JP4973181B2 - 車載器、路車間通信システム - Google Patents
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Description
このような車載器の中には、ユーザがICカードソケットからICカードを抜き忘れて降車した場合には、カード抜き取り検出部がカードの抜き取りを監視して、窃盗者がICカードを抜き取った場合には、音声出力部から大音量の警告音を発生させる車載器がある(例えば、特許文献1参照。)。このような車載器によれば、窃盗者はICカードを取らずに逃走することになり、窃盗者が大音量の警告音にもかかわらず、ICカードを盗んだ場合には、無線通報部からクレジット会社または事業者またはICカード所有者の携帯端末に盗難が通報されるので、ICカードの使用停止などの措置をすぐに取ることができる。つまり、ユーザがICカードをETC車載器から抜き取るのを忘れた場合のICカードの盗難を防止することができるとされている。
そこで、当該車載器に挿入されているカードの種別がDSRCカードである場合にETCカードへの変更を促すことが考えられる。具体的には、請求項13のように、カードを挿入可能なカード挿入部と、カード挿入部に挿入されたカードの種別がDSRCカードであるか否かを判断するカード種別判断手段と、を備え、カード挿入部に挿入されたカードがDSRCカードであるとカード種別判断手段によって判断された場合には、報知制御手段が、DSRCカードの代わりにETCカードをカード挿入部に挿入するよう促す旨を示す情報を、報知手段を制御して報知させることが考えられる。このように構成すれば、当該車載器に挿入されているカードがETCを利用できない「DSRCカード」の場合に、例えば「DSRCCカードが入っているので、ETCカード入れて下さい」などと通知することで、ETCを利用するよう促すことも可能である。
本実施形態の車載器1について、図1を参照して説明する。図1は、車載器1、多機能ICカード(以下、ICカード)2、路上機3の概略構成を示す説明図である。
車載器1は、車両の走行経路の近傍に設置された路上機3との通信のために車両に搭載される路車間通信用の車載器であり、図1に示すように、無線部11、電源部12、全体制御部13、ICカード制御部14、ICカードコネクタ15、記憶部17、表示部18、入力操作部19、外部機器接続部20、音声出力部23を備えている。
なお、路上機3は、例えば有料道路の料金所などに設置されたETCシステム用の料金決済(ETC決済)用の路上機、そのETC決済用の路上機よりも進行方向手前に設置された予告用の路上機、カード確認用の路上機、あるいは駐車場の出口などに設置されたクレジット決済用の路上機などであり、周知の通信回路及びアンテナによって構成され、車載器1との間で無線通信を実行する無線部31と、路上機3の各部を制御する制御部32とを備えている。
記憶部17は、記憶・読み出し可能な周知のフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成されており、無線部11が受信した上述の報知情報を記憶可能である。なお、記憶部17の記憶内容については、全体制御部13によって更新される(図2(b)参照)。
また、全体制御部13は、路上機3からの報知情報に含まれる通知内容および通知内容と現在状況情報とに基づき、記憶部17が記憶する報知情報を報知するための報知条件が成立しているか否かを判断し、報知条件が成立していると判断された場合には、表示部18および音声出力部23を制御して報知情報を報知させる機能を有する。
ICカードコネクタ15は、ICカード2を挿抜可能に構成されており、ICカード制御部14は、ICカード2をICカードコネクタ15に挿入したことや、ICカードコネクタ15からICカード2が引き抜かれたことを検知することができるように構成されている。
外部機器接続部20は、例えばナビゲーション装置などの車両に搭載された他の外部機器5と接続して、データ通信を行うためのものであり、車両の現在状況を示す現在状況情報を外部機器5から取得可能である。なお、上述の現在状況情報には、現在時刻を示す現在時刻情報、車両の現在位置を示す現在位置情報、および車両の現在の状態を示す現在状態情報が含まれる。
次に、ICカード2について説明する。
ICカード2には、情報を記憶・読み出し可能な不揮発メモリで構成される記憶部22、車載器1のICカードコネクタ15を介してICカード制御部14との間でデータのやり取りを行ったり記憶部22を制御したりする制御部21などを備えている。
次に、車載器1の全体制御部13が実行するユーザ注意喚起処理を図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、路上機3からの報知情報を無線部11を介して受信する(ステップS110)。
続いて、受信した報知情報に含まれる情報有効期間を参照して、その報知情報が有効期限前であるか否かを判断する(S120)。報知情報が有効期限前ではない、すなわち報知情報の有効期限が終了していると判断された場合には(S120:NO)、その報知情報を破棄し(S180)、S110に戻る。一方、報知情報が有効期限前であると判断された場合には(S120:YES)、S130に移行する。
次に、車載器1の全体制御部13が実行する報知情報保存処理を図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、路上機3の報知情報を無線部11を介して受信する(ステップS210)。
続いて、受信した報知情報に含まれる情報有効期間を参照して、その報知情報を即時保存すべきか否かを判断する(S220)。具体的には、報知情報に含まれる情報有効期間を参照して、終了時間が経過している場合にはその報知情報を即時保存しないと判断する。報知情報を即時保存すべきと判断された場合には(S220:YES)、後述するS250へ移行する。一方、報知情報を即時保存しないと判断された場合には(S220:NO)、S230へ移行する。
(1)このように第一実施形態の車載器1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、無線部11が、路上機3から送信された報知情報を受信可能であり、記憶部17が、無線部11が受信した報知情報を記憶可能であり、表示部18および音声出力部23が報知情報を報知可能である。ユーザ注意喚起処理においては、全体制御部13が、路上機3からの報知情報に含まれる通知内容および通知内容と現在状況情報とに基づき、記憶部17が記憶する報知情報を報知するための報知条件が成立しているか否かを判断する(S160)。報知条件が成立していると判断された場合には(S160:YES)、全体制御部13が、表示部18および音声出力部23を制御して報知情報を報知させる(S170)。このことにより、例えばSA/PAの入口付近などの道路上に路上機を少数設置すれば、多数の各種アンテナ(路上機)を道路上に設置しなくても、走行中でのユーザによる操作を誘発することなく、ユーザにとって有用な情報を提供することができる。
(1)上記実施形態では、通知要件には、少なくとも情報有効期間(報知時刻情報)、情報提供位置(報知位置情報)および車両状態(車両状態情報)が含まれ、現在状況情報には、現在時刻情報、現在位置情報および現在状態情報が含まれるが、これには限られず、上述の通知要件に、車両状態が含まれずに情報有効期間(報知時刻情報)および情報提供位置(報知位置情報)が含まれ、現在状況情報に、現在状態情報が含まれずに現在時刻情報および現在位置情報が含まれるようにしてもよい。
Claims (17)
- 車両の走行経路の近傍に設置された路上機との通信のために車両に搭載される路車間通信用の車載器であって、
前記路上機から送信された報知情報を受信可能な受信手段と、
前記受信手段が受信した報知情報を記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段が記憶する報知情報を報知するための報知条件が成立しているか否かを判断する判断手段と、
前記報知情報を報知可能な報知手段と、
前記判断手段によって前記報知条件が成立していると判断された場合に前記報知手段を制御して前記報知情報を報知させる報知制御手段と、
を備え、
前記報知情報には少なくとも報知内容および報知内容を報知するための報知要件が含まれ、前記報知要件には、少なくとも前記報知情報を報知する時刻を示す時刻情報、前記報知情報を報知する位置を示す位置情報および前記報知情報を報知する際の車両の状態を示す車両状態情報が含まれるとともに、車両のイグニッションの状態がオフからオンになった場合に前記報知条件が成立することが含まれ、前記車両状態情報には、車両のイグニッション状態の変化を示す情報が含まれ、
車両の現在状況を示す現在状況情報を取得可能な現在状況情報取得手段を備え、
前記現在状況情報には、現在時刻を示す現在時刻情報、車両の現在位置を示す現在位置情報、および車両の現在の状態を示す現在状態情報が含まれ、前記現在状態情報には、車両のイグニッション状態の変化を示す情報が含まれ、
前記判断手段は、前記報知情報に含まれる報知内容および報知要件と前記現在状況情報取得手段によって取得された現在状況情報とに基づき、前記報知条件が成立しているか否かを判断するが、その際、前記報知要件に含まれる車両状態情報としての車両のイグニッション状態の変化を示す情報と、前記現在状態情報としての車両のイグニッション状態の変化を示す情報とに基づき、前記報知条件が成立したか否かを判断し、前記現在状態情報としての車両のイグニッション状態の変化を示す情報が車両のイグニッションの状態がオフからオンになったことを示している場合に前記報知条件の少なくとも一部が成立したと判断し、
さらに、
前記報知情報を記憶可能な不揮発性メモリと、
前記判断手段によって前記報知条件が成立したと判断された場合には、前記報知情報を前記不揮発性メモリに記憶させる第一の記憶制御手段と、を備えること
を特徴とする車載器。 - 車両の走行経路の近傍に設置された路上機との通信のために車両に搭載される路車間通信用の車載器であって、
前記路上機から送信された報知情報を受信可能な受信手段と、
前記受信手段が受信した報知情報を記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段が記憶する報知情報を報知するための報知条件が成立しているか否かを判断する判断手段と、
前記報知情報を報知可能な報知手段と、
前記判断手段によって前記報知条件が成立していると判断された場合に前記報知手段を制御して前記報知情報を報知させる報知制御手段と、
を備え、
前記報知情報には少なくとも報知内容および報知内容を報知するための報知要件が含まれ、
車両の現在状況を示す現在状況情報を取得可能な現在状況情報取得手段を備え、
前記判断手段は、前記報知情報に含まれる報知内容および報知要件と前記現在状況情報取得手段によって取得された現在状況情報とに基づき、前記報知条件が成立しているか否かを判断し、
さらに、
前記報知情報には報知回数を示す報知回数情報が含まれており、
前記記憶手段が記憶する前記報知情報に含まれる報知回数情報を参照して、その報知情報が報知回数以上報知されているか否かを判断し、その報知情報が報知回数以上報知されていると判断された場合には、その報知情報を前記記憶手段から消去する第三の記憶制御手段を備えること
を特徴とする車載器。 - 車両の走行経路の近傍に設置された路上機との通信のために車両に搭載される路車間通信用の車載器であって、
前記路上機から送信された報知情報を受信可能な受信手段と、
前記受信手段が受信した報知情報を記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段が記憶する報知情報を報知するための報知条件が成立しているか否かを判断する判断手段と、
前記報知情報を報知可能な報知手段と、
前記判断手段によって前記報知条件が成立していると判断された場合に前記報知手段を制御して前記報知情報を報知させる報知制御手段と、
を備え、
前記報知情報には少なくとも報知内容および報知内容を報知するための報知要件が含まれ、
車両の現在状況を示す現在状況情報を取得可能な現在状況情報取得手段を備え、
前記判断手段は、前記報知情報に含まれる報知内容および報知要件と前記現在状況情報取得手段によって取得された現在状況情報とに基づき、前記報知条件が成立しているか否かを判断し、
さらに、
前記受信手段が前記報知情報を受信した場合に、前記報知情報に関連する関連情報を送信するよう要求する旨を前記報知情報の送信元である前記路上機に対して送信する送信手段を備えること
を特徴とする車載器。 - 請求項3に記載の車載器において、
前記報知情報には報知回数を示す報知回数情報が含まれており、
前記記憶手段が記憶する前記報知情報に含まれる報知回数情報を参照して、その報知情報が報知回数以上報知されているか否かを判断し、その報知情報が報知回数以上報知されていると判断された場合には、その報知情報を前記記憶手段から消去する第三の記憶制御手段を備えることを特徴とする車載器。 - 請求項2〜請求項4の何れかに記載の車載器において、
前記報知要件には、少なくとも前記報知情報を報知する時刻を示す時刻情報、前記報知情報を報知する位置を示す位置情報および前記報知情報を報知する際の車両の状態を示す車両状態情報が含まれ、
前記現在状況情報には、現在時刻を示す現在時刻情報、車両の現在位置を示す現在位置情報、および車両の現在の状態を示す現在状態情報が含まれること
を特徴とする車載器。 - 請求項5に記載の車載器において、
前記車両状態情報には、車両のイグニッション状態の変化を示す情報が含まれ、前記現在状況情報の前記現在状態情報には、車両のイグニッション状態の変化を示す情報が含まれることを特徴とする車載器。 - 請求項6に記載の車載器において、
前記報知情報を記憶可能な不揮発性メモリを備え、
前記判断手段は、前記報知情報の前記報知要件に含まれる車両状態情報としての車両のイグニッション状態の変化を示す情報と、前記現在状況情報の前記現在状態情報としての車両のイグニッション状態の変化を示す情報とに基づき、前記報知条件が成立したか否かを判断し、
前記判断手段によって前記報知条件が成立したと判断された場合には、前記報知情報を不揮発性メモリに記憶させる第一の記憶制御手段を備えること
を特徴とする車載器。 - 請求項7に記載の車載器において、
前記報知要件には、車両のイグニッションの状態がオフからオンになった場合に前記報知条件が成立することが含まれており、
前記判断手段は、前記現在状況情報の前記現在状態情報としての車両のイグニッション状態の変化を示す情報が車両のイグニッションの状態がオフからオンになったことを示している場合に前記報知条件の少なくとも一部が成立したと判断すること
を特徴とする車載器。 - 請求項1または請求項8に記載の車載器において、
前記報知制御手段は、前記現在状況情報の前記現在状態情報としての車両のイグニッション状態の変化を示す情報に基づいて前記報知条件が成立したと前記判断手段によって判断された場合には、前記報知手段を制御して前記報知情報を報知させることを特徴とする車載器。 - 請求項1〜請求項9の何れかに記載の車載器において、
前記報知要件には、少なくとも前記報知情報を報知する時刻を示す報知時刻情報および前記報知情報を報知する位置を示す報知位置情報が含まれ、
前記現在状況情報には、現在時刻を示す現在時刻情報および車両の現在位置を示す現在位置情報が含まれること
を特徴とする車載器。 - 請求項1〜請求項10の何れかに記載の車載器において、
前記報知情報には有効期限を示す有効期限情報が含まれており、
前記記憶手段が記憶する前記報知情報に含まれる有効期限情報を参照して、その報知情報の有効期限が経過しているか否かを判断し、前記報知情報の有効期限が経過していると判断された場合には、その報知情報を前記記憶手段から消去する第二の記憶制御手段を備えることを特徴とする車載器。 - 請求項1〜請求項11の何れかに記載の車載器において、
前記報知情報には報知すべきエリアを示す情報提供エリア情報が含まれており、
前記報知情報に含まれる情報提供エリア情報を参照して、車両が情報提供エリア内に位置するか否かを判断し、車両が情報提供エリア内に位置しないと判断された場合にはその報知情報を前記記憶手段から消去する第四の記憶制御手段を備えることを特徴とする車載器。 - 請求項1〜請求項12の何れかに記載の車載器において、
カードを挿入可能なカード挿入部と、
前記カード挿入部に挿入されたカードの種別がDSRCカードであるか否かを判断するカード種別判断手段と、を備え、
前記報知制御手段は、前記カード挿入部に挿入されたカードがDSRCカードであると前記カード種別判断手段によって判断された場合には、前記DSRCカードの代わりにETCカードを前記カード挿入部に挿入するよう促す旨を示す情報を、前記報知手段を制御して報知させること
を特徴とする車載器。 - 請求項1〜請求項13の何れかに記載の車載器において、
前記車両状態情報には車両の上限速度値を示す情報が含まれ、前記現在状況情報の前記現在状態情報には車両の速度値を示す情報が含まれ、
前記判断手段は、前記現在状況情報の前記現在状態情報としての車両の速度値が前記車両状態情報としての車両の上限速度値以下である場合に前記報知条件の少なくとも一部が成立したと判断すること
を特徴とする車載器。 - 請求項1〜請求項14の何れかに記載の車載器において、
前記報知情報には送信元である前記路上機の設置場所を示す設置場所情報が含まれており、
前記判断手段は、前記報知情報に含まれる設置場所情報を参照して、前記路上機の設置場所が一般道または側道であるか否かを判断し、前記路上機の設置場所が一般道または側道であると判断された場合に、前記報知条件の少なくとも一部が成立したと判断すること
を特徴とする車載器。 - 請求項1〜請求項15の何れかに記載の車載器において、
前記報知制御手段は、前記判断手段によって前記報知条件が成立していると判断された場合には、当該車載器の外部構成を利用して前記報知情報を報知することを特徴とする車載器。 - 車両の走行経路の近傍に設置された路上機と、
請求項1〜請求項16の何れかに記載の車載器と、
を備え、前記路上機と前記車載器との間で、各種データを送受信可能に構成されていることを特徴とする路車間通信システム。
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