と、前記反転手段とが下位から順に配設され、かつ前記排出手段が装置本体の側面に配設されている。
【0035】
本発明のシート後処理装置付き画像形成装置は、前記反転手段の上位に、記録材に形成された画像を読み取って、画像情報を前記画像形成手段に送る画像読取手段を備えている。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態のシート後処理装置付き画像形成装置を図に基づいて説明する。
【0037】
画像形成装置には、複写機、ファクシミリ、インクジェット式のプリンタ、及びこれらの複合機器等がある。
【0038】
まず、図5に基づいて本実施形態のシート後処理装置付きプリンタの特徴を説明する。図5(a)は、図30に示す従来のプリンタ470にシート後処理装置557を装備した場合のプリンタ470の正面図である。図5(b)は、本実施形態のプリンタ1の正面図である。
【0039】
図5(a)において、符号473は画像読取部554を備えたプリンタ本体、符号555は給紙カセット、符号551はADF、符号556は操作パネルを各々示している。そして、符号557はプリンタ本体473の側面に装着されたシート後処理装置、符号558はシート束を針で綴じるステイプラを各々示している。
【0040】
従来のプリンタ470の外装含めた横幅は、給紙カセット555の左右方向の長さによって決められている。すなわち、シートサイズによって決められている。シート後処理装置557は、プリンタ本体473の外装の外側に装備してある。上記横幅は、図5において左右方向の幅であり、シート搬送方向に沿った長ささである。
【0041】
これに対して、図5(b)において、符号301は画像読取部63を備えた装置本体であるプリンタ本体、符号2は給紙カセット、符号51は自動原稿給送部(以下、「ADF」という)、符号556は操作パネルを各々示している。そして、符号240はプリンタ本体301の側面に装着されたシート後処理装置、符号302はシート束を針で綴じるステイプラを各々示している。
【0042】
本実施形態のプリンタ1は、給紙カセット部2の外装幅は従来のプリンタ470と同じである。しかし、シート後処理装置240にシートを受け渡す部分はへこんでいる。このへこんだ部分にシート後処理装置240が装着されている。これによってシート後処理装置240をプリンタ本体301に装着したときの装置幅をWだけ狭くすることができる。
【0043】
装置幅がWだけ狭くなっている理由は後述するが、給紙カセット2、画像形成部65、スイッチバック機構62を下から順に配設してあるからである。
【0044】
第1図乃至図4に基づいて本発明の実施形態のシート後処理装置付き画像形成装置である第1実施形態のプリンタを説明する。本実施形態のプリンタは、トナーによってシートに画像を形成するようになっている。
【0045】
(第1実施形態のプリンタ)
(プリンタの本体)
図1は、シート後処理装置を取り外したプリンタの概略正面断面図である。
【0046】
符号1は画像読取部63を備えたプリンタ、符号2はシート積載手段である給紙カセット、符号3は給紙ローラ、符号4a,4bは分離・搬送ローラ、符号5,6,7は搬送経路、符号8はレジストローラ、符号9は画像形成プロセスユニット(以下、「カートリッジ」という)、符号10は画像形成ドラム、符号11は加熱定着器、符号12aは定着排紙ローラ、符号12bは定着排紙ころ、符号13は定着排紙センサ、符号14は画像形成用の書き込みスキャナを示している。そしてプリンタ本体301の側面には図3に示すようにシート後処理装置240が設けてある。シート後処理装置240は排紙トレイ40を有している。
【0047】
給紙ローラ3、分離・搬送ローラ4a,4b、搬送経路5,6,7、レジストローラ8等は、シート供給手段であるシート供給部66を構成している。カートリッジ9、画像形成ドラム10、加熱定着器11等は、画像形成手段である画像形成部65を形成している。画像形成部65の各構成部品の内、少なくとも加熱定着器11は、給紙カセット2と後述するスイッチバック搬送機構62との間に配設されている必要がある。
【0048】
排紙トレイ40にシートPの画像形成面を上に排出するためと、下にして排出するために、プリンタ本体301内には、定着排紙ローラ12aと定着排紙コロ12bのローラ対によってスキャナ14の上部にシートをUターン搬送させて、反転搬送、排出するA搬送路15と、直接排紙トレイ40に排出するB搬送路30との、2つの排出経路を設けてある。
【0049】
A搬送路15へは、定着排紙ローラ12a、定着排紙ころ12b対の下流側に設けてあるFD/FUフラッパ21によって切り替えられる。FD/FUフラッパ21の下流側のA搬送路15の中間部には、合流ローラ16a,合流ころ16b対、画像形成部65の上部に反転ローラ17a,反転ころ17b対を設けてある。この反転ローラ17a,反転ころ17b対は後述するC搬送路33にシートを送るため、シート搬送方向を逆転可能な構成になっている。反転ローラ17a,反転ころ17b対のさらに下流側には引込み搬送路18を形成してある。その端部18aはカートリッジ9の上方を通過しシートの先端が機外に出ないように回り込んだ搬送路形状を成している。A搬送路15の中間部には用紙検知センサ19を設けてある。
【0050】
直接、排紙トレイ40(図3参照)にシートを排出するB搬送路30は、FD/FUフラッパ21によって切り替えられて、排出手段である上排紙ローラ32a,下排紙ローラ32b対を経由して排紙トレイ40にシートを案内するようになっている。この場合、シートは、画像形成面を上にした、フェイスアップ状態で排紙トレイ40に排出されるようになっている。
【0051】
さらに、プリンタ本体301内には、反転ローラ17a,反転ころ17b対と、上排紙ローラ32a,下排紙ローラ32b対とを結ぶC搬送路33を設けてある。C搬送路33の中間部にはC搬送ローラ34a,C搬送ころ34b対、用紙検知センサ35を設けてある。
【0052】
また反転ローラ17a,反転ころ17b対の手前側、A搬送路15とC搬送路33の合流部付近には反転フラッパ36を設けてある。この反転フラッパ36は、ここでは常にA搬送路を塞ぐ側に付勢されており、その構成は例えば付勢力を軽く設定してシートの搬送力により押し出し開放されるようになっていてもよいし、また、ソレノイドなどによりタイミングで搬送路を切り替えようになっていてもよい。A搬送路15およびC搬送路33を経由して排出されるシートは、画像形成面を下にした、フェイスダウン状態で排紙トレイ40に排出されるようになっている。
【0053】
なお、FD/FUフラッパ21、A搬送路15、合流ローラ16a,合流ころ16b対、反転ローラ17a,反転ころ17b対、引込み搬送路18、C搬送路33、C搬送ローラ34a,C搬送ころ34b対、用紙検知センサ35、反転フラッパ36等は、反転手段であるスイッチバック機構62を構成している。
【0054】
シートの反転タイミングについて説明する。A搬送路15を進行するシートは、例えば、用紙検知センサ19がシートの先端または後端を検知し、シートの後端がフラッパ21を所定量通過した時点で反転ローラ17a,反転ころ17b対が逆転することによって逆送させる。そして、それまでのシートの後端をC搬送路33に導きC搬送ローラ34a,ころ34b対に、所定量または所定時間受け渡しを行わせる。その後、シートは、上排紙ローラ32a,下排紙ローラ32b対を経由して排紙トレイ40に排出される。図2は排紙トレイ40にシートを排出する場合のシート搬送状態図である。定着排紙ローラ12aから上下排紙ローラ32a,32bまでのシートの存在エリアにハッチングを施してある。
【0055】
シートは、後端が反転フラッパ36を過ぎて、所定量進行した時点で方向転換して、C搬送路33に進入してC搬送ローラ34a,ころ34b対、上排紙ローラ32a,下排紙ローラ32b対へと搬送されて排出される様子がわかる。
【0056】
(画像読取部)
次に、プリンタ1の上方に設けられた画像読取部63を図1に基づいて説明する。画像読取部63は、画像読取手段であるスキャナ部52と自動原稿給送部(以下、「ADF」と言う)51とで構成されている。スキャナ部52はプリンタ1の上方に設けてある。ADF51は原稿積載トレイ53上に積載される複数枚の記録材である原稿Dを給送ローラ54、分離パッド55により自動的に1枚ずつに分離して搬送し、原稿読取位置56を通過させる。それにより、原稿に記載の画像情報を光学的に読み取るようになっている。また、ADF51は、装置後方の不図示のヒンジを中心に後方に開閉自在になっており、ユーザが原稿台ガラス57上に原稿を載置できるようになっている。
【0057】
スキャナ部52は、原稿台ガラス57上に載置された原稿を光学キヤリッジ58がガイド軸59に沿って横方向に走査することよって、原稿に記載の画像情報を読み取って、不図示のCCDで光電変換する一般的なものである。そして、スキャナ部52は、ADF51によって自動的に供給される原稿を読み取るとき、光学キャリッジ58を所定の位置に停止させて原稿読取位置を通過する原稿を読み取るようになっている。なお、スキャナ部52の詳細な説明は省略する。
【0058】
(プリンタ本体の両面搬送路)
次に、プリンタ1の下方に設けた両面搬送路を配置した構成を説明する。定着排紙ローラ12aとでニップできるように、加熱定着器11の下流側に両面加圧ころ70を設けてある。両面搬送路71は、その下方に導かれて搬送路6に合流している。両面搬送路71には、両面第1搬送ローラ72a,ころ72b対、両面第2搬送ローラ74a,ころ74b対、両面搬送センサ73を設けてある。
【0059】
シートは、一旦、FD/FUフラッパ21によりA搬送路15に導かれる。そして、シートの後端が定着排紙ローラ12a、定着排紙ころ12bを所定量通過した後、例えば、C点位置に達したとき、合流ローラ16a,合流ころ16b対、あるいは/および,反転ローラ17a,反転ころ17b対が逆転し、シートは両面搬送路へ送り込まれる。両面反転タイミングは、定着排紙センサ13によりシートの先端または後端を検知することで行われる。両面搬送路に進入、進行したシートは所定のタイミングにより、搬送路6に再給紙される。
【0060】
(シート後処理装置)
次に、シート後処理装置240を図3、図4に基づいて説明する。図3は、シート後処理装置240をプリンタ本体301に装着したときのプリンタ1の概略正面断面図である。図4は、シート後処理装置240をプリンタ本体301から引き出したときのプリンタ1の概略正面断面図であり、一部省略した図である。
【0061】
以下に説明する本実施形態のシート後処理装置は、プリンタ本体に対してスライド可能に離間するように構成されているが、スライド可能でなく、取り外し可能な構成であってもよい。
【0062】
図3に示すように、排紙トレイ40は、トレイ42、トレイ42の前側(手前側)に固定した案内手段であるレールF43a、トレイ42の後側(奥側)に固定した案内手段であるレールR43b、レールF43a内に設けてあって、回転中心45を中心に回動自在で、ばね91aに反時計周りに付勢されてころ軸86aに対してロックされているラッチF48a、レールR43b内に設けてあって、回転中心45を中心に回動自在で、ばね91bに反時計周りに付勢されてころ軸86bに対してロックされているラッチR48b、及び跳ね上げ部材47等で構成されている。
【0063】
レールF43aおよびレールR43bは、排紙トレイ40に棒状のレールとして設けられ、プリンタ本体301に入り込んで、ころ81a,81b,82a,82bに水平方向にスライド自在に支持されて、排紙トレイ40の重量を支持している。ころ81aは、プリンタ本体301の前フレームに設けたころ軸85aに回転自在に設けてある。ころ81bは、プリンタ本体301の後フレームに設けたころ軸85bに回転自在に設けてある。ころ82aは、プリンタ本体301の前フレームに設けたころ軸86aに回転自在に設けてある。ころ82bは、プリンタ本体301の後フレームに設けたころ軸86bに回転自在に設けてある。
【0064】
排紙トレイ40にはプリンタ本体301から排出されたシートが大量に積載されるため、ころ81a,81b,82a,82bおよび軸85a,85b,86a,86bには大きな荷重がかかる。
【0065】
本実施形態のレールF43a、レールR43bは、排紙トレイ40のフレームも兼ねている。特に、この構成は、排紙トレイ40にシートを積載した状態で、B搬送路30にシートが詰まったとき、排紙トレイ40をスライドさせることで、簡単、且つ速やかにシートのジャム処理を行うことができるようになっている。
【0066】
また、本実施形態のプリンタ本体301は、図1に示すように、給紙カセット2、画像形成部65、スイッチバック機構62を下から順に配設してあるので、プリンタ本体301の側面301aと上下排紙ローラ32a,32bとを、給紙カセット2よりプリンタ本体301側に引っ込めて、プリンタ本体301の一部分301bが区間Wだけ出っ張る構成になっている。このため、最大荷重のかかる排紙トレイ40上にシートが積載され、かつジャム処理のため排紙トレイ40が左側に引き出されたとき、排紙トレイ40と後述するステイプルスタッカ200の荷重が、ころ軸85a,85bに下向きに、ころ軸86a,86bに上向きに加わることになる。
【0067】
本実施形態では、図4においてプリンタ本体301の出っ張った区間W、および区間Wの右端および左端の上下方向のフレーム端部の強度を十分保てるように、出っ張った区間Wの上部のフレームは、板金を絞ったり曲げたりして強度的に補強された構成になっている。この強度的に強いフレーム部分は、プリンタ本体301の標準トレイ、またはシート後処理装置240のオプションの荷重を支持するので荷重の受け位置が最適で強度的に強い構成になっている。この構成は、プリンタ本体301の標準トレイよりも重量が重いシート後処理装置240の場合にはさらに有効である。
【0068】
B搬送部30の外側のガイドを構成するFUガイド60は、回転中心61を回転中心として自重で反時計周りに回転する方向にモーメントを発生させている。FUガイド60は、排紙トレイ40に設けた跳ね上げ部材47がFUガイド60に当接することで図3に示す位置に規制されている。
【0069】
図4において、ユーザがB搬送路30に詰まったシートSのジャム処理をする場合、排紙トレイ40の把手49に手を掛けて左側に引き出す。排紙トレイ40を引き出すことで、ラッチF48a、ラッチR48bが時計回りに回動して、ころ軸86a,ころ軸86bから抜けて、排紙トレイ40は、左側(矢印方向)にスライドする。スライド動作は、レールの端部に設けられたストッパ部46a、46bがころ軸86a,86bに当接するまで行われる。
【0070】
この排紙トレイ40のスライド動作に連動して、跳ね上げ部材47も左側に退避し、FUガイド60が回転中心61を中心にして反時計周りに自重で回転することで、B搬送路30が充分に開放されて、ジャムシートを除去することができる。ユーザがシートSのジャム処理を終了すると、ユーザは把手49をもって排紙トレイ40を右側にスライドさせる。跳ね上げ部材47がFUガイド60に当接することでFUガイド60が時計回りに回動してB搬送路30を形成するとともに、ラッチF48a、ラッチR48bが回動してころ軸86a,86bに係合して、排紙トレイ40は、プリンタ本体301aに保持される。
【0071】
これらの構成によって、排紙トレイ40のスライド動作に連動してB搬送路30が開閉されるので、ユーザはシートのジャム処理を簡単に行うことができる。
【0072】
図4は、複数のシートを整合して綴じ処理をすることが可能なステイプルスタッカ200をプリンタ本体301に装着した説明図である。ステイプルスタッカ200には、綴じ手段であるステイプラ302、搬送方向の整合手段であるパドル68、搬送方向と直角方向の整合を行うジョガー69、入り口ローラ対201、離間可能な排出ローラ対202、積載トレイ203、積載壁204が設けられている。ステイプラ302は、針を収納された針カートリッジ303が着脱自在に設けてある。なお、ステイプラスタッカ200の詳細な説明は省略する。
【0073】
図6、図7は、シート後処理装置240をプリンタ本体301に装着した状態を示すプリンタの外観斜視図である。図8は、図6の平面図である。図9は図7の平面図である。
【0074】
ステイプラカバー311は、シート後処理装置240の外装312の一部であり、針カートリッジ303(図3、図4参照)の取出口313に、不図示の蝶番によって開閉自在に設けてある。図7、図9に示すように、ステイプラカバー311を開くと、取出口313からステイプラ302を見ることができる。つまみ310は、針カートリッジ303に手前側に突設してある。ユーザは、このつまみ310を摘まんで、針カートリッジ303のみ、ステイプラ302から引き抜いて、針カートリッジ303に不図示の針の補充をできるようになっている。
【0075】
シート後処理装置240の一部分は、図3に示すように、プリンタ本体301に形成した阻止手段である凹部314に進入している。ステイプラ302は、図9に示すように、シートの角を綴じるため、シートの搬送方向に対して約45度傾いた向きに向いて、一部分が凹部314に進入している。なお、図3、図4に示した、ステイプラ302は,構成を明瞭にするため、凹部314から離した位置に記載してあるが、実際は、図9に示すように、凹部314に進入した位置に設けてある。
【0076】
このため、図9の平面図に示してあるように、ステイプラカバー311を開けても、ステイプラ302の針カートリッジ303の一部分が凹部314に進入しているため、凹部314が邪魔になり手前側に引き出すことができない。
【0077】
図10は、図6の正面図である。図11は、図10の状態において、シート後処理装置をプリンタ本体から引き出したときのプリンタの正面図である。図12は、図10を左側手前から見たプリンタの斜視図である。図13は、図11を左側手前から見たプリンタの斜視図である。図14は、図10を右側手前から見たプリンタの斜視図である。図15は、図14において、ステイプラカバー311を開いた状態の図である。図16は、本実施形態のプリンタのシート後処理装置の正面図である。図17は、図16に示すシート後処理装置を右手前側から見たシート後処理装置の外観斜視図である。図18は、図16に示すシート後処理装置を左手前側から見たシート後処理装置の外観斜視図である。図19は、図16に示すシート後処理装置を手前側上方から見たシート後処理装置の外観斜視図である。図20は、シート後処理装置を取り外したプリンタ本体を凹部側から見た斜視図である。
【0078】
図15に示したように、シート後処理装置240をプリンタ本体301からスライド離間させると、シート後処理装置240が凹部314から抜け出てた状態になる。そして、ステイプラカバー311を開くと、ステイプラ302と針カートリッジのつまみ310との手前側が開放されて、ユーザは、針カートリッジを手前に容易に引き出して、針が収納された針カートリッジと交換することができる。
【0079】
ステイプラ302が空打ちした針は、ステイプラ302の内部や、針カートリジ303の内部に溜まっている。針交換で針カートリッジを引き抜くときに、ステイプラ302の内部に空打ちした残留針が落下することがある。
【0080】
本実施形態のプリンタ1は、小型にするため、シート後処理装置240、及び針カートリッジ303をプリンタ本体301に形成した凹部314に潜り込ませてある。ここで、単に、潜り込ませた状態で針カートリッジ303を引き抜くと、残留針がプリンタ本体301内部に落下するおそれがある。
【0081】
ところが、本実施形態のシート後処理装置240は、針カートリッジ308がプリンタ本体301の凹部314の外装314aの一部にオーバラップしているため、レールF43a、レールR43bでプリンタ本体301からスライド離間させないと針カートリッジ308が引き抜けないようになっている。このため、針カートリッジ308の交換時、ユーザが必然的にシート後処理装置204をスライドさせなければならないことになり、針交換時に、残留針がプリンタ本体301の内部に落下することがない。
【0082】
また、プリンタ1は、シート後処理装置240がプリンタ本体301に装着されたとき、シート後処理装置240を検知する装着検知センサ315を凹部314に設けてある。装着検知センサ315は、シート後処理装置240がプリンタ本体301から離間したことを検知して、ステイプラ302の電源を遮断するようになっている。これによって、ユーザがステイプラ302の間口部に誤って手を入れたときに挟まれることを完全に防止することができる。
【0083】
図21乃至図22は、プリンタ1にシート後処理装置を装着しないときのプリンタ本体の図である。プリン本体301の凹部314に着脱カバー320を図21の状態から図22に示す状態に装着すると、シート後処理装置240が無い状態におけるプリンタ本体301の上下排紙ローラ32a,32bを保護することができる。
【0084】
(第2実施形態のプリンタ)
【0085】
図23は、第2実施形態のプリンタの平面図である。図24は、図23において、シート後処理装置をプリンタ本体から引き離した状態のプリンタの平面図である。
【0086】
なお、第2実施形態のプリンタ本体の内部構造は、図1に示すプリンタ本体301の内部構造と略同様であるので図示及び説明を省略する。ただし、図1に示すプリンタ本体301には、凹部314を形成してあるが、第2実施形態の画像形成装置であるプリンタ600の装置本体であるプリンタ本体608には、凹部314を形成していない。凹部314の代わりに阻止手段である外装壁607を設けて、シート後処理装置601をプリンタ本体608に装備したときのステイプラカートリッジである針カートリッジ604の取り出しを阻止している。
【0087】
第2実施形態のプリンタ600におけるシート後処理装置601のステイプラ602は、シート後処理装置601をプリンタ本体608に装着したとき、針カートリッジ604が、プリンタ本体608の段部609の上に位置して、プリンタ本体608の外装壁607の背後に位置するようになっている。プリンタ本体608には、ステイプラ602に当接する突部610を突設してある。
【0088】
また、ステイプラ602は、回転台603に支持されている。回転台603は、シート後処理装置601のフレーム611に設けた支持手段である回転中心軸605を中心に回転自在になっている。すなわち、ステイプラ602は、シートの上面に沿って回転するようになっている。回転台603は、所定角度回転して、両回転端で、不図示のクリック、またはラッチによって、固定されるようになっている。
【0089】
図23において、ユーザが針カートリッジ604をステイプラ602から抜き取ろうとして回転台603を回転させようとしても、回転台603が外装壁607に当接し、ステイプラ602が突部610に当接して、ステイプラ602が回転止めされるので、ステイプラ602の向きを変えて針カートリッジ604を抜き取ることができない。
【0090】
図24に示す、シート後処理装置601を案内手段である1対のレール606の案内によってプリンタ本体608から引き出すと、回転台603が外装壁607に当接しなくなるので、ステイプラ602の向きを自由に変えることができて、針カートリッジ604を交換することができる。
【0091】
本実施形態のシート後処理装置601は、プリンタ本体608に装着したとき、カートリッジの交換ができないようになっているので、プリンタ本体608内やステイプラ602内への残留針の落下を防止することができる。さらに、シート後処理装置601をプリンタ本体608からスライド離間したとき、ステイプラ602をユーザの正面に向けることができて、針カートリッジ604を容易に取り外すことができる。このとき、残留針は、落下しても、シート後処理装置601内や、プリンタ本体608内に落下することがない。これによって、プリンタ600の故障を防止することができる。
【0092】
また、図示していないが、スライドと回転をメカニカルなリンクまたは駆動制御によって、自動で行えばより操作性を向上させることができる。
【0093】
第2実施形態のプリンタ600も、シート後処理装置601がプリンタ本体608に幅Wだけ入り込んでいるため、その分、プリンタ600の幅(図24の左右方向)が狭くなっている。
【0094】
(第3実施形態のプリンタ)
【0095】
図25は、第3実施形態のプリンタの平面図である。図26は、ステイプラを移動させる場合の動作説明用の図である。
【0096】
なお、第3実施形態のプリンタ本体の内部構造も、図1に示すプリンタ本体301の内部構造と略同様であるので図示及び説明を省略する。ただし、図1に示すプリンタ本体301には、凹部314を形成してあるが、第3実施形態の画像形成装置であるプリンタ700の装置本体であるプリンタ本体708には、凹部314を形成していない。凹部314の代わりに阻止手段である外装壁715を設けて、ステイプラ702をプリンタ本体708に接近させたときのステイプラカートリッジである針カートリッジ707の取り出しを阻止している。
【0097】
本実施形態のプリンタ700におけるシート後処理装置701は、プリンタ本体708に取り付けたままになっており、ステイプラ702をプリンタ本体708から離間移動させて回転させることによって、針カートリッジ707の交換を行えるようになっている。
【0098】
ステイプラ702は、ステイプラ台705に支持してある。ステイプラ台705は、シート後処理装置701のフレーム711に形成してあるシート搬送方向を向いた長孔712に軸713を係合してあることによって移動及び回転自在にフレーム711に設けてある。
【0099】
図25の状態において、ステイプラ702は、シートを綴じるとき、プリンタ本体708の段差714の上方で、かつプリンタ本体708の外装715の背後に位置している。この状態で、ステイプラ702を手前側に回転させて、針カートリッジ707を手前側から交換しようとしても、外装壁715によってステイプラ702の回転が阻止されて、針カートリッジ707の交換をすることができない。このため、針カートリッジ707の引き出しによる、プリンタ本体608内やステイプラ602内への残留針の落下を防止することができる。
【0100】
図26(a)に示すように、ステイプラ台705をプリンタ本体708から離間する方向に軸713と長孔712との案内によって移動させると、ステイプラ台705がフレーム711上のストッパ703に当接する。図26(b)に示すように、ステイプラ台705をなおもプリンタ本体708から離れる方向に移動させると、図26(c)に示すように、ステイプラ台705は、ストッパ703によって、時計方向に回転させられて、ステイプラ702が手前側に回転し、針カートリッジ707が交換できるようになる。このとき、残留針は、落下しても、シート後処理装置701内や、プリンタ本体708内に落下することがない。これによって、プリンタ700の故障を防止することができる。
【0101】
第3実施形態のプリンタ700も、シート後処理装置701がプリンタ本体708に幅Wだけ入り込んでいるため、その分、プリンタ700の幅(図25の左右方向)が狭くなっている。
【0102】
第3実施形態のプリンタ700は、第1、第2実施形態のプリンタ1,600と同様の効果を得ながら、ステイプラ702を移動と回転をさせることで、同様の効果を得られることができて、操作力を小さくすることができる。
【0103】
【発明の効果】
本発明のシート後処理装置付き画像形成装置は、ステイプラカートリッジを引き出そうとしても、シート後処理装置を装置本体から引き離さないかぎり、阻止手段に阻止されて引き出すことができないようになっているので、針を補充するときシート後処理装置を装置本体から引き離してからステイプラカートリッジを引き出すことになり、例えば、誤綴じによって、ステイプラ内に落下して止まっている残留針が装置本体内に落下することがなくなり、誤作動の少ない装置を提供することができる。
【0104】
また、本発明のシート後処理装置付き画像形成装置は、シート後処理装置を装置本体から引き離なさない限り、ユーザがステイプラの開口部に手を触れることがなくなり、誤って手をステイプラに挟まれることが無い。
【0105】
本発明のシート後処理装置付き画像形成装置は、シート積載手段と、画像形成手段と、反転手段とを下位から順に配設してあるので、シート供給手段以外のシート搬送方向に沿った装置本体の長さを短くすることができて、シート後処理装置をシート積載手段の上方にオーバーラップさせて備えることができて、シート後処理装置付き画像形成装置全体のシート搬送方向に沿った長さを短くすることができて、設置面積を狭くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシート後処理装置付きプリンタにおいて、シート後処理装置を取り外したプリンタの概略正面断面図であり、シート後処理装置を省略した図である。
【図2】図1のシート後処理装置付きプリンタにおいて、排紙トレイにシートを排出する場合のシート搬送状態図である。
【図3】図1に示すプリンタにおいて、後処理装置をプリンタ本体に装着したときのプリンタの概略正面断面図である。
【図4】図1に示すプリンタにおいて、シート後処理装置をプリンタ本体から引き出したときのプリンタの概略正面断面図であり、一部省略した図である。
【図5】本実施形態のシート後処理装置付きプリンタの特徴を説明するための図である。
(a) 従来のプリンタにシート後処理装置を備えた場合のプリンタの正面図である。
(b) 本実施形態のプリンタの正面図である。
【図6】本実施形態のシート後処理装置をプリンタ本体に装着した状態を示すプリンタの外観斜視図である。
【図7】図6において、ステイプラカバーを開いた状態の図である。
【図8】図6の平面図である。
【図9】図7の平面図である。
【図10】図6の正面図である。
【図11】図10の状態において、シート後処理装置をプリンタ本体から引き出したときのプリンタの正面図である。
【図12】図10を左側手前から見たプリンタの斜視図である。
【図13】図11を左側手前から見たプリンタの斜視図である。
【図14】図10を右側手前から見たプリンタの斜視図である。
【図15】図14において、ステイプラカバーを開いたプリンタの斜視図である。
【図16】本実施形態のプリンタのシート後処理装置の正面図である。
【図17】図16に示すシート後処理装置を右手前側から見たシート後処理装置の外観斜視図である。
【図18】図16に示すシート後処理装置を左手前側から見たシート後処理装置の外観斜視図である。
【図19】図16に示すシート後処理装置を手前側上方から見たシート後処理装置の外観斜視図である。
【図20】シート後処理装置を取り外したプリンタ本体を凹部側から見た斜視図である。
【図21】プリンタにシート後処理装置が装着されないときのプリンタ本体の図である。
(a) プリンタ本体の凹部の一部分を覆う着脱カバーを凹部に取り付ける前のプリンタ本体の斜視図である。
(b) (a)の正面図である。
【図22】プリンタにシート後処理装置の代わりに着脱カバーが装着されたときのプリンタ本体の図である。
(a) プリンタ本体の凹部の一部分を覆う着脱カバーを凹部に取り付けたプリンタ本体の斜視図である。
(b) (a)の正面図である。
【図23】第2実施形態のプリンタの平面図である。
【図24】図23において、シート後処理装置をプリンタ本体から引き離した状態のプリンタの平面図である。
【図25】第3実施形態のプリンタの平面図である。
【図26】図25におけるステイプラを移動させる動作説明用の図である。
(a) ステイプラをプリンタ本体から離した状態の図である。
(b) ステイプラをさらにプリンタ本体から離しながら針カードリッジを手前側に回転させ始めた状態の図である。
(c) ステイプラをプリンタ本体から最も離して、針カードリッジを手前側に回転させた状態の図である。
【図27】従来のデスクトップタイプMFPの正面概略断面図である。
【図28】図27に示す従来例のデスクトップタイプのマルチファンクションプリンタの外観斜視図である。
【図29】図27に示す従来例のデスクトップタイプのマルチファンクションプリンタをフロアスタンディングモデルのタイプにした場合の外観斜視図である。
【図30】シート反転機構を付加した従来のプリンタの正面概略断面図である。
【図31】図30に示すプリンタの外観図である。
【符号の説明】
第1実施形態
P シート
D 原稿(記録材)
1 プリンタ
2 給紙カセット(シート積載手段)
3 給紙ローラ
11 加熱定着器
32a 上排紙ローラ(排出手段)
32b 下排紙ローラ(排出手段)
43a レールF(案内手段)
43b レールR(案内手段)
52 スキャナ部(画像読取手段)
62 スイッチバック機構(反転手段)
63 画像読取部
65 画像形成部(画像形成手段)
66 シート供給部(シート供給手段)
240 シート後処理装置
301 プリンタ本体(装置本体)
301a プリンタ本体の側壁
301b プリンタ本体の一部分
302 ステイプラ
303 針カートリッジ(ステイプラカートリッジ)
310 つまみ
311 ステイプラカバー
312 外装
313 取出口
314 凹部(阻止手段)
314a 外装
315 装着検知センサ
320 着脱カバー
600 プリンタ(画像形成装置)
601 シート後処理装置
602 ステイプラ
603 回転台
604 針カートリッジ(ステイプラカートリッジ)
605 回転中心軸(支持手段)
606 レール(案内手段)
607 外装壁(阻止手段)
608 プリンタ本体(装置本体)
609 段部
610 突部
611 フレーム
700 プリンタ(画像形成装置)
701 シート後処理装置
702 ステイプラ
703 ストッパ
705 ステイプラ台
707 針カートリッジ(ステイプラカートリッジ)
708 プリンタ本体(装置本体)
711 フレーム
712 長孔
713 軸
714 段差
715 外装壁(阻止手段)
Claims (6)
- シートに画像を形成する画像形成手段を備えた装置本体と、
シートを綴じる針を収納したステイプラカートリッジを取り出し可能に有して前記針でシートを綴じるステイプラを装備したシート後処理装置と、を備え、
前記装置本体は、前記シート後処理装置が前記装置本体に装備されたとき、前記ステイプラカートリッジの取り出しを阻止する阻止手段として前記装置本体に前記シート後処理装置を装備したとき前記ステイプラカートリッジを受け入れる凹部を有している、
ことを特徴とするシート後処理装置付き画像形成装置。 - 前記シート後処理装置は、前記シート後処理装置を直線往復移動案内する案内手段によって、前記装置本体に接近離間可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置付き画像形成装置。
- シートに画像を形成する画像形成手段を備えた装置本体と、
シートを綴じる針を収納したステイプラカートリッジを取り出し可能に有して前記針でシートを綴じるステイプラを装備して前記装置本体に設けられたシート後処理装置と、を備え、
前記シート後処理装置は、前記装置本体に接近離間可能に、かつ前記装置本体から離れた位置で回転可能に前記ステイプラを有し、前記装置本体は、前記ステイプラが前記装置本体に接近した位置にいるとき、前記ステイプラカートリッジの取り出しを阻止する阻止手段を有している、
ことを特徴とするシート後処理装置付き画像形成装置。 - 前記阻止手段は、前記装置本体に形成された外装壁であることを特徴とする請求項3に記載のシート後処理装置付き画像形成装置。
- シートが積載されるシート積載手段と、
前記シート積載手段からシートを前記画像形成手段に送るシート供給手段と、
前記画像形成手段によって画像を形成されたシートを搬送しながら表裏反転させる反転手段と、
前記反転手段によって搬送されてきたシートを前記シート後処理装置に排出する排出手段と、を備え、
前記シート積載手段と、前記画像形成手段と、前記反転手段とが下位から順に配設され、かつ前記排出手段が装置本体の側面に配設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート後処理装置付き画像形成装置。 - 前記反転手段の上位に、記録材に形成された画像を読み取って、画像情報を前記画像形成手段に送る画像読取手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載のシート後処理装置付き画像形成装置。
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