JP7143047B2 - 容器組立体とその製造方法および容器 - Google Patents

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Description

本発明は、開封後に再封可能な容器組立体とその製造方法、およびこの容器組立体の主たる構成要素である容器に関する。
食材を収容する容器組立体には、食材の改竄や劣化を防止するため密封することが求められる。また、食材を1回の食事では食べきれないことが想定される場合、あるいは佃煮や漬物等のように食材を少量ずつ消費することが想定される場合には、開封後に再封できることが求められる。
上記のように密封性と再封性が求められる容器組立体は、一般的に3つの部品、すなわち容器とシール蓋材と再封蓋とを備えている。容器は、食材を収容する収容部と、この収容部の開口周縁に連なるフランジ部を有している。シール蓋材はフィルム状またはシート状をなし、容器の収容部に食材を充填した後でフランジ部に熱溶着される。この熱溶着により収容部の内部空間が密封されている。再封蓋は、フランジ部に着脱可能に被せられている。
上記容器組立体から食材を取り出す場合には、再封蓋をフランジ部から外し、シール蓋材をフランジ部から剥がす。シール蓋材はフランジ部から剥がした後は再封することができないが、再封蓋を再度フランジ部に被せることにより、再封することができる。
上記容器組立体は、容器の他に、密封用のシール蓋材と再封蓋を必要とするため製造コストが嵩んでしまう。
特許文献1の図10の実施形態および特許文献2では、容器とシール蓋材からなる容器組立体が開示されている。容器のフランジ部には、外力によって切断可能な切断予定ラインが連続した環状線を描いて形成されており、この切断予定ラインにより、フランジ部は内側領域と外側領域に区分けされている。シール蓋材は、フランジ部の内側領域と外側領域に熱溶着されている。
特許文献1、2の容器組立体では、シール蓋材とフランジ部の内側領域との熱溶着により収容部の内部空間が密封されている。開封時には、フランジ部の外側領域とシール蓋材を指でつまんで上方に折り曲げるように力を加えることにより、フランジ部を切断予定ラインで切断するとともに、シール蓋材とフランジ部の内側領域との溶着状態を解除する。これにより、収容部とフランジ部の内側領域からなる容器本体と、シール蓋材とフランジ部の外側領域からなる再封蓋に分離される。
再封時には、上記再封蓋を容器本体のフランジ部の内側領域に被せる。
上記のように密封用のシール蓋材が、開封後には容器のフランジ部の外側領域と協働して再封蓋を構成するので、再封蓋を別途必要とせず部品点数を減じることができる。
特許5700163号公報 特開2018-39573号公報
特許文献1、2の容器組立体において、容器のフランジ部に形成される切断予定ラインが、ミシン目で構成されている場合、開封時にはフランジ部を切断予定ラインに沿って比較的強い力で引きちぎる必要があるため、開封作業が煩雑である。
上記不都合を回避するために、切断予定ラインを周方向に間隔をおいて配置された点状の繋ぎ目と切込線で構成し、フランジ部の内側領域と外側領域を比較的弱く連結することも考えられる。しかし、その場合には、収容部に内容物を充填する工場まで容器を運ぶ過程でフランジ部の外側領域が脱落する可能性が生じる。また、外側領域の支持が不安定なため、内容物の充填やシール蓋材の溶着(固着)の妨げになる可能性もある。
また、切断予定ラインが上述したいずれの構成であっても、開封時に分離されたフランジ部の内側領域の外周縁にはバリ状の痕跡が残り、外観を損なう。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、収容部とこの収容部の開口周縁に連なるフランジ部を有する容器と、上記収容部を密封するシール蓋材と、を備えた容器組立体において、
上記容器の上記フランジ部には、周方向に延びる複数の第1切込線が周方向に間隔をおいて形成され、上記シール蓋材と上記容器の上記フランジ部には、周方向に延びる複数の第2切込線が、上記第1切込線間に配置されるとともに上記第1切込線と連なるようにして形成され、上記フランジ部は、上記第1切込線と上記第2切込線により構成される切断ラインにより、全周にわたり内側領域と外側領域に分離されており、上記シール蓋材は、上記収容部を密封するために上記フランジ部の内側領域に環状をなして連続して引き剥がし可能に固着されるとともに、上記外側領域にも固着されており、上記シール蓋材において上記第1切込線を越える部位が、上記フランジ部の上記内側領域と上記外側領域を連結する連結部として提供されていることを特徴とする。
上記構成によれば、開封時に収容部とフランジ部の内側領域を含む容器本体と、フランジ部の外側領域とシール蓋材とを含む再生蓋とに分離することができ、少ない部品点数で密封性と再封性を得ることができる。
フランジ部の内側領域と外側領域が全周にわたって分離しているので、開封時にはフランジ部の分離に力を要さず、シール蓋材とフランジ部の内側領域との固着を解除するだけで良いので、開封作業が楽である。
開封後の容器本体において、内側領域の外周縁にバリ状の痕跡が残らず、外観も向上する。
第2切込線はフランジ部とシール蓋材に形成されるので、収容部に内容物を充填してシール蓋材で密封した後でも第2切込線を形成することが可能であり、内容物の充填やシール蓋材のフランジ部への固着工程前には、第2切込線の形成予定箇所を介して外側領域を内側領域にしっかりと連結しておくことができ、外側領域の脱落を防止できるとともに、内容物の充填やシール蓋材の固着を安定して行うことができる。
好ましくは、上記内側領域の外周縁は上記複数の第1切込線により画成された複数の係合縁部を有し、上記フランジ部の外側領域には上記複数の係合縁部と係合可能な複数の係合構造が形成され、上記係合構造は、上記係合縁部から所定角度周方向に離れて配置されている。
上記構成によれば、再生蓋を開封時の位置から回すとともに再生蓋の係合構造を容器本体の係合縁部に係合させることにより、安定した再封状態が得られる。
さらに好ましくは、上記係合構造は、上記フランジ部の上記外側領域から垂下する垂下壁と、この垂下壁に形成されて径方向内方向に突出する係合凸部とを有する。
好ましくは、上記第1切込線の端部と上記第2切込線の端部は、互いに交叉し、その交点からさらに延びる延長部を有している。
上記構成によれば、連続した切断ラインを確実に形成することができる。
さらに好ましくは、上記第1切込線と上記第2切込線の少なくとも一方の切込線の端部が径方向外方向に向かって傾斜しており、上記内側領域の外周縁は上記交点において径方向外方向に凸となり、上記外側領域に、上記第1切込線と上記第2切込線の上記延長部が形成されている。
上記構成によれば、開封後のフランジ部の内側領域に切込線が残らず、外観が良い。
本発明の他の態様は、容器組立体の製造方法において、
収容部と、この収容部の開口周縁に連なるフランジ部とを有し、上記フランジ部には、周方向に延びる複数の第1切込線が周方向に間隔をおいて形成され、上記第1切込線により上記フランジ部が内側領域と外側領域に部分的に分離された容器を用意する工程と、
上記容器の収容部に内容物を充填する工程と、
シール蓋材を、上記収容部を密封するために上記フランジ部の上記内側領域に環状をなして連続して引き剥がし可能に固着するとともに、上記外側領域にも固着する工程と、
上記フランジ部と上記シール蓋材に、周方向に延びるとともに上記第1切込線間に配置されて上記第1切込線と連なる複数の第2切込線を形成し、これにより、上記フランジ部を、上記第1切込線と上記第2切込線により構成される切断ラインによって全周にわたり上記内側領域と上記外側領域に分離するとともに、上記シール蓋材における上記第1切込線を越える部位を、上記内側領域と上記外側領域を連結するための連結部として提供する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明のさらに他の態様は、収容部と、この収容部の開口周縁に連なるフランジ部とを有する容器において、
上記フランジ部には、周方向に延びる複数の第1切込線が周方向に間隔をおいて形成され、上記第1切込線により上記フランジ部が内側領域と外側領域に部分的に分離され、上記内側領域は上記複数の第1切込線によりそれぞれ画成された複数の係合縁部を有し、上記フランジ部の外側領域には、上記複数の係合縁部とそれぞれ係合可能な複数の係合構造が形成され、上記係合構造は、上記係合縁部から所定角度周方向に離れて配置されていることを特徴とする。
好ましくは、上記第1切込線が径方向外方向に凸の山形をなして形成され、その両端部が径方向外方向に向かって傾斜している。
本発明によれば、少ない部品点数で密封性と再封性を得ることができるとともに、シール蓋材の開封作業が楽であり、開封後の容器本体の外観も良好であり、シール蓋材の装着前に容器のフランジ部を安定して支持できる。
本発明の一実施形態に係る容器の平面図である。 図1のII―II線に沿う断面図であり、厚さを誇張して示す。 上記容器にシール蓋材を溶着することにより構成される容器組立体の平面図である。 図3のIV―IV線に沿う断面図であり、厚さを誇張して示す。 図3の要部拡大平面図であり、第1切込線と第2切込線の交叉状態を示す。 上記容器組立体を容器本体と再生蓋に分離した状態を示す平面図である。 上記容器本体と上記再生蓋を示す図4相当図である。 上記再封蓋で上記容器本体を再封した状態を示す平面図である。 上記再封状態を示す要部拡大平面図である。 図9のX―X線に沿う要部拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態をなす容器組立体について図面を参照しながら説明する。図3、図4に示すように、容器組立体5は、容器1と、シール蓋材2により構成されている。容器1は、例えばPS,PP,PET等の樹脂シートを真空プレス成形することにより得られる。シール蓋材2は例えば樹脂フィルムまたは樹脂シートからなる。
図1、図2に示すように、容器1は、収容部10と、この収容部10の開口周縁10aに連なり径方向外方向に張り出すフランジ部20と、フランジ部20の外周縁20aから下方に突出する環状の垂下壁30と、を一体に連ねることにより構成されている。
収容部10は、底部11と胴部12とを有している。フランジ部20には、環状線を描く隆起部25が形成されている。この隆起部25はフランジ部20から上方に若干量(例えば0.5mm程度)隆起している。
容器1の収容部10の底部11、胴部12、開口周縁10aおよび環状の隆起部25は正八角形をなしており、それぞれの辺が平行をなし、それぞれの角部が同じ角度位置にある。ただし、底部11、胴部12、開口周縁10aでは、1つの角部が欠けて内側に膨出している。この膨出形状に対応してフランジ部20には隆起部25の内側において幅の広い表示部26が形成され、この表示部26には後述する位置合わせ用のマークとして矢印Maが表示されている。
フランジ部20の外周縁20aと垂下壁30は変則の八角形を有しており、その角部は隆起部25の角部と同じ角度位置にある。容器1における8つの角部は、1つおきの4つの第1角部C1と、他の4つの第2角部C2により構成されている。
第1角部C1でのフランジ部20の外周縁20aと収容部10の中心軸線Lとの間の距離は、第2角部C2での外周縁20aと中心軸線Lとの間の距離より長くなっている。
1つの第1角部C1でのフランジ部20の外周縁20aは径方向外方向に膨出しており、これによりフランジ部20は開封時のつまみとなるタブ27を有している。このタブ27にも位置合わせ用のマークとして矢印Mbが表示されている。
図1に示すように、フランジ部20には、第1角部C1毎に周方向に延びる連続した第1切込線41が形成されている。この第1切込線41は、フランジ部20を部分的に内側領域21と外側領域22に分離している。第1切込線41は、内側領域21の外周縁を部分的に画成している。上記隆起部25は内側領域21に形成されている。
第1切込線41は径方向外方向に凸となる山形をなしており、これに対応して内側領域21の外周縁は周方向に間隔をおいて山部を有している。第1切込線41の頂部は凹んでおり、これに対応して、内側領域21の山形の頂部には後述の作用をなす係合凹部21aが形成されている。内側領域21の外周縁の山部において係合凹部21aの両側は、後述の作用をなす一対の係合縁部21bとして提供される。
上記垂下壁30は第2角部C2毎に係合構造35を提供している。係合構造35は、第1切込線41から45°周方向に離れており、垂下壁30の角部に形成され径方向内方向に膨出する回り止め用の係合膨出部31と、この係合膨出部31の両側において垂下壁30の辺部に沿って直線的に延びるとともに径方向内側に突出する係合凸部32とを有している。
係合構造35の係合膨出部31は内側領域21の係合凹部21aに対応した形状をなすとともに、中心軸線Lからの距離が係合凹部21aと等しいか若干長い。
係合構造35における垂下壁30の2つの辺部の中心軸線Lからの距離は、一対の係合縁部21bと等しいか若干長く、上記一対の係合凸部32の中心軸線Lからの距離は、一対の係合縁部21bより若干短い。
第1切込線41の裾部は頂部から離れるにしたがって中心軸線Lに徐々に近づくようになだらかに傾斜しているが、その端部41aは頂部から離れるにしたがって、径方向外方向に向かうように傾斜している。
上記構成をなす容器1は、食材等の内容物を充填する工場まで運搬される。この工場で収容部10に内容物が充填された後、図3、図4に示すようにシール蓋材2により収容部10が密封される。詳述すると、樹脂製のフィルムまたはシートがフランジ部20の隆起部25に熱溶着(固着)されるとともに、フランジ部20の外側領域23にも環状に熱溶着(固着)される。このフィルムまたはシートをフランジ部20の外周縁20aに沿って切断することにより、シール蓋材2が得られる。シール蓋材2と隆起部25の熱溶着領域が狭いので、シール蓋材2は隆起部25から引き剥がし可能である。
上記容器1のフランジ部20の内側領域21と外側領域22は、複数の第1切込線41により部分的に切離されているが、第1切込線41間の部位ではしっかりと繋がっている。そのため、内容物を充填する工場まで容器1を運搬する過程で外側領域22が離脱するのを確実に防止できる。また、外側領域22が安定して支持されているので、内容物の充填およびシール蓋材2の溶着を良好かつ円滑に行うことができる。
上記シール蓋材2が内側領域21の環状の隆起部25に全周にわたって連続的に溶着されることにより、収容部10の内部空間が密封され、食材等の内容物の改竄、劣化を防止できる。
上記シール蓋材2の溶着後に第2角部C2において、重ねられた容器1のフランジ部20とシール蓋材2に、第2切込線42を形成する。この第2切込線42は、周方向に連続的に延びて第1切込線41よりなだらかな山形をなし、その裾部は略直線をなしている。
図3~図5において、第2切込線42は実線で示されるが、第1切込線41はシール蓋2で覆われているため破線で示されている。上記第1切込線41と第2切込線42は、周方向に交互に配置され、互いに連なることにより、全周にわたって連続した環状の切断ライン40を提供している。そのため、容器1のフランジ部20は、この切断ライン40により全周にわたり内側領域21と外側領域22に分離されている。
シール蓋材2は上記切断ライン40の内側に位置する隆起部25に溶着されているので、収容部10のシール機能は維持される。
図5に示すように、第1切込線41の端部41aと第2切込線42の端部42aは、交叉し、その交点Pからさらに延びている。これにより、切断ライン40を確実に連続させることができる。
第1切込線41の端部41aは径方向外方向に傾斜しているので、切込線41,42の端部41a,42aの交点Pからの延長部は、外側領域22に形成されることになる。これに対して内側領域21の外周縁において、交点P近傍において第1切込線41と第2切込線42により画成された部位は、径方向外方向に小さく突出する凸部21cとなる。
上述したように、シール蓋材2は第2切込線42では内側部位と外側部位に分離されている。しかし、第1切込線41は容器1のフランジ部20にのみ形成されていてシール蓋材2には形成されていないため、シール蓋材2は第1切込線41を越える連結部2a(図3参照)を有している。フランジ部20の外側領域22と内側領域21は、シール蓋材2の連結部2aを介して連結されており、外側領域22は安定して支持されている。
なお、第2切込線42の形成はシール蓋材2の外周の切断工程と同時に実行してもよいし、その前後に実行してもよい。第2切込線42の形成は、シール蓋材2の溶着工程と同時に実行してもよい。
上述したように食材等の内容物を収容した容器組立体5を購入したユーザーは、容器1を開封して内容物を取り出すことができる。具体的には、タブ27を持ってフランジ部20の外側領域22を引き上げる。これにより、隆起部25とシール蓋材2との溶着状態が解除され、外側領域22が内側領域21から離れる。その結果、図6、図7に示すように容器組立体5は、容器本体1Aと再封蓋2Aに分離される。
容器本体1Aは、容器1のフランジ部20の内側領域21を残し、外側領域22と垂下壁30を除去した構成を有している。
再封蓋2Aは、容器1のフランジ部20の外側領域22と、垂下壁30と、シール蓋材2により構成されている。再封蓋2Aにおいて、シール蓋材2は柔軟性を有しているが、フランジ部20の外側領域22は、成形品である初期状態の容器1の一部であるから、弾性変形可能であるものの保形性(所定の剛性)を有しており、再封蓋2Aの枠の役割を担う。
上記開封の際に、フランジ部20が切断ライン40により予め内側領域21と外側領域22に完全に分離されているので、その分離するための力が不要であり、楽に開封作業を行うことができる。
また、内側領域21と外側領域22を分離する際に、従来のようにミシン目を引き裂くことがないので、容器本体1Aのフランジ部となっている内側領域21の外周縁にバリ状の痕跡が残らない。また、第1切込線41と第2切込線42の交点Pで凸部21cとなっており、内側領域21にこれら切込線41,42の端部41a,42aの延長部が形成されない。そのため、容器本体1Aの良好な外観を確保できる。
開封後に、再封蓋2Aにより、容器本体1Aの収容部10を再封することができる。詳述すると、図8に示すように再封蓋2Aの矢印Mbを容器本体1Aの矢印Maに位置合わせする。すなわち、分離前の位置から再封蓋2Aを容器本体1Aに対して135°回す。これにより、再封蓋2Aの4つの第1角部C1毎の係合膨出部31が、容器本体1Aの内側領域21の係合凹部21aに位置合わせされ、一対の係合凸部32が、容器本体1Aの内側領域21の一対の係合縁部21bに位置合わせされる。
上記位置合わせ状態で、再封蓋2Aを容器本体1Aに押し付けると、図10に示すように、容器本体1Aと再封蓋2Aの弾性変形を伴って、容器本体1Aの内側領域21の係合縁部21bが、再封蓋2Aの係合凸部32を越え、係合凸部32と外側領域22との間に達する。その結果、再封蓋2Aの外側領域22が容器本体1の内側領域21の上に重なり、再封蓋2Aが容器本体1Aの収容部10の開口を覆った再封状態が得られる。
再封蓋2Aは、係合凸部32が係合縁部21bに係止されて軸方向移動が禁じられるため、再封状態を安定して維持できる。また、図9に示すように、再封蓋2Aの係合膨出部31が容器本体1Aの内側領域21の係合凹部21aに嵌るので、再封蓋2Aの回動も禁じられる。
本発明は、上記実施形態に制約されず、種々の態様を採用することができる。
収容部10、フランジ部20、垂下壁30の形状は、4角、6角を含む偶数角の多角形、その他の多角形、円形、楕円形等、種々選択することができる。
フランジ部の外側領域に形成される係合構造は、外側領域の内周縁と外周縁との間において下向きに突出した中空の凸部であってもよい。この凸部の径方向内側の壁が垂下壁として提供され、この壁に係合凸部が形成される。
再封蓋は容器本体に係合せずに載せるだけで再封してもよい。
上記実施形態では容器本体とシール蓋材が樹脂製であったが、いずれか一方または両方が、樹脂以外の材料例えば紙や金属であってもよい。
本発明は、食材等を充填する容器組立体に適用できる。

Claims (6)

  1. 収容部(10)とこの収容部の開口周縁(10a)に連なるフランジ部(20)を有する容器(1)と、上記収容部を密封するシール蓋材(2)と、を備えた容器組立体において、
    上記容器(1)の上記フランジ部(20)には、周方向に延びる複数の第1切込線(41)が周方向に間隔をおいて形成され、
    上記シール蓋材(2)と上記容器(1)の上記フランジ部(20)には、周方向に延びる複数の第2切込線(42)が、上記第1切込線間に配置されるとともに上記第1切込線と連なるようにして形成され、
    上記フランジ部(20)は、上記第1切込線(41)と上記第2切込線(42)により構成される切断ライン(40)により、全周にわたり内側領域(21)と外側領域(22)に分離されており、
    上記シール蓋材(2)は、上記収容部(10)を密封するために上記フランジ部(20)の内側領域(21)に環状をなして連続して引き剥がし可能に固着されるとともに、上記外側領域(22)にも固着されており、
    上記シール蓋材(2)において上記第1切込線(41)を越える部位が、上記フランジ部(20)の上記内側領域(21)と上記外側領域(22)を連結する連結部(2a)として提供され、
    上記第1切込線(41)の端部(41a)と上記第2切込線(42)の端部(42b)は、互いに交叉し、その交点(P)からさらに延びる延長部を有していることを特徴とする容器組立体。
  2. 上記内側領域(21)の外周縁は上記複数の第1切込線(41)により画成された複数の係合縁部(21b)を有し、上記フランジ部(20)の外側領域(22)には上記複数の係合縁部と係合可能な複数の係合構造(35)が形成され、上記係合構造は、上記係合縁部から所定角度周方向に離れて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の容器組立体。
  3. 上記係合構造(35)は、上記フランジ部(20)の上記外側領域(22)から垂下する垂下壁(30)と、この垂下壁に形成されて径方向内方向に突出する係合凸部(32)とを有することを特徴とする請求項2に記載の容器組立体。
  4. 上記第1切込線(41)と上記第2切込線(42)の少なくとも一方の切込線の端部(41a)が径方向外方向に向かって傾斜しており、上記内側領域(21)の外周縁は上記交点(P)において径方向外方向に凸となり、上記外側領域(22)に、上記第1切込線と上記第2切込線の上記延長部が形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の容器組立体。
  5. 収容部(10)と、この収容部の開口周縁(10a)に連なるフランジ部(20)とを有し、上記フランジ部には、周方向に延びる複数の第1切込線(41)が周方向に間隔をおいて形成され、上記第1切込線により上記フランジ部が内側領域(21)と外側領域(22)に部分的に分離された容器(1)を用意する工程と、
    上記容器(1)の収容部(10)に内容物を充填する工程と、
    シール蓋材(2)を、上記収容部(10)を密封するために上記フランジ部(20)の上記内側領域(21)に環状をなして連続して引き剥がし可能に固着するとともに、上記外側領域(22)にも固着する工程と、
    上記フランジ部(20)と上記シール蓋材(2)に、周方向に延びるとともに上記第1切込線(41)間に配置されて上記第1切込線と連なる複数の第2切込線(42)を形成し、これにより、上記フランジ部を、上記第1切込線と上記第2切込線により構成される切断ライン(40)によって全周にわたり上記内側領域(21)と上記外側領域(22)に分離するとともに、上記シール蓋材(2)における上記第1切込線を越える部位を、上記内側領域と上記外側領域を連結するための連結部(2a)として提供する工程と、
    を備えたことを特徴とする容器組立体の製造方法。
  6. 収容部(10)と、この収容部の開口周縁(10a)に連なるフランジ部(20)と、を有する容器において、
    上記フランジ部(20)には、周方向に延びる複数の第1切込線(41)が周方向に間隔をおいて形成され、上記第1切込線により上記フランジ部が内側領域(21)と外側領域(22)に部分的に分離され、
    上記内側領域(21)は上記複数の第1切込線(41)によりそれぞれ画成された複数の係合縁部(21b)を有し、上記フランジ部(20)の外側領域(22)には、上記複数の係合縁部とそれぞれ係合可能な複数の係合構造(35)が形成され、上記係合構造は、上記係合縁部から所定角度周方向に離れて配置され、
    上記第1切込線(41)が径方向外方向に凸の山形をなして形成され、その両端部(41a)が径方向外方向に向かって傾斜していることを特徴とする容器。
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