JP5504005B2 - 包装用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、主として食品等を収容する容器本体と該容器本体の開口部を閉塞する蓋体とがヒンジ部を介して連設されてなる包装用容器に関する。
この種の包装用容器としては、一般に、食品等の内容物を収容する容器本体と、該容器本体の開口部を閉塞する蓋体とを備え、容器本体の一端に設けられたヒンジ部によって該容器本体と蓋体とが一体成形された構成のものが知られている。この形態の包装用容器は、惣菜や加工食品等の内容物を収容した後、ヒンジ部を介して蓋体を折り返し、容器本体の開口部を閉塞することで食品等の内容物を密閉し、店頭で陳列、販売されるといった使用態様で用いられている。
また、この種の包装用容器を閉蓋状態に固定する手段として、従来、輪ゴムが使用されていたが、輪ゴムを使用しなくとも閉蓋状態に保持しうる包装用容器も提案されている。この形態の包装用容器は、例えば下記特許文献1や特許文献2に記載のように、包装用容器の外周面の一部に容器本体と蓋体とを係合するための係合部を形成したものであり、この形態の包装用容器によれば、蓋体を閉じる際に該係合部を係合させるように閉蓋することで、輪ゴム等を使用せずとも蓋体が閉蓋状態に保持されることとなる。
特開2002−240842号公報 特開2000−118549号公報
しかしながら、上記特許文献1あるいは特許文献2に記載のように、包装用容器の外周面の一部に容器本体と蓋体とを係合するための周方向の係合部を形成した形態の包装用容器では、内容物を収容して蓋体を閉じるときに、内側に位置する係合部を外側に位置する係合部が乗り越える動作が必要であり、その乗り越えのために、閉蓋操作がやや困難となっている。また、乗り越え操作を容易にするために係合部の係合高さを低く設定すると、不用意に蓋体が外れてしまうことが起こり、不用意に蓋体が外れるのを防止するために係合部の係合高さを大きくすると、蓋を嵌めにくく、かつ開けにくくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、容器本体と蓋体とがヒンジ部を介して連設され、容器本体と蓋体とを閉蓋状態に保持しうる係合部を備えた包装用容器において、閉蓋時には、容易に閉蓋することができながら、不用意に蓋体が外れてしまうことを防止できるようにした包装用容器を提供することを課題とする。
本発明に係る包装用容器は、内容物を収容するための容器本体と、該容器本体の開口部を塞ぐ蓋体とを備え、該容器本体と該蓋体とがヒンジ部を介して一体成形されてなる包装用容器であって、容器本体および蓋体は、前記開口部に沿って、閉蓋時に互いに重なり合う本体垂下部および蓋体垂下部をそれぞれ有し、本体垂下部および蓋体垂下部の少なくともヒンジ部と対峙する開閉端側コーナー部には互いに係合し合う周方向に延びる係合部がそれぞれ形成されており、閉蓋時に容器内方に位置することとなる本体垂下部もしくは蓋体垂下部に形成された前記係合部には容器内方側に窪んだ縦方向の凹溝が形成されていることを特徴とする。
なお、本発明における容器本体および蓋本体の各構成は、閉蓋時における状態を表すものであり、本発明の説明において、外方とは、容器の内側から容器の外側へ向かう方向をいい、内方とは、容器の外側から容器の内側へ向かう方向をいい、上方および下方とは、容器を水平面上に載置した際の、鉛直方向における上方および下方をいい、周方向とは、容器開口部の周縁に沿った方向をいう。また、垂下するとは、厳密に鉛直方向に垂下する場合に限定されず、傾斜角度を有して下方へ延びる場合をも含む概念である。
上記構成の包装用容器によれば、本体垂下部および蓋体垂下部の少なくともヒンジ部と対峙する開閉端側コーナー部には互いに係合し合う周方向に延びる係合部がそれぞれ形成されており、かつ、蓋を閉めた状態で容器内方に位置することとなる本体垂下部もしくは蓋体垂下部に形成した係合部(以下、説明の都合から第1の係合部という)には容器内方側に窪んだ縦方向の凹溝が形成されている。そのために、閉蓋操作を行う際に、容器外方に位置する蓋体垂下部もしくは本体垂下部に形成した係合部(以下、説明の都合から第2の係合部という)が、前記第1の係合部を乗り越えて互いに係合した姿勢となるときに、前記第1の係合部は前記縦方向の凹溝を有していることから、スムーズに主に周方向に縮径変形することができる。それにより、第2の係合部は容易に第1の係合部を乗り越えることができ、蓋が嵌めやすくなる。結果として、係合部となる係合突起を大きく(係合高さを大きく)しても、閉蓋および開蓋の操作は容易である一方において、不用意に蓋が外れることを防ぐこともできる。
この種の包装用容器において、閉蓋した状態では、高い液密性を確保するために、本体垂下部と蓋体垂下部とを密着した状態とした態様のものとすることができ、その場合、その密着力により開蓋作業が困難となる場合がある。本発明による包装用容器では、前記第1の係合部に前記縦方向の凹溝が形成されていることにより、開蓋作業を開始した直後に前記凹溝内に空気が入り込むことで、密着状態の破壊(真空破壊)が容易となる。このことと、前記した第1の係合部の縮径変形とが相まって、上記態様とした包装用容器では、開蓋作業も容易となる。
本発明に係る包装用容器の一態様において、前記開閉端側コーナー部に形成された周方向の係合部における周方向のほぼ中央部分に少なくとも1つの前記縦方向の凹溝が形成されている。また、該周方向の係合部に2つ以上の前記縦方向の凹溝が形成されてもよい。この形態の包装用容器によれば、閉蓋動作を行う際に、よりスムーズに第1の係合部を縮径変形させることができため、蓋が嵌めやすくなる。
本発明に係る包装用容器の他の態様では、前記開閉端側コーナー部に形成された周方向の係合部はその周方向の両端部が徐々に係合高さが低くなるように構成されている。この形態の構成の包装用容器によれば、閉蓋あるいは開蓋動作を行う際の該係合部の乗り越え抵抗が小さいものとなり、その結果、閉蓋あるいは開蓋動作をさらにスムーズに行うことができる。
本発明に係る包装用容器において、前記係合部は、前記本体垂下部および蓋体垂下部における前記開口部の全周にわたって形成されていてもよく、前記ヒンジ部と対峙する開閉端側コーナー部と開口部に沿う側縁の一部に形成されていてもよい。それらの場合には、前記した容器内方側に窪んだ縦方向の凹溝は、前記ヒンジ部と対峙する開閉端側コーナー部に加えて、他の部分に形成された前記係合部にも形成されていてもよい。
なお、本発明において、「閉蓋時に容器内方に位置することとなる本体垂下部もしくは蓋体垂下部に形成された前記係合部」の表現は、閉蓋時に、容器本体に対して蓋体が外嵌合して密封される形態の包装用容器の場合には、「閉蓋時に容器内方に位置することとなる本体垂下部に形成された前記係合部」を意味し、閉蓋時に、容器本体に対して蓋体が内嵌合して密封される形態の包装用容器の場合には、「閉蓋時に容器内方に位置することとなる蓋体垂下部に形成された前記係合部」を意味する。
以上のように、本発明によれば、容器本体と蓋体とがヒンジ部を介して連設され、かつ、容器本体と蓋体とを閉蓋状態に保持しうる係合部を備えた包装用容器において、閉蓋動作および開蓋動作をスムーズに行うことができ、蓋が嵌めやすくなると同時に開けやすくすることができる。その結果、係合部を構成する係合突起(前記した第1の係合部と第2の係合部の係合突起)の係合する高さを大きくすることができ、不用意に蓋が外れることを防ぐこともできる。
本発明に係る一実施形態の包装用容器を展開した状態の平面図。 (a)は本実施形態に係る包装用容器において容器本体の開閉端側コーナー部を拡大して示した平面図、(b)は側面図。 は本実施形態に係る包装用容器において容器本体の側方部の形状を説明するための図。 本実施形態に係る包装用容器について容器本体のヒンジ側コーナー部を拡大して示した斜視図。 (a)は本実施形態に係る包装用容器の容器本体のヒンジ側コーナー部を拡大して示した平面図、(b)は側面図。 本実施形態に係る包装用容器を閉蓋した状態での開閉端側のコーナー部での断面図。 本実施形態に係る包装用容器を閉蓋した状態での開閉端側の側縁に沿う断面図。
以下、本発明による包装用容器の一実施の形態を説明する。図1に示すように、本実施形態の包装用容器1は平面視略矩形状に構成されており、内容物を載置する容器本体10と該容器本体10の開口部を閉塞する蓋体20とがヒンジ部30を介して一体的に成形されている。包装用容器1は、図1に示すような展開した状態で複数の容器が積層され、惣菜店やスーパー等の小売店へと運ばれ、そこで食品等の内容物を容器本体10に収容した後、図6に示すように、容器本体10の開口部を蓋体20で閉塞することで使用に供される。収容される内容物としては、特に限定されるものではないが、例えば、前記小売店にて調理された温かい食品等が挙げられる。
前記容器本体10は、内容物を載置する底部11と、該底部11の周囲から斜め上方へ向かって傾斜しながら起立した本体周壁部12と、該本体周壁部12の上端から外方へ向かって延びた本体フランジ部13と、該本体フランジ部13の外側周囲から垂下した本体垂下部14と、該本体垂下部14の下端から外方へと水平に張り出した本体鍔部15とを備えている(図4、図7も参照)。
本体フランジ部13は、具体的には、外側部分に、内方へ向かって低くなるように傾斜した本体フランジ部傾斜面13bと、該本体フランジ部傾斜面13bの内側部分に、該本体フランジ部傾斜面13bの内方周縁よりも隆起した本体フランジ部内周突起13aとを備えている。前記本体フランジ部傾斜面13bの外側部分は下向きの傾斜面13dとなっており、該傾斜面13dの端部から前記本体垂下部14が垂下している。また、前記本体フランジ部内周突起13aの内側面は、本体周壁部12の上部傾斜面がそのまま延長されて構成されており、本体フランジ部内周突起13aの内側面と本体周壁部12とは、境目のない一つの傾斜面12aを形成している。
さらに、図1に示すように、本実施形態に係る包装用容器1では、該本体フランジ部内周突起13aは、複数の切欠き部13c、13c・・・によって周方向の複数箇所で分断されたものとなっている。言い換えると、該切欠き部13cは、容器開口部に沿って周方向に形成された本体フランジ部内周突起13aの一部が部分的に欠落し、本体フランジ部傾斜面13bが延長されて本体周壁部12と直接連続するように形成された部分である。本実施形態に係る包装用容器1では、該切欠き部13cは、容器の一辺あたり3ないし4箇所形成されている。
さらに、該容器本体10の四隅には、矩形を構成する4つのコーナー部が形成されており、具体的には、図1に示すように、ヒンジ部30が設けられた一辺の両端に位置するヒンジ側コーナー部10b、10bと、該ヒンジ部と対峙する他辺の両端に位置する開閉端側コーナー部10a、10aとが形成されている。
一方、蓋体20は、前記底部11に対向する天板部21と、該天板部21の周囲から外方へ向かって下向きに傾斜した蓋周壁部22とを備えている。また、蓋体20の周縁には、閉蓋時において前記本体フランジ部13と対向する蓋フランジ部23と、該蓋フランジ部23の周囲から下方へ向かって形成された蓋体垂下部24と、該蓋体垂下部24の下端から外方へ張り出した蓋鍔部25とが備えられている。また、該蓋体20には、閉蓋状態において蓋フランジ部23の内周に沿って下方に突出する蓋フランジ部内周突起26が備えられている。なお、上方や下方といった方向は、上述したように、閉蓋状態における方向をいうものである。
そして、閉蓋状態において互いに重なり合う本体垂下部14および蓋体垂下部24における前記ヒンジ部30と対向するように位置する2箇所の開閉端側コーナー部には、互いに係合する本体側係合部40および蓋体側係合部50がそれぞれ形成されている。
具体的には、容器本体10には、ヒンジ部30と対向するように位置する2箇所の開閉端側コーナー部10a、10aに、本体側第一係合部40、40がそれぞれ形成されている。図2(a)および(b)にその一方側を示すように、また、図6にコーナー部10aでの断面を示すように、該本体側第一係合部40は、円弧状に湾曲した該開閉端側コーナー部に沿って周方向に円弧状に湾曲して延びるように形成されており、本体垂下部14の上部41が外方へと膨出し、下部42が内方へと窪んだ形状となっている。言い換えると、本実施形態における本体側第一係合部40は、円弧状に湾曲した開閉端側コーナー部10aに沿うようにして円弧状に張り出した隆起部41を有するとともに、該開閉端側コーナー部10aに沿うようにして円弧状に窪んだ溝部42を有する構成となっている。また、前記隆起部41の上方側は、上に向いた傾斜面41aとなっており、該傾斜面41aの上端と前記した本体フランジ部傾斜面13bの上端とが連続している。
そして、前記本体側第一係合部40の周方向のほぼ中央部には、容器内方側に窪んだ縦方向の凹溝43が形成されている。なお、前記縦方向の凹溝43は、図示のものでは、隆起部41および溝部42の双方にわたって形成されているが、隆起部41のみに形成してもよい。
さらに、該本体側第一係合部40の周方向の先端40aは、開閉端側コーナー部10aの周方向終端40bを起点として、前記ヒンジ側コーナー部10bへ向かって徐々に係合高さが低くなるように構成されている。本実施形態においては、この係合高さは、前記隆起部41と溝部42との段差により構成されるものである。従って、図示のものでは、本体側第一係合部40の先端40aは、開閉端側コーナー部10aの周方向終端を起点として前記ヒンジ側コーナー部10bへ向かって徐々に前記隆起部41と溝部42との段差が小さくなるように構成されている。
一方、蓋体垂下部24にも、本体垂下部14に形成された本体側第一係合部40と係合しうる蓋体側第一係合部50が形成されている。本実施形態では、該蓋体側第一係合部50は、外方へ向かって膨出した隆起部51および内方へ向かって窪んだ溝部52から構成されている。そして、前記隆起部51の上方側は、上に向いた傾斜面51aとなっており、該傾斜面51aの上端と前記した蓋フランジ部23の傾斜面の上端とが連続している。ただし、外方へ向かって膨出した隆起部51および内方へ向かって窪んだ溝部52には、縦方向の凹溝は形成されてなく、周方向に連続した隆起部51および溝部52となっている。
さらに、図7に示すように、蓋体垂下部24における蓋体側第一係合部50が形成されている部分以外の箇所において、蓋体垂下部24の上方部側は上方向けた傾斜面24aとなっており、該傾斜面24aの上端と前記蓋フランジ部23の傾斜面の上端とが連続している。
本実施形態における包装容器1において、閉蓋時には、図6に示すように、蓋体側第一係合部50に形成した前記隆起部51の内側に本体側第一係合部40に形成した隆起部41が入り込んだ状態で互いに係合し、また、本体側第一係合部40に形成した溝部42の外側に蓋体側第一係合部50に形成した前記溝部52が入り込んだ状態で互いに係合した状態となる。また、この包装用容器1では、前記本体側第一係合部40に形成した隆起部41および蓋体側第一係合部50に形成した隆起部51の上方側は傾斜面41a,51aとなっており、閉蓋した状態で、双方の傾斜面41a,51aは、図6に示すように、重なり合うように設計されている。さらに、図7に示すように、閉蓋した状態で、本体フランジ部傾斜面13bの外側部分に形成した傾斜面13dと蓋体垂下部24の上方部側に形成した傾斜面24aも重なり合うように設計されている。
また、図には示されないが、前記蓋体側第一係合部50も、前記本体側第一係合部40と対応するように、開閉端側コーナー部の周方向終端を起点としてヒンジ側コーナー部へ向かって係合高さが低くなるように構成されている。
本実施形態に係る包装用容器1の閉蓋時には、図6および図7に示すように、容器本体10の本体垂下部14と蓋体20の蓋体垂下部24とが互いに重なり合い、かつ、本体鍔部15と蓋鍔部25とが当接し合う。これに対し、本体フランジ部13と蓋フランジ部23とは当接することなく、空間を開けて対峙した状態となる。ただし、前記したように、本体側第一係合部40に形成した隆起部41の傾斜面41aと蓋体側第一係合部50に形成した隆起部51の上方側に形成した傾斜面51は、閉蓋した状態で重なり合い、また、本体フランジ部傾斜面13bの外側部分に形成した傾斜面13dと蓋体垂下部24の上方部側に形成した傾斜面24aも閉蓋した状態で重なり合う。なお、重なり合うとは、両者が当接し合う場合のみならず、両者の間にわずかな隙間が形成されるように近接し合う状態をも含むものである。
また、開閉端側コーナー部においては、前記したように、本体側第一係合部40と、蓋体側第一係合部50とが、互いに係合し合うことで閉蓋状態を保持しうる構成となっている。本実施形態では、蓋体側第一係合部50の溝部52が、本体側第一係合部40の隆起部41を乗り越えて溝部42内に嵌ることで、本体側第一係合部40と蓋体側第一係合部50とが係合するように構成されている。
一方、ヒンジ部30が設けられた一辺、即ち、ヒンジ部側の直線部にも、本体垂下部14と蓋体垂下部24とに係合部が形成されている。具体的には、図4および図5に示すように、前記ヒンジ側コーナー部10bに近接した、直線部の両端2箇所に、それぞれ、本体側第二係合部45と蓋体側第二係合部55とが形成されている。本実施形態では、これら本体側第二係合部45および蓋体側第二係合部55は、前記本体側第一係合部40と蓋体側第一係合部50と同様に、隆起部と溝部とが係合し合う構成となっている。
さらに、本実施形態では、図4および図5に示すように、容器本体10の前記ヒンジ側コーナー部10bにおいて、本体垂下部14の上部に、容器外方へ向かって低くなる傾斜面19が形成されている。具体的には、該傾斜面19は、ヒンジ側コーナー部10bの円弧に沿うようにして円弧状に湾曲して形成されており、本体フランジ部傾斜面13bと本体垂下部14とによって構成される角を、面取りしたような形状に形成されている。
この構成の包装用容器1によれば、開閉端側コーナー部10aに形成された本体側第一係合部40を構成する周方向の隆起部41および溝部42には、容器内方側に窪んだ縦方向の凹溝43が形成されているので、外部から応力を受けたときに、このような縦方向の凹溝43を備えないものと比較して、少なくとも周方向に変形しやすくなっている。包装用容器1は、閉蓋するときに、前記したように、蓋体側第一係合部50の溝部52が、本体側第一係合部40の隆起部41を乗り越えて溝部42内に嵌ることで、本体側第一係合部40と蓋体側第一係合部50とが係合するようになっているが、蓋体側第一係合部50の溝部52が本体側第一係合部40の隆起部41を乗り越えるときに、本体側第一係合部40の隆起部41は蓋体側第一係合部50の溝部52から応力を受ける。加えられた応力により、本体側第一係合部40は前記のように少なくとも周方向には変形しやすくなっているので、容易に縮径方向に変形し、蓋体側第一係合部50の溝部52が本体側第一係合部40の隆起部41を乗り越える動作を容易にする。
蓋体側第一係合部50の溝部52が本体側第一係合部40の隆起部41を乗り越えて係合状態となったときには、本体側第一係合部40は外部応力から解放されるので、もとの姿勢に復帰する。それにより、本体側第一係合部40と蓋体側第一係合部50との係合は確実なものとなり、しっかりと閉蓋される。
開蓋するときには、蓋体側第一係合部50の近傍を持ち上げることとなるが、その持ち上げにより、蓋体側第一係合部50の溝部52から本体側第一係合部40の隆起部41に外部応力が作用する。それにより、本体側第一係合部40はやはり周方向に変形して、開蓋操作を容易にする。また、閉蓋した状態で本体側第一係合部40と蓋体側第一係合部50が密着した状態となっているときには、前記縦方向の凹溝43を介して密着面に空気が入りやすくなり、その点からも、開蓋操作は容易となる。
すなわち、本体側第一係合部40が変形することで閉蓋および開蓋の操作がしやすくなっており、そのために、前記係合部の係合深さを大きくしても、閉蓋および開蓋の操作を容易に行うことができる。結果として、不用意に蓋体が外れてしまうことを確実に防止することができるようになる。
さらに、上記の包装用容器1では、開閉端側コーナー部10aに形成された本体側第一係合部40(隆起部41)および蓋体側第一係合部50(溝部52)の先端40aが、開閉端側コーナー部10aの周方向終端を起点として、ヒンジ側コーナー部10bに向かって係合高さが徐々に低くなるように構成されているため、閉蓋動作を行う際の該容器を上下から押える力が、本体側第一係合部40(隆起部41)および蓋体側第一係合部50(溝部52)の全体に伝わり易いものとなる。それによっても、閉蓋および開蓋の操作が容易となる。
一方、本実施形態に係る包装用容器1では、この係合部が、開閉端側コーナー部10aに局所的に形成され、ヒンジ側コーナー部10bには係合部が形成しない構成としているため、該容器を上下から押える力が該係合部全体に亘って伝わり易くなるとともに、ヒンジ部30側では不完全な閉蓋状態となることが防止される。そして、ヒンジ部30側では、ヒンジ側コーナー部10bに近接した、直線部の両端2箇所に、それぞれ、本体側第二係合部45と蓋体側第二係合部55とが形成されているため、ヒンジ部側においても、容器本体は蓋体によってきっちりと閉じられた状態となる。
また、本実施形態に係る包装用容器1は、容器本体10の前記ヒンジ側コーナー部10bにおいて、本体垂下部14の上部に、容器外方へ向かって低くなる傾斜面19が形成されているため、蓋体20が容器本体10に対して左右にずれるように閉蓋動作が行われたとしても、該傾斜面19が蓋体20の蓋鍔部25を本体垂下部14の外側へと案内し、蓋鍔部25と本体フランジ部傾斜面13bとが噛み合うことを防止し、速やかに完全な閉蓋状態となるよう導くことができる。よって、該傾斜面19を備えたことにより、開閉端側コーナー部の2ヶ所を抑える操作によって、完全な閉蓋状態とすることができる。
また、本実施形態に係る包装用容器1は、蓋フランジ部23が、図示のように、内方に向かって低くなるように傾斜した形状となっており、さらに、本体フランジ部13の外側域と蓋フランジ部23の外側域も傾斜面同士が当接するようになっている。そのために、万一、該蓋フランジ部23に水滴が付着した場合であっても、水滴が内側へ流れやすくなるとともに、外側へ漏れ出す可能性を低減することができる。
さらに、本実施形態では、前記蓋フランジ部内周突起26の下端が、本体周壁部12に当接するように構成されている。この構成により、蓋天板21や蓋周壁部22から流下した水滴が、本体周壁部12へと伝わりやすくなり、フランジ部の隙間へ侵入することが防止される。結果として、水滴が容器外部へ漏れ出すのを防止できる。
なお、特に言及していないが、本実施形態における容器本体10および蓋体20は、例えば樹脂製シートを熱成型法によって成形され得るものであり、上述の各部の境界部分は連続しており、また、必要に応じた曲率半径で湾曲した(丸みを持たせた)態様で形成されている。
本発明に係る包装用容器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、容器本体10には隆起部41と溝部42とからなる本体側第一係合部40や本体側第二係合部45を備え、蓋体20には、隆起部51と溝部52とならなる蓋体側第一係合部50や蓋体側第二係合部55を備えた場合について説明したが、本体側第二係合部45および蓋体側第二係合部55は他の部位に設けてもよい。ただし、図示した形態の包装容器1では、本体側第二係合部45および蓋体側第二係合部55を備えることにより、本体側第一係合部40と蓋体側第一係合部50とを係合するため開閉端側コーナー部の2ヶ所を押さえる操作を行うのみで、蓋体20を容器本体10の全周にわたって確実にかつ容易に保持させることができる。
また、周方向に延びる係合部40,50を、本体垂下部14および蓋体垂下部24のヒンジ部30と対峙する開閉端側コーナー部に形成したものを例示したが、同様の係合部40,50を、本体垂下部14および蓋体垂下部24のヒンジ部30側のコーナー部にも形成してもよい。この場合には、本体側第二係合部45および蓋体側第二係合部55を形成することは必要なく、4つのコーナー部に形成した周方向に延びる係合部40,50でもって、蓋体20を容器本体10の全周にわたって確実に保持させることができる。
また、容器内方側に窪んだ縦方向の凹溝43を本体側係合部40の周方向の中央部に1つのみ形成したものを示したが、縦方向の凹溝43を複数設ける構成であってもよい。また、1個の場合でも、中央部に限らず、側方に偏位した位置に形成されていても、所期の目的は達成可能である。
また、上記実施形態では、閉蓋時に、本体フランジ部と蓋フランジ部とが当接しない、いわゆる液漏れ防止タイプの包装用容器について説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、本体フランジ部と蓋フランジ部とが当接するような一般的な蓋付き包装用容器に対しても適用することができる。また、本体フランジ部内周突起13aを省略することもできる。
また、蓋体の端部(例えば、前記蓋鍔部の外周部)には、図示しないが、熱成形による細かな凹凸加工やエンボス加工を施すことにより、側面視にて波形(正弦波、三角波、台形波等)の外縁線、即ち、直線ではない外縁線を備えるようにしてもよい。これにより、蓋体の外周縁のエッジの鋭利さが解消されるため、蓋体を開閉する際の指先を保護することができ、また、包装フィルム(図示しない)を使用してラッピングする際に包装フィルムが裂断するのを防止することができる。さらに、蓋体の外周縁の強度が増し、蓋体が裂断するのを防止する効果もある。なお、上記した外周縁のエッジの鋭利さを解消するための種々の施策は、容器本体の外周縁部(即ち、本体鍔部の外周部)に施してもよい。
1…包装用容器、10…容器本体、11…底部、12…本体周壁部、13…本体フランジ部、13a…本体フランジ部内周突起、13b…本体フランジ部傾斜面、13c…切欠き部、14…本体垂下部、15…本体鍔部、19…傾斜面、20…蓋体、21…蓋天板、22…蓋周壁部、23…蓋フランジ部、24…蓋体垂下部、25…蓋鍔部、26…蓋フランジ部内周突起、30…ヒンジ部、40…本体側係合部、41…隆起部、43…容器内方側に窪んだ縦方向の凹溝、42…溝部、50…蓋体側係合部、51…隆起部、52…溝部。

Claims (1)

  1. 内容物を収容するための容器本体と、該容器本体の開口部を塞ぐ蓋体とを備え、該容器本体と該蓋体とがヒンジ部を介して一体成形されてなる包装用容器であって、
    容器本体および蓋体は、前記開口部に沿って、閉蓋時に互いに重なり合う本体垂下部および蓋体垂下部をそれぞれ有し、
    本体垂下部および蓋体垂下部の少なくともヒンジ部と対峙する開閉端側コーナー部には互いに係合し合い、周方向の両端部が徐々に係合高さが低くなるように構成されている周方向に延びる係合部がそれぞれ形成されており、
    閉蓋時に容器内方に位置することとなる本体垂下部もしくは蓋体垂下部に形成された前記係合部には周方向のほぼ中央部分となる位置に容器内方側に窪んだ縦方向の凹溝が形成されていることを特徴とする包装用容器。
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