JP5536392B2 - 食品包装容器 - Google Patents

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本発明は、野菜や果物などの食品を包装する容器、中でも、エチレンガスを放出する食品を包装するのに好適なプラスチック製の食品包装容器に関する。
例えばメロン、葡萄、桃、苺等の果物や、ネギ、ホウレンソウ、きぬさや、ブロッコリー等の野菜(これらをまとめて「青果物」と称する)は、収穫後も呼吸をしており、エチレンガスを排出することが知られている。このエチレンガスは、一般的に老化ホルモンと言われ、細胞の老化や成熟に作用する。
よって、乾燥を防ぐために、収穫した青果物の密閉容器内に収容しておくと、青果物自身から発散したエチレンガスが容器内に溜まり、萎れたり、斑点を生じたり、黄ばんだり、悪臭を発生したりするなど、商品価値を低下させる原因となることがある。
そこで従来から、青果物自身から発散するエチレンガスが容器内に溜まらないように密閉収納する工夫が為されている。例えば特許文献1などには、蓋付きの合成樹脂製発泡容器内に、青果物から発生するエチレンガスを吸収する鮮度保持剤を具備すると共に、容器の一部に開口部を設け、当該開口部を酸素透過可能なシート部材によって閉鎖することが提案されている。
特開平11−46677号公報
本発明は、青果物の乾燥を防いで瑞瑞しさを維持するために、容器の密閉性を保持しつつも、青果物から発生するエチレンガスを容器外に適度に逃がすことができ、青果物を新鮮な状態で保存することができる、新たな食品包装容器を提供せんとするものである。
本発明は、容器本体と蓋体とを備え、容器本体は、食品収納部の上部に、本体側嵌合底部、本体側嵌合周壁部、本体側嵌合頂面部及び本体側嵌合折り返し部を備え、蓋体は、天面部、蓋体側嵌合周壁部、蓋体側嵌合頂面部及び蓋体側嵌合折り返し部を備え、上記本体側嵌合折り返し部において、本体側嵌合頂面部から距離を置いた下方位置から下方に凹陥溝部を設けてなる構成を備え、上記蓋体側嵌合周壁部は、上方に向かって窄まるように内倒させてなり、上記本体側嵌合周壁部は、長手方向中央部から隅部に向かい、上方に向かって窄まるように角度を変えながら内倒させてなる構成を備えた食品収納容器を提案する。
本発明の食品包装容器は、容器本体と蓋体との嵌合によって通常状態では密閉性を維持することができ、収納した食品の乾燥を防ぐことができる。その一方、容器本体の本体側嵌合折り返し部において、本体側嵌合頂面部から距離を置いて凹陥溝部を設けることにより、容器本体に蓋体を被着させた際に容器本体と蓋体とが密接しない部分を設けることができ、食品包装容器内の内圧が高まるとこの部分を通じてガスを外部に逃がすことができる。よって、通常状態では密閉性を保持することができる一方、青果物からエチレンガスが発生して食品包装容器内の内圧が高まると、凹陥溝部を設けた部分を介して容器外にガスを適度に逃がすことができるから、青果物を新鮮な状態で保存することができる。したがって、例えばネギやホウレンソウなどのエチレンガスを放出する青果物を収容しても、そのシャキシャキ感や瑞々しさを維持しつつ保存することができる。
本発明の実施例に係る食品包装容器の容器本体の一例を示す上面図である。 図1の側面図である。 本発明の実施例に係る食品包装容器の蓋体の一例を示す上面図である。 図1の断面図(肉厚省略)である。 容器本体と蓋体との嵌合構造の一例を説明するための部分分解断面図(肉厚省略)である。 容器本体と蓋体との嵌合構造の一例を説明するための部分断面図であり、(A)(B)は左右位置が異なる場所における部分断面図である。 (A)〜(C)はそれぞれ本体側嵌合周壁部の構成例を説明するための部分断面図(肉厚省略)である。 本体側嵌合周壁部において、その内倒角度θが左右位置によって異なる状態を説明するための図であり、(A)は上面図、(B)は(A)のX位置(中央部)における本体側嵌合周壁部の断面(肉厚省略)、(C)は(A)のY位置における本体側嵌合周壁部の断面(肉厚省略)、(D)は(A)のZ位置における本体側嵌合周壁部の断面(肉厚省略)を示した図である。 (A)及び(B)はそれぞれ本本体側嵌合部の構成例を説明するための部分断面図(肉厚省略)である。 凹陥溝部を説明するために、容器本体の一部を上面からみた斜視図である。 凹陥溝部を形成した部分の断面の一例を示した部分断面図である。 (A)は凹陥溝部を形成した部分の嵌合状態の一例を示し、(B)凹陥溝部を形成しない部分の嵌合状態の一例を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態の例について説明する。但し、本発明の範囲が以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
<本包装容器>
本実施形態に係る食品包装容器(「本包装容器」と称する)は、容器本体1と蓋体10とを着脱可能に備えたプラスチック製の食品包装容器である。
本包装容器の材質は、特に限定するものではない。例えば延伸ポリエステル、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A―PET)、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、延伸ポリスチレン、耐熱延伸ポリスチレン、ポリカーボネートおよびポリ乳酸など、透明性な合成樹脂を例示することができる。これらのうちの何れか、或いはこれらのうちの二種類以上の組み合わせからなるポリマーブレンド或いはコポリマーから形成することができる。
容器本体1及び蓋体10はいずれも、圧空乃至真空成形などのサーモフォーミング法により成形することができる。但し、このようなサーモフォーミング法に限定するものではなく、他の製法によって形成してもよい。
本包装容器は、図1−4に示すように、前述のように容器本体1と蓋体10とを備え、前者の容器本体1は、食品収納部2と、本体側嵌合底部4、本体側嵌合周壁部5、本体側嵌合頂面部6及び本体側嵌合折り返し部7からなる本体側嵌合部3と、鍔部8とを備え、後者の蓋体10は、天面部11、蓋体側嵌合周壁部12、蓋体側嵌合頂面部13、蓋体側嵌合折り返し部14及び鍔部15を備えており、図5及び図6に示すように、容器本体1の本体側嵌合周壁部5内に蓋体10の天面部11及び蓋体側嵌合周壁部12を嵌め入れると共に、本体側嵌合頂面部6及び本体側嵌合折り返し部7の外側に、蓋体側嵌合頂面部13及び蓋体側嵌合折り返し部14を被嵌させることにより、本包装容器内部が密閉状態とすることができるように構成されている。
<容器本体1>
容器本体1は、食品収納部2と、本体側嵌合底部4、本体側嵌合周壁部5、本体側嵌合頂面部6及び本体側嵌合折り返し部7からなる本体側嵌合部3と、鍔部8と、を備えている。但し、他の構成要素を備えていてもよい。
(食品収納部2)
食品収納部2は、容器底面部2aと容器周壁部2bとからなっている。
容器底面部2aは、上面視、長方形の四隅部が丸く形成されてなる形状を呈し、容器底面部2a内にはリブが設けられている。
但し、容器底部2aの形状は任意であり、例えば円形状であっても、その他の形状に形成することも可能である。また、容器底部2aにリブを設けることは任意である。
容器周壁部2bは、容器底部2aの周囲から立設され、容器底部2aと食品収納部2を形成している。
本例の容器周壁部2b内にはリブが設けられているが、リブを設けることは任意である。
(本体側嵌合底部4)
本体側嵌合底部4は、容器周壁部2bの上縁端部を外側水平に折曲して形成されており、食品収納部2の上縁部に略水平に適宜幅をもって略長方形状に周設されている。但し、形状は任意である。
(本体側嵌合周壁部5)
本体側嵌合周壁部5は、上記本体側嵌合底部4の周縁部から立設され、適宜高さをもって周設されている。
本体側嵌合周壁部5は、図5に示すように、上方に向かって窄まるように内倒状に形成されており、該本体側嵌合周壁部5内に蓋体10の天面部11及び蓋体側嵌合周壁部12を押し込むと、図6(A)に示すように、本体側嵌合周壁部5と蓋体側嵌合周壁部12とが嵌合するようになっている。
この際、上方に向かって窄まるように内倒状に形成する例としては、図7(A)に示すように、本体側嵌合周壁部5の基端部から内倒するように形成してもよいし、図7(B)に示すように、本体側嵌合周壁部5の途中部から内倒するように形成してもよいし、図示はしないが、本体側嵌合周壁部5の途中部から内倒角度を変えて内倒するように形成してもよいし、また、図7(C)に示すように、本体側嵌合周壁部5の途中部から内倒角度が徐々に変わる湾曲状に形成してもよい。
また、本体側嵌合周壁部5は、例えば図8(A)〜(D)に示すように、その内倒角度θが左右位置によって異なるように形成されている。すなわち、蓋体10を嵌合させた時に、図6(A)に示すように、本体側嵌合周壁部5と蓋体側嵌合周壁部12とが密接する部分と、図6(B)に示すように、本体側嵌合周壁部5と蓋体側嵌合周壁部12との間に隙間ができる部分と、ができるように形成されている。
この際、本体側嵌合周壁部5の内倒角度θが左右位置によって異ならせしめるように形成するには、例えば、本体側嵌合周壁部5を上面視略長方形状に周設する場合であれば、図8(A)〜(D)に示すように、長方形状の各辺を為す周壁5a、5b、5c、5dの中央部では略垂直に立設させ、中央部から左右に適宜距離離れた範囲内では、左右両側に行くにしたがって傾斜角度が大きくなるように形成することができる(θ´<θ´´<θ´´´)。
但し、この例は一例であって、周壁5a、5b、5c、5dの中央部を略垂直に立設する必要は必ずしもないし、また、中央部の傾斜角度を最も小さくしなくてもよい。また、逆に中央部の傾斜角度を最も大きくすることもできる。さらには、内倒角度θを異ならせしめる位置を別の場所に設けることも可能である。
また、容器の材質や大きさ、形状によっては、このように本体側嵌合周壁部5の内倒角度θが左右位置によって異なるように形成する必要はない。
(本体側嵌合頂面部6)
本体側嵌合頂面部6は、本体側嵌合周壁部5の上縁端部から外側に折曲形成されており、適宜な幅で平坦に或いは若干湾曲するように略長方形状に周設されている。但し、形状は任意である。
(本体側嵌合折り返し部7)
本体側嵌合折り返し部7は、本体側嵌合頂面部6の外縁部に連設されており、例えば図5に示すように、本体側嵌合頂面部6の外縁部から斜め下外側に傾斜する傾斜面部7aを連設し、傾斜面部7aの下側に、内折嵌合部7bを連設し、さらにその下側に垂下面部7cを連設し、さらにその下側に裾広がり部7dを連設するように形成することができる。
但し、図9(A)に示すように、本体側嵌合頂面部6の外縁部から垂下面部7cを連設するようにしてもよいし、また、本体側嵌合頂面部6の外縁部から裾広がり部7dを連設するようにしてもよい。さらにその他の形状に形成してもよい。
(凹陥溝部9)
本体側嵌合折り返し部7には、本体側嵌合頂面部6から垂直距離Lを置いた下方位置から下方に凹陥溝部9が設けられている。
凹陥溝部9は、例えば、本例のように、本体側嵌合頂面部6を略長方形状に周設する場合であれば、図10に示すように、本体側嵌合折り返し部7の4隅において、本体側嵌合頂面部6から垂直距離Lを置いた下方位置から下方に、図11の例で言えば、傾斜面部7aの途中から下端部にかけて、内側に凹んだ凹陥溝部9として、上面から見ると、楔状に容器内側に陥没した凹溝部の如く形成されている。
凹陥溝部9は、例えば本体側嵌合折り返し部7を略長方形状に周設する場合であっても、4隅に当たる位置以外の適宜箇所に設けることも可能である。例えば、本体側嵌合周壁部5が上面視略長方形状に周設されている場合、本体側嵌合折り返し部7の各辺部分内に設けることも可能である。但し、このように各辺部に設けると、強度が低下して変形し易くなり、密閉性を維持することが難しくなる可能性があるため、4隅に当たる位置に設けるのが好ましい。
また、例えば本体側嵌合折り返し部7を略円形状に周設する場合は、適宜間隔をおいて設ければよい。
さらにまた、凹陥溝部9を設ける数も適宜変更可能である。
凹陥溝部9は、傾斜面部7aの上端部、すなわち本体側嵌合頂面部6からどれ位下方位置Lから形成するかが一つのポイントであり、傾斜面部7aの上端部、すなわち本体側嵌合頂面部6から0.2mm〜1.5mm下方位置から形成するのが好ましく、特に0.5mm〜0.7mm下方位置から形成するのが好ましい。
なお、凹陥溝部9の下端部は、容器内のガスが凹陥溝部9を通じて逃げるように、本体側嵌合折り返し部7の下端部まで設けるのが好ましい。
(鍔部8)
鍔部8は、図1及び図5に示すように、本体側嵌合折り返し部7の下端縁部を外側水平に折曲して適宜幅張り出し、全体の外郭輪郭が長方形状を呈するように形成されており、図1に示すように、4隅部においては略三角形状に形成されている。
なお、鍔部8の形状及び大きさは任意であり、また、鍔部8を形成しなくてもよい。
<蓋体10>
蓋体10は、図3及び図4に示すように、天面部11、蓋体側嵌合周壁部12、蓋体側嵌合頂面部13、蓋体側嵌合折り返し部14及び鍔部15を備えている。但し、他の構成要素を備えていてもよい。
(天面部11)
天面部11は、容器本体1の本体側嵌合周壁部5内に嵌め入れることが可能な形状及び大きさに形成されている。すなわち、本例では、上面視長方形の四隅部が丸く形成されてなる形状に形成されており、内部には適宜リブが形成されている。
なお、天面部11にリブなどを設けることは任意である。また、通気孔などを設けることは可能であるが、密閉性を維持するためには設けることは好ましくない。
(蓋体側嵌合周壁部12)
蓋体側嵌合周壁部12は、天面部11の周縁部から立設され、上方に向かって窄まるように内倒状に形成されている。この際、蓋体側嵌合周壁部12が内倒する角度は、本体側嵌合周壁部5が内倒する最も大きな角度程度とするのが好ましい。
(蓋体側嵌合頂面部13)
蓋体側嵌合頂面部13は、本体側嵌合頂面部6を被嵌するように形成されており、蓋体側嵌合周壁部12の上縁端部から外側に折曲形成され、適宜な幅で平坦に或いは若干湾曲するように形成されている。
(蓋体側嵌合折り返し部14)
蓋体側嵌合折り返し部14は、本体側嵌合折り返し部7を被嵌するように形成されており、すなわち、図5に示すように、本体側嵌合折り返し部7の輪郭にほぼ沿った大きさ及び形状に形成されている。
(鍔部15)
鍔部15は、蓋体側嵌合折り返し部14の下端縁部から外側水平に適宜幅張り出し、全体の外郭輪郭が長方形状を呈するように形成されており、図3に示すように、4隅部においては、略三角形状の掴み部として形成されている。
なお、鍔部15の形状及び大きさは任意であり、また、鍔部15を形成しなくてもよい。
<嵌合状態>
図5に示すように、容器本体1と蓋体10とは、容器本体1の本体側嵌合周壁部5内に蓋体10の天面部11及び蓋体側嵌合周壁部12を押し込むと、図6(A)に示すように、蓋体10の天面部11の底部が本体側嵌合底部4に当接して支持され、蓋体側嵌合周壁部12と本体側嵌合周壁部5とが嵌まり込んで互いに係止される。と同時に、本体側嵌合頂面部6及び本体側嵌合折り返し部7の外側に、蓋体側嵌合頂面部13及び蓋体側嵌合折り返し部14を被嵌させることにより、図12(B)に示すように、本体側嵌合頂面部6と蓋体側嵌合頂面部13、本体側嵌合折り返し部7と蓋体側嵌合折り返し部14とがそれぞれ密接し、本包装容器内を密閉状態とすることができる。
この際、容器本体1の本体側嵌合折り返し部7に凹陥溝部9を設けてあるので、凹陥溝部9を設けた場所においては、図12(A)に示すように、本体側嵌合折り返し部7と蓋体側嵌合折り返し部14との間に密接してない空間、すなわち隙間が形成され、しかも、本体側嵌合頂面部6から僅かの垂直距離Lをおいて形成されるため、この部分の密接面積は僅かであるため、本収納容器内の内圧が高まると、この部分と凹陥溝部9を通じて内部のガスを逃がすことができる。よって、通常状態では、食品収納部2内を密閉状態に維持することはできる一方、内部の食品から発生したエチレンガスによって内圧が高まると、容器外にガスを逃がすことができ、エチレンガスが容器内に貯まらないようになっている。
また、本体側嵌合周壁部5は、上方に向かって窄まるように内倒状に形成され、且つ、その内倒角度が左右位置によって異なるように形成されているため、図6(B)に示すように、場所によって蓋体側嵌合周壁部12と本体側嵌合周壁部5との間に隙間が生じ、食品収納部2内の食品から発生したエチレンガスによって内圧が高まると、この隙間を通じても容器外側にガスを逃がすことができるようになっている。
よって、本包装容器によれば、通常状態では密閉性を保持することができ、収納した食品の乾燥を防いで瑞瑞しさを維持することができる一方、収納した青果物からエチレンガスが発生して内圧が高まると、凹陥溝部9や、本体側嵌合周壁部5と蓋体側嵌合周壁部12との密着圧力の弱い部分を通じて容器外にガスを逃がすことができる。よって、例えばネギやホウレンソウなどのエチレンガスを放出する青果物を収容しても、そのシャキシャキ感や瑞々しさを維持しつつ保存することができる。
なお、凹陥溝部9を設けると共に、本体側嵌合周壁部5の内倒角度が左右位置によって異なるように形成するのが好ましいが、いずれか一方でも、食品収納部2内において食品から発生したエチレンガスによって内圧が高まると容器外側にガスを逃がすことができるから、いずれか一方を設けるだけでもよい。
<用語の説明>
本発明において、「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」及び「好ましくはYより小さい」の意を包含するものとする。
また、本発明において、「X以上」(Xは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り、「好ましくはXより大きい」の意を包含し、「Y以下」(Yは任意の数字)と表現した場合、特にことわらない限り、「好ましくはYより小さい」の意を包含するものとする。
以下、実施例品と比較例品を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
(実施例品)
図1―4に示すように、食品収納部2(122mm×122mm×34mm)と、本体側嵌合底部4、本体側嵌合周壁部5、本体側嵌合頂面部6及び本体側嵌合折り返し部7からなる本体側嵌合部3と、鍔部8とを備えるように容器本体1を形成する一方、天面部11、蓋体側嵌合周壁部12、蓋体側嵌合頂面部13、蓋体側嵌合折り返し部14及び鍔部15を備えるように蓋体10を形成してある。
本体側嵌合周壁部5は、基端部から内倒するように形成するとともに、各周壁5a、5b、5c、5dの中央部における内倒傾斜角度θを0°とし、中央部から左右両側に行くに形成し、最大内倒傾斜角度θを3.5°となるように形成してある。
また、本体側嵌合折り返し部7の4隅において、本体側嵌合頂面部6から0.61mm下方位置から本体側嵌合折り返し部7の下端部まで、上面視V溝状の凹陥溝部9を形成してある。
(比較例品)
上記実施例品において、本体側嵌合周壁部5を一律で3.5°で内倒するように形成すると共に、凹陥溝部9を形成しない以外の点は、上記実施例品と同様に形成してある。
<冷蔵試験>
このような実施例品及び比較例品を、経過日数毎に開封して内容物を評価できるように、それぞれ複数用意し、それぞれの容器内にきざみねぎ45gを収納し、5℃で冷蔵保存した。内容物(きざみねぎ)の色、味、におい、形などを観察した。
(結果)
冷蔵保存して3日経過時点になると、内容物(きざみねぎ)からのガス発生により、比較例品の蓋体には膨らみが観察されたが、実施例品については、膨らみは観察されなかった。
冷蔵保存して4日経過時点になると、比較例品のきざみねぎは、ねぎ本来の香りが失われ、異臭が感じられ、ベトついているようにも感じられた。一方、実施例品のきざみねぎは、変化が無く鮮度を保っていた。
1 容器本体
2 食品収納部
3 本体側嵌合部
4 本体側嵌合底部
5 本体側嵌合周壁部5
6 本体側嵌合頂面部
7 本体側嵌合折り返し部
8 鍔部
9 凹陥溝部
10 蓋体
11 天面部
12 蓋体側嵌合周壁部
13 蓋体側嵌合頂面部
14 蓋体側嵌合折り返し部
15 鍔部

Claims (2)

  1. 容器本体と蓋体とを備え、
    容器本体は、食品収納部の上部に、本体側嵌合底部、本体側嵌合周壁部、本体側嵌合頂面部及び本体側嵌合折り返し部を備え、
    蓋体は、天面部、蓋体側嵌合周壁部、蓋体側嵌合頂面部及び蓋体側嵌合折り返し部を備え、
    上記本体側嵌合折り返し部において、本体側嵌合頂面部から距離を置いた下方位置から下方に凹陥溝部を設けてなる構成を備え
    上記蓋体側嵌合周壁部は、上方に向かって窄まるように内倒させてなり、上記本体側嵌合周壁部は、長手方向中央部から隅部に向かい、上方に向かって窄まるように角度を変えながら内倒させてなる構成を備えた食品収納容器。
  2. 上記凹陥溝部は、本体側嵌合頂面部から0.2mm〜1.5mm下方位置から形成することを特徴とする請求項1記載の食品収納容器。
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