JPH09290935A - 原稿自動給排装置の原稿ホルダ搬送装置 - Google Patents

原稿自動給排装置の原稿ホルダ搬送装置

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JPH09290935A
JPH09290935A JP13141696A JP13141696A JPH09290935A JP H09290935 A JPH09290935 A JP H09290935A JP 13141696 A JP13141696 A JP 13141696A JP 13141696 A JP13141696 A JP 13141696A JP H09290935 A JPH09290935 A JP H09290935A
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JP13141696A
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English (en)
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Hideshi Horikawa
英志 堀川
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルスモータの特性を利用することにより、
固定機構を特に設けることなく原稿ホルダを一定位置に
保持することができて、装置構成を簡略化することがで
きる。 【解決手段】 移動自在に構成されて入力スキャナーと
の間で原稿ホルダを搬送する原稿自動給排装置の原稿ホ
ルダ搬送装置であって、原稿ホルダを収納し、かつ、原
稿ホルダを搬送方向に案内する第1供給ガイド部36a
1 ,第2供給ガイド部36a2 と、原稿ホルダ側面に当
接して原稿ホルダを移動させる供給移動機構36gと、
原稿ホルダ移動機構36gを駆動する供給パルスモータ
36cと、供給移動機構36gおよび供給パルスモータ
36cにより原稿ホルダを収納した際に、供給パルスモ
ータ36cの回転角度を一定に保持するように励磁する
制御部とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を保持する原
稿ホルダを収納した状態で移動自在に構成され、画像読
み取り部との間で原稿ホルダを搬送する原稿自動給排装
置の原稿ホルダ搬送装置に係り、特に原稿ホルダを一定
位置に保持する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の原稿自動給排装置の原稿
ホルダ搬送装置として、例えば、原稿ホルダに挟持され
た原稿を光学的に読み取るための入力スキャナーと、こ
の入力スキャナーから一定距離を隔てて配設されている
複数枚の原稿ホルダ格納用のストッカとの間に配設され
るものがある。この原稿ホルダ搬送装置は、ストッカに
積層格納されている複数枚の原稿ホルダのうちから一枚
の原稿ホルダを収納し、この状態で入力スキャナーの給
排口の高さ位置にまで上昇してその原稿ホルダを入力ス
キャナーに供給し、原稿ホルダが保持する原稿の読み取
り処理の後、入力スキャナーから排出された読み取り済
の原稿ホルダを収納し、この状態で下降してその原稿ホ
ルダをストッカに排出するように、原稿ホルダを収納し
た状態で上下方向に移動可能に構成されている。
【0003】具体的には、原稿ホルダを水平姿勢で収納
し、原稿ホルダを搬送方向に案内するガイド部と、原稿
ホルダに当接してガイド部に沿って原稿ホルダを搬送方
向へ移動させる原稿ホルダ移動機構と、この原稿ホルダ
移動機構を駆動する電動モータとを備えたものがある。
この場合、電動モータを一方向に回転駆動することによ
り原稿ホルダ移動機構を介して原稿ホルダを収納し、上
昇移動した後、電動モータを同方向に回転駆動して入力
スキャナーにその原稿ホルダを供給する。そして、電動
モータを他方向に回転駆動することにより、入力スキャ
ナーから排出された、読み取り処理を終えた原稿ホルダ
を収納して、下降移動した後に、電動モータを同方向に
回転駆動することにより、ストッカにその原稿ホルダを
格納する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、原稿自動給排装置の原稿ホルダ搬送装
置は、原稿ホルダを収納した状態で上下方向に移動する
必要があるが、例えば、原稿ホルダを収納した状態で高
速に下降した場合には、慣性力によりその原稿ホルダが
原稿ホルダ搬送装置からずれたり、極端な場合には飛び
出す恐れがあるので、収納した原稿ホルダを装置内の一
定位置に固定するための固定機構が必要となって装置が
複雑化するという問題点がある。また、上下方向でな
く、水平方向に移動可能に構成されている原稿ホルダ搬
送装置であっても、慣性力によって原稿ホルダがずれた
り滑落する恐れがあるので、やはり原稿ホルダの固定機
構が必要になり上記のような問題が生じる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、パルスモータの特性を利用することに
より、固定機構を特に設けることなく原稿ホルダを一定
位置に保持することができて、装置構成を簡略化するこ
とができる原稿自動給排装置の原稿ホルダ搬送装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、本発明に係る原稿自動給排装置の原稿ホルダ搬送装
置は、原稿を保持する原稿ホルダを収納した状態で移動
自在に構成され、画像読み取り部との間で原稿ホルダを
搬送する原稿自動給排装置の原稿ホルダ搬送装置であっ
て、原稿ホルダを収納し、かつ、原稿ホルダを搬送方向
に案内するガイド部と、搬送方向とほぼ一致する方向の
原稿ホルダ側面に当接して、前記ガイド部に沿って原稿
ホルダを移動させる原稿ホルダ移動機構と、前記原稿ホ
ルダ移動機構を駆動するパルスモータと、前記原稿ホル
ダ移動機構および前記パルスモータにより前記ガイド部
に原稿ホルダを収納した際に、前記パルスモータの回転
角度を一定に保持するように励磁を行う制御部と、を備
えていることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の作用は次のとおりである。原稿ホルダ
は、搬送方向とほぼ一致する方向の原稿ホルダ側面に原
稿ホルダ移動機構が当接した状態でパルスモータ(ステ
ップモータ、ステッピングモータとも呼ばれる)が回転
駆動されることにより、ガイド部に沿って移動されて収
納される。例えば、制御部は、原稿ホルダを収納する際
にはパルスモータに回転方向を指示する方向信号を出力
しつつ、所定のパルス列を所定の周波数でパルスモータ
に出力して励磁することにより、原稿ホルダ移動機構が
その回転数に応じた速度で動作して原稿ホルダをガイド
部内に収納する。このように原稿ホルダを収納した際
に、制御部は、パルスモータの回転角度を一定に保つよ
うに励磁を行う。例えば、制御部がパルスモータに出力
するパルス列の周波数を徐々に低くしてゆき最終的にパ
ルス列を出力しないようにすると、パルスモータはその
回転角度を保持しようとするので、原稿ホルダ移動機構
を停止させることができる。この状態では、パルスモー
タのブレーキ特性によって原稿ホルダを一定のトルクで
保持することができるので、原稿ホルダ搬送装置を高速
で移動させたとしても、原稿ホルダがずれたり飛び出し
たり滑落するといった不都合を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係る原稿
ホルダ搬送装置を備えている原稿自動給排装置の概略構
成を示す斜視図である。図中、符号1は後述する原稿ホ
ルダに保持された原稿を光学的に読み取るための入力ス
キャナーであり、原稿ホルダを所定の位置に設定する原
稿テーブル(図示省略)や、原稿ホルダの原稿を光学的
に読み取る光学系(図示省略)を内蔵している。入力ス
キャナー1の一側面には、原稿ホルダを取り入れるとと
もに読み取った原稿ホルダを排出するための給排口1a
が形成されている。なお、この入力スキャナー1は、本
発明の画像読み取り部に相当するものである。
【0009】入力スキャナー1の給排口1aに対向する
位置には、一定距離を隔ててストッカ収納部10が配設
されている。なお、通常、ストッカ収納部10はその全
体をカバーによって覆われているが、この図では説明の
都合上その図示を省略している。このストッカ収納部1
0は、その下方に複数個のストッカ15を着脱自在に収
納することができ、この実施例では3個のストッカ15
を上下方向に積層して収納できるようになっている。各
ストッカ15は、それぞれ5枚の原稿ホルダ20(20
a,20b,20c,………)を上下方向に予め積層し
て格納するようになっており、通常は、装置オペレータ
によってストッカ収納部10から取り出されて、処理順
序に応じて各原稿ホルダ20を格納されるようになって
いる。
【0010】入力スキャナー1とストッカ収納部10と
の間には、ストッカ15が原稿ホルダ20を積層してい
る上下方向に移動可能に構成された原稿ホルダ搬送装置
30が配備されている。原稿ホルダ搬送装置30は、入
力スキャナー1とストッカ収納部10との間で原稿ホル
ダ20を供給/排出するための給排機構31と、給排機
構31を積層方向に沿って上下方向に昇降させるための
昇降機構40とによって構成されている。
【0011】まず、給排機構31について簡単に説明す
ると、給排機構31は、その上部に、ストッカ収納部1
0から入力スキャナー1に対する供給方向にのみ原稿ホ
ルダ20を水平姿勢で搬送供給するための供給部36を
備えている一方、その下部に、入力スキャナー1からス
トッカ収納部10に対する排出方向にのみ読み取り済の
原稿ホルダ20を水平姿勢で搬送排出するための排出部
37を備えている。また、給排機構31の一外側面であ
る側板38には、後述する昇降機構40のガイド軸に沿
って摺動するガイド部材39が取り付けられている。な
お、上記の供給方向および排出方向は、本発明における
搬送方向に相当する。
【0012】昇降機構40は、平面視で給排機構31の
一側方(ストッカ収納部10側からみて左側)にのみ積
層方向に沿って配設された2本のガイド軸41と、これ
らのガイド軸41の下端部付近に配設されたパルスモー
タ42とから構成されている。パルスモータ42は、ガ
イド軸41の下端部付近に配設されている主動プーリ4
3と、ガイド軸41の上端部付近に配設されている従動
プーリ44との間に掛けわたされたタイミングベルト4
5を駆動して、その一部位に取り付けられた上記の給排
機構31を2本のガイド軸41に沿って昇降駆動するよ
うになっている。
【0013】次に、図2および図3を参照して上述した
給排機構31について詳細に説明する。なお、図2は給
排機構31の構成を示す斜視図であり、図3は図2の給
排機構31の左右を反転させて下方から見た斜視図であ
る。
【0014】上記の側板38には、原稿ホルダ20の搬
送方向とほぼ直交する方向に一対の水平ガイド軸38a
が連結されている。この水平ガイド軸38aの一端部付
近には、側板38の内側に並設された水平移動側板38
bがその方向に沿って移動可能に取り付けられており、
その他端部付近には、立設された一対の水平移動部材3
8cがその方向に沿って移動可能に取り付けられてい
る。一対の水平ガイド軸38aの間には、両端部付近に
互いに逆方向となるネジ部を形成された水平駆動軸38
dが並設されており、この両端部付近のネジ部には上記
の水平移動側板38bと上記の水平移動部材38cが螺
合されている。上記の水平移動側板38bには、原稿ホ
ルダ20の幅とほぼ同じ幅を有する支持板38eが取り
付けられている。また、上記一対の水平移動部材38c
には、原稿ホルダ20の排出方向に沿って把持部材38
fが配設されている。この把持部材38fは、その内側
の両端部に、水平方向に回転自在のローラ38gを上下
に積層して配備している。上記の水平駆動軸38dは、
側板38から外部側方に突出しており、その突出した部
分と、水平方向に向けて側板38に配設されたパルスモ
ータ38hの回転軸とに無端のタイミングベルト38i
が掛け渡されている。なお、上記の水平ガイド軸38a
と、水平移動側板38bと、水平移動部材38cと、水
平駆動軸38dと、支持板38eと、把持部材38f
と、ローラ38gと、タイミングベルト38iとは、把
持機構38jを構成している。
【0015】上記支持板38eは、その水平移動側板3
8b側の上部(つまり供給部36)に、供給・排出方向
(搬送方向)に沿って形成され、原稿ホルダ20の厚さ
よりも僅かに大きな間隙を有する第1供給ガイド部36
1 を備えている一方、その水平方向の反対側の上部
に、同様の第2供給ガイド部36a2 を備えている。な
お、これらの第1供給ガイド部36a1 と第2供給ガイ
ド部36a2 とは、原稿ホルダ20を収納し、かつ、原
稿ホルダ20を搬送方向(供給方向)に案内するもので
あり、本発明のガイド部に相当するものである。
【0016】第1供給ガイド部36a1 の長手方向の両
端部には、鉛直方向に沿う回転軸を有する一対の従動プ
ーリ36bが配設されており、これら一対の従動プーリ
36bと供給パルスモータ36cの回転軸に連動連結さ
れた主動プーリ36dとには、第1供給ガイド部36a
1 の上下方向の間隔よりも小さな、原稿ホルダ20の厚
さよりも幅広な無端の供給ベルト36eが掛け渡されて
いる。第2供給ガイド部36a2 の長手方向におけるほ
ぼ中央部には、第1供給ガイド部36a1 と第2供給ガ
イド部36a2 とによって水平姿勢で収容された原稿ホ
ルダ20を、第1供給ガイド部36a1 側に向けて付勢
するための、回転ローラおよび引っ張りバネを含む供給
付勢部36fが配設されている。なお、上述した第1供
給ガイド部36a1 と、第2供給ガイド部36a2 と、
従動プーリ36bと、主動プーリ36dと、供給ベルト
36eと、供給付勢部36fとは、供給移動機構36g
を構成している。この供給移動機構36gは、第1供給
ガイド部36a1 および第2供給ガイド部36a2 によ
って案内された原稿ホルダ20の、供給方向とほぼ一致
する方向の一側面に供給ベルト36eが当接して原稿ホ
ルダ20を供給方向に移動させるものであり、本発明の
原稿ホルダ移動機構に相当するものである。また、供給
パルスモータ36cが本発明におけるパルスモータに相
当する。
【0017】また、排出部37は、上述した供給部36
と類似の構成を採っている。すなわち、支持板38e
は、その水平移動側板38b側の下部(つまり排出部3
7)に、第1排出ガイド部37a1 を備えている一方、
その水平方向の反対側の下部に、同様の第2排出ガイド
部37a2 を備えている。そして、同様に、従動プーリ
37bと、排出パルスモータ37cと、主動プーリ37
dと、排出ベルト37eと、排出付勢部37fとを備
え、排出パルスモータ37cを除いて排出移動機構37
gを構成している。なお、これらの第1排出ガイド部3
7a1 と第2排出ガイド部37a2 とは、原稿ホルダ2
0を収納し、かつ、原稿ホルダ20を搬送方向(排出方
向)に案内するものであり、本発明のガイド部に相当す
るものであり、排出パルスモータ37cは上述した供給
パルスモータ36cと同様に本発明におけるパルスモー
タに相当するものである。また、この排出移動機構37
gは、第1排出ガイド部37a1 および第2排出ガイド
部37a2 によって案内された原稿ホルダ20の、排出
方向とほぼ一致する方向の一側面に排出ベルト37eが
当接して原稿ホルダ20を排出方向に移動させるもので
あり、上述した供給移動機構36gと同様に本発明の原
稿ホルダ移動機構に相当する。また、排出パルスモータ
37cが本発明におけるパルスモータに相当する。
【0018】なお、上述した入力スキャナー1と、供給
パルスモータ36cを含む供給移動機構36gと、排出
パルスモータ37cを含む排出移動機構37gと、把持
パルスモータ38hを含む把持機構38jと、パルスモ
ータ42を含む昇降機構40とは、図4に示すように制
御部50によって統括制御されるようになっている。な
お、上記供給パルスモータ36cおよび上記排出パルス
モータ37cは正逆のいずれか一方のみに回転駆動さ
れ、上記把持パルスモータ38hおよび上記パルスモー
タ42は正逆の両方向に回転駆動されるようになってい
る。また、この制御部50は、図示しないRAMやRO
Mに格納されている制御プログラムによって後述するよ
うに各部を制御するようになっており、処理開始や停止
などの装置に与えられる指示は指示部51を介して制御
部50に与えられるようになっている。また、上述した
各部の説明では省略したが、供給移動機構36gは、そ
の供給部36に原稿ホルダ20が適切に搬入されたか否
かを判断するための、原稿ホルダ20の搬入位置を確認
する複数個のセンサ36s(以下の各センサを含め各図
1,図2,図3中の図示省略)を備え、排出移動機構3
7gも同様に、原稿ホルダ20の搬入位置を確認するた
めの複数個のセンサ37sを備えている。また、把持機
構38jは、把持動作の際に水平移動側板38bが正常
に水平移動したか否かを確認するための複数個のセンサ
38sを備えている。各センサ36s,37s,38s
は、制御部50に接続されてそれぞれ出力信号が監視さ
れている。
【0019】次に、図5のフローチャートおよび図6〜
図8を参照して、上述した原稿ホルダ搬送装置30によ
る原稿ホルダ20の搬送動作について説明する。詳細に
は、把持機構38jによる原稿ホルダ20の把持動作お
よび供給部36を介しての供給に係る原稿ホルダ20の
搬送動作について説明する。なお、以下の説明では、供
給部36における供給に係る搬送動作を例に採って説明
するが、排出部37における排出に係る搬送動作は、原
稿ホルダの搬送方向が排出方向となるだけで把持機構3
8jの動作は以下の説明と同様である。
【0020】初期状態は、図6(a)に示すように、原
稿ホルダ搬送装置30が昇降機構40によって昇降移動
されて、その給排機構31の供給部36が搬送対象の原
稿ホルダ20の高さ位置にまで上昇され、その把持機構
38jが開放動作(把持動作を解除)した状態である。
つまり、把持パルスモータ38hが一方側に回転駆動さ
れることにより、水平駆動軸38dが回転駆動され、把
持部材38fおよび水平移動側板38bが一対の水平ガ
イド軸38aに沿って水平方向外方に互いに移動してそ
れらの間隔が広がった状態である。
【0021】ステップS1(原稿ホルダを把持) 図6(b)に示すように、把持機構38jが原稿ホルダ
20の先端部分を把持する。すなわち、把持パルスモー
タ38hが他方側に回転駆動されることにより、水平駆
動軸38dが回転駆動され、把持部材38fおよび水平
移動側板38bが一対の水平ガイド軸38aに沿って水
平方向内方に向けて互いに同距離だけ移動接近して、そ
れらの間隔が狭まった状態である。この動作によって、
把持部材38fの一対のローラ38gのうちのストッカ
15側のローラ38gと、供給ベルト36eとによって
原稿ホルダ20の先端部付近の両側部分が把持されるこ
とになる。なお、把持駆動機構38jが駆動されたとき
には、上述した把持機構38jのセンサ38s(図4)
によって正常に把持動作が実行されたか否かが制御部5
0によって監視されている。
【0022】ステップS2(原稿ホルダを供給方向へ移
動) 上記(図6(b))のように原稿ホルダ20を把持した
状態で、供給パルスモータ36cを回転駆動すると、原
稿ホルダ20はローラ38gと供給ベルト36eによっ
て把持されたまま、その一側面に当接した供給ベルト3
6eおよびローラ38gにより供給方向に移動されるこ
とになる。この供給パルスモータ36cの駆動方法につ
いては、周知であるが簡単に説明すると、例えば、制御
部50が供給パルスモータ36cの自起周波数よりも低
い周波数のパルス列を出力し、徐々にその周波数を上げ
て、所望する回転速度にまで上昇させ、その後、パルス
列の周波数を一定に保つことにより、一定速度で原稿ホ
ルダ20を供給方向へ移動させる。
【0023】ステップS3(収納完了?) 供給部36に配設されている図示しない各種のセンサ3
6sによって原稿ホルダ20が検出されるまで上記のス
テップS2を繰り返す。これにより原稿ホルダ20が把
持された状態で供給方向に移動され、予め設定された所
定距離だけ水平移動されて、供給部36内の収納位置で
原稿ホルダ20の搬送が停止される。このとき、念のた
めに供給移動機構36gのセンサ36s(図4)によっ
てその搬送位置が確認される。なお、供給パルスモータ
36cを停止するには、例えば、回転の方向を定める方
向信号だけを出力しておいて、所定のパルス列の周波数
を徐々に下げてゆき、最終的にパルス列を出力しないよ
うにすればよい。
【0024】ステップS4(把持動作の解除) そして搬送位置が正常であるならば、図7(a)に示す
ように、把持パルスモータ38hが一方側に回転駆動さ
れることによって、把持機構38jの把持動作が解除さ
れる。この状態では、供給部36に収容された原稿ホル
ダ20は、その一側面の中央部付近のみが供給付勢部3
6fによって供給ベルト36e側に付勢されてその搬送
位置が保持される。
【0025】ステップS5(回転角度を一定に保持) 供給パルスモータ36cが制御部50により停止状態を
保つように制御される。実際には、上記のステップS3
において収納完了と判断された時点で供給パルスモータ
36cの回転駆動が停止され、この状態を〔ステップS
7まで〕保持する。供給パルスモータ36cの具体的な
制御は、ステップS5に述べたとおりである。これによ
り供給パルスモータ36cは、一定の回転角度を保持す
るように励磁され続けるので、パルスモータのブレーキ
特性により強力なトルクで確実にその搬送位置が保持さ
れる。つまり、励磁され続けている供給パルスモータ3
6cによって供給ベルト36eが一定位置に保持される
ので、原稿ホルダ20を係止して一定位置に保持するた
めの固定機構を特に設けることなく、給排機構31が昇
降する際の慣性やその他の要因により原稿ホルダ20に
多少外力が加わったとしても、その搬送位置を一定位置
に保持することができて、原稿ホルダ搬送装置30から
原稿ホルダ20が飛び出したりあるいはずれたり滑落す
るような不都合が防止できる。したがって、装置構成を
簡略化することができ、信頼性の高い装置を実現するこ
とができる。
【0026】ステップS6(給排機構を移動) 原稿ホルダ20が供給部36の搬送位置に収容される
と、給排機構31の供給部36が入力スキャナー1の給
排口1aの高さに一致するように昇降機構40によって
上昇される。上述したように原稿ホルダ20は、供給パ
ルスモータ36cのブレーキ特性により一定位置に保持
されている関係上、原稿ホルダ搬送装置30を高速で昇
降駆動しても位置ずれなどの不都合が生じないので、ス
トッカ10と入力スキャナー1との間での搬送時間を短
縮することができる。その結果、装置のスループットを
向上させることができる。
【0027】ステップS7(原稿ホルダを供給方向へ移
動) 上記ステップS5における回転角度の一定保持動作を解
除して、原稿ホルダ20を供給方向へ移動する。すなわ
ち、図7(b)に示すように、供給パルスモータ36c
が回転駆動されることにより、原稿ホルダ20が水平姿
勢のまま供給方向に向けて水平移動される。
【0028】ステップS8(原稿ホルダを把持) 原稿ホルダ20が所定距離だけ水平移動されると、供給
パルスモータ36cの回転駆動が一旦停止され、図8
(a)に示すように、把持機構38jが再度動作され
る。つまり、図7(b)に示した状態で原稿ホルダ20
を水平移動させてゆくと、その一側面の中央部だけしか
付勢されていない関係上、原稿ホルダ20が入力スキャ
ナー1側に進行する際に進入方向が不安定となる恐れが
ある。そこで、把持機構38jを再び動作させて原稿ホ
ルダ20の進入方向を安定させる。
【0029】ステップS9(原稿ホルダを入力スキャナ
ーへ供給) 原稿ホルダ20を再び把持機構38jによって把持した
後、図8(b)に示すように、供給パルスモータ36c
を回転駆動することによって、原稿ホルダ20を入力ス
キャナー1内に搬入する。このとき原稿ホルダ20は、
その後端部付近までローラ38gによって把持されてい
るので、入力スキャナー1への進入方向を安定させて状
態で最後まで搬入することができる。
【0030】なお、上記の実施例では、原稿ホルダ移動
機構に相当する供給移動機構36gおよび排出移動機構
37gが、搬送方向に直交する方向の、原稿ホルダ20
の一側面だけを供給ベルト36eおよび排出ベルト37
eにより移動させる構成としたが、原稿ホルダ20の他
側面側にも供給/排出ベルトを設けて、両側面に当接し
て搬送方向に移動させる構成としてもよい。
【0031】また、上記の原稿ホルダ搬送装置30は、
原稿ホルダ20を水平姿勢で搬送する装置を例に採って
説明したが、本発明はこのような形態に限定されるもの
ではない。例えば、原稿ホルダ20の両側面を垂直にし
た状態で搬送するようにしてもよい。
【0032】また、上記の説明では、原稿自動給排装置
として、ストッカ15を収納するストッカ収納部10を
備えているものを例に採って説明したが、ストッカ収納
部10は必須ではなく、例えば、入力スキャナー1と原
稿ホルダ搬送装置30のみで構成された原稿自動給排装
置でもよい。この場合には、原稿ホルダ搬送装置30の
供給部36に原稿ホルダ20を手動で(手差し)装着す
ればよい。また、上述した原稿ホルダ搬送装置30は、
上部に供給部36と下部に排出部37を積層した給排機
構31としたが、供給と排出とを兼用する供給排出部と
してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、パルスモータの回転角度を一定に保つように
励磁することにより生じる、パルスモータのブレーキ特
性を利用することによって原稿ホルダを一定のトルクで
保持することができるので、原稿ホルダ搬送装置を高速
で移動させたとしても、原稿ホルダが飛び出したり滑落
するといった不都合を防止することができる。つまり、
原稿ホルダの固定機構などを特に設けることなく、原稿
ホルダを一定位置に保持することができるので、装置構
成を簡略化することができる。その結果、原稿ホルダ搬
送装置の移動速度を高めて搬送に係る時間を短縮するこ
とができるので、原稿自動給排装置のスループットを向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る原稿ホルダ搬送装置を採用した原
稿自動給排装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】原稿ホルダ搬送装置を示す斜視図である。
【図3】原稿ホルダ搬送装置を下方からみた斜視図であ
る。
【図4】制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図5】原稿ホルダの搬送動作を示すフローチャートで
ある。
【図6】搬送動作の説明に供する図である。
【図7】搬送動作の説明に供する図である。
【図8】搬送動作の説明に供する図である。
【符号の説明】
1 … 入力スキャナー(画像読み取り部) 10 … ストッカ収納部 15 … ストッカ 20(20a,20b,……) … 原稿ホルダ 30 … 原稿ホルダ搬送装置 31 … 給排機構 36 … 供給部 36a1 … 第1供給ガイド部(ガイド部) 36a2 … 第2供給ガイド部(ガイド部) 36c … 供給パルスモータ(パルスモータ) 36d … 主動プーリ 36g … 供給移動機構(原稿ホルダ移動機構) 37 … 排出部 37a1 … 第1排出ガイド部(ガイド部) 37a2 … 第2排出ガイド部(ガイド部) 37c … 排出パルスモータ(パルスモータ) 37d … 主動プーリ 37g … 排出移動機構 38 … 側板 38h … 把持パルスモータ 38j … 把持機構 40 … 昇降機構 42 … パルスモータ 50 … 制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を保持する原稿ホルダを収納した状
    態で移動自在に構成され、画像読み取り部との間で原稿
    ホルダを搬送する原稿自動給排装置の原稿ホルダ搬送装
    置であって、 原稿ホルダを収納し、かつ、原稿ホルダを搬送方向に案
    内するガイド部と、 搬送方向とほぼ一致する方向の原稿ホルダ側面に当接し
    て、前記ガイド部に沿って原稿ホルダを移動させる原稿
    ホルダ移動機構と、 前記原稿ホルダ移動機構を駆動するパルスモータと、 前記原稿ホルダ移動機構および前記パルスモータにより
    前記ガイド部に原稿ホルダを収納した際に、前記パルス
    モータの回転角度を一定に保持するように励磁する制御
    部と、 を備えていることを特徴とする原稿自動給排装置の原稿
    ホルダ搬送装置。
JP13141696A 1996-04-25 1996-04-25 原稿自動給排装置の原稿ホルダ搬送装置 Pending JPH09290935A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007290388A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Mutoh Holdings Co Ltd プリンタ

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JP2007290388A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Mutoh Holdings Co Ltd プリンタ

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