JP4980727B2 - 黒いペリレン顔料 - Google Patents

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本発明は式IaまたはIb:
Figure 0004980727
(式中、
、Rは互いに独立にフェニレン、ナフチレンまたはピリジレンであり、これらはそれぞれC〜C12−アルキル、C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロおよび/またはハロゲンにより一置換または多置換されていてもよく、
Xはハロゲンであり、
nは0〜4である)で表される異性体の1種を含有するかまたは2つの異性体の混合物を含有し、アルキド/メラミン焼き付け塗料中で210以上の黒色値を有する黒いペリレン顔料に関する。
更に本発明はペリレン顔料の製造方法および天然および合成に由来する高分子有機および無機材料、特に塗料、印刷インキを含むインキ、トナー、ポリマー、ペイント、プラスチック製品、ガラス、珪酸塩層系、および有機−無機複合材料、皮革および皮革状材料を着色するための、電子写真用電荷生成材料、LCディスプレーでのブラックマトリックスの成分としてのおよび水、ポリマー、またはポリマーワックスベース顔料製剤を製造するためのその使用に関する。
最後に本発明は式Ia′およびIb′の顔料協力物質に関する。
塗料、印刷インキ、プラスチック、ガラス、皮革またはその他のほかの材料を黒く着色するために、一般に黒色顔料、カーボンブラック、アニリンブラック、酸化鉄ブラックおよび酸化クロムブラックまたは三色性着色剤混合物を使用する。
前記顔料着色剤は紫外線から遠赤外線まで、すなわち太陽の赤外線および熱放射線の波長を有する光を吸収する。従ってこれらの黒い顔料を使用して着色される材料は太陽の直接的照射下にきわめて強く加熱する。これらの通常の黒い顔料をLCディスプレー中のブラックマトリックスに使用されるような電子部品の塗料に着色剤として使用する場合に、前記顔料は付加的にこの塗料に所定の固有の電気的伝導性を付与し、前記伝導性は電気部品の機能に有利に作用する。
三色着色剤混合物は赤外線領域で好ましくない吸収を有せず、高い電気的伝導性を有しないにもかかわらず、低分子化合物として適用媒体中で移動する傾向を有し、多くのマトリックス材料(例えば通常のオレフィンまたは水ベース塗料)と低い相溶性を示し、可能な使用が大きく制限される。
最近数年で前記の好ましくない特性を有しない黒い着色剤、特に黒い顔料に対する要求が多くの適用分野で大いに増加してきた。
例は電子部品に対する高い電気抵抗を黒い塗料、太陽光線下でわずかにのみ加熱する自動車および建築分野の黒いペイント系および被覆物、農業、光学フィルターおよび安全印刷および複写保護系用のIR透過性活性部品のための低い内在加熱を有する多層被膜および保護被膜である。
注目される他の適用はプラスチック部品と被膜のレーザー透過溶接の適用である。通常の黒い顔料で着色されるプラスチック部品はこの目的に使用できないが、それは一般にNIR領域(例えば808nm、940nmまたは1064nm)にある波長を有する入射レーザービームが透過すべき材料表面でこれらの顔料によりすでに完全に吸収され、材料の下にある低い所の結合領域に達せず、結果として機械的に安定な結合を生じるために必要な溶融作業がこの帯域でもはや生じないからである。
その間にペリレンをベースとする黒い顔料(C.I.ピグメントブラック31および32(それぞれN,N′−ジフェニルエチレンペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸イミドおよびN,N′−ジ(p−メトキシトリル)ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸イミド))が使用可能になり、NIR透過性であるが、吸収帯域は約650〜700nmであり、全部の可視スペクトル領域内で吸収されない。従ってこれらの顔料は中性の黒い外観を示さず、むしろ特に白が減少した好ましくない緑の色合いを示す。更にこれらの顔料は多くの適用媒体中で増加した溶解度および不十分な熱安定性を有し、これらが特にプラスチックの着色において使用可能性を大きく制限する。
WOA03/10241号および03/10242号は冒頭に記載された一般式Ibのペリレン顔料および一般式IaおよびIb(R、R=ペリレン、n=0)の顔料混合物を記載するが、その物理的特性は本発明の顔料の特性と異なる。例えば乾式焼成のみにより製造された顔料は不十分な黒色値(すなわち200以下の黒色値)を有し、これにより前記顔料で得られた黒い完全な色合いの色は明らかに緑または褐色の色合いを示す。更にこれらの顔料はきわめて分散しにくく、すなわち多くのエネルギーの投入してのみ適用媒体に、不完全にのみ分散することができ、得られた色の透明度および均一性に不利に作用する。
従って本発明の課題は前記欠点を排除し、有利な性能特性を揺する高い黒色値を有するNIR透過性黒色顔料を提供することである。
それにより、式IaまたはIb:
Figure 0004980727
(式中、
、Rは互いに独立に1,2−フェニレン、1,8−、1,2−または2,3−ナフチレンまたは2,3−または3,4−ピリジレンであり、これらはそれぞれC〜C12−アルキル、C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロおよび/またはハロゲンにより一置換または多置換されていてもよく、特に両方ともフェニレンまたはナフチレンであり、それぞれ有利に置換されており、
Xはハロゲン、特に塩素または臭素であり、
nは0〜4である)
の異性体の1種を含有するかまたは両方の異性体の混合物を含有し、アルキド/メラミン焼き付け塗料中で210以上の黒色値を有する、黒いペリレン顔料が見出された。
混合物の語は化合物IaおよびIbの両方の物理的混合物、有利に固溶体(混晶)を含むことを意図する。
式IaおよびIb中のフェニレン、ナフチレン、およびピリジレン基RおよびRはC〜C12−アルキル、特にC〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、特にC〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロおよび/またはハロゲン、特に塩素または臭素により一置換または多置換されていてよい。
しかし有利にはフェニレン、ナフチレンおよびピリジレン基、有利にフェニレンおよびナフチレン基、特にナフチレン基が置換されていない。
本発明のペリレン顔料は全可視スペクトル領域内で吸収され、アルキド/メラミン焼き付け塗料中でのその高い黒色値、すなわち210以上、有利に230以上の黒色値が記載されるべきである。従って前記顔料は濃い黒の、くすんだ完全な色合いの着色を生じる。白が減少して、青い着色(例えばペリレン顔料Ia/Ib、R=R=フェニレン)とわずかに区別されるくすんだ灰色の色合い(例えばペリレン顔料Ia/Ib、R=R=ナフチレン)になる。顔料の仕上げ中に、早くも顔料製造の進行中に、またはペリレン顔料を形成する前に、添加できる少量の無機顔料または有機顔料を使用することにより通常の方法で色を変化することはもちろん可能である。
本発明のペリレン顔料はNIR領域で透過性であり、従って透過率は一般に80%より高い。
本発明の顔料は一般に800nm以下、有利に500nm以下、より有利に200nm以下の一次粒子直径を有し、容易に分散し、すなわち例えばプラスチック着色の進行中にDIN53775、シート7により5より低い分散硬度を有する。
本発明の顔料は同様に本発明による方法により有利に製造することができ、前記方法は合成で得られた粗製顔料を
a)粉砕し、場合により液状媒体中で再結晶するか、または
b)粉砕し、同時に再結晶することを特徴とする。
本発明のペリレン顔料の製造に使用される粗製顔料は一般に知られた方法でペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物を適当な芳香族ジアミンと、高温(例えば150〜250℃)で高沸点有機溶剤、例えばニトロベンゼン、トリクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、α−クロロナフタレン、キノリン、テトラリン、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、エチレングリコール、氷酢酸および環状尿素誘導体または水中で縮合することにより製造できる(例えばスイス特許第373844号、英国特許第972485号、特開平7−157681号参照)。
反応は二工程で行う。第1工程で2つのアミノ基の一方のみを反応させ、相当するジイミドを形成する。第2反応工程で延長した加熱の後に閉環を行い、触媒、例えば塩化亜鉛、酢酸亜鉛、酸化亜鉛、酢酸、塩酸、p−トルエンスルホン酸、またはアミン、例えばピペラジンの添加により加速することができる。
特に有利に、顔料形成に使用される粗製顔料は同様に本発明による方法により、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物を、アリーレン基RまたはRおよび場合によりX基を有する芳香族オルトジアミン(すなわち例えば1,2−フェニレン、1,2−、2,3−および1,8−ナフチレン)と縮合し、引き続き環化することにより得られ、縮合および環化を反応媒体としてフェノールまたは窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物中で行うことを特徴とする。
適当な窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物は特にヘテロ原子として窒素原子のみを含有するヘテロ芳香族化合物であるが、窒素原子のほかに酸素原子または硫黄原子を含有するヘテロ芳香族化合物、例えばオキサゾール、イソキサゾール、チアゾールおよびイソチアゾールを使用することもできる。
有利なヘテロ芳香族化合物の例はピリジン、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−および1,2,3−トリアゾールおよびテトラゾールである。1個より多い窒素原子を含有するヘテロ芳香族化合物において、NH官能基上の水素原子は例えば飽和または不飽和、脂肪族または脂環式基、特にC〜C−アルキル基により置換されていてもよい。更に環に存在する炭素原子はこれらの基、ハロゲン原子またはニトロ基により置換されていてもよい。特に適当な化合物の例は1−メチル−および1−エチルイミダゾールである。
特に有利なヘテロ芳香族化合物はイミダゾールおよび1−メチルイミダゾールである。
反応媒体として窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物の混合物を使用できることが理解される。
縮合および特に環化はこれらの反応媒体中で既存の方法に使用される溶剤中よりかなり容易に行われ、延長した反応時間を受け入れなくても130〜195℃、特に150〜190℃の範囲の反応温度を選択できる。例えば本発明の方法に関する典型的な反応時間は約3〜8時間である。
一般にペリレン顔料1g当たりフェノールまたは窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物1.5〜10g、有利に2〜5gを使用する。
芳香族ジアミンとペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物の反応物質のモル比は一般に2:1〜3:1、有利に2.1:1〜2.4:1である。
場合により合成中に反応混合物にフェノール中で前記触媒の1種を添加することができ、そのうちピペラジンが有利である。その場合は典型的な使用量は生成物1モル当たり触媒0.1〜1.35モルである。窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物中の合成の場合は、触媒の添加を有利に省略することができる。
方法に関して、フェノール中で粗製ペリレン顔料を製造する本発明の方法の工程は以下のとおりである。
約50〜70℃で攪拌したフェノール溶融物を予め入れ、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物、触媒および芳香族ジアミンを添加し、混合物を所望の反応温度に、140〜190℃の有利な範囲に、2〜8時間、維持する。この進行中に形成される反応水を共沸混合物としてフェノールを使用して蒸留分離する。混合物を希釈するために、約60〜130℃に冷却後、低級脂肪族アルコール、例えばメタノールを添加し、混合物を40〜65℃で、更に1〜2時間攪拌する。
ヘテロ芳香族化合物中のペリレン粗製顔料の製造において、ヘテロ芳香族化合物中にペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物および芳香族ジアミンを予め入れ、130〜195℃の所望の反応温度に加熱し、反応混合物から形成される反応水を、例えば共沸蒸留により除去する工程が適当である。
引き続き両方の場合に一般的に濾過、洗浄および乾燥により粗製ペリレン顔料を単離することができる。
存在するRおよびR基および使用される溶剤に依存して、本発明の合成で得られる粗製顔料および公知製造方法で得られる粗製顔料は異なる形で生じる。
例えばフェノールまたは窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物中での本発明による合成の場合に、一般にRおよびRがそれぞれフェニレンであり、nが0であるペリレン顔料が一般にきわめて不均一な形の大きな結晶の形でまたは半非晶質粉末として得られる。
しかしRおよびRがそれぞれナフチレンであり、nが0であるペリレン顔料が本発明の合成で直接顔料の形で、すなわち1μm未満の結晶の大きさで得られる。
本発明のペリレン顔料を製造するための本発明による前記方法の変形a)の特に有利な構成において、粗製顔料を最初に粉砕助剤として塩の存在または不在で乾式粉砕し、引き続き有機溶剤中で、場合により水との混合物で、熱時に再結晶する。
乾式粉砕のために、例えばボールミル、振動ミル、遊星ミルおよびアトリッターが適している。適当な粉砕媒体は、例えば鋼球、酸化ケイ素/酸化アルミニウム/酸化ジルコニウムビーズ、ガラスビーズおよびビー玉であり、典型的に0.1〜5cmの範囲の直径を有する。
合成で顔料の形で顔料が得られる場合は、高エネルギー粉末粉砕、例えばジェットミルでの粉砕が、工業的に使用できる形に変換するために一般に十分であり、引き続く再結晶を省くことができる。
安全の理由から不活性ガス雰囲気下で粉砕を行うことが有利である。
塩粉砕の形で乾式粉砕を行うことができる。この場合に使用される粉砕助剤は少なくとも水100mlに10gの溶解度を有する水溶性無機塩である。有利な塩は例えば結晶水を有するかまたは有しない、硫酸アルミニウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムであり、特に硫酸ナトリウム、塩化カリウムおよび塩化ナトリウムが有利である。塩を除去するために、粉砕材料を水中で攪拌し、濾別し、洗浄する。
鋼球を使用して粉砕する場合に得られる粉砕材料を、存在する摩耗した鉄を除去するために、塩酸で後処理する。
粉砕材料が30nm未満の一次粒度を有するまで有利に粉砕する。
引き続く再結晶に使用される液状媒体は多くの有機溶剤であってもよい。
適当な溶剤は例えばアルコール、エーテルアルコール、エーテルケトン、脂肪族カルボン酸、カルボン酸アミド、カルボン酸エステル、炭化水素、および粗製顔料を製造するために同様に本発明の方法に使用される窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物である。これらの溶剤の混合物を使用できることは理解される。
前記窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物のほかに、特に適した溶剤の具体的な例は、
10個までの炭素原子を有する脂肪族および芳香族脂肪族、一価または多価アルコール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール、アミルアルコール、イソアミルアルコール、ヘキサノール、イソヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、エチレングリコール、1,2−および1,3−プロピレングリコール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、ベンジルアルコールおよび2−フェニルエタノール、
モノ−およびジ−C〜C−アルキレングリコールモノ−C〜C−アルキルエーテル、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、モノエチルエーテルおよびモノブチルエーテル、およびジエチレングリコールモノメチルおよびモノエチルエーテル、
10個までの炭素原子を有する非環状および環状脂肪族エーテル、例えばジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、およびジエチレングリコールジエチルエーテル、
10個までの炭素原子を有する非環状および環状脂肪族および芳香族脂肪族ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、およびプロピオフェノン、4個までの炭素原子を有する脂肪族カルボン酸、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸および酪酸、
4個までの炭素原子を有する脂肪族カルボン酸のアミドおよびC〜C−アルキルアミド、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、N,N−ジエチルプロピオンアミド、およびN−メチルピロリドン、
全部で12個までの炭素原子を有する芳香族カルボン酸のエステル、例えばジメチルフタレート、およびジエチルフタレート、
非環状および芳香族炭化水素、例えばシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン(すべての異性体)、メシチレン(すべての異性体)、エチルベンゼン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、ニトロベンゼン、フェノール、ナフタレン、メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレンおよびキノリンである。
再結晶のために、後処理で、例えば場合により酸を添加した水での洗浄、水との共沸蒸留、水蒸気蒸留によりまたは全部のバッチの乾燥により(例えば溶剤の蒸留分離により)容易に除去できる溶剤を使用することが有利である。
150℃以下の沸点を有し、分解せずにまたは残留物なしに蒸発できる溶剤、例えばC〜C−アルカノール、ケトン、例えばメチルエチルケトン、エーテル、例えばテトラヒドロフラン、およびジオキサン、および炭化水素、例えばシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、およびクロロベンゼン、およびこれらの混合物を使用することが特に有利であり、そのうちキシレンおよびトルエンがきわめて有利である。
再結晶する溶剤の更に特に有利な例は顔料の製造に使用される窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物である。
有機溶剤と水の混合物がきわめて有利である。
溶剤の量は一般に重要でなく、広い範囲内で変動できる。一般に粉砕材料1g当たり溶剤3〜20g、有利に4〜15gを使用する。
典型的に25〜260℃、特に60〜180℃の温度で再結晶を行う。
粉砕材料を溶剤に分散してまたは単に粉砕材料を溶剤に残留させることにより再結晶を行うことができる。粉砕材料と溶剤の混合物を攪拌することが有利である。
再結晶の時間は温度および溶剤に依存する。一般に1〜24時間以内に終了する。
前記本発明の製造方法の変形b)の特に有利な構成において、粗製顔料を熱時に再結晶作用する有機固形物および無機塩の存在で混練する。
混練を有利に一般的な二軸ニーダーで行うが、一軸ニーダー、ミキサーまたは押出機を使用することができる。同様にエッジミルで混合することができる。
適当な無機塩は乾式塩粉砕に関してすでに記載された水溶性塩、特に例えば塩化ナトリウムおよび硫酸ナトリウムである。典型的に、先行して微細化したまたは微細化しない技術的等級の塩を使用する。前記塩は有利に5〜200μm、より有利に10〜50μmの平均粒度を有する。更に前記塩は有機溶剤中で適当に100mg/l以下、特に10mg/l以下(それぞれ20℃で)のみの溶解度を有し、有利にほとんど溶解しない。
混練に使用される有機溶剤は有利に少なくとも10g/100mlの水中の溶解度を有し、中性、酸性または塩基性である。第1変法で再結晶に関して記載された溶剤の種類のほかに、混練の溶剤としてスルホンおよびスルホキシドが適している。ここで溶剤混合物を使用できることが理解される。
特に適した溶剤の具体的な例は、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ブチルアセテート、グリセリントリアセテート、スルホラン、およびジメチルスルホキシドである。
一般に混練材料は粗製顔料1g当たり有機溶剤0.5〜2g、有利に0.6〜1g、および無機塩1〜10g、特に3〜8gを含有する。
混練温度は一般に20〜180℃、有利に80〜150℃である。
回転速度は混練材料が均一に、均一な剪断で移動するように適当に選択する。
混練時間は典型的に0.5〜24時間、特に1〜8時間である。
混練後、水と一緒に無機塩および有機溶剤を洗い落とすことができる。
前記の本発明の製造方法の変形b)の他の構成において、粗製顔料を、再結晶作用を有する有機溶剤の存在で、場合により水と混合して湿式粉砕する。
湿式粉砕は有利に攪拌ボールミル中で実施することができる。
適当な有機溶剤は原則的に変形a)に関して記載された溶剤であり、水溶性溶剤が有利である。
湿式粉砕を水性媒体中で行うことが有利である。水と溶剤の量は有利に粉砕ペースト中の顔料の割合が20〜50質量%であるように選択する。溶剤の割合は典型的に粗製顔料に対して1〜50質量%である。
粉砕温度は一般に5〜100℃、有利に10〜85℃である。
本発明のペリレン顔料は有利に本発明による他の方法により製造され、合成で得られた粗製顔料を、場合により粉砕後に、濃縮酸中で膨潤することを特徴とする。
このために、粗製顔料を典型的に濃縮酸中で所定の温度で所定の時間攪拌する。引き続き混合物を水に添加し、その後沈殿した顔料を濾別し、洗浄し、乾燥し、粉末にする。
適当な酸の例はトリフルオロ酢酸のような有機酸のほかに特にポリリン酸、特に硫酸のような濃縮無機酸である。
一般に使用される酸は50〜90質量%、有利に70〜85質量%の濃度を有する。
典型的に顔料濃度は5〜20質量%、特に7〜15質量%である。
膨潤は一般に20〜100℃、有利に30〜60℃で実施し、一般に1〜24時間、特に4〜12時間以内で終了する。
結晶の大きさを調節するために、有利に顔料仕上げ、すなわち粗製顔料の本発明のペリレン顔料への変換を、顔料協力物質の存在で行うことができ、この場合に典型的に顔料1g当たり約0.01〜0.1gの協力物質を使用する。顔料協力物質は早くても予備粉砕工程で添加することができ、または再結晶工程まで添加しない。顔料協力物質は早くても顔料合成の進行中に、この早い段階で粒子の形が影響されないように添加することができる。
最後にペリレン顔料は適用のために顔料協力物質とのみ混合することができる。
顔料協力物質は物資構造に一部または全部の顔料発色団を含有し、有利に酸性基または塩基性基を有する化合物である。顔料系の構造は結晶化に影響する顔料の構造に一致する必要はない。例えば本発明の場合に、ペリレン構造にもとづく顔料協力物質だけでなく、例えば銅フタロシアニン構造にもとづく顔料協力物質を使用することができる。
同様に本発明による特に適した顔料協力物質は、式Ia′またはIb′
Figure 0004980727
(式中、
1′、R2′は互いに独立にフェニレン、ナフチレンまたはピリジレンであり、これらはそれぞれ−COO、−COOR、−CONR、−COO、−SONR、−CHNR、−CH−COOおよび/または−CHにより一置換または多置換され、付加的にC〜C12−アルキル、C〜C−アルコキシ、ヒドロキシル、ニトロおよび/またはハロゲンにより一置換または多置換されていてもよく、
、R、R、Rは互いに独立に水素、C〜C12−アルキルまたはC〜C12−アルケニルであり、これらの炭化水素鎖はそれぞれ1個以上の−O−、−S−、−NR−、−CO−または−SO−単位により中断されていてもよくおよび/またはヒドロキシル、ハロゲン、アリール、C〜C−アルコキシおよび/またはアセチルにより一置換または多置換されていてもよく、C〜C−シクロアルキルであり、その炭素骨格は1個以上の−O−、−S−、−NR−、または−CO−単位により中断されていてもよくおよび/またはアセチルにより置換されていてもよく、
はフタルイミジルであり、
は水素またはC〜C−アルキルであり、
は水素または金属カチオン、特にアルカリ金属カチオン、特にナトリウムまたはカリウムであり、
Xはハロゲンであり、
nは0〜4である)の1種または両方の異性体をベースとすることができる。
顔料協力物質として、R1′およびR2′基が塩の形で存在するスルホン酸基により置換された一般式Ia′および/またはIb′の化合物が適している。米国特許2004/0215015号は液体−結晶質系のためのこれらの化合物の使用を記載する。
顔料協力物質の存在はしばしば適用媒体中の本発明のペリレン顔料の分散性および浮遊安定性、従って適用媒体、例えばペイント系のレオロジーに有利な作用を示す。
本発明のペリレン顔料の分散性は、顔料を、一般的な添加剤と接触することによりしばしば付加的に改良することができ、前記添加剤は、顔料協力物質に関して記載された全製造工程のいくつかの時点で使用できるかまたはペリレン顔料を使用するまで使用しない。ロジン誘導体をベースとする添加剤のほかに、天然および合成ワックスをベースとする添加剤がプラスチックを着色するために特に適している。例は酸化されていてもよいポリエチレンおよびポリプロピレン、ポリエチレンオキシド、エトキシル化脂肪アルコール、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドブロックコポリマー、脂肪酸エステル(例えばモンタンろう)、脂肪酸アミド、およびエチレン/酢酸ビニルコポリマーをベースとするワックスである。
本発明のペリレン顔料は天然および合成に由来する高分子有機および無機材料の着色にきわめて適している。高分子合成有機材料の例は以下のものを含む。
ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリイソブチレン、およびポリ−4−メチル−1−ペンテン、ポリオレフィンコポリマー、例えばルフレキセン(Luflexen)(登録商標)(Basell社)、ノルデル(Nordel)(登録商標)(Dow社)およびエンゲージ(Engage)(登録商標)(Dupont社)、シクロオレフィンコポリマー、例えばトパス(Topas)(登録商標)(Celanese社)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン/テトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)、ポリビニリデン二フッ化物(PVDF)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルエステル、例えばポリ酢酸ビニル、ビニルエステルコポリマー、例えばエチレン/酢酸ビニルコポリマー(EVA)、ポリビニルアルカナール、例えばポリビニルアセタール、およびポリビニルブチラール(PVB)、ポリビニルケタール、ポリアミド、例えばナイロン(Nylon)(登録商標)[6]、ナイロン[12]、およびナイロン[6,6](DuPont社)、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリカーボネートコポリマー、ポリカーボネートとアクリル−ブタジエン−スチレンコポリマーの物理的配合物、アクリロニトリル−スチレン−アクリル酸エステルコポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリブチレンテレフタレート、およびポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)およびポリエチレンナフタレート(PEN)、前記ポリアルキレンテレフタレートのコポリマー、エステル化生成物および物理的混合物(配合物)、ポリ(メタ)アクリレート、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリ(メタ)アクリレート/ポリビニリデン二フッ化物配合物、ポリウレタン、ポリスチレン、スチレンコポリマー、例えばスチレン/ブタジエンコポリマー、スチレン/アクリロニトリルコポリマー(SAN)、スチレン/エチルメタクリレートコポリマー、スチレン/ブタジエン/エチルアクリレートコポリマー、スチレン/アクリロニトリル/メタクリレートコポリマー、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンコポリマー(ABS)、メタクリレート/ブタジエン/スチレンコポリマー(MBS)、ポリエーテル、例えばポリフェニレンオキシド、ポリエーテルケトン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリグリコール、例えばポリオキシメチレン(POM)、ポリアリール、例えばポリフェニレン、ポリアリーレンビニレン、シリコーン、イオノマー、熱可塑性および熱硬化性ポリウレタン、およびその混合物。
着色できる高分子有機材料は粉末、プラスチック材料、溶融物または紡糸溶液の形で存在できるポリマーそれ自体(プラスチック)だけでなく、これらの材料を溶解したまたは分散した形で含有する被膜、印刷インキおよびペイントを含む。
本発明のペリレン顔料はすべての公知方法により、例えば同時押出(有利に一軸スクリュー押出機または二軸スクリュー押出機を使用して)、ロール、ニーダー、プレス機またはミルによりプラスチックに混合することができ、プラスチックを処理してプラスチック成形品、エンドレス形材、スラブ、ホイル、繊維、フィルムおよび被膜を生じることができる。
高分子合成無機材料の例は以下のものを含む。
低い融点のホウ珪酸塩ガラスフリット、有機変性または非変性珪酸塩ゾルおよびゲル、ゾル−ゲル法により製造した、ドープまたは非ドープ珪酸塩、アルミン酸塩、ジルコン酸塩およびアルミノ珪酸塩被膜および層状珪酸塩。
本発明のペリレン顔料で着色できる天然材料の例は、皮革、例えば靴革、衣服の皮革、室内装飾品の皮革を含む。合成に由来する皮革状材料の着色も可能であることが理解される。
本発明のペリレン顔料に特に有利な適用の選択される分野を以下に例示する。
1つの注目すべき分野は、安全印刷インキ、例えば紙幣、株券、小切手、クレジットカード、切手、宝くじ、例えば医薬品および高価ブランド製品のための偽造防止用包装の製造および印刷への使用である。
およびRがそれぞれフェニレンであり、n=0である一般式Iaおよび/またはIbの本発明のペリレン顔料がこの目的に特に適しているが、それはこれらの顔料が400〜800nmの可視領域で顕著な吸収を示し、NIR領域(バンドエッジ約750nm)で透過性であることによる。RおよびRがそれぞれナフチレンであり、n=0である一般式Iaおよび/またはIbの本発明のペリレン顔料が同様にきわめて適しており、前記顔料は同様に可視領域で強く吸収し、NIR領域(バンドエッジ約950nm)で透過性である。
これらの顔料を使用して製造された黒いインキはNIR光で見た場合に透明であり、すなわち見えなくなる。従って例えば通常のカーボンブラック顔料で印刷したモチーフをIR透過性印刷インキで刷り重ねることができる。NIR光で見た場合に、本来のモチーフは再び見えるようになる。
本発明のペリレン顔料は、任意の印刷インキと同様に、通常の分散装置、例えば攪拌ボールミルまたはロールミルを使用してこれらの安全印刷インキの結合剤系に混合できる。すべての公知の印刷法、例えばオフセット印刷、グラビア印刷、凸版印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、およびパッド印刷を使用することができる。
更に本発明のペリレン顔料は黒および灰色塗料系またはフィルムコーティングの場合に、および色混合成分として黒い顔料を有する塗料系またはフィルムコーティングの場合にも、良好な熱保護を達成するために、有利に塗料および積層品に使用できる。塗料層または積層フィルムそれ自体により、またはその下地によりIR放射線が反射することが保証されなければならず、このことはIR領域で高い程度の散乱を示す外部粒子、例えば二酸化チタン顔料、および無機混合相顔料(例えばSicotan(登録商標)顔料、BASF)、またはIR領域で高い程度の反射を示す外部粒子、例えばアルミニウムフレーク、および光沢顔料、例えば被覆されたアルミニウム板状体をベースとする顔料を、塗料または積層フィルムに添加することにより、または拡散散乱を示す金属下地または白い下地を使用することにより達成される。
更に本発明のペリレン顔料、特に有利なペリレン顔料(R、R:フェニレンまたはナフチレン)はきわめて低い導電性により有利にLCディスプレー中のブラックマトリックスの成分として使用できる。これらのカラーフィルターにおいて、赤、緑および青の色領域がブラックマトリックスとして知られた、黒い格子により分離される。このために、本発明のペリレン顔料を使用してレジストインキを製造し、適用およびUV光で硬化した後に、1013Ωより高い所望の高い抵抗値および少ない層厚で高い光濃度を有するブラックマトリックスが生じる。
本発明のペリレン顔料は有利に電子写真の分野で、例えばトナー用の黒色顔料としてまたは電荷生成材料として使用できる。
最後に本発明のペリレン顔料はNIR透過性により、優れた方法で、レーザー透過法により溶融するプラスチックの黒い着色に使用できる。これに関して前記顔料は特に一般に使用される三色染料混合物に比べて熱安定性および移動の定着で優れている。RおよびRがそれぞれフェニレンである一般式Iaおよび/またはIbのペリレン顔料を有利にすべての通常のレーザー(ダイオードレーザー:808または940nmで放射、固体レーザー:1064nmで放射)と組み合わせて使用できるが、RおよびRがそれぞれナフチレンである一般式Iaおよび/またはIbのペリレン顔料は長波長にシフトしたNIR透過性により特に固体レーザーと組み合わせて使用できる。
多くの適用のために、最初に液相として水または水と有機溶剤の混合物を有する本発明のペリレン顔料の液状水ベース組成物を製造することが有利である。
低い融点のポリマー(例えば多くの一般的ポリオレフィン)または低い溶融粘度を有するポリマー(例えば可塑性PVCおよびPVBおよび吹き込み成形可能なPET)中で均一な濃い着色を達成するために、ポリマーまたはポリマーブレンド、1種以上のポリオレフィンワックスまたはその混合物をベースとする、予め別々に製造した、顔料組成物を使用することが同様に有利である。ポリマーベース顔料組成物(マスターバッチ、コンパウンド)に使用される担体ポリマー(ブレンド)は一般に着色される高分子合成有機材料と同じであるが、ポリオレフィンワックスベース顔料組成物を製造するために使用される担体材料は特にホモポリマーおよびコポリマーPEおよびPPワックス、例えばルワックス(Luwax)(登録商標)A(エチレンホモポリマー、BASF社)、ルワックス(Luwax)EVA(エチレン−酢酸ビニルコポリマー、BASF社)またはリコワックス(Licowax)(登録商標)PP230(プロピレンホモポリマー、Clariant社)である。
実施例
本発明のペリレン顔料の製造および試験
A)製造
実施例1
ペリレン顔料II:一般式Ia/Ib(R=R=1,2−フェニレン、n=0)のシス/トランス異性体混合物
a)粗製顔料の製造
70℃でフェノール318gの攪拌した溶融物にペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物78.4g、ピペラジン16.3gおよびo−フェニレンジアミン51.9gを導入した。混合物を180℃に加熱後、混合物をこの温度で8時間攪拌した。形成される反応水をフェノールとの共沸混合物として蒸留分離した。
130℃に冷却し、メタノール350gを徐々に滴加し、60℃で更に1時間攪拌した後に、反応生成物を濾別し、透明な濾液が形成されるまでメタノールで洗浄し、減圧下に100℃で乾燥し、引き続き粉末にした。
10μmより大きい粒度までの針状結晶の形で存在する黒い粉末106gが得られ、99%の収率に相当する。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末50gを鋼球2.6kg(直径25mm)を充填した1.3リットル振動ミル中で10時間粉砕した。
粉砕球を除去後、引き続き粉砕材料を、オートクレーブ中で、トルエン250gおよび水250gの混合物中で、150℃で5時間攪拌した。トルエンを共沸蒸留により分離後、生成物を濾別し、水で洗浄し、空気循環乾燥棚中で100℃で乾燥し、引き続き粉末にした。
得られた結晶質の黒いペリレン顔料IIは40〜300nmの範囲の一次粒径を有した。
実施例2
ペリレン顔料III:一般式Ia/Ib(R=R=1.8−ナフチレン、n=0)のシス/トランス異性体混合物
a)粗製顔料の製造
70℃でフェノール265gの攪拌した溶融物にペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物78.4g、ピペラジン16.3gおよび1,8−ジアミノナフタレン75.9gを導入した。混合物を180℃に加熱後、混合物をこの温度で8時間攪拌した。形成される反応水をフェノールとの共沸混合物として蒸留分離した。
130℃に冷却し、メタノール350gを徐々に滴加し、60℃で更に1時間攪拌した後に、反応生成物を濾別し、透明な濾液が形成されるまでメタノールで洗浄し、減圧下に100℃で乾燥し、引き続き粉末にした。
90〜300nmの大きさの針状結晶の形で存在する黒い粉末125gが得られ、98%の収率に相当する。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末50gを鋼球2.6kg(直径25mm)を充填した1.3リットル振動ミル中で10時間粉砕した。
粉砕球を分離後、引き続き粉砕材料を、オートクレーブ中で、キシレン700g中で、180℃で5時間攪拌した。キシレンを真空下で蒸留分離後、生成物を空気循環乾燥棚中で100℃で乾燥し、引き続き粉末にした。
得られた結晶質の黒いペリレン顔料IIIは30〜150nmの範囲の一次粒径を有した。
実施例3
ペリレン顔料III
a)粗製顔料の製造
実施例2a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末50gを、鋼球(直径25mm)2.6kgを充填した1.3リットル振動ミル中で10時間粉砕した。
粉砕球を除去後、引き続き粉砕材料をオートクレーブ中で、フェノール200g中で、180℃で8時間攪拌した。120℃に冷却し、メタノール450mlを滴加し、60℃で更に2時間攪拌した後に、生成物を濾別し、メタノール300mlで洗浄し、空気循環乾燥棚中で100℃で乾燥し、その後粉末にした。
均一な結晶の形で存在する、得られた黒いペリレン顔料IIIは20〜80nmの範囲の一次粒度を有した。
実施例4
ペリレン顔料II
a)粗製顔料の製造
実施例1a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末12gを、鋼球(直径25mm)2.6kgを充填した1.3リットル振動ミル中で塩化ナトリウム90gと一緒に室温で24時間粉砕した。
粉砕球を除去後、粉砕材料を水1000gおよび濃縮塩酸200gの混合物に少量ずつ入れ、室温で1時間攪拌した。その後黒い粉末を濾別し、水で洗浄して塩を分離した。
この工程を数回行って、配合物を混合した。
引き続き得られた水で湿ったプレスケーキ(乾燥含量29%)172gを、オートクレーブ中で、トルエン250gおよび水128gの混合物中で150℃で5時間攪拌した。トルエンを共沸蒸留により分離後、生成物を濾別し、水で洗浄し、空気循環乾燥棚中で100℃で乾燥し、引き続き粉末にした。
得られた結晶質の黒いペリレン顔料IIは40〜300nmの範囲の一次粒度を有した。
実施例5
ペリレン顔料III
a)粗製顔料の製造
実施例2a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末50gを、鋼球(直径25mm)2.6kgを充填した1.3リットル振動ミル中で10時間粉砕した。
粉砕球を除去後、得られた粉砕材料40gを80質量%硫酸305gに急速に添加し、25℃で24時間攪拌した。引き続き混合物を水1700ml中で沈殿した。生成物を濾別し、水1000ml中で懸濁させた。
引き続き懸濁液を、10質量%水酸化ナトリウム5.9gを使用して9.8のpH値に調節した。15分攪拌し、1.5質量%水酸化ナトリウム中の重合ロジンベース樹脂(Dertopol(登録商標)、Willers、Engel and Co.)の10質量%溶液40gを添加し、更に15分間攪拌した後に、10質量%塩酸を使用して2.9のpHに調節した。引き続き生成物を濾別し、水で洗浄して塩を分離し、空気循環乾燥棚中で、55℃で乾燥し、その後粉末にした。
不均一な結晶の形で存在する、得られた黒いペリレン顔料IIIは50〜600nmの範囲内の一次粒度を有した。
実施例6
ペリレン顔料II
a)粗製顔料の製造
実施例1a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末35gを、混合容積0.3リットルを有する二軸ニーダー(Duplex、IKA)中で、塩化ナトリウム210gおよびジプロピレングリコール40gと一緒に、100℃で4時間混合した。
混合した材料を水10リットルに入れ、30分攪拌した。生成物を引き続き濾別し、水で洗浄して塩を分離し、空気循環乾燥棚中で100℃で乾燥し、その後粉末にした。
均一な結晶の形で存在する、得られた黒いペリレン顔料IIは30〜150nmの範囲の一次粒度を有した。
実施例7
ペリレン顔料III
a)粗製顔料の製造
実施例2a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末35gを、混合容積0.3リットルを有する二軸ニーダー(Duplex、IKA)中で、塩化ナトリウム210gおよびジプロピレングリコール40gと一緒に、100℃で4時間混合した。
混合した材料を水10リットルに入れ、30分攪拌した。10質量%水酸化ナトリウム溶液を使用して11.2のpH値に調節後、懸濁液を、1.5質量%水酸化ナトリウム中の重合ロジンベース樹脂(Dertopol(登録商標)、Willers、Engel and Co.)の10質量%溶液35gと混合し、更に15分間攪拌した後に、10質量%塩酸を使用して2.5のpHに調節した。更に20分攪拌した後に、生成物を濾別し、水で洗浄して塩を分離し、空気循環乾燥棚中で、100℃で乾燥し、その後粉末にした。
均一な結晶の形で存在する、得られた黒いペリレン顔料IIIは30〜100nmの範囲内の一次粒度を有した。
実施例8
ペリレン顔料II
a)粗製顔料の製造
実施例1a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末50gを、鋼球(直径25mm)2.6kgを充填した1.3リットル振動ミル中で24時間粉砕した。
粉砕球を除去後、得られた粉砕材料40gを、80質量%硫酸400gに急速に添加し、50℃で24時間攪拌した。引き続き混合物を水2リットル中で沈殿させた。生成物を濾別し、水で中性に洗浄し、引き続き水1リットル中で再分散させた。
懸濁液を、10質量%水酸化ナトリウム溶液を使用して9.8のpH値に調節後、1.5質量%水酸化ナトリウム溶液中の重合ロジンベース樹脂(Dertopol(登録商標)、Willers、Engel and Co.)の10質量%溶液40gと混合し、更に15分間攪拌した後に、10質量%塩酸を使用して2.5のpHに調節した。更に20分攪拌後、生成物を濾別し、水で洗浄して塩を分離し、空気循環乾燥棚中で100℃で乾燥し、その後粉末にした。
不均一な結晶の形で存在する、得られたペリレン顔料IIは30〜150nmの範囲の一次粒度を有した。
実施例9
ペリレン顔料III
a)粗製ペリレン顔料の製造
実施例2a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末50gを、鋼球(直径25mm)2.6kgを充填した1.3リットル振動ミル中で10時間粉砕した。
粉砕球を除去後、得られた粉砕材料40gを、キノリン240g中で、240℃で5時間攪拌した。130℃に冷却後、メタノール250gを入念に滴加することにより混合物を希釈した。更に30分攪拌後、生成物を濾別し、メタノール1000mlで洗浄し、真空乾燥棚中で乾燥し、その後粉末にした。
得られた結晶質の黒いペリレン顔料IIIは50〜200nmの範囲の一次粒度を有した。
実施例10
ペリレン顔料III
a)粗製ペリレン顔料の製造
実施例2a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末50gを、鋼球(直径25mm)2.6kgを充填した1.3リットル振動ミル中で10時間粉砕した。
粉砕球を除去後、得られた粉砕材料40gを、ジメチルナフタレン220g中で、240℃で8時間攪拌した。130℃に冷却後、メタノール200gを入念に滴加することにより混合物を希釈した。更に30分攪拌後、生成物を濾別し、メタノール1000mlで洗浄し、60℃で、水300ml中に懸濁させた。
懸濁液を、10質量%水酸化ナトリウム溶液を使用して10.1のpH値に調節した。更に5分攪拌し、1.5質量%水酸化ナトリウム溶液中の重合ロジンベース樹脂(Dertopol(登録商標)、Willers、Engel and Co.)の10質量%溶液40gを添加し、更に15分間攪拌した後に、10質量%塩酸を使用して3.2のpHに調節した。生成物を濾別し、水で洗浄して塩を分離し、空気循環乾燥棚中で55℃で乾燥し、その後粉末にした。
得られた結晶質の黒いペリレン顔料IIIは50〜200nmの範囲の一次粒度を有した。
実施例11
ペリレン顔料III
a)粗製ペリレン顔料の製造
実施例2a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
実験用ジェットミル上で、処理量8kg/hおよび粉砕圧力8バール、注入圧力9バールで粗製ペリレン顔料を粉砕した。
不均一結晶の形で得られた、得られた黒いペリレン顔料IIIを80〜250nmの範囲の一次粒度を有した。
実施例12
C.I.ピグメントイエロー185との混合物でのペリレン顔料II
a)粗製ペリレン顔料の製造
実施例1a)に記載されるように製造した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い粉末41.7gおよびC.I.ピグメントイエロー185、8.3gの混合物を、鋼球(直径25mm)2.6kgを充填した1.3リットル振動ミル中で20時間粉砕した。
粉砕球を除去後、得られた粉砕材料40gを、キシレン240g中で攪拌しながら3時間還流加熱した。キシレンを共沸蒸留により分離後、生成物を100℃で乾燥し、その後粉末にした。
得られた黒い粉末は大部分40〜400nmの一次粒度を有する結晶の形で存在した。
実施例13
a)粗製ペリレン顔料の製造
N−メチルイミダゾール350g中のペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物78.4gおよびo−フェニレンジアミン45.4gの混合物を攪拌しながら180℃に加熱し、この温度で6時間攪拌した。約170℃の内部温度を達成した場合に、反応水の蒸留分離を開始した。
130℃に冷却し、メタノール350gを徐々に滴加し、65℃で更に1時間攪拌した後に、反応生成物を濾別し、まずメタノール800gで、引き続き5質量%酢酸500mlで、最後に水1.5リットルで洗浄し、空気循環乾燥棚中、100℃で乾燥し、その後粉末にした。
一次結晶が数μmの大きさを有する黒い粉末106.5gが得られ、99.4%の収率に相当した。
b)顔料形成
工程a)で得られた黒い顔料50gを鋼球(直径25mm)2.6kgを充填した1.3リットル振動ミル中で粉砕した。
粉砕球を除去後、粉砕材料40gをN−メチルイミダゾール200g中、180℃で5時間攪拌した。室温に冷却後、生成物を濾別し、まず5質量%酢酸1000mlで、引き続き水で中性に洗浄し、空気循環乾燥棚中、100℃で乾燥し、その後粉末にした。
得られた結晶質の黒いペリレン顔料IIを50〜200nmの範囲の一次粒度を有した。
実施例14
ペリレン顔料II
実施例13a)と同様に実施したが、N−メチルイミダゾールの代わりにイミダゾール300gを使用した。
一次結晶が数μmの大きさを有する黒い顔料105gが得られ、98%の収率に相当した。
実施例15
ペリレン顔料III
実施例13a)と同様に実施したが、1,8−ジアミノナフタレン66.4gおよびN−メチルイミダゾール450gを使用し、メタノール450gを希釈のために滴加した。
黒い粉末123.4gが得られ、97%の収率に相当した。一次結晶は顔料の寸法であり、50〜200nmの範囲の大きさを有した。
B)試験
B1)黒色値の測定
完全な色合いの着色特性を測定するために、それぞれ個々の顔料1.0gおよびアルキド/メラミン焼付け塗料9.0g(結合剤含量43質量%、キシレンを使用して35質量%に調節した)の混合物を、30mlガラスびん中にガラス球(直径3mm)10mlを有するSkandex分散装置上で60分振動した。得られたペーストを引き続き150μmの厚さの層として厚紙に塗布し、排気し、130℃で30分焼き付けた。
SpectroflashSF600plus分光光度計(Datacolor)を使用して色彩を評価後、標準色値Yから以下の式により黒色値を計算した。
黒色値=100×log(100/Y)
測定した黒色値を表1に記載する。比較のために、カーボンブラック顔料(Monarch1400、Cabot社)(V1)およびWOA03/10241の例2に類似して製造した異性体混合物(V2)に関して同様に測定した黒色値を測定した。
Figure 0004980727
B2)熱発生試験
黒い顔料を有する塗料で被覆された金属シート(標準的構造、CED層と塗装した標準的充填剤)により生じる日光の照射下での内部加熱をシミュレートするために、塗装した金属シート(B1と同様のカラーペースト、わずか5%顔料着色、層厚わずか30μm)をふたとしてStyroporボックス上に、塗装した面を上に向けて入れ、EPA1219684に記載される方法によりハロゲンランプを使用して出力750Wで40cmの間隔で照射した。ボックス中の内部温度を照射の10分後、20分後、30分後、35分後に測定した。
試験結果を表2に記載する。比較のために、下地金属シート(V0)および同様に塗装した金属シート(FW200ランプブラック、Degussa社)(V3)に関する結果を記載する。
Figure 0004980727
これらの結果は本発明のペリレン顔料で塗装された金属シートが比較例V3に比べてIR領域で透過率が高く、下地でIR放射線の反射が強く、内部加熱が少なく、熱保護が良好であることを示す。下地金属シート(V0)との比較は観察される残留加熱がほとんど下地によるIR放射線の吸収だけに起因することを示す。
B3)プラスチックの着色
a)LDポリエチレン
LDPEでの完全な色合いの着色特性を測定するために、個々の顔料およびLDPE粉末(顔料濃度0.2質量%)を混合し、混合ロール装置上で、ロール温度160℃および200回のロール回転で処理し、厚さ0.4mmのロールシートを形成した。ロールシートを引き続き圧縮し、180℃で、スペーサーフレーム(1mm)のプレス機でスラブを生じた。
それぞれの場合に得られた黒い色のスラブを、SpectraflashSF600plus分光光度計(Datacolor)を使用して色彩的に評価した。
得られた結果を表3に記載する。
Figure 0004980727
b)HDポリエチレンおよび工業的プラスチック
HDPE(Lupolen(登録商標)6031M、Basell)、ポリプロピレン(PP、Moplen(登録商標)466R、Basell)、ポリカーボネート(PC、Makrolon(登録商標)2800N、Bayer)、ナイロン−[6](PA6、Ultramd(登録商標)BS700、BASF)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレンコポリマー(ABS、Terluran(登録商標)GP22、BASF)およびポリメチルメタクリレート(PMMA、Plexiglas7N、Roehm)での完全な色合いの着色特性を測定するために、個々の顔料およびポリマー(顔料濃度0.2質量%)をガラス瓶中で、ローラーボード上で30分混合し、二軸スクリュー押出し機(ZSE27/GL44D、Leistritz)を一回使用して、表4に記載されるバルク温度T1℃で均一にし、粒状にした。こうして得られた着色顆粒を引き続き射出成形機(Allrouder、Arburg社)を使用して注入温度T2℃で処理し、プラークを得た。
それぞれ得られた黒い色の射出成形プラークを分光光度計(SpectraflashSF600X、Datacolor)を使用して色彩的に評価した。
得られた試験結果、およびDIN53772による1/10白減少での個々のポリマーで測定した熱抵抗TB[℃]を表4に記載する。
Figure 0004980727
B4)塗料の着色
a)完全な色合いの着色特性の測定
B1)により実施例3からの顔料を使用して塗装したカラーペーストを製造した。SpectraflashSF600plus分光光度計(Datacolor)を使用した黒い塗料の色彩評価により以下の測定値を得た。
=0.2、b=−0.8。
b)白減少での着色特性
B4a)からのカラーペースト1.6gを、二酸化チタン(Kronos3210)での40質量%顔料着色を有する白いペースト1.0g(白の減少約1/3標準色深さ)と混合し、150μmの厚さの層として厚紙に塗装し、排気し、130℃で30分焼き付けた。
SpectraflashSF600plus分光光度計(Datacolor)を使用した灰色塗料の色彩評価により以下の測定値を得た。
=5.3、b=−14.4。

Claims (28)

  1. 式IaまたはIb:
    Figure 0004980727
    (式中、
    およびR 基が同じであり、それぞれ置換されていないフェニレンまたはナフチレンであり、
    Xはハロゲンであり、
    nは0〜4である)で表される異性体の1種を含有するかまたは2つの異性体の混合物を含有し、アルキド/メラミン焼き付け塗料中で230以上の黒色値を有する黒いペリレン顔料。
  2. 2つの異性体の混合物を含む、請求項1記載のペリレン顔料。
  3. 及びRがそれぞれ1,2−フェニレンである、請求項1または2記載のペリレン顔料。
  4. 及びRがそれぞれ1,8−ナフチレンである、請求項1または2記載のペリレン顔料。
  5. 顔料添加剤を含む、請求項1から4までのいずれか1項記載のペリレン顔料。
  6. ロジン誘導体をベースとする顔料添加剤を含む、請求項1から5までのいずれか1項記載のペリレン顔料。
  7. 請求項1からまでのいずれか1項記載のペリレン顔料を製造する方法において、
    合成中に得られた粗製顔料を
    a)粉砕助剤としての塩の存在または不在で粉砕し、引き続いて液状媒体中で再結晶するか、
    b)粉砕助剤としての塩の存在または不在で粉砕し、同時に再結晶するか、
    c)エネルギー冨化粉末粉砕するか、あるいは、
    d)再結晶作用を有する有機溶剤の存在で水性湿性粉砕する
    ことを特徴とするペリレン顔料を製造する方法。
  8. ジェットミルで、粗製顔料をエネルギー富化粉末粉砕する請求項7記載の方法。
  9. 粗製顔料を粉砕助剤として塩の存在または不在でまず乾式粉砕し、引き続き有機溶剤中で、熱時に再結晶する請求項7又は8記載の方法。
  10. 粗製顔料を粉砕助剤として塩の存在または不在でまず乾式粉砕し、引き続き有機溶剤および水との混合物中で、熱時に再結晶する請求項7から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 変形b)の工程中において、粗製顔料を熱時に、再結晶作用する有機溶剤および無機塩の存在で混練する請求項7記載の方法。
  12. 再結晶を25〜260℃の温度で実施する、請求項7から11までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 粉砕温度が5〜100℃である、請求項7から11までのいずれか1項に記載の方法。
  14. 粉砕助剤が少なくとも水100mlに10gの溶解度を有する水溶性無機塩である、請求項7から13までのいずれか1項に記載の方法。
  15. 粉砕助剤が硫酸ナトリウム、塩化カリウム又は塩化ナトリウムである、請求項7から14までのいずれか1項に記載の方法。
  16. 有機溶剤がキシレン又はトルエンである、請求項7から15までのいずれか1項に記載の方法。
  17. 合成中に得られた粗製顔料を、粉砕の後に濃縮酸中で膨潤する、請求項7から16までのいずれか1項記載の方法。
  18. 前記が硫酸である、請求項17に記載の方法。
  19. ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物を、アリーレン基RまたはRおよびX基を有する芳香族オルトもしくはペリジアミンと縮合させ、引き続きフェノールまたは窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物の存在で環化することにより粗製顔料を製造する請求項7から18までのいずれか1項記載の方法。
  20. 顔料協力物質および/または顔料添加剤の存在で実施する請求項7から19までのいずれか1項記載の方法。
  21. ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸二無水物を、アリーレン基RまたはRを有する芳香族オルトジアミンと縮合させ、引き続き環化することにより、式IaまたはIb:
    Figure 0004980727
    (式中、
    およびR 基が同じであり、それぞれ置換されていないフェニレンまたはナフチレンであり、
    Xはハロゲンであり、
    nは0〜4である)で表される異性体の1種を含有するかまたは2つの異性体の混合物を含有する粗製ペリレン顔料を製造する方法において、反応媒体としてフェノールまたは窒素含有非縮合ヘテロ芳香族化合物中で縮合および環化を実施することを特徴とする、請求項7から20までのいずれか1項記載の方法。
  22. 顔料協力物質および/または顔料添加剤の存在で実施する請求項21記載の方法。
  23. 天然および合成に由来する高分子有機および無機材料を着色するための請求項1から6までのいずれか1項記載のペリレン顔料の使用。
  24. 塗料、印刷インキを含むインキ、トナー、ポリマー、ペイント、プラスチック製品、ガラス、珪酸塩層系および有機−無機複合材料を着色する請求項23記載の使用。
  25. レーザー透過溶接に使用するプラスチック製品を着色するための請求項1から6までのいずれか1項記載のペリレン顔料の使用。
  26. 皮革および皮革状材料を着色するための請求項1から6までのいずれか1項記載のペリレン顔料の使用。
  27. 電子写真用電荷生成材料としておよびLCディスプレー中のブラックマトリックスの成分としての請求項1から6までのいずれか1項記載のペリレン顔料の使用。
  28. 水、ポリマーまたはポリオレフィンワックスベース顔料組成物を製造するための請求項1から6までのいずれか1項記載のペリレン顔料の使用。
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