JP6648397B2 - 自動料金支払い車載器 - Google Patents

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Description

本発明は、自動料金支払い車載器にICカードが装着されないまま有料道路の料金所に誤進入すること、およびICカードを抜き忘れて車両に置き忘れることを防止するための報知機能を有する自動料金支払い車載器に関する。
有料道路の通行料金決済を行う自動料金支払い車載器は、車載器本体へ自動料金支払いサービスに対応したICカードを装着して使用する。自動料金支払い車載器には、セットアップ情報として搭載車両の情報が格納されており、その車両情報によって料金の車種区分が判定される。また、ICカードには利用時の決済履歴が格納されると共に、ICカードの所有者に対して通行料金が請求される仕組になっている。したがって、有料道路利用時にはICカードが装着されていない車載器本体だけでは正常に料金決済することが出来ない。また料金が決済できないだけでなく、料金所での停止処理に伴って発生する急停車による衝突事故のリスクも生じる。そこで、この様なICカード挿し忘れを防止する技術として、特開平8−287196では車両が運行開始時に車載器へICカードが装着されていなければICカード挿し忘れ警報を発報している。
しかし、利用者にとって運行開始時にICカードを挿入するかについては、直近で有料道路を利用する予定が有るか無いかで異なる。したがって、ICカードが未装着の状態で運行を開始するたびに警告されることを煩わしいと感じる利用者もいる。そこで、特開2001−76195ではカーナビゲーション装置の推奨ルートに有料道路が設定されている場合に警告することで煩わしさを軽減している。
また、有料道路を利用し正常に決済した場合には、車載器にICカードが装着されており、利用者が途中で抜かなければ降車時にはICカードが車載器に装着された状態になっている。ICカードには自動料金支払い専用カードのほか、クレジット機能やプリペイド機能が搭載されたタイプも普及しているため、盗難やスキミングされた場合には大きな被害となる可能性がある。
そこでICカードを車内に放置することを防止する技術について実用新案第3011349ではエンジンキーがキーオフするタイミングでICカードが残存していたら警報して抜き忘れを防いでいる。
一方、利用者にとって降車時にICカードを抜く必要があるかについては、個別の事情で大きく異なる。例えばICカードが自動料金支払い専用カードで悪用されるリスクが低く、さらに自宅の車庫の防犯が万全である場合にはICカードを殆ど抜かない利用者もいる。この様な場合には、毎回警報を発報して欲しくないという要望があり、特開平11−39438では利用者が警報の発報を事前にキャンセルすることができる。また、特開2004−110639では測位機能を用いて事前に登録した位置でのみ警報を発報している。
特開平8−287196号 特開2001−76195号 実用新案第3011349号 特開平11−39438号 特開2004−110639号
従来のICカード挿し忘れ警報および抜き忘れ警報は、利用者に重要性は認知されているが、煩わしさを感じない様に警報を作動させることが困難であった。しかし、煩いからといって利用者が警報機能をキャンセルしてしまえば、それ以降あらゆる利用シーンでも機能しないので本当に必要な場合に役立てる事ができなかった。
有料道路を利用する時だけICカードを装着する利用者にとっては、運行を開始する度に挿し忘れ警報を聞くことになる。また前述した特開2001−76195では警報の煩わしさを軽減しているが、ナビゲーション装置が推奨ルートを生成するためには目的地を設定する必要がある。しかし、利用者にとってルートを知っている地域を走行する場合には目的地を設定することは期待できない。
一方、有料道路の利用にかかわらず常にICカードを装着した状態の利用者にとっては、運行停止する度にICカード抜き忘れ警報を聞くことになる。また、普段ICカードを装着しない利用者であっても、有料道路を利用する当日にはICカードを装着したままの状態である場合が多いので、当日は停車する度に警報を聞くことになる。
前述した特開2004−110639では、予め設定された位置を登録して車両が運行停止したと推定されたときに、車両の停止位置が前記登録位置と略一致する場合においてのみICカードの抜き忘れがあれば報知することで必要以上に警報することを防いでいる。しかしながらこの方法では利用者はICカードを抜くべき場所を1つ1つ登録する必要があり、抜き忘れの問題を解決するために新たに登録し忘れの問題が生じている。
以上のことから、利用者は自分がICカードを挿す或いは抜き取る必要がある場合だけ警報が発報されることを望んでおり、この利用者しか知りえないICカードの挿抜に対して親和性が高く、且つ煩雑な登録操作等が不要なICカード挿し忘れおよび抜き忘れ警報を提供することが課題である。
上記目標を達成するために、請求項1の自動料金支払い車載器によれば、
予め設定された位置を登録地点として記憶する記憶手段を具備し、
車両が運行開始したと判定したときに、前記車両の運行開始位置が前記登録地点と略一致する場合、車載器にICカードが装着されていなければICカード挿し忘れ警報を発報する自動料金支払い車載器において、
前記記憶手段に記憶された登録地点は、過去の運行開始時に利用者がICカードを挿入したと判定し且つ当該運行開始位置が前記記憶手段に記憶された登録地点と略一致しない場合に記憶することで、車載器が登録地点情報を収集蓄積することを可能としている。
予め設定された位置を登録地点として記憶する記憶手段を具備し、
車両が運行停止したと判定したときに、前記車両の運行停止位置が前記登録地点と略一致する場合、車載器にICカードが装着されていればICカード抜き忘れ警報を発報する自動料金支払い車載器において、
前記記憶手段に記憶された登録地点は、過去の運行停止時に利用者がICカードを抜いたと判定し且つ当該運行停止位置が前記記憶手段に記憶された登録地点と略一致しない場合に記憶することで、車載器が登録地点情報を収集し蓄積することを可能としている。
本発明の自動料金支払い車載器によれば、利用者が運行開始時にICカードを挿入した実績のある場所を車載器が登録して次回以降に登録地点でICカード挿し忘れ警報を発報する。加えて、運行停止時にICカードを抜き取った実績のある場所を車載器が登録し、次回以降に登録地点でICカード抜き忘れ警報を発報することにより、利用者が煩わしく感じ難い警報を提供することができる。
図1は、第1実施形態の自動料金支払い車載器の構成を示すブロック図である。 図2は、主要な制御を示すフローチャートである。 図3は、ICカード挿抜DBのカード挿しデータの項目を説明する図である。 図4は、ICカード挿抜DBのカード抜きデータ項目を説明する図である。 図5は、ICカード挿抜DBのカード挿しデータの内容例を説明する図である。 図6は、計時手段を用いたICカード挿抜DBのカード挿しデータの内容例を説明する図である。 図7は、ICカード挿し忘れ警報およびICカード抜き忘れ警報の通知設定内容例を説明する図である。 図8は、ICカード挿し忘れ警報処理を示すフローチャートである。 図9は、ICカード抜き忘れ警報処理を示すフローチャートである。 図10は、第2実施形態の自動料金支払い車載器の構成を示すブロック図である。
以下、自動料金支払い車載器の実施形態について図に基づいて説明する。
第1実施形態
(自動料金支払い車載器の構成)
図1に示す自動料金支払い車載器1は、無線通信部2、無線通信処理部3、制御部4、ICカード装着部5、ICカード検出部6、ICカード処理部7、通知部8、操作部9、測位部10、記憶部11、電源処理部13から構成されている。制御部4はCPU40、ROM41、RAM42等から構成されている。また記憶部11は諸般の情報を記憶する領域と、ICカード挿抜に関するデータベースであるICカード挿抜DB43の領域から構成されている。そして着脱可能なICカード50はICカード装着部5に装着される。またACC51は車両設備のACC電源、+B電源52は車両設備のバッテリ電源である。
制御部4は各部からの情報を基に装置全般の制御処理を行う。記憶部11は不揮発性のメモリであり、車載器停止後も記憶情報を保持している。制御部4は、ICカード挿抜DB43のほか、車両の位置情報や警報の通知設定などを記憶部11に記憶する。ICカード挿抜DB43はICカード挿し忘れ警報を発報する場所およびICカード抜き忘れ警報を発報する場所が登録されたデータベースである。
ICカード装着部5は、ICカードとの通信のための接点を有し、ICカードとの接続においては物理的な電極接点を用いている。カード検出部6は、ICカード50がICカード装着部5に装着されているか否かを制御部4に伝える。ICカード処理部7はICカードの情報の読み出しおよび書き込みを制御部4の制御により行う。
通知部8はインジケータとスピーカ等であり、制御部4の制御により利用者への警告や料金通知等を行う。操作部9はスイッチ等であり、主に利用者が自動料金支払い車載器の各種設定やICカードに記録された料金支払い履歴の参照に用いられる。測位部10は自車両の現在位置を測位するものでGPS等のGNSSである。
無線通信部2は料金所等に設置された基地局と無線通信を行うもので、無線通信処理部3の制御により情報の送受を行う。無線通信処理部3は受信した基地局からの指示情報や質問情報を制御部4へ伝達し、制御部4が生成した基地局への応答情報を無線通信部2から基地局へ送信する。制御部4は前記指示情報に従い、ICカード50へ指示された情報の書き込みを行うほか、例えば通知部8を作動させて利用者へ通行料金の金額などを通知する。また制御部4は、前記質問情報に従いICカード50に格納された情報を呼び出して応答情報を生成する。
電源処理部13は自動料金支払い車載器へ電源を供給しており、図1では示していないが、電源が必要な各部に供給している。ACC51はアクセサリ電源で車両のキー操作に連動してオン/オフする。+B電源52はバッテリに直接接続された電源で常時オン状態である。電源処理部13はACC51の電圧降下を監視しており、電圧が低下した場合には速やかに状況を制御部4へ通知する。エンジンキーの位置がACCオンからACCオフの状態に切り替えられることで、ACCの電圧が低下するので、電源処理部13は制御部4へ状況を伝達すると共に、+B電源52により電源供給を保持する。
(ICカード挿抜DBの構成例)
記憶部11内のICカード挿抜DB43の構成について図3、図4を用いて説明する。ICカード挿抜DB43は、カード挿しデータとカード抜きデータから構成されている。図3は第1実施形態のICカード挿抜DBのカード挿しデータの構成を示している。登録された地点ごとに、運行開始位置、残り警報回数M、駐車エリアおよび情報鮮度が記録されている。
まず、運行開始位置は測位部10が取得した運行開始地点の緯度・経度情報である。
残り警報回数Mは、運行開始時にICカード挿し忘れ警報が発報しても利用者がICカードを挿入しない事象が発生した場合において、次回以降も当該地点でICカード挿し忘れ警報を発報する残りの回数を示している。残り発報回数Mは1〜3の値を取り、利用者が運行開始時にICカードを挿入したか否かの実績により変化する。
駐車エリアはカード挿しデータに登録された運行開始位置と、その後車両が同一の施設に来訪した際に、位置が略一致するかの判定に用いられる。公共の駐車場では毎回違う駐車枠に止める事が多いので、駐車施設の規模に比例して前回位置とは異なってしまう運用上の事情がある。したがって、第1実施形態においては、利用者が登録地点ごとに駐車エリアを半径10m・100m・200m・400mから選択可能としている。また、利用者が駐車エリアを選択しなかった場合には100mが設定される。
情報鮮度は、登録されたカード挿しデータの各データ間の相対的な情報鮮度を順位で付番された番号である。1が最も新しい情報であり、値が大きくなるほど古い情報である。情報鮮度はICカード挿抜DB43の記憶容量がひっ迫した時に保存価値が低いと推定される古い登録情報を特定する時に活用できる。
次に図4を用いて第1実施形態のICカード挿抜DB43のカード抜きデータの構成について説明する。登録地点ごとに運行停止位置、残り警報回数N、駐車エリアおよび情報鮮度が記録されている。
まず、運行停止位置は測位部10が取得した運行停止地点の緯度・経度情報である。
残り警報回数Nは、運行停止時にICカード抜き忘れ警報が発報されても利用者がICカードを抜かない事象が発生した場合において、次回以降も当該地点でICカード抜き忘れ警報が発報される残りの回数を示している。残り発報回数Nは1〜3の値を取り、利用者が運行停止時にICカードを抜いたか否かの実績により変化する。
駐車エリアはカード抜きデータに登録された運行停止位置と、その後車両が同一の場所で運行停止した際の位置が略一致するかの判定に用いられる。前述したカード挿しデータと同様に、利用者が登録地点ごとに駐車エリアを半径10m・100m・200m・400mから選択可能としている。もし、利用者が駐車エリアを設定しなかった場合には標準値として100mが設定される。
次に情報鮮度についても、前述したカード挿しデータと同様の考え方で、登録されたカード抜きデータの各データ間の相対的な情報鮮度を順位で付した番号である。
(ICカード挿し忘れ警報およびICカード抜き忘れ警報の通知設定内容例)
次に、図7を用いて伝達性が高い警報と伝達性が低い警報について説明する。図7はICカード挿し忘れ警報およびICカード抜き忘れ警報の通知設定例である。この警報の通知設定は、記憶部11に記憶されている。通知の種類は伝達性が高い警報と伝達性が低い警報の2種類があり、インジケータとスピーカについて設定されている。伝達性が高い通知設定ではインジケータが点滅し、スピーカが音量大でビープ音や音声ガイダンスを行う。
伝達性が低い通知設定ではインジケータは点滅よりも視認性が低い点灯を行い、スピーカは音量小で通知する。ただしこの通知設定はあくまでも一例であり、2つの通知設定に伝達性の差があることが重要である。したがって、伝達性が異なる通知設定であればディスプレイ等の他の通知デバイスを使用することや或いはスピーカの音量が中音量などの他の設定水準を用いても構わない。伝達性が高い警報では利用者がはっきり認識できる音量で案内し、伝達性が低い警報では多少は聞き逃す可能性があっても利用者に不快感を与えにくくしている。なお、騒音の中で稼動している作業車両と静寂性の高い高級車では警報を確実に認識できる音量は異なるので、伝達性が高い警報が必ずしも絶対的に大きな音量とは限らない。
(動作の説明)
次に図2を用いてICカード挿し忘れ警報およびICカード抜き忘れ警報の処理概要について説明する。図2は第1実施形態の処理概要に関わるフローチャートである。まず、S1でACC51がオフからオンになると制御部4が自動料金支払い車載器1の起動処理(S2)を行い各部が動作可能状態となる。なお、測位部10は、測位衛星との同期確立後に測位可能となるので、同期確立のための動作を開始して、同期確立後に測位を開始する。
次に制御部4は、カード検出部6によりICカード50がICカード装着部5に装着されているかを判断して、ICカード50が装着されていればICカード処理部7を制御してICカード50の認証(S4)を行う。もしICカード50が装着されていなければ、S5でICカード挿し忘れ警報処理が行われる。S5の処理については別途説明する。
S4またはS5の処理が済むと、S6へ進む。制御部4は測位部10が取得した測位情報を、記憶部11に記憶する。(S6)そして、S7でACC51がオフでなければS6に戻り測位情報の記憶を繰り返す。S6の測位頻度は例えば毎秒行われ、最新の測位情報が記憶部11に記憶される。
尚、図2には記載していないが、無線通信処理部3は車載器起動処理(S2)が完了してからACCオフ(S7)となるまでの間、基地局からの電波の到来を待ち続けている。そして基地局からの電波が到来したら、ICカード認証が完了している場合には課金処理の無線通信を行い、ICカードが未装着或いはICカード認証が未完了であれば、自動料金支払いができない旨の無線通信が行われる。加えて、S3でICカードが未挿入であった場合においても、ACCオフ(S7)となるまでにICカードが挿入されれば、制御部4の制御によりICカード認証を実行して、課金処理が可能な状態となる。(図示せず。)
ACCがオンからオフ(S7)になると、制御部4はカード検出部6によってICカード50がICカード装着部5に装着されているかを判定(S8)する。その時ICカードが装着されていなければ車載器終了処理(S10)を行い停止して次のACCオンを待つ。(S1)車載器終了処理後の車載器状態は、制御部4の制御により電源処理部13が+B電源52の電源供給を切断して停止状態になる。S8でICカード50がICカード装着部5に装着されている場合にはS9に進みICカード抜き忘れ警報処理が行われる。S9の処理については別途説明する。
次に図2および図8を用いて、ICカード挿し忘れ警報の処理について説明する。図8は、図2のS5のICカード挿し忘れ警報処理の詳細を示すフローチャートである。図2のS3でICカードが装着されていなければ図8のS100へ進む。そして、測位部10が測位を行い取得した測位情報を制御部4は記憶部11に最新の位置情報として記憶する。この位置情報が運行開始位置である。
次に制御部4は、運行開始位置とICカード挿抜DB43のカード挿しデータに登録された地点が略一致するかを判定する。(S101)制御部4は、略一致していない場合にはカード挿しデータを生成する。(S108)この時生成するデータは運行開始位置、残り発報回数M(M=1)、生成データ識別情報である。そして制御部4は生成したデータをRAM42に暫定データとして記憶する。(S109)
ただし、測位部10がGNSSである場合には測位衛星との同期に時間を要するので、S100の処理タイミングで位置情報を取得できていない場合もある。もし取得できない場合には、記憶部11の最新の測位情報を読み出して運行開始位置と見做して判定する。(図示せず)この最新の測位情報は、前回の運行停止時にACCオフ(S7)となる直前に測位して記憶部11に記憶(S6)している情報である。前回運行停止位置と運行開始位置が異なるケースは、故障時等のレッカー移動やカーフェリーの利用など特殊なケースしかないので、通常は差が生じることはない。
S109の処理が終わると伝達性が低いICカード挿し忘れ警報を発報(S110)する。伝達性が低い警報設定内容は図7により、インジケータが点灯し、小さな音量で「カードが挿入されていません。」と音声案内する。S110の伝達性が低い警報は、S107の伝達性が高い警報に比べて利用者への伝達性が低いので、利用者があまり煩わしく感じにくい警報を提供できる。
また、S110を警報しない様に変えることも可能である。S110での警報の有無は、車載器の製品仕様としてどちらか一方に固定しても良いし、利用者が事前に選択できる機能を付加しても良い。
制御部4は、S101で略一致した場合には、ICカード挿抜DB43の当該カード挿しデータを参照し、参照したデータをRAM42に暫定データとして記憶する。(S102)そして暫定データの残り発報回数Mの値によって3分岐(S103)する。そして、それぞれS104、S105、S106へ進む。S104、S105、S106は通知部8による鳴動回数が異なるビープ音であり、制御部4の制御により図7の伝達性が高い警報設定(スピーカ音量大)で、S104では「ピッピッピッ」、S105は「ピッピッ」、S106では「ピッ」と通知する。そしてそれぞれの通知に続いて制御部4の制御により伝達性が高い抜き忘れ警報がインジケータと音声ガイダンスで発報(S107)される。図7の伝達性が高い警報設定による通知例としては、インジケータが点滅し、大きな音量で「カードが挿入されていません。」と音声案内する。なお、ビープ音とそれに続く音声案内は、組み合わせとして伝達性が高ければ良いので、必ずしも両方の伝達性が高い警報でなくても構わない。
この伝達性が高いビープ音と音声案内のICカード挿し抜き忘れ警報は、利用者へ向けた一連の警報である。それぞれビープ音の回数は異なるが利用者への警告としては伝達性が概ね同じであることを狙いとしている。詳細は別途後述するが、このビープ音の回数は利用者がICカード挿し忘れ警報に従わずにICカードを挿入しなかった場合に、登録が自動的に抹消されるまでの残りの発報回数を示している。したがって、ICカードの挿し忘れを同じ伝達性で警告しながら付加情報として警報の残り発報回数を通知している。
なお、図8ではビープ音の回数がそのまま警報の残り回数を通知しているが、利用者が意図しない登録情報の抹消を避ける通知を行えば良いので3段階でなく2段階でも良い。また残り警報回数Mの最大値を3としているのは一例であり3を超えても良い。さらに、ビープ音と音声ガイダンスを一連の警報としているが、ビープ音を用いずに音声ガイダンスのみで言い回しを変えて用いても良いし、ビープ音のみで鳴動パターンを組み合わせて警報しても良い。
次に、S107またはS110の処理が終了すると、S111へ進む。そして制御部4は利用者がICカード50を挿入するか否かをT1秒間監視する。(S111・S112)ICカードを挿入せずにT1秒経過すると、制御部4はRAM42の暫定データの残り発報回数Mを1減算(S113)して書き換えたのち、残り発報回数Mの値が1未満であるかを判定(S114)する。1未満の場合は暫定データが生成データであるかを識別(S115)して、生成データであればS125へ進む。生成データでない場合には、参照したデータがICカード挿抜DBに存在するので、制御部4はICカード挿抜DB43の当該カード挿しデータを抹消する。(S116)
S114でMの値が1以上の場合には、ICカード挿抜DB43の当該登録データをRAM42の暫定データのM値で更新する。(S124)なお、更新を行ったカード挿しデータの情報鮮度は最新を示す値に書き換えられ、他の挿入データも適宜鮮度の順序で再付番される。
T1秒の具体的な値については、利用者がICカード挿し忘れ警報を聞いてからICカード50を挿入するまでに十分猶予がある時間が目安となる。例えば30秒から90秒程度が標準的な値と考えられるが、それ以下でもそれ以上でも構わない。
制御部4はS111でICカード50が挿入されたと判定すると、S117へ進む。S117ではRAM42に格納された暫定データが生成データかを識別して、生成データであればS119へ進み、生成データでなければS118へ進む。
なお、図2の説明において前述したが、S3でICカードが未挿入であった場合においても、ACCオフ(S7)となるまでにICカードが挿入されればICカード認証を行うので、図8のS111でICカードが挿入されたタイミングでICカード認証が行われる。(図示せず。)
S118ではRAM42に記憶した暫定データのM値を3に書き換える。そして制御部4はRAM42に記憶した暫定データのM値でICカード挿抜DB43内の当該登録情報を更新する。(S124)なお、更新を行ったカード挿しデータの情報鮮度は最新を意味する値に書き換えられる。また、他のカード挿しデータも適宜鮮度の順序で再付番される。
制御部4は、S117で生成データの場合には、S109でRAM42に記憶された生成データの残り警報回数Mの値を1から3に書き換える。(S119)そしてS120でICカード挿し忘れ警報を発報する位置として登録するか否かを確認する旨の通知を通知部8で行う。例えば音声案内で、「この地点を登録しない場合にはキャンセルして下さい。」と通知する。利用者は音声案内に応じて登録意思を操作部9からボタンを押下してキャンセルするか、放置することで登録の意思を示すことができる。(S121)次に制御部4は通知部8から図3の説明で前述した駐車エリアの選択を利用者に促し、利用者は操作部9から入力する。(S122)なお、このとき利用者が駐車エリアを入力しない場合には、標準値の100mが設定される。そして入力が完了すると制御部4は暫定データをICカード挿抜DB43のカード挿し忘れデータ領域へ登録する。(S123)なお、新規登録を行った当該カード挿しデータの情報鮮度は最新を意味する値が付される。また、他のカード挿しデータも適宜更新順序で再付番される。
制御部4は、S121において利用者が登録をキャンセルした場合、およびS116、S123、S124の処理がそれぞれ終わるとS125へ進み、RAM42内の暫定データを消去してS6へ処理を進める。
次に利用者の運用により本実施形態がどのように作用するかについて説明する。S108で生成されたカード挿しデータは、S111で利用者がICカードを挿入することで登録の契機が発生する。S119で残り発報回数Mを3としているのは、新規登録されて以降に当該地点で利用者がICカードを挿さなくても、3回は発報する様に設定したM値の登録初期値である。S123でICカード挿抜DB43へ新規登録される。新規登録された後に、次回の同じ場所でのACCオン(S1)では当該運行開始位置は登録されているので、S104でピピピと3回ビープ音が鳴動したのち、伝達性が高いICカード挿し忘れ警報が発報(S107)される。そしてS111でICカードを挿さないと、S113で残り発報回数が1減算されM=2となったデータでICカード挿抜DB43が更新(S124)される。この様に、S111でICカードを挿さない運用を続けると、残り発報回数が順次減算されることで、ピープ音が減少し、S114でMが1未満となった時点で当該地点登録はICカード挿抜DB43から抹消される。(S116)
また、当該登録地点が削除される前にS111で利用者がICカードを挿せば残り発報回数Mは初期値の3に戻り、(S118)その後3回はICカードを抜かなくてもICカード挿し忘れ警報を発報する。尚、Mの初期値を3としているのは例であり、2以下でも4以上でも構わない。ただしM値は利用者がICカードを抜いた実績に基づいて次回以降の警報を継続して行うものであるので、M値を大きくしすぎると利用者の意向に沿わない警告を出し続けてしまう事象も発生し易い。一方、M値を小さくしすぎると、利用者が意図しないICカード挿抜DBからのデータ抹消の可能性が高まる。従ってM値は利用者が多頻度でICカードを挿す場所であればICカード挿抜DBに登録され続けると同時に、たまたま挿して登録されても必要以上に警報し続けることが少ない様に設定するのが望ましい。
次に図5を用いてICカード挿抜DB43のカード挿しデータの具体的な内容例について説明する。図5は第1実施形態のICカード挿抜DB43のカード挿しデータの内容例である。まず地点1は残り警報回数Mが3となっていることから、図8のS118かS119の処理が行われており、当該地点での前回運行開始時にカードを挿入した実績情報であることが分かる。地点2は残り警報回数Mが1となっていることから、S113でM値の減算が2回行われており、当該地点での前回運行開始において連続2回続けてICカードを挿さなかった実績情報であることが分かる。同様に地点3は前回運行開始においてICカードを挿さなかった実績情報を意味している。また、情報の鮮度としては、地点2、地点1、地点3の順に新しいことが情報鮮度の項目から判断できる。
尚、第1実施形態では現在時刻を検知する計時部を用いていないが、計時部を用いる場合のICカード挿抜DBのカード挿しデータ内容例を図6に示す。図6では、情報鮮度の代わりに各地点の運行開始時刻を記録することで、情報の鮮度を判定することができる。したがって、 計時部を用いる方法では、ICカード挿抜DB内のデータの情報鮮度の処理は必要としない。さらに時刻情報を記録していた場合には、たとえば3年前の古い情報は不要と判断して抹消するなど、不要なデータの整理に用いることができる。
次に図2および図9を用いて、ICカード抜き忘れ警報の処理について説明する。図9は、図2のS9のICカード抜き忘れ警報処理の詳細を示すフローチャートである。図2のS8でICカードが装着されていれば図9のS201の処理へ進む。
次に制御部4は、S6の処理で記憶部11に記憶された最新の測位情報を運行停止位置として、ICカード挿抜DB43のカード抜きデータに登録された地点が略一致するかを判定する。(S201)制御部4は登録されたカード抜きデータと略一致していない場合にはカード抜きデータを生成する。(S208)この時生成するデータは運行停止位置、残り発報回数N(N=1)、生成データ識別情報である。そして制御部4は生成したデータをRAM42に暫定データとして記憶する。(S209)
S209の処理が終わると伝達性が低いICカード挿し忘れ警報を発報(S210)する。伝達性が低い警報設定内容は図7により、インジケータが点灯し、小さな音量で「カードが挿入されています。」と音声案内する。S210の伝達性が低い警報は、S207の伝達性が高い警報に比べて利用者への伝達性が低いので、利用者があまり煩わしく感じにくい警報を提供できる。
また、S210を警報しない様に変えることも可能である。S210での警報の有無は、車載器の製品仕様としてどちらか一方に固定しても良いし、利用者が事前に選択できる機能を付加しても良い。
制御部4は、S201で略一致した場合には、ICカード挿抜DB43の当該カード抜きデータを参照し、参照したデータをRAM42に暫定データとして記憶する。(S202)そして暫定データの残り発報回数Nの値によって3分岐(S203)する。そして、それぞれS204、S205、S206へ進む。S204、S205、S206は通知部8による鳴動回数が異なるビープ音であり、制御部4の制御により図7の伝達性が高い警報設定(スピーカ音量大)で、S204では「ピッピッピッ」、S205は「ピッピッ」、S206では「ピッ」と通知する。そしてそれぞれの通知に続いて制御部4の制御により伝達性が高い抜き忘れ警報がインジケータと音声ガイダンスで発報(S207)される。図7の伝達性が高い警報設定による通知例としては、インジケータが点滅し、大きな音量で「カードが挿入されています。」と音声案内する。なお、ビープ音とそれに続く音声案内は、組み合わせとして伝達性が高ければ良いので、必ずしも両方の伝達性が高い警報でなくても構わない。
この伝達性が高いビープ音と音声案内のICカード抜き抜き忘れ警報は、利用者へ向けた一連の警報である。それぞれビープ音の回数は異なるが利用者への警告としては伝達性が概ね同じであることを狙いとしている。詳細は別途後述するが、このピープ音の回数はICカード抜き忘れ警報に従わずにICカードを抜かなかった場合に登録が自動的に削除されるまでの残りの発報回数を示している。したがって、ICカードの抜き忘れを同じ伝達性で警告しながら付加情報として警報の残り発報回数を通知している。
なお、図8ではビープ音の回数がそのまま警報の残り回数を通知しているが、利用者が意図しない登録情報の削除を避ける通知を行えば良いので3段階でなく2段階でも良い。また残り警報回数Nの最大値を3としているのは一例であり3を超えても良い。さらに、ビープ音と音声ガイダンスを一連の警報としているが、ビープ音を用いずに音声ガイダンスのみで言い回しを変えて用いても良いし、ビープ音のみで鳴動パターンを組み合わせて警報しても良い。
次に、S207またはS210の処理が終了すると、S211へ進む。そして制御部4は利用者がICカード50を抜くか否かをT2秒間監視する。(S211・S212)ICカードを抜かずにT2秒経過すると、制御部4はRAM42の暫定データの残り発報回数Nを1減算(S213)して書き換えたのち、残り発報回数Nの値が1未満であるかを判定(S214)する。1未満の場合は暫定データが生成データであるかを識別(S215)して、生成データであればS225へ進む。生成データでない場合には、参照したデータがICカード挿抜DBに存在するので、制御部4はICカード挿抜DB43の当該カード抜きデータを抹消する。(S216)
S214でNの値が1以上の場合には、ICカード挿抜DBの当該登録データをRAM42の暫定データのN値で更新する。(S224)なお、更新を行ったカード挿しデータの情報鮮度は最新を示す値に書き換えられ、他の挿入データも適宜鮮度の順序で再付番される。
T2秒の具体的な値については、利用者がICカード抜き忘れ警報を聞いてからICカード50を抜くまでに十分猶予がある時間が目安となる。例えば30秒から90秒程度が標準的な値と考えられるが、それ以下でもそれ以上でも構わない。
制御部4はS211でICカード50が抜かれたと判定すると、S217へ進む。S217ではRAM42に格納された暫定データが生成データかを識別して、生成データであればS219へ進み、生成データでなければS218へ進む。
S218ではRAM42に記憶した暫定データのN値を3に書き換える。そして制御部4はRAM42に記憶した暫定データのN値でICカード挿抜DB43内の当該カード抜きデータを更新する。(S224)なお、更新を行ったカード抜きデータの情報鮮度は最新を意味する値に書き換えられる。また、他のカード抜きデータも適宜鮮度の順序で再付番される。
制御部4は、S217で生成データの場合には、S209でRAM42に記憶された生成データの残り警報回数Nの値を1から3に書き換える。(S219)そしてS220でICカード抜き忘れ警報を発報する位置として登録するか否かを確認する旨の通知を通知部8で行う。例えば音声案内で、「この地点を登録しない場合にはキャンセルして下さい。」と通知する。利用者は音声案内に応じて登録意思を操作部9からボタンを押下してキャンセルするか、放置することで登録の意思を示すことができる。(S221)次に制御部4は通知部8から図4説明で前述した駐車エリアの選択を利用者に促し、利用者は操作部9から入力する。(S222)なお、このとき利用者が駐車エリアを入力しない場合には、標準値の100mが設定される。そして入力が完了すると制御部4は暫定データをICカード挿抜DB43のカード抜き忘れデータ領域へ登録する。(S223)なお、新規登録を行った当該カード抜きデータの情報鮮度は最新を意味する値が付される。また、他のカード抜きデータも適宜更新順序で再付番される。
制御部4は、S221において利用者が登録をキャンセルした場合、およびS216、S223、S224の処理がそれぞれ終わるとS225へ進み、RAM42内の暫定データを消去してS10へ処理を進める。
次に利用者の運用により本実施形態がどのように作用するかについて説明する。S208で生成されたカード抜きデータは、S211で利用者がICカードを抜くことで登録の契機が発生する。S219で残り発報回数Nを3としているのは、新規登録されて以降に当該地点で利用者がICカードを抜かなくても、3回は発報する様に設定したN値の登録初期値である。S223でICカード挿抜DB43へ新規登録される。新規登録された後に、次回の同じ場所でのACCオフ(S7)では当該運行停止位置は登録されているので、S204でピピピと3回ビープ音が鳴動したのち、伝達性の高いICカード抜き忘れ警報が発報(S207)される。そしてS211でICカードを抜かないと、S213で残り発報回数が1減算されN=2となったデータでICカード挿抜DB43が更新(S224)される。この様に、S211でICカードを抜かない運用を続けると、残り発報回数が順次減算されることで、ピープ音が減少し、S214でNが1未満となった時点で当該地点登録はICカード挿抜DB43から抹消される。(S216)
また、当該登録地点が削除される前にS211で利用者がICカードを抜けば残り発報回数Nは初期値の3に戻り、(S218)その後3回はICカードを抜かなくてもICカード抜き忘れ警報を発報する。尚、Nの初期値を3としているのは例であり、2以下でも4以上でも構わない。ただしN値は利用者がICカードを抜いた実績に基づいて次回以降の警報を継続して行うものであるので、N値を大きくしすぎると利用者の意向に沿わない警告を出し続けてしまう事象も発生し易い。一方、N値を小さくしすぎると、利用者が意図しないICカード挿抜DBからのデータ抹消の可能性が高まる。従ってN値は利用者が多頻度でICカードを挿す場所であればICカード挿抜DBに登録され続けると同時に、たまたま挿して登録されても必要以上に警報し続けることが少ない様に設定するのが望ましい。
ICカード挿抜DB43のカード抜き挿しデータの内容説明については、扱うデータは運行開始と運行停止、M値とN値で異なるが、カード挿しデータと同じ考えに方に基づいているため説明を省略する。
〔効果〕
以上説明したように、本実施形態では利用者が運行開始時または運行停止時にICカードを挿抜したことを検知して、車載器が警報を発報する登録地点を収集蓄積するので、利用者にあまり負担を掛けずに登録地点を設定できる。そして、利用者自身がICカードを挿抜した場所を地点登録しているので、利用者が警報して欲しい時だけICカード抜き忘れ警報およびICカード挿し忘れ警報を発報する親和性の高い警報の提供が期待できる。
また、利用者が運行開始時または運行停止時にICカードを挿抜しなくたった地点については、車載器が自動的に登録地点を抹消できるので利用者が登録地点のメインテナンスをする必要がない。また、登録抹消される登録地点は、抹消前に利用者が認識できる様に警報に付加情報が提供されている。
さらに、伝達性が高い通常の警報のほか、伝達性が低い警報を備えることで、登録地点で無い場所でも煩くない程度の警報が可能となり、警報されないことによる利用者の不安が解消できる。また、本実施形態では導入初期段階では登録地点が整備できていないので、導入当初は伝達性が低い警報を活用することで課題が解消できる。
また、本実施例の登録および登録解除の仕組みは明快且つ合理的なものなので、利用者に動作が理解され易いのもメリットである。ICカードの挿抜は利用者自身の都合で行われるので多くのセンサーや人工知能等を導入しない限り確実な警報はできない。高度な論理で不確実性のある警報が行われると、利用者は疑心暗鬼になり警報機能自体が受け入れられなくなってしまう。本実施形態では利用者の意に沿わない警報動作を行ったとしても、何が原因であるかの予想が付くので利用者も問題を対処し易い。
第2実施形態
(車載器の構成)
第2実施形態は、カーナビゲーション等の機器との連動による実施形態であり、構成を図10に示す。外部機器53との接続を可能とする外部接続部14を実装する以外は、第1実施形態の構成の図1と同じである。尚、外部機器53との接続方法は有線無線を問わない。外部機器53は、カーナビゲーション車載機、スマートフォン等の携帯端末、コンピュータ、車載ECUなどが想定される。また、外部接続部14を介して外部機器53が自動料金支払い車載器の一部を受け持つことが可能である。また、車載器1と外部機器53の構成が重複する部分について車載器1の構成を省略することができる。
(機能)
第2実施形態では第1実施形態と同等の機能が実現できるが、さらに第2実施形態の特徴となる機能について説明する。
まず、第1実施形態の図8のS101および図9のS201処理では、運行開始位置または運行停止位置とICカード挿抜DBに登録された位置が、駐車施設等の面積を考慮した上で、略一致するかを判断している。しかし第2実施形態においては、外部機器53が地図情報を搭載するか或いはクラウド上から取得することが可能である場合には、運行開始位置または運行停止位置を施設名或いは住所等に置き換えて判定する事で、施設の大小に影響されずに略一致を適切に判定することが可能となる。よって第2実施形態では、利用者が図8のS122および図9のS222の入力設定を行わなくても適切に略一致の判断が可能となる。なお、施設名、住所以外にも地図情報に関連した他のエリア情報を用いても良い。さらに、ICカード挿抜DBに位置として格納する情報を施設情報や住所情報などに置き換えてもよい。
(効果)
以上説明した様に第2実施形態によれば、外部機器の地図情報を活用することで、駐車施設の規模に影響されることなく運行開始位置或いは運行停止位置が登録地点と略一致するかを判定することができる。さらに、外部接続部14を介して外部機器53が自動料金支払い車載器の一部を受け持つことが可能である。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態をとりえる。例えば、一つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散することや、複数の構成要素が有する機能を一つに統合しても良いし、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えても良い。さらに本発明の範囲内で発展させた応用が可能である。したがって、以下に応用例について説明する。
第1実施形態では非接触型ICカードを例としているが、非接触型のICカードにも対応する場合には、ICカード装着部5を非接触対応型としても良い。
通知部はビープ音、音声ガイダンス、インジケータを例示したが、表示部による通知や、運転席或いはハンドルが振動するなどの利用者へ通知可能な手段であれば何でもよい。また、インジケータの明るさや点滅の速さ、スピーカ音量、表示文字の大きさなどの水準を適宜選択して警報の伝達性を変化させても良い。さらに、例えば伝達性が高い警報は音声ガイダンスで行い、伝達性が低い警報はインジケータを使うなど、異なるデバイスを用いても良い。
操作部はキーボード等のスイッチのほか、スマートフォン等で用いられている表示と一体化したタッチパネルでも良いし、音声対話による操作でも良いし、本発明の設定が可能なあらゆる操作部で良い。
車両の現在位置の特定に用いる測位部は、GNSS以外でも携帯通信網等を活用した測位など、位置を特定できる方法であれば何を用いても良い。また、計時部で現在時刻を取得する場合には測位部のGNSS等が現在時刻を取得可能であれば、そこから取得しても良い。
運行開始検知手段についてはACCがオフからオンになった事を検知する例示を示した。しかし、車のキーが挿されるのを検知しても良いし、シフトポジションがパーキングレンジから他のポジションに切り替わったことや、シフトブレーキが解除されたことなどを検知しても良い。また、速度パルスで車両が移動を開始したのを検知しても良い。或いは前述したこれらの事象を車内通信網から検知しても良いし、車内通信網の作動開始を運行開始と判断するなど、運行開始と判断する妥当な検出方法であれば良い。
車両停止検知手段についてはACCがオンからオフになった事を検知する例示を示した。しかし、車のキーが抜かれるのを検知しても良いし、運転席のドア開放や、シフトポジションがパーキングレンジに入ったことや、シフトブレーキが掛けられたことなどを検知しても良い。或いは前述したそれらの事象を車内通信網から検知しても良いし、車内通信網の途絶を運行停止と判断するなど、運行停止と判断する妥当な検出方法であれば良い。
電源処理部は、ACCの電圧が低下して以降、+B電源の電源でICカード抜き忘れ警報等の動作を行う方法を例示したが、+B電源を用いないで、ACCのみを電源として2次電池或いはコンデンサを用いてICカード抜き忘れ警報等の動作を行う方法でも良い。また、車載器が自ら+B電源を遮断して完全に電源をオフする状態は一例であり、消費電流を抑えたスリープ状態でも良いし、バッテリ容量が十分あれば常時稼動状態でも良い。
実施形態ではICカード挿し忘れ警報とICカード抜き忘れ警報の2つの機能を実現しているが、どちらか一方の機能を実現するのでも良い。
第1実施形態では、ICカード挿抜DBに登録される前に利用者の登録意思確認や駐車エリアの設定を行う例であるが省略しても良い。その場合には、利用者が判断しなくても自動的にICカード挿抜DBに登録されることになる。また、利用者が既に登録されたデータの駐車エリアの修正や、自動削除条件であるM値N値の変更、或いはデータの抹消等の操作を後から行える様にしても良い。
ICカードが挿されたことを、T1秒の時間によって判断したが、他の方法を用いても良い。例えば、ICカード挿し忘れ警報発報後に車両が一定の距離移動したことを測位情報や車速パルスで判断しても良い。また、ACCがオフの状態からICカード挿入を監視して、もし利用者がACCをオンする前にICカードを挿入したら、挿入実績としてICカード挿抜DBに反映しても良い。
ICカードを抜かれたことを、T2秒の時間によって判断したが、他の方法を用いても良い。例えば、ICカード抜き忘れ警報発生後に車両から利用者が離れたことをドアの開閉や運転席の加重変化で判断しても良い。また、ACCオフになる前にICカードが抜かれた場合で、且つ車両の移動が無いと判断された場合には、ICカード抜きの実績としてICカード挿抜DBに反映しても良い。
車載器がACCのみで駆動するなどにより、ICカード抜き忘れ警報発報後速やかに車載器が完全停止してしまう場合には、次回運行開始時点でICカードが挿入されていないことをもって、前回運行停止時にICカードが抜かれたと見做しICカード挿抜DBに反映しても良い。
第2実施形態において、外部機器が図9のS9処理の略一致判定或いはICカード挿抜DBを受け持つ構成で、且つACCオフで外部機器が停止してしまう機器である場合には、図2のS6・S7のループ処理タイミングにおいて、運行停止検知に関わらず並行してS9のS201判定を常時行い、現在位置と略一致が確認されたら事前に必要な情報を車載器へ通知しておくことで、ACCオフ中に車載器が単独処理を行い、次回の運行開始後に車載器が一時的に保持したカード抜き忘れ情報を外部機器のICカード挿抜DBへ反映することにしても良い。
ICカード挿抜DBは一例であり、必要に応じて適宜変えても良い。例えば、カード挿しデータとカード抜きデータを別々に登録していたが、利用者の要望が挿すべき場所と抜くべき場所が同じであれば統合しても良い。また挿すべき場所と抜くべき場所が全く同じでなくても、相関性が強ければ統合した上で、データに利用範囲の識別情報を付加しても良い。また、測位で用いた緯度経度は一例であるので他の座標系など位置を特定する情報であれば構わない。
第1実施形態ではICカード挿抜DBに登録された情報が抹消される条件として、残り警報回数のM値、N値の初期値に3を用いたが、他の条件でも構わない。一度登録されて直ぐに抹消されることが何度も続く登録地点があったら、そのデータが末梢され易い条件にアルゴリズムを変えても良い。例えば図8のS119のM値および図9のS219のN値をそれぞれ1に設定することで、初期登録時は抹消され易く、その後利用者が警報に応じてICカードを挿抜した場合のみ登録が末梢され難くすることが出来る。さらに、この様な登録地点が再登録され難い様に、登録のアルゴリズムを変えても良い。例えば一度DBから抹消した登録データを残しておいて、再登録するときには通常の登録条件よりも厳しくするなどでしても良い。
1 自動料金支払い車載器
2 無線通信部
3 無線通信処理部
4 制御部
5 ICカード装着部
6 カード検出部
7 ICカード処理部
8 通知部
9 操作部
10 測位部
11 記憶部
13 電源処理部
14 外部接続部
40 CPU
41 ROM
42 RAM
43 ICカード挿抜DB
50 ICカード
51 ACC
52 +B電源
53 外部機器

Claims (13)

  1. 予め設定された位置を登録地点として記憶する記憶手段を具備し、
    車両が運行開始したと判定したときに、前記車両の運行開始位置が前記登録地点と略一致する場合、車載器にICカードが装着されていなければICカード挿し忘れ警報を発報する自動料金支払い車載器において、
    前記記憶手段に記憶された登録地点は、過去の運行開始時に利用者がICカードを挿入したと判定し且つ当該運行開始位置が前記記憶手段に記憶された登録地点と略一致しない場合に記憶した情報であることを特徴とした自動料金支払い車載器。
  2. 請求項1の自動料金支払い車載器において、
    利用者が運行開始時にICカードを挿入したと判定し且つ運行開始位置が記憶手段の登録地点に略一致する場合には、当該ICカードを挿入した実績情報を用いて当該登録地点の情報を更新することを特徴とした自動料金支払い車載器。
  3. 請求項1、2の自動料金支払い車載器において、
    運行開始時にICカードが車載器に装着されていない状態であるにも関わらず、利用者がICカードを挿入しなかったと判定し且つ運行開始位置が記憶手段の登録地点に略一致する場合には、当該ICカードを挿入しなかった実績情報を用いて当該登録地点の情報を更新することを特徴とした自動料金支払い車載器。
  4. 請求項1〜3の自動料金支払い車載器において、
    運行開始時にICカードが車載器に装着されていない状態であるにも関わらず、利用者がICカードを挿入しなかったと判定し且つ運行開始位置が記憶手段の登録地点に略一致する事象が、あらかじめ設定した条件に合致した場合には、当該登録地点の情報を記憶手段から抹消或いは無効にすることを特徴とした自動料金支払い車載器。
  5. 請求項1〜4の自動料金支払い車載器において、
    運行開始時にICカードが車載器に装着されていない状態であるにも関わらず、利用者がICカードを挿入しなかったと判定し且つ運行開始位置が記憶手段の登録地点に略一致する事象が、あらかじめ設定した条件に合致する過程において、少なくとも2種類以上の判別可能なICカード挿し忘れ警報を行う或いはICカード挿し忘れ警報の発報タイミングに合わせて当該登録地点の情報が抹消される事を事前に予告することを特徴とした自動料金支払い車載器。
  6. 請求項1〜5の自動料金支払い車載器において、
    車両が運行開始したと判定したときに、車両の運行開始位置が登録地点と略一致しない場合、車載器にICカードが装着されていなければ、略一致する場合のICカード挿し忘れ警報に比べて、伝達性が低いICカード挿し忘れ警報を発報することを特徴とした自動料金支払い車載器
  7. 予め設定された位置を登録地点として記憶する記憶手段を具備し、
    車両が運行停止したと判定したときに、前記車両の運行停止位置が前記登録地点と略一致する場合、車載器にICカードが装着されていればICカード抜き忘れ警報を発報する自動料金支払い車載器において、
    前記記憶手段に記憶された登録地点は、過去の運行停止時に利用者がICカードを抜いたと判定し且つ当該運行停止位置が前記記憶手段に記憶された登録地点と略一致しない場合に記憶したことを特徴とした自動料金支払い車載器。
  8. 請求項7の自動料金支払い車載器において、
    利用者が運行停止時にICカードを抜いたと判定し且つ運行停止位置が記憶手段の登録地点に略一致する場合には、当該ICカードを抜いた実績情報を用いて当該登録地点の情報を更新することを特徴とした自動料金支払い車載器。
  9. 請求項7、8の自動料金支払い車載器において、
    運行停止時にICカードが車載器に装着された状態であるにも関わらず、利用者がICカードを抜かなかったと判定し且つ運行停止位置が記憶手段の登録地点に略一致する場合には、当該ICカードを抜かなかった実績情報を用いて当該登録地点の情報を更新することを特徴とした自動料金支払い車載器。
  10. 請求項7〜9の自動料金支払い車載器において、
    運行停止時にICカードが車載器に装着されている状態であるにも関わらず、利用者がICカードを抜かなかったと判定し且つ運行停止位置が記憶手段の登録地点に略一致する事象が、あらかじめ設定した条件に合致した場合には、当該登録地点の情報を記憶手段から抹消或いは無効にすることを特徴とした自動料金支払い車載器。
  11. 請求項7〜10の自動料金支払い車載器において、
    運行停止時にICカードが車載器に装着されている状態であるにも関わらず、利用者がICカードを抜かなかったと判定し且つ運行停止位置が記憶手段の登録地点に略一致する事象が、あらかじめ設定した条件に合致する過程において、少なくとも2種類以上の判別可能なICカード抜き忘れ警報を行う或いはICカード抜き忘れ警報の発報タイミングに合わせて当該登録情報が抹消されることを事前に予告することを特徴とした自動料金支払い車載器。
  12. 請求項7〜11の自動料金支払い車載器において、
    車両が運行停止したと判定したときに、車両の運行停止位置が登録地点と略一致しない場合、車載器にICカードが装着されていれば、略一致する場合のICカード抜き忘れ警報に比べて伝達性が低いICカード抜き忘れ警報を発報することを特徴とした自動料金支払い車載器
  13. 請求項1〜12の自動料金支払い車載器において、
    外部との情報のやりとりが可能な外部接続手段を有し、外部接続手段により接続された外部機器により測位情報を施設名或いは住所等に置き換えて扱うことを特徴とした自動料金支払い車載器。
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