JP7059821B2 - シート搬送装置、画像読取り装置および画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、画像読取り装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、シート搬送装置、画像読取り装置および画像形成装置に関する。
画像読取装置などの下部ユニットに原稿給送装置などの上部ユニットを開閉自在に連結するヒンジ装置であって、下部ユニットに固定する第1の取付部材と、上部ユニットに固定する第2の取付部材と、第1の取付部材と第2の取付部材とを回動自在に連結する回転軸と、第1第2の取付部材を回転軸を中心に拡開する圧縮スプリングと、圧縮スプリングの弾発力を規制する制動部材と、を備え、圧縮スプリングは先端部に押圧係合部を備えるように第1第2の取付部材の一方に配置され、制動部材は押圧係合部と当接する制動面を備えるように第1第2の取付部材の他方に配置され、押圧係合部と制動面との係合位置と回転軸の軸支位置とは高さ位置が調整自在となるように第1第2の取付部材の一方に支持されているヒンジ装置が知られている(特許文献1)。
特開2007-300247号公報
本発明は、搬送されるシートの斜行を抑制することができるシート搬送装置、画像読取り装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のシート搬送装置は、
シートを搬送する第1搬送手段と、
前記第1搬送手段の搬送方向下流側に配置されて前記第1搬送手段が搬送している前記シートを搬送する第2搬送手段と、
前記第1搬送手段と前記第2搬送手段との間のシート搬送路に設けられ、搬送される前記シートに接触することで前記シートを前記第2搬送手段に案内する案内手段と、を備え、
前記案内手段は、前記シートの搬送方向に沿った接触長さが前記シートの搬送方向と交差する方向において異なっている、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記シート搬送装置は、前記シートの搬送方向と交差する方向の奥側を開閉支点として開閉可能であり、前記案内手段は、前記開閉支点側が手前側に比べて前記接触長さが長い、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載のシート搬送装置において、
前記案内手段は、前記シートの搬送方向と交差する方向における奥側に配置された第1案内部材と、前記シートの搬送方向と交差する方向における手前側に配置された第2案内部材とからなり、前記第1案内部材が前記第2案内部材に比べて前記接触長さが長い、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載のシート搬送装置において、
前記第2搬送手段は、固定ローラと変位ローラのニップ部に前記シートを挟んで搬送する搬送ローラ対であり、前記第1案内部材は前記シートを前記ニップ部に向けて案内し、前記第2案内部材は前記シートを前記変位ローラの外周面に向けて案内する、
ことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載のシート搬送装置において、
前記案内手段は、一端が前記シート搬送路に固定され、他端が前記ニップ部のシート搬送方向上流側において前記変位ローラを覆うように突出するフィルム状のマイラーである、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項に記載の画像読取り装置は、
シートの画像を読み取る撮像手段と、
前記撮像手段が前記シートを読み取る読取り位置に前記シートを搬送する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、を備えた、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項に記載の画像形成装置は、
シートの画像を読み取る請求項に記載の画像読取り装置と、
前記画像読取り装置で読み取った画像を記録媒体に記録する画像記録手段と、を備えた、
ことを特徴とする。
請求項1、6、7に記載の発明によれば、搬送されるシートの斜行を抑制することができる。
請求項2、3、4に記載の発明によれば、搬送されるシートの幅方向における奥側の搬送負荷を手前側に比べて減少させることができる。
請求項に記載の発明によれば、搬送されるシートを第2搬送手段のニップ部近傍まで導くことができる。
本実施形態に係る画像形成装置の全体を示す斜視図である。 、図2は本実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面模式図である。 本実施形態に係る画像読取装置の内部構成を示す断面模式図である。 本実施形態に係るシート搬送装置が適用された画像読取装置の内部構成を示す断面模式図である。 画像読取装置におけるシートの搬送を示す断面模式図である。 シート搬送装置の画像読取時のタイミングチャートである。 シート搬送装置の開閉機構側の浮き量の一例を示す図である。 リードスキューの測定を説明する図である。 シート搬送装置の開閉機構側の浮き量とリードスキューの変化量との関係を示す図である。 本実施形態に係るシート搬送装置に取り付けられる案内部材の一例を示す図である。 案内部材が取り付けられた第1原稿搬送路の要部を示す模式図である。 案内部材の作用を説明する図である。 変形零に係る案内部材が取り付けられた第1原稿搬送路の要部を示す模式図である。 実施例におけるリードスキューの補正の一例を示す図である。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(1)画像形成装置の構成
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の全体を示す斜視図、図2は本実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面模式図、図3は本実施形態に係る画像読取装置20の内部構成を示す断面模式図である。
以下、図面を参照しながら、画像形成装置1の全体構成を説明する。
(1.1)全体構成と動作
画像形成装置1は、原稿から画像を読み取って画像データに変換する画像読取装置20、読み取った画像データを記録媒体としての用紙に印刷する画像記録手段としての画像形成部30、ユーザーインターフェイスとしての操作情報部40、画像処理部50、を備えて構成されている。
画像読取装置20は、原稿積載台21と、シート搬送装置22と、シート搬送装置22によってシートの一例としての原稿Gを搬送しながら原稿Gの第1面を読み取る読取部23A、第2面を読み取る読取部23B、原稿Gを停止(固定)した状態で読み取る原稿固定式の読取部24、制御部25(不図示)とを備えて構成されている。
シート搬送装置22は、原稿積載台21上に積載された原稿Gを上から順に取り出して一枚ずつ読取部23Aに搬送する。読取部23Aでは、シート搬送装置22から搬送される原稿Gの画像を光学的に読み取って電気信号である画像データに変換される。
読取部23Aで第1面の画像が読み取られた原稿Gは、読取部23Bで第2面を読み取られながら、原稿積載台21の下方に形成された排出収容部26に排出される。
読取部23Aは、シート搬送装置22の第1原稿搬送路231と対向する領域に原稿Gからの反射光を光電変換して読み取るライン型のCCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像素子を配置して構成されている。読取部23Bは、密着型のイメージセンサからなり、原稿Gの第2面を読み取る。
読取部24は、原稿Gを載置するプラテンガラス24Aの下方領域を照明機器と反射板、レンズ等の光学部品を、往復移動する移動体(キャリッジ)に搭載し、原稿Gからの反射光を撮像素子に導いて読み取らせるように構成されている。
画像形成部30は、給紙装置31、露光装置32、感光体ユニット33、現像装置34、転写装置35、定着装置36を備えて構成され、画像処理部50から受け取った画像情報を給紙装置31から送り込まれた用紙P上にトナー像として形成する。
画像形成部30の底部には、用紙Pが積載された給紙装置31が設けられ、規制板(不図示)で幅方向位置が決められた用紙Pは、上側から1枚ずつ用紙引き出し部311により後方に引き出された後、レジストローラ対312のニップ部まで搬送される。
感光体ユニット33は、給紙装置31の上方に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する感光体ドラム331を備えている。それぞれの感光体ドラム331上にはそれぞれの現像装置34によってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像が形成される。
各感光体ユニット33の感光体ドラム331に形成された各色トナー像は、転写装置35の中間転写ベルト351上に順次静電転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。中間転写ベルト351上の重畳トナー像は、レジストローラ対312から送り出され、搬送ガイドにより案内された用紙Pに二次転写ローラ352によって一括転写される。
転写装置35においてトナー像が一括転写された用紙Pは、トナー像が未定着の状態で定着装置36に搬送され、一対の加熱モジュール361と加圧モジュール362により、加熱と圧着の作用でトナー像が定着される。
定着トナー像が形成された用紙Pは、搬送ガイドによってガイドされ、排出ローラ対363から胴内空間SRの排出トレイTに排出・収容される。
画像読取装置20の前面側には、ユーザーインターフェイスとしての操作情報部40が配置されている。操作情報部40は、液晶表示パネル、各種操作ボタン、タッチパネル等を組み合わせて構成され、画像形成装置1の使用者は、操作情報部40を介して各種の設定や指示の入力を行う。また、液晶表示パネルを介して画像形成装置1の使用者へ各種情報を表示する。
画像処理部50は、画像読取装置20で読み取られた画像及び外部機器(例えばパーソナルコンピュータ等)から送信された印刷情報から画像データを生成する。
(2)シート搬送装置の構成
図4は本実施形態に係るシート搬送装置22が適用された画像読取装置20の内部構成を示す断面模式図、図5は画像読取装置20におけるシートの搬送を説明する断面模式図、図6はシート搬送装置22の両面読取時のタイミングチャートである。
以下、図面を参照しながら、画像読取装置20及びシート搬送装置22の全体構成及び動作について説明する。
(2.1)シート搬送装置の全体構成
シート搬送装置22は、原稿積載台21上に積載された原稿束から原稿Gを1枚ずつ分離して送り出す送出部220と、原稿Gの第1面が読み取られるように送り出された原稿Gを読取部23Aへ搬送する原稿搬送部230と、読み取り後の原稿Gを読取部23Aから第2面の読取部23Bを経由して排出収容部26へ搬送する原稿排出部240と、送出部220、原稿搬送部230、原稿排出部240を駆動する駆動部250(不図示)とから構成されている。
(2.2)送出部
送出部220は、原稿積載台21に収容される原稿束の上面に接離可能に接触して矢印で示す方向に回転することで原稿Gを原稿積載台21から繰り出す繰出しローラ221と、繰出しローラ221で繰り出される原稿Gを矢印で示す方向に回転して搬送する正転ローラ222と、正転ローラ222に所要の圧力下で接触して、繰出しローラ221で繰り出される原稿Gのうち重なった状態で送られた原稿Gを停止させて分離する逆転ローラ223とから構成されている。
繰出しローラ221は、正転ローラ222の回転軸と同心の軸を支点として揺動する支持フレーム224の先端部側に取り付けられている。繰出しローラ221及び正転ローラ222は、駆動部250を構成するピックアップモータM(不図示)からの動力を受けて回転駆動する。
(2.3)原稿搬送部
原稿搬送部230には、送出部220からその下流側に位置する読取部23Aに至るまで、全体として断面空間がU字形状に湾曲した第1原稿搬送路231が形成されている。
第1原稿搬送路231には、送出部220の下流側の位置に第1搬送ローラ対232が配置され、その下流側の位置(読取部23Aの上流位置)に第2搬送ローラ対233が配置されている。
第1搬送ローラ対232及び第2搬送ローラ対233はいずれも、2つのローラ232a、232b及びローラ233a、233bが加圧下でニップして矢印で示す方向に回転駆動する固定ローラ232a、233aと変位ローラ232b、233bとで構成されている。固定ローラ232a、233aは、いずれも駆動部250を構成するピックアップモータMからの動力を受けて回転駆動する。
(2.4)原稿排紙部
原稿排出部240には、読み取り後の原稿Gを読取部23Aから排出収容部26へ搬送する第2原稿搬送路241が形成されている。
第2原稿搬送路241には、読取部23Aから斜めに上昇した位置において原稿Gを排出収容部26へ搬送する第1排出ローラ対242が配置されている。第1排出ローラ対242の下流側の排出収容部26の一端部側より一段高い位置に形成された原稿排出口261には第2排出ローラ対243が配置されている。
第1排出ローラ対242は、駆動ローラ242a、排出従動ローラ242bからなり、読取部23Aで第1面の画像情報が読み取られた原稿Gは、読取部23Bで第2面を読み取られながら駆動ローラ242aと排出従動ローラ242bにより第2排出ローラ対243へ搬送される。
第2排出ローラ対243は、2つのローラ243aとローラ243bが加圧下でニップして矢印で示す方向に回転駆動する駆動ローラ243aと従動ローラ243bとで構成され、駆動ローラ243aは、駆動部250を構成するフィードモータM2からの動力を受けて正逆回転駆動する。
それぞれの従動ローラ243bの両外側には、従動ローラ243bの回転軸方向で駆動ローラ43aと異なる位置に回転自在に配置されたコルゲーションローラ244(不図示)が配置され、排出される原稿Gの幅方向断面を変形させながら原稿Gにコシを付与しながら排出収容部26に排出する。
(2.5)開閉機構
シート搬送装置22は、プラテンガラス24Aを覆う閉じた状態(図1、図2参照)と、プラテンガラス24Aが露出する全開の状態と、の間で開閉する開閉機構270(不図示)を有している。更に、開閉機構270は、シート搬送装置22が予め定められた角度以上(本実施形態では30°以上)に開かれたときに、重力によってシート搬送装置22が閉じようとする力に対抗する力をバネ等で発生させ、開いた状態で静止させるカウンターバランス機構271(不図示)を有している。
尚、カウンターバランス機構271は既存の機構(構造)と同様ものを利用しているので、詳しい説明を省略する。
(2.6)シート搬送装置の動作
原稿積載台21に複数の原稿Gからなる原稿束が載置されると、原稿有無センサS1は原稿Gが載置されたことを検出して画像読取装置20の制御部25に信号を出力する。
そして、原稿有無センサS1がONの状態(T1)であると判断されると、制御部25が送出部220を作動させるように制御することで、シート搬送装置22による原稿Gの搬送動作が実行される。
原稿Gの搬送動作は、まず、ピックアップモータM1が回転駆動し(T2)、送出部220の繰出しローラ221により原稿積載台21の最上位にある原稿Gを1枚ずつ正転ローラ222と逆転ローラ223のニップ部へ送り出すことで開始される。
正転ローラ222と逆転ローラ223のニップ部においては、繰出しローラ221で繰り出される原稿Gのうち重なった状態で送られた原稿Gを逆転ローラ223で停止させて分離し、最上位の原稿Gのみを正転ローラ222の搬送力によってニップ部を通過させて原稿搬送部230に送り出す。また、正転ローラ222によって送り出される原稿Gの前端部はステージセンサS2で検出される(T3)。
また、ピックアップモータM1の回転駆動(T2)に続いて、フィードモータM2の回転駆動が開始され(T4)、送出部220で送り出された原稿Gは、第1原稿搬送路231内を第1搬送ローラ対232で搬送され、原稿Gの前端部が第2搬送ローラ対233を介して読取部23Aに送り出される。第2搬送ローラ対233により送り出された原稿Gの前端部がフィードセンサS3によって検出される(T5)と、制御部25はこの信号に基づいて原稿Gの第1面の読取を開始する(T6)。
第1面の読取が終了した原稿Gは、第2搬送ローラ対233及び第1排出ローラ対242の搬送力を受けて原稿排出部240の第2原稿搬送路241内を排出収容部26へ向けて搬送される際に読取部23Bで第2面の読取が開始される(T7)。
読取が終了した原稿Gは、原稿排出口261から第2排出ローラ対243により搬送されることにより排出収容部26に排出されて収容される。
(3)原稿読取のスキュー補正
図7はシート搬送装置22の開閉機構側の浮き量FAの一例を示す図、図8はリードスキューの測定を説明する図、図9はシート搬送装置22の開閉機構側の浮き量FAとリードスキューの変化量との関係を示す図である。
以下、図面を参照しながらシート搬送装置22における原稿読取のリードスキューについて説明する。
(3.1)原稿読取のリードスキュー
シート搬送装置22は、操作者側から奥側(-Y方向)を開閉支点として開閉可能であり、プラテンガラス24Aを覆う閉じた状態と、プラテンガラス24Aが露出する全開の状態との間で開閉可能となっている。開閉機構270は、カウンターバランス機構271を有し、使用者によるシート搬送装置22の開閉動作の操作力の軽減を図っている。
一方、カウンターバランス機構271は、シート搬送装置22がプラテンガラス24Aを覆う閉じた状態で一定の残余トルクを発生させており、シート搬送装置22は閉じた状態で開閉支点側(奥側:-Y方向)が開閉操作される側(手前側:Y方向)に比べて浮きが発生しやすいことが知られている。
図7には、本実施形態に係るシート搬送装置22が閉じた状態での開閉支点側の浮き量FA(図1 FA参照)の一例を示す。図7によれば、8台の画像形成装置1におけるシート搬送装置22の開閉支点側の浮き量FAは0.65mm~1.14mm、平均で1.08mm発生していることがわかる。
図9には、係るシート搬送装置22により図8に示す読取精度を測定するためのテストチャートを搬送した場合の浮き量FAとリードスキューS(=S1-S2)の変化量との関係の一例を示している。図8によれば、浮き量FAとリードスキューSとの関係は、(1)式のようになる。
S=0.7824FA-0.1576・・・(1)
これによれば、浮き量1mmあたり、リードスキューSは約0.8mm変化することになり、浮き量FAの設計上の狙い値を0~0.5mm以内とした場合であっても、カウンターバランス機構271の残余トルクにより浮き量が0.65mm~1.14mmとなった場合には、リードスキューSが約0.35mm~0.73mmに悪化する虞がある。
係るリードスキューの悪化は、シート搬送装置22の開閉支点側に浮きが発生することで、原稿搬送部230における原稿Gの開閉支点側の搬送距離が、手前側に比べて長くなり、手前側が原稿Gの先端の送りが先行するためと推察される。
(3.2)案内部材
図10は本実施形態に係るシート搬送装置22に取り付けられる案内部材100の一例を示す図、図11は案内部材100が取り付けられた第1原稿搬送路231の要部を示す模式図、図12は案内部材100の作用を説明する図、図13は実施例におけるリードスキューSの補正の一例を示す図である。
案内手段の一例としての案内部材100は、第1搬送ローラ対232と第2搬送ローラ対233との間の第1原稿搬送路231に設けられ、搬送される原稿Gに接触することで原稿Gを第2搬送ローラ対233に案内する。
案内部材100は、図10に示すように、原稿Gの搬送方向と交差する方向における奥側(開閉支点側)に配置された第1案内部材110と、原稿Gの搬送方向と交差する方向における手前側に配置された第2案内部材120とからなり、第1案内部材110が第2案内部材120に比べて接触長さが長くなるように構成されている。
具体的には、第1案内部材110の原稿Gの搬送方向における長さL1が、第2案内部材120の原稿Gの搬送方向における長さL2に比べて、0.5mm~1.0mm長く形成されている。
案内部材100は、厚みが0.05mm~0.2mmのフィルム状のマイラーであり、図11に示すように、第1搬送ローラ対232と第2搬送ローラ対233との間の第1原稿搬送路231に取り付けられた場合、第2搬送ローラ対233(図10中 破線と二点鎖線で示す)の変位ローラ233b(図11(b)中 二点鎖線で示す)の外周面を覆い、ニップ部N(図11(b)中 網点で示す)に向って突出した状態になる。
そして、第1案内部材110が第2案内部材120に比べて0.5mm~1.0mm長く形成されていることで、第1案内部材110の先端部110aは、ニップ部Nに近接して位置し、第2案内部材120の先端部120aは、ニップ部Nから搬送方向における上流側に離間して(図11(b)中 e参照)位置することになる。
このように、案内部材100の第1案内部材110の先端部110aが第2搬送ローラ対233のニップ部Nに近接するように位置することで、第1原稿搬送路231を搬送される原稿Gは奥側(開閉支点側)が第2搬送ローラ対233のニップ部Nに直接突入するように搬送されることになる(図12(a) 参照)。
一方、第1原稿搬送路231を搬送される原稿Gの手前側は、第2案内部材120に案内されて、先端部は変位ローラ233bの外周面に接触した後、第2搬送ローラ対233のニップ部Nに進入するように搬送されることになる(図12(b) 参照)。
これにより、シート搬送装置22の開閉支点側に浮きが発生して、第1原稿搬送路231における奥側の搬送距離が長くなった場合であっても、原稿Gは奥側(開閉支点側)が手前側に比べて第2搬送ローラ対233のニップ部Nに遅れることなく進入して、手前側が先行することにより発生するリードスキューSの発生が抑制される。
「変形例」
図14は変形例に係る案内部材100Aの取り付けを示す模式図である。
変形例に係る案内部材100Aは、原稿Gの搬送方向と交差する方向における奥側(開閉支点側)と、原稿Gの搬送方向と交差する方向における手前側とが同一のマイラーからなり、奥側の案内部材100Aが手前側の案内部材100Aに比べて接触長さが長くなるように取り付けられている。
具合的には、図13に示すように、奥側の案内部材100Aに比べて手前側の案内部材100Aがニップ部Nから搬送方向における上流側に離間して(図11(b)中 e参照)位置するように取り付けられている(図13中 e参照)。
これにより、第1原稿搬送路231を搬送される原稿Gは奥側(開閉支点側)が第2搬送ローラ対233のニップ部Nに直接突入するように搬送され、第1原稿搬送路231を搬送される原稿Gの手前側は、先端部が変位ローラ233bの外周面に接触した後、第2搬送ローラ対233のニップ部Nに進入するように搬送されることになる。
「実施例」
図14は第1案内部材と第2案内部材の長さ差ΔLとリードスキューSの変化量との関係の一例を示す図である。
案内部材100は、厚さ0.1mmのPETシートを打ち抜いてマイラーとして、第1案内部材110と第2案内部材120の長さの差ΔL(=L1-L2)をそれぞれ、0mm(L1=L2)、0.5mm(L1-L2=0.5mm)、1.0mm(L1-L2=1.0)として、3台のシート搬送装置22に対して、図7に示すテストチャートTSを搬送してリードスキュー量を測定した。
図12によれば、第1案内部材110と第2案内部材120の長さの差ΔL(=L1-L2)とリードスキューSとの関係は、(2)式のようになる。
S=-0.3733ΔL+0.7622・・・(2)
これによれば、第1案内部材110と第2案内部材120の長さの差ΔL(=L1-L2)1mmあたり、リードスキューは約0.4mm変化することになり、第1案内部材110と第2案内部材120の原稿Gの搬送方向における長さに差をつけることにより、リードスキュー量を変化させることができるが確認された。
これにより、プラテンガラス24Aを覆う閉じた状態で開閉支点側に例えば1mm前後の浮きが発生して、リードスキューSが約0.8mm程度悪化する場合であっても、第1案内部材110と第2案内部材120の原稿Gの搬送方向における長さに1mm程度の差をつけることにより、リードスキュー量を相殺させることができる。
すなわち、シート搬送装置22がカウンターバランス機構271の残余トルクによってプラテンガラス24Aを覆う閉じた状態で開閉支点側に浮きが発生している場合であっても、第1搬送ローラ対232と第2搬送ローラ対233との間の第1原稿搬送路231に、原稿Gの搬送方向に沿った接触長さが原稿Gの搬送方向と交差する方向において異なっている案内部材100を設けることで、シート搬送装置22の開操作の操作力を小さくしながらリードスキューSの発生を補正して抑制することができる。
1・・・画像形成装置
20・・・画像読取装置
21・・・原稿積載台
22・・・シート搬送装置
220・・・送出部
230・・・原稿搬送部
231・・・第1原稿搬送路
232・・・第1搬送ローラ対
233・・・第2搬送ローラ対
240・・・原稿排出部
241・・・第2原稿搬送路
242・・・第1排出ローラ対
250・・・駆動部
23A、23B、24・・・読取部
25・・・制御部
26・・・排出収容部
30・・・画像形成部
40・・・操作情報部
50・・・画像処理部

Claims (7)

  1. シートを搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段の搬送方向下流側に配置されて前記第1搬送手段が搬送している前記シートを搬送する第2搬送手段と、
    前記第1搬送手段と前記第2搬送手段との間のシート搬送路に設けられ、搬送される前記シートに接触することで前記シートを前記第2搬送手段に案内する案内手段と、を備え、
    前記案内手段は、前記シートの搬送方向に沿った接触長さが前記シートの搬送方向と交差する方向において異なっている、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記シート搬送装置は、前記シートの搬送方向と交差する方向の奥側を開閉支点として開閉可能であり、前記案内手段は、前記開閉支点側が手前側に比べて前記接触長さが長い、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート搬送装置。
  3. 前記案内手段は、前記シートの搬送方向と交差する方向における奥側に配置された第1案内部材と、前記シートの搬送方向と交差する方向における手前側に配置された第2案内部材とからなり、前記第1案内部材が前記第2案内部材に比べて前記接触長さが長い、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート搬送装置。
  4. 前記第2搬送手段は、固定ローラと変位ローラのニップ部に前記シートを挟んで搬送する搬送ローラ対であり、前記第1案内部材は前記シートを前記ニップ部に向けて案内し、前記第2案内部材は前記シートを前記変位ローラの外周面に向けて案内する、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記案内手段は、一端が前記シート搬送路に固定され、他端が前記ニップ部のシート搬送方向上流側において前記変位ローラを覆うように突出するフィルム状のマイラーである、
    ことを特徴とする請求項に記載のシート搬送装置。
  6. シートの画像を読み取る撮像手段と、
    前記撮像手段が前記シートを読み取る読取り位置に前記シートを搬送する請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート搬送装置と、を備えた、
    ことを特徴とする画像読取装置。
  7. シートの画像を読み取る請求項に記載の画像読取り装置と、
    前記画像読取り装置で読み取った画像を記録媒体に記録する画像記録手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
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