JP2001309118A - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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JP2001309118A JP2000119684A JP2000119684A JP2001309118A JP 2001309118 A JP2001309118 A JP 2001309118A JP 2000119684 A JP2000119684 A JP 2000119684A JP 2000119684 A JP2000119684 A JP 2000119684A JP 2001309118 A JP2001309118 A JP 2001309118A
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Mizuho Shirokura
瑞穂 白倉
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邦秀 鈴木
Ryuta Komatsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿を画像読取装置の原稿読取位置に搬送す
る際に、画像読取装置における読取画像の歪みを確実に
防止できると共に原稿シートのジャムを排除した原稿搬
送装置を提供する。 【課題を解決するための手段】 原稿シートを搬送する
ための搬送ローラを有し、原稿シートを原稿画像読取部
と該原稿シートを挟んで対抗するプラテン上の原稿読取
位置に搬送し、前記原稿読取位置で走査された原稿の先
端をプラテンよりすくい上げるためのすくい上げガイド
を備えた原稿搬送装置において、前記プラテンと前記す
くい上げガイドとで規定される屈曲部で、搬送される原
稿を前記すくい上げガイドに向けて押圧するように押圧
片を設けたことを特徴とする。前記押圧片は、前記原稿
読取位置の上流側で固定されており、当該固定位置から
原稿読取位置を渡って下流側がフリーになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真複
写機のように用紙に画像を形成する画像読取装置に用い
られ、原稿読取位置に対して連続的に原稿を搬送する原
稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような電子複写機等の画像読取装
置には、複数枚の原稿を1枚づつ繰り出し、これを原稿
読取位置に自動的に供給するよう、所謂ADF(オート
マチック・ドキュメント・フィーダ)と称される原稿搬
送装置が用いられる。
【0003】一方、画像読取装置には、原稿搬送装置に
よって原稿読取位置に順次搬送されてくる原稿を読み取
るべく、走査手段が設けられている。この走査手段とし
ては、例えば、プラテン上を通過する原稿に光を照射
し、この反射光を集光レンズによって集光してCCDラ
インセンサで検知するものや、あるいはプラテン上を通
過する原稿に光を照射し、この反射光を集光することな
く密着センサによって直接検知するもの等がある。
【0004】ところで、このような走査手段によって、
搬送されてくる原稿を走査する場合、実際の読取位置で
原稿がばたつくと読取画像に歪みが生じるという問題が
ある。このため、例えば、特開平10−139211号
に開示されているように、プラテンと原稿押え部材との
間の隙間(原稿読取位置)に、滑らかに原稿を送り込む
技術が知られている。
【0005】すなわち、この公知技術は、原稿読取位置
の上流側に上下一対の板状弾性片を配設し、原稿をこの
弾性片間で挟み込むようにして案内することで、姿勢を
変化させることなく、原稿を一定の軌道で原稿読取位置
に送り込むように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般的な原稿
搬送装置は、読取位置の下流側に、読み取られた原稿の
先端を上方にすくい上げて排紙スタッカ側に案内するた
めのガイド(以下、「すくい上げガイド」という)が設
けられており、その読取位置から排紙側に向かって搬送
経路が屈曲(湾曲)した状態になっている。
【0007】このため、上記した公知技術では、滑らか
な状態で原稿を読取位置に送り込むことはできるもの
の、読取位置を通過した原稿は、すくい上げガイドの部
分で屈曲(湾曲)した経路を移動するため、その部分に
原稿先端が当接すると、読取位置で原稿がばたつくとい
う問題が生じる。従って、読取画像の歪みを確実に防止
することはできず、特に、走査手段として密着センサを
用いた場合、その読取画像の歪みが大きくなってしま
う。
【0008】この発明は、上記の問題に着目してなされ
たものであり、原稿を画像読取装置の原稿読取位置に搬
送する際に、画像読取装置における読取画像の歪みを確
実に防止できる原稿搬送装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題に鑑
みて、本発明に係る原稿搬送装置は、原稿シートを搬送
するための搬送ローラを有し、原稿シートを原稿画像読
取部と該原稿シートを挟んで対抗するプラテン上の原稿
読取位置に搬送し、前記原稿読取位置で走査された原稿
の先端をプラテンよりすくい上げるためのすくい上げガ
イドを備えた原稿搬送装置において、前記プラテンと前
記すくい上げガイドとで規定される屈曲部で、搬送され
る原稿を前記すくい上げガイドに向けて押圧するように
押圧片を設けたことを特徴とする。
【0010】ここで、前記押圧片は、前記原稿読取位置
の上流側で固定されており、当該固定位置から原稿読取
位置を渡って下流側がフリーになっている。または、前
記押圧片は、その上流端が前記原稿読取位置において固
定されており、その下流端が当該固定位置から原稿読取
位置を渡って垂下するようにしてもよい。
【0011】前記押圧片は、薄い原稿シートを取り扱う
場合に鑑みて、白色のマイラー部材で構成され、その幅
は、搬送される最大原稿の幅よりも広い。
【0012】さらに、原稿シートの原稿面を原稿読取部
により確実に密着させるために前記マイラー部材を前記
屈曲部に沿わせるように、弾性部材を設ける。該弾性部
材は、例えばスポンジ材またはバネ材を用いる。
【0013】前記押圧片は、原稿搬送装置を構成するフ
レーム又は前記搬送ローラと共に原稿シートの搬送経路
を構成するモジュールガイドに対して着脱可能に取付け
らことにより当該押圧片の清掃等のメンテナンスを容易
にする。このために、押圧片の一端側に両面接着テープ
を貼付する。
【0014】上記構成によれば、原稿読取位置を通過す
る原稿は、その下流側に設けられているすくい上げガイ
ドの部分で屈曲するように搬送されても、押圧片によっ
て常時押圧されるため、原稿読取位置でばたつくような
ことはなく、原稿シートのジャムを生じさせることな
く、原稿シートの画像を精緻に読み取ることが可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る原稿搬送装置
の詳細を図の記載に基づいて説明する。図1は、電子写
真複写機に装着されるADFの一実施形態の内部構成を
示し、図2は、当該内部構成における原稿読取位置部分
の拡大図を示す。
【0016】電子写真複写機100の機体の上部には、
ブック形式の原稿を処理できるように原稿台ガラス(第
1プラテン)102aが配設されており、このプラテン
102aの一側には、ADF1によって連続的に搬送さ
れる原稿が通過するカバーガラス(第2プラテン)10
2bが配設されている。
【0017】前記プラテン102a,102bの下方に
は、原稿の読み取りを行う走査手段(図示せず)が配設
されている。この走査手段は、ADF1によってプラテ
ン102b上を通過する原稿を読み取る場合、プラテン
102b上を通過する原稿に光を照射し、この反射光を
集光レンズによって集光してCCDラインセンサで検知
するものや、あるいはプラテン102b上を通過する原
稿に光を照射し、この反射光を直接密着センサによって
検知するもの等がある。
【0018】なお、ブック形式の原稿を読み取る場合、
原稿に対して光を照射する走行体(図示せず)が第1プ
ラテン102aの範囲内を移動するように構成される。
また、上記のような走査手段は、電子写真複写機100
に組み込んでも良いし、ADF1にユニットとして予め
組み込んでおいても良い。
【0019】前記ADF1は、第2プラテン102bの
原稿の読取が行われる位置X(読取位置Xと称する)に
対して連続的に原稿を搬送するように構成されている。
また、ADF1は、ブック形式の原稿を処理できるよう
に、前記プラテン102aの表面に原稿を密着状態に置
く圧板1aを備えている。
【0020】ADF1は、複数枚の原稿を積載する給紙
スタッカ2と、この給紙スタッカ2から繰り出され、読
取位置Xでその内容の読取が終了した原稿を排紙する排
紙スタッカ4とを備えている。これらのスタッカ2,4
は、装置本体の小型化を図るため、上下方向に併設する
ことが望ましく、上記圧板1aは、排紙スタッカ4の裏
面側に取り付けられている。また、本実施の形態では、
給紙スタッカ2上には、処理面を上側とし、下に向けて
順に高頁側の原稿が積載され、上側から順に繰り出され
る構成となっている。
【0021】装置本体内には、給紙スタッカ2に載置さ
れた原稿を1枚づつ繰り出す用紙分離機構7が配設され
ている。用紙分離機構7は、給紙スタッカ2上に積載さ
れた原稿に当接し、最上の原稿を繰り出すキックローラ
11と、キックローラ11によって繰り出された原稿の
1枚分離を果たすように、分離パッド13及びこれに当
接する分離ローラ14とを備えている。なお、キックロ
ーラ11と分離ローラ14は、一方向のみ回転可能にす
るワンウエイクラッチを介して正逆転可能な駆動モータ
Mにより回転駆動される。
【0022】前記用紙分離機構7の下流側には、繰り出
された原稿を湾曲するように搬送し、前記読取位置Xに
給送する搬送経路Pが設けられている。本実施の形態で
は、この湾曲する搬送経路Pは、読取位置Xと対向する
ように配設された大径ローラ16の外周面16aによっ
て形成されている。この場合、大径ローラ16は、装置
本体のフレーム1bに回転可能に支持された駆動軸16
bに所定間隔をおいて複数個配設されており、ワンウエ
イクラッチを介して、前記正逆転可能な駆動モータMに
より回転駆動されるようになっている。
【0023】搬送経路Pには、順に3箇所の搬送ポイン
トが設けられている。本実施の形態では、これら搬送ポ
イントは、上記のように所定間隔をおいて複数個配設さ
れている大径ローラ16の夫々の外周面に当接するもの
であり、上流側から順にレジストローラ18、フィード
ローラ19、排紙ローラ20によって構成されている。
なお、読取位置Xは、第2の搬送ポイント(フィードロ
ーラ19)と、第3の搬送ポイント(排紙ローラ20)
との間に位置しており、ここで読取がなされた原稿は、
大径ローラ16と排紙ローラ20との間で搬送されて、
直接排紙スタッカ4に排出されるようになっている。
【0024】前記フィードローラ19と読取位置Xとの
間には、フレーム1bに対して着脱可能なガイド1cが
配設されており、搬送経路Pから送られてくる原稿をプ
ラテン102b(読取位置X)上に案内する(送り込
む)ようになっている。また、読取位置Xと排紙ローラ
20との間には、すくい上げガイド1dが配設されてお
り、プラテン102b上の読取位置Xで読取られた原稿
を屈曲(湾曲)するようにすくい上げて、大径ローラ1
6と排紙ローラ20とのニップ部に案内するようになっ
ている。
【0025】そして、上記したプラテン102bとすく
い上げガイド1dとによって規定される屈曲部には、搬
送される原稿をすくい上げガイド1dに向けて押圧する
ように押圧片が配設されている。
【0026】本実施の形態の押圧片は、軸方向に所定間
隔で複数配設されている大径ローラ16及びこれに当接
する排紙ローラ20間において、読取位置Xの上流側か
ら下流側に渡って配設された白色のマイラー部材25に
よって構成されている。このマイラー部材25は、厚さ
が0.1mm程度のポリエステルフイルムで構成されて
おり、その上流側がガイド1cの上方のフレーム1bに
固定され、かつ下流側がフリー状態となって、すくい上
げガイド1dの上面から搬送経路Pに沿って延出してい
る。この場合、マイラー部材25の上流側端部の裏面に
両面テープを添着しておくことで、ガイド1cを取り外
すことによりフレーム1bに容易に装着することが可能
となる。
【0027】また、本実施の形態では、軸方向に所定間
隔おいて複数配設されている大径ローラ16及びこれに
当接する排紙ローラ20間において、読取位置Xで処理
された原稿を排紙スタッカ4上に向けて偏向させる偏向
手段、具体的には、一端がフレーム1bに支持される板
バネ30が、軸方向に所定間隔おいて配設されるローラ
16,20間に位置している。
【0028】前記板バネ30は、支持部分からプラテン
102bに沿うように延出する水平部30aと、水平部
から大径ローラ16の外周に沿うように上方に傾斜して
延出する傾斜部30bと、傾斜部から排紙ローラ20の
周面に倣って湾曲する湾曲部30cを備えた構成になっ
ている。このような構成の板バネ30によれば、読取位
置Xで読取がなされた原稿の先端が、鋭角度をもって傾
斜部30bに突き当たり、その先端側が所定の範囲だけ
回動されるようになっている。
【0029】以上のように構成されるADF1には、原
稿の有無、及び原稿の通過を検知する各種センサが配設
されている。具体的には、繰り出し位置において、給紙
スタッカ2上の原稿の有無を検知するエンプティセンサ
35が設けられており、さらに、レジストローラ18の
手前、用紙処理部Xの手前、排紙ローラ20の手前に
は、それぞれレジストセンサ36、リードセンサ37、
および排紙センサ38が配設されて、夫々用紙の通過を
検知するようになっている。そして、これらの各センサ
35〜38は、装置全体の駆動を制御するCPUに接続
されており、各センサからの検知信号に基づいて、上述
した駆動モータMの正転/逆転および停止がなされる。
【0030】次に、上記した構成のADF1によって、
原稿を連続的に繰り出して処理を行なう工程について説
明する。
【0031】エンプティセンサ35がON状態、すなわ
ちスタッカ2上に原稿が積載されたことが検知されると
駆動モータMが正転駆動され、キックローラ11によっ
て1枚目の原稿が給送される。このとき、原稿が重送さ
れても、分離機構の分離パッド13及びキックローラと
同方向に回転する分離ローラ14によって確実に1枚に
分離、給送される。なお、キックローラ11と分離ロー
ラ14は、原稿送り方向に回転駆動されるが、大径ロー
ラ16はワンウェイクラッチの作用によって回転しな
い。
【0032】そして、レジストセンサ36が給送された
原稿を検知すると、その検知から所定時間後に駆動モー
タMは一旦停止される。駆動モータMが停止したとき、
原稿の先端側は、第1の搬送ポイントである大径ローラ
16とレジストローラ18のニップ部に当て付けられて
たわみが形成され、スキューが除去される。そして、こ
の一旦停止後、駆動モータMは逆転駆動される。このと
き、キックローラ11と分離ローラ14は、ワンウェイ
クラッチの作用によって回転しないが、大径ローラ16
は原稿送り方向に回転駆動される。
【0033】駆動モータMの逆転駆動により、原稿は、
搬送経路Pすなわち大径ローラ16の外周に沿って搬送
され、第2の搬送ポイントである大径ローラ16とフィ
ードローラ19を通過した後、リードセンサ37が原稿
の通過を検知したときに、駆動モータMの逆転駆動速度
は低下される。この大径ローラ16の低速駆動状態のと
きに、原稿は前述した走査手段によって副走査され、読
取られる。
【0034】そして、リードセンサ37が原稿の後端を
検知してから所定時間後、駆動モータMを再び正転駆動
し、2枚目の原稿を給送すると共に、一旦停止させて1
枚目の原稿と同様、レジストローラ18の部分でたわみ
を形成してスキューを除去する。なお、この2枚目の原
稿給送時には、1枚目の原稿は、その先端側が、既に排
紙スタッカ4上にあり、後端側が大径ローラ16と排紙
ローラ20との間に挟持された状態にある。
【0035】そして、一旦停止された状態にある駆動モ
ータMは、再び逆転駆動される。このとき、大径ローラ
16は原稿送り方向に回転駆動され、1枚目の原稿を第
3の搬送ポイントである排紙ローラ20を介して排紙す
ると共に、2枚目の原稿を搬送経路Pに沿って搬送し、
前記同様、読取り動作が行われる。そして、このような
連続処理動作において、エンプティセンサ35が、原稿
がなくなったことを検知すると、排紙センサ38が原稿
の後端を検知してから所定時間後に駆動モータMの逆転
駆動が停止され、一連の連続した原稿搬送工程が終了す
る。
【0036】以上のように、先の原稿が読取り動作から
排紙動作に移行する際に、次の原稿の繰り出しを行うた
め、連続処理のインターバルを短くすることができる。
また、(先原稿の給送、読取り)→(次原稿の繰り出
し)→(先原稿の排紙、次原稿の給送)という一連の工
程を、1つの駆動モータMの正転、逆転のみで行ってい
るため、制御が簡略化される。さらに、読取り動作中の
原稿は3つの搬送ポイントによって搬送されるため、処
理速度の向上が図れると共に、駆動系の構成も簡略化さ
れ、装置コストの低減が図れる。
【0037】上記のような連続した原稿読取工程におい
て、レジストローラ18およびフィードローラ19によ
って搬送経路P内を移動してくる原稿Dは、上記した構
成のマイラー部材25を設けたことによって、図3
(a)に示すように、マイラー部材25とガイド1cに
案内されてプラテン102b上の読取位置X上に送り込
まれる。そして、ここで読取処理がなされた原稿は、図
3(b)に示すように、マイラー部材25のフリーとな
っている部分の弾性力によって、すくい上げガイド1d
に押圧されながら搬送され、排出ローラ20に搬送され
る。
【0038】この結果、読取位置Xへ送り込まれてか
ら、読取位置Xを通過してすくい上げガイド1dへ搬送
される原稿Dは、読取位置Xを通過する一連の搬送動作
の際に、マイラー部材25のフリー側の弾性力によって
押さえ付けられるため、上下方向にばたつくことがなく
なり、読取位置で読取られた画像に歪みが生じることは
ない。特に、すくい上げガイド1dにおける屈曲部にお
いて、図3(b)に示すように、原稿Dは、すくい上げ
ガイド1dに密着されながら搬送されるため、読取位置
Xでの上下方向へのばたつきが確実に抑制され、密着セ
ンサのような走査手段による走査であっても、画像に歪
みが生じることはない。
【0039】また、マイラー部材25のフリー側の端を
大径ローラ16と排紙ガイド1eにてADFに形成され
る搬送路内に進入させることにより、ADF開状態時に
マイラー部材25のフリー側の端が排紙ガイド1eに規
制されて下方に飛び出すことがない。
【0040】なお、上述したマイラー部材25は、搬送
される原稿の幅方向の一部を押圧するように構成されて
いても良いが、原稿全体を押圧するように幅広に構成す
ることが好ましい。すなわち、そのADFによって処理
される最大原稿の幅よりも広く構成されていることが好
ましい。このように幅広に構成することで、幅方向にお
ける画像の歪みを確実に防止することができる。
【0041】また、マイラー部材25自体が、すくい上
げガイド1dにおける屈曲部に沿うように、例えば、ス
ポンジ25aのような弾性部材をフレームとの間に介在
させておくことが好ましい。このような弾性部材を介在
させておくことで、屈曲部において、原稿Dをより効果
的に押圧して安定化させることができる。なお、弾性部
材は、スポンジ以外にもバネ等によって構成しても良
い。
【0042】また、上述したような構成の板バネ30を
配設したことで、上記のような作用効果に加えて、さら
に以下の作用効果が得られる。
【0043】読取位置Xで読取り動作が行われている原
稿Dは、その先端が大径ローラ16の外周面に沿って搬
送されて行き、その後、傾斜部30bに鋭角度で当て付
くようになる。この際、原稿先端は、傾斜部30bに対
して鋭角度で突き当てながら上方に案内されるため、原
稿Dの搬送状態が安定し、読取位置Xにおける読取精度
の向上が図れる。
【0044】そして、原稿先端が傾斜部30bから湾曲
部30cに移行した後は、原稿先端は湾曲部30cから
外れ、上方に屈曲する屈曲部30dによって規制されな
がら排紙スタッカ4上に偏向される。そして、湾曲部3
0cによる下向きの付勢力によって原稿後端は押さえ付
けられ、そのままの状態で排紙スタッカ4上に落下する
ように排紙される。
【0045】以上、本発明の原稿搬送装置の実施の形態
について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以
外にも種々変形することが可能である。
【0046】上述した実施の形態では、給紙スタッカ2
から繰り出された原稿は、大径ローラ16の外周面によ
って規定される湾曲した搬送経路Pに沿って案内される
構成としたが、給紙スタッカの配設位置、原稿搬送経路
や搬送ポイントの構成等については種々変形することが
できる。また、搬送される原稿を、すくい上げガイドに
向けて押圧する押圧片は、マイラー部材以外にも、例え
ば、フレームからすくい上げガイドに向かって垂下する
ように支持される垂下片によって構成することが可能で
ある。
【0047】図4は、そのような原稿搬送装置の別の実
施形態を示した概略図である。この実施の形態では、給
紙スタッカ2から繰り出された原稿は、搬送ローラ対5
4,55によってプラテン102b上に搬送される。プ
ラテン102b上のフレーム1bには、読取位置Xから
下流側に延出すると共に、すくい上げガイド1dに向け
て垂下した垂下片60が支持されている。この垂下片6
0は、先端側60aすくい上げガイド1dに沿うような
形状を有している。
【0048】このような垂下片60によっても、読取位
置Xを通過してすくい上げガイド1dへ搬送される原稿
は、読取位置Xを通過する一連の搬送動作の際、その屈
曲する部分において効果的に押圧されるため、上下方向
にばたつくことがなくなり、読取位置で読取られた画像
に歪みが生じることがなくなる。もちろん、このような
構成においても、上記した構成のようにスポンジ等の弾
性部材を配設したり、板バネを配設することで、読取精
度がより向上する。
【0049】そして、読取位置Xで読取がなされた原稿
は、排紙ローラ対56を介して排紙スタッカ4上に排紙
される。
【0050】図5は、本発明に係る原稿搬送装置を構成
する押圧片の例を示す。以上詳しく説明したように、押
圧片25は、原稿読取位置の上流側71で固定されてお
り、当該固定位置から原稿読取位置を渡って下流側72
がフリー状態に形成される。押圧片25は、原稿搬送装
置を構成するフレーム又は前記搬送ローラと共に原稿シ
ートの搬送経路を構成するモジュールガイド75(図
6)に対して着脱可能に取り付けられる。このために、
押圧片25の前記上流側端部71には両面接着テープ又
はマジックテープ73が貼られており、これにより当該
押圧片が前記フレーム又はモジュールガイド75に対し
て着脱可能となる。押圧片25の材質は、白色のマイラ
ー部材で構成され、その幅を搬送される最大原稿の幅よ
りも広くする。
【0051】図6は、押圧片の着脱可能な取付け状態を
示す。この例では、搬送ローラと共に原稿シートの搬送
経路を構成するモジュールガイド75がフレームに対し
てビス等により取り付けられる。そして、押圧片25
は、当該モジュールガイド73に対して両面テープ又は
マジックテープ75を利用して着脱可能に取り付けられ
る。
【0052】以上説明したように、本発明の原稿搬送装
置によれば、原稿を画像読取装置の原稿読取位置に搬送
する際に、読取位置での原稿のばたつきが確実に抑制さ
れるため、画像読取装置における読取画像の歪みが確実
に防止できると共に、原稿シートのジャムを防止するこ
とが可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の実施形態に係る原稿送装
置(ADF)の内部構成を示す。
【図2】 図1に示す原稿搬送装置の読取位置を拡大し
て示す。
【図3】 本原稿搬送装置の原稿読取位置における原稿
シートの搬送状態を示す。
【図4】 本願発明による原稿搬送装置の他の実施形態
を示す。
【図5】 本発明に係る原稿搬送装置を構成する押圧片
の例を示す。
【図6】 押圧片の着脱可能な取付け状態を示す。
【符号の説明】
1 原稿搬送装置(ADF) 1d すくい上げガイド 1e 排紙ガイド 2 給紙スタッカ 4 排紙スタッカ 16 大径ローラ 18 レジストローラ 19 フィードローラ 20 排紙ローラ 25 押圧片(マイラー部材) 30 偏向手段(板バネ) 60 垂下片(押圧片) 100 電子写真複写機 X 読取位置 P 搬送経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今村 隆男 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝テッ ク画像情報システム株式会社内 (72)発明者 庄司 直希 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝テッ ク画像情報システム株式会社内 (72)発明者 飯野 誠司 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝テッ ク画像情報システム株式会社内 (72)発明者 白倉 瑞穂 山梨県南巨摩郡増穂町小林430−1 ニス カ株式会社内 (72)発明者 鈴木 邦秀 山梨県南巨摩郡増穂町小林430−1 ニス カ株式会社内 (72)発明者 小松 龍太 山梨県南巨摩郡増穂町小林430−1 ニス カ株式会社内 Fターム(参考) 2H076 AA04 BA21 BA24 3F101 FB17 FC07 FC14 FD02 FD05 FD10 LA02 LA05 LB02 5B047 AA01 BA01 BC18 5C062 AB32 AD05 AD06 BA00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿シートを搬送するための搬送ローラ
    を有し、原稿シートを原稿画像読取部と該原稿シートを
    挟んで対抗するプラテン上の原稿読取位置に搬送し、前
    記原稿読取位置で走査された原稿の先端を前記プラテン
    よりすくい上げるためのすくい上げガイドを備えた原稿
    搬送装置において、 前記プラテンと前記すくい上げガイドとで規定される屈
    曲部で、搬送される原稿を前記すくい上げガイドに向け
    て押圧するように押圧片を設けたことを特徴とする原稿
    搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧片は、前記原稿読取位置の上流
    側で固定されており、当該固定位置から原稿読取位置を
    渡って下流側がフリー状態に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧片は、その上流端が前記原稿読
    取位置において固定されており、その下流端が当該固定
    位置から原稿読取位置を渡って垂下した状態でフリーに
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の原稿
    搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧片は、白色のマイラー部材で構
    成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の
    原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記マイラー部材は、その幅が、搬送さ
    れる最大原稿の幅よりも広いことを特徴とする請求項4
    に記載の原稿搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記マイラー部材を前記屈曲部に沿わせ
    るように、弾性部材を設けたことを特徴とする請求項5
    に記載の原稿搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性部材は、スポンジ材またはバネ
    材を用いて形成される請求項6に記載の原稿搬送装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧片は、原稿搬送装置を構成する
    フレーム又は前記搬送ローラと共に原稿シートの搬送経
    路を構成するモジュールガイドに対して着脱可能に取付
    けられることを特徴とする請求項1乃至3に記載の原稿
    搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記押圧片の前記上流側端部には両面接
    着テープが貼られており、これにより当該押圧片が前記
    フレーム又はモジュールガイドに対して着脱可能に取り
    付けられる請求項8に記載の原稿搬送装置。
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