JP4936871B2 - プラスチック容器 - Google Patents

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本発明は、プラスチック容器に関し、より詳しくは、内容物を個々独立して収容する複数の収容部を備え、この複数の収容部の各々が一枚のフィルム材で封止された容器に関する。この種のプラスチック容器は、例えば一つの収容部を切り離して、当該収容部を封止しているフィルム材を剥離させることで一つの内容物を取り出すことができ、他方、一枚のフィルム材を全体的に一体化した状態で剥離させてプラスチック容器に含まれる全ての収容部を一括して開封することができる。
特許文献1は、複数の内視鏡写真撮影用フィルム材を収容するための容器として、上方に開放した複数の収容部を一枚のフィルム材で封止したプラスチック容器を開示している。このプラスチック容器の容器本体は、上記複数の収容部を互いに連結する上端水平フランジを有し、この上端水平フランジにフィルム材が熱溶着され、そして、この上端水平フランジ及びフィルム材にミシン目が設けられて、このミシン目を切り裂くことにより、1つを含む任意の数の収容部を切り離して使用することができるようになっている。
図20は、特許文献1に記載のプラスチック容器100を示す。このプラスチック容器100は、前述したように、容器本体101は複数の収容部102を含み、この複数の収容部102は、上端水平フランジ103で互いに連結されている。そして、上端水平フランジ103には、一枚のフィルム材104が剥離可能に熱溶着されている。
フィルム材104及び上端水平フランジ103には、実質的に互いに重複した位置に第1、第2のミシン目105、106が形成されており、この第1、第2のミシン目105、106を切り裂くことで任意の収容部102を切り離すことができる。
図20から分かるように、上端水平フランジ103の外縁には、隣接する収容部102、102の間に凹所108を有し、また、上端水平フランジ103の中央部分には星形の開口109が形成されている。上端水平フランジ103のコーナ部分103aと同様に、凹所108及び星形中央開口109は、これに関連した各収容部102のコーナ部分に対応して湾曲した2つの輪郭が交わることで凹所が構成されており、これにより、収容部102を分離させたときに、この切り離した収容部102の上端水平フランジ103の全てのコーナ部分が湾曲した外形輪郭となるように設計されている。この構成は、特許文献1の特有なものではなく、従来一般的な構成である。
特開平8−194291号公報
図21及び図22は、ミシン目106付き上端水平フランジ103を備えた容器本体101に関する従来の問題点を説明するための図である。上述したように上端水平フランジ103には、外縁凹所108及び中央開口109に関連してミシン目106が付されるが、この設置個所が設計ライン110から△Lだけオフセットした場合に、このミシン目106に沿って切断した場合には、図22の矢印Eで示すように鋭角のエッジ111が出来てしまう。図21及び図22では、上端水平フランジ103の外縁凹所108に関連して図示したが、この問題は中央開口109の部分についても同様である。
本発明の目的は、複数の収容部が上端水平フランジで互いに連結され、ミシン目を切断することにより任意の収容部を容器本体から切り離すことのできるプラスチック容器を前提として、収容部を分離させたときに、この切り離した収容部の上端水平フランジに鋭角のエッジが出来てしまうのを防止することのできるプラスチック容器を提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明の第1の観点によれば、
容器本体の上方に開放した複数の収容部を上端水平フランジで互いに連結すると共に、該上端水平フランジにおける各収容部間の外縁に、2つの湾曲した外形輪郭が交わった外縁凹所が形成され、該外縁凹所を含む前記上端水平フランジの全体を覆う1枚のフィルム材を前記上端水平フランジに熱溶着することで前記複数の収容部の各々を封止すると共に、前記フィルム材と共に前記凹所に接し且つ前記上端水平フランジに形成された複数のミシン目に沿って切断することにより前記収容部を前記フィルム材で覆われた状態で個々に分離可能なプラスチック容器において、
前記複数の収容部の各々に関連して前記フィルム材に前記複数のミシン目が形成され、
前記上端水平フランジの外縁凹所が、2つの湾曲した外形輪郭と、該2つの湾曲した外形輪郭を結ぶ第1の直線部とを含み、該第1の直線部に前記ミシン目が略鉛直に接しており、
前記フィルム材に形成された複数のミシン目のうち少なくとも互いに隣接した2つのミシン目が、前記フィルム材の外縁に隣接した部位に、他の部位よりも長い非スリット部を備え、
前記複数の収容部の各々に関連して前記上端水平フランジに上方に向けて突出し且つ各収容部の上端開口の回りに連続して延びるシール用突条が形成され、
前記フィルム材の開封を始める部位に隣接した前記シール用突条と前記ミシン目を挟んで隣りに位置するシール用突条に対して最初に前記フィルム材の剥離力が作用する部位に剥離助勢部が形成されていることを特徴とするプラスチック容器を特徴とするプラスチック容器を提供することにより達成される。
すなわち、本発明によれば、上端水平フランジの外縁凹所に第1の直線部を設け、この第1の直線部にミシン目を鉛直に接するように構成されているため、ミシン目が設計上のラインからオフセットして設けられていたとしても、当該部位における切断縁は略90度を維持することができ、鋭角のエッジが出来てしまうのを防止することが出来る。このことに加えて、フィルム材に形成された複数のミシン目のうち少なくとも互いに隣接した2つのミシン目が、前記フィルム材の外縁に隣接した部位に、他の部位よりも長い非スリット部を備えることにより、後に説明するように、フィルム材の全体を一体的に剥離させるときに、不用意にミシン目が裂けるのを抑えることができる。更に、フィルム材の開封を始める部位に隣接した前記シール用突条と前記ミシン目を挟んで隣りに位置するシール用突条に対して最初に前記フィルム材の剥離力が作用する部位に形成した剥離助勢部によって、フィルム材を全体的に一体化した状態で剥離させることが容易である。
容器本体が上端水平フランジの中央部分に星形開口を更に有する場合には、この星形中央開口を、互いに隣接する2つの湾曲輪郭と、該2つの湾曲輪郭を結ぶ第2の直線部とを含むように構成し、そして、この第2の直線部に前記ミシン目を鉛直に接するように設計するのがよい。これによれば、上端水平フランジの外縁凹所の場合と同様に、ミシン目が設計上のラインからオフセットしたとしても、当該星形中央開口の部位における切断縁は略90度を維持することができ、鋭角のエッジが出来てしまうのを防止することが出来る。
上記の技術的課題は、本発明の第2の観点によれば、
容器本体の上方に開放した複数の収容部が上端水平フランジで互いに連結されると共に、該上端水平フランジにおける中央部分に開口を備え、前記上端水平フランジの全体を覆う1枚のフィルム材を前記上端水平フランジに熱溶着することで前記複数の収容部の各々が封止され、前記中央開口と前記上端水平フランジの外縁との間に設けられたミシン目に沿って切断することにより前記収容部を前記フィルム材で覆われた状態で個々に分離可能なプラスチック容器において、
前記複数の収容部の各々に関連して前記上端水平フランジに上方に向けて突出し且つ各収容部の上端開口の回りに連続して延びるシール用突条が形成され、
前記複数の収容部の各々に関連して前記フィルム材に前記ミシン目が形成され、
前記フィルム材の開封を始める部位に隣接した前記シール用突条と前記ミシン目を挟んで隣りに位置するシール用突条に対して最初に前記フィルム材の剥離力が作用する部位に剥離助勢部が形成され、
前記中央開口が、前記ミシン目と略鉛直に接する第2の直線部を有し、
前記フィルム材に形成された複数のミシン目が、前記上端水平フランジの中央部分の開口の部分で合流し、
該複数のミシン目の合流部分が、各ミシン目のスリット部で構成され、
この複数のミシン目の合流したスリット部に隣接した非スリット部が、他の部位よりも長い非スリット部で構成されていることを特徴とするプラスチック容器を提供することにより達成される。
この第2の観点による発明によれば、容器本体が上端水平フランジの中央部分の開口に関し、この中央開口が前記ミシン目と略鉛直に接する第2の直線部を有しているため、ミシン目が設計上のラインからオフセットして設けられていたとしても、当該星形中央開口の部位における切断縁は略90度を維持することができ、鋭角のエッジが出来てしまうのを防止することが出来る。このことに加えて、フィルム材に形成された複数のミシン目の合流部分に隣接した比較的長い非スリット部を備えることにより、後に説明するように、フィルム材の全体を一体的に剥離させるときに、フィルム材の中央部分で不用意にミシン目が裂けるのを抑えることができる。更に、フィルム材の開封を始める部位に隣接した前記シール用突条と前記ミシン目を挟んで隣りに位置するシール用突条に対して最初に前記フィルム材の剥離力が作用する部位に形成した剥離助勢部によって、フィルム材を全体的に一体化した状態で剥離させることが容易である。
本発明の他の目的及びその作用効果は、以下の好ましい適用例の説明から明らかになろう。
本発明の実施例を説明する前に、以下に、添付の図面に基づいて本発明が適用可能な好ましい適用例を説明する。
容器本体の第1適用例(図1〜図4)
図1に示す参照符号1は本発明の第1適用例のプラスチック容器を示し、プラスチック容器1は、プラスチック成型品の容器本体2と、一枚のラミネートフィルム材3とで構成されている。
図2は、ラミネートフィルム材3を取り除いた状態の容器本体2の斜視図である。容器本体2は、上方に開放した有底の5つの収容部4を有し、この5つの収容部4は横断面略三角形状に形作られており、各収容部4にこれと略相似形の横断面略三角形状に成形した固形ルウ5が収容される。固形ルウ5は、この適用例ではカレーであるが、これに代えてシチューであってもよく、また、液体のルウ又は粉体のルウであってもよい。固形ルウ5は、例えば1人前、2人前というように所定の人数分の分量であるのがよく、この適用例では1人前の分量に調整されている。
図2に基づいて容器本体2の構成を詳しく説明する。容器本体2は、平面視したときに、手のひらに載る程度の大きさの略円形の形状を有し、これを5等分することで個々に独立した収容部4が形成されている。各収容部4の上端開口の回りは上端水平フランジ6が設けられており、この上端水平フランジ6によって各収容部4が相互に連結されている。
すなわち、上端水平フランジ6は、容器本体2の上端において容器本体2の外周に沿って延びる外周フランジ部6aと、内周に位置する内周フランジ部6bと、外周フランジ部6aと内周フランジ部6bとを連結し且つ隣接する収容部4、4間に位置する連結フランジ部6cとで構成されている。内周フランジ部6bは、その中央部分に開口7を有するのが好ましく、この中央開口7は星形であるのがよい。他方、外周フランジ部6aの外縁は、好ましくは、隣接する収容部4、4が外方に向けてアーチ状に窪んだフランジ外縁凹所8を備えているがよい。
上記の上端水平フランジ6には、好ましくは、上方に向けて突出したシール用突条9が形成されている。このシール用突条9は、各収容部4の略三角形状の上端開口に沿って略三角形状に連続的に延びており、この上にラミネートフィルム材10が熱溶着される。
ラミネートフィルム材10は、図1から分かるように、平面視したときに略円形の形状を有し、上述したフランジ外縁凹所8及び星形の中央開口7の部分はラミネートフィルム材10だけが存在している。このラミネートフィルム材10は、図3から最も良く理解できるように、容器本体2の外周フランジ部6aの外周縁から外方に僅かな寸法Lだけ突出する外形寸法を有している。
ラミネートフィルム材10は、基材に酸素、HOのバリア層を積層したフィルム材であるのがよく、例えば、バリア層としてのアルミニウム(AL)層と、基材層としてポリエチレンテレフタレート(PET)及び/又はナイロン(NY)層を備えているのがよい。具体的には、この適用例では、PET層/AL層/NY層/ポリエチレン(PE)層の積層フィルム材で構成されている。この適用例で使用したラミネートフィルム材10の肉厚は約90μmであったが、実用上、60〜100μmのラミネートフィルム材であれば採用可能である。ラミネートフィルム材10は、図1から分かるように、好ましくはリップ11を備えている。
図3を参照して、容器本体2の上端水平フランジ6に好ましくはシール用突条9を設けた場合、シール用突条9の幅寸法Wは0.5〜1.5mmであるのが好ましく、第1適用例でのシール用突条9の幅寸法Wは約0.7mmである。前述したように、このシール用突条9の上に上記のラミネートフィルム材10が熱溶着されるが、シール強度は、シール用突条9の幅Wが15mmで換算したときに約4〜20Nであるのが好ましい。この適用例では、シール用突条9の幅Wが15mmで換算したときに平均値シール強度が7〜15Nである。シール強度が上記4Nよりも小さいと物流段階で剥離する可能性があり、他方、上記20Nよりも大きいと開封性が阻害される可能性がある。
容器本体2の各収容部4に上述した固形ルウ5を入れた後に、ラミネートフィルム材10を熱溶着することにより容器本体2は密封状態となる。
略円形のラミネートフィルム材3には、図1から最もよく分かるように第1のミシン目12が設けられ、この第1のミシン目12は、略円形のラミネートフィルム材10を5等分するように入れられている。同様に、図2から最も良く分かるように、容器本体2にも、その上端水平フランジ6に5本の第2のミシン目13が入れられており、各第2のミシン目13は、連結フランジ部6cの幅方向中間部分を通り且つ連結フランジ部6cの長手方向に延びて一端が外縁凹所8に達し、他端が星形中央開口7に至っている。容器本体2の第2のミシン目13とラミネートフィルム材3の第1のミシン目12とは実質的に同一箇所に設けられている。ラミネートフィルム材3を容器本体2に熱溶着した後に、一つの工程で第1、第2のミシン目12と13を形成してもよいが、これに代えて、ラミネートフィルム材3と容器本体2の各々に第1、第2のミシン目12、13を形成した後に、これらが互いに重なるようにしてラミネートフィルム材3を容器本体2に熱溶着するようにしてもよい。
消費者がプラスチック容器1に収容されている固形ルウ5を使って調理するときには、例えば1人前のカレーを作るのであれば、任意の一つの収容部4(図4)を第1、第2のミシン目12、13に沿って切り離して分離させ、次いで、切り離した収容部4を密封している略三角形状のラミネートフィルム材10の外縁、典型的には任意のコーナ部分を引き上げてこれを剥離させることで、その中に入っている固形ルウ5を取り出すことができる。
ラミネートフィルム材10を剥離させるのに、切り離した一つの収容部4の上端水平フランジ6から外方に突出した部分、典型的には、平面視略三角形の収容部4の3つのコーナ部分に対応する3つの片10aのいずれか一つを摘んで引き上げることで、ラミネートフィルム材10を剥離させることができる。このような態様で使用した場合には、他の4つの固形ルウ5は未開封の状態を維持できるだけでなく、一部が欠落してはいるが、残る4つの収容部4が互いに連結した一つの容器本体2の形態で保管することができる。
図3を参照して、好ましくは上端水平フランジ6に形成した略三角形状の各シール用突条9に関し、その3つのコーナ部分に、外方に突出した烏口状の剥離助勢部9aを形成するのが好ましい。このように、各シール用突条9の3つのコーナ部分に剥離助勢部9aを形成することにより、図4を参照して上述したように一つの収容部4を切り離した場合に、ラミネートフィルム材10の任意のコーナ部分の片10aを摘んで引き上げてラミネートフィルム材10を剥離させるのが容易になる。
プラスチック容器1に収容されている5つの固形ルウ5の全てを使用する場合、つまり、ラミネートフィルム材3の全てを一括して容器本体2から取り去る場合、リップ11を摘んで引き上げたときに、ラミネートフィルム材10が第1のミシン目12で切り裂かれることなく全体的に一体化した状態で容器本体2から剥離するのが好ましいことは言うまでもない。
再び図3を参照して、リップ11の配置位置との関係で、この図3の矢印Aで示す部位の剥離助勢部9aは、ラミネートフィルム材10が第1のミシン目12で切り裂かれることなく全体的に一体化した状態で剥離するのに役立つ。
この点について詳しく説明すると、リップ11を引き上げると、これに近接する収容部4の周囲のシール用突条9からラミネートフィルム材3の剥離が始まり、そして、このシール用突条9に隣接するミシン目12を越えて、両隣りのシール用突条9、9に出会う。この様子を図3に一点鎖線Xで示してある。リップ11の引き上げに伴って最初に剥離が始まるシール用突条9の両隣りのシール用突条9に関し、ラミネートフィルム材3を剥離させる力が最初に加わるコーナ部分A、Aが剥離助勢部9aで構成されていると、この剥離助勢部9aによってラミネートフィルム材3の剥離を促進することができ、これによりラミネートフィルム材3の一括開封時の途中で、ラミネートフィルム材3が第1のミシン目12で引き裂かれるのを抑えることができる。したがって、リップ11を摘んでラミネートフィルム材3を引き上げることで、その初期段階でのラミネートフィルム材3がミシン目12で裂けてしまうのを抑えながらラミネートフィルム材3を容器本体2から取り除くことができる。
上記第1適用例では、好ましくは全てのシール用突条9のコーナ部分に烏口状の剥離助勢部9aを設けてあるが、星形中央開口7に隣接した烏口上剥離助勢部9aを円弧状にしてもよく、他の変形例を図5に示してある。この図5の変形例としてのプラスチック容器1Aは、リップ11との関係で、これに近接してラミネートフィルム材3が剥離を開始するシール用突条9、つまりリップ11に近接したシール用突条9とミシン目12を挟んで両隣りに位置するシール用突条9のうち、一括開封でリップ11を引き上げたときに最初に剥離力が作用するコーナ部分Aだけに烏口状の剥離助勢部9aを設けるようにしてあり、各シール用突条9の他のコーナ部分は、略三角形の収容部4の開口のコーナ部分に沿って湾曲した形状に作られている。
容器本体の第2適用例(図6)
第2適用例のプラスチック容器20の容器本体21は平面視したときに矩形、具体的には略正方形の形状を有する。この第2適用例以降の適用例の説明において上記第1適用例と実質的に同じ要素には同一の参照符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この平面視略正方形の容器本体21は、これを4等分した横断面略正方形の収容部4を4つ有し、各収容部4の回りのシール用突条9も平面視略正方形である。この平面視略正方形の収容部4には、これと略相似形の上記の固形ルウ5が収容される(図6では作図上の理由から固形ルウ5の図示を省略してある)。容器本体21を密封するラミネートフィルム材3は略正方形であり、第1適用例と同様に容器本体2の上端水平フランジ6の外周縁よりも外方に若干突出する大きさを備えている。
ラミネートフィルム材3は、略正方形の容器本体21の一つのコーナ部分Bに対応した位置だけにリップ11が設けられ、このリップ11の配置位置に関連して、リップ11を引き上げてラミネートフィルム材3を剥離させたときに、最初に出会う第1のミシン目12を越えて初めて出会うシール用突条9のコーナ部分A、Aの各々だけに好ましくは烏口状の剥離助勢部9aが形成されている。これにより、プラスチック容器20に収容されている4つの固形ルウ(図示せず)を容器本体2から取り出すときに、リップ11を引き上げてラミネートフィルム材3を剥離させるときに、このラミネートフィルム材3がミシン目12で引き裂かれるのを抑えながらラミネートフィルム材3を全体的に容器本体21から取り除くことができる。
また、図6に矢印Cで指し示す部位、つまりラミネートフィルム材3の全体を剥離している途中で、次にシール用突条9と出会う部位に剥離助勢部9aを設けるのが好ましい。このように、連鎖的に次々と剥離が開始されるシール用突条9に対して、当該シール用突条9の最初に剥離力が作用する部位に剥離助勢部9aを設けることで、ラミネートフィルム材3を一括して剥離させる途中で次々と出会うシール用突条9での初期の剥離動作を円滑にすることで、ラミネートフィルム材3の全体を開封している途中でラミネートフィルム材3がミシン目12で裂けてしまうのを効果的に抑えることができる。
再び図6を参照して、参照符号Bで示す部位、つまりラミネートフィルム材3のリップ11を引き上げて一括開封するときに、真っ先に剥離力が作用するコーナ部分Bにも烏口状の剥離助勢部9aを設けるのが好ましい。これによれば、ラミネートフィルム材3の一括開封での初期の剥離動作を円滑にすることができる。
図7は、第2適用例の変形例のプラスチック容器20Aを示す。この変形例のプラスチック容器20Aでは、4つの横断面略正方形の収容部4の各々の回りに形成された4つの平面視略正方形のシール用突条9の各コーナ部分の全てに好ましくは烏口状の剥離助勢部9aが設けられ、また、略正方形のラミネートフィルム材3の4つのコーナ部分の全てにリップ11が設けられている。
これによれば、4つのリップ11のいずれのリップ11を引き上げても上述した作用効果を奏することができるだけでなく、図4を参照して第1適用例でも説明したように、いずれかの収容部4をミシン目12(13)を切り裂くことで分離させたときに、この切り離した収容部4の4つのコーナ部分のいずれの部分から剥離を開始したとしても、これに関連した烏口状の剥離助勢部9aによってラミネートフィルム材3の一括開封時の初期の剥離動作を円滑にすることができる。もっとも、この変形例20Aでは、全ての収容部4の各々に関連した4つのリップ11を備えていることから、平面視略正方形の容器本体21の中央部分Dに位置するシール用突条9のコーナ部分に烏口状の剥離助勢部9aを形成しないで、図6に図示のように円弧状のままであってもよい。
容器本体の第3適用例(図8)
第3適用例のプラスチック容器30は平面視したときに矩形、具体的には略正方形の形状を有しているが、これに均等に配置された4つの収容部4は横断面円形であり、各収容部4を包囲するシール用突条9も略円形である。すなわち、容器本体31の上端水平フランジ6は略正方形の外形輪郭を有している。
横断面円形の各収容部4には、これと略相似形(略円柱状)の上記の固形ルウ5が収容される(図8では作図上の理由から固形ルウ5の図示を省略してある)。容器本体31を密封するラミネートフィルム材3は、第1、第2実施例と同様に容器本体2の上端水平フランジ6の略正方形の外周縁よりも外方に若干突出する大きさを備え、4つの各辺の長手方向中央部分にリップ11が形成されている。
この適用例30では、略円形の各シール用突条9に関し、周方向に等間隔に4つの烏口状の剥離助勢部9aが形成されており、各烏口状剥離助勢部9aは、上端水平フランジ6の外縁又はミシン目12に最も隣接した状態で位置している。すなわち、各収容部4の回りの略円形のシール状突条9は、ミシン目12及び上端水平フランジ6の外周縁と平行に延びる十文字の仮想線31、32と交差する部位に烏口状の剥離助勢部9aが形成されている。
この第3適用例によれば、例えば図8の矢印Fの部位のリップ11を引き上げてラミネートフィルム材3の剥離を開始させ、これに隣接する2つのシール用突条9での剥離が終了してミシン目12を越えて初めて出会うシール用突条9の部分A、Aに烏口状剥離助勢部9aが形成されているため、ラミネートフィルム材3の一括開封時の途中での当該シール用突条9での剥離が促進され、これによりラミネートフィルム材3は、その一括開封時の途中でミシン目12で裂けることなく容器本体31から取り去ることができる。
図示の第3適用例は最も好ましい態様を示すものであり、図8の矢印Fの部位のリップ11を引き上げてラミネートフィルム材3の剥離操作を開始させたときに真っ先に出会うシール状突起9、9の部分B、Bにも烏口状剥離助勢部9aが形成されていることから、ラミネートフィルム材3の一括開封時の初期の剥離動作を促進することができる。このような作用効果は、他の3つのリップ11のいずれを引き上げても同様である。
容器本体の第4、第5適用例(図9、図10)
図9は第4適用例のプラスチック容器の容器本体41を示し、図10は第5適用例のプラスチック容器の容器本体51を示すものであり、この第4、第5の適用例として、図2を参照して説明した第1適用例の容器本体2に対応して図示してあるが、上記の第2、第3の適用例に対応した容器本体であってもよい。
図9から理解できるように、第4適用例の容器本体41に形成された略三角形状の全てのシール用突条9のコーナ部分は円弧状である。また、図10から理解できるように、第4適用例の容器本51にあっては、上端フランジ6は平らな面で構成され、上述したシール用突条9は設けられておらず、この平らな上端フランジ6に対して、上述したラミネートフィルム材3は5つの収容部4を連続して取り囲む箇所が熱溶着される。
ラミネートフィルム材の第1適用例(図11)
このラミネートフィルム材の以下の説明では、上述した容器本体の第1適用例を例に説明するが、これに限定されず上述した全ての容器本体の適用例に対して適用可能である。
図11を参照して、ラミネートフィルム材3の第1の各ミシン目12は、言うまでもないことであるが、スリット部12aと、互いに隣接するスリット部12a、12a間に位置する非スリット部12bとで構成されており、隣接するスリット部12aと12aとの間つまりスリット部12aの基本的なピッチをP2で示してある。そして、第1の各ミシン目12の内端はスリット12aで構成され、そして、5本の第1のミシン目12の内端スリット12aは合流している。他方、各ミシン目12の外端部は、比較的長い非スリット部12cと、ラミネートフィルム材3の外縁に接した比較的短いスリット12dとで構成されている。すなわち、ラミネートフィルム材3の外端に接する短スリット部12dと次のスリット部12aとの間のピッチP1は、上述した基本のピッチP2よりも長くなるように設定されている。この長ピッチP2の部分は、前述したフランジ6の外縁凹所8の部位に形成されており、このような構成を採用することにより、ラミネートフィルム材3を例えば容器本体2に熱溶着した後に、一つの工程で、ラミネートフィルム材3と例えば容器本体2とに第1、第2のミシン目12、13を形成することができる。
すなわち、図2を参照して、容器本体2の上端水平フランジ6の星形中央開口7から外縁凹所8に至るミシン目13は等ピッチ(図11のP2)であり、また、好ましくは、第2の各ミシン目13の外端スリットが外縁凹所8に接しているのがよく、また、内端スリットも星形中央開口7に接しているのがよい。これにより、任意の収容部4を切り離すのに、第2のミシン目13に沿った容器本体2の切断が容易になると共に、星形中央開口7の部位での上端水平フランジ6に尖った切片ができるのを防止することができる。換言すれば、第2のミシン目13の外端及び/又は内端が非スリット部で構成されていたときには、収容部4を分離させるときに、第2のミシン目13の外端及び/又は内端の非スリット部が無理矢理引きちぎられ、この不規則な切断縁に尖った部分ができてしまう可能性がある。
再び図11に戻って、この図11に例示したラミネートフィルム材3の第1のミシン目12の構成は、第1の全てのミシン目12に採用してもよいが、リップ11との関係で、このリップ11に隣接した第1のミシン目12、12に限定して採用してもよい。
図11に図示の第1のミシン目12を採用することにより、リップ11を引き上げてラミネートフィルム材3の全体を一体的に剥離させるときに、第1のミシン目12の外端部に設けた比較的長い非スリット部12cが存在することにより、リップ11を引き上げに伴ってミシン目12の外端が裂けて、これに伴い第1のミシン目12に沿って裂けるのを抑えることができ、ラミネートフィルム材3を全体的に一体化した状態で開封するのを助けることができる。
ラミネートフィルム材の第2適用例(図12)
上記の第1実施例では、ラミネートフィルム材3の第1のミシン目12の外端に短スリット部12dを設けたが、この第2実施例では、第1のミシン目12の外端が非スリット部12bで構成されており、これにより図11を参照した上記の第1適用例と実質的に同じ作用効果を奏することができる。
勿論のことであるが、図12に例示した第1のミシン目12の構成は、第1の全てのミシン目12に採用してもよいが、リップ11との関係で、このリップ11に隣接した第1のミシン目12、12に限定して採用してもよい。
ラミネートフィルム材の第3適用例(図13)
ラミネートフィルム材3に関する図12を参照した上記第2適用例では、第1のミシン目12の外端が非スリット部12bで構成したが、図13に示すように、ラミネートフィルム材3の外端に略三角形状の切欠き14を設け、この切欠き14の次に非スリット部12bが続くようにしてもよい。
切欠き14は、収容部4を個別的に分離させるときにラミネートフィルム材3をその第1のミシン目12に沿って切断するのに役立つものであるが、リップ11を引き上げてラミネートフィルム材3を全体的に一体化した状態で開封するときに、切欠き14に接した非スリット部12bの存在により、ラミネートフィルム材3が第1のミシン目12に沿って裂けるのを抑えることができる。
ラミネートフィルム材3の第1の各ミシン目12に切欠き14を設けることは望ましいことであるが、この切欠き14に続いて非スリット部12bを設ける構成は、全てのミシン目12に採用してもよいが、リップ11との関係で、このリップ11に隣接したミシン目12、12に限定して採用してもよい。
ラミネートフィルム材の第4適用例(図14)
上述したラミネートフィルム材3に関する第1乃至第3の適用例の全ては、上端水平フランジ6の中央開口7を塞ぐようにしてラミネートフィルム材3が設けられている。すなわち、ラミネートフィルム材3の中央部分には開口が設けられておらず、第1の全てのミシン目12が合流した形態になっている。
図14を参照した第4適用例は、この中央部分に関するものであり、この第4適用例を上述したラミネートフィルム材3に関する第1乃至第3適用例と組み合わせて実施してもよいし、この第4適用例だけ単独に実施してもよい。
図14を参照して、ラミネートフィルム材12の第1の5本のミシン目12は、スリット部12aが合流しているが、この合流したスリット部12aに隣接した非スリット部は比較的長い非スリット部12cで構成されている。これにより、リップ11を引き上げてラミネートフィルム材3を全体的に一体化した状態で開封するときに、引き上げたラミネートフィルム材3が中央開口7を通過する前後で、互いに合流したスリット部12aに隣接した比較的長い非スリット部12cの存在により、ラミネートフィルム材3の中央部分で第1のミシン目12に沿って裂けるのを抑えることができる。
前述したラミネートフィルム材3ではリップ11を設けた例を説明したが、図15に例示するように、ラミネートフィルム材3を取り去るのに引き上げるべき箇所を指し示す例えば矢印15をラミネートフィルム材3に付してもよい。
第1実施例(図16〜図18)
図16は、例示的に図2乃至図5に図示の容器本体2に関して、その星形中央開口7を例に図示してあるが、図6などで説明した平面視矩形の容器本体20などにも同様に適用可能である。
図16を参照して、星形の中央開口7は、その中心に向けて突出した5つの湾曲輪郭70と、隣接する2つの湾曲輪郭70、70間に位置する5つの直線部71と、直線部71の両端に位置する好ましくは湾曲したコーナ部72とで構成され、設計上、直線部71は容器本体2の5本のミシン目13に対して鉛直方向に延びている。
すなわち、容器本体2の5本のミシン目13の内端は各直線部71の長手方向中間部分と交差するように設計されており、直線部71は、設計上のミシン目13が入る部位である直線部71の中間から距離α延びている。換言すれば、直線部71の長さ寸法は2×αである。この距離αは、ミシン目13の位置に関する許容誤差と実質的に等しいかそれよりも大きいのが好ましい。
ミシン目13を容器本体2に入れるときに、設計上のラインから略平行にオフセット又は若干斜行することになるが、ミシン目13が入った位置が設計上のラインからオフセットしたり若干斜行したときに、これが許容誤差の範疇であれば、容器本体2の任意の収容部4をミシン目13に沿って切り離したときに、中央星形円形7の部位に関する切断エッジは、直線部71の存在によって略90度が約束され、当該切断エッジが鋭角になるのを防止することができる。
図16に図示の中央開口7は上述したように星形であるが、これに代えて図17、図18に示すように略五角形、略正方形であってもよい。すなわち、ミシン目13と鉛直に交わる直線部71同士を湾曲したコーナ部73で連結した形状を有していてもよい。図17に図示の略五角形の中央開口7は、図2などに図示の5つの収容部4を備えた容器本体2に適用され、図18に図示の略正方形の中央開口7は、図6〜図8に図示の4つの収容部4を備えた容器本体2に適用される。
第2実施例(図19)
図19は、例示的に図2乃至図5に図示の容器本体2に関して、その上端水平フランジ6の外縁に形成された凹所8を例に図示してあるが、図6などで説明した平面視矩形の容器本体20などにも同様に適用可能である。
上端水平フランジ6の外縁凹所8は、隣接する2つの湾曲輪郭80、80の間に直線部81と、この直線部81の両端に位置する好ましくは円弧状のコーナ部82とで構成されている。
容器本体2の5本のミシン目13の外端は外縁凹所8の各直線部61の長手方向中間部分と交差するように設計されており、直線部81は、設計上のミシン目13が入る部位つまり直線部81の中間から距離β延びている。換言すれば、直線部81の長さ寸法は2×βである。この距離βは、ミシン目13の位置に関する許容誤差と実質的に等しいかそれよりも大きいのが好ましい。これによれば、容器本体2の任意の収容部4をミシン目13に沿って切り離したときに、外縁凹所8の部位に関する切断エッジは、ミシン目13が許容誤差の範囲であれば、直線部81の存在によって略90度が約束され、当該切断エッジが鋭角になるのを防止することができる。
最も典型的には、第1実施例として前述した中央開口7やその変形例の形状と組み合わせて、この第2実施例として説明した上端水平フランジ6の外縁凹所8の形状が適用される。この場合には、上述した距離βは前述した距離αと実質的に等しくなるように設計するのがよい。
また、上記中央開口7に関する第1実施例及びその変形例では、上端水平フランジ6の外縁凹所8が存在していない容器本体に対して適用可能であることは云うまでもない。
第1適用例のプラスチック容器の斜視図である。 図1のプラスチック容器からラミネートフィルム材を取り除いた斜視図である。 図1のプラスチック容器の平面図であり、ラミネートフィルム材を仮想線で示してある。 図1のプラスチック容器から1つだけ切り離した収納部の斜視図である。 第1適用例の容器本体の変形例を示す平面図である。 第2適用例のプラスチック容器の平面図であり、ラミネートフィルム材を仮想線で示してある。 第2適用例の容器本体の変形例を示す図である。 第3適用例のプラスチック容器の容器本体の平面図である。 第4適用例のプラスチック容器の容器本体の斜視図である。 第5適用例のプラスチック容器の容器本体の斜視図である。 ラミネートフィルム材に関する第1適用例を含むプラスチック容器の部分平面図である。 ラミネートフィルム材に関する第2適用例を含むプラスチック容器の部分平面図である。 ラミネートフィルム材に関する第3適用例を含むプラスチック容器の部分平面図である。 ラミネートフィルム材に関する第4適用例を含むプラスチック容器の部分平面図である。 ラミネートフィルム材のリップに関する変形例を説明するための図である。 容器本体の星形の中央開口を例示して第1実施例を説明するための図である。 図16に図示の中央開口の変形例を説明するための図である。 図16に図示の中央開口の他の変形例を説明するための図である。 容器本体の外縁凹所を例示して第2実施例を説明するための図である。 従来のプラスチック容器の構成を示す平面図である。 従来の問題点を説明するための図である。 図21と同様に、従来の問題点を説明するための図である。
符号の説明
1 第1適用例のプラスチック容器
2 容器本体
3 ラミネートフィルム材
4 収容部
5 固形ルウ(カレー)
6 上端水平フランジ
7 容器本体の星形中央開口
70 中央開口の湾曲輪郭
71 中央開口の直線部
8 上端水平フランジの外縁凹所
80 外縁凹所の湾曲輪郭
81 外縁凹所の直線部
12 ラミネートフィルム材のミシン目(第1のミシン目)
13 容器本体のミシン目(第2のミシン目)

Claims (5)

  1. 容器本体の上方に開放した複数の収容部を上端水平フランジで互いに連結すると共に、該上端水平フランジにおける各収容部間の外縁に、2つの湾曲した外形輪郭が交わった外縁凹所が形成され、該外縁凹所を含む前記上端水平フランジの全体を覆う1枚のフィルム材を前記上端水平フランジに熱溶着することで前記複数の収容部の各々を封止すると共に、前記フィルム材と共に前記凹所に接し且つ前記上端水平フランジに形成された複数のミシン目に沿って切断することにより前記収容部を前記フィルム材で覆われた状態で個々に分離可能なプラスチック容器において、
    前記複数の収容部の各々に関連して前記フィルム材に前記複数のミシン目が形成され、
    前記上端水平フランジの外縁凹所が、2つの湾曲した外形輪郭と、該2つの湾曲した外形輪郭を結ぶ第1の直線部とを含み、該第1の直線部に前記ミシン目が略鉛直に接しており、
    前記フィルム材に形成された複数のミシン目のうち少なくとも互いに隣接した2つのミシン目が、前記フィルム材の外縁に隣接した部位に、他の部位よりも長い非スリット部を備え、
    前記複数の収容部の各々に関連して前記上端水平フランジに上方に向けて突出し且つ各収容部の上端開口の回りに連続して延びるシール用突条が形成され、
    前記フィルム材の開封を始める部位に隣接した前記シール用突条と前記ミシン目を挟んで隣りに位置するシール用突条に対して最初に前記フィルム材の剥離力が作用する部位に剥離助勢部が形成されていることを特徴とするプラスチック容器。
  2. 前記上端水平フランジがその中央部分に開口を更に有し、
    該中央開口が、前記ミシン目と略鉛直に接する第2の直線部を有している、請求項1に記載のプラスチック容器。
  3. 前記中央開口が、互いに隣接する2つの前記第2の直線部を結ぶ2つの湾曲部を有する、請求項2に記載のプラスチック容器。
  4. 容器本体の上方に開放した複数の収容部が上端水平フランジで互いに連結されると共に、該上端水平フランジにおける中央部分に開口を備え、前記上端水平フランジの全体を覆う1枚のフィルム材を前記上端水平フランジに熱溶着することで前記複数の収容部の各々が封止され、前記中央開口と前記上端水平フランジの外縁との間に設けられたミシン目に沿って切断することにより前記収容部を前記フィルム材で覆われた状態で個々に分離可能なプラスチック容器において、
    前記複数の収容部の各々に関連して前記上端水平フランジに上方に向けて突出し且つ各収容部の上端開口の回りに連続して延びるシール用突条が形成され、
    前記複数の収容部の各々に関連して前記フィルム材に前記ミシン目が形成され、
    前記フィルム材の開封を始める部位に隣接した前記シール用突条と前記ミシン目を挟んで隣りに位置するシール用突条に対して最初に前記フィルム材の剥離力が作用する部位に剥離助勢部が形成され、
    前記中央開口が、前記ミシン目と略鉛直に接する第2の直線部を有し、
    前記フィルム材に形成された複数のミシン目が、前記上端水平フランジの中央部分の開口の部分で合流し、
    該複数のミシン目の合流部分が、各ミシン目のスリット部で構成され、
    この複数のミシン目の合流したスリット部に隣接した非スリット部が、他の部位よりも長い非スリット部で構成されていることを特徴とするプラスチック容器。
  5. 前記中央開口が、互いに隣接する2つの前記第2の直線部を結ぶ2つの湾曲部を有する、請求項4に記載のプラスチック容器。
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