JP4292046B2 - シート給送装置及画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、シートを1枚ずつ分離給送するシート給送装置、このシート給送装置を装置本体に備えてシート給送装置によって給送されたシートに形成された画像を読み取る画像読取装置、及びシート給送装置によって給送されたシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
画像読取装置や画像形成装置にあっては、シート台に複数枚のシートをセットし、これを1枚ずつ分離給送するシート給送装置を備えている。例えば、画像読取装置の場合は、図8に示すように、原稿台50に複数枚の原稿Fをセットし、これをピックアップローラ51によって送り出すとともに、送りモータ53によって駆動回転する分離給送ローラ対52によって最上位の1枚のみ分離して給送し、レジストローラ対54,55によって所定タイミングで読取部へ給送する。そして、給送された原稿を搬送ローラ対57,58によって搬送しつつ画像読み取りセンサ56によって読み取った後、排出ローラ対59で所定の排出部へ排出する。
ここで、給送される原稿が斜行していると読取部で正確な読み取りができないため、斜行補正の方法として、給送した原稿の先端をレジストローラ対54,55のニップ部に突き当てて斜行を矯正する方法が従来から一般的に行われている。これは原稿先端が停止しているレジストローラ対54,55のニップ部に突き当たった後、所定量給送することで原稿先端にループを形成し、このループ形成の際に斜行を矯正するものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−107355号公報
上記のような斜行補正方法にあっては、大きく斜行して給送された原稿を、レジストローラ対に突き当てて無理に斜行補正した場合、原稿が破損してしまうおそれがある。これは、図9に示すように、原稿Fが薄く、「腰の弱い」材質である場合に、原稿の先行した側の先端がレジストローラ対54,55に当たると、原稿が斜行補正されるよりも、先行した原稿先端部に皺や折曲がりが発生し、この皺、曲がりが原因で、原稿搬送不良、加えて原稿破損を起こすからである。
また、図示しないレジスト前センサで検知した斜行を補正するために、レジストローラ対54,55に原稿Fを突き当てる動作において、従来装置の構成では、分離給送ローラ対52と原稿の間の摩擦係数が大きいと、原稿先端がレジストローラ対54,55に突き当たった後、送りモータ53への負荷が著しく増大し、脱調するおそれがあった。
また、レジスト突き当て時の送りモータ53の脱調対策のために、モータのトルクを増やした場合には、必要以上に原稿をレジストローラ対54,55に突き当てることとなり、原稿先端を破損し、ジャム(紙詰まり)の原因になる。
また、レジスト前センサにより、斜行量を計測し、正確に突き当て量を制御しようとしても、原稿面と分離給送ローラ対52との摩擦係数が小さい場合などは、送りモータ53の回転量と、原稿の送り量が一定関係にならないため、補正量が不充分になることがある。
また、原稿の読取解像度を変更し、高解像度読み取りのために、搬送モータの速度を遅くした場合には、それに合わせて送りモータ53の駆動速度を遅くする必要があり、これにより、送りモータ53の駆動時に、振動、音などの不要なノイズ音を発生することがある。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、斜行補正によるシート破損やジャムを回避可能なシート給送装置及びこれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明における代表的な手段は、シート材を給送するシート材給送装置において、シート材を給送するための搬送手段と、前記搬送手段によって給送されるシート材の斜行量を検知するための斜行量検知手段と、前記搬送手段よりもシート材給送方向下流側に配置されたレジスト回転体対に給送したシート材を突き当て、前記シート材の斜行を補正するための斜行補正手段と、シート材の厚み及びシート材のサイズの少なくとも一方を検知する検知手段と、前記検知されたシート材の厚み及びシート材のサイズの少なくとも一方を用いて斜行補正可否閾値を変更する手段と、を有し、前記検知した斜行量が前記補正可否閾値より大きいときは、前記斜行補正手段によるシート材の斜行補正を行わないよう構成したことを特徴とする。
本発明においては、斜行量が原稿の厚さやサイズに応じた閾値より大きい場合には、斜行補正を行わないことで、原稿に応じて斜行量が大きいシート材を無理に斜行補正することで発生していた、搬送路外へのシート材の異常移動や、脆弱な薄いシート材の隅の折れ曲がりや、搬送手段を駆動するモータの脱調等の問題を回避できる。
以下、本発明の実施形態のシート給送装置である原稿給送装置と、この原稿給送装置を装置本体に備えた画像読取装置である原稿読取装置とを図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態のシート給送装置は、原稿給送装置であるが、原稿(シート)の代わりに画像を形成していない被記録材(シート)を画像形成装置の画像形成手段に給送するようにした被記録材給送装置としても使用することができる。また、原稿給送装置は、原稿読取装置の装置本体の代わりに、原稿を綴じたり、孔をあけたりする原稿後処理装置の装置本体に備えて、原稿後処理装置に原稿を給送するようにしてもよい。
〔第1実施形態〕
図1は原稿搭載部に搭載された原稿Fを一枚ずつ分離給送する分離給送装置を備えた画像入力装置(画像読み取り装置)の一例の概略構成模型図を示す。
{全体構成}
1は上下動型の原稿台であり、この原稿台1の上にシート状原稿Fが積載セットされる。2は原稿台上下動機構(不図示)を駆動する駆動モータである。3は原稿台1の上昇動で積載原稿Fの上面が所定の給送位置まで上昇したことを検知する原稿検知センサである。
4は給送回転体としてのピックアップローラである。6,7はピックアップローラ4よりも原稿搬送方向下流側に配設した原稿分離搬送手段であり、上側の搬送回転体としての送りローラ6と、下側の分離回転体としての分離ローラ7とからなるローラ対である。
32は送りローラトルクリミッタで、搬送回転体としての送りローラ6の内部に配置し、送りモータ8の駆動を介して送りローラ6を一定トルク以下で駆動する。
31は分離ローラトルクリミッタで、分離回転体としての分離ローラ7の内部に配置し、分離モータ9の駆動を介して分離ローラ7を一定トルク以下で駆動する。
この時の分離ローラトルクリミッタ31のトルクをT31、送りローラトルクリミッタ32のトルクをT32とすると、T31<T32となる。
このため、原稿Fが分離搬送部に無く、送りローラ6と分離ローラ7が当接し、送りモータ8が搬送方向に駆動し、分離モータ9が分離方向に駆動する時には、T31<T32より、分離ローラ内部のトルクリミッタ31が滑り、分離ローラ7は当接した送りローラ6と同一方向に回転する。
33はピックアップ解除ソレノイドで、ピックアップローラ4を上下して、ピックアップローラ4の原稿面への当接を行う。
給送回転体としてのピックアップローラ4、原稿分離搬送手段の搬送回転体として送りローラ6と、分離回転体としての分離ローラ7はそれぞれに独立の駆動手段としてのピックアップモータ5、送りモータ8、分離モータ9により回転駆動される構成としてある。これらのモータ5,8,9は不図示の制御回路により所定の関係に駆動制御される。
斜行補正手段を構成するレジストローラ対17,18は、送りローラ6と分離ローラ7の分離搬送部を通過して一枚分離搬送された原稿の先端を回転停止状態の該両ローラのニップ部で一旦受け止めて原稿の斜行を補正する役目をする。また画像読み取り等とのタイミング合わせをする役目をする。
レジストローラ対17,18はその駆動側のローラ18と、シート搬送ローラ対20,21の駆動側ローラ21とをレジストクラッチ19を介して接続させてあり、搬送モータ10の駆動力をレジストクラッチ19のONで駆動側ローラ18に伝達してレジストローラ対17,18を駆動するようにしている。レジストクラッチ19も不図示の制御回路により所定の関係にON/OFF制御される。
10は搬送モータであり、各シート搬送ローラ対20,21、22,23、25,26、27,28の駆動側ローラをギアやベルト等の不図示の動力伝達手段を介して原稿搬送方向に回転駆動すると同時に、原稿の読み取り速度や、解像度などで速度を変更できるようになっている。この搬送モータ10も不図示の制御回路により所定に駆動制御される。
14,15は原稿の上面側と下面側の画像読み取りセンサ(原稿読み取りセンサ、シート材処理部、画像読み取り部)であり、それぞれ搬送される原稿の上面側と下面側の画像情報を読み取る読取手段を構成する。
16は排出センサであり、原稿が装置の搬送路を通過し、排出部24に排出されたことを検知する。
20,21、22,23はシート搬送ローラ対であり、画像読み取りセンサ14,15の原稿入口側と原稿出口側とに配設してある。各シート搬送ローラ対において下側ローラ21と23が駆動ローラであり、搬送モータ10により原稿搬送方向に回転駆動される。上側ローラ20と23は従動のピンチローラである。
40,41は上ガイド板と下ガイド板であり、ピックアップローラ4から排出部24に至る原稿搬送路を構成しており、原稿はこの原稿搬送路に沿ってを搬送されて行く。
S1とS2はレジスト前センサとレジスト後センサであり、レジストローラ対17,18の原稿入口側と原稿出口側に配設してある。
特に斜行量検知手段となるレジスト前センサS1は、図2に示すように、原稿搬送方向(図2の矢印方向)と直交する方向の同一直線上に所定間隔を隔てて配置したS1-1,S1-2の複数(本実施形態では2個)のセンサで構成され、搬送される原稿の先端を各センサが検出する時間差によって原稿の斜行量を検出する。また、S3は原稿厚みセンサであり、レジスト前センサS1の前の位置に配設され、原稿の厚みを検知する。各センサS1〜S3の原稿先端、後端検出出力をもとに不図示の制御回路部が各部モータ2,5,6,9,10、またレジストクラッチ19等の駆動制御を行う。
{シート給送動作}
次にシート給送装置によるシート給送動作を説明する。下降位置に下げられている原稿台1上に複数枚の原稿Fが積載セットされ、図示しない入力手投により読み取り開始信号が出力されると、原稿台駆動モータ2が原稿台上昇動方向に回転駆動されて原稿台1が上昇動し、積載原稿Fが持ち上げられる。
(ピックアップ給送)
積載原稿Fの上面が所定の給送位置まで上昇したことが原稿検知センサ3で検知されると、モータ2の駆動が停止されて原稿台1のそれ以上の上昇動が停止され、積載原稿の上面がピックアップローラ4の下面に所定の押圧力で接触した状態となる。この時、ピックアップ解除ソレノイド33はOFFしている。
次に、ピックアップモータ5がONすると、該ピックアップローラ4が原稿給送方向に回転駆動される。このピックアップローラ4の回転駆動により該ピックアップローラ4の下面側に接触している積載原稿の最上位の原稿に繰り出し力が作用することで、この最上位の原稿が送りローラ6と分離ローラ7との対向部である搬送分離部に移送される。
送りローラ6は分離搬送部に原稿Fの先端が到達する前に回転駆動が開始される。分離ローラ7は給送ローラ4よりも遅れて回転駆動される。
そして、ピックアップローラ4により送りローラ6と分離ローラ7との対向部である搬送分離部に移送された原稿Fは、送りモータ8がONすると、回転駆動状態になった送りローラ6により原稿搬送方向への搬送力を受けると同時に、分離ローラ7により原稿搬送方向とは逆方向への戻し力も加えられる。これにより、複数枚の原稿が同時に分離搬送部に移送されても、最上位の原稿のみが前方に送られ、下の原稿は分離ローラ7により逆方向に戻される形となり、原稿の重送が防止される。
(斜行矯正)
送りローラ6と分離ローラ7の分離搬送部を通過して一枚分離搬送された最上位の原稿F1は、レジスト前センサS1にて検知される。
レジスト前センサS1にて原稿Fの先端を検知と同時に、ピックアップ解除ソレノイド33が動作し、ピックアップローラ4を引き上げ、原稿Fを離すと同時にピックアップモータ5の駆動を停止する。
これにより、ピックアップローラ4の原稿Fへの押圧力が無くなることで搬送方向と直交する斜行補正動作を原稿に無理なく行わせることができる。
レジスト前センサS1-1、S1-2の通過時間の差から、原稿F先端の斜行量を求め、原稿先端のレジストローラ対17,18への突き当て時間、送りローラ6の速度等を制御にて、斜行補正する。
なお、レジストローラ対17,18に前記シート材を突き当てて斜行補正する際は、前記送りローラ6を駆動する送りモータ8を自起動可能な回転駆動速度まで低下させる。これにより、シート材をレジスト回転体対に突き当て斜行補正する時に、搬送手段とシート材の摩擦係数が大きくなる条件においても、搬送手段を駆動するモータの脱調、停止による搬送不良を防止することができる。
また、前記斜行補正に際し、検知した斜行量が、設定した斜行補正可否閾値を越えた場合は、斜行補正を行わない。これにより、原稿Fが薄い場合等で発生していた搬送不良をなくすことができる。
また、原稿厚みセンサS3からの検知信号を元に、原稿の厚みに応じて斜行補正可否閾値を変更することで、薄い原稿を保護すると同時に、通常の原稿、厚い原稿においては、的確な斜行補正をもたらす。
また、図示しない原稿サイズ検知手段からの原稿サイズデータを用いて、原稿サイズが小さい場合には、斜行量が多くても斜行補正を有効にし、逆に大きな原稿では、わずかな斜行量でも斜行補正を行わないように、上記斜行補正可否閾値を変更することで、より原稿の破損、搬送不良の保護を行うことができる。
斜行補正は、斜行量検知手段にて得られたレジストローラ対17,18への突き当て時間分、送りローラ6を駆動し原稿先端をレジストローラ対17,18に突き当て、原稿の斜行を補正する。
この時、原稿Fの表面差で送りローラ6の摩擦トルクが大きい原稿である場合、原稿先端が停止したレジストローラ対17,18にぶつかった状態では、原稿が動かず、原稿Fを送りローラ6の摩擦トルクが負荷として、送りモータ8に加わる。
この負荷は、正常に原稿搬送している時や、表面の摩擦係数が小さく、送りローラ6がすべる原稿を斜行補正する場合に比べて、格段に大きな値になる。このため、送りモータ8がステップモータで有る場合では、駆動トルク以上の負荷が加わり、脱調などを起こし、搬送不良となることがある。
これに対して、本実施形態では、送りローラ6内部に送りローラトルクリミッタ32を設け、送りモータ8へのトルクを制限することで問題を回避している。また、原稿への必要以上のトルクも避けることができるので、先端が荒れ、直線で無い原稿を間違って給送した場合での原稿破損も防ぐことができる。
(シート搬送)
このように、原稿はレジストローラ対17,18にて斜行補正された後、レジストクラッチ19がONし、レジストローラ対17,18が搬送方向に回転駆動することで、下流に搬送され、やがてレジスト後センサS2が原稿先端を検知する。
しかし、送りローラ6に当接した原稿表面の摩擦係数と、分離ローラ7に当接した原稿裏面の摩擦係数が大きく違う場合では、送りローラ6が原稿表面で滑ることで、搬送方向への搬送トルクが十分に得られない状態が発生する。
ここで、一定時間が経過してもレジスト後センサS2が原稿先端を検知できない場合は、上記送りローラ6の滑りが発生していると考えられる。
このように、送りローラ6と原稿表面の間に滑りが発生した時には、分離モータ9を停止し、分離ローラ7による排出方向へのトルクを減少させることで、送りローラ6の搬送トルク不足を補い、原稿をレジストローラ対17,18まで搬送するように制御する。
また、上記原稿送り方向への搬送不良が発生する原稿では、分離ローラ7を停止しても分離ローラ7と原稿間の摩擦力を期待できるので重送などが発生することはない。これにより、原稿の表面状態が大きくばらついても、確実に分離搬送できるようになる。
次に、送りローラ6の原稿搬送速度に対して、レジストローラ対17,18以降の搬送ローラの原稿搬送速度が遅い場合では、レジスト前センサS1を通過し、一定時間経過した後、送りローラ6の搬送速度をレジストローラ対17,18の搬送速度に同期または、遅くする。
これは、送りローラ6による原稿搬送速度がレジストローラによる原稿搬送速度を上回ると、原稿に不必要なたるみが発生し、皺、ジャムなどの搬送不良になるからである。一般的に送りローラ6の搬送速度を変更する上で、送りモータ8にはステップモータを用いるとよい。
(振動、騒音防止構成)
下流の画像読取部分が、幅広い読取解像度を持ち、原稿搬送速度を大幅に変更する装置で、特に原稿搬送速度が遅いときには、それに合わせて送りモータ8も低速で駆動する必要がある。しかし、従来にあっては送りモータ8を低速で駆動するとステップモータの性能上、振動、騒音が問題となる。
これに対して、本実施形態ではレジストローラ対17,18による原稿搬送速度が遅い場合には、送りモータ8を振動、騒音が問題にならない回転数での搬送と、停止状態を、交互に行い、送りローラ6を間欠駆動することで振動の発生を少なくしている。
搬送と停止の切換えタイミングは、原稿に搬送異常となる、たるみが発生しない程度で駆動し、そのたるみが無くなる時間よりも長い時間のOFFを繰り返し、レジスト後センサS2が原稿先端を検知するまで行う。これにより、簡単な構造で振動、騒音が少なく、かつ幅広い搬送速度に対応することができる。
以上の斜行補正、レジストローラ対17,18への原稿の受け渡しを経て、レジスト後センサS2を通過搬送された原稿は、下流の搬送ローラ対20,21→上下の画像読み取りセンサ14,15の間→シート搬送ローラ対22,23の経路を搬送されて排出部24にて排出される。
そして原稿が上下の画像読み取りセンサ14,15の間を搬送される過程においては、該搬送原稿の上面側または/および下面側の画像情報が上側の画像読み取りセンサ14または/および下側の画像読み取りセンサ15で読み取り処理される。読み取られた画像情報は不図示の画像処理部(記録部、表示部、保存部、記憶部、送信部、複写部など)に順次送られる。
また分離モータ9については、上記搬送される原稿に連れて2枚目以降の原稿が給送されないように、レジスト前センサS1が搬送されている原稿F1を検知してる間、引き続き原稿搬送方向とは逆方向への回転駆動する。この分離モータ9の駆動は、分離ローラトルクリミッタ31を介して分離ローラ7に伝達される。
上記の一枚分離搬送の原稿の後端がレジスト前センサS1を通過して該センサが原稿を検知しなくなった時点で、再び送りモータ8、ピックアップローラ4、ついで送りローラ6を順次に回転駆動させることで次の原稿の一枚分離搬送がなされる。
上記の動作サイクルの繰り返しにより原稿台1上の積載原稿の一枚分離搬送が連続的に実行される。
(原稿台上昇構成)
原稿台1上の積載原稿Fの上面位置が原稿の順次給送により逐次に低下して、ある原稿の搬送が終了した後、その低下が許容範囲の下限になったことが原稿検知センサ3で検知されると、原稿台1の上昇動がなされて積載原稿Fが持ち上げられ、その上面が所定の給送位置まで再上昇したことが原稿検知センサ3で検知されると、モータ2の駆動が停止されて原稿台1のそれ以上の上昇動が停止される。
この原稿台1の間欠的な上昇動の繰り返し動作により、連続給送時の積載原稿Fの上面位置が最後の一枚まで所定の給送位置範囲に保持される。
同時に、図3に示すように、ピックアップローラ4が原稿Fに当接し、原稿Fを搬送している時の原稿検知センサ3による原稿の有無を判定して記憶手段に記憶する。次に分離給送が進行し、原稿先端がレジストローラ対17,18に到達した時点で、前述の記憶したデータが原稿無であった場合、原稿台1を一定量上昇する。
このように、原稿台の位置制御のための原稿検知センサ3のサンプリングをピックアップローラ4が当接した状態で行うことで、図4に示すように、ピックアップローラ4が離れた時に、原稿Fが原稿検知センサ3を跳ね上げるような、皺、曲がり、反り等を持つ原稿でも原稿給送位置を位置ずれ誤動作を防ぐことができる。これらの一連の動作のフローチャートを図5に示す。
また、ピックアップローラ4が原稿Fに当接してから、膨らんだ原稿Fがピックアップローラ4に押さえられ、原稿検知センサ3が原稿位置を正確に検知するまで待つ、従来装置における対応策よりも、本実施形態にあっては事前に原稿台1を上げることで、すばやく給送動作を開始でき、作業効率の向上が期待できる。
そして、原稿台1上の積載原稿の最後の一枚が給送されて、原稿検知センサ3が原稿を検知しなくなった時点で制御回路(不図示)は全ての原稿を読み取り搬送し終わったと判断し、排出センサ16が最後の原稿の排出を検知した時点で、搬送モータ10および分離モータ9をOFFしてから、原稿台モータ2が逆転し原稿台1を最下部まで下降移動させた後、全ての装置動作を終了する。
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態に係る装置について図6及び図7を参照して説明する。本実施形態の装置の基本構成は前述した実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは本実施形態の特徴となる構成について説明する。なお、前述した実施形態と同一機能を有する部材には同一符号を付す。
本実施形態にあっては、原稿台1に搭載した複数枚の原稿を前述した第1実施形態と同様にして順次、分離搬送を行う。このとき、原稿先端がレジスト前センサS1を通過した際の斜行量データを、図示しない制御回路内部の記憶手段に記憶する。そして、記憶した斜行量データに従って原稿Fのレジストローラ対17,18への突き当て量を決定し、斜行補正を実行する。
このとき、原稿を斜行補正することで、原稿のサイズと原稿間摩擦の条件によっては、図6に示すように、下の原稿(次の原稿)F2が上の原稿F1の斜行補正に応じて、逆に斜行することがある。そこで、前の原稿F1を搬送し、原稿後端がレジスト後センサS2を通過した後、上記記憶した斜行量に応じて、次の原稿F2の分離搬送開始を遅らせる。
このように、次の原稿F2の給送開始まで、若干の時間を持つことで、図7に示すように、次の原稿F2は分離搬送部から、若干なりとも上流側に排出され、若干ではあるが斜行が補正される。これは特に、原稿サイズが小さい時には有効である。
また、前の給送原稿の斜行補正量が多い場合には、送りローラ6も若干の逆転回転をするようにしてもよい。
このように制御することで、原稿を斜行補正する際に、補正する原稿の動きに連れて、下の原稿が逆に斜行する現象を減少せしめることができる。
また、前の原稿の斜行補正により影響を受けるのは、直後の原稿だけであることが多く、その下の原稿は斜行せずに残っているのが一般的である。これより上記斜行補正量が閾値以上になった際には、次の原稿の斜行補正を中止するように制御する。
これにより、一度の斜行を斜行補正することで、次の原稿を斜行させ、それが続いて行く斜行累積を減じる上で有効である。
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では原稿を給送してこれを読取手段で読み取る画像読取装置について、シート材給送装置を用いた例を示したが、本発明に係るシート材給送装置はシート材を給送し、このシート材に画像形成手段によって所定画像を形成する画像形成装置にあっても好適に用いることができる。
本発明の実施形態の画像読取装置の概略構成を示す正面断面図である。 本発明の実施形態におけるセンサの配置を示した図である。 ピックアップローラを降ろした時の図である。 原稿の膨らみで原稿検知センサが誤検知する図である。 原稿台の制御を示したフローチャートである。 斜行補正により、下の原稿が連れまわるのを示した図である。 斜行補正により、下の原稿が連れまわるのを示した図である。 従来の画像読取装置の概略構成を示す図である。 従来の斜行補正で原稿先端角が皺になるのを示した図である。
符号の説明
F …原稿
S1 …レジスト前センサ
S2 …レジスト後センサ
S3 …原稿厚みセンサ
1 …原稿台
2 …駆動モータ
3 …原稿検知センサ
4 …ピックアップローラ
5 …ピックアップモータ
6 …送りローラ
7 …分離ローラ
8 …送りモータ
9 …分離モータ
10 …搬送モータ
14,15 …画像読み取りセンサ
16 …排出センサ
17,18 …レジストローラ対
19 …レジストクラッチ
20,21 …搬送ローラ対
22,23 …搬送ローラ対
24 …排出部
25,26 …搬送ローラ対
27,28 …搬送ローラ対
31 …分離ローラトルクリミッタ
32 …送りローラトルクリミッタ
33 …ピックアップ解除ソレノイド

Claims (7)

  1. シート材を給送するシート材給送装置において、
    シート材を給送するための搬送手段と、
    前記搬送手段によって給送されるシート材の斜行量を検知するための斜行量検知手段と、
    前記搬送手段よりもシート材給送方向下流側に配置されたレジスト回転体対に給送したシート材を突き当て、前記シート材の斜行を補正するための斜行補正手段と、
    シート材の厚み及びシート材のサイズの少なくとも一方を検知する検知手段と、
    前記検知されたシート材の厚み及びシート材のサイズの少なくとも一方を用いて斜行補正可否閾値を変更する手段と、
    を有し、
    前記検知した斜行量が前記補正可否閾値より大きいときは、前記斜行補正手段によるシート材の斜行補正を行わないよう構成したことを特徴とするシート材給送装置。
  2. 前記レジスト回転体対に前記シート材を突き当てて斜行補正する際は、前記搬送手段を駆動する駆動手段を自起動可能な回転駆動速度まで低下させることを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 前記レジスト回転体対によるシート材の搬送速度が所定値よりも遅い場合は、前記搬送手段を間欠駆動してシート材を給送することを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  4. 前記搬送手段はシート材を給送する方向に回転する搬送回転体と、該搬送回転体との間に前記シート材を挟持し、該シート材給送方向とは逆方向に回転する分離回転体とを有し、
    前記搬送手段を所定量駆動しても前記レジスト回転体対よりもシート給送方向下流側に配置されたレジスト後センサによってシート材が検知できないときは、前記分離回転体の回転駆動を一旦停止し、分離力を低減させながら給送することを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  5. 前記搬送手段よりもシート材給送方向上流側にシート材に接離可能であって、シート材を給送するための給送回転体と、
    前記斜行補正手段によってシート材の斜行補正を行う際には、前記給送回転体をシート材から離間させる手段と、
    シート材を載置するための移動可能なシート材載置手段と、シート材が給送可能な位置にある事を検出するシート材検出手段と、前記給送回転体がシート材に当接している際のシート材検出手段の出力を記憶する記憶手段を有し、
    シート材の斜行補正終了後、前記記憶手段に記憶したデータに応じて、シート材搬送中に前記シート材載置手段に載置されたシート材が給送可能な位置に、前記シート材載置手段を移動させることを特徴とする請求項記載のシート材給送装置。
  6. 原稿を給送し、読取手段によって前記原稿の画像を読み取る画像読取装置において、
    原稿を読取手段へ給送するために、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のシート材給送装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  7. シート材を給送し、画像形成手段によって前記シート材に画像を形成する画像形成装置において、
    シート材を画像形成手段へ給送するために、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のシート材給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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