JP7101415B2 - 果物収納容器、果物収納構造及び果物収納システム - Google Patents

果物収納容器、果物収納構造及び果物収納システム Download PDF

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Description

本発明は、果物を移送する際の収納容器及び果物収納構造に関し、特にイチジクやビワなどの小型で形状が球形から大きく外れる果物に適した収納容器、収納構造及び収納システムに関する。
近年、丈夫な皮に包まれた柑橘類は別にして、リンゴやナシなど中型以上の果物は主にポリオレフィンの発泡体で作られたネット状の緩衝材で1個ずつ包んで箱詰めされて輸送され、取り出されて店頭に陳列されている。
しかしながら、イチジクやビワなど小型のしかも形状が球形から大きく外れた果物は上記のような緩衝材で包むことは難しく、効率も悪い。従って、浅い角のとれた皿状の透明な容器に数個ずつ横に並べて詰め、上に透明なフィルムがかぶせられている。これを複数個ダンボール製などの箱に詰めて輸送され、輸送先の店頭で上記皿状の透明な容器毎に取り出され店頭に並べられている。しかし、このような包装方法では輸送中に果物同士がぶつかりあい、果物側面が他の果物の側面や容器の底部と接触することによって果物に傷がつき、変形し、味を落としてしまう。
このような不都合を解消するため、排気用の微細孔が設けられた包装材が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2005-73529号公報
しかしながら、包装材に排気用の微細孔を設けても、輸送中に果物同士がぶつかり合い、果物の側面や容器の底部と接触することにより果物に傷がつき、味を落とすという問題は解決されない。
本発明はかかる実情に鑑み、輸送中に果物同士がぶつかり合い、果物の側面や容器の底部と接触することにより果物に傷がつき、味を落とすという問題を解決するための果物の収納容器、収納構造及び収納システムを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、本発明の特徴は、下端の開口部から上方に向かって拡径する側壁部と該側壁部上端の開口部とからなる果物収納容器内に果物を収納してなる果物収納構造であって、
果物の全体が、その果軸を下端の開口部側に向けて果物収納容器内に収納されており、
下端の開口部に底部が形成されており、
果物が側壁部との当接のみによって支持されており、
果物がイチジクである、果物収納構造である。
本発明の更に別の特徴は、樹脂からなる上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、樹脂が透明である上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、紙又は紙と樹脂とのラミネート又は不織布からなる上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、側壁部の少なくとも一部に波板状の凹凸が設けられている上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、波板状の凹凸が水平方向又は上下方向又は斜め方向に設けられている上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、通気孔が設けられている上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、波板状の凹凸が設けられた側壁部の外側に突出した凸部分に通気孔が設けられている上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、側壁部が円筒形である上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、底部に波形状の凹凸が設けられている上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、上端の開口部に蓋体が被着されている上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、複数個が連設されている上記の果物収納容器である。
本発明の更に別の特徴は、フィルム又はシートの深絞り成形により形成されている上記の果物収納容器である。
本発明のに別の特徴は、上記の果物収納容器内に、1個の果物が収納されている上記の果物収納構造である。
本発明の更に別の特徴は、果物が側壁部に支持され、該果物が下端の開口部に到達していない上記の果物収納構造。
本発明の更に別の特徴は、上記の果物収納容器と支持枠体とからなり、前記支持枠体は支持部と該支持部を支える脚部とからなり、前記支持部には、前記果物収納容器を挿入可能な支持孔が穿設されており、該支持孔は前記果物収納容器の底部よりも大きく、側壁部上端の開口部よりも小さく形成され、前記果物収納容器が前記支持枠体の支持孔に挿入されている果物収納システムである。
本発明の更に別の特徴は、支持孔の縁部から、果物収納容器の側壁部周面に沿う形状のスカート部が垂設されている上記の果物収納システムである。
本発明の果物収納容器、果物収納構造及び果物収納システムによれば、果物が果物収納容器内に1個づつ個別に収納されているので果物同士がぶつかり合って傷がつくということがない。
また、果物が果物収納容器内に側壁部により支持され、該果物が下端の開口部に到達していない状態又は底部に接触していない状態に収納されるので、果物の下部が接触して傷みやすいという従前のトラブルが解消される。
更に、通気孔や通気路により果物同士が接触した部分にできる結露や、結露によりカビが生えることが防止されることにより、果物の美観や美味が保持され、果物の商品価値を保つことができる。
図1は本発明の果物収納容器の一例を示す断面図である。 図2は本発明の果物収納容器の他の例を示す断面図である。 図3は本発明の果物収納容器を複数個連設した一例を示す側面図である。 図4は本発明の果物収納容器の別の例を示す断面図である。 図5は本発明の果物収納容器の別の例を示す側面図である。 図6は本発明の果物収納容器の更に別の例を示す側面図である。 図7は本発明の果物収納容器の更に別の例を示す側面図である。 図8は本発明の果物収納容器の更に別の例を示す断面図である。 図9は本発明の果物収納容器の更に別の例を示す平面図である。 図10は本発明の果物収納容器の更に別の例を示す断面図である。 図11は本発明の果物収納容器の更に別の例を示す断面図である。 図12は本発明の果物収納容器の更に別の例を示す断面図である。 図13は本発明の果物収納容器の更に別の例を示す断面図である。 図14は本発明の果物収納システムにおける支持枠体の一例を示す斜視図である。 図15は本発明の図14に示した支持枠体を使用した果物収納システムの一例を示す断面図である。 図16は本発明の別の支持枠体を使用した果物収納システムの別の例を示す断面図である。
本発明における果物収納容器1は、下端の開口部2から上方に向かって拡径する側壁部3と該側壁部3の上端の開口部4とからなることを特徴としている。
図1に示すように、本発明の果物収納容器1は、下端の開口部2と側壁部3と該側壁部3の上端の開口部4とからなり、果物Fを収納する部分である。本発明の果物収納容器1は、図2に示すように、下端の開口部に底部2aを形成することができる。底部2aを設けることにより、下方からの異物の混入等により変形したり、傷が付くのを防止することができる。本発明の果物収納容器1は、1個でも良いし、図2に示すように、2個以上連設してもよい。
以下、主として、下端の開口部2に底部2aを形成した果物収納容器を例に挙げて説明する。
本発明において底部2aの大きさや形状は特に限定されず、収納する果物に応じて適宜設計すればよい。底部の形状については、図4に示すように、底部2aに波形状の凹凸を設ければ、果物が底部2aに当たった際にもクッションとなり、果物に傷が付きにくくなる。凹凸の向きや形状は特に限定されず、直線状の凹部と凸部が連続して設けられた形状(波板状)でもよいし、同心円状の凹部と凸部が連続した形状でもよい。
本発明において、側壁部3は、底部2aから上方に向かって拡径する形状とされる。例えば、底面が円形である場合は、側壁部3は上方に向かって拡径した円筒形となる。果物Fを本発明の果物収納容器1に収納すると、側壁部3は下方に向かっては縮径しているので、大きさの異なる果物であっても、途中で、即ち、大きい果物Fは側壁部3の比較的上方で側壁部3と当接して支持され、また、小さい果物Fは側壁部3の比較的下方で側壁部3と当接して支持され、果物Fが底部2aと接触しない状態で収納される。
従って、上方に向かって拡径する形状、即ち、下方に向かって縮径する形状の傾きは、収納する果物Fの大小を考慮して、大きいものから小さいものまで側壁部3に当接し支持され、果物が底部2aと接触しない状態で収納されるように設計される。このように設計することにより、1種類の果物収納容器を準備すればサイズが異なる果物に適用できるので効率的で且つ経済的である。
従来の収納容器のように、容器の底部に果物が接触する場合は、果物の全重力が果物の容器底部と接触する下部に掛かるため、この部分が変形したり、傷が付き易くなる。これに対し、本発明の収納容器では、果物は容器の底部に接触しないので、このような問題は生じない。また、底部を有しない収納容器の場合は、果物は段ボール箱等の底面に接触しないので、果物の下部の変形や傷は防止される。
側壁部3については、側壁部3の少なくとも一部、好ましくは果物Fと当接する部分の全部に波形状の凹凸が設けられることにより、凹凸がクッションとなり、果物Fに傷が付きにくくなる。また、凹凸により果物Fがしっかり保持されるため、ずり落ちしにくくなる。このため、保持される果物Fが潰れたり、傷ついたりしにくくなるので、商品価値が保たれる。
凹凸の形状は特に限定されないが、図5~図7に示すように、直線状の凹部と凸部が連続した形状(波板状)が好ましい。凹凸の方向は特に限定されないが、水平方向(図5参照)、上下方向(図6参照)、斜め方向(図7参照)が例示できる。特に凹凸の方向が上下方向や斜め方向である場合、内側から見て外方向に突出した凸部分が通気路となって良好な鮮度を保つとともに、果物Fから発散されて下方にたまったガスや水蒸気を上部に逃がし結露や結露によるカビの発生を防止しやすくなるので好ましい。
上記の果物収納容器は、果物Fを収納した後、果物Fの上部容器内に、又は容器の上部に、紙、フィルム、発泡樹脂シート等で簡易な蓋をして使用することもできるが、図8に示すように、上端の開口部4に蓋体5を被着させることも可能である。蓋体5は開口部4に比較的弱い力で開封できるように(易開封性)被着されていると、中身の果物Fが取り出しやすいので好ましい。易開封手段としては、ジッパー(ミシン目)、ノッチ(切り込み)の他、ヒートシールによりイージーピーラブル(易剥離性)な接着等が挙げられる。ヒートシールにより接着する場合は、必要に応じ、コロナ放電処理、火炎処理、アンカーコート処理等を施すことも可能である。
開口部4に蓋体5を被着させる場合、図9に例示したように、摘み部5aを設けるのが好ましい。図9では蓋体5の少なくとも一部に、指でつまみ易い形状の張り出しを設け、摘み部5aとされている。このようにすれば、蓋体5を取り外すときにはこの摘み部5aを持って上方に引っ張って除去することができる。また、開口部4の外周に同心円上に張り出させて摘み部としてもよい。尚、図8において、蓋体5は一部開いた状態を示している。
本発明の果物収納容器1には、果物Fから発散するガスや水蒸気を容器外に排出するための通気孔6を設けることが好ましい。通気孔6を設ける位置は特に限定されず、底部2a、側壁部3及び蓋体5の少なくとも1つに設けられる。
底部2aに凹凸を設けた場合は、図10に示したように、内側から見て外方向に突出した凸部分2bに通気孔6を設けてもよいし、側壁部3に凹凸を設けた場合は、図11に示したように、側壁部3の内側から見て外方向に突出した凸部分3aに通気孔6を設けてもよい。このように通気孔6を設けることにより、果物Fと底部2a又は側壁部3の間に外方向に突出した凸部分2b又は3aに相当する隙間で形成され、この隙間がガスや水蒸気の通路となるので好ましい。
本発明の果物収納容器1は、下端の開口部2や底部2aから上方に向かって直線状に拡径する場合に限られず、図12、図13に示すように、途中で拡径の度合が異なっていてもよい。図12の果物収納容器1は、下端の開口部2から途中まで大きく拡径した後、緩やかに拡径した側壁部3からなる。図13の果物収納容器1は、図12に示した果物収納容器1の下端の開口部に底部2aが設けられるとともに、上端の開口部4に蓋体5が形成されている。
図12、図13に示す果物収納容器1では、1箇所で屈曲した側壁部3を有する例を示したが、必要に応じ、複個数箇所で屈曲した側壁部3としてもよい。
このような屈曲した側壁部を有する果物収納容器1に収納された果物は、屈曲部の上部と下部との2箇所で側壁部で支持されるため、果物に掛かる力が分散され傷みが防止されるとともに、屈曲部に形成される果物と側壁部内側との隙間が通気孔となり果物の鮮度が維持される。
本発明の果物収納容器1には、果物Fが1個づつ個別に収納される。果物Fが側壁部3に支持され、該果物Fが底部2aに接触しないように収納されるのが好ましい。底部2aを有しない収納容器の場合は、段ボール箱等の底面と接触しないように収納される。収納される果物Fは特に限定されないが、特に、果肉が柔らかく輸送中や取り扱い中に傷が付きやすいイチジクやビワが好適である。イチジクやビワは、果軸(果実を支える茎の部分)を底部2a側に向けて収納される。
本発明の果物収納容器は、支持枠体とともに使用して果物収納システムとすることもできる。
支持枠体7は、図14に示す例では、支持部7aと該支持部7aを支える脚部7dとからなり、前記支持部7aには、上記の果物収納容器1を挿入可能な支持孔7bが穿設されており、該支持孔7bは前記果物収納容器1の底部よりも大きく、側壁部3の上端部よりも小さく形成されている。
本発明において、支持部7aの形状は特に限定されないが、保管、陳列又は輸送のしやすさを考慮すれば、図14に示すように、外形が矩形の板状とするのが好ましい。
この支持部7aには支持孔7bが穿設されており、この支持孔7bの中に果物収納容器1を挿入するように構成されている。
支持孔7bは果物収納容器1の底部2a(又は下端の開口部2)よりも大きく、側壁部3の上端部よりも小さく形成されているため、支持孔7bに果物収納容器1を挿入すると、果物収納容器1が途中で支持孔7bに係合し、図15に示すように、支持孔7bから果物収納容器1が懸垂した形態となる。このように、果物収納容器1は支持孔7bに懸垂した状態であるため、例えば輸送中に振動が加わった場合、収納容器1が支持孔7b内を上下動することにより振動による衝撃が吸収され、その結果、収納容器1内の果物へ直接衝撃が伝わるのが緩和される。図15では、収納容器1の蓋体を被着したフランジ部が支持部7aの上面に接触していないが、接触するように懸垂させてもよい。
なお、単に支持孔7bから果物収納容器1を懸垂しただけでは、輸送の際に果物収納容器1が左右に揺動することがあり、不安定になる場合がある。そこで、輸送の際でも果物収納容器1を安定して支持するために、支持孔7bの縁部から、果物収納容器1を支持するためのスカート部7cを垂設することができる。具体的には、例えば図16に示すように、スカート部7cを果物収納容器1の側壁部3の周面に沿う形状とすればよい。
本発明の支持枠体7には、前記支持部7aを支えるための脚部7dが設けられている。脚部の形状は特に限定されないが、図14~図16に示した例では矩形の支持部7aの対向する2辺に設けられている。必要に応じ、支持部7aの3辺又は4辺に設けてもよく、また、支持部7aの四隅から垂設される4本の棒状部材を脚部としてもよい。
本発明の果物収納容器の材質は特に限定されず、合成樹脂、紙、紙と合成樹脂のラミネート、不織布等が使用できる。また、容器本体と蓋体を同じ素材で製造してもよいし、別々の素材で製造してもよい。
合成樹脂としては特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド(ナイロン)樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられ、特に、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂は透明性が高く、内容物が確認でき、また剛性が高く深絞り成形性に優れている点でフィルムやシートからの容器への成形が便利である。また、ポリ乳酸樹脂、ポリブチレンサクシネート、ポリアミド11、ポリヒドロキシ酪酸等の生分解性プラスチックやバイオマスプラスチック等も使用可能である。
紙としては特に限定されないが、クラフト紙、上質紙、パーチメント紙、グラシン紙等が挙げられる。これらの素材は、酸素透過性、二酸化炭素透過性やガスバリアー性、湿気バリアー性等を勘案して採用することができる。
本発明の果物収納容器1は、フィルムやシートを深絞り成形により、特に、果物収納容器の複数個を深絞り成形により形成するのが好ましい。シートとしては発泡ポリスチレン等の発泡シートを使用すると素材自体のクッション性により果物が保護されるので好ましい。紙と樹脂とのラミネートの場合は、紙側、樹脂側のいずれを果物収納容器1の内側(又は外側)としてもよい。
本発明の果物収納容器1において、底部2a、側壁部3、蓋体5の少なくとも1つを透明樹脂とすれば、果物収納容器1内の果物Fの種類や状態を容易に視認できるため好都合である。
本発明の支持枠体7の材質は特に限定されず、上記した樹脂、紙、紙と合成樹脂のラミネート等が挙げられる。樹脂は発泡樹脂が軽量性の面で好適で、紙は段ボール紙、樹脂をラミネートしたプラスチック段ボール紙、プラスチック段ボール等が好適である。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、これらは本発明を制限するものではない。
実施例1
今年8月収穫の淡路産のイチジク(品種:桝井ドーフィン;サイズ:L又は2Lで最大直径約60mm)12個を1個ずつ透明ポリスチレン製カップ状容器:上端開口部の直径約70mm、下端開口部の直径約50mm、深さ約65mm、空間容積約135mlで下端開口部に底部を設けた図2に示す果物収納容器1に果物の軸部が底側になるように収納した。このイチジクを収納した容器12個を図12に示す支持枠体に嵌めてダンボール製の箱に入れ、JIS-Z-0232:2004に従い、ランダム振動試験器を用いて60分間の包装貨物-振動試験(縦方向のみ加振)を実施した。結果は、イチジクに変形や表面の傷もなく包装効果に優れていることが分かった。
実施例2
実施例1の容器の上端開口部に透明ポリスチレン製の蓋体を取り付けた図8に示す果物収納容器にイチジク24個を1個ずつ収納し、この容器24個を図16に示す支持枠体に嵌めてダンボール製の箱に入れ、同様の包装貨物-振動試験を実施した。結果は、イチジクに変形や表面の傷もなく包装効果に優れていることが分かった。
実施例3
実施例1と同様のイチジクを収納した容器をダンボール製の箱に入れ、コンテナ貨物として温度1℃で約4日間の船舶輸送試験を行った。輸送後の結果は、イチジクに変形や表面の傷もなく包装効果に優れていた。
実施例4
実施例2と同様のイチジクを収納した容器をダンボール製の箱に入れ、コンテナ貨物として温度1℃で約4日間の船舶輸送試験を行った。輸送後の結果は、イチジクに変形や表面の傷もなく包装効果に優れていた。
比較例
現行の方法に従って、実施例で用いたイチジク6個入りポリエステル製ケース2つにイチジク12個を収納しダンボール製の箱に入れ、上記実施例1と同様の振動試験を実施した。結果は、イチジクの表皮が擦れ、果物側部に擦り傷が見られ、特に果物の軸部が当る果物側部では表皮の破損が著しかった。
叙上のとおり、本発明の果物収納容器、果物収納構造及び果物収納システムによれば、果物が果物収納容器内に個別に収納されているので果物同士がぶつかり合ったり擦れることにより傷が生じるということがない。
また、果物が果物収納容器内に側壁部により当接支持され、底部に、又は底部を有しない場合は、段ボール箱等の底面に接触しない状態に収納されているので、果物の接触する部分が傷みやすいというトラブルが解消される。
更に、果物同士が接触した部分にできる結露や結露によりカビが生えることが防止されることにより、果物の美観や美味が保持され、果物の商品価値を保つことができる。
1 果物収納容器
2 開口部(下端)
2a 底部
2b 凸部分
3 側壁部
3a 凸部分
4 開口部(上端)
5 蓋体
5a 摘み部
6 通気孔
7 支持枠体
7a 支持部
7b 支持孔
7c スカート部
7d 脚部
F 果物

Claims (9)

  1. 下端の開口部から上方に向かって拡径する側壁部と該側壁部上端の開口部とからなる果物収納容器内に果物を収納してなる果物収納構造であって、
    果物の全体が、その果軸を下端の開口部側に向けて果物収納容器内に収納されており、
    下端の開口部に底部が形成されており、
    果物が側壁部との当接のみによって支持されており、
    果物がイチジクである、果物収納構造。
  2. 果物収納容器が樹脂から構成されている、請求項1に記載の果物収納構造。
  3. 果物収納容器が、紙、紙と樹脂とのラミネート、または不織布から構成されている、請求項1に記載の果物収納構造。
  4. 側壁部の果物と当接する部分に波板状の凹凸が設けられている、請求項1からのいずれかに記載の果物収納構造。
  5. 側壁部が円筒形を有する、請求項1からのいずれかに記載の果物収納構造。
  6. 上端の開口部に蓋体が被着されている、請求項1からのいずれかに記載の果物収納構造。
  7. 複数個の果物収納容器が連設されている、請求項1からのいずれかに記載の果物収納構造。
  8. 請求項1からのいずれかに記載の果物収納構造と支持枠体とからなり、
    前記支持枠体は支持部と該支持部を支える脚部とからなり、前記支持部には、前記果物収納構造の果物収納容器を挿入可能な支持孔が穿設されており、該支持孔は該果物収納容器の底部よりも大きく、側壁部上端の開口部よりも小さく形成され、
    該果物収納容器が前記支持枠体の支持孔に挿入されている、果物収納システム。
  9. 支持孔の縁部から、果物収納容器の側壁部周面に沿う形状のスカート部が垂設されている、請求項に記載の果物収納システム。
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