JP3447841B2 - 収容箱ストックモジュールおよびこれを用いた部品供給装置 - Google Patents

収容箱ストックモジュールおよびこれを用いた部品供給装置

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JP3447841B2 JP10603695A JP10603695A JP3447841B2 JP 3447841 B2 JP3447841 B2 JP 3447841B2 JP 10603695 A JP10603695 A JP 10603695A JP 10603695 A JP10603695 A JP 10603695A JP 3447841 B2 JP3447841 B2 JP 3447841B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットなどの自動組
立機に部品を自動供給する部品供給装置のための収容箱
ストックモジュールと、この収容箱ストックモジュール
を用いて構成した部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平1−40236号、特開
平1−40226号には、無人車で運ばれてきた部品の
入った収容箱群をストック部に一旦貯蔵して待機させ、
組立ロボットからの要求に応じて指定部品の入った収容
箱を取り出して組立ロボットへ供給するようにした部品
供給装置が提案されている。これらの部品供給装置で
は、収容箱を移送する手段としてコンベアタイプの搬送
機構を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンベ
アタイプの搬送機構を用いた場合、収容箱を貯蔵して待
機させるストック部に複数の待機位置があると、これら
の待機位置間で収容箱の受渡しを行なうには、現在の待
機位置のコンベアと次の待機位置のコンベアの両者を同
時に動かしながら、一方のコンベアから他方のコンベア
へ収容箱を送り出してやる必要があり、搬送機構の構造
および駆動制御が複雑になるという問題があった。
【0004】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、単純な機構を用いて2つの待機位
置間における収容箱群の受渡しとストック部からの収容
箱の取り出しを行なうことのできる収容箱ストックモジ
ュールと、この収容箱ストックモジュールを用いて構成
した部品供給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、発明の収容箱ストックモジュールは、部品の種類数
に対応した数だけ上下に積み重ねることができる筐体を
有し、該筐体内の2つの待機位置間における収容箱群の
受渡しとストック部からの収容箱の取り出しを行なうこ
とのできる収容箱ストックモジュールであって、部品の
入った収容箱を積層した収容箱群を一旦貯蔵して待機す
る第1の収容箱待機部と、該第1の収容箱待機部から移
送されてくる収容箱群を一旦貯蔵して待機する第2の収
容箱待機部とを備え、前記第1の収容箱待機部は、積層
状態で貯蔵された前記収容箱群を積層状態のまま前記第
2の収容箱待機部内へ移送する第1の収容箱押し出し手
段を有し、前記第2の収容箱待機部は、貯蔵された積層
状態の前記収容箱群の二段目以上の収容箱と最下段の収
容箱とを上下に分離する収容箱分離手段と、該分離され
た最下段の収容箱を外部へ押し出す第2の押し出し手段
とを有することを特徴とするものである。
【0006】なお、種々の機構が集中して待機部下部が
複雑化することを防止するために、前記収容箱群を所定
の待機位置に止めるためのストッパは前記第1および第
2の収容箱待機部の側壁にそれぞれ設けることが好まし
い。
【0007】また、本発明の部品供給装置は、ストック
部に収容箱群を一旦貯蔵し、該貯蔵された収容箱群中か
ら指定部品の入った収容箱を取り出し、エレベータ装置
で所定の位置まで運び出すようにした部品供給装置にお
いて、前記ストック部として、請求項1または2記載の
収容箱ストックモジュールを用い、該収容箱ストックモ
ジュールの第2の押し出し手段を前記エレベータ装置内
までオーバーハングさせて押し出すことにより、収容箱
ストックモジュールから取り出された収容箱をエレベー
タ装置の収容箱チャックに直接移載するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0008】なお、多種類の部品を供給できるようにす
るために、供給すべき部品の種類数に応じて前記収容箱
ストックモジュールを多段に積層配置することが好まし
い。
【0009】
【作用】本発明の収容箱ストックモジュールの場合、第
1の収容箱待機部内に積層状態で貯蔵されている収容箱
群を第1の押し出し手段が押し出し、第2の収容箱待機
部内の定位置まで移送する。これにより、収容箱群は第
2の収容箱待機部内に貯蔵される。
【0010】上記のようにして第2の収容箱待機部内に
積層状態で貯蔵された収容箱群中から1つの収容箱を取
り出すには、まず、収容箱分離手段によって積層されて
いる収容箱群の二段目以上の収容箱を上方に持ち上げ、
最下段の収容箱のみを二段目以上の収容箱から分離す
る。次いで、第2の押し出し手段によってこの分離され
た最下段の収容箱を第2の収容箱待機部内から外部へ押
し出す。
【0011】したがって、本発明の収容箱ストックモジ
ュールの場合、コンベアなどの搬送機構を用いることな
しに、2つの収容箱待機部間における収容箱群の受渡し
と、積層された収容箱群中からの1個の収容箱の取り出
しを行なうことができる。
【0012】また、本発明の部品供給装置の場合、収容
箱ストックモジュールの第2の押し出し手段がエレベー
タ装置内までオーバーハングして収容箱を押し出す。し
たがって、押し出された収容箱はエレベータ装置の収容
箱チャック内にそのまま直接押し込まれ、収容箱ストッ
クモジュールからエレベータ装置へ収容箱を直接手渡す
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。まず、本発明の理解を容易とするために、本
発明に係る部品供給装置を用いて構成したこの種の組立
機の全体構成について説明する。
【0014】図2は本発明に係る部品供給装置を用いて
構成した組立機の全体構成を示すもので、図中、1は組
立ロボット、2は組立台、3は組立完了部品を載せたプ
ラテン(完成部品載置板)を運ぶコンベア、4は組立機
全体の動作を制御するセルコントローラ、5は本発明に
係る部品供給装置、6は部品供給装置5へ収容箱を運ぶ
無人車である。
【0015】前記部品供給装置5は、無人車6によって
運ばれてきた収容箱群T1 〜T3 をそれぞれ一旦貯蔵し
て待機させるための収容箱ストックモジュール71 〜7
3 、該収容箱ストックモジュール71 〜73 から取り出
された収容箱t1 〜t3 を収容箱チェンジャ9に移載す
るエレベータ装置8、該エレベータ装置8から移載され
た収容箱t1 〜t3 を組立ロボット1の下へ搬送すると
ともに、空き収容箱を収容箱搬出モジュール10へ移送
するための収容箱チェンジャ9、空き収容箱を段積みし
て無人車6へ搬出する収容箱搬出モジュール10とから
構成されている。
【0016】3つの収容箱ストックモジュール71 〜7
3 は、それぞれ同一構造になるもので、組立ロボット1
へ供給する部品の種類数に対応した数だけ上下に積み重
ねて配置したものである。したがって、図示例の場合、
3種類の部品を供給可能である。この収容箱ストックモ
ジュール71 〜73 は、手前側に位置する第1の待機部
Iと、その奥側に位置する第2の待機部IIの2つの待機
部を備えており、無人車6によって運び込まれた収容箱
群T1 〜T3 をそれぞれ2つの待機部I,IIに前後方向
二連に並べて貯蔵できるようになっている。なお、この
収容箱ストックモジュール71 〜73 の具体的な構造は
後述する。
【0017】前記組立機の動作を説明する。無人車6
は、収容箱t1 〜t3 を積層した収容箱群T1 〜T3
載せて部品倉庫から組立機まで運び、部品供給装置5の
対応する収容箱ストックモジュール7 1 〜73 内に移載
する。すなわち、収容箱t1 を積層した収容箱群T1
収容箱ストックモジュール71 に、収容箱t2 を積層し
た収容箱群T2 は収容箱ストックモジュール72 に、ま
た、収容箱t3 を積層した収容箱群T3 は収容箱ストッ
クモジュール72 にそれぞれ移載する。
【0018】上記無人車6による収容箱群T1 〜T3
移載作業を各収容箱群についてそれぞれ2回づつ行なう
ことにより、各収容箱ストックモジュール71 〜73
には図示するように各収容箱群T1 〜T3 がそれぞれ前
後二連に並んで貯蔵される。
【0019】セルコントローラ4には組立の順序、使用
する部品などのすべてのデータを格納されており、組立
作業が開始されると組立ロボット1に対して実行すべき
プログラムナンバーとスタート信号を出力する。組立ロ
ボット1は、プログラムナンバーで指定される複数のプ
ログラムを備えており、それぞれのプログラムには、各
収容箱t1 〜t3 内の部品の位置を記憶した座標テーブ
ル、収容箱内の部品を掴むためのフィンガーの種類、組
立台2上の座標データなど、組み立て作業に必要な情報
が記憶されている。
【0020】組立ロボット1は、前記セルコントローラ
4から指定されたナンバーのプログラムを読み出し、こ
のプログラムに従って部品の組立を開始する。すなわ
ち、部品供給装置5に対して組立に必要な部品名とその
供給を指令する。部品供給装置5は、この指令に従って
収容箱ストックモジュール91 〜93 から目的の部品の
入った収容箱t1 〜t3 を取り出し、この取り出した収
容箱をエレベータ装置8の収容箱チャック801で掴ん
で昇降し、収容箱チェンジャ9のコンベア901上に移
載する。
【0021】収容箱チェンジャ9は、コンベア901上
に移載された収容箱を循環コンベア902によって組立
ロボット1の下まで運ぶ。組立ロボット1は、この運ば
れてきた収容箱t内から部品を掴んで取り出し、組立台
2上で組み立てる。組立を完了した部品はコンベア3上
のプラテン(図示略)に移載され、次の工程へと移送さ
れる。
【0022】前記組立ロボット1による組立が進み、組
立ロボット1の下にある収容箱内の部品が無くなると、
この空になった収容箱は循環コンベア902、搬出コン
ベア903によって収容箱搬出モジュール10まで運ば
れ、収容箱搬出モジュール10において図示のように段
積みされた後、無人車6に移載されて外部へと運び出さ
れるものである。
【0023】次に、前記部品供給装置5を構成する収容
箱ストックモジュール71 〜73 、エレベータ装置8、
収容箱チェンジャ9、収容箱搬出モジュール10のそれ
ぞれについて、具体的な構成と動作を説明する。
【0024】《収容箱ストックモジュールの構成》図1
および図3〜図4に、図2中の収容箱ストックモジュー
ル71 〜73 の具体的な構造を示す。図1は収容箱スト
ックモジュールの略示全体斜視図、図3は図1中の第1
の押し出し部材部分における略示縦断面図、図4は図1
中の第2の押し出し部材部分における略示縦断面図であ
る。
【0025】なお、3つの収容箱ストックモジュール7
1 〜73 は、それぞれ同一の構造になるものである。し
たがって、以下の説明においては、必要なとき以外は符
号の添字1〜3を省略し、これらを代表して単に符号7
で表す。
【0026】図1および図3〜図4において、701は
収容箱ストックモジュール7の筐体である。この筐体7
01内には、収容箱の移送方向に沿って手前側に位置す
る第1の収容箱待機部Iと、その奥側に位置する第2の
収容箱待機部IIの2つの待機部が備えられている。そし
て、各収容箱待機部I,IIの左右側面には、収容箱tを
積層した収容箱群T(これら収容箱と収容箱群も符号の
添字1〜3は省略する)を案内するためのガイドレール
702、703がそれぞれ設けられている。
【0027】また、筐体701の底面には、2本の直動
レール704が敷かれており、これら直動レール704
上に、それぞれ第1の押し出し部材705が前後方向移
動自在に載せられている。この第1の押し出し部材70
5は、第1の収容箱待機部Iに貯蔵された収容箱群Tを
第2の収容箱待機部II内に移送するための押し出し手段
を構成するもので、直動レール704に沿って設けられ
た第1押し出し部材用シリンダ706により移動され
る。
【0028】さらに、筐体701の底面中央には、1本
の直動レール707が敷かれており、この直動レール7
07上に、第2の押し出し部材708が前後方向移動自
在に載せられている。この第2の押し出し部材708
は、第2の収容箱待機部IIに貯蔵された収容箱群T中か
らその最下段の収容箱tを取り出し、エレベータ装置8
の収容箱チャック801(図1)内まで移送する押し出
し手段を構成するもので、直動レール707に沿って設
けられた第2押し出し部材用シリンダ709により前後
方向に移動される。
【0029】前記第1の収容箱待機部Iの先端の左右側
壁には、搬入されてきた収容箱群Tを所定の位置に停止
させるためのストッパ710が設けられている。このス
トッパ710は、第1の収容箱待機部I内に貯蔵されて
いる収容箱群Tを第2の収容箱待機部IIへ送り出す際に
は引き込まれ、収容箱群の送り出しの邪魔にならないよ
うになっている。同じく、前記第2の収容箱待機部IIの
先端の左右両壁には、移送されてきた収容箱群Tを所定
の位置に停止させるためのストッパ711が設けられて
いる。また、第1および第2の収容箱待機部I,IIの先
端天井位置には、それぞれ収容箱検知センサ712,7
13が設けられている。
【0030】前記第2の収容箱待機部IIのガイドレール
703の中央部には、積層された収容箱の分離機構を構
成する分離爪714,715が設置されている。この分
離爪714,715は、図4に示すように、分離爪進退
用シリンダ716,717によってそれぞれ水平方向に
進退自在とされているとともに、分離爪昇降用シリンダ
718によって上下方向に移動自在とされている。な
お、2つの分離爪714,715を設けたのは、異なる
高さの収容箱に対応させるためのもので、収容箱tの高
さに応じていずれか一方の分離爪が使用される。
【0031】また、前記分離爪714,715の設置位
置は、分離爪714,715を水平方向に突出させたと
きに、積層された収容箱群の下から二段目の収容箱のフ
ランジ11(図7)の下側に突出するような高さ位置と
されている。これは、後述する動作説明から明らかとな
るように、積層された収容箱群の中から一番下の収容箱
を1個だけ押し出すために、二段目以上の収容箱を前記
分離爪714または715により引っ掛けて持ち上げ、
上下に二分する必要があるからである。
【0032】図5(A)〜(C)に、前記第2の押し出
し部材708の構造とその動作を示す。この第2の押し
出し部材708は、L字形の基体部719と可倒式押し
出し片720、該可倒式押し出し片720を常時起立さ
せておくためのバランス用ウェイト723からなる。可
倒式押し出し片720は、基体部719の上端側に位置
して軸721で回動自在に軸支されている。基体部71
9の下端部外端にはストッパ722が設けられており、
可倒式押し出し片720はこのストッパ722と係止す
ることにより、図5(C)の矢印イ方向にのみ回動可能
とされている。
【0033】したがって、前記可倒式押し出し片720
は、図5(B)に示すように、押し出し部材708が前
方へ移動されるときにのみストッパ722で係止されて
収容箱tを押し出すように作用し、図5(C)に示すよ
うに、収容箱tが第1の収容箱待機部Iから第2の収容
箱待機部IIに向けて移送される際は、収容箱tの移送の
邪魔とならないように矢印イ方向に回動する。
【0034】なお、前記第2の押し出し部材708とし
ては、前記構造のものに限らず、他に図6に示すような
構造のものを採用することもできる。この図6の押し出
し部材708は、ガイド724によって上下方向移動自
在に支持された押し出し片725を、昇降用アクチュエ
ータ726によって上下に昇降させるようにしたもので
ある。
【0035】《収容箱ストックモジュールの動作》次
に、前記構成になる収容箱ストックモジュール7の動作
を説明する。なお、本発明の場合、部品を入れる収容箱
t(=t1 ,t2 ,t3 )は、段積みを可能とするため
に、例えば図8,図9に示すように定型化されている。
すなわち、各収容箱t1 〜t3 は収納する部品に対応さ
せるためにその高さが異なるだけであり、他の部分の形
状と寸法は同じとされ、上縁部には前述した分離爪71
4または715が引っ掛かって収容箱全体を持ち上げる
ためのフランジ11が形成されている。
【0036】フランジ11の一方の側縁には、位置出し
のための台形状の2つの切欠き部12,13が形成され
ている。下縁外周部には段部14が、また上縁内周部に
は凹部15がそれぞれ形成されており、収容箱を積み重
ねた時に上側の収容箱の段部14が下側の収容箱の凹部
15に嵌まり込むことにより、安定に積層できるように
なされている。
【0037】さらに、下底裏面には、収容されている部
品の種類などの必要な情報を記載したコードラベル16
が貼られている。このコードラベル16の内容を光電セ
ンサなどで光学的に読み取ることにより、収容箱内に収
納されている部品の種類や個数などを識別することがで
きる。
【0038】いま、収容箱tを所定個積層した収容箱群
Tが無人車1などによって第1の収納箱待機部I内に運
び込まれると、この運び込まれた収容箱群Tはガイドレ
ール702に沿って中へ案内され、ストッパ710に突
き当たる位置まで搬入される。そして、このストッパ位
置までの搬入が収容箱検知センサ712によって検知さ
れると、第1の押し出し部材705は停止され、図9
(A)中に実線で示すように、収容箱群Tは第1の収容
箱待機部I内に貯蔵される。
【0039】このとき、第2の収容箱待機部II内に収容
箱が1個も存在しないことが収容箱検知センサ713に
よって検知されている場合、第2の収容箱待機部IIから
第1の収容箱待機部Iへ収容箱群Tの搬出要求が出力さ
れる。この搬出要求により、第1の収容箱待機部Iのス
トッパ710が開かれ、これと同時に第1押し出し部材
用シリンダ706が駆動され、第1の押し出し部材70
5が第2の収容箱待機部IIへ向かって移動開始される。
【0040】収容箱群Tはこの移動する第1の押し出し
部材705によって押され、第1の収容箱待機部Iのガ
イドレール702、第2の収容箱待機部IIのガイドレー
ル703で案内されながら、第2の収容箱待機部IIのス
トッパ711に突き当たる位置まで搬入される。そし
て、ストッパ位置まで搬入されたことが収容箱検知セン
サ713によって検知されると、第1の押し出し部材7
05の移動が停止される。この結果、収容箱Tは、図9
(A)中の実線の位置から点線の位置まで搬送され、待
機状態となる。この後、第1の押し出し部材705は元
の位置まで引き戻される。
【0041】なお、収容箱群Tが第1の収容箱待機部I
から第2の収容箱待機部IIへ搬送される際、搬送される
収容箱群Tが第2の押し出し部材708の可倒式押し出
し片720(図5)に当たるが、可倒式押し出し片72
0は収容箱群Tの一番下の収容箱tに押されて図5
(C)に示すように回動するので、収容箱群Tの移動の
邪魔になることはない。
【0042】上記のようにして第2の収容箱待機部IIに
収容箱群Tが貯蔵された状態で、組立ロボット1(図
2)から部品要求があると、収容箱群Tを構成する収容
箱tの厚さに対応する分離爪進退用シリンダ716また
は717が駆動され、対応する分離爪714または71
5が収容箱tへ向けて所定距離だけ突出される。次い
で、分離爪昇降用シリンダ718が駆動され、分離爪全
体が上方へ向けて持ち上げられる。この結果、前記突出
した分離爪714または715が2段目の収容箱tのフ
ランジ11(図7)の下面に引っ掛かり、最下段の収容
箱tのみを残してそれよりも上側の収容箱全体を上方に
持ち上げ、図9(B)中に実線で示すように上下に二分
する。
【0043】上記のようにして収容箱群Tが上下に二分
されると、ストッパ711が開かれるとともに、第2押
し出し部材用シリンダ709が駆動され、第2の押し出
し部材708が前方へ向かって移動開始される。この移
動する第2の押し出し部材708の可倒式押し出し片7
20(図5)は、前記上下に分離された収容箱群の最下
段の収容箱tに当接し、この最下段の収容箱を押し出し
ていく。
【0044】そして、第2の押し出し部材708は、図
9(B)中に点線で示すように、第2の収容箱待機部II
内から所定距離だけオーバーハングする位置まで移動し
て、最下段の収容箱tを収容箱ストックモジュール7内
から完全に外へ押し出す。なお、この押し出された収容
箱tは、次に述べるエレベータ装置8の収容箱チャック
801内に直接送り込まれるものである。
【0045】このようにして1個の収容箱tが押し出さ
れると、第2の押し出し部材709が元の位置(図9
(B)の実線位置)に引き戻されるとともに、分離爪昇
降用シリンダ718と分離爪進退用シリンダ716およ
び717も元の位置に戻され、分離されていた残りの二
段目以上の収容箱t1 は再びガイドレール703上に載
置される。
【0046】《エレベータ装置の構成と動作》図10お
よび図11に、図2中のエレベータ装置8の具体的な構
造を示す。図10はエレベータ装置の全体構成を示す略
示斜視図、図11は収容箱チャック部の略示側面図であ
る。
【0047】図10および図11において、801は前
述した収容箱ストックモジュール7から押し出されてく
る収容箱tを掴んで上下方向に自在に昇降する収容箱チ
ャックである。この収容箱チャック801は、筐体80
2の上端のローラ805〜807に掛け渡された昇降チ
ェーン803,804によって昇降自在に吊り下げられ
ており、エレベータ昇降用モータ808によって上下動
される。なお、昇降チェーン803,804の他端側に
は、バランス用のカウンターウェイト809が吊り下げ
られている。
【0048】前記収容箱チャック801は、図11に示
すように、チャック用ガイドレール810に対して左右
方向移動自在に取り付けられ、チャック開閉用シリンダ
811で左右方向に開閉することにより、掴んでいる収
容箱tを容箱チェンジャ9の搬入コンベア901上に自
在に移載できるようになっている。
【0049】812〜815は収容箱チャック801の
停止位置検知センサである。一番上の停止位置検知セン
サ812は、収容箱チャック801を最上段の収容箱ス
トックモジュール71 (図2)の収容箱群T1 の一番下
の収容箱t1 位置に停止させるためのセンサである。同
様に、上から2番目の停止位置検知センサ813は、収
容箱チャック801を中段の収容箱ストックモジュール
2 の収容箱群T2 の一番下の収容箱t2 位置に停止さ
せるためのセンサ、上から3番目の停止位置検知センサ
814は、収容箱チャック801を下段の収容箱ストッ
クモジュール7 3 の収容箱群T3 の一番下の収容箱t3
位置に停止させるためのセンサである。さらに、一番下
の停止位置検知センサ815は、収容箱チャック801
を収容箱チェンジャ9の搬入コンベア901上に停止さ
せるためのセンサである。
【0050】例えばいま、組立ロボット1から最上段の
収容箱ストックモジュール71 に貯蔵されている部品の
取り出し要求があったとすると、前記収容箱チャック8
01はエレベータ昇降用モータ808によって移動さ
れ、一番上の停位置検知センサ811によって最上段の
収容箱ストックモジュール71 の収容箱群T1 の一番下
の収容箱t1 位置に停止される。
【0051】収容箱ストックモジュール71 からは、前
述したようにして第2の押し出し部材708により指定
部品の入った一番下の収容箱t1 が押し出されてくる
が、この収容箱t1 の押し出されてくる位置には収容箱
チャック801が待機されている。したがって、第2の
押し出し部材708により収容箱ストックモジュール7
1 内からオーバーハングして押し出されてくる収容箱t
1 はそのまま収容箱チャック801内に押し込まれてい
く。
【0052】収容箱t1 が収容箱チャック801内に完
全に押し込まれると、この押し込まれた収容箱t1 は下
縁外周に形成した段部14(図7)を収容箱チャック8
01によって掴まれ、収容箱チャック801に吊り下げ
られた状態となる。
【0053】次いで、エレベータ昇降用モータ808を
下降方向に向けて回転駆動し、収容箱t1 を掴んでいる
収容箱チャック801を収容箱チェンジャ9の搬入コン
ベア901上に向けて下降させる。収容箱チャック80
1が搬入コンベア901上の所定の位置に達したことを
停止位置検知センサ815が検知すると、エレベータ昇
降用モータ808を停止し、チャック開閉用シリンダ8
11を駆動して収容箱チャック801を左右に開き、掴
んでいた収容箱t1 を開放して搬入コンベア901上に
移載する。
【0054】《収容箱チェンジャの構成と動作》図12
および図13に、図2中の収容箱チェンジャ9の具体的
な構造を示す。図12は収容箱チェンジャの全体構成を
示す略示斜視図、図13は収容箱キャリー910の開閉
蓋923の開閉機構の略示構造図である。
【0055】収容箱チェンジャ9は、大きく分けて、前
記エレベータ装置8からの収容箱を受け取る搬入コンベ
ア901、受け取った収容箱を組立ロボット位置まで運
ぶとともに空き収容箱を運び出す循環コンベア902、
運び出されてきた空き収容箱を収容箱搬出モジュール1
0(図2)へ送り出す搬出コンベア903からなる。
【0056】搬入コンベア901は、ローラ904、収
容箱の停止位置を決めるストッパ905、収容箱を押し
出すための上下動可能な押し爪906、押し爪906を
駆動する搬入シリンダ907、収容箱キャリー910の
開閉蓋開閉用のシリンダ908(図13)、収容箱の種
類検知用の光電センサ909などからなる。
【0057】前記エレベータ装置8によってローラ90
4上に載置された収容箱tは、ローラ904を回転駆動
することによってストッパ905に向けて移送される。
そして、ストッパ905に突き当たると、図示しない収
容箱検知手段が働いてローラ904を停止させ、収容箱
tを所定の位置に停止させる。
【0058】この位置で、ローラ904の搬送面より少
し低い位置に設けた光電センサ909によって収容箱t
の底面に貼られたコードラベル16(図7)の内容が読
み取られ、送られてきた収容箱が指定の部品を収容して
いる収容箱であるか否かが確認される。
【0059】なお、この実施例における光電センサ90
9は、光ファイバを介してコードラベルを読取る形式の
ものとしてあり、図にはこの光ファイバの先端部がロー
ラ604の間に示されている。この光ファイバの他端側
には光電変換素子(図示略)が設けられている。
【0060】一方、循環コンベア902は、左右両側に
それぞれ配置された2組一対の駆動ベルト911,91
2、この駆動ベルトに一定間隔で取り付けられた収容箱
キャリー9101 〜9104 を備えている。
【0061】収容箱キャリー9101 〜9104 の底面
に固定された軸913は、駆動ベルト912に固定され
た軸受914に遊嵌挿通した上で、リンク板915の一
端に固着されている。さらに、このリンク板915は、
その他端部において、もう一方の駆動ベルト911に固
定された軸受916に、回動自在に軸支されている。し
たがって、駆動ベルト911と912を同一速度で同期
して回転させれば、4つの収容箱キャリー9101 〜9
104 は、水平を保ちながら循環経路に沿って循環する
ことになる。
【0062】循環コンベア902の駆動機構たるモータ
917は、ベルト918を介して駆動軸919を回転駆
動する。この駆動軸919には、駆動ベルト911,9
12を駆動するための駆動用プーリ920が固着されて
いる。したがって、モータ917を回転させると、リン
ク板915が水平を保ちながら循環経路に沿って循環す
るので、このリンク板915に軸913で支持されてい
る収容箱キャリー9101 〜9104 も、それぞれ水平
を保ちながら、トレイ載置位置Pi 、部品供給位置Ps
、トレイ排出位置Po の間を循環することができる。
なお、ガイド板921は、収容箱キャリーが水平を保っ
て移動するように、駆動ベルト911,912をその下
面側からガイドするものである。
【0063】前述したエレベータ装置8からローラコン
ベア901上に載置された収容箱を、トレイ載置位置P
i に位置する収容箱キャリー9101 に載せるには、図
13に示すように、収容箱キャリー9101 の後端部に
軸922で開閉自在に取り付けられている開閉扉923
をシリンダ908によって押して開くと同時に、ローラ
コンベア901先端のストッパ905を倒す。
【0064】その後、左右の押し爪906を上昇させ
る。押し爪906がローラ904上に載置された収容箱
の後端下部に接触する高さまで上昇すると、搬送用シリ
ンダ907を駆動して押し爪906を収容箱キャリー9
101 に向かって移動させ、ローラコンベア904上の
収容箱を収容箱キャリー9101 内に押し込む。
【0065】収容箱が収容箱キャリー9101 内に押し
込まれると、シリンダ908(図13)が戻され、収容
箱キャリー9101 の開閉扉923がスプリング(図示
略)によって閉じ、収容箱は収容箱キャリー9101
の所定の位置に載置される。さらに、搬送用シリンダ9
07を図示の定位置に戻すとともに、押し爪906を下
降させ、収容箱キャリーへの収容箱の搬入動作を完了す
る。
【0066】前記のようにして収容箱を載置された収容
箱キャリー9101 は、前述した駆動ベルト911,9
12によって収容箱を水平に維持しながら組立ロボット
31への部品供給位置Ps (収容箱キャリー9102
示されている位置)まで移動され、該位置で停止され
る。
【0067】収容箱キャリー9101 が部品供給位置P
s に達すると、収容箱の進行方向の位置決めが行なわれ
る。この収容箱の進行方向の位置決めは、部品供給位置
Psの一方の側面に設けられている2つの位置決め用シ
リンダ924の軸先端に形成されたテーパー状のコマ
を、収容箱キャリーの側壁に開けられた逃げ穴を介し
て、収容箱tのフランジ11の台形状の切欠き部12,
13(図7)に嵌合させることによって行われる。
【0068】前記収容箱の位置決めが終了すると、組立
ロボット1(図2)による部品の取出しと組立作業が実
行される。組立ロボット1による部品の取出しが終了す
ると、収容箱チェンジャ9は部品供給位置Ps にある収
容箱キャリー9101 を収容箱キャリー9103 として
示した次の位置までシフトする。これにより、部品供給
位置Ps には後続する収容箱キャリー9102 が位置
し、上記したと同様にして組立ロボットによる部品の取
出しと組立作業が行なわれる。
【0069】この後続する収容箱キャリー9102 から
の部品の取出しも終了すると、収容箱チェンジャ9は再
びシフト動作を行なう。これによって、収容箱キャリー
9101 は収容箱排出位置Po に位置するようになる。
【0070】このとき、この収容箱排出位置Po に位置
した収容箱キャリー9101 内の収容箱に部品がまだ残
っていれば、この収容箱は収容箱チェンジャ9のシフト
動作によって再び部品供給位置Ps まで送られ、収容し
ている部品を組立ロボットに供給する。
【0071】上記のように循環シフトさせながら、部品
供給位置Ps において収容箱から部品を繰り返し取り出
していくと、ついには部品が無くなって収容箱は空にな
る。この収容箱内から部品を取り出す順序は、位置座標
テーブル上で予め定められているので、その最終位置の
部品が組立ロボット1により取出された時点で、収容箱
が空になったことを判定することができる。
【0072】収容箱が空になると、この空き収容箱の排
出処理が行なわれる。すなわち、収容箱排出位置Po 位
置には、収容箱キャリー910の開閉扉923の下部に
突き当ってこの扉を自動的に開くカムホロワー925、
収容箱の押しコマ926を取り付けられた収容箱排出用
ベルト927、この収容箱排出用ベルト927を駆動す
る駆動モータ928、駆動プーリ929、従動プーリ9
30、収容箱排出のための搬出コンベア903が備えら
れている。なお、搬出コンベア903は、ローラ931
とストッパ932からなる。
【0073】例えば、空き収容箱を載せた収容箱キャリ
ー9101 が上記部品供給位置Psから循環経路に沿っ
て収容箱排出位置Po に位置に達すると、収容箱キャリ
ー9101 の開閉扉923がカムホロワ925に当たっ
て自動的に開き、空き収容箱は収容箱キャリー9101
内から搬出可能な状態となる。
【0074】次いで、駆動モータ928により収容箱排
出用ベルト927を回転させることにより、このベルト
928に起立状態で取り付けられている押しコマ926
が収容箱キャリー9101 の底面部に設けられた切欠き
部を通って立上がり、収容箱キャリー9101 内の空き
収容箱をその後方から押しながら移動する。このため、
空き収容箱は収容箱キャリー9101 の底板上を滑りな
がら、ローラ931上に押し出される。
【0075】なお、このとき、収容箱キャリー9101
の前端部とローラ931との間にできる隙間部は、収容
箱キャリー9101 の開閉扉923が開いて橋渡しして
いるので、空き収容箱はこの上を滑ってローラ931側
へスムーズに押し出される。また、押しコマ926は、
空き収容箱を押し出し終わった時点で駆動モータ928
を逆回転させることにより、図示されている元の位置に
戻される。
【0076】その後、図示を略したモータによってロー
ラ931を回転駆動し、空き収容箱をストッパ930に
突き当たるまで移動して停止する。
【0077】《収容箱搬出モジュールの構成と動作》図
14に、図2中の収容箱搬出モジュール10の具体的な
構成を示す。収容箱搬出モジュール10は、前記収容箱
チェンジャ9から搬出された空き収容箱を段積みするた
めの段積機構を備えている。この段積機構は、ベルトコ
ンベア101、このコンベア101上に設けられた上下
方向昇降自在で収容箱のフランジ11(図7)に掛止可
能な左右一対の爪102(片側のみ示す)、段積み位置
を決めるストッパ103を備えている。
【0078】左右一対の爪102は、ガイド機構108
に沿って上下に移動する左右一対の台109(片側のみ
を示す)に取り付けられており、モータ104にベルト
結合された回転軸105によって駆動される左右一対の
チェーン106に取付けられたアーム107によって昇
降される。
【0079】さらに、段積機構は、前記爪102を空き
収容箱のフランジ11に向けて進退させるためのラック
110、前記台109に設けられたピニオン111、こ
のピニオン111を回転駆動するためのロータリーアク
チュエータ112を備えている。
【0080】段積みすべき空き収容箱がベルトコンベア
101上にない場合、爪102は段積みの対象となる空
き収容箱と干渉することのない或る高さ位置に待機して
いる。前述した収容箱チェンジャ9(図12)から空き
収容箱がベルトコンベア101上に送られきて、該空き
収容箱がストッパ103の位置まで達したことがセンサ
113によって検出されると、爪102は引き込んだ状
態のままで、台109は移送されてきた空き収容箱のフ
ランジよりも僅かに低い位置に移動する。
【0081】次いで、ロータリーアクチュエータ112
が起動され、爪102が空き収容箱のフランジ下面に向
けて突出される。その後、台109はモータ104によ
って上昇される。この台109の上昇によって、突出さ
れた爪102が空き収容箱のフランジ11(図7)の下
面に掛止めされ、そのまま空き収容箱をコンベア101
面から所定の高さ位置まで持ち上げる。そして、次の空
き収容箱が移送されてきてもぶつかることのないよう
に、台109はこの上昇位置で待機される。
【0082】前記待機状態において、次の空き収容箱が
ストッパ103の位置まで到着すると、台109は下降
される。この下降位置は、持ち上げられていた空き収容
箱を搬入されてきた次の空き収容箱の上に重ねて降ろす
位置であり、台109がこの位置に達して停止される
と、ロータリーアクチュエータ112が起動して爪10
2が引き込まれ、それまで持ち上げていた空き収容箱と
の掛止が解除される。これにより、新たに搬入された空
き収容箱の上に持ち上げられていた空き収容箱が降ろさ
れ、空き箱の段積みが行なわれる。
【0083】その後、爪102が引込んだ状態のまま
で、台109は一番下の空き収容箱のフランジより低い
位置まで下降される。次いで、ロータリーアクチュエー
タ112が起動して爪102が再び突出され、段積みさ
れた収容箱群の一番下の収容箱のフランジに下方から掛
止される。そして、モータ104の駆動によって台10
9が上昇し、段積みされた空き収容箱は爪102によっ
て所定の高さ位置まで持ち上げられ、待機状態に戻る。
【0084】上記の段積み動作を繰り返すことにより、
空き収容箱は一段づつ段積みされていくが、新たに搬入
された空き収容箱の上に持ち上げていた空き収容箱群を
降ろしたときに段積み上限スイッチ(図示せず)がオン
した場合、規定の高さまでの空き収容箱の段積みが完了
したと判定され、ロータリーアクチュエータ119が起
動して爪102が引き込まれる。これにより、爪102
と収容箱のフランジとの掛止が解除され、空き収容箱群
は新たに搬入された空き収容箱を最下段としてコンベア
101上に段積み状態で載置される。なお、この段積み
完了時には、台109は爪102が引っ込んだ状態のま
ま所定の高さ位置まで上昇され、待機状態に戻る。
【0085】次いで、ストッパ103を下降し、コンベ
ア101を回転駆動する。これによって、コンベア10
1上に段積みされて載置された空き収容箱群はローラコ
ンベア114へ向けて押し出され、コンベア114上に
ストックされる。
【0086】上記のようにコンベア114上にストック
された空き収容箱群は、後続の空き収容箱群が新たな段
積みを完了して押し出されてきたとき、この後続する収
容箱群に押されて前進する。この押されて前進する収容
箱群がストッパ115に突き当たる位置まで達するとセ
ンサ116がこれを検知し、ストッパ115が下降さ
れ、前進する空き収容箱群はそのまま収容箱搬出モジュ
ール10の外へ押し出される。そして、この押し出され
た空き収容箱群は無人車6(図2)などで受け取られ、
部品倉庫まで持ち帰られて再使用される。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る収
容箱ストックモジュールによるときは、お互いに独立し
て動作する2つの押し出し手段を用い、第1の押し出し
手段によって2つの収容箱待機部間における収容箱群の
受渡しを行なうとともに、第2の押し出し手段によって
第2の収容箱待機部内から収容箱を1個だけ押し出すよ
うにしたので、従来のベルトコンベアに比べて搬送機構
の構造と駆動制御をより簡潔化することができる。
【0088】また、請求項2に係る収容箱ストックモジ
ュールによるときは、積層された収容箱群を第1および
第2の収容箱待機部内の所定の位置に止めるためのスト
ッパを第1および第2の収容箱待機部の側壁面にそれぞ
れ設けたので、機構部品の取り付け位置が分散され、機
構部品が収容箱ストックモジュールの下面部にのみ集中
して下面部構造が複雑になることを防止できる。
【0089】また、請求項3に係る部品供給装置による
ときは、収容箱を一旦貯蔵するためのストック部として
前記請求項1または2記載の収容箱ストックモジュール
を用い、指定部品の入った収容箱を第2の押し出し手段
によってエレベータ装置の収容箱チャック内までオーバ
ーハングして押し出し、エレベータ装置の収容箱チャッ
クに直接手渡すように構成したので、収容箱ストックモ
ジュールからエレベータ装置に収容箱を移送するための
コンベアなどの搬送機構が不要となり、部品供給装置を
より簡潔に構成することができるとともに、構造簡単な
ために確実な部品供給動作を実現することができる。
【0090】また、請求項4に係る部品供給装置による
ときは、収容箱ストックモジュールを供給すべき部品の
種類数に応じて多段に積層配置するようにしたので、供
給する部品の種類が増減しても、収容箱ストックモジュ
ールを増減するだけで簡単に対処することができ、汎用
性に優れた部品供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る収容箱ストックモジュールの一実
施例の略示全体斜視図である。
【図2】本発明に係る部品供給装置を用いて構成した組
立機の全体構成を示す略示側面図である。
【図3】図1の収容箱ストックモジュールにおける第1
の押し出し部材部分における略示縦断面図である。
【図4】図1の収容箱ストックモジュールにおける第2
の押し出し部材部分における略示縦断面図である。
【図5】第2の押し出し部材の構造と動作の説明図であ
る。
【図6】第2の押し出し部材の他の構造例を示す図であ
る。
【図7】本発明で用いられる収容箱の構造を示す斜視図
である。
【図8】収容箱の寸法例を示す図である。
【図9】収容箱ストックモジュールにおける第1、第2
の押し出し部材の動作説明図である。
【図10】図2中のエレベータ装置の略示斜視図であ
る。
【図11】エレベータ装置における収容箱チャック部の
略示側面図である。
【図12】図2中の収容箱チェンジャの略示斜視図であ
る。
【図13】収容箱チェンジャにおける収容箱キャリーの
開閉蓋の開閉機構の略示構造図である。
【図14】図2中の収容箱搬出モジュールの略示斜視図
である。
【符号の説明】
1 組立ロボット 5 部品供給装置 6 無人車 7(71 〜73 ) 収容箱ストックモジュール 8 エレベータ装置 9 収容箱チェンジャ 10 収容箱搬出モジュール 705 第1の押し出し部材 706 第1押し出し部材用シリンダ 708 第2の押し出し部材 709 第2押し出し部材用シリンダ 710,711 ストッパ 714,715 分離爪 716,717 分離爪進退用シリンダ 718 分離爪昇降用シリンダ 719 第2の押し出し部材の基体部 720 可倒式押し出し片 721 軸 722 可倒ストッパ 723 バランス用ウェイト 801 エレベータ装置の収容箱チャック t(t1 〜t3 ) 収容箱 T(T1 〜T3 ) 収容箱群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−310325(JP,A) 特開 平4−201905(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 59/00 - 60/00 B65G 1/00 - 1/20 B23P 19/00 - 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品の種類数に対応した数だけ上下に積
    み重ねることができる筐体を有し、該筐体内の2つの待
    機位置間における収容箱群の受渡しとストック部からの
    収容箱の取り出しを行なうことのできる収容箱ストック
    モジュールであって、 部品の入った収容箱を積層した収容箱群を一旦貯蔵して
    待機する第1の収容箱待機部と、 該第1の収容箱待機部から移送されてくる収容箱群を一
    旦貯蔵して待機する第2の収容箱待機部とを備え、 前記第1の収容箱待機部は、積層状態で貯蔵された前記
    収容箱群を積層状態のまま前記第2の収容箱待機部内へ
    移送する第1の収容箱押し出し手段を有し、 前記第2の収容箱待機部は、貯蔵された積層状態の前記
    収容箱群の二段目以上の収容箱と最下段の収容箱とを上
    下に分離する収容箱分離手段と、 該分離された最下段の収容箱を外部へ押し出す第2の押
    し出し手段とを有することを特徴とする収容箱ストック
    モジュール。
  2. 【請求項2】 前記収容箱群を所定の待機位置に止める
    ためのストッパが前記第1および第2の収容箱待機部の
    側壁にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の収容箱ストックモジュール。
  3. 【請求項3】 ストック部に収容箱群を一旦貯蔵し、該
    貯蔵された収容箱群中から指定部品の入った収容箱を取
    り出し、エレベータ装置で所定の位置まで運び出すよう
    にした部品供給装置において、 前記ストック部として、請求項1または2記載の収容箱
    ストックモジュールを用い、 該収容箱ストックモジュールの第2の押し出し手段を前
    記エレベータ装置内までオーバーハングさせて押し出す
    ことにより、収容箱ストックモジュールから取り出され
    た収容箱をエレベータ装置の収容箱チャックに直接移載
    するようにしたことを特徴とする部品供給装置。
  4. 【請求項4】 供給すべき部品の種類数に応じて前記収
    容箱ストックモジュールを多段に積層配置したことを特
    徴とする請求項3記載の部品供給装置。
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