JP7212915B2 - 包装用容器 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 ▲1▼シーピー化成株式会社、「2018 NEW DESIGN COLLECTION」、3~8ページ、平成30年2月14日(最先の頒布日) ▲2▼シーピー化成株式会社、「CP CHEMICAL GENERAL CATALOG 2018」、202,203,208,210,211ページ、平成30年4月20日(最先の頒布日) ▲3▼シーピー化成株式会社、ウェブサイト、平成30年6月7日
この発明は、樹脂シート成形品である包装用容器の蓋体と容器本体との閉蓋構造に係り、容器本体と蓋体が容易に外れることなく密に係合した状態で、容易に開蓋することができる構造に関するものである。
従来から、樹脂シート成形からなる容器本体と蓋の閉蓋は、図11に示したように、容器本体100には蓋体に対する係合のための構造を持たせることなく、フランジ部101を立ち上げ、蓋体102にのみ下側をやや絞り込んだ形状の係合部103を成形し、容器本体100のフランジ部101の周縁カット部104に蓋体102の係合部103を係合させ、閉蓋をすることが一般的である。しかし、このような従来の構造では、容器を構成している樹脂シートが比較的薄いので容器本体のフランジ部101がねじれなどで変形した場合には蓋体の係合が簡単に外れてしまうという問題があった。また、蓋体102を容器本体100のフランジ部101に外側から被せる状態で閉蓋をする必要があるため、蓋体102の下側周縁部104は容器本体100のフランジ部101よりも下側に飛び出ることは避けられない。そのために、蓋体102の下側周縁部104に不用意に手などが当たった場合には、簡単に蓋が外れてしまうという問題もあった。
そこで、蓋が容易に外れることを回避するために、閉蓋した状態で容器本体と蓋体にかけて粘着テープで固定したり、容器全体を、シュリンク加工を施したフィルムでさらに包装することがあったが、スーパーマーケットなどのバックヤードで調理物などを収容した後にテープ止めなどを行ったり、フィルムで包装する必要があったため、非常に手間であっただけでなく、利用者が購入した後に開蓋を行う場合には面倒であるという二重の問題を有していた。
また、開蓋のための構造としては、例えば、容器本体と蓋体のそれぞれ一部に水平方向外側に突出する形状の舌片を形成し、この舌片を両手の指で摘み、引き剥がす構成が知られている。しかしながら、包装用容器の形状が円形の場合には容器本体と蓋体の嵌合はどのような位置でも可能である一方、2つの舌片は適切な対応関係に位置させることが好ましい。しかしながら、例えばスーパーなどのバックヤードで内容物を収納した後に閉蓋をする際には舌片の関係に注意しながら閉蓋を行わなければならず、大量の商品を処理する際には面倒であった。
特開2012-86878号公報 特開2000-302150号公報 特開平10-264951号公報
出願人は特許文献1の図3や図4に示したような構成で、容器本体には凸部を、蓋体にはこれに対応した凹部を形成し、それぞれを係合させる構造を提案した。この構成では容器本体に肩部が形成されるために容器本体がねじれるという問題は解決することができるが、やはりそれぞれの凹凸部の係合は甘い状態であり、蓋体の天面側にさらに内容物を収納した容器を積み重ねた場合には蓋体の段部が変形し、蓋体に形成された凸部が外側に向かって変形するために、やはり少しの衝撃で蓋体が容易に外れてしまうことがあった。
また、開蓋のための構造としては、特許文献2に記載したように、容器本体の周面の一部に凹部14を設け、これに対応する蓋体の一部に水平方向外側に飛び出た形態のつまみ片23を形成し、閉蓋した状態で凹部につまみ片が収容され、開蓋時につまみ片を指でつまんで引き上げることによって開蓋を行うような発明が存在する。また、特許文献3に記載された発明では、容器本体および蓋体の隅部にそれぞれ舌片を一部が重なってずらせた状態で突設し、開蓋に際してはそれぞれの舌片を別々に摘みやすくした構成が記載されている。
しかしながら、特許文献2に記載の構成では閉蓋時につまみ片が容器本体から飛び出ているので、搬送している際に衣服などがつまみ片に引っかかった場合、不用意に開蓋されてしまうおそれがある。また、開蓋されないとしてもつまみ片は引っかかりやすいので、商品が積み上げられている際に手などがつまみ片に当たって商品を床に落とすという事故が発生するおそれがある。一方、特許文献3に記載された発明でもそれぞれの舌片が外側に向かって飛び出ており、蓋体の舌片が独立して引っかかるような構成であるため、やはり不用意に開蓋されてしまうというおそれがある。
本発明はこのような従来の問題を解決するもので、容器本体と蓋体の嵌合を強くすることによって容易に蓋体が外れることを防止した構造を採用しながら、開蓋に際して蓋体を容易に操作することができるとともに、不用意な開蓋を防止することができる開蓋構造を有する包装用容器を提供することを目的とするものである。
上述した目的を達成するために本発明では、容器本体と蓋体とからなるシート成形の包装用容器であって、前記容器本体は底面と、この底面の周囲から立ち上がる壁面と、この壁面に対して外側に向けた蓋体嵌合用フランジ部を有し、前記蓋体嵌合用フランジ部からアール部を介して逆テーパ面が連続し、さらにこの逆テーパ面から外側に向けて折り返し部を設ける一方、前記蓋体は、天板と、この天板の周縁から下向きに連続する蓋体壁と、この蓋体壁の下縁部から外側に向けて拡開する蓋体フランジ部と、この蓋体フランジ部から蓋体アール部を介して蓋体逆テーパ面が連続し、さらにこの蓋体逆テーパ面から外側に向けて折り返し面を延長しており、この蓋体逆テーパ面の深さを前記容器本体の逆テーパ面の深さに対応させた包装用容器に適用する最適な開蓋構造を採用した。本発明の包装用容器において対応させるとは、深さを一致させることと、蓋体逆テーパ面の深さは容器本体の逆テーパ面の深さよりも幾分浅いが、蓋体逆テーパ面が深く係合することによって確実な閉蓋を達成する範囲を含むものである。本発明では、容器本体と蓋体の何れにも逆テーパ面が形成されるので、蓋体に設けられた蓋体逆テーパ面は容器本体の逆テーパ面に係合することになり、確実な強い係合を実現する。本発明における包装用容器の外形は、円形、楕円形、長円形、矩形、六角形など、広く適用される。なお、蓋体嵌合用フランジ部からアール部を介して設けられる逆テーパ面は30~90度の傾きとすることが好ましい。
また、寸法については、逆テーパ面、及び蓋体逆テーパ面の深さは0.5~4.0mmに設定するという手段を用いた。この手段では、容器本体と蓋体の係合が確実であると同時に、開蓋時にも強い力を用いることなく開蓋をすることができる。さらに、蓋体逆テーパ面の深さが十分である場合には、逆テーパ面の深さより蓋体逆テーパ面の深さを相対的に浅くするという手段も用いた。
さらに、容器本体の逆テーパ面からさらに外側に向けて折り返し部を形成するという手段や、蓋体逆テーパ面からさらに外側に向けて折り返し面を形成するという手段を用いることによって、これらがフランジの機能を果たし、また、蓋体の折り返し面のカットエンドを容器本体の折り返し部の外周よりも外側に超えない手段を採用することによって、人の手が不用意に蓋体の端部であるカットエンドに当たることを回避することを可能とする。
さらにまた、容器本体と蓋体の係合構造として、容器本体のアール部と逆テーパ面を全周に形成するか、全周ではなく外周に対して間欠的に形成し、蓋体のアール部と蓋体逆テーパ面を同様に外周に対して間欠的に形成する構成によって、適宜容器の用途に応じて係合構造を選択することができる。
そして、上記包装用容器の全体構造に適用する開蓋構造としては、前記蓋体のカットエンドまたは容器本体の折り返し部の外周の一部から外側に向かって水平に膨出してつまみ部が形成される一方、容器本体または蓋体の外周の一部にはつなぎ部を介して前記つまみ部に対応する受け片が水平に膨出され、当該受け片は、前記つまみ部の外周よりも大きい外周を有するとともに、前記つなぎ部を介して前記つまみ部から相対的に離脱する方向に折れ曲がり可能に変形し、当該受け片の変形によって前記つまみ部を一方の手の指で確保するとともに、他方の手の指で前記受け片を確保し、これらつまみ部と受け片とを相互に引き離して開蓋を行うという手段を採用した。この手段によれば、蓋体または容器本体に形成されたつまみ部は容器本体または蓋体に形成された受け片よりも外部に飛び出していないので、不用意に蓋体のつまみ部に指が触れて開蓋されてしまうことがない。すなわち、受け片は常態においてつまみ部を保護する作用を行う。また、受け片を容器本体または蓋体の外周に沿って変形するようにしており、容器本体に受け片を形成する場合にはこれを下向きに、蓋体に受け片を形成する場合にはこれを上向きに変形させることによってつまみ部の先端部が受け片から離脱するように作用し、つまみ部をつまみやすくする。すなわち、受け片とつまみ部とはいずれか一方を容器本体に、他方を蓋体に形成することで一対の開蓋のための構成とする。
さらに、つまみ部の形状を平面状とした。つまみ部は開蓋に際して利用するだけであるが、平面状にした場合には2本の指で挟み込みやすい。
また、受け片の構成としては、つまみ部に対応する平面と、当該平面の外周部で容器本体の外周縁を除いた部分にはつまみ部の厚さよりも高い突状部を形成するという手段を用いた。この突状部はつまみ部よりも高いので、つまみ部を状態においてより保護すると同時に、不用意につまみ部の周縁が指などに触れることを防止している。さらに、突状部を形成していない容器を陳列した場合には、隣り合わせた容器のつまみ部同士が干渉し、一方のつまみ部が他方のつまみ部の下側に潜り込むことがあり、これを契機として不用意な開蓋がなされることがあるが、突状部を付設することで、当該不都合を回避することができる。
つまみ部の平面と受け片のつまみ部に対応する平面のいずれか、または双方には多数の細かい凹凸が形成され、互いに密着することを回避するとともに、指でつまんだ場合に滑ることも回避する。
本発明によれば、容器本体と蓋体の係合を確実に実現することができるとともに、誤って開蓋されるという事故を防止することが可能となった。つまり、容器本体に対して蓋体を閉蓋した際にはつまみ部は受け片によって覆われるので、不用意につまみ部が指や衣服などに引っかかることはなく、意図しない開蓋を防止することができるようになった。
本発明の包装用容器の必要部分を示した斜視図。 同、容器本体の要部断面図。 同、蓋体の要部断面図。 同、容器本体に蓋体を閉蓋した状態を示す要部断面図。 同、別の実施形態の容器本体を示す一部断面図。 同、別の実施形態の蓋体を示す一部断面図。 本発明の包装用容器の容器本体と蓋体を重ねた一実施形態を示す断面図。 同、容器本体と蓋体を閉蓋した状態を示す斜視図。 同、蓋体に設けられたつまみ部を示す斜視図。 同、容器本体に設けられた受け部を示す斜視図。 従来の容器本体と蓋体の閉蓋状態を示す要部断面図。
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は、本発明が適用される包装用容器の一実施形態を縦切断端面で示した斜視図であって、1は容器本体、2は蓋体である。これら容器本体1と蓋体2は、それぞれ成形金型を用いた真空成型、圧空成形、真空圧空成形など、公知のシート成形法によって製造される。容器本体1の基本的構成は、内容物収容部3と、この内容物収容部3の底面4と、底面4の周囲に立ち上がる壁面5からなっている。本発明の重要な構成としては、壁面5から外側に向けて拡開するフランジ部6が形成され、フランジ部6の外周縁の全周から下向き環状に周壁部7が形成され、さらに周壁部7から外側に向けて蓋体嵌合用フランジ8が形成され、アール部9を経て逆テーパ面10に連続し、さらに逆テーパ面10からは外側に向けて折り返し部11が形成されている。アール部9は、逆テーパ面10を形成するために必要な構成であるので、アールの曲率については特に限定するものではない。また、蓋体嵌合用フランジ8に対して逆テーパ面10が出現することが重要であるから、具体的にはアールではなく、角張った構成でもよい。このように、本発明におけるアール部とは、蓋体嵌合用フランジから逆テーパ面が連続するための構成を示すものとする。
なお、本実施形態に示したフランジ部6と、周壁部7については、容器本体1に対する内容物によっては省略することがある。つまり、壁面5から直接蓋体嵌合用フランジ8が接続する構成も本発明に含まれる。
次に蓋体2の構成について説明する。蓋体2は、基本的には天板21と、この天板21の周縁から下向きに連続する蓋体壁22によって構成されている。そして、重要な構成としては、蓋体壁22の下縁部23から外側に向けて蓋体フランジ部24が拡開し、蓋体フランジ部24の外周からは容器本体1のアール部9に対応して蓋体アール部25が設けられ、蓋体アール部25からは蓋体逆テーパ面26が延長し、さらに折り返し面27に連続している。なお、蓋体アール部25のアール形状は容器本体のアール部9にほぼ一致することが好ましいが、完全に一致する必要はない。
図2は容器本体1の係合部分のみを示した一部断面図であり、図3は蓋体2の一部断面図であり、図4は容器本体1に蓋体2を係合させた状態を示した一部断面図である。ここで、容器本体1と蓋体2の係合状態は、容器本体のアール部9のアール形状と蓋体アール部25のアール形状が一致した状態を示しているが、前記したように必ずしも完全に一致する必要はない。この状態において重要な構成は、容器本体1の逆テーパ面10に対して蓋体逆テーパ面26が係合することによって、両者が密に係合することであり、この意味では容器本体の逆テーパ面10の長さや蓋体逆テーパ面26の長さは厳密に限定する必要はない。なお、図4に示したように、蓋体2に形成した折り返し面27のカットエンド28が容器本体1に形成された折り返し部11を超えないようにすることによって、蓋体2の下端周縁部(カットエンド28)が不用意に人の手に当たって蓋体が誤開蓋をすることを防止することが可能である。
なお、本実施形態の説明では容器本体1に形成されるアール部9、及びこれに連続する逆テーパ面10と、蓋体2に形成される蓋体アール部25、及び蓋体逆テーパ面26は容器本体1、及び蓋体2の全周に形成されることを前提として説明しているが、必要なことはこれらの構成によって容器本体1と蓋体2が密に係合することであるから、それぞれを外周のうち対応する位置に間欠的に設けることや、一方には全周に、他方には外周に対して間欠的に形成することも本発明が意図している構成である。
次に、容器本体1と蓋体2の係合部のさらなる実施形態について図5、及び図6を示しながら説明するが、先の実施形態と同一番号を附した部分は同じ箇所を示す。構成として先の実施形態と異なるところは、容器本体1の折り返し部11は逆テーパ面10の下端から垂直に立ち下がった垂直折り返し部11aと、水平折り返し部11bによって構成されているところであるが、基本的な機能は先の実施形態と変わるところはない。ここで、容器本体1の逆テーパ面10と、蓋体逆テーパ面26のアンダーカット深さDは0.5~4.0mmに設定し、それぞれの逆テーパ面10・26は垂直に対して30~90度に設定する。なお、ここで90度はほぼ折り返しに相当するが、折り返し部分が完全に隙間なく重畳するのではなく、隙間が存在する程度の状態とすることが好ましい。したがって、正確には90度未満である。このように、アンダーカットを深くするためにはシート成形に用いる金型にスライドコアを用いる。深さDを0.5mmよりも浅くすれば従来の課題と同様に蓋体が外れやすく、一方4.0mmよりも深くなりすぎると開蓋時に余分な力を加える必要があるため、本実施例では深さDをこのように設定している。深さDについては、逆テーパ面10の深さと蓋体逆テーパ面26の深さを完全に一致させてもよいが、蓋体逆テーパ面26の深さを十分に深くすることによって、逆テーパ面10よりも延長長さにおいて相対的に短く、すなわち幾分浅くてもよい。また、テーパ角度については、30度よりも小さい場合には深さDを深くするためには逆テーパ面10が高くなりすぎて、容器本体のスタック性が悪くなり、搬送時の搬送箱への入数を多くすることができない。よって、角度は30度を超える角度に設定している。
次に、図7は本発明の開蓋確実かつ容易にするための構造を示した要部断面図であり、容器本体1と蓋体2が閉蓋状態の場合を示している。容器本体1と蓋体2は図1~図6に示したように外嵌合によって閉蓋されている。容器本体1の外周部には円周状にフランジ面31が形成されており、このフランジ面31からほぼ垂直方向には周壁32が立ち下がって内向き環状に形成された嵌合受け面を構成している。そして、周壁32の下面の一部からは円弧状のつなぎ部33を介して受け片34が膨出している。さらに、受け片34の先端側に見られる突状部35は、受け片34における容器本体1の外周を除いた周囲を囲むように形成されている。一方、蓋体2にも容器本体1のフランジ面31に対応したフランジ部35が形成され、このフランジ部35から下向きの壁面36に環状の嵌合凸部37が形成され、容器本体1の嵌合受け面に対して蓋体2の嵌合凸部37が外嵌合をする構成としている。38は蓋体2の外周の一部から外側に向かって膨出したつまみ部であり、閉蓋時には容器本体1の受け片34の突状部35の内側に収容されるようにしている。39は適宜つまみ部38の表面に設けられる多数の細かい凹凸である。なお、突状部35の高さは、つまみ部38の厚さよりも高いように設定している。このようにすると、つまみ部38は突状部35より飛び出ることはなく、不用意に指などが引っかかることはない。
図8は閉蓋時に容器本体1に形成された受け面33に対して蓋体2に形成されたつまみ部38が収容された状態を示しており、図7と同じ番号は同じ箇所を示している。なお、本実施形態では容器全体の形状を平面視において円形としているが、容器全体の形状は円形に限らず矩形や楕円形、あるいは六角形や八角形などの多角形などであっても本発明に影響を与えるものではない。
このように構成された包装用容器において、閉蓋を行う場合には、容器本体1に対して蓋体2を、容器本体1の受け片34に蓋体2のつまみ部38が対応するような回転位置とし、通常の外嵌合容器と同様に閉蓋を行う。そして、いったん閉蓋をした後はつまみ部38が受け片34の周囲に形成された突状部35よりも低い位置に収容されるので、なんら力を加えていない場合にはつまみ部38が指などにひっかかることはない。次に、開蓋する場合には、まず容器本体1の受け片34の一部、好ましくは突状部35の先端に下向きの力を加えると、受け片34はつなぎ部33を介して容易に下向きに折れ曲がる方向に変形する。そうすると、この変形によって蓋体2のつまみ部38が受け片34から相対的に離脱することになり、指でつまみ部38を挟むことができる。次に、一方の手の指でつまみ部38を確保するとともに、他方の手の指で受け片34を確保し、相互に開蓋方向に引き離せば容易に開蓋を行うことができる。
本実施形態では、容器本体1に形成された受け片34は、変形を容易にするためにつなぎ部33を介して成形しているが、受け片34が小さい力で下向きに変形できるのであれば、つなぎ部33は省略することもある。また、本発明において必須の構成は、つまみ部38が受け片34の外周からはみ出さないことであるから、つまみ部38の外形と受け片34の外形を相似的に一致させる必要はなく、突状部35についても必要に応じて省略することもある。さらに、本実施形態はつまみ部を蓋体に形成し、受け片を容器本体に形成した場合について説明したが、これとは逆につまみ部を容器本体に、受け片を蓋体に形成することも本発明の範囲に含まれる。
なお、つまみ部38と受け片34には適宜多数の細かい凹凸39を設けるものとしているが、これはつまみ部38と受け片34の間に水滴などが入り込んだ場合に水滴によって双方がぴったりと張り付くことを避けることを目的の一つとしている。例えばつまみ部38と受け片34の間に隙間を形成するように成形すれば凹凸39を省略してもよい。ただし、指で摘んだ場合の滑り止めを期待する場合には凹凸39を設けることが好ましい。凹凸39の形状については特に限定しないが、例えばローレット状、ドット状、多数の縞状など、その機能を発揮できる形状であればよい。
ところで、図8および図10に示されるように、本実施形態では突状部35の両終端は受け片34まで徐々に下向き傾斜して連続している。このように構成した場合には、閉蓋作業時に容器本体1と蓋体2の位置がずれたときでも相互に回転させてつまみ部38を受け片34の正確な位置に調整する際に下向き傾斜が存在するためにスムーズに回転させることができる。逆にいえば、いったん位置合わせが行えた後はつまみ部38が突状部35の内壁で規制されるため、回転方向の力が働いた場合でも不用意に回転することはない。ただし、これらの関係は、容器本体1と蓋体2の嵌合部が回転方向においてどのような角度でも嵌合するような円形などの場合に機能するものである。
1 容器本体
2 蓋体
8 蓋体嵌合用フランジ
9 アール部
10 逆テーパ面
11 折り返し部
24 蓋体フランジ部
25 蓋体アール部
26 蓋体逆テーパ面
27 折り返し面
34 受け片
35 突状部
35 フランジ部
37 嵌合凸部
38 つまみ部
39 凹凸

Claims (4)

  1. 容器本体と蓋体とからなるシート成形の包装用容器であって、前記容器本体は底面と、この底面の周囲から立ち上がる壁面と、この壁面に対して外側に向けた蓋体嵌合用フランジ部を有し、前記蓋体嵌合用フランジ部からアール部を介して逆テーパ面が連続し、さらにこの逆テーパ面から外側に向けて折り返し部を設ける一方、前記蓋体は、天板と、この天板の周縁から下向きに連続する蓋体壁と、この蓋体壁の下縁部から外側に向けて拡開する蓋体フランジ部と、この蓋体フランジ部から蓋体アール部を介して蓋体逆テーパ面が連続し、さらにこの蓋体逆テーパ面から外側に向けて折り返し面を延長しており、この蓋体逆テーパ面の深さを前記容器本体の逆テーパ面の深さに対応させ、さらに、前記蓋体の折り返し面のカットエンドは前記容器本体の折り返し部の外周よりも外側に超えず、前記蓋体のカットエンドまたは容器本体の折り返し部の外周の一部から外側に向かって水平に膨出するつまみ部が形成される一方、容器本体または蓋体の外周の一部にはつなぎ部を介して前記つまみ部に対応する受け片が水平に膨出され、当該受け片は、前記つまみ部の外周よりも大きい外周を有するとともに、前記つなぎ部を介して前記つまみ部から相対的に離脱する方向に折れ曲がり可能に変形し、当該受け片の変形によって前記つまみ部を一方の手の指で確保するとともに、他方の手の指で前記受け片を確保し、これらつまみ部と受け片とを相互に引き離して開蓋を行うことを特徴とする包装用容器。
  2. つまみ部は平面状である請求項1記載の包装用容器。
  3. 受け片は、つまみ部に対応する平面と、当該平面の外周部で容器本体の外周縁を除いた部分にはつまみ部の厚さよりも高い突状部が形成された請求項1または2記載の包装用容器。
  4. つまみ部の平面及び/または受け片のつまみ部に対応する平面には多数の細かい凹凸を形成した請求項1~3のいずれか記載の包装用容器。
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