JP2012188279A - シート給送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーが使用時に給送するシートの種類に応じて、レバーやスイッチの確認や切り替えの操作を行うことなく、自動的に分離給送モードと非分離給送モードを切り替えることが出来るシート給送装置を提供する。
【解決手段】シートが積載されるシート積載部2と、シート積載部からシートを1枚ずつ分離して給送する分離モードと分離せずにシートを給送する非分離モードとが切り替え可能な給送部4,5と、シート積載部上のシートの移動を検知するシート移動検知部12と、給送部による分離モード及び非分離モードの切替制御を行う駆動制御部17とを備え、駆動制御部は、シート移動検知部によるシートの移動の検知結果に基づいて給送部によるシートの給送モードの切り替えを行う。
【選択図】図1
【解決手段】シートが積載されるシート積載部2と、シート積載部からシートを1枚ずつ分離して給送する分離モードと分離せずにシートを給送する非分離モードとが切り替え可能な給送部4,5と、シート積載部上のシートの移動を検知するシート移動検知部12と、給送部による分離モード及び非分離モードの切替制御を行う駆動制御部17とを備え、駆動制御部は、シート移動検知部によるシートの移動の検知結果に基づいて給送部によるシートの給送モードの切り替えを行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、スキャナ、ファクシミリ、普通紙複写機等の画像読取装置やプリンタ等の画像記録装置に適用されるシート給送装置に関するものである。
従来の画像読取装置や画像記録装置に適用されるシート給送装置には、同一のシート給送部において、分離給送モードと非分離給送(手差し)モードを備えたものがある。
分離給送モードは、分離ローラ等の分離手段により、複数枚のシートを1枚ずつ分離して給送する。一方、非分離給送(手差し)モードは、分離給送できない薄いシートや厚いシートを1枚ずつ給送する場合や、半折りにしたシートや綴じた帳票類などの原稿を、敢えて複数枚の原稿を分離せずに重ねて給送したい場合に使用される。
このようなシート給送装置では、分離給送モードと非分離給送(手差し)モードの切り替えは、搬送するシートの種類に応じて、ユーザーが判断して行う。
また従来、シート給送装置には、分離給送モードと非分離給送(手差し)モードとを択一的に選択するための分離切り替えレバーや切り替えスイッチを備えたものが提案されている(特許文献1および特許文献2)。
図6および図7は、従来のシート給送装置の構成を示した図である。このシート給送装置100の主要構成を以下に説明する。
図6は、分離給送モードの状態を示す。シート束Sは、シート積載部101に積載される。102はシート積載部101に積載されるシートを検知するためのシート検知センサ、103はシートを給送するフィードローラ、104はフィードローラ103に対向して配置されたリタードローラ、105はシート搬送路、106はシート搬送路105に設けられたシート検知センサ、107はシートを挟持して搬送する一対の搬送ローラである。
フィードローラ103には、駆動源であるモータ108からの回転駆動力がモータギア109、アイドラギア110、フィード駆動ギア111を介して伝達される。これにより、フィードローラ103は、矢印A方向に回転駆動される。
フィード駆動ギア111は分離ギア112と噛み合い、分離ギア112はリタード駆動ギア113と噛み合うことで、駆動力が伝達され、さらにリタードローラ104に連結されたトルクリミッタ114を介して、リタードローラ104が矢印B方向に回転駆動される。分離ギア112は分離切り替えレバー115に回転自在に軸支されており、分離切り替えレバー115は、その一端がフィードローラ103の駆動軸103aに揺動自在に軸支されている。
フィードローラ103とリタードローラ104のニップ部に挿入されたシート束Sは、フィードローラ103に直接接触する最下位の1枚のみが分離され、シート搬送路105に沿って搬送ローラ対107に向けて給送される。
図7は、非分離給送(手差し)モードの状態を示す。この場合、分離切り替えレバー115を揺動させてレバーの位置を切り替えると、分離ギア112とリタード駆動ギア113の噛み合い連結が解除されてモータ108からの駆動力がリタードローラ104に伝達されず、リタードローラ104はフィードローラ103の回転によって連れ回りして、矢印C方向に回転する。
この状態で、シートにはリタードローラ104による分離抵抗力が作用しないので、シート積載部101に積載されたシートSは分離されない状態で給送される。従って、分離するのが困難な薄いシートや厚いシートを1枚ずつ確実に給送する場合や、2枚に半折されたシート、複数枚を綴じたシートなどを給送する場合に用いられる。
特許文献1および特許文献2に記載されたシート給送装置においては、シートの種類に応じて給送モードの切り替えを行う場合、その都度、ユーザーが分離切り替えレバーや切り替えスイッチを操作しなければならず、操作が煩雑である。
また、ユーザーは、装置の使用時に上記レバーの位置やスイッチの状態を確認する必要がある。この確認を忘れて、レバーやスイッチの切り替えを忘れてしまうと、例えば、非分離給送(手差し)モードの状態で、装置に複数枚のシートをセットした場合、シートが分離されずに束状態で一度に給送されてしまい、装置内部の搬送路や構成部品を傷付けたり、破損させたりする可能性がある。一方、分離給送モードの状態で、分離せずに1枚ずつ給送する必要のある薄いシートや厚いシートあるいは綴じた帳票などの原稿を給送した場合は、シートが適切に給送されず、紙詰まりを起こしたり破損したりする恐れがある。 本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、ユーザーが使用時に給送するシートの種類に応じて、レバーやスイッチの確認や切り替えの操作を行うことなく、自動的に分離給送モードと非分離給送モードを切り替えることが出来るシート給送装置を提供する。
本発明に係わるシート給送装置は、シートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部からシートを1枚ずつ分離して給送する分離モードと分離せずにシートを給送する非分離モードとが切り替え可能な給送手段と、前記シート積載部上のシートの移動を検知するシート移動検知手段と、前記給送手段による前記分離モード及び前記非分離モードの切替制御を行う駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記シート移動検知手段によるシートの移動の検知結果に基づいて前記給送手段によるシートの給送モードの切り替えを行うことを特徴とする。
また、本発明に係わるシート給送装置は、シート積載部に積載されたシートをフィードローラと、該フィードローラに対向して圧接されるリタードローラによって分離して給送し、給送された前記シートを搬送ローラ対によって更に下流側へ搬送するシート給送装置において、前記リタードローラ側の前記シートの給送方向上流側に配置され、積載された前記シートに接触して追従回転可能な従動ローラと、前記従動ローラの回転によりシートの移動を検知する回転検知手段と、前記シートの給送時に、前記回転検知手段が前記従動ローラの回転を検知した場合に、前記シートが前記搬送ローラ対に到達する前に、前記リタードローラの駆動を解除する駆動手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係わるシート給送装置は、シート積載部に積載されたシートをフィードローラと、該フィードローラに対向して圧接されるシート分離手段によって分離して給送し、給送された前記シートを搬送ローラ対によって更に下流側へ搬送するシート給送装置において、前記シート分離手段側の前記シートの給送方向上流側に配置され、積載された前記シートに接触して追従回転可能な従動ローラと、前記従動ローラの回転によりシートの移動を検知する回転検知手段と、前記シートの給送時に、前記回転検知手段が前記従動ローラの回転を検知した場合に、前記シートが前記搬送ローラ対に到達する前に、前記シート分離手段を前記フィードローラから離間させる駆動手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係わるシート給送装置は、シート積載部に積載されたシートをフィードローラと、該フィードローラに対向して圧接されるリタードローラによって分離して給送し、給送された前記シートを搬送ローラ対によって更に下流側へ搬送するシート給送装置において、前記リタードローラ側の前記シートの給送方向上流側に配置され、積載された前記シートの移動を検知するシート移動検知手段と、前記シートの給送時に、前記シート移動検知手段により、シートの移動または変位を検知した場合に、前記シートが前記搬送ローラ対に到達する前に、前記リタードローラの駆動を解除する駆動手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係わるシート給送装置は、シート積載部に積載されたシートをフィードローラと、該フィードローラに対向して圧接されるシート分離手段によって分離して給送し、給送された前記シートを搬送ローラ対によって更に下流側へ搬送するシート給送装置において、前記シート分離手段側のシートの給送方向上流側に配置され、積載された前記シートの移動を検知するシート移動検知手段と、前記シートの給送時に、前記シート移動検知手段により、シートの移動または変位を検知した場合に、前記シートが前記搬送ローラ対に到達する前に、前記シート分離手段を前記フィードローラから離間させる駆動手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーが使用時に給送するシートの種類に応じて、レバーやスイッチの確認や切り替えの操作を行うことなく、自動的に分離給送モードと非分離給送モードを切り替えることが出来るシート給送装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明のシート給送装置を適用した画像読取装置の第1の実施形態の構成を示す概略断面図である。
図1および図2は、本発明のシート給送装置を適用した画像読取装置の第1の実施形態の構成を示す概略断面図である。
図1において、画像読取装置1はドキュメントスキャナであり、シート束Sを積載するシート積載部2を備える。3はシート検知センサであり、画像読取装置1のシート積載部2に搭載されたシートの有無を検知する。
シート積載部2に積載されたシート束Sを1枚ずつ分離して給送するための、シート積載面側に設けられたフィードローラ(給送ローラ)4とフィードローラ4に対向するリタードローラ5が備えられている。
フィードローラ4は、シートを装置本体内部に引き込む方向に回転駆動力が与えられ、リタードローラ5には、トルクリミッタ6が連結されており、このトルクリミッタ6を介して所定のトルクでシートを押し戻す方向に回転駆動力が与えられるようになっている。
また、7はシートを給送方向下流側に搬送する第1搬送ローラ対、8は第1搬送ローラ対7の近傍でシート搬送方向上流側に配置されたシート検知センサ、9および10はシートの両面に形成された画像(情報)をそれぞれ読み取るための一対のイメージセンサ(シート情報読取部)、11は第2搬送ローラ対である。
ここで、シートSは、第1搬送ローラ対7と第2搬送ローラ対11によって一定速度で搬送方向下流側に搬送されるが、フィードローラ4によるシート給送速度は、搬送されるシートにバックテンションを作用させるように第1搬送ローラ対7と第2搬送ローラ対11によるシート搬送速度よりも遅く設定されている。このため、フィードローラ4のローラ駆動軸4aには、ワンウェイクラッチ4bが連結されており、シートSの先端が第1搬送ローラ対7に到達してから、後端がフィードローラ4とリタードローラ5のニップを抜けるまで、フィードローラ4はシートSと連れ回りするようになっている。
また、シート積載部2(シート積載部上)に積載されたシート束Sの上面側(リタードローラ側)のシート給送方向上流側には、従動ローラ12が設けられている。この従動ローラ12は、回転軸12aに軸支され押圧バネ13により、積載されるシートに押圧されることで、接触するシートの移動に応じて従動回転するもの(追従回転可能)である。
また、従動ローラ12には、不図示の伝達ギアやベルトを介して、周知のロータリーエンコーダ14(回転検知手段)が連結されている。ロータリーエンコーダ14は、従動ローラ12の回転変位または角速度に応じて、電気的なパルス信号を発信可能であり、従動ローラ12に接触するシートの移動量を間接的に検知する(検知結果を得る)ことが出来る。
フィードローラ4、リタードローラ5、第1搬送ローラ対7および第2搬送ローラ対11は、それぞれ不図示の伝達ギアやベルトを介して駆動手段としての駆動部15に接続されている。駆動部15は、不図示のモータより構成される。
フィードローラ4は、矢印A方向に回転駆動され、リタードローラ5は、トルクリミッタ6を介して矢印B方向に回転駆動される。リタードローラ5では、駆動部15からの駆動伝達系の一部に電磁クラッチ等のクラッチ16が連結されていて、このクラッチ16により、リタードローラ5の駆動をON、OFFすることが出来る。
シート検知センサ3および8、ロータリーエンコーダ14は制御部であるCPU17に電気的に接続されており、シート検知センサ3および8の検知信号およびロータリーエンコーダ14による発生パルス信号をこのCPU17に送信可能である。CPU17は、シート検知センサ3および8、ロータリーエンコーダ14からの信号に基づいて駆動部15を制御するものである。
図1に示すように、シート積載部2に複数枚のシートが積載された場合は、フィードローラ4およびトルクリミッタ6を介したリタードローラ5によるリタード分離方式(分離作用)により、シート束Sは最下位のシートから1枚ずつ分離されて第1搬送ローラ対7へ給送される。その際、シート検知センサ8によるシート検知のタイミングに基づき、搬送路上に設けられた一対のイメージセンサ9、10によって、シートの表面の画像と裏面の画像が読み取られる。そして第2搬送ローラ対11によってシートは、更に搬送される。
ここで、シート束Sは最下位のシートから1枚ずつ分離されて給送されるので、シート積載部2に設けられた従動ローラ12と接触しているシートは給送されず、従動ローラ12は回転しない。よって、従動ローラ12に連結されたロータリーエンコーダ14からはパルス信号が発生しないので、シートが複数枚積載されていると判定することが可能であり、その場合は分離給送モード(分離モード)として、クラッチ16をONのまま、リタードローラ5の回転駆動を継続する。
次に、図2に示すように、シート積載部2に積載されるシート束が順次、分離給送されて残り1枚となった場合、或いは最初から1枚のみのシートが積載された場合は、シートの給送とともに従動ローラ12が回転(回転動作)し、従動ローラ12に連結されたロータリーエンコーダ14からはパルス信号が発生するので、積載されたシートが1枚と判断し、非分離給送モード(非分離モード)として、クラッチ16(駆動制御部)をOFFにして、リタードローラ5の回転駆動を解除する(切替制御)。この状態では、リタードローラ5が連れ回りして、給送されるシートに分離負荷が作用しないので、薄いシートや厚いシートを損傷させることなく確実に給送することが出来る。
この場合、クラッチ16をOFFにするタイミングは、ロータリーエンコーダ14からパルス信号が検知されてから、シートSがシート検知センサ8によって検知される前、即ちシートSが第1搬送ローラ対7に挟持されて搬送される前であることが望ましい。
また、シートの種類や状態(例えば、シート同士の摩擦係数が高いものや、湿度等の影響)によっては、複数枚のシート給送時に、フィードローラ4によって最下位のシートが給送された後、そのシートの先端が第1搬送ローラ対7に達して、第1搬送ローラ対7によりシートがシート積載部2から引き抜かれる時、その上のシートが連れて重送する可能性がある。このような連れ重送が発生した場合、従動ローラ12が回転するので、シートが1枚のみの場合との判別が必要であるが、フィードローラ4の駆動開始からロータリーエンコーダ14からのパルス信号の発生タイミングを検出することで判別が可能である。即ち、連れ重送が発生した場合には、パルス信号の発生タイミングが、シートの1枚給送時と比較して遅くなる。従って、超音波センサ等の高価な重送検知装置を使用せずに、このようなシートの連れ重送を検知することが可能である。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態を示す図である。第1の実施形態と同じ構成には、同じ符号を付して、その説明を省略し違いのみを説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態を示す図である。第1の実施形態と同じ構成には、同じ符号を付して、その説明を省略し違いのみを説明する。
本実施形態においては、リタードローラをフィードローラから離間可能に設けて、リタードローラをフィードローラから離間させることによって、リタードローラの分離圧を解除出来るようにしている。
図3において、リタードローラ5のローラ軸5aは、アーム部材18に回転自在に軸支されている。また、アーム部材18の一端は、アーム支持軸19に揺動自在に軸支されている。アーム部材18の一部には、引張バネ20が連結されており、これによりリタードローラ5はフィードローラ4に所定の押付圧で押圧されている。アーム部材18の上部側には、ソレノイド21が連結されており、このソレノイドのON/OFF動作により、アーム部材18がアーム支持軸19を支点に揺動動作を行う。
上記構成において、シート積載部2に複数枚のシートが積載された場合は、第1の実施形態と同様に、シート束Sは最下位のシートから1枚ずつ分離されて給送されるので、シート積載部2に設けられた従動ローラ12と接触しているシートは給送されず、従動ローラ12は回転しない。よって、従動ローラ12に連結されたロータリーエンコーダ14からはパルス信号が発生しないので、シートが複数枚積載されていると判定することが可能であり、その場合は分離給送モードとして、ソレノイド21をOFFの状態のまま、即ちリタードローラ5をフィードローラ4に押圧した状態でリタードローラ5の回転駆動を継続する。
次に、シート積載部2に積載されるシート束が順次、分離給送されて残り1枚となった場合、或いは最初から1枚のみのシートが積載された場合は、シートの給送とともに従動ローラ12が回転し、従動ローラ12に連結されたロータリーエンコーダ14からはパルス信号が発生するので、積載されたシートが1枚と判断し、非分離給送モードとして、ソレノイド21をONにする。これにより、アーム部材18がアーム支持軸19を支点に揺動動作を行うことで、リタードローラ5がフィードローラ4から離間し、リタードローラ5の押付圧が解除される。その結果、給送されるシートにリタードローラ5による分離負荷が作用しないので、薄いシートや厚いシートを損傷させることなく確実に給送することが出来る。
本実施形態においては、図4に示すような、例えばA4サイズまでのシートに対応する画像読取装置であっても、A3サイズのシートを半折りにしてA4サイズの大きさにすることで、その両面の画像を読取り、読取った後に両面の画像を合成し1枚の画像と認識することでのA3サイズのシートの画像読取を行うことが可能な画像読取装置が知られているが、このような半折のシートを給送する場合や、綴じた帳票類などの原稿で、敢えて複数枚の原稿を分離せずに重ねて給送したい場合に有効である。
このようなシートを給送した場合は、シートの給送とともに従動ローラ12が回転し、従動ローラ12に連結されたロータリーエンコーダ14からはパルス信号が発生するので、積載されたシートが1枚と判定し、非分離給送モードとなるが、第1の実施形態のようにリタードローラ5の駆動を解除しただけだと、上側のシートに撓みが発生し給送されるシートに折れやシワが生じる可能性がある。
本実施形態では、リタードローラ5の駆動を解除する前に、リタードローラ5とフィードローラ4のニップによって、上側のシートに撓みが発生したとしても、シートの先端が第1搬送ローラ対7に達する前に、リタードローラ5をフィードローラ4から離間することで、発生したシートの撓みを開放し、シートの折れやシワを防止することが可能である。
なお、リタードローラをフィードローラから離間させる手段としては、ソレノイドに限らず、モータ等の他の電気的なアクチュエータを用いても良い。また、リタードローラを離間した時に、第1の実施形態と同様にクラッチにより、リタードローラの駆動を解除しても良い。
また、積載されたシート分離手段としては、リタードローラに限らず分離パッドを用いて、本実施形態のリタードローラと同様に、この分離パッドが圧接されるフィードローラから離間する(間隔を広げる)ようにしても良い。この場合も、従動ローラ12は、シート分離手段側のシート給送方向上流側に設けられる。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態を示すものである。第1及び第2の実施形態と同じ構成には、同じ符号を付して、その説明を省略し違いのみを説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態を示すものである。第1及び第2の実施形態と同じ構成には、同じ符号を付して、その説明を省略し違いのみを説明する。
本実施形態は、シート給送時に、シート積載部に積載されたシートの移動または変位を検出するための手段(シート移動検知手段)として、非接触型の光学式センサを用いたものである。
図5において、22は発光部と受光部を一体に備えた光学式の反射型センサである。この反射型センサ22は、シート積載部2に積載されたシートSの後端付近に配置されている。シート積載部2に複数枚のシートが積載された場合は、シート束Sは最下位のシートから1枚ずつ分離されて給送されるので、反射型センサ22は常にシートを検知しており、シートが複数枚積載されていると判定することが可能である。
シート積載部2に積載されるシート束が順次、分離給送されて残り1枚となった場合、或いは最初から1枚のみのシートが積載された場合は、シートの給送とともに、反射型センサ22からのシート検知信号がOFFとなるので、積載されたシートが1枚と判定し、非分離給送モードとして、クラッチ16をOFFにして、リタードローラ5の回転駆動を解除する。
反射型センサ22の配置位置に関しては、図5に示すように、シートの後端から反射型センサ22までの距離L1が、フィードローラ4とリタードローラ5のニップ部から第1搬送ローラ対7のニップ部までの距離L2よりも小さい(L1<L2)ことが必要である。
本実施形態の構成では、この反射型センサ22が、シート積載部2に搭載されたシートの有無を検知するシート検知センサ3を兼ねることが可能である。また、シートの所定サイズに応じて、複数の反射型センサを並列して配置すれば、様々なサイズのシートに対応することが出来る。
また、非接触型の光学式センサとしては、反射型センサに限らずシート積載部2に積載されるシートSを挟んで透過型のセンサを配置しても良い。
さらに、反射型センサ22を任意の位置に配置して、シートの画像による反射率の変化を検出することによって、シートの移動や動きを検知しても良い。
さらに、光学式センサに限らず、超音波センサ等により、シートの移動や動きを検知しても良い。
1 画像読取装置
2 シート積載部
3 シート検知センサ
4 フィードローラ
5 リタードローラ
6 トルクリミッタ
7 第1搬送ローラ対
8 シート検知センサ
9 イメージセンサ
10 イメージセンサ
12 従動ローラ
14 エンコーダ(回転量検知手段)
15 駆動部
16 クラッチ
17 CPU
22 反射型センサ(シート移動検知手段)
S シート
2 シート積載部
3 シート検知センサ
4 フィードローラ
5 リタードローラ
6 トルクリミッタ
7 第1搬送ローラ対
8 シート検知センサ
9 イメージセンサ
10 イメージセンサ
12 従動ローラ
14 エンコーダ(回転量検知手段)
15 駆動部
16 クラッチ
17 CPU
22 反射型センサ(シート移動検知手段)
S シート
Claims (13)
- シートが積載されるシート積載部と、
前記シート積載部からシートを1枚ずつ分離して給送する分離モードと分離せずにシートを給送する非分離モードとが切り替え可能な給送手段と、
前記シート積載部上のシートの移動を検知するシート移動検知手段と、
前記給送手段による前記分離モード及び前記非分離モードの切替制御を行う駆動制御手段とを備え、
前記駆動制御手段は、前記シート移動検知手段によるシートの移動の検知結果に基づいて前記給送手段によるシートの給送モードの切り替えを行うことを特徴とするシート給送装置。 - 前記駆動制御手段は、前記給送手段によるシートの給送モードの切り替えを行うに際し、前記シート積載部上にシートの束が積載されているのか1枚のシートが積載されているのかを前記シート移動検知手段の検知結果に基づいて判断し、シートの束の場合は前記給送手段を分離モードとし、1枚のシートの場合は前記給送手段を非分離モードとすることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記シート移動検知手段は、前記シート積載部上に積載されるシートの表面に接触して追従回転可能な従動ローラを有し、当該従動ローラの回転動作に基づいてシートの移動を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
- 前記給送手段は、前記シート積載部の積載面側でシートを給送する給送ローラと前記給送ローラに対向して配置される分離手段とを有し、
前記シート移動検知手段は、前記シート積載部に対向する位置に配置されてシートの移動を検知することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記給送手段よりも給送方向下流側に向けてシートを搬送するシート搬送手段をさらに備え、
前記駆動制御手段は、シートが前記シート搬送手段に到達する前に、前記給送手段を前記分離モードから前記非分離モードに切り替えるよう前記給送手段を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記給送手段は、前記シート積載部の積載面側でシートを給送する給送ローラと前記給送ローラに対向して配置される分離手段とを有し、
前記駆動制御手段は、前記給送手段を前記分離モードから前記非分離モードに切り替える際に、前記給送ローラに対する前記分離手段の分離作用を解除するよう前記給送手段を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記分離手段は、前記給送ローラに対向して圧接されるリタードローラを有し、
前記駆動制御手段は、前記給送手段を前記分離モードから前記非分離モードに切り替える際に、前記リタードローラを前記給送ローラの回転に追従する方向に回転させるよう前記給送手段を制御することを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。 - 前記分離手段は、前記給送ローラに対向して配置される分離パッドを有し、
前記駆動制御手段は、前記給送手段を前記分離モードから前記非分離モードに切り替える際に、前記給送ローラと前記分離パッドの間隔を広げるよう前記給送手段を制御することを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。 - シート積載部に積載されたシートをフィードローラと、該フィードローラに対向して圧接されるリタードローラによって分離して給送し、給送された前記シートを搬送ローラ対によって更に下流側へ搬送するシート給送装置において、
前記リタードローラ側の前記シートの給送方向上流側に配置され、積載された前記シートに接触して追従回転可能な従動ローラと、
前記従動ローラの回転によりシートの移動を検知する回転検知手段と、
前記シートの給送時に、前記回転検知手段が前記従動ローラの回転を検知した場合に、前記シートが前記搬送ローラ対に到達する前に、前記リタードローラの駆動を解除する駆動手段と、
を備えることを特徴とするシート給送装置。 - シート積載部に積載されたシートをフィードローラと、該フィードローラに対向して圧接されるシート分離手段によって分離して給送し、給送された前記シートを搬送ローラ対によって更に下流側へ搬送するシート給送装置において、
前記シート分離手段側の前記シートの給送方向上流側に配置され、積載された前記シートに接触して追従回転可能な従動ローラと、
前記従動ローラの回転によりシートの移動を検知する回転検知手段と、
前記シートの給送時に、前記回転検知手段が前記従動ローラの回転を検知した場合に、前記シートが前記搬送ローラ対に到達する前に、前記シート分離手段を前記フィードローラから離間させる駆動手段と、
を備えることを特徴とするシート給送装置。 - シート積載部に積載されたシートをフィードローラと、該フィードローラに対向して圧接されるリタードローラによって分離して給送し、給送された前記シートを搬送ローラ対によって更に下流側へ搬送するシート給送装置において、
前記リタードローラ側の前記シートの給送方向上流側に配置され、積載された前記シートの移動を検知するシート移動検知手段と、
前記シートの給送時に、前記シート移動検知手段により、シートの移動または変位を検知した場合に、前記シートが前記搬送ローラ対に到達する前に、前記リタードローラの駆動を解除する駆動手段と、
を備えることを特徴とするシート給送装置。 - シート積載部に積載されたシートをフィードローラと、該フィードローラに対向して圧接されるシート分離手段によって分離して給送し、給送された前記シートを搬送ローラ対によって更に下流側へ搬送するシート給送装置において、
前記シート分離手段側のシートの給送方向上流側に配置され、積載された前記シートの移動を検知するシート移動検知手段と、
前記シートの給送時に、前記シート移動検知手段により、シートの移動または変位を検知した場合に、前記シートが前記搬送ローラ対に到達する前に、前記シート分離手段を前記フィードローラから離間させる駆動手段と、
を備えることを特徴とするシート給送装置。 - 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のシート給送装置と、給送されるシートの情報を読み取るシート情報読取手段とを備えたことを特徴とするシート情報読取装置。
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