JP4558559B2 - 車載器 - Google Patents

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Description

例えばETC(登録商標)システム(Electronic Toll Collection system:自動料金収受システム)において使用される車載器に関する。
従来、日本国内のETCシステムは、路上に設置された路上機と双方向無線通信により料金収受を行うETC車載器とそれを決済するための料金決済用情報が記憶されたICカード(いわゆるETCカード)とで構成されている。このETCカードには有効期限が設定されており、この有効期限はカード表面に文字で表示されていることが多い。そのため、利用者であるドライバーは、有効期限を目視で確認し、有効期限が切れていないETCカードを使うことを求められる。しかし、ETCカードの有効期限の確認は、利用者にとって忘れがちな作業であるため、利用者は、カード挿入時に有効期限を確認せずに、有効期限が切れたETCカードをETC車載器に挿入する可能性がある。
そのため、特許文献1に開示されたICカード情報処理装置においては、ICカードの表面に設けられたカードの有効期限を表す有効期限マークを読み取り、その有効期限マークにより表される有効期限に基づいて、有効期限切れに関する報知を行うべき時期を定めた報知条件が成立しているか否かを判断し、その判断結果に応じてICカードの有効期限切れに関する報知を利用者に伝えるようにしている(例えば特許文献1参照。)。
特開2004−164628号公報
この特許文献1に開示されたICカード情報処理装置は、「有効期限に基づいて、有効期限切れに関する報知を行う時期を定めた報知条件が成立しているか否か判断して報知する」ことを主眼としているため、その情報の報知タイミングについての工夫を開示・示唆するものではない。つまり、あくまで有効期限に基づいて報知タイミングが決定されるのであり、例えば有効期限が切れているか、あるいは有効期限まで十分に余裕があるか否か、といったことを判断しているだけである。
そのため、例えば本日既に有効期限が切れていたとした場合、本日中のいつその判断して報知するか、という観点での工夫を示唆する内容は示唆されていない。したがって、特許文献1に開示されたICカード情報処理装置では、ICカード情報処理装置に一般的な作動である「カード挿入時」あるいは「装置への電源オン時」に、ICカードの表面に設けられたカードの有効期限を表す有効期限マークを読み取り、報知条件が成立していれば、ICカードの有効期限切れに関する報知を利用者に伝えることとなる。
しかしながら、このような報知方法では、有効期限に関する情報を利用者に対して効果的に伝えているとは限らない。
なお、このような状況及び問題は、ETCシステムを利用した有料道路の通行料金の決済のみに限らず、クレジットカードやプリペイドカード、その他のICカードを利用してドライブスルーでの買物、ガソリンスタンド、有料駐車場等の料金の精算を車載器と路上機間の双方向通信によって電子的に行うような自動料金決済システムであって、車両情報を用いた所定の処理を実行するシステムであれば同様に発生する。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ICカードの有効期限を利用者に対してより効果的に報知することのできる車載器を提供することを目的とする。
請求項1に係る車載器(実施形態ではETC車載器1。以下同様に実施形態における構成要素の符号を括弧内に示す。)は、路上機(3)との間で通信を行うための通信手段(11)と、料金決済用情報及び有効期限情報を記憶しているICカード(2)から情報を取得する情報取得手段(14)と、情報取得手段によって取得した料金決済用情報や有効期限情報に基づき各種制御を実行する制御手段(13)と、を備え、通信手段を介して料金決済用の路上機との間で通信を行って料金決済処理を実行するための車載器である。そして制御手段(13)は、車載器自体の作動状態あるいは車載器が搭載されている車両の作動状態に基づき、料金決済用情報を用いて料金決済処理を実行するタイミングよりも前のタイミングとなるように予め設定された所定の報知タイミングであることを判断した場合には、情報取得手段によって取得した有効期限情報が示す有効期限を、報知部(18,23あるいはナビゲーション装置5の表示部やスピーカ)を介して報知する。そして、制御手段は、料金決済用の路上機が設置されている場所よりも進行方向手前に設けられた確認用の路上機(3)との間で、通信手段(11)を介して通信を行った際に、現在時刻とは無関係に、所定の報知タイミングであると判断し、有効期限情報を報知する。また、報知部を介した報知の有無及び方法の少なくともいずれか一方について、車載機自体の作動状態あるいは車載機が搭載されている車両の作動状態に基づく報知タイミング毎に変更設定可能に構成されていると共に、報知の有無及び方法の少なくともいずれか一方の設定内容を報知タイミング毎に対応して記憶している設定内容記憶手段(17)を備え、有効期限情報が示す有効期限の報知に際して、設定内容記憶手段に記憶されている設定内容に基づく。
例えば車載器の一例であるETC車載器として実現した場合であれば、有料道路の料金所に設置された路上機との間で無線通信を行って料金決済処理を実行する。したがって、その料金決済処理よりも前のタイミングで有効期限情報が示す有効期限を報知部を介して報知させればよい。このように、料金決済処理を実行するタイミングよりも以前のタイミングとなるように工夫したため、有効期限が切れている場合であっても、実際に料金決済処理を実行するより前に利用者にその旨を報知できる。したがって、その報知によって有効期限が切れている事を知った利用者は、実際に料金決済処理を実行するまでに適切な対策を取ることができる。例えば、ETC車載器として実現した場合には、料金所における料金決済処理を実行する前に有効期限が切れていることを知った利用者は、例えば有効期限が切れていないICカードを車載器へ挿入したり、ETC車用のレーンを利用せずに、一般車用のレーンに車両を並べるようにすることが考えられる。
このように、本発明の車載器であれば、ICカードの有効期限を利用者に対してより効果的に報知することができるのである。その結果、例えばETC車載器として用いた場合であれば、ETCシステムの料金所ゲートでの制御バーへの接触危険が低減する。
尚、報知部を介した報知方法としては種々考えられる。つまり、音声出力部を介して音声にて報知しても良いし、表示部を介して文字等で報知してもよい。
また、例えば請求項10に示すようにETC車載器として用いる場合であれば、ETCシステムにおける「予告アンテナ」と呼ばれる路上機との通信をトリガとして有効期限を報知することが考えられる。ETCシステムにおいては、ETC車線の利用可否を案内するため、料金所よりも進行方向手前において「予告アンテナ」が設置されている場合がある。このような予告アンテナと通信を行った際に有効期限を報知すれば、実際に料金決済処理を実行する「直前」に利用者にその旨を報知できるため、有効期限が切れている場合であっても適切な対応を採ることができる。上述したように、例えば有効期限が切れていないICカードを車載器へ挿入したり、ETC車用のレーンから外れて、一般車用のレーンに車両を並べるようにするといったことである。なお、ETCカードの挿入忘れに対する注意喚起をするため「お知らせアンテナ」と呼ばれるカード確認用の路上機が設けられている場合もある。このカード確認用の路上機との通信をトリガとしても同様の効果が得られる。
そして、このような路上機との通信をトリガとした場合には、従来技術に比較して次のような特徴的な効果が得られる。
まず、「カード挿入時」あるいは「装置への電源オン時」に有効期限に関する表示を行う従来技術と比較する。これらのタイミングで表示を行ったとしても、その時点で運転者が有料道路を走行する意志がなければ、有効期限に関する表示をあまり気にとめない可能性が高い。また、気にとめたとしても「後で対応すればよい」と考える可能性が高い。しかし、その後、走行している道路事情の変化や行き先の変更等によって、有料道路を通らざるを得ない(あるいは積極的に通りたいと考える)状況となることも考えられる。その場合、いくら「カード挿入時」あるいは「装置への電源オン時」に有効期限に関する表示がなされていたとしても、その有効期限に関する意識が薄れており(あるいは無くなっており)、実際には有効期限が切れたETCカードを挿入したままETC車用のレーンに進入してしまうことも想定される。
これに対して、路上機との通信をトリガとして有効期限情報を報知すれば、そのような不都合を解消できる。例えば路上機が上述した予告アンテナである場合には、その予告アンテナと通信するタイミングは、上述したように、実際に料金決済処理を実行するいわば「直前」である。したがって、正に必要なときに報知でき、利用者(例えば運転者)はその有効期限情報を見て、仮に有効期限が切れていれば上述のような適切な対応を採ることができるのである。なお、ETCシステムにおける予告アンテナの設置実情からも分かるように、「直前」とはICカードの交換ができないような直前を意味しているのではないことを確認的に付言しておく。
また、特許文献1に開示されたICカード情報処理装置においては、ICカードから読み取った有効期限と装置に内蔵された時計から得た現在時刻とを比較して、有効期限切れに関する報知を行っている。これに対して本発明の車載器であれば、特許文献1に開示された装置のように内部に時計を備える必要がない。なぜなら、路上機との通信をトリガとして有効期限情報を報知すればよいからである。
もちろん、ETC車載器として用いる場合でなくても、ICカードを利用してドライブスルーでの買物、ガソリンスタンド、有料駐車場等の料金の精算を車載器と路上機間の双方向通信によって電子的に行うような自動料金決済システムにおいて、実際に料金決済を行う路上機より(進行方向手前)手前に、上述の「予告アンテナ」的な路上機を設置した場合には、同様に適用できる。
確認用の路上機との通信をトリガとするケースは、料金決済処理を実行するタイミングよりも前のタイミングとしては、料金決済処理実行タイミングにかなり近いタイミングを想定している。これよりもさらに時間的に前のタイミングとなるものとしては、以下のようなものが挙げられる。
例えば請求項に示すように、制御手段が、情報取得手段によってICカードから情報を取得した際に、所定の報知タイミングであると判断し、有効期限情報が示す有効期限を報知するのである。制御手段は、ICカードから情報を取得して、例えばその情報をメモリに格納したり、その情報を用いて各種処理を実行することが考えられる。そのような処理を実行するということは、ICカードを用いた処理の準備がなされているということであり、このタイミングで有効期限を報知することは適切な報知タイミングの一つと考えられる。例えば請求項10に示すようにETC車載器として用いる場合であれば、車載器がETCカードを正常に受け付けたタイミングというのは、利用者がETC車用のレーンを利用する可能性が高く、このタイミングで有効期限を報知するのは有効である。
また、請求項に示すように、利用者の操作を受け付ける操作受付手段を備え、制御手段が、操作受付手段を介して利用者の操作を受け付けた際に、所定の報知タイミングであると判断し、有効期限情報が示す有効期限を報知してもよい。車載器へ対する何らかの操作が利用者によってされた場合には、車載器に対する関心が向いているものが考えられる。したがって、そのようなタイミングで有効期限を報知することは適切な報知タイミングの一つと考えられる。上述の従来技術のように「カード挿入時」あるいは「装置への電源オン時」に有効期限に関する表示を行った場合、利用者の関心が車載器に向いているとは言い難い。報知の実効性を上げるには、当然ながら車載器に対する利用者の関心が高いタイミングの方が好ましい。したがって、車載器へ対する何らかの操作が利用者によってされた場合に報知することは、実効性が高いタイミングでの報知と言える。
なお、請求項に示すように、操作受付手段が有効期限情報が示す有効期限を報知するための指示を受け付け可能である場合には、制御手段が、操作受付手段を介して有効期限情報が示す有効期限を報知するための指示を受け付けた際に、所定の報知タイミングであると判断し、有効期限情報が示す有効期限を報知することが考えられる。この場合には、そもそも利用者が有効期限を報知させる目的で操作しているのであるから、そのタイミングで有効期限を報知することは非常に適切である。また、このような構成を採用することで、利用者は自分が知りたいタイミングで有効期限を報知させることができる。
また、請求項に示すように、ICカードが挿抜可能なICカードコネクタ(15)と、ICカードコネクタからICカードが抜かれた否か検知可能な検知手段(14)と、を備え、制御手段が、検知手段によってICカードコネクタからICカードが抜かれたことが検知された際に、所定の報知タイミングであると判断し、有効期限情報が示す有効期限を報知してもよい。この場合には、車載器に対する利用者の関心が向いており、特にICカードを手にしている可能性が高い状態であるので、このタイミングで有効期限を報知することは適切な報知タイミングの一つと考えられる。つまり、利用者がICカードを抜いた際に有効期限が報知されれば、利用者がICカード表面に設けられた有効期限マークを容易に確認でき、仮に有効期限が切れていた場合、そのICカードを今後使用しないようにする気持ちが利用者に生じやすい。したがって、抜いたICカードを例えば廃棄しようと考えやすくなり、次回の使用時には有効期限の新しいICカードを使用する契機になり易い。そういう意味で有効な報知タイミングである。
上述した請求項1〜5に示すものは、車載器自体の作動状態に基づいて所定の報知タイミングであると判断するものであったが、車載器が搭載されている車両の作動状態に基づいて所定の報知タイミングであると判断するものとしては、請求項に示すものが考えられる。つまり、制御手段が、イグニッションスイッチオフ操作など、車両のエンジン停止につながる操作がなされたことを検知可能に構成されていることを前提とし、制御手段が、車両のエンジン停止につながる操作がなされたことを検知した場合に、所定の報知タイミングであると判断し、有効期限情報が示す有効期限を報知するのである。
車両のエンジン停止につながる操作がなされた場合、利用者が運転者であっても、利用者は運転しなくなる。そのため、そのタイミングで報知すれば、運転に集中していて報知内容を利用者が把握できない、といったことが生じにくい。さらに、エンジンが停止しているということは車両が停止している状態であるため、例えば有効期限が切れていた場合に運転者がICカードを交換する作業にも支障がない。
以上説明したように、報知タイミングは種々考えられる。また、報知方法としても、音声、表示、それらの組み合わせ、などのように種々考えられる。さらに報知方法に含まれるものとして、どの場所にある報知部を用いるか、という選択も可能である。例えば、車載器自体が有する報知部を介して報知するのか、車載器とは別の車載装置、例えばナビゲーション装置が有する報知部を介して報知するのか、といったことである。
したがって、請求項に示すように、報知部を介した報知の有無及び方法の少なくともいずれか一方について、報知タイミング毎に変更設定可能に構成すると共に、報知の有無及び方法の少なくともいずれか一方の設定内容を報知タイミング毎に対応して記憶(実施形態では、図2に示す有効期限報知設定テーブル17aの形式で記憶)している設定内容記憶手段(17)を備えるようにする。そして制御手段が、有効期限情報が示す有効期限の報知に際して、設定内容記憶手段に記憶されている設定内容に基づいて報知制御を行うよい。
例えば、報知タイミングが多数種類想定される場合に、全ての報知タイミングで報知することを利用者が歓迎しない場合もある。したがって、実際に報知するタイミングを絞ってもよい。また、例えば音声及び表示の両方で報知するケースと表示のみで報知するケースを選択して設定することも考えられる。
なお、このような変更設定は、車載器の車両への取り付け時に、カーディーラーや用品店のスタッフが実行しても良いし、利用者が自ら実行できるようにしてもよい。利用者が実行する場合には、操作受付手段を介して変更設定できると好ましい。そしてさらに、その変更設定した内容を確認できるようにしてもよい。このようにすれば、利用者が希望する設定内容であるか否かを自ら確認しながら変更設定ができる。この変更設定内容の確認は表示部への表示という態様が代表的なものとして考えられる。
なお、報知方法に関して、音声、表示、それらの組み合わせ、などのように種々考えられる旨を説明した。但し、車載器という特質を考慮すると、請求項に示すように、報知部は少なくとも音声出力部を介した報知が可能に構成されており、制御手段が、報知部を介して少なくとも音声によって有効期限情報が示す有効期限を報知することが考えられる。つまり、車載器であるため、車載器の利用者が運転者であることも多い。したがって、表示のみの報知であると利用者が気づきにくい可能性がある。そのため、音声にて報知することで、利用者が別のことに集中していたとしても、報知内容を気づきやすくなる。なお、音声と表示の両方で報知した場合には、例えば音声による報知だけでは報知内容をしっかり把握できなかった利用者が、表示による報知で報知内容を確認できる、という利点が考えられる。
なお、報知部に関しては、上記説明でも簡単に記載しているが、車載器自体が報知部を有しており、その報知部を介して報知してもよいし、車載器とは別の車載装置、例えばナビゲーション装置が有する報知部を介して報知してもよい。当然ながら、ナビゲーション装置以外の車載装置であっても、報知部を有するもの(例えばAV機器)であれば利用可能である。但し、ナビゲーション装置の場合、現在でも音声あるいは表示による報知機能が充実しているため、その報知機能を利用することは有利である。
また、有効期限情報に関しては、ICカードから読み出して車載器が有する揮発性メモリに記憶しておくことが考えられる。この場合、ICカードを特定する識別情報とICカードの有効期限情報とを関連付けて記憶しておくことが考えられる。このようにすれば、仮にICカードがセットされていなくても、車載器単体でICカードの有効期限情報を把握することができる。したがって、例えばICカードを抜いてあったとしても、上述した各種報知タイミングで有効期限が報知されることとなる。有効期限が切れていることを確認した利用者は、その有効期限が切れたICカードを使用しないようにしようという気持ちを持ち、抜いたICカードを例えば廃棄したり、次回の使用時には有効期限の新しいICカードを使用しようと考える。
なお、請求項1〜のいずれかに記載の車載器における制御手段は、コンピュータを機能させるプログラムとして実現できる。したがって、本発明は、プログラムの発明として実現できる。また、このようなプログラムの場合、例えば、FD、MO、DVD−ROM、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み取り可能な記録媒体として本プログラムを記録しておき、ROMあるいはバックアップRAMをコンピュータに組み込んで用いても良い。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[ETC車載器1の説明]
本実施形態のETC車載器1について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、ETC車載器1の電気的構成を示す説明図、図2は、有効期限報知設定テーブルの説明図である。
ETC車載器1は、図1に示すように、無線部11、電源部12、全体制御部13、ICカード制御部14、ICカードコネクタ15、記憶部17、表示部18、入力操作部19、外部機器接続部20、スピーカ23を備えている。
無線部11は、周知の通信回路及びアンテナによって構成されている。そして、路上機3との間で無線通信を実行する。なお、路上機3は、例えば有料道路の料金所などに設置された料金決済用の路上機、その料金決済用の路上機よりも進行方向手前に設置された予告用の路上機、あるいはカード確認用の路上機などである。予告用の路上機やカード確認用の路上機は、それぞれ、ETCシステムにおける「予告アンテナ」、「お知らせアンテナ」などと呼ばれている。予告用の路上機はETC車線の利用可否を案内するものであり、カード確認用の路上機は、ETCカードの挿入忘れに対する注意喚起をするためのものである。
これら料金決済用の路上機、予告用の路上機、カード確認用の路上機は、路上機としての基本的な構成(制御部と無線部等を備える。)は同じであるため、路上機としては同じ符号を付す。そして、修飾説明によって区別することとする。つまり、料金決済用の路上機3、予告用の路上機3、カード確認用の路上機3と表す。
電源部12は、車載バッテリBTと接続されており、ETC車載器1内の各部に対して電源供給を行うためのものである。
全体制御部13は、図示しない周知のCPU,ROM,RAM,入出力回路であるI/Oおよびこれらの構成を接続するバスライン、入力操作からの信号の処理を行なう信号処理回路、表示部18を制御するための信号出力回路等を備えている。CPUは、ROMおよびRAMに記憶された制御プログラムおよびデータにより制御を行なう。ROMは、プログラム格納領域とデータ記憶領域とを有している。プログラム格納領域には制御プログラムが格納され、データ記憶領域には制御プログラムの動作に必要なデータが格納されている。また、制御プログラムは、RAM上にてワークメモリを作業領域とする形で動作する。
そして全体制御部13は、無線部11、ICカード制御部14、記憶部17、表示部18、入力操作部19、外部機器接続部20、スピーカ23と接続されており、無線部11にて受信した受信信号を信号処理によって受信データに変換したり、送信データを信号処理によって送信信号へ変換したり、送受信データや記憶部17から読み出したデータ等を基にして演算処理を行い、ETC車載器の初期設定処理(セットアップ情報の書き込み処理)やETCシステムにおける料金収受処理等を実行する。また、ICカード制御部14を介して入力したICカードの情報(有効期限情報も含まれている)を用いて各種処理を実行する。
また、全体制御部13は、イグニッションスイッチ7のオン・オフ状態を検知可能に構成されている。
ICカード制御部14は、ICカード2の情報をICカードコネクタ15を介して読み取ったり書き込んだりする処理を行う、いわゆるカードリーダライタ機能を有している。
ICカードコネクタ15は、ICカード2を挿抜可能に構成されており、ICカード制御部14は、ICカード2をICカードコネクタ15に挿入したことや、ICカードコネクタ15からICカード2が抜かれたことを検知することができるように構成されている。
記憶部17は、記憶・読み出し可能な周知のフラッシュメモリ等の不揮発性メモリで構成されており、図2に示す有効期限報知設定テーブル等を記憶している。
表示部18及びスピーカ23は、機器の状態やETCシステムにおける料金決済などの情報、そしてICカードの有効期限情報などをユーザに報知するためのものである。
入力操作部19は、各種ボタン等を備え、ユーザが各種操作指示やデータ入力するために用いられるものである。なお、この入力操作部19には、後述する有効期限確認ボタンも設けられている。
外部機器接続部20は、例えばナビゲーション装置5など、車両に搭載された他の処理装置と接続して、データ通信を行うためのものである。
次に、ICカード2について説明する。
ICカード2には、情報を記憶・読み出し可能な不揮発メモリで構成される記憶部22、ETC車載器1のICカードコネクタ15を介してICカード制御部14との間でデータのやり取りを行ったり、記憶部22を制御する制御部21などを備えている。
記憶部22には、例えばICカード2がクレジットタイプであれば、契約の有効期限等を含む契約情報、有料道路の利用料金を引き落とすための決済情報が記憶されている。また、この記憶部22には、ICカード2を特定するためのICカード識別情報(カードID)も予め記憶されている。
また、ICカード2の表面にはICカードの識別情報(カードID)及びICカードの有効期限情報等のカード情報(の一部)が、エンボス加工、印刷あるいはシール貼付等により予め記載されている。
このICカードから読み出した情報は、車両が料金所ゲートを通過する際に、路上機3へ車載器情報の一部として送信され、この応答として返信されてきたゲート通過時刻、料金所ゲートを特定するためのゲート番号等の料金所情報、車両の車種等の利用履歴情報が記憶部22に記憶される。
ETC車載器1にICカード2が装着されると、ICカード内部の情報がETC車載器1に読み込まれる。この情報は、無線通信時にETC車載器1に予め登録されている車両の情報と共に車載器情報として送信される。ETC車載器1は、有料道路の料金所の入口あるいは出口に設置されている料金決済用の路上機3と無線通信を行ない通行料金の算出を行なう。
一方、上述した予告用の路上機3と無線通信した場合には、その予告用の路上機3から入手した情報に基づき、表示部18やスピーカ23を介してETC車線の利用可否を利用者へ案内する。また、カード確認用の路上機3と無線通信した場合には、カード確認用の路上機3へカード情報を送信する。そして、このような本来の作動に加え、これら予告用の路上機3やカード確認用の路上機3と無線通信したことをトリガとして、ICカード2から読み出した有効期限情報を表示部18やスピーカ23を介して利用者へ報知する。
この有効期限の報知タイミングは、上述した予告用の路上機3やカード確認用の路上機3と無線通信したことをトリガとする場合以外にも種々考えられる。また、報知方法としても、スピーカ23を介して音声で報知したり、表示部18を介して表示にて報知したり、あるいはそれらの組み合わせ、などのように種々考えられる。さらに報知方法に含まれるものとして、どの場所にある報知部を用いるか、という選択も可能である。例えば、ETC車載器1自体が有する「報知部」としての表示部18やスピーカ23を介して報知するのか、ETC車載器1とは別の車載装置であるナビゲーション装置5が有する「報知部」としての表示部やスピーカを介して報知するのか、といったことである。
[有効期限報知設定テーブル17aの説明]
本実施形態のETC車載器1では、報知部を介した報知の有無及び方法の少なくともいずれか一方について、報知タイミング毎に変更設定可能に構成すると共に、報知の有無及び方法の少なくともいずれか一方の設定内容を報知タイミング毎に対応して記憶している。具体的には、記憶部17に図2に示す有効期限報知設定テーブル17aが格納されており、この有効期限報知設定テーブル17aの設定内容に基づき、全体制御部13が報知制御を実行する。
それでは、図2に示す有効期限報知設定テーブル17aについて説明する。
図2に示す有効期限報知設定テーブル17aは、報知タイミングに対応して、音声報知設定の有効/無効、表示報知設定の有効/無効、外部機器報知設定の有効/無効をそれぞれ設定するためのテーブルである。報知タイミングとしては、「ICカード情報読み出し完了」、「ICカード抜き取り」、「有効期限確認ボタン操作」、「路上機との通信」……「エンジン停止操作」などが挙げられる。
図2に示している設定状態においては、「ICカード情報読み出し完了」、「ICカード抜き取り」、「有効期限確認ボタン操作」及び「路上機との通信」のいずれの報知タイミングにおいても、音声及び表示の両方で報知する設定になっている。しかし、外部機器報知設定に関しては、「ICカード情報読み出し完了」及び「路上機との通信」については有効設定であるが、「ICカード抜き取り」及び「有効期限確認ボタン操作」に関しては無効設定となっている。したがって、「ICカード情報読み出し完了」及び「路上機との通信」の報知タイミングにおいては、ナビゲーション装置5を介して報知する設定であり、「ICカード抜き取り」及び「有効期限確認ボタン操作」の報知タイミングにおいては、ETC車載器1の表示部18やスピーカ23を介して報知する設定となっている。また、「エンジン停止操作」の報知タイミングにおいては音声報知設定、表示報知設定及び外部機器報知設定のいずれも無効設定となっている。そのため、報知自体が実行されない設定となっている。
[有効期限報知設定処理の説明]
本実施形態のETC車載器1においては、この有効期限報知設定テーブル17aにおける設定内容を、利用者が入力操作部19を操作することで、変更することができるよう構成されている。具体的には、入力操作部19を操作して有効期限報知設定モードを選択する。すると、図3のフローチャートに示す処理が実行され、設定内容を変更することができる。
それでは、図3のフローチャートについて説明する。
有効期限報知設定モードに遷移すると、例えば図2に示す有効期限報知設定テーブル17aと同様の内容の設定画面が表示部18に表示される(S10)。つまり、各報知条件に対応して、3種類の設定項目がそれぞれ有効か無効かを示す設定画面である。そして、入力操作部19の操作ボタン等を操作して、まず報知設定項目の選択を行い(S20)、次いで報知設定の選択(有効/無効)を選択する(S30)。例えば報知条件「ICカード抜き取り」の外部機器報知設定が「有効」となっている状態で「無効」に変更したいのであれば、まず、S20の処理において報知設定項目として「ICカード抜き取り」を選択する。これは、入力操作部19におけるカーソル移動ボタン等を操作して、画面上でカーソル位置を「ICカード抜き取り」の表示部分に移動させるなどして行う。次に、S30の処理において、「ICカード抜き取り」に対応して表示されている3種類の設定項目の内の「外部機器報知設定」の表示部分にカーソルを移動させる。そして、その表示部分で入力操作部19における所定の操作を行うと、「有効」となっている表示が「無効」という表示に変更される。設定が終了すると、表示部18の表示画面における設定内容の表示あるいはスピーカ23による設定内容の音声メッセージ送出により設定内容を確認することができる(S40)。
S50では設定が完了したか否か判断する。これは入力操作部19を介して設定完了を意味する所定の操作(例えば入力操作部19に[登録]ボタンがあれば、そのボタンを押下する等の操作)がなされたか否かで判断する。未完了の場合は(S50:未完了)S20へ戻る。これによって他に設定変更したい項目があれば変更設定が可能となる。一方、設定完了の場合は(S50:完了)、S60へ移行する。
S60では、報知設定の記録を行う。つまり、S20及びS30にて設定された内容を有効期限報知設定テーブル17aに書き込む。
その後、有効期限報知設定の完了を、表示部18の表示画面における設定内容の表示あるいはスピーカ23による設定内容の音声メッセージ送出により行う(S70)。そして、有効期限報知設定モードを終了し(S80)、通常モードへ復帰する。
なお、上述の説明では、利用者への報知及び利用者からの操作受付をETC車載器1が有する表示部18、スピーカ23、入力操作部19を用いて行った。しかし、外部機器接続部20に接続されたナビゲーション装置5を用いて行っても良い。この場合、ナビゲーション装置5の表示部で表示されるメッセージデータやスピーカから音声出力されるメッセージデータはETC車載器1から送られ、ナビゲーション装置5の入力操作部により入力されたデータはETC車載器1へ送られる。特に、ナビゲーション装置5において、表示部を指でタッチすることで入力が可能なタッチパネルが採用されていれば、上述した図3のS20,S30における報知設定項目の選択や報知設定の選択(有効/無効)操作に際して、表示部に表示された文字部分をタッチするだけで選択操作をすることができ、利用者によって設定操作自体が非常に簡便になる。
[有効期限情報取得・報知の説明]
次に、本実施形態のETC車載器1の作動の内、ICカード2から有効期限情報を取得し、所定の報知タイミングにてその有効期限情報を報知する際の作動について説明する。
図4は、ICカード2から有効期限情報を取得した際の報知に関する処理を示すフローチャートである。また、図5は、イグニッションスイッチ7がオンされてからオフされるまでの間における報知作動例を示すシーケンス図である。また、図6は、ICカード2が引き抜かれた場合の報知作動例を示すシーケンス図である。また、図7は、ETC車載器1が路上機3と通信した場合の報知作動例を示すシーケンス図である。以下、順番に説明していく。
図5〜図7に示すシーケンス図は、有効期限情報報知におけるユーザ操作あるいはユーザインターフェース(主として入力操作部19,表示部18,スピーカ23あるいはナビゲーション装置5の同様の構成)、ETC車載器1に含まれる全体制御部13および有効期限報知設定テーブル17a、ICカード2、あるいは図7の場合には路上機3のそれぞれの動作・作動、および各要素間のデータの流れを示している。なお、図5〜図7に示す報知作動例においては、図4に示す報知処理が実行されているため、一部説明が重複することを付言しておく。
(1)ICカード2から有効期限情報を取得した際の報知
ICカード2がICカードコネクタ15を介してETC車載器1に装着されると、ICカード制御部14がICカード2の装着を検知して全体制御部13へその情報を送る。全体制御部13は、その情報を受け取ると図4に示す処理を開始する。
まず、最初のステップS110ではICカード2の活性化を行う。すなわち、ICカード制御部14及びICカードコネクタ15を介してICカード2へ電源を供給し、ICカード2との情報の遣り取りが可能な状態とする。
次に、装着されたICカード2がETC用カードであるかどうかのカード識別を行ない(S120)、ETC用カードであればICカード2との間で相互に認証情報を送り合い、ICカード2が正規のカードであるか否かのカード認証を行う(S130)。そして、ICカード2から有効期限情報、料金所情報等を含むカード情報を読み込む(S140)。
なお、図示していないが、S120でのカード識別にてETC用カードでなかった場合、あるいはS130でのカード認証にて正規のカードでなかった場合には、例えば表示部18やスピーカ23を介して、異常を報知する。単にカード異常であることを報知してもよいし、ETC用カードでない旨、正規カードでない旨まで認識可能な態様で報知する。例えば文字でその旨を表示したり、その旨を音声出力する、といったことである。
続くS150では、S140にて読み取ったカード情報の内の有効期限情報を取得する。そして、この取得した有効期限情報を揮発性メモリ(本実施形態では、全体制御部13内のRAM)に記憶する(S160)。
続いて、記憶部17内に格納されている有効期限報知設定テーブル17aから「ICカード情報読み出し完了」という報知条件に対応する報知設定を取得する(S170)。図2に示すテーブルの状態であれば、「ICカード情報読み出し完了」という報知条件に対応する報知設定は、それぞれ音声報知設定:有効、表示報知設定:有効、外部機器報知設定:有効となっており、それらの設定内容を取得する。
そして、S180では、音声報知設定、表示報知設定の少なくともいずれか一方でも有効設定となっているか否か判断し、少なくともいずれか一方が有効設定であれば、S190へ移行し、有効期限情報の報知を行う。この有効期限情報の報知に際しては、当然であるが、S170にて有効期限報知設定テーブル17aから取得した「ICカード情報読み出し完了」に対応する各種報知設定の状態に基づいて報知を行う。つまり、図2に示すテーブルの状態の場合であれば、音声報知設定:有効、表示報知設定:有効、外部機器報知設定:有効であるため、ナビゲーション装置5における表示部及びスピーカを介して表示及び音声の両方で有効期限情報の報知を行うこととなる。
S190の処理後は、ETCが利用可能(つまり、ETCシステムの各種サービスを利用可能)な状態となる。
一方、音声報知設定、表示報知設定の両方とも無効設定となっていれば、S190の有効期限情報の報知を実行せずに、ETCが利用可能な状態となる。
(2)イグニッションスイッチ7オン〜オフにおける報知
イグニッションスイッチ7がオンされて車両のエンジンが始動される(A1)、ETC車載器1各部への電源供給が開始(電源オン状態)される(B1)。ETC車載器1はいわゆるアクセサリスイッチを介して車載バッテリBTと接続されているので、このアクセサリスイッチオンを検知する(B2)。
そして、ICカード2がICカードコネクタ15に挿入されると(B3)、カード活性化を行い(B4)、ICカード2からカード種別情報(C1)を取得してカード識別を行う(B5)。そして、ICカード2との間でやりとりをしてカード認証を行い(B6)、認証成功であればICカード2からカード情報(C2)を読み取る(B7)。
そして、有効期限情報の報知設定を確認し(B8)、音声報知設定、表示報知設定の少なくともいずれか一方でも有効設定であれば、有効期限情報の報知制御を行う(B9)。この報知制御にしたがって、図2に示すテーブルの状態であれば、ナビゲーション装置5における表示部及びスピーカを介して表示及び音声の両方で有効期限情報の報知を行うこととなる(A2)。
なお、これらB4〜B9及びA2に関しては、図4のフローチャートを参照して説明した内容と同様であるので、これ以上詳しい説明は省略する。
次に、利用者が入力操作部19に設けられた有効期限確認ボタンを押下した場合(A3)を考える。全体制御部13では、この有効期限確認ボタンの押下を検知し(B10)、有効期限情報の報知設定を確認する(B11)。そして、音声報知設定、表示報知設定の少なくともいずれか一方でも有効設定となっていれば、有効期限情報の報知を行う(B12)。この有効期限情報の報知に際しては、当然であるが、有効期限報知設定テーブル17aから取得した「有効期限確認ボタン操作」に対応する各種報知設定の状態に基づいて報知を行う。つまり、図2に示すテーブルの状態の場合であれば、音声報知設定:有効、表示報知設定:有効、外部機器報知設定:無効であるため、ETC車載器1が有する表示部18及びスピーカ23を介して表示及び音声の両方で有効期限情報の報知を行うこととなる(A4)。
その後、 イグニッションスイッチ7がオフされて車両のエンジンが停止された場合(A5)を考える。ETC車載器1では、アクセサリスイッチオフを検知し(B13)、有効期限情報の報知設定を確認する(B14)。図2に示すテーブルの状態であれば、「エンジン停止操作」という報知条件に対応する報知設定は、それぞれ音声報知設定:無効、表示報知設定:無効、外部機器報知設定:無効となっており、それらの設定内容を取得する。この場合は、音声報知設定、表示報知設定の両方とも無効設定なので、有効期限情報の報知を実行せず(B15)、ETC車載器1各部への電源供給を停止(電源オフ状態)する。
(3)ICカード2が引き抜かれた場合の報知
図6に示すシーケンス中のB21,B22,B23,B24,B25,B26,B27,B28,A21は、それぞれ図5に示すシーケンス中のB1,B3,B4,B5,B6,B7,B8,B9,A2と同じであるため説明は省略する。
図6に示すシーケンス例では、A21での音声案内及び表示によって利用者が有効期限切れに気づいた(A22)と仮定する。有効期限切れに気づいた利用者は、ICカードコネクタ15からICカード2を引き抜く(B29)。すると、このICカード2が引き抜かれたこと(B29)をトリガとして、全体制御部13では、有効期限情報の報知設定を確認する(B30)。図2に示すテーブルの状態であれば、「ICカード抜き取り」という報知条件に対応する報知設定は、それぞれ音声報知設定:有効、表示報知設定:有効、外部機器報知設定:無効となっており、それらの設定内容を取得する。
そして、音声報知設定、表示報知設定の少なくともいずれか一方でも有効設定となっていれば、有効期限情報の報知を行う(B31)。この有効期限情報の報知に際しては、当然であるが、有効期限報知設定テーブル17aから取得した「ICカード抜き取り」に対応する各種報知設定の状態に基づいて報知を行う。つまり、図2に示すテーブルの状態の場合であれば、音声報知設定:有効、表示報知設定:有効、外部機器報知設定:無効であるため、ETC車載器1が有する表示部18及びスピーカ23を介して表示及び音声の両方で有効期限情報の報知を行うこととなる(A23)。
このICカード2を抜き取った利用者は、ICカード2表面に記載されている有効期限情報を読み取って確認し、正しいカード(つまり、有効期限が切れていないICカード2)に交換する(A24)。なお、この交換したICカード2をICカードコネクタ15へ挿入すれば、それがB22に示す動作となる。
(4)ETC車載器1が路上機3と通信した場合の報知
図7に示すシーケンス中のA41,B41,B42,B43,B44,B45,B46,B47,B48,B49,A42は、それぞれ図5に示すシーケンス中のA1,B1,B2,B3,B4,B5,B6,B7,B8,B9,A2と同じであるため説明は省略する。
次に、ETC車載器1が路上機3と通信を開始した場合(B50)を考える。この場合の通信相手となる路上機3は、カード確認用の路上機3又は予告用の路上機3であり、料金決済用の路上機3ではない。カード確認用の路上機3と通信する場合には、ETC車載器1はそのカード確認用の路上機3へカード情報を送信し(B51)、カード確認用の路上機3では、その送信されてきたカード情報を確認する(D41)。
ETC車載器1の全体制御部13では、このカード確認用の路上機3と通信することをトリガとして、有効期限情報の報知設定を確認する(B52)。そして、音声報知設定、表示報知設定の少なくともいずれか一方でも有効設定となっていれば、有効期限情報の報知を行う(B53)。この有効期限情報の報知に際しては、当然であるが、有効期限報知設定テーブル17aから取得した「路上機との通信」に対応する各種報知設定の状態に基づいて報知を行う。つまり、図2に示すテーブルの状態の場合であれば、音声報知設定:有効、表示報知設定:有効、外部機器報知設定:有効であるため、ナビゲーション装置5における表示部及びスピーカを介して表示及び音声の両方で有効期限情報の報知を行うこととなる。
図7に示すシーケンス例では、A43での音声案内及び表示によって利用者が有効期限切れに気づいた(A44)と仮定する。有効期限切れに気づいた利用者は、ICカードコネクタ15からICカード2を引き抜く(B54)。この後のB55,B56,A45,A46は、それぞれ図6に示すシーケンス中のB30,B31,A23,A24と同じであるため説明は省略する。
[ETC車載器1による効果]
(1)本実施形態のETC車載器1によれば、ETC車載器1自体の作動状態(例えば、「ICカード情報読み出し完了」、「ICカード抜き取り」、「有効期限確認ボタン操作」及び「路上機との通信」など)あるいはETC車載器1が搭載されている車両の作動状態(「エンジン停止操作」など)に基づき、料金決済用情報を用いて料金決済処理を実行するタイミング(つまり、料金決済用の路上機3と無線通信を行なうタイミング)よりも前のタイミングとなるように予め設定された所定の報知タイミングにおいて、ICカード2から取得した有効期限情報を表示部18やスピーカ23(あるいはナビゲーション装置5の表示部やスピーカ)を介して報知する。
このように料金決済処理よりも前のタイミングで有効期限情報を報知させるようにしたため、ICカード2の有効期限が切れている場合であっても、実際に料金決済処理を実行するより前に利用者にその旨を報知できる。したがって、その報知によって有効期限が切れている事を知った利用者は、実際に料金決済処理を実行するまでに適切な対策を取ることができる。例えば、有効期限が切れていないICカード2をETC車載器1のICカードコネクタ15へ挿入したり、ETC車用のレーンを利用せずに、一般車用のレーンに車両を並べるようにすることが考えられる。
このように、本実施形態のETC車載器1であれば、ICカード2の有効期限を利用者に対してより効果的に報知することができるため、ETCシステムの料金所ゲートでの制御バーへの接触危険が低減する。
特に予告用の路上機3、カード確認用の路上機3との通信をトリガとして報知することは非常に有効である。従来技術では、「カード挿入時」あるいは「装置への電源オン時」に有効期限に関する表示を行うことが考えられているが、これらのタイミングで表示を行ったとしても、その時点で運転者が有料道路を走行する意志がなければ、有効期限に関する表示をあまり気にとめない可能性が高い。また、気にとめたとしても「後で対応すればよい」と考える可能性が高い。
しかし、その後、走行している道路事情の変化や行き先の変更等によって、有料道路を通らざるを得ない(あるいは積極的に通りたいと考える)状況となることも考えられる。その場合、いくら「カード挿入時」あるいは「装置への電源オン時」に有効期限に関する表示がなされていたとしても、その有効期限に関する意識が薄れており(あるいは無くなっており)、実際には有効期限が切れたICカード2を挿入したままETC車用のレーンに進入してしまうことも想定される。
これに対して、予告用の路上機3、カード確認用の路上機3との通信をトリガとして有効期限情報を報知すれば、そのような不都合を解消できる。予告用の路上機3、カード確認用の路上機3と通信するタイミングは、料金決済用の路上機3と通信を行ういわば「直前」である。したがって、正に必要なときに報知でき、利用者(例えば運転者)はその有効期限情報を見て、仮に有効期限が切れていれば、有効期限が切れていないICカード2に交換したり、ETC車用のレーンを利用せずに一般車用のレーンに車両を並べるようにする、といった適切な対応を採ることができる。よって、ETCシステムの料金所ゲートでの制御バーへの接触危険をより適切に低減することができる。
(2)有効期限情報の報知タイミングは種々考えられ、また、報知方法としても、音声、表示、それらの組み合わせ、などのように種々考えられる。さらにETC車載器1自体が有する表示部18やスピーカ23を介して報知するのか、ETC車載器1とは別の車載装置、例えばナビゲーション装置5が有する表示部やスピーカを介して報知するのか、といった報知方法も考えられる。
そこで本実施形態のETC車載器1では、図2に示す有効期限報知設定テーブル17aのように、各報知条件に対して、音声報知設定の有効/無効、表示報知設定の有効/無効、外部機器報知設定の有効/無効をそれぞれ変更設定可能にした。このような変更設定は、車載器の車両への取り付け時に、カーディーラーや用品店のスタッフが実行しても良いが、本実施形態では、利用者が自ら実行できるようにした。そのため、利用者は、より自分に合った報知態様とすることができる。また、変更設定した内容を利用者が確認できるようにしてあるため、利用者が希望する設定内容であるか否かを自ら確認しながら変更設定ができる。
(3)本実施形態のETC車載器1では、ICカード2から取得した有効期限情報をRAM、つまり揮発性メモリに記憶した。このようにすれば、仮にICカード2がセットされていなくても、ETC車載器1単体でICカード2の有効期限情報を把握することができる。したがって、例えばICカード2を抜いてあったとしても、上述した各種報知タイミングで有効期限が報知されることとなる。有効期限が切れていることを確認した利用者は、その有効期限が切れたICカードを使用しないようにしようという気持ちを持ち、抜いたICカード2を例えば廃棄したり、次回の使用時には有効期限の新しいICカード2を使用しようと考える。
[別実施形態等]
(1)上記実施形態では、ICカード2からの有効期限情報を、ICカード制御部14及びICカードコネクタ15を介して取得するようにした。しかし、そのような電気(電子)的に情報を取得する以外にも、例えば光学的に情報取得を行っても良い。本実施形態の場合には、ICカード2の表面にはICカードの識別情報(IDコード)及びICカードの有効期限情報等のカード情報(の一部)が、エンボス加工、印刷あるいはシール貼付等により予め記載されている。したがって、そのカード情報を光学的に読み取るようにしてもよい。
(2)有効期限情報の報知に際しては、ETC車載器1自体が有する表示部18やスピーカ23を介して報知する以外にも、ETC車載器1とは別の車載装置であるナビゲーション装置5が有する表示部やスピーカを介して報知してもよい旨は述べた。もちろん、ETC車載器1とは別の車載装置であっても、報知部を有するもの(例えばAV機器)であれば利用可能である。但し、ナビゲーション装置5の場合、現在でも音声あるいは表示による報知機能が充実しているため、その報知機能を利用することは有利である。
実施形態のETC車載器1の電気的構成を示す説明図である。 有効期限報知設定テーブルの説明図である。 有効期限情報の報知設定に係る処理を示すフローチャートである。 ICカード2から有効期限情報を取得した際の報知に関する処理を示すフローチャートである。 イグニッションスイッチ7がオンされてからオフされるまでの間における報知作動例を示すシーケンス図である。 ICカード2が引き抜かれた場合の報知作動例を示すシーケンス図である。 ETC車載器1が路上機3と通信した場合の報知作動例を示すシーケンス図である。
符号の説明
1…ETC車載器、2…ICカード、3…路上機、5…ナビゲーション装置、7…イグニッションスイッチ、11…無線部、12…電源部、13…全体制御部、14…ICカード制御部、15…ICカードコネクタ、17…記憶部、17a…有効期限報知設定テーブル、18…表示部、19…入力操作部、20…外部機器接続部、21…制御部、22…記憶部、23…スピーカ。

Claims (8)

  1. (a)路上機との間で通信を行うための通信手段と、
    (b)料金決済情報及び有効期限情報を記憶しているICカードから、ICカードコネクタを介して前記ICカード内部の記憶媒体に記憶されている情報を取得する情報取得手段と、
    (c)前記情報取得手段によって取得した前記料金決済情報や有効期限情報に基づき各種制御を行う制御手段と、を備え、
    (d)前記通信手段を介して料金決済用の路上機との間で通信を行って料金決済処理を実行するための車載器であって、
    (e)前記制御手段は、車載器自体の作動状態あるいは車載器が搭載されている車両の作動状態に基づき、前記料金決済用情報を用いて料金決済処理を実行するタイミングよりも前のタイミングとなるように、予め設定された所定の報知タイミングであることを判断した場合には、前記情報取得手段によって取得した前記有効期限情報が示す有効期限を、報知部を介して報知する手段であって、前記料金決済用の路上機が設置されている場所よりも進行方向手前に設けられた確認用の路上機との間で、前記通信手段を介して通信を行った際に、現在時刻とは無関係に、前記所定の報知タイミングであることを判断し、前記有効期限情報が示す有効期限を報知する手段であり、
    (f)前記報知部を介した報知の有無及び方法の少なくともいずれか一方について、前記車載機自体の作動状態あるいは車載機が搭載されている車両の作動状態に基づく前記報知タイミング毎に変更設定可能に構成されていると共に、
    (g)前記報知の有無及び方法の少なくともいずれか一方の設定内容を前記報知タイミング毎に対応して記憶している設定内容記憶手段を備え、
    (h)前記有効期限情報が示す有効期限の報知に際して、前記設定内容記憶手段に記憶されている設定内容に基づくことを特徴とする車載器。
  2. 請求項1に記載の車載器において、
    前記制御手段は、
    前記情報取得手段によって前記ICカードから情報を取得した際に、前記所定の報知タイミングであると判断し、前記有効期限情報が示す有効期限を報知すること
    を特徴とする車載器。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の車載器において、
    利用者の操作を受け付ける操作受付手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記操作受付手段を介して利用者の操作を受け付けた際に、前記所定の報知タイミングであると判断し、前記有効期限情報が示す有効期限を報知すること
    を特徴とする車載器。
  4. 請求項3に記載の車載器において、
    前記操作受付手段は、前記有効期限情報が示す有効期限を報知するための指示を受け付け可能であり、
    前記制御手段は、
    前記操作受付手段を介して前記有効期限情報が示す有効期限を報知するための指示を受け付けた際に、前記所定の報知タイミングであると判断し、前記有効期限情報が示す有効期限を報知すること
    を特徴とする車載器。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車載器において、
    前記ICカードが挿抜可能なICカードコネクタと、
    前記ICカードコネクタから前記ICカードが抜かれた否か検知可能な検知手段と、 を備え、
    前記制御手段は、
    前記検知手段によって前記ICカードコネクタから前記ICカードが抜かれたことが検知された際に、前記所定の報知タイミングであると判断し、前記有効期限情報が示す有効期限を報知すること
    を特徴とする車載器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の車載器において、
    前記制御手段は、イグニッションスイッチオフ操作など、車両のエンジン停止につながる操作がなされたことを検知可能に構成されており、
    前記制御手段は、
    前記車両のエンジン停止につながる操作がなされたことを検知した場合に、前記所定の報知タイミングであると判断し、前記有効期限情報が示す有効期限を報知すること
    を特徴とする車載器。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の車載器において、
    前記報知部は少なくとも音声出力部を介した報知が可能に構成されており、
    前記制御手段は、前記報知部を介して少なくとも音声によって前記有効期限情報が示す有効期限を報知すること
    を特徴とする車載器。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の車載器において、
    ETC(登録商標)システム(Electronic Toll Collection system:自動料金収受システム)において使用されることを特徴とする車載器。
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