JP6619629B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
下部ユニット及び前記下部ユニットにヒンジを支点として回動可能に取り付けられた上部ユニットと、
原稿を積載するための原稿積載部と、
前記原稿を搬送する搬送手段と、
前記上部ユニットと前記下部ユニットとの間に形成され、前記原稿積載部から前記ヒンジが設けられた方向に向かって前記原稿が搬送される原稿搬送路と、
前記原稿搬送路の幅方向に延在し、前記搬送手段により前記原稿搬送路を搬送中の前記原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段に付着したゴミを検知する検知手段と、
前記原稿の画像読み取りに関する画面を表示可能であり、前記上部ユニットにおける前記原稿搬送路と重なる位置に設けられた表示手段と
を備え、
前記上部ユニットは、前記ヒンジを支点として回動することで前記原稿搬送路を開放することが可能であり、
前記表示手段は、前記画像読取手段に対応する画像を、その長手方向を前記画像読取手段の長手方向と並行に、かつ、前記画像読取手段の長手方向範囲内に重ねて表示すると共に、前記検知手段によって検知されたゴミが付着する前記画像読取手段における位置を示す画像を表示することを特徴とする。
図1は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの概略図である。
<装置の構成>
画像読取装置Aは、載置台1に積載された一又は複数の搬送媒体Sを1つずつ装置内に経路RTにて搬送してその画像を読み取り、排出トレイ2に排出する装置である。読み取る搬送媒体Sは、例えば、OA紙、チェック、小切手、名刺、カード類等の原稿であり、厚手の原稿であっても、薄手の原稿であってもよい。カード類は、例えば、保険証、免許証、クレジットカード等を挙げることができる。搬送媒体Sには、また、パスポートなどの冊子も含まれる。冊子を対象とする場合、ホルダを用いることができる。ホルダに見開き状態の冊子を収容して載置台1に載置することで、冊子がホルダと共に搬送され、その画像を読み取ることができる。
<給紙>
経路RTに沿って搬送媒体Sを給送する給送機構としての第1搬送部10が設けられている。第1搬送部10は本実施形態の場合、送りローラ11と、送りローラ11に対向配置される分離ローラ12と、を備え、載置台1上の搬送媒体Sを搬送方向D1に一つずつ順次搬送する。送りローラ11には、モータ等の駆動部3から伝達部5を介して駆動力が伝達され、図中矢印方向(経路RTに沿って搬送媒体Sを搬送させる正方向)に回転駆動される。伝達部5は例えば電磁クラッチであり、駆動部3からの送りローラ11への駆動力を断続する。
<駆動部>
駆動部3と送りローラ11とを接続する伝達部5は、例えば、本実施形態では、通常時において駆動力が伝達される状態とし、搬送媒体Sの逆送の場合に駆動力を遮断する。送りローラ11は伝達部5により駆動力の伝達が遮断されると、自由回転可能な状態となる。なお、このような伝達部5は、送りローラ11を一方向のみに駆動させる場合には設けなくてもよい。
<分離構造>
送りローラ11に対向配置される分離ローラ12は、搬送媒体Sを1枚ずつ分離するためのローラであり、送りローラ11に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するため、分離ローラ12は揺動可能に設けると共に送りローラ11へ付勢されるように構成される。分離ローラ12は、トルクリミッタ12aを介して駆動部3から駆動力が伝達され、実線矢印方向(送りローラ11の正方向とは逆方向))に回転駆動される。
<搬送構造>
第1搬送部10の搬送方向下流側にある搬送機構としての第2搬送部20は、駆動ローラ21と、駆動ローラ21に従動する従動ローラ22とを備え、第1搬送部10から搬送されてきた搬送媒体Sをその下流側へ搬送する。駆動ローラ21にはモータ等の駆動部4から駆動力が伝達され、図中矢印方向に回転駆動される。従動ローラ22は駆動ローラ21に対して一定圧で圧接し、駆動ローラ21に連れ回る。この従動ローラ22は、バネ等の付勢ユニット(不図示)によって駆動ローラ21に対して付勢された構成としてもよい。
<画像読取構造、制御>
ここで、本実施形態の画像読取装置Aでは、第2搬送部20と第3搬送部30との間に配置される画像読取ユニット70によって画像の読み取りを行うため、第2搬送部20及び第3搬送部30は搬送媒体Sを定速搬送する。搬送速度は常に第1搬送部10の搬送速度以上とすることで、先行搬送媒体Sに後続搬送媒体Sが追いついてしまう事態を確実に回避できる。例えば、本実施形態では、第2搬送部20及び第3搬送部30による搬送媒体Sの搬送速度を、第1搬送部10による搬送媒体Sの搬送速度よりも速くなるように速度制御するようにした。
<重送検出>
第1搬送部10と第2搬送部20との間に配置される重送検出センサ40は、静電気等で紙などの搬送媒体S同士が密着し、第1搬送部10を通過してきた場合(つまり重なって搬送される重送状態の場合)に、これを検出するための検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)の一例である。重送検出センサ40としては、種々のものが利用可能であるが本実施形態の場合には超音波センサであり、超音波の発信部41とその受信部42とを備え、紙等の搬送媒体Sが重送されている場合と1つずつ搬送されている場合とで、搬送媒体Sを通過する超音波の減衰量が異なることを原理として重送を検出する。
<レジストセンサ>
このような重送検出センサ40よりも搬送方向下流側に配置される媒体検出センサ50は第2搬送部20よりも上流側で、第1搬送部10よりも下流側に配置された上流側の検出センサ(シートの挙動や状態を検出するセンサ)としての一例であり、第1搬送部10により搬送される搬送媒体Sの位置、詳細には、媒体検出センサ50の検出位置に搬送媒体Sの端部が到達又は通過したか否かを検出する。媒体検出センサ50としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合には光学センサであり、発光部51とその受光部52とを備え、搬送媒体Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化すること
を原理として搬送媒体Sを検出する。
<CISの配置>
媒体検出センサ60よりも下流側にある画像読取ユニット70は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えている。本実施形態の場合、画像読取ユニット70は経路RTの両側に一つずつ配置されており、搬送媒体Sの表裏面を読み取る。しかし、経路RTの片側にのみ一つ配置して、搬送媒体Sの片面のみを読み取る構成としてもよい。また、本実施形態では、画像読取ユニット70を経路RTの両側に対向配置した構造としているが、例えば、経路RTの方向に間隔をあけて配置してもよい。
<ブロック図の説明>
図2を参照して制御部80について説明する。図2は画像読取装置Aの制御部8のブロック図である。
<開始指示による駆動>
画像読取装置Aの基本的な動作について説明する。制御部80は、後述するタッチパネルから、画像読み取りの開始指示を受けると、第1搬送部10〜第3搬送部30の駆動を開始する。載置台1に積載された搬送媒体Sはその最も下に位置する搬送媒体Sから1つずつ搬送される。読み取った画像データはインターフェース部を介して、サーバー等に送られる。
<重送時の制御>
搬送の途中で搬送媒体Sは重送検出センサ40により重送の有無が判定され、重送が無いと判定されると搬送が継続される。なお、重送があると判定された場合には、搬送を停止するか、第1搬送部10による後続搬送媒体Sの取り込みを停止して、重送状態にある搬送媒体Sをそのまま排出するようにしてもよい。
<レジストセンサの出力に応じた読取開始>
制御部80は、媒体検出センサ60の検出結果に基づくタイミングで、第2搬送部20により搬送されてきた搬送媒体Sの、画像読取ユニット70、70による画像の読み取りを開始し、読み取った画像を一次記憶して順次外部のサーバー等へ送信する。画像が読み取られた搬送媒体Sは第3搬送部30により排出トレイ2に排出されてその搬送媒体Sの画像読取処理が終了する。
<排紙構造>
図3は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの排出トレイ2を展開した状態の正面図である。
<給送構造詳細>
載置台1には、配置される搬送媒体Sの大きさに合わせて搬送方向に対して直交する方向にスライド可能に取り付けられた規制部材111a、111bが設けられている。本実施例では、規制部材111a、111bは不図示の連結部材を介して左右対称に可動するが別々に可動しても良い。中心線Xは規制部材111a、111bの中心線で、搬送される原稿の中心線でもある。
<表示パネルの構成>
第2排出トレイ2bの収納状態において第2排出トレイ2bと重なる位置に設けられた表示パネル90には、表示画面93とタッチパネル94を重ねて配置されている。表示画面93の表示内容に沿ってタッチパネル94を操作することで、画像読取設定や、画像読取開始等を指示することができる。表示パネル90は経路RTに対して略平行に配置されている。
<給紙構造>
第一搬送部10で搬送媒体Sの紙詰まりや、媒体を搬送できない不送りを防止するための構成の一例として、図6aで第一搬送部10付近の構成について説明する。下部ユニット104に設けられた駆動部4は、タイミングベルト318と歯車319a、319b、図6bで説明する伝達部材を介して、駆動ローラ21、31に動力を伝達する。ここで、搬送媒体Sが図示D1方向に搬送されるように駆動部4が回転駆動する方向を正転、その反対方向を逆転とする。歯車319a,図6bで説明する伝達部材、歯車321、歯車322、カム334を介してピックアップアーム309及びストッパー307へ動力が伝達される。駆動部4を逆転させて、歯車321を介して歯車322が矢印w1方向に回転する場合に、カム部材334の作用によりストッパー307とピックアップアーム309がそれぞれ矢印w2,w3cとは反対方向に連動し、ストッパー307は搬送路310を閉じた状態(閉状態)、ピックアップアーム309は送りローラ11から退避した状態(退避状態)となる。搬送媒体Sを載置台1にセットする際に、ストッパー7が搬送路310を塞ぐ状態になっていることで、原稿媒体が搬送路310に侵入することを防止することが出来る。また、搬送媒体Sは、ストッパー7に突き当たることで搬送媒体Sの先端を揃え、第1搬送部10で原稿を搬送するときにジャムが起こらずに安定して搬送媒体Sを搬送することが出来る。
<上部ユニット詳細>
図7は本発明の一実施形態に係る画像読取装置Aの概略断面図である。
<上部ユニットのアース>
図10bの状態から上部ユニット103を閉じる際に勢いよく回動させると、上部ユニット103が下部ユニット104側に接触して大きな衝撃が加わり、大きな音が発生してしまうことがある。本実施形態に係る画像読取装置Aにおいては、図9に示すように上部ユニット103の分離ローラ12の両脇に、金属製の弾性部材140が設けられている。
<実施例2>
実施例1で説明した画像読取装置Aの表示画面93に表示させる内容について、説明する。レターサイズ(216mm)を表示部に表示させる場合、原稿幅に対して、表示可能幅は222.7mmであるため、等倍で表示させた場合には幅方向は全域表示可能である。長さ方向に関しては、表示画面を一定速度で縦スクロール表示する、或いはユーザーが縦スクロールすることで、ユーザーは読み取った画像全体を確認することができる。
<実施例3>
搬送媒体Sを搬送する画像読取装置では、搬送媒体Sから落ちる紙粉が搬送路内に付着することがあるため、装置を定期的に清掃する必要がある。例えば、実施例1で説明した媒体検出センサ50、60の光学センサに紙粉が付着すると発光部51で発光した光が受光部52に届かないため、常に原稿があると誤検知する。紙粉は自重で落下し、下部ユニットに設けられた発光部51、61に付着することが多い。媒体検出センサ50、60が正常に動作しない場合には、ユーザーに清掃を促す。図11のように搬送路の画像を等倍のサイズで表示画面93に表示させ、清掃が必要な部分を図のように四角く囲って、清掃部160を表示することで、ユーザーはどの位置を清掃すれば良いのか直感的に理解することが可能である。
<実施例4>
画像読取装置では、読み取る原稿サイズに応じて、画像読取サイズを設定することが可能である。例えば、A4、LETTER、A5などがある。現状選択されている画像読取領域幅が何であるかを図13のように、画像読取領域を表示するマーク162a、162bを表示画面93に表示することで、原稿をセットする際の目安や、規制部材111a、111bのセット位置の目安になり、画面を見ながら規制部材111a、111bの位置を設定すればよく、作業性を向上させることができる。また、ユーザーは現状どの設定になっているのか視覚的に確認することが可能である。
<実施例5>
実施例1から4で説明した画像読取装置から表示画面93を含む一部分だけを取り外せる構成にしてもよい。例えば、タブレット端末163を横向きでも縦向きでも装置に取り付けられる構成にする。画像読取装置から取り外し可能なタブレット端末163は、無線LAN等の通信手段により、画像データを通信することで、実施例1と同様にスキャンした画像データをタブレット端末の表示部に表示させることができる。図14は画像読取装置Aに対して表示部が縦長になるようにタブレット端末163を配置している。タブレット端末163に設けられた加速度センサにより、画像読取装置にセットされたタブレット端末の設置する向きに応じて、表示部に表示する向きを決める。
S 搬送媒体
1 載置台
2 排出トレイ
2a 第1排出トレイ
2b 第2排出トレイ
3、4 駆動部
5 伝達部
10 第1搬送部
11 送りローラ
12 分離ローラ
12a トルクリミッタ
20 第2搬送部
21 駆動ローラ
22 従動ローラ
30 第3搬送部
31 駆動ローラ
32 従動ローラ
40 重送検出センサ
41 発信部
42 受信部
50 媒体検出センサ
51 発光部
52 受光部
60 媒体検出センサ
61 発光部
62 受光部
70 画像読取ユニット
71 コンタクトイメージセンサ(CIS)
80 制御部
81 CPU
82 記憶部
83 操作部
84 通信部
85 インターフェース部
90 表示パネル
91 下部パネル
92 排出開口
93 表示画面
94 タッチパネル
100 本体
101 第1ヒンジ
102 第2ヒンジ
103 上部ユニット
104 下部ユニット
105 本体ヒンジ
111a、b 規制部材
120 排出位置調整部材
121 透光部
122 操作キー
130 突出部
131 トレイ支持部
140 上部弾性部材
141 接点部
151 ダンパー機構
152 ダンパーロット
153 弾性部材
154 ヒンジ部
155 ヒンジ部
156 スリット
157 当接部
158 受け部材
160 清掃部
161 清掃部
162 マーク
163 タブレット端末
201 画像読取装置
202 載置台
203 給紙口
204 液晶表示装置
205 タッチパネル
206、207 規制ガイド板
307 ストパー
308 ピックコロ
309 ピックアーム
310 搬送路
318 タイミングベルト
319 軸
319a、b 歯車
321 歯車
322 歯車
334 カム
335 弾性部材
336 弾性部材
340 歯車
341 ワンウェークラッチ
342 ローラ軸
Claims (9)
- 下部ユニット及び前記下部ユニットにヒンジを支点として回動可能に取り付けられた上部ユニットと、
原稿を積載するための原稿積載部と、
前記原稿を搬送する搬送手段と、
前記上部ユニットと前記下部ユニットとの間に形成され、前記原稿積載部から前記ヒンジが設けられた方向に向かって前記原稿が搬送される原稿搬送路と、
前記原稿搬送路の幅方向に延在し、前記搬送手段により前記原稿搬送路を搬送中の前記原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段に付着したゴミを検知する検知手段と、
前記原稿の画像読み取りに関する画面を表示可能であり、前記上部ユニットにおける前記原稿搬送路と重なる位置に設けられた表示手段と
を備え、
前記上部ユニットは、前記ヒンジを支点として回動することで前記原稿搬送路を開放することが可能であり、
前記表示手段は、前記画像読取手段に対応する画像を、その長手方向を前記画像読取手段の長手方向と並行に、かつ、前記画像読取手段の長手方向範囲内に重ねて表示すると共に、前記検知手段によって検知されたゴミが付着する位置を示す画像を表示することを特徴とする画像読取装置。 - 前記画像読取手段で読み取った画像を、前記原稿の搬送に連動して、前記表示手段にスクロールしながら表示することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記原稿積載部に積載された原稿の幅方向を規制する規制ガイドであって、前記表示手段における幅方向に移動して前記原稿の幅方向を規制するように構成された規制ガイドをさらに有し、
前記規制ガイドは、前記画像読取装置の筐体における前記幅方向に対し、一方側に寄って配置され、
前記表示手段は、前記筐体の前面に設けられた表示パネルにおける前記一方側に寄って配置され、前記表示パネルにおける他方側には操作ボタンが設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。 - 前記規制ガイドの規制領域の中心線と、前記表示手段の幅方向の中心線が同じ位置になるように前記表示手段が配置されたことを特徴とした請求項3に記載の画像読取装置。
- 前記上部ユニットを回動することで前記原稿搬送路を開放した状態において、前記ゴミが付着した位置を示す画像を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
- 前記搬送手段によって搬送された原稿を積載する排出トレイを備え、
前記排出トレイは、前記表示手段と重なるように前記画像読取装置の本体に対して折り畳むことが可能であり、
前記下部ユニットの最下部には、前記本体の前方に突出する突出部を有し、
前記突出部における突出量は、前記排出トレイが前記画像読取装置の本体に折り畳まれた状態において、前記排出トレイの下方に収まる突出量であることを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。 - 前記原稿搬送路を示す画像に対し、ゴミが付着した位置を前記検知手段に基づいて重ねて前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像読取装置。
- 前記原稿の幅方向の読取領域を選択できる読取領域選択手段を有し、
前記表示手段において、選択された前記読取領域に対応する表示を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の画像読取装置。 - 前記表示手段を前記画像読取装置から取り外せることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像読取装置。
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