JP4690520B2 - 原稿搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真複写機のように用紙に画像を形成する画像読取装置に用いられ、原稿読取位置に対して連続的に原稿を搬送する原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような電子複写機等の画像読取装置には、複数枚の原稿を1枚づつ繰り出し、これを原稿読取位置に自動的に供給するよう、所謂ADF(オートマチック・ドキュメント・フィーダ)と称される原稿搬送装置が用いられる。
【0003】
一方、画像読取装置には、原稿搬送装置によって原稿読取位置に順次搬送されてくる原稿を読み取るべく、走査手段が設けられている。この走査手段としては、例えば、プラテン上を通過する原稿に光を照射し、この反射光を集光レンズによって集光してCCDラインセンサで検知するものや、あるいはプラテン上を通過する原稿に光を照射し、この反射光を集光することなく密着センサによって直接検知するもの等がある。
【0004】
ところで、このような走査手段によって、搬送されてくる原稿を走査する場合、実際の読取位置で原稿がばたつくと読取画像に歪みが生じるという問題がある。このため、例えば、特開平10−139211号に開示されているように、プラテンと原稿押え部材との間の隙間(原稿読取位置)に、滑らかに原稿を送り込む技術が知られている。
【0005】
すなわち、この公知技術は、原稿読取位置の上流側に上下一対の板状弾性片を配設し、原稿をこの弾性片間で挟み込むようにして案内することで、姿勢を変化させることなく、原稿を一定の軌道で原稿読取位置に送り込むように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般的な原稿搬送装置は、読取位置の下流側に、読み取られた原稿の先端を上方にすくい上げて排紙スタッカ側に案内するためのガイド(以下、「すくい上げガイド」という)が設けられており、その読取位置から排紙側に向かって搬送経路が屈曲(湾曲)した状態になっている。
【0007】
このため、上記した公知技術では、滑らかな状態で原稿を読取位置に送り込むことはできるものの、読取位置を通過した原稿は、すくい上げガイドの部分で屈曲(湾曲)した経路を移動するため、その部分に原稿先端が当接すると、読取位置で原稿がばたつくという問題が生じる。従って、読取画像の歪みを確実に防止することはできず、特に、走査手段として密着センサを用いた場合、その読取画像の歪みが大きくなってしまう。
【0008】
この発明は、上記の問題に着目してなされたものであり、原稿を画像読取装置の原稿読取位置に搬送する際に、画像読取装置における読取画像の歪みを確実に防止できる原稿搬送装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題に鑑みて、本発明に係る原稿搬送装置は、原稿シートを読み取るためのプラテン上の読取位置に原稿シートを搬送するための搬送ローラと、前記プラテン上を通過した原稿シートを排紙する排紙ローラと、原稿の先端を前記プラテン上よりすくい上げるためのすくい上げガイドの下流側に配置され、原稿シートを前記排紙ローラに案内する排紙ガイドと、を備えた原稿搬送装置において、前記プラテンと前記すくい上げガイドとで規定される屈曲部で、搬送される原稿を前記すくい上げガイドに向けて押圧するように押圧片を設け、前記押圧片は、その一端側を前記読取位置の上流側の支持部材に固定し、他端側をフリー端とし、このフリー端を前記排紙ガイドとこの排紙ガイドに対向するガイドで形成された搬送路内に進入させるように前記すくい上げガイドの案内面から前記排紙ガイドの案内面に沿って延設し、前記フリー端の先端部を前記排紙ガイドの案内面に接触させたことを特徴とする。
【0011】
前記押圧片は、薄い原稿シートを取り扱う場合に鑑みて、白色のマイラー部材で構成され、その幅は、搬送される最大原稿の幅よりも広い。
【0012】
さらに、本発明に係る原稿搬送装置は、原稿シートを読み取るためのプラテン上の読取位置に原稿シートを搬送するための搬送ローラと、前記プラテン上を通過した原稿シートを排紙する排紙ローラと、原稿の先端を前記プラテン上よりすくい上げるためのすくい上げガイドの下流側に配置され、原稿シートを前記排紙ローラに案内する排紙ガイドと、を備えた原稿搬送装置において、前記プラテンと前記すくい上げガイドとで規定される屈曲部で、搬送される原稿を前記すくい上げガイドに向けて押圧するマイラー部材を設け、このマイラー部材は、その一端側を前記読取位置の上流側の支持部材に固定し、他端側をフリー端とするとともに、そのフリー端を前記排紙ガイドとこの排紙ガイドに対向するガイドで形成された搬送路内に進入させるように前記すくい上げガイドの案内面から前記排紙ガイドの案内面に沿って延設し、前記フリー端の先端部を前記排紙ガイドの案内面に接触させ、前記マイラー部材を前記屈曲部に沿わせるように、前記支持部材との間にスポンジ材で形成された弾性部材を設けたことを特徴とする
【0013】
前記押圧片のフリー端は、前記排紙ローラの近傍まで延設される
【0014】
上記構成によれば、原稿読取位置を通過する原稿は、その下流側に設けられているすくい上げガイドの部分で屈曲するように搬送されても、押圧片によって常時押圧されるため、原稿読取位置でばたつくようなことはなく、原稿シートのジャムを生じさせることなく、原稿シートの画像を精緻に読み取ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る原稿搬送装置の詳細を図の記載に基づいて説明する。
図1は、電子写真複写機に装着されるADFの一実施形態の内部構成を示し、図2は、当該内部構成における原稿読取位置部分の拡大図を示す。
【0016】
電子写真複写機100の機体の上部には、ブック形式の原稿を処理できるように原稿台ガラス(第1プラテン)102aが配設されており、このプラテン102aの一側には、ADF1によって連続的に搬送される原稿が通過するカバーガラス(第2プラテン)102bが配設されている。
【0017】
前記プラテン102a,102bの下方には、原稿の読み取りを行う走査手段(図示せず)が配設されている。この走査手段は、ADF1によってプラテン102b上を通過する原稿を読み取る場合、プラテン102b上を通過する原稿に光を照射し、この反射光を集光レンズによって集光してCCDラインセンサで検知するものや、あるいはプラテン102b上を通過する原稿に光を照射し、この反射光を直接密着センサによって検知するもの等がある。
【0018】
なお、ブック形式の原稿を読み取る場合、原稿に対して光を照射する走行体(図示せず)が第1プラテン102aの範囲内を移動するように構成される。また、上記のような走査手段は、電子写真複写機100に組み込んでも良いし、ADF1にユニットとして予め組み込んでおいても良い。
【0019】
前記ADF1は、第2プラテン102bの原稿の読取が行われる位置X(読取位置Xと称する)に対して連続的に原稿を搬送するように構成されている。また、ADF1は、ブック形式の原稿を処理できるように、前記プラテン102aの表面に原稿を密着状態に置く圧板1aを備えている。
【0020】
ADF1は、複数枚の原稿を積載する給紙スタッカ2と、この給紙スタッカ2から繰り出され、読取位置Xでその内容の読取が終了した原稿を排紙する排紙スタッカ4とを備えている。これらのスタッカ2,4は、装置本体の小型化を図るため、上下方向に併設することが望ましく、上記圧板1aは、排紙スタッカ4の裏面側に取り付けられている。また、本実施の形態では、給紙スタッカ2上には、処理面を上側とし、下に向けて順に高頁側の原稿が積載され、上側から順に繰り出される構成となっている。
【0021】
装置本体内には、給紙スタッカ2に載置された原稿を1枚づつ繰り出す用紙分離機構7が配設されている。用紙分離機構7は、給紙スタッカ2上に積載された原稿に当接し、最上の原稿を繰り出すキックローラ11と、キックローラ11によって繰り出された原稿の1枚分離を果たすように、分離パッド13及びこれに当接する分離ローラ14とを備えている。なお、キックローラ11と分離ローラ14は、一方向のみ回転可能にするワンウエイクラッチを介して正逆転可能な駆動モータMにより回転駆動される。
【0022】
前記用紙分離機構7の下流側には、繰り出された原稿を湾曲するように搬送し、前記読取位置Xに給送する搬送経路Pが設けられている。本実施の形態では、この湾曲する搬送経路Pは、読取位置Xと対向するように配設された大径ローラ16の外周面16aによって形成されている。この場合、大径ローラ16は、装置本体のフレーム1bに回転可能に支持された駆動軸16bに所定間隔をおいて複数個配設されており、ワンウエイクラッチを介して、前記正逆転可能な駆動モータMにより回転駆動されるようになっている。
【0023】
搬送経路Pには、順に3箇所の搬送ポイントが設けられている。本実施の形態では、これら搬送ポイントは、上記のように所定間隔をおいて複数個配設されている大径ローラ16の夫々の外周面に当接するものであり、上流側から順にレジストローラ18、フィードローラ19、排紙ローラ20によって構成されている。なお、読取位置Xは、第2の搬送ポイント(フィードローラ19)と、第3の搬送ポイント(排紙ローラ20)との間に位置しており、ここで読取がなされた原稿は、大径ローラ16と排紙ローラ20との間で搬送されて、直接排紙スタッカ4に排出されるようになっている。
【0024】
前記フィードローラ19と読取位置Xとの間には、フレーム1bに対して着脱可能なガイド1cが配設されており、搬送経路Pから送られてくる原稿をプラテン102b(読取位置X)上に案内する(送り込む)ようになっている。また、読取位置Xと排紙ローラ20との間には、すくい上げガイド1dが配設されており、プラテン102b上の読取位置Xで読取られた原稿を屈曲(湾曲)するようにすくい上げて、大径ローラ16と排紙ローラ20とのニップ部に案内するようになっている。
【0025】
そして、上記したプラテン102bとすくい上げガイド1dとによって規定される屈曲部には、搬送される原稿をすくい上げガイド1dに向けて押圧するように押圧片が配設されている。
【0026】
本実施の形態の押圧片は、軸方向に所定間隔で複数配設されている大径ローラ16及びこれに当接する排紙ローラ20間において、読取位置Xの上流側から下流側に渡って配設された白色のマイラー部材25によって構成されている。このマイラー部材25は、厚さが0.1mm程度のポリエステルフイルムで構成されており、その上流側がガイド1cの上方のフレーム1bに固定され、かつ下流側がフリー状態となって、すくい上げガイド1dの上面から搬送経路Pに沿って延出している。この場合、マイラー部材25の上流側端部の裏面に両面テープを添着しておくことで、ガイド1cを取り外すことによりフレーム1bに容易に装着することが可能となる。
【0027】
また、本実施の形態では、軸方向に所定間隔おいて複数配設されている大径ローラ16及びこれに当接する排紙ローラ20間において、読取位置Xで処理された原稿を排紙スタッカ4上に向けて偏向させる偏向手段、具体的には、一端がフレーム1bに支持される板バネ30が、軸方向に所定間隔おいて配設されるローラ16,20間に位置している。
【0028】
前記板バネ30は、支持部分からプラテン102bに沿うように延出する水平部30aと、水平部から大径ローラ16の外周に沿うように上方に傾斜して延出する傾斜部30bと、傾斜部から排紙ローラ20の周面に倣って湾曲する湾曲部30cを備えた構成になっている。このような構成の板バネ30によれば、読取位置Xで読取がなされた原稿の先端が、鋭角度をもって傾斜部30bに突き当たり、その先端側が所定の範囲だけ回動されるようになっている。
【0029】
以上のように構成されるADF1には、原稿の有無、及び原稿の通過を検知する各種センサが配設されている。具体的には、繰り出し位置において、給紙スタッカ2上の原稿の有無を検知するエンプティセンサ35が設けられており、さらに、レジストローラ18の手前、用紙処理部Xの手前、排紙ローラ20の手前には、それぞれレジストセンサ36、リードセンサ37、および排紙センサ38が配設されて、夫々用紙の通過を検知するようになっている。そして、これらの各センサ35〜38は、装置全体の駆動を制御するCPUに接続されており、各センサからの検知信号に基づいて、上述した駆動モータMの正転/逆転および停止がなされる。
【0030】
次に、上記した構成のADF1によって、原稿を連続的に繰り出して処理を行なう工程について説明する。
【0031】
エンプティセンサ35がON状態、すなわちスタッカ2上に原稿が積載されたことが検知されると駆動モータMが正転駆動され、キックローラ11によって1枚目の原稿が給送される。このとき、原稿が重送されても、分離機構の分離パッド13及びキックローラと同方向に回転する分離ローラ14によって確実に1枚に分離、給送される。なお、キックローラ11と分離ローラ14は、原稿送り方向に回転駆動されるが、大径ローラ16はワンウェイクラッチの作用によって回転しない。
【0032】
そして、レジストセンサ36が給送された原稿を検知すると、その検知から所定時間後に駆動モータMは一旦停止される。駆動モータMが停止したとき、原稿の先端側は、第1の搬送ポイントである大径ローラ16とレジストローラ18のニップ部に当て付けられてたわみが形成され、スキューが除去される。そして、この一旦停止後、駆動モータMは逆転駆動される。このとき、キックローラ11と分離ローラ14は、ワンウェイクラッチの作用によって回転しないが、大径ローラ16は原稿送り方向に回転駆動される。
【0033】
駆動モータMの逆転駆動により、原稿は、搬送経路Pすなわち大径ローラ16の外周に沿って搬送され、第2の搬送ポイントである大径ローラ16とフィードローラ19を通過した後、リードセンサ37が原稿の通過を検知したときに、駆動モータMの逆転駆動速度は低下される。この大径ローラ16の低速駆動状態のときに、原稿は前述した走査手段によって副走査され、読取られる。
【0034】
そして、リードセンサ37が原稿の後端を検知してから所定時間後、駆動モータMを再び正転駆動し、2枚目の原稿を給送すると共に、一旦停止させて1枚目の原稿と同様、レジストローラ18の部分でたわみを形成してスキューを除去する。なお、この2枚目の原稿給送時には、1枚目の原稿は、その先端側が、既に排紙スタッカ4上にあり、後端側が大径ローラ16と排紙ローラ20との間に挟持された状態にある。
【0035】
そして、一旦停止された状態にある駆動モータMは、再び逆転駆動される。このとき、大径ローラ16は原稿送り方向に回転駆動され、1枚目の原稿を第3の搬送ポイントである排紙ローラ20を介して排紙すると共に、2枚目の原稿を搬送経路Pに沿って搬送し、前記同様、読取り動作が行われる。そして、このような連続処理動作において、エンプティセンサ35が、原稿がなくなったことを検知すると、排紙センサ38が原稿の後端を検知してから所定時間後に駆動モータMの逆転駆動が停止され、一連の連続した原稿搬送工程が終了する。
【0036】
以上のように、先の原稿が読取り動作から排紙動作に移行する際に、次の原稿の繰り出しを行うため、連続処理のインターバルを短くすることができる。また、(先原稿の給送、読取り)→(次原稿の繰り出し)→(先原稿の排紙、次原稿の給送)という一連の工程を、1つの駆動モータMの正転、逆転のみで行っているため、制御が簡略化される。さらに、読取り動作中の原稿は3つの搬送ポイントによって搬送されるため、処理速度の向上が図れると共に、駆動系の構成も簡略化され、装置コストの低減が図れる。
【0037】
上記のような連続した原稿読取工程において、レジストローラ18およびフィードローラ19によって搬送経路P内を移動してくる原稿Dは、上記した構成のマイラー部材25を設けたことによって、図3(a)に示すように、マイラー部材25とガイド1cに案内されてプラテン102b上の読取位置X上に送り込まれる。そして、ここで読取処理がなされた原稿は、図3(b)に示すように、マイラー部材25のフリーとなっている部分の弾性力によって、すくい上げガイド1dに押圧されながら搬送され、排出ローラ20に搬送される。
【0038】
この結果、読取位置Xへ送り込まれてから、読取位置Xを通過してすくい上げガイド1dへ搬送される原稿Dは、読取位置Xを通過する一連の搬送動作の際に、マイラー部材25のフリー側の弾性力によって押さえ付けられるため、上下方向にばたつくことがなくなり、読取位置で読取られた画像に歪みが生じることはない。特に、すくい上げガイド1dにおける屈曲部において、図3(b)に示すように、原稿Dは、すくい上げガイド1dに密着されながら搬送されるため、読取位置Xでの上下方向へのばたつきが確実に抑制され、密着センサのような走査手段による走査であっても、画像に歪みが生じることはない。
【0039】
また、マイラー部材25のフリー側の端を大径ローラ16と排紙ガイド1eにてADFに形成される搬送路内に進入させることにより、ADF開状態時にマイラー部材25のフリー側の端が排紙ガイド1eに規制されて下方に飛び出すことがない。
【0040】
なお、上述したマイラー部材25は、搬送される原稿の幅方向の一部を押圧するように構成されていても良いが、原稿全体を押圧するように幅広に構成することが好ましい。すなわち、そのADFによって処理される最大原稿の幅よりも広く構成されていることが好ましい。このように幅広に構成することで、幅方向における画像の歪みを確実に防止することができる。
【0041】
また、マイラー部材25自体が、すくい上げガイド1dにおける屈曲部に沿うように、例えば、スポンジ25aのような弾性部材をフレームとの間に介在させておくことが好ましい。このような弾性部材を介在させておくことで、屈曲部において、原稿Dをより効果的に押圧して安定化させることができる。なお、弾性部材は、スポンジ以外にもバネ等によって構成しても良い。
【0042】
また、上述したような構成の板バネ30を配設したことで、上記のような作用効果に加えて、さらに以下の作用効果が得られる。
【0043】
読取位置Xで読取り動作が行われている原稿Dは、その先端が大径ローラ16の外周面に沿って搬送されて行き、その後、傾斜部30bに鋭角度で当て付くようになる。この際、原稿先端は、傾斜部30bに対して鋭角度で突き当てながら上方に案内されるため、原稿Dの搬送状態が安定し、読取位置Xにおける読取精度の向上が図れる。
【0044】
そして、原稿先端が傾斜部30bから湾曲部30cに移行した後は、原稿先端は湾曲部30cから外れ、上方に屈曲する屈曲部30dによって規制されながら排紙スタッカ4上に偏向される。そして、湾曲部30cによる下向きの付勢力によって原稿後端は押さえ付けられ、そのままの状態で排紙スタッカ4上に落下するように排紙される。
【0045】
以上、本発明の原稿搬送装置の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも種々変形することが可能である。
【0046】
上述した実施の形態では、給紙スタッカ2から繰り出された原稿は、大径ローラ16の外周面によって規定される湾曲した搬送経路Pに沿って案内される構成としたが、給紙スタッカの配設位置、原稿搬送経路や搬送ポイントの構成等については種々変形することができる。また、搬送される原稿を、すくい上げガイドに向けて押圧する押圧片は、マイラー部材以外にも、例えば、フレームからすくい上げガイドに向かって垂下するように支持される垂下片によって構成することが可能である。
【0047】
図4は、そのような原稿搬送装置の別の実施形態を示した概略図である。この実施の形態では、給紙スタッカ2から繰り出された原稿は、搬送ローラ対54,55によってプラテン102b上に搬送される。プラテン102b上のフレーム1bには、読取位置Xから下流側に延出すると共に、すくい上げガイド1dに向けて垂下した垂下片60が支持されている。この垂下片60は、先端側60aすくい上げガイド1dに沿うような形状を有している。
【0048】
このような垂下片60によっても、読取位置Xを通過してすくい上げガイド1dへ搬送される原稿は、読取位置Xを通過する一連の搬送動作の際、その屈曲する部分において効果的に押圧されるため、上下方向にばたつくことがなくなり、読取位置で読取られた画像に歪みが生じることがなくなる。もちろん、このような構成においても、上記した構成のようにスポンジ等の弾性部材を配設したり、板バネを配設することで、読取精度がより向上する。
【0049】
そして、読取位置Xで読取がなされた原稿は、排紙ローラ対56を介して排紙スタッカ4上に排紙される。
【0050】
図5は、本発明に係る原稿搬送装置を構成する押圧片の例を示す。
以上詳しく説明したように、押圧片25は、原稿読取位置の上流側71で固定されており、当該固定位置から原稿読取位置を渡って下流側72がフリー状態に形成される。押圧片25は、原稿搬送装置を構成するフレーム又は前記搬送ローラと共に原稿シートの搬送経路を構成するモジュールガイド75(図6)に対して着脱可能に取り付けられる。このために、押圧片25の前記上流側端部71には両面接着テープ又はマジックテープ73が貼られており、これにより当該押圧片が前記フレーム又はモジュールガイド75に対して着脱可能となる。押圧片25の材質は、白色のマイラー部材で構成され、その幅を搬送される最大原稿の幅よりも広くする。
【0051】
図6は、押圧片の着脱可能な取付け状態を示す。この例では、搬送ローラと共に原稿シートの搬送経路を構成するモジュールガイド75がフレームに対してビス等により取り付けられる。そして、押圧片25は、当該モジュールガイド73に対して両面テープ又はマジックテープ75を利用して着脱可能に取り付けられる。
【0052】
以上説明したように、本発明の原稿搬送装置によれば、原稿を画像読取装置の原稿読取位置に搬送する際に、読取位置での原稿のばたつきが確実に抑制されるため、画像読取装置における読取画像の歪みが確実に防止できると共に、原稿シートのジャムを防止することが可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の実施形態に係る原稿送装置(ADF)の内部構成を示す。
【図2】 図1に示す原稿搬送装置の読取位置を拡大して示す。
【図3】 本原稿搬送装置の原稿読取位置における原稿シートの搬送状態を示す。
【図4】 本願発明による原稿搬送装置の他の実施形態を示す。
【図5】 本発明に係る原稿搬送装置を構成する押圧片の例を示す。
【図6】 押圧片の着脱可能な取付け状態を示す。
【符号の説明】
1 原稿搬送装置(ADF)
1d すくい上げガイド
1e 排紙ガイド
2 給紙スタッカ
4 排紙スタッカ
16 大径ローラ
18 レジストローラ
19 フィードローラ
20 排紙ローラ
25 押圧片(マイラー部材)
30 偏向手段(板バネ)
60 垂下片(押圧片)
100 電子写真複写機
X 読取位置
P 搬送経路

Claims (5)

  1. 原稿シートを読み取るためのプラテン上の読取位置に原稿シートを搬送するための搬送ローラと、前記プラテン上を通過した原稿シートを排紙する排紙ローラと、原稿の先端を前記プラテン上よりすくい上げるためのすくい上げガイドの下流側に配置され、原稿シートを前記排紙ローラに案内する排紙ガイドと、を備えた原稿搬送装置において、
    前記プラテンと前記すくい上げガイドとで規定される屈曲部で、搬送される原稿を前記すくい上げガイドに向けて押圧するように押圧片を設け、
    前記押圧片は、その一端側を前記読取位置の上流側の支持部材に固定し、他端側をフリー端とし、該フリー端を前記排紙ガイドと該排紙ガイドに対向するガイドで形成された搬送路内に進入させるように前記すくい上げガイドの案内面から前記排紙ガイドの案内面に沿って延設し、前記フリー端の先端部を前記排紙ガイドの案内面に接触させたことを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 前記押圧片は、白色のマイラー部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 前記マイラー部材は、その幅が、搬送される最大原稿の幅よりも広いことを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。
  4. 原稿シートを読み取るためのプラテン上の読取位置に原稿シートを搬送するための搬送ローラと、前記プラテン上を通過した原稿シートを排紙する排紙ローラと、原稿の先端を前記プラテン上よりすくい上げるためのすくい上げガイドの下流側に配置され、原稿シートを前記排紙ローラに案内する排紙ガイドと、を備えた原稿搬送装置において、
    前記プラテンと前記すくい上げガイドとで規定される屈曲部で、搬送される原稿を前記すくい上げガイドに向けて押圧するマイラー部材を設け、
    該マイラー部材は、その一端側を前記読取位置の上流側の支持部材に固定し、他端側をフリー端とするとともに、該フリー端を前記排紙ガイドと該排紙ガイドに対向するガイドで形成された搬送路内に進入させるように前記すくい上げガイドの案内面から前記排紙ガイドの案内面に沿って延設し、前記フリー端の先端部を前記排紙ガイドの案内面に接触させ、
    前記マイラー部材を前記屈曲部に沿わせるように、前記支持部材との間にスポンジ材で形成された弾性部材を設けたことを特徴とする原稿搬送装置。
  5. 前記押圧片のフリー端は、前記排紙ローラの近傍まで延設されることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
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