JPH09255178A - 原稿自動給排装置 - Google Patents

原稿自動給排装置

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JPH09255178A
JPH09255178A JP9631596A JP9631596A JPH09255178A JP H09255178 A JPH09255178 A JP H09255178A JP 9631596 A JP9631596 A JP 9631596A JP 9631596 A JP9631596 A JP 9631596A JP H09255178 A JPH09255178 A JP H09255178A
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JP9631596A
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Hideshi Horikawa
英志 堀川
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿ホルダの搬送を読み取り処理と並行して
行なうことにより、画像読み取り部の稼働率を向上させ
ることができる。 【解決手段】 複数枚の原稿ホルダ20(20a,20
b,20c)を予め積層して格納するストッカ15と、
ストッカ15の原稿ホルダ積層方向に対して移動自在に
構成され、ストッカ15から入力スキャナー1への供給
方向にのみ原稿ホルダ20を供給する供給部36と、入
力スキャナー1からストッカ15への排出方向にのみ読
み取り済の原稿ホルダ20を排出する排出部37とを積
層してなる原稿ホルダ搬送機構30とを備え、供給部3
6から入力スキャナー1に原稿ホルダ20aを供給し、
原稿ホルダ20aの走査中に、原稿ホルダ搬送機構30
が次なる原稿ホルダ20bをその供給部36に収納する
ように走査中に搬送を並行して行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を保持する原
稿ホルダを画像読み取り部に対して連続的に供給/排出
するための原稿自動給排装置に係り、特に原稿ホルダを
搬送する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の原稿自動給排装置とし
て、例えば、図17(a)に示すような装置が挙げられ
る。この装置は、原稿を光学的に読み取るための入力ス
キャナー1と、この入力スキャナー1から一定距離を隔
てて配設されているストッカ15とを備え、これらの間
には上下方向に移動自在の給排機構100を備えてい
る。ストッカ15は、原稿を保持する原稿ホルダ20を
複数枚(20a,20b,……)上下方向に予め積層し
て格納するものである。給排機構100は、その上部に
供給排出部101を備えており、これによりストッカ1
5から原稿ホルダ20を順次に取り出して入力スキャナ
ー1に供給するとともに、入力スキャナー1から排出さ
れた、読み取り済の原稿を保持する原稿ホルダ20を受
け取ってストッカ15の元の位置に格納するように動作
する。
【0003】このように構成されている装置の一連の動
作について、図17および図18を参照して説明する。
初期状態では、例えば、図17(a)に示すように、供
給排出部101が空の状態の給排機構100が入力スキ
ャナー1の給排口付近に位置している(この状態を符号
Aで示す)。そして、例えば、ストッカ15の最上部に
格納されている第1枚目の原稿ホルダ20aを搬送する
ために、供給排出部101と第1枚目の原稿ホルダ20
aの高さが一致するように給排機構100が下降移動し
て第1枚目の原稿ホルダ20aを収納する(図17
(b),この状態を符号Bで示す)。第1枚目の原稿ホ
ルダ20aを収納した給排機構100は、入力スキャナ
ー1の給排口高さまで上昇移動してその供給排出部10
1から第1枚目の原稿ホルダ20aを入力スキャナー1
に送り込んで供給する(図17(c),この状態を符号
Cで示す)。入力スキャナー1に送り込まれた第1枚目
の原稿ホルダ20aは、アライメントやプリスキャンな
どが施された後に走査が開始される(図17(d),こ
の状態を符号Dで示す)。そして、走査が完了すると入
力スキャナー1は、第1枚目の原稿ホルダ20aをその
給排口から排出する(図17(e),この状態を符号E
で示す)。給排機構100は、第1枚目の原稿ホルダ2
0aをその供給排出部101に収納する(図17
(f),この状態を符号Fで示す)。
【0004】読み取り済の第1枚目の原稿ホルダ20a
を受け取った給排機構100は、ストッカ15の、第1
枚目の原稿ホルダ20aが格納されていた元の位置に相
当する高さまで下降移動するとともに、ストッカ15の
その位置に第1枚目の原稿ホルダ20aを格納する(図
18(a),この状態を符号Gで示す)。次いで、給排
機構100は僅かに下降移動して第2枚目の原稿ホルダ
20bをその供給排出部101に収納する(図18
(b),この状態を符号Hで示す)。そして、給排機構
100が入力スキャナー1の給排口高さに上昇し(図1
8(c),この状態を符号Iで示す)、第2枚目の原稿
ホルダ20bを入力スキャナー1に送り込む(図18
(d),この状態を符号Jで示す)。そして、上述した
状態Dから状態Jを経て第1枚目の原稿ホルダ20aと
同様にして第2枚目の原稿ホルダ20bが処理され、そ
れ以降、状態Dから状態Jを繰り返すことによりストッ
カ15に格納されている全ての原稿ホルダ20が順次に
処理されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、第1枚目の原稿ホルダ20aを走査し
た後に、次なる原稿ホルダである第2枚目の原稿ホルダ
20bを走査するためには、必ず第1枚目の原稿ホルダ
20aをストッカ15に戻すとともに、第2枚目の原稿
ホルダ20bをストッカ15から搬送するという、上述
した状態Eから状態Jの動作を行なう必要があるが、こ
の間は入力スキャナー1が走査を行なうことができない
ので、入力スキャナー1の稼働率が低下するという問題
点がある。換言すると、入力スキャナー1が走査を完了
して次の走査を開始するまでの時間(以下、これを走査
待機時間と称する)は、入力スキャナー1が読み取った
第1枚目の原稿ホルダ20aを排出し(図17(e),
状態E)、その後、次に読み取る第2枚目の原稿ホルダ
20bを受け取る(図18(d),状態J)までの長い
走査待機時間となるので、入力スキャナー1の稼働率が
低下する。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、原稿ホルダの搬送を読み取り処理と並
行して行なうことにより、画像読み取り部の稼働率を向
上させることができる原稿自動給排装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の原稿自動給排装置は、原稿を保持
する原稿ホルダを画像読み取り部に対して連続的に供給
/排出するための原稿自動給排装置であって、連続した
画像読み取り処理に供される複数枚の原稿ホルダを予め
積層して格納するストッカと、前記画像読み取り部と前
記ストッカとの間に配設されて、前記ストッカの原稿ホ
ルダ積層方向に対して移動自在に構成され、前記ストッ
カから前記画像読み取り部への供給方向にのみ原稿ホル
ダを供給する供給部と、前記画像読み取り部から前記ス
トッカへの排出方向にのみ読み取り済の原稿ホルダを排
出する排出部とを積層してなる原稿ホルダ搬送機構とを
備え、前記原稿ホルダ搬送機構が前記ストッカから原稿
ホルダをその供給部に収納し、その供給部から前記画像
読み取り部に前記原稿ホルダを供給し、前記画像読み取
り部が前記原稿ホルダを読み取り処理している間に、前
記原稿ホルダ搬送機構が前記ストッカから次なる原稿ホ
ルダをその供給部に収納し、前記原稿ホルダの読み取り
が完了すると、前記原稿ホルダ搬送機構が読み取り済の
原稿ホルダを前記原稿読み取り部からその排出部に収納
するとともに、その供給部に収納されている次なる原稿
ホルダを前記画像読み取り部に供給し、前記画像読み取
り部が前記次なる原稿ホルダを読み取り処理している間
に、その排出部に収納されている読み取り済の原稿ホル
ダを前記ストッカに排出する一連の動作を行うことを特
徴とするものである。
【0008】また、請求項2に記載の原稿自動給排装置
は、請求項1に記載の原稿自動給排装置において、前記
原稿ホルダ搬送機構は、前記ストッカ及び前記画像読み
取り部の原稿ホルダを把持するための把持機構と、前記
把持機構を駆動するための1つの把持駆動手段と、その
供給部に備えられた、前記把持機構によって把持した原
稿ホルダを移動させる供給移動機構と、その排出部に備
えられた、前記把持機構によって把持した原稿ホルダを
移動させる排出移動機構と、前記両移動機構を駆動する
1つの移動駆動手段と、前記移動駆動手段が一方向の回
転駆動力を与えるときのみその駆動力を前記供給移動機
構を介して前記供給方向に伝達し、前記移動駆動手段が
他方向の回転駆動力を与えるときのみその駆動力を前記
排出移動機構を介して前記排出方向に伝達する選択伝達
機構と、を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。請求項1に
記載の発明の作用は次のとおりである。画像読み取り部
とストッカとの間に配設されている原稿ホルダ搬送機構
は、ストッカの原稿ホルダ積層方向に対して移動自在に
構成されており、ストッカに予め積層して格納されてい
る各原稿ホルダを順次に画像読み取り部に対して搬送し
て読み取り処理を行なうようになっている。この原稿ホ
ルダ搬送機構は、ストッカから画像読み取り部への供給
方向にのみ原稿ホルダを供給する供給部と、画像読み取
り部からストッカへの排出方向にのみ読み取り済の原稿
ホルダを排出する排出部とを積層して構成されている。
したがって、原稿ホルダ搬送機構がストッカから原稿ホ
ルダをその供給部に収納し、その供給部から画像読み取
り部に原稿ホルダを供給し、画像読み取り部が原稿ホル
ダを読み取り処理している間に並行して、空になってい
るその供給部に次なる原稿ホルダをストッカから収納し
ておくことができる。
【0010】そして、その原稿ホルダの読み取りが完了
すると、原稿ホルダ搬送機構が読み取り済の原稿ホルダ
を原稿読み取り部からその排出部に収納するとともに、
その読み取り済の原稿ホルダをストッカに格納しにゆく
ことなく、かつ、次なる原稿ホルダをストッカに取りに
ゆくことなく、その供給部に収納されている次なる原稿
ホルダを画像読み取り部に即座に供給することができ
る。したがって、画像読み取り部が原稿ホルダの走査を
完了して次なる原稿ホルダの走査を開始するまでの走査
待機時間を大幅に短縮することができる。また、画像読
み取り部が次なる原稿ホルダの読み取り処理を行なって
いる間に並行して、その排出部に収納されている読み取
り済の原稿ホルダをストッカに排出しておくので、上記
一連の動作を行なうことにより、走査待機時間を大幅に
短縮することができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明の作用は次の
とおりである。原稿ホルダ搬送機構は、ストッカまたは
画像読み取り部の原稿ホルダを把持するための把持機構
を備え、この把持機構は1つの把持駆動手段によって駆
動される。したがって、ストッカに積層格納されている
複数枚の原稿ホルダを把持機構により把持する際に、供
給部だけでなく排出部も原稿ホルダを把持する恐れがあ
る。この状態、すなわち、供給部と排出部とがストッカ
の原稿ホルダをそれぞれ把持している状態で、供給移動
機構および排出移動機構を1つの移動駆動手段により単
に駆動した場合には、供給部に把持されている原稿ホル
ダは画像読み取り部側に向けて移動されて原稿ホルダ搬
送機構の供給部内に移動されるので何ら不都合は生じな
いが、その一方、排出部に把持されている原稿ホルダは
ストッカ側に向けて移動されることになるので、その原
稿ホルダはストッカから押し出される方向に移動される
という不都合が生じる恐れがある。そこで、移動駆動手
段が一方向の回転駆動力を与えるときのみその駆動力を
供給移動機構を介して供給方向に伝達する一方、他方向
の回転駆動力を与えるときのみその駆動力を排出移動機
構を介して排出方向に伝達する選択伝達機構を備えるこ
とにより、1つの移動駆動手段により上記の両移動駆動
機構を駆動しても、上記のような不都合を生じることな
く、把持した複数枚の原稿ホルダのうち目的の原稿ホル
ダのみをその目的とする方向に確実に移動させることが
できる。したがって、原稿ホルダ搬送機構は、供給部と
排出部とを備えているにも係わらず、駆動手段の数を少
なくすることができて、簡易な構成とすることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係る原稿
自動給排装置の概略構成を示す斜視図であり、図2はそ
の側面図である。図中、符号1は後述する原稿ホルダに
保持された原稿を光学的に読み取るための入力スキャナ
ーであり、原稿ホルダを所定の位置に設定する原稿テー
ブル(図示省略)や、原稿ホルダの原稿を光学的に読み
取る光学系(図示省略)を内蔵している。入力スキャナ
ー1の一側面には、原稿ホルダを取り入れるとともに読
み取った原稿ホルダを排出するための給排口1aが形成
されている。なお、この入力スキャナー1は、本発明の
画像読み取り部に相当するものである。
【0013】入力スキャナー1の給排口1aに対向する
位置には、一定距離を隔ててストッカ収納部10が配設
されている。なお、通常、ストッカ収納部10はその全
体をカバーによって覆われているが、この図では説明の
都合上その図示を省略している。このストッカ収納部1
0は、その下方に複数個のストッカ15を着脱自在に収
納することができ、この実施例では3個のストッカ15
を上下方向に積層して収納できるようになっている。各
ストッカ15は、それぞれ5枚の原稿ホルダ20(20
a,20b,20c,………)を上下方向に予め積層し
て格納するようになっており、通常は、装置オペレータ
によってストッカ収納部10から取り出されて、処理順
序に応じて各原稿ホルダ20を格納されるようになって
いる。これらの各ストッカ15に予め積層格納される原
稿ホルダ20は、通常、連続して読み取り処理が施され
るものである。
【0014】入力スキャナー1とストッカ収納部10と
の間には、ストッカ15が原稿ホルダ20を積層してい
る上下方向に移動可能な原稿ホルダ搬送機構30が装備
されている。原稿ホルダ搬送機構30は、入力スキャナ
ー1とストッカ収納部10との間で原稿ホルダ20を供
給/排出するための給排機構31と、給排機構31を積
層方向に沿って上下方向に昇降させるための昇降機構4
0とによって構成されている。
【0015】まず、給排機構31について簡単に説明す
ると、給排機構31は、その上部に、ストッカ収納部1
0から入力スキャナー1に対する供給方向にのみ原稿ホ
ルダ20を水平姿勢で搬送供給するための供給部36を
備えている一方、その下部に、入力スキャナー1からス
トッカ収納部10に対する排出方向にのみ読み取り済の
原稿ホルダ20を水平姿勢で搬送排出するための排出部
37を備えている。また、給排機構31の一外側面であ
る側板38には、後述する昇降機構40のガイド軸に沿
って摺動するガイド部材39が取り付けられている。
【0016】昇降機構40は、平面視で給排機構31の
一側方(ストッカ収納部10側からみて左側)にのみ積
層方向に沿って配設された2本のガイド軸41と、これ
らのガイド軸41の下端部付近に配設されたパルスモー
タ42とから構成されている。パルスモータ42は、ガ
イド軸41の下端部付近に配設されている主動プーリ4
3と、ガイド軸41の上端部付近に配設されている従動
プーリ44との間に掛けわたされたタイミングベルト4
5を駆動して、その一部位に取り付けられた上記の給排
機構31を2本のガイド軸41に沿って昇降駆動するよ
うになっている。
【0017】なお、図2に示すように、ストッカ15に
積層格納されている各原稿ホルダ20の積層ピッチ(各
原稿ホルダ20の厚み方向の中心部同士の間隔であっ
て、以下、ホルダ積層ピッチと称する)をt1 とする
と、給排機構31に上下に積層して配設されている供給
部36と排出部37との積層ピッチ(後述する供給ベル
ト36eと排出ベルト37eの各々の中心部同士の間隔
であって、以下、給排積層ピッチと称する)t2 は、そ
の整数倍、つまり、aを任意の整数とすると給排積層ピ
ッチt2 =a・t1 とするのが好ましい。このような給
排積層ピッチt2 となるように給排機構31を構成する
ことにより、ストッカ15に積層格納されている各原稿
ホルダ20を〔後述する把持機構38jにより〕把持す
る際に、供給部36および排出部37が2つの原稿ホル
ダ20を正確に把持するか、あるいは全く把持しないか
のいずれかにすることができ、中途半端に原稿ホルダ2
0を把持するようなことを防止することができる。した
がって、給排機構31が中途半端に原稿ホルダ20を把
持した状態で昇降機構40により昇降されて、その原稿
ホルダ20を破損したり、ストッカ収納部10や給排機
構31そのものを破損するような不都合を防止すること
ができる。また、入力スキャナー1とストッカ15との
高さ方向における相対的な位置関係は、入力スキャナー
1の給排口1aの高さ方向における中心部と、いずれか
の原稿ホルダ20の厚さ方向の中心部との間隔(以下、
給排口ピッチと称する)t3 が、ホルダ積層ピッチt1
の任意の整数倍、つまり、bを任意の整数とすると給排
口ピッチt3 =b・t1 となるようにするのが好まし
い。このような給排口ピッチt3 となるように構成する
ことにより、給排機構31の昇降制御時におけるパルス
モータ42の制御を容易にすることができる。つまり、
パルスモータ42は、給排機構31の供給部36または
排出部37のいずれか一方が、給排口1aの高さや、ス
トッカ15の各原稿ホルダ20の高さなどの目標高さに
一致するように制御パルスを入力されるが、その制御に
おいて、目標高さに応じてホルダ積層ピッチt1 を移動
するのに要するパルス数の整数倍だけ制御パルスを与え
てやればよい。また、上部のストッカ15の最下層の原
稿ホルダ20の中心部と、その下部のストッカ15の最
上層の原稿ホルダ20の中心部との間隔(なお、図2で
は、図示の都合上、中間部のストッカ15と、最下部の
ストッカ15で示し、以下、これをストッカ積層ピッチ
と称する)t4 も、ホルダ積層ピッチt1 の任意の整数
倍、つまり、cを任意の整数とするとストッカ積層ピッ
チt4 =c・t1 となるようにしておくことが好まし
い。
【0018】次に、図3および図4を参照して上述した
給排機構31について詳細に説明する。なお、図3は給
排機構31の構成を示す斜視図であり、図4は図3の給
排機構31の左右を反転させて下方から見た斜視図であ
る。
【0019】上記の側板38には、供給方向(排出方
向)とほぼ直交する方向に一対の水平ガイド軸38aの
一端部が連結されている。この水平ガイド軸38aの一
端部付近には、側板38の内側に並設された水平移動側
板38bがその方向に沿って移動可能に取り付けられて
おり、その他端部付近には、立設された一対の水平移動
部材38cがその方向に沿って移動可能に取り付けられ
ている。一対の水平ガイド軸38aの間には、両端部付
近に互いに逆方向となるネジ部を形成された水平駆動軸
38dが並設されており、この両端部付近のネジ部には
上記の水平移動側板38bと上記の水平移動部材38c
が螺合されている。上記の水平移動側板38bには、原
稿ホルダ20の幅とほぼ同じ幅を有する支持板38eが
取り付けられている。また、上記一対の水平移動部材3
8cには、原稿ホルダ20の供給・排出方向に沿って把
持部材38fが配設されている。この把持部材38f
は、その内側の両端部に、水平方向に回転自在のローラ
38gを上下に積層して配備している。上記の水平駆動
軸38dは、側板38から外部側方に突出しており、そ
の突出した部分と、水平方向に向けて側板38に配設さ
れたパルスモータ38hの回転軸とに無端のタイミング
ベルト38iが掛け渡されている。なお、上記の水平ガ
イド軸38aと、水平移動側板38bと、水平移動部材
38cと、水平駆動軸38dと、支持板38eと、把持
部材38fと、ローラ38gと、タイミングベルト38
iとは、把持機構38jを構成している。また、把持パ
ルスモータ38hは、本発明における1つの把持駆動手
段に相当するものである。
【0020】上記支持板38eは、その水平移動側板3
8b側の上部(つまり供給部36)に、供給・排出方向
に沿って形成され、原稿ホルダ20の厚さよりも僅かに
大きな間隙を有する第1供給ガイド部36a1 を備えて
いる一方、その水平方向の反対側の上部に、同様の第2
供給ガイド部36a2 を備えている。第1供給ガイド部
36a1 の長手方向の両端部には、鉛直方向に沿う回転
軸を有する一対の従動プーリ36bが配設されており、
これらと供給パルスモータ36cの回転軸に連動連結さ
れた主動プーリ36dには、第1供給ガイド部36a1
の上下方向の間隔よりも小さく、かつ、原稿ホルダ20
の厚さよりも幅広の無端の供給ベルト36eが掛け渡さ
れている。第2供給ガイド部36a2 の長手方向におけ
るほぼ中央部には、第1供給ガイド部36a1 と第2供
給ガイド部36a2 とによって水平姿勢で収容された原
稿ホルダ20を、第1供給ガイド部36a1 側に向けて
付勢するための、回転ローラおよび引っ張りバネを含む
供給付勢部36fが配設されている。なお、上述した第
1供給ガイド部36a1 と、第2供給ガイド部36a2
と、従動プーリ36bと、主動プーリ36dと、供給ベ
ルト36eと、供給付勢部36fとは、供給移動機構3
6gを構成している。
【0021】また、排出部37は、上述した供給部36
と類似の構成を採っている。すなわち、支持板38e
は、その水平移動側板38b側の下部(つまり排出部3
7)に、第1排出ガイド部37a1 を備えている一方、
その水平方向の反対側の下部に、同様の第2排出ガイド
部37a2 を備えている。そして、同様に、従動プーリ
37bと、排出パルスモータ37cと、主動プーリ37
dと、排出ベルト37eと、排出付勢部37fとを備
え、排出パルスモータ37cを除いて排出移動機構37
gを構成している。
【0022】なお、上述した入力スキャナー1と、供給
パルスモータ36cを含む供給移動機構36gと、排出
パルスモータ37cを含む排出移動機構37gと、把持
パルスモータ38hを含む把持機構38jと、パルスモ
ータ42を含む昇降機構40とは、図5に示すように制
御部50によって統括制御されるようになっている。な
お、上記供給パルスモータ36cおよび上記排出パルス
モータ37cは正逆のいずれか一方のみに回転駆動さ
れ、上記把持パルスモータ38hおよび上記パルスモー
タ42は正逆の両方向に回転駆動されるようになってい
る。また、この制御部50は、図示しないRAMやRO
Mに格納されている制御プログラムによって後述するよ
うに各部を制御するようになっており、処理開始や停止
などの装置に与えられる指示は指示部51を介して制御
部50に与えられるようになっている。また、上述した
各部の説明では省略したが、供給移動機構36gは、そ
の供給部36に原稿ホルダ20が適切に搬入されたか否
かを判断するための、原稿ホルダ20の搬入位置を確認
する複数個のセンサ36s(以下の各センサを含め各図
1,図3,図4中の図示省略)を備え、排出移動機構3
7gも同様に、原稿ホルダ20の搬入位置を確認するた
めの複数個のセンサ37sを備えている。また、把持機
構38jは、把持動作の際に水平移動側板38bが正常
に水平移動したか否かを確認するための複数個のセンサ
38sを備えている。これらの各センサ36s,37
s,38sは、制御部50に接続されて各出力が監視さ
れている。
【0023】次に、図6〜図8を参照して、上述した把
持機構38jによる原稿ホルダ20の把持動作および供
給部36を介しての供給動作について説明する。なお、
以下の説明では、供給部36における供給動作を例に採
って説明するが、排出部37における排出動作は、方向
が排出方向となるだけで把持機構38jの動作は以下の
説明と同様である。
【0024】まず、初期状態は、図6(a)に示すよう
に、把持機構38jが開放動作した状態である。つま
り、把持パルスモータ38hが一方側に回転駆動される
ことにより、水平駆動軸38dが回転駆動され、把持部
材38fおよび水平移動側板38bが一対の水平ガイド
軸38aに沿って水平方向外方に互いに移動してそれら
の間隔が広がった状態である。なお、給排機構31は、
昇降機構40により昇降されて、その供給部36が、原
稿ホルダ20が格納されている高さに既に移動されてい
るものとする。
【0025】次に、図6(b)に示すように、把持機構
38jが把持動作する。すなわち、把持パルスモータ3
8hが他方側に回転駆動されることにより、水平駆動軸
38dが回転駆動され、把持部材38fおよび水平移動
側板38bが一対の水平ガイド軸38aに沿って水平方
向内側に向けて互いに同距離だけ移動接近して、それら
の間隔が狭まった状態である。この動作によって、把持
部材38fの一対のローラ38gのうちのストッカ15
側のローラ38gと、供給ベルト36eとによって原稿
ホルダ20の先端部付近の両側部分が把持されることに
なる。そして、この状態で供給パルスモータ36cを回
転駆動すると、原稿ホルダ20はローラ38gと供給ベ
ルト36eによって把持されたまま供給方向に移動され
ることになる。なお、把持駆動機構38jが駆動された
ときには、上述した把持機構38jのセンサ38s(図
5)によって正常に把持動作が実行されたか否かが制御
部50によって監視されている。
【0026】原稿ホルダ20が把持された状態で供給方
向に移動され、予め設定された所定距離だけ水平移動さ
れて、所定の位置で原稿ホルダ20の搬送が停止され
る。このとき、念のために供給移動機構36gのセンサ
36s(図5)によってその搬送位置が確認される。そ
して搬送位置が正常であるならば、図7(a)に示すよ
うに、把持パルスモータ38hが一方側に回転駆動され
ることによって、把持機構38jの把持動作が解除され
る。この状態では、供給部36に収容された原稿ホルダ
20は、その一側面の中央部付近のみが供給付勢部36
fによって供給ベルト36e側に付勢されてその搬送位
置が保持されるとともに、供給パルスモータ36cが制
御部50により〔一定の回転角度を保持するように〕励
磁され続けることによって確実にその搬送位置を保持す
るようになっている。つまり、励磁され続けている供給
パルスモータ36cにより、供給ベルト36eが一定位
置に保持されるので、原稿ホルダ20を係止してその位
置を保持するための機構を特に設けることなく、給排機
構31が昇降する際の慣性やその他の要因により原稿ホ
ルダ20に多少外力が加わったとしても、その搬送位置
を保持することができるようになっている。したがっ
て、簡易な構成で原稿ホルダ20の搬送位置を保持する
ことができ、信頼性の高い装置を実現することができ
る。
【0027】原稿ホルダ20が供給部36の搬送位置に
収容されると、給排機構31の供給部36が入力スキャ
ナー1の給排口1aの高さに一致するように昇降機構4
0によって上昇される。そして、図7(b)に示すよう
に、供給パルスモータ36cが回転駆動されることによ
り、原稿ホルダ20が水平姿勢のまま供給方向に向けて
水平移動される。
【0028】原稿ホルダ20が所定距離だけ水平移動さ
れると、供給パルスモータ36cの回転駆動が一旦停止
され、図8(a)に示すように、把持機構38jが再度
動作される。つまり、図7(b)に示した状態で原稿ホ
ルダ20を水平移動させてゆくと、その一側面の中央部
だけしか付勢されていない関係上、原稿ホルダ20の入
力スキャナー1側に進行する側の進入方向が不安定とな
る恐れがある。そこで、把持機構38jを再び動作させ
て原稿ホルダ20の進入方向を安定させる。
【0029】原稿ホルダ20を再び把持機構38jによ
って把持した後、図8(b)に示すように、供給パルス
モータ36cを回転駆動することによって、原稿ホルダ
20を入力スキャナー1内に搬入する。このとき原稿ホ
ルダ20は、その後端部付近までローラ38gによって
把持されているので、入力スキャナー1への進入方向を
安定させて状態で最後まで搬入することができる。
【0030】次に、図9〜図14を参照して、上述した
原稿自動給排装置による原稿ホルダ20の連続読み取り
処理について説明する。なお、図9は装置の動作を示す
フローチャートであり、図10はその並行処理を示すフ
ローチャートであり、図11〜図14は動作説明に供す
る模式図である。また、以下に説明する動作は、上述し
た制御部50によって制御されるものである。
【0031】なお、初期状態は図11(a)に示すよう
に、給排機構31の供給部36および排出部37が空の
状態であって、かつ、その供給部36が給排口1aの高
さ位置に上昇された状態とする。また、この初期状態を
図17(a)に示した従来例に合わせて符号Aで表すこ
とにする。
【0032】まず、ステップS1では、給排機構31が
1枚目の原稿ホルダ20aを入力スキャナー1に供給す
る。このために給排機構31は、ストッカ15に沿って
下降して1枚目の原稿ホルダ20aが格納されている高
さ位置にまで移動し、把持機構38jにより1枚目の原
稿ホルダ20aを把持するとともに、供給移動機構36
gおよび供給パルスモータ36cによって1枚目の原稿
ホルダ20aを供給方向に移動する(図11(b))。
また、この状態を符号Bで表す。
【0033】次いで、給排機構31は、1枚目の原稿ホ
ルダ20aをその供給部36に収容したまま昇降機構4
0を介して給排口1a高さ位置にまで上昇し、供給移動
機構36gを介して1枚目の原稿ホルダ20aを入力ス
キャナー1に搬入する(図11(c))。この状態を符
号Cで表す。
【0034】ステップS2では、入力スキャナー1が1
枚目の原稿ホルダ20aに挟持されている原稿を走査す
る(図12(a))。走査は、1枚目の原稿ホルダ20
aのアライメントやプリスキャンが行なわれた後に行な
われる。また、この状態を符号Dで表す。
【0035】上記のステップS2において、入力スキャ
ナー1が1枚目の原稿ホルダ20aを走査開始するとと
もに、ステップS3の並行処理が実行される。すなわ
ち、図10のステップT1に示すように、まず、給排機
構31の排出部37に読み取り済の原稿ホルダ20が収
納されているか否かによって処理を分岐する。排出部3
7に原稿ホルダ20がある場合には、ステップT2に分
岐して排出部37に収納されている原稿ホルダ20をス
トッカ15の元の位置に格納する。この例では、まだ1
枚目の原稿ホルダ20aが走査中であって、排出部37
に原稿ホルダ20はないので、ここではステップT3へ
処理が分岐する。
【0036】ステップT3では、ストッカ15に次なる
原稿ホルダ20(b)があるか否かによって処理を分岐
する。この例では、次なる原稿ホルダ20として2枚目
の原稿ホルダ20bがストッカ15にあるので、ステッ
プT4に分岐する。そして、ステップT4において、給
排機構31が次なる原稿ホルダ20bをその供給部36
に収納する。具体的には、まず、給排機構31の供給部
36の高さ位置が、次なる2枚目の原稿ホルダ20bの
高さ位置に一致するように、昇降機構40が給排機構3
1を下降移動させ、把持機構38jを介して2枚目の原
稿ホルダ20bを把持するとともに、供給パルスモータ
36cおよび供給移動機構36gを介して2枚目の原稿
ホルダ20bをその供給部36に収納する(図12
(b))。この状態を符号Hで表す。
【0037】ステップT5では、給排機構31が入力ス
キャナー1の給排口1aに移動する。具体的には、昇降
機構40が給排機構31を上昇移動させ、その排出部3
6を給排口1aの高さ位置にまで上昇させた後、その状
態で走査が完了するまで待機する(図12(c))。こ
の状態を符号I−1で表す。
【0038】ステップT5が終了すると、処理は図9の
ステップS2あるいはステップS4に復帰する。なお、
上記のような次なる原稿ホルダ20bを供給部36に収
容する動作は、原稿の走査時間に比較して短時間で実行
可能であるので、ステップT5が終了した時点で通常は
ステップS2の走査中に復帰する。なお、上述した並行
処理(ステップT1〜ステップT5)が実行されている
間も、上記ステップS2の走査は行なわれている。
【0039】ステップS2の1枚目の原稿ホルダ20a
の走査が完了すると、ステップS4が実行される。この
ステップS4では、入力スキャナー1が読み取り処理を
行なった1枚目の原稿ホルダ20aを給排口1aから排
出する(図13(a))。この状態を符号Eで表す。
【0040】ステップS5では、給排機構31が1枚目
の原稿ホルダ20aをその排出部37に収納する。給排
機構31の排出部37は、上述したステップT5におい
て既に移動されて給排口1a付近で待機しているので、
即座に読み取り済の1枚目の原稿ホルダ20aを排出部
37に収容することができる(図13(b))。この状
態を符号Fで表す。
【0041】ステップS6では、給排機構31の供給部
36に次なる原稿ホルダ20(b)があるか否かによっ
て処理を分岐する。つまり、次なる原稿ホルダ20
(b)がその供給部36に収納されている場合は、その
供給部36の次なる2枚目の原稿ホルダ20bを入力ス
キャナー1に供給するために、ステップS8に処理を分
岐して、給排機構31の供給部36が入力スキャナー1
の給排口1aに位置するように給排機構31が下降移動
する。具体的には、ステップS5においてその排出部3
7が既に給排口1aの高さ位置にあるので、排出部37
と供給部36との給排積層ピッチt2 だけ下降すればよ
い(図13(c))。この状態を符号I−2で表す。
【0042】また、ステップS6において、次なる原稿
ホルダ20(b)がその供給部36に収納されていない
場合は、上記ステップS5において排出部37に収容し
た原稿ホルダ20aが連続読み取り処理の最後のホルダ
であることを示すので、ステップS7に処理を分岐し
て、給排機構31が原稿ホルダ20aをストッカ15の
元の位置に格納して処理が完了する(図13(d))。
この状態を符号Gで表す。
【0043】ステップS9では、給排機構31が次なる
原稿ホルダ20(b)を入力スキャナー1に供給する。
給排機構31の供給部36は、既にステップS8におい
て入力スキャナー1の給排口1aの高さ位置に移動して
いるので、供給パルスモータ36cおよび供給移動機構
36gを介して2枚目の原稿ホルダ20bを入力スキャ
ナー1に搬入する(図13(e))。この状態を符号J
で表す。
【0044】ステップS10では、入力スキャナー1が
次なる2枚目の原稿ホルダ20(b)を走査開始する
(図14(a))。この状態を1枚目の原稿ホルダ20
aの走査(図12(a))と同様に、符号Dで表す。
【0045】このステップS10での走査に並行して、
上述したステップS3と同様のステップS11の並行処
理を実行する。但し、上述したステップS3の実行時と
異なるのは、給排機構31の排出部37に読み取り済の
1枚目の原稿ホルダ20aが収納されている点である。
したがって、並行処理のステップT1において、処理が
ステップT2に分岐して、まずは排出部37に収納され
ている読み取り済の1枚目の原稿ホルダ20aをストッ
カ15の元の格納位置に格納する。具体的には、給排機
構31の排出部37が、1枚目の原稿ホルダ20aが格
納されていたストッカ15の高さ位置にまで下降すると
ともに、排出パルスモータ37cと排出移動機構37g
を介して1枚目の原稿ホルダ20aをストッカ15の元
の位置に格納する(図14(b))。この状態を符号G
で表す。
【0046】ステップT3では、次なる原稿ホルダ20
(c)がストッカ15にあるので、ステップT4に分岐
する。ステップT4では、給排機構31が次なる3枚目
の原稿ホルダ20cをその供給部36に収納する。給排
機構31は、ステップT2において1枚目の原稿ホルダ
20aが格納されていたストッカ15の高さ位置にその
排出部37があるので、ストッカ15における1枚目の
原稿ホルダ20aと3枚目の原稿ホルダ20cの積層間
隔と、供給部36と排出部37の積層間隔との合計間隔
だけ、つまりホルダ積層ピッチt1 の2倍の高さと給排
積層ピッチt2とを合わせた高さ分だけ下降移動すれば
よい。そして、その供給部36に次なる3枚目の原稿ホ
ルダ20cを収納する(図14(c))。この状態を符
号Hで表す。
【0047】ステップT5では、給排機構31が入力ス
キャナー1の給排口1aに移動する(図14(d))。
この状態を、2枚目の原稿ホルダ20bを供給するため
の状態(図12(c))と同様に符号I−1で表す。そ
して、上述した状態E(図13(a))から繰り返し
て、状態G(図13(d))となるまで繰り返すことに
より、ストッカ15に格納されている連続読み取り用の
全ての原稿ホルダ20を順次に処理することができる。
【0048】上述したように、原稿ホルダ20aの走査
を開始(状態D,図12(a))するのと並行して、次
なる原稿ホルダ20b(20c)をストッカ15から収
納(状態H)して、給排口1aの高さ位置に移動(状態
I−1)し、入力スキャナー1から読み取り済の1枚目
の原稿ホルダ20aが排出されると、給排機構31の排
出部37に読み取り済の1枚目の原稿ホルダ20aを収
容(状態F)するとともに、その供給部36に収納され
ている次なる2枚目の原稿ホルダ20bを入力スキャナ
ー1に供給(状態I−2,J)するので、次なる原稿ホ
ルダ20bを入力スキャナー1に即座に供給することが
できる。したがって、入力スキャナー1が1枚目の原稿
ホルダ20aの走査を完了して次なる2枚目の原稿ホル
ダ20bの走査を開始するまでの走査待機時間を大幅に
短縮することができる。また、次なる2枚目の原稿ホル
ダ20bの走査を開始(状態D,図14(a))するの
と並行して、読み取り済の1枚目の原稿ホルダ20aを
ストッカ15に格納する(状態G)とともに、次なる3
枚目の原稿ホルダ20cをストッカ15から収納して
(状態H)、給排口1aの高さ位置に移動(状態I−
1)するので、上記の一連の動作を行なうことにより入
力スキャナー1の走査待機時間を大幅に短縮することが
できる。したがって、入力スキャナー1の稼働率を大幅
に向上させることができる。
【0049】ここで図15を参照する。このうち図15
(a)は、上述した図11〜図14の動作説明図の各状
態(A,B,………)をタイムチャートで示したもので
ある。また、図15(b)は、従来例での説明に供する
図17,図18の各状態(A,B,………)をタイムチ
ャートで示したものである。この図から明らかなよう
に、原稿ホルダ20の搬送を並行処理(状態H,I−1
または状態G,H,I−1)することにより、走査待機
時間TWIを従来例に係る走査待機時間TWPに比較して大
幅に短縮できることが判る。したがって、入力スキャナ
ー1の稼働率を大幅に向上させることができ、その結
果、原稿自動給排装置の処理能力を向上させることがで
きる。
【0050】次に図16を参照して、上述した給排機構
31の変形実施例について説明する。なお、図中、図3
と同じ構成部分には同符号を付すことで詳細な説明につ
いては省略する。
【0051】図16に示す給排機構31’と図3に示す
上述した給排機構31との差異は、供給移動機構36g
と排出移動機構37gを駆動する駆動手段にある。すな
わち、供給移動機構36gは、ワンウェイクラッチ内蔵
の主動プーリ36d’を備え、排出移動機構37gも同
様に、ワンウェイクラッチ内蔵の主動プーリ37d’を
備えるとともに、これらのプーリ36d’,37d’は
供給排出パルスモータ36c’の回転軸に直列に連動連
結されている。供給排出パルスモータ36c’は正逆転
駆動されるが、それに連動連結されている主動プーリ3
6d’は一方(例えば正転)側に回転駆動されたときの
みその駆動力を供給ベルト36eに伝達(図中、主動プ
ーリ36d’に併記した実線矢印)し、他方(例えば逆
転)側に回転駆動されたときは空転してその駆動力を供
給ベルト36eに伝達しない(図中、主動プーリ36
d’に併記した点線矢印)ように、その内蔵したワンウ
ェイクラッチが構成されている一方で、主動プーリ37
d’は他方(例えば逆転)側に回転駆動されたときのみ
その駆動力を排出ベルト37eに伝達(図中、主動プー
リ37d’に併記された実線矢印)し、一方(例えば、
正転)側に回転駆動されたときは空転してその駆動力を
排出ベルト37eに伝達しない(図中、主動プーリ37
d’に併記した点線矢印)ように、その内蔵したワンウ
ェイクラッチが構成されているものである。なお、上記
の主動プーリ36d’および主動プーリ36d’は、本
発明における選択伝達機構に相当し、供給排出パルスモ
ータ36c’は1つの移動駆動手段に相当するものであ
る。また、上記の主動プーリ36d’,37d’が内蔵
する選択伝達機構としては、種々のものが採用でき、例
えば、ワンウェイクラッチに代えてラチェット機構を内
蔵するようにしてもよい。
【0052】このような構成によると、供給排出パルス
モータ36c’を供給移動機構36gおよび排出移動機
構37gの駆動手段として兼用することができるので、
上述した図3の給排機構31に比較して、駆動手段の個
数を減らすことができる。しかも、把持機構38jが1
つであることに起因して、ストッカ15から供給部36
に原稿ホルダ20を収納する際などに把持動作を行なう
と、2枚の原稿ホルダ20を把持する場合があるが、そ
のような場合でも供給移動機構36gだけが動作するの
で、目的とする原稿ホルダ20を供給方向にのみ確実に
移動することができる。したがって、簡易な構成で低コ
ストの装置とすることができるとともに、上述した給排
機構31と同様に、供給部36および排出部37により
走査に並行して搬送を行なうことによって入力スキャナ
ー1の稼働率を向上させることが可能である。また、簡
易な構成となることによって、給排機構31’の動作信
頼性を高めることができるとともに、給排機構31’の
重量が軽減するので、昇降機構40の構成を簡易化して
動作信頼性を高めたり、給排機構31’の昇降速度を高
めて搬送速度を上げて処理能力をさらに向上させること
ができる。
【0053】なお、上記の実施例およびその変形例で
は、原稿ホルダ20を水平姿勢で縦方向に積層した装置
を例に採って説明したが、本発明はこのような形態に限
定されるものではない。例えば、原稿ホルダ20を垂直
姿勢で横方向に積層した装置にも適用可能である。
【0054】また、上述した供給移動機構36g、排出
移動機構37g、把持機構38j、昇降機構40は、そ
れぞれ供給パルスモータ36c、排出パルスモータ37
c、(供給排出パルスモータ36c’)、把持パルスモ
ータ38h、パルスモータ42により駆動される構成と
したが、本発明はパルスモータによる駆動に限定される
ものではなく、例えば、サーボモータなどによって駆動
される構成としてもよい。
【0055】また、上述した給排機構31,31’は、
上部に供給部36を備え、下部に排出部37を備えてい
るが、それらを逆にしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、原稿ホルダ搬送機構は、供給
部と排出部とを積層して構成されているので、画像読み
取り部が原稿ホルダを読み取り処理している間に並行し
て、その供給部に次なる原稿ホルダを収納しておくこと
ができ、読み取りが完了すると、読み取り済の原稿ホル
ダをその排出部に収納するとともに、その供給部の次な
る原稿ホルダを即座に画像読み取り部に供給することが
できる。したがって、画像読み取り部の走査待機時間を
大幅に短縮することができる。その結果、画像読み取り
部の稼働率を大幅に向上させることができて、原稿自動
給排装置の処理能力を高めることができる。
【0057】また、請求項2に記載の発明によれば、1
つの移動駆動手段により両移動駆動機構を駆動しても、
把持した複数枚の原稿ホルダのうち目的の原稿ホルダの
みをその目的とする方向に確実に移動させることができ
る。したがって、原稿ホルダ搬送機構が供給部と排出部
とを備えているにも係わらず、駆動手段の数を少なくす
ることができて簡易な構成とすることができる。その結
果、低コストで高信頼性の装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る原稿自動給排装置の概略構成を示
す斜視図である。
【図2】原稿自動給排装置の側面図である。
【図3】給排機構を示す斜視図である。
【図4】給排機構を下方からみた斜視図である。
【図5】制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図6】把持機構の動作説明図である。
【図7】把持機構の動作説明図である。
【図8】把持機構の動作説明図である。
【図9】装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】並行処理を示すフローチャートである。
【図11】連続読み取り処理の説明に供する模式図であ
る。
【図12】連続読み取り処理の説明に供する模式図であ
る。
【図13】連続読み取り処理の説明に供する模式図であ
る。
【図14】連続読み取り処理の説明に供する模式図であ
る。
【図15】連続読み取り処理において本実施例装置と従
来例装置とを比較するためのタイムチャートである。
【図16】給排機構の変形例を示す斜視図である。
【図17】従来例の説明に供する図である。
【図18】従来例の説明に供する図である。
【符号の説明】
1 … 入力スキャナー(画像読み取り部) 10 … ストッカ収納部 15 … ストッカ 20(20a,20b,………) … 原稿ホルダ 30 … 原稿ホルダ搬送機構 31,31’ … 給排機構 36 … 供給部 36c … 供給パルスモータ 36d … 主動プーリ 36d’ … ワンウェイクラッチ内蔵の主動プーリ
(選択伝達機構) 36c’ … 供給排出パルスモータ(1つの移動駆動
手段) 36g … 供給移動機構 37 … 排出部 37c … 排出パルスモータ 37d … 主動プーリ 37d’ … ワンウェイクラッチ内蔵の主動プーリ
(選択伝達機構) 37g … 排出移動機構 38 … 側板 38h … 把持パルスモータ(1つの把持駆動手段) 38j … 把持機構 40 … 昇降機構 42 … パルスモータ 50 … 制御部 t1 … ホルダ積層ピッチ t2 … 給排積層ピッチ t3 … 給排口ピッチ t4 … ストッカ積層ピッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を保持する原稿ホルダを画像読み取
    り部に対して連続的に供給/排出するための原稿自動給
    排装置であって、 連続した画像読み取り処理に供される複数枚の原稿ホル
    ダを予め積層して格納するストッカと、 前記画像読み取り部と前記ストッカとの間に配設され
    て、前記ストッカの原稿ホルダ積層方向に対して移動自
    在に構成され、前記ストッカから前記画像読み取り部へ
    の供給方向にのみ原稿ホルダを供給する供給部と、前記
    画像読み取り部から前記ストッカへの排出方向にのみ読
    み取り済の原稿ホルダを排出する排出部とを積層してな
    る原稿ホルダ搬送機構とを備え、 前記原稿ホルダ搬送機構が前記ストッカから原稿ホルダ
    をその供給部に収納し、その供給部から前記画像読み取
    り部に前記原稿ホルダを供給し、前記画像読み取り部が
    前記原稿ホルダを読み取り処理している間に、前記原稿
    ホルダ搬送機構が前記ストッカから次なる原稿ホルダを
    その供給部に収納し、前記原稿ホルダの読み取りが完了
    すると、前記原稿ホルダ搬送機構が読み取り済の原稿ホ
    ルダを前記原稿読み取り部からその排出部に収納すると
    ともに、その供給部に収納されている次なる原稿ホルダ
    を前記画像読み取り部に供給し、前記画像読み取り部が
    前記次なる原稿ホルダを読み取り処理している間に、そ
    の排出部に収納されている読み取り済の原稿ホルダを前
    記ストッカに排出する一連の動作を行うことを特徴とす
    る原稿自動給排装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の原稿自動給排装置にお
    いて、前記原稿ホルダ搬送機構は、 前記ストッカ及び前記画像読み取り部の原稿ホルダを把
    持するための把持機構と、 前記把持機構を駆動するための1つの把持駆動手段と、 その供給部に備えられた、前記把持機構によって把持し
    た原稿ホルダを移動させる供給移動機構と、 その排出部に備えられた、前記把持機構によって把持し
    た原稿ホルダを移動させる排出移動機構と、 前記両移動機構を駆動する1つの移動駆動手段と、 前記移動駆動手段が一方向の回転駆動力を与えるときの
    みその駆動力を前記供給移動機構を介して前記供給方向
    に伝達し、前記移動駆動手段が他方向の回転駆動力を与
    えるときのみその駆動力を前記排出移動機構を介して前
    記排出方向に伝達する選択伝達機構と、 を備えていることを特徴とする原稿自動給排装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019163126A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社リコー 原稿搬送補助装置、自動原稿搬送装置、原稿読取装置、及び画像形成装置

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