JP2018104063A - 果菜類輸送容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送時等における振動が大きい場合であっても傷みやすい果菜類が損傷することを抑制できるとともに、材料コスト、収納コスト、及び輸送コスト等の増大を抑制して安価で普及しやすい果菜類輸送容器を提供する。【解決手段】上面が開口した発泡合成樹脂製容器本体2と、容器本体2の上面開口を塞ぐ発泡合成樹脂製蓋体3とからなる。容器本体2は、傷みやすい果菜類Sを収容した、外周縁にフランジ部F1,F2を有する有底上面開口容器Pの複数が宙吊り状態になるように、フランジ部F1,F2を下方から支持する、側壁内面の段部6、及び側壁内面から内方へ延びる仕切壁7を備える。蓋体3は、容器Pのフランジ部F1,F2を段部6の上方から押さえる容器内周押え部10A、及び容器Pのフランジ部F1,F2を仕切壁7の上方から押さえる容器中央押え部10Bを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、傷みやすい果菜類を有底上面開口容器に詰めた状態で輸送する輸送容器に関する。
イチゴ、イチジク、桃等の傷みやすい果菜類を、単体で市販されている、最も安価な外周縁にフランジ部を有する有底上面開口容器(特許文献1:果菜類用トレー101、特許文献2:パックP、特許文献3:パック詰めトレーT、特許文献4:ソフトパックC)に詰めた状態(以下、この状態の前記有底上面開口容器及び前記果菜類を「パック詰め果菜類」という)で輸送する果菜類輸送容器がある(例えば、特許文献1〜4参照)。
特許文献1及び2の果菜類輸送容器は、パック詰め果菜類を、段ボール製の包装箱やトレーを用いて宙吊り状にして輸送するものである。
特許文献3及び4の果菜類輸送容器は、パック詰め果菜類を、発泡合成樹脂製の容器を用いて宙吊り状にして輸送するものである。
また、前記果菜類を専用の有底上面開口容器に詰めた状態で輸送する果菜類輸送容器がある(例えば、特許文献5参照)。
特許文献5の果菜類輸送容器は、専用の有底上面開口容器の上面開口部に、収納凹部が形成された柔軟な合成樹脂フィルムを張設し、前記収納凹部に前記果菜類を収納して柔軟な弾性シートで被覆し、前記有底上面開口容器及び前記弾性シートを蓋板で一体に接合することにより、前記果菜類を宙吊り状にして輸送するものである。
特開2005−015046号公報 特開2006−089062号公報 特開2015−040050号公報 特開2016−196319号公報 特開2013−001413号公報
特許文献1〜5のような果菜類輸送容器は、傷みやすい果菜類を宙吊りした状態で収容することから、容器の底から振動が伝わらないので、前記果菜類の損傷を抑制する一定の効果を奏する。
また、特許文献1〜4のような果菜類輸送容器は、単体で市販されている、最も安価な外周縁にフランジ部を有する有底上面開口容器、及び段ボール製又は発泡合成樹脂製の容器を用いるので、材料コスト、収納コスト、及び輸送コスト等を低減できる。
しかしながら、前記有底上面開口容器のフランジ部を下方から支持することにより宙吊り状にしており、前記有底上面開口容器を上方から押さえる部材が無いので、輸送時等における振動の大きさによっては、外側の果菜類輸送容器に対して内側のパック詰め果菜類が分離して上方へ移動してから落下する等、輸送容器内でパック詰め果菜類が踊ってしまうことがある。それにより、パック詰め果菜類に衝撃が加わって前記果菜類が損傷する場合がある。
よって、輸送時等における振動が大きい場合であっても傷みやすい果菜類の損傷を抑制できるようにするという観点で見ると改良の余地がある。
また、特許文献1及び2のような段ボール製の包装箱やトレーを用いた果菜類輸送容器は、組立作業に手間が掛かる。
特許文献5のような果菜類輸送容器は、柔軟な弾性シートの収納凹部に収納した前記果菜類を上方から弾性シートで押さえた状態で、専用の有底上面開口容器及び弾性シートを蓋板で一体に接合している。それにより、輸送時等における振動が大きい場合であっても輸送容器内で前記果菜類が踊ることがないので、前記果菜類の損傷を抑制する効果が大きくなる。
しかしながら、特許文献5のような果菜類輸送容器の構造は、専用の有底上面開口容器を用いていること、柔軟な合成樹脂フィルムに収納凹部を形成するように塑性変形させる加工を行う必要があること、柔軟な弾性シート及び蓋板が必要であること等から、材料コスト、収納コスト、及び輸送コスト等が増大する。
よって、特許文献5のような果菜類輸送容器は高価であるため、大粒で特別に高価な品種のイチゴ等の輸送には採用されているが、一般的なイチゴ等の輸送には採用されていない。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、輸送時等における振動が大きい場合であっても傷みやすい果菜類が損傷することを抑制できるとともに、材料コスト、収納コスト、及び輸送コスト等の増大を抑制して安価で普及しやすい果菜類輸送容器を提供する点にある。
本発明に係る果菜類輸送容器は、前記課題解決のために、上面が開口した発泡合成樹脂製容器本体と、
前記容器本体の上面開口を塞ぐ発泡合成樹脂製蓋体と、
からなり、
前記容器本体は、
傷みやすい果菜類を収容した、外周縁にフランジ部を有する有底上面開口容器の複数が宙吊り状態になるように、前記フランジ部を下方から支持する、
側壁内面の段部、及び側壁内面から内方へ延びる仕切壁を備え、
前記蓋体は、
前記有底上面開口容器のフランジ部を前記段部の上方から押さえる容器内周押え部を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、容器本体が例えば型内発泡で成形された発泡合成樹脂製の一体物であるので、容器本体の組立作業は不要である。
その上、傷みやすい果菜類を収容した有底上面開口容器のフランジ部を、側壁内面の段部の上方から蓋体に備えた容器内周押え部により押さえるので、果菜類輸送容器内における有底上面開口容器の上下動を抑制できる。
よって、輸送時等における振動が大きい場合であっても、果菜類輸送容器内でパック詰め果菜類が踊ってしまうことを抑制できるので、傷みやすい果菜類に加わる衝撃を緩和して損傷を抑制する効果が大きくなる。
その上さらに、上述の発泡合成樹脂製容器本体及び蓋体により輸送容器を構成するため、輸送時等における有底上面開口容器の上下動を抑制できることから、前記果菜類を詰める容器として、単体で市販されている、最も安価な外周縁にフランジ部を有する有底上面開口容器を使用できるとともに、前記果菜類を1段で平積みすることは勿論のこと、複数段にバラ詰め(市場では石垣積みと称する)することも可能なので、特許文献5のような高価な専用の有底上面開口容器等を用いる必要がなく、材料コスト、収納コスト、及び輸送コスト等を大幅に低減できる。
その上、発泡合成樹脂製の容器本体及び蓋体は弾力性があり衝撃吸収性に優れるので、傷みやすい果菜類の損傷を抑制する効果がさらに大きくなる。
その上さらに、発泡合成樹脂製の容器本体及び蓋体は断熱性に優れるので、容器内に予冷済みのパック詰め果菜類を収納すること、及び/又は保冷材を収納することにより、傷みやすい果菜類の品質劣化を抑制できる。
ここで、前記容器本体の平面中央部に位置して前記仕切壁と繋がる中央支持部と、前記蓋体の平面中央部から垂下する中央垂下部とを凹凸嵌合する凹凸嵌合部を備え、
前記中央垂下部の前記凹凸嵌合部の周りに、前記有底上面開口容器のフランジ部を前記仕切壁の上方から押さえる容器中央押え部を備えるのが好ましい実施態様である。
このような構成によれば、蓋体に備えた容器内周押え部により側壁内面の段部の上方から前記有底上面開口容器のフランジ部を押さえながら、さらに蓋体に備えた容器中央押え部により仕切壁の上方から前記有底上面開口容器のフランジ部を押さえるので、果菜類輸送容器内での有底上面開口容器の上下動を抑制する効果がより大きくなる。
その上、弾性変形しやすい容器本体及び蓋体の平面中央部で、容器本体の中央支持部及び蓋体の中央垂下部が凹凸嵌合する。よって、容器本体と蓋体とが離反する方向への弾性変形を抑制しながら、容器本体と蓋体とがより強固に連結されるので、果菜類輸送容器内での有底上面開口容器の上下動を抑制する効果がより一層大きく確実になる。
また、前記容器本体及び前記蓋体は平面視正方形状であり、
前記有底上面開口容器は平面視長方形状であり、
四つの前記有底上面開口容器を、当該容器の平面視角部が前記容器本体の平面視隅部に沿い、隣り合う一対の当該容器において、一方の長辺フランジ部が他方の短辺フランジ部に対向した状態で前記容器本体内に配置できるように、前記容器本体内に前記仕切壁を備えるのがより好ましい実施態様である。
このような構成によれば、果菜類輸送容器が平面視正方形状であるので、当該容器を積み卸す際に使用する平面視正方形状のパレットのサイズに適合させやすく、パレットへの積載が容易になる。
その上、容器本体が前記中央支持部を備え、蓋体が、前記中央支持部に凹凸嵌合する前記中央垂下部、及び前記容器中央押え部を備えた構成である場合において、四つの有底上面開口容器を容器本体内に配置した状態で、当該容器の間の中央スペースに前記中央支持部を設けることができるので、容器本体内のスペース効率を向上できる。そして、蓋体に備えた前記容器内周押え部及び前記容器中央押え部により、四つの有底上面開口容器のフランジ部の四隅を効率良く押さえることができるので、果菜類輸送容器内での有底上面開口容器の上下動を抑制する効果がより一層大きくなる。
さらに、前記有底上面開口容器のフランジ部を下方から支持する、前記容器本体の前記段部及び前記仕切壁の上面に、外周縁に近づくしたがって下方傾斜する前記フランジ部を掛止できる、凸部又は凸条部を設けてなるのがより一層好ましい実施態様である。
このような構成によれば、容器本体の段部及び仕切壁の上面の凸部又は凸条部に、有底上面開口容器の外周縁に近づくしたがって下方傾斜するフランジ部を掛止できるので、容器本体に有底上面開口容器をより安定した状態で保持できる。
その上、蓋体の容器内周押え部、又は蓋体の容器内周押え部及び容器中央押え部で、前記フランジ部を上方から抑えた際における、前記フランジ部の変形や割れを防ぐことができる。
以上のように、本発明に係る果菜類輸送容器によれば、主に以下に示すような効果を奏する。
(1)傷みやすい果菜類を収容した有底上面開口容器のフランジ部を、側壁内面の段部の上方から蓋体に備えた容器内周押え部により押さえるので、果菜類輸送容器内における有底上面開口容器の上下動を抑制できる。
(2)さらに蓋体に備えた容器中央押え部により仕切壁の上方から前記有底上面開口容器のフランジ部を押さえる構成では、果菜類輸送容器内での有底上面開口容器の上下動を抑制する効果がより大きくなる。
(3)よって、輸送時等における振動が大きい場合に果菜類輸送容器内でパック詰め果菜類が踊ってしまうことを抑制できるので、傷みやすい果菜類に加わる衝撃を緩和して損傷を抑制する効果が大きくなる。
(4)発泡合成樹脂製容器本体及び蓋体により輸送容器を構成するとともに、前記果菜類を詰める容器として、単体で市販されている、最も安価な外周縁にフランジ部を有する有底上面開口容器を使用できるので、特許文献5のような高価な専用の有底上面開口容器等を用いる必要がなく、前記果菜類の平積みや石垣積みも可能となり、材料コスト、収納コスト、及び輸送コスト等を大幅に低減できる。
本発明の実施の形態に係る果菜類輸送容器の容器本体にパック詰め果菜類を収容した後、蓋体でもって閉蓋した状態を示す斜視図である。 同じく平面図である。 (a)は図2におけるX1−X1断面図、(b)は図2におけるX2−X2断面図である。 容器本体及び蓋体、並びに有底上面開口容器を示す分解斜視図である。 (a)は容器本体を上方から見た斜視図、(b)は容器本体を下方から見た斜視図である。 蓋体を下方から見た斜視図である。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
傷みやすい果菜類は、例えば、イチゴ、イチジク、桃等であり、以下の実施の形態では傷みやすい果菜類がイチゴである場合を示す。
なお、本明細書において、果菜類輸送容器を水平面に置いた状態を基準として上下方向を定義する。
<果菜類輸送容器>
図1の斜視図、図2の平面図、図3(a)の図2におけるX1−X1断面図、及び図3(b)の図2におけるX2−X2断面図、並びに図4の分解斜視図に示すように、本発明の実施の形態に係る果菜類輸送容器1は、平面視正方形状の上面が開口した容器本体2と、容器本体2の上面開口2Aを塞ぐ、平面視正方形状の蓋体3とからなる。
果菜類輸送容器1が平面視正方形状であるので、当該容器を積み卸す際に使用する平面視正方形状のパレットのサイズに適合させやすく、パレットへの積載が容易になる。
ここで、容器本体2及び蓋体3は、軽量であるとともに断熱性に優れた、発泡ポリスチレン系樹脂、発泡ポリエチレン系樹脂、発泡ポリプロピレン系樹脂等の発泡ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン変性発泡ポリエチレン等のポリスチレン変性発泡ポリオレフィン系樹脂、硬質発泡ウレタン系樹脂等の発泡合成樹脂製であり、主にコスト面から発泡ポリスチレンが好ましい。
容器本体2及び蓋体3を発泡合成樹脂製にすることにより、容器本体2及び蓋体3は弾力性があり衝撃吸収性に優れるので、傷みやすい果菜類の損傷を抑制する効果が大きくなる。
その上、発泡合成樹脂製の容器本体2及び蓋体3は断熱性に優れるので、果菜類輸送容器1内に予冷済みのパック詰め果菜類を収納すること、及び/又は保冷材を収納することにより、傷みやすい果菜類の品質劣化を抑制できる。
<容器本体>
図5(a)及び図5(b)の斜視図に示すように、容器本体2は、側壁4,4,…及び底板5を備え、側壁4,4,…の内面に段部6,6,…を備えるとともに、側壁4,4,…の上端部に係合段部2Bを備える。
また、容器本体2は、側壁4,4,…から内方へ延びる仕切壁7,7,…、仕切壁7,7,…と繋がる中央支持部8を平面中央部に備えるとともに、中央支持部8はその中央部に、凹凸嵌合部Aである嵌合凹部8Aを備える。
さらに、容器本体2は、内部空間と外部を連通する通気口Bである、側壁4,4,…の下部に位置する側壁下部貫通穴11,11,…、及び仕切り壁7,7,…の下部に位置する仕切壁下部底板貫通穴12,12,…を備える。
<蓋体>
図4及び図6の斜視図に示すように、蓋体3は、外周下部に係合段部3Aを備え、平面中央部から垂下する中央垂下部9を備えるとともに、中央垂下部9はその中央部に、凹凸嵌合部Aである嵌合凸部9Aを備える。
また、蓋体3は、係合段部3Aの内方に容器内周押え部10Aを備えるとともに、中央垂下部9の嵌合凸部9Aの周りに容器中央押え部10B,10B,…を備える。
さらに、蓋体3は、内部空間と外部を連通する通気口Bである、蓋体貫通穴13,13,…を備える。
<有底上面開口容器>
図3(a)及び図3(b)の断面図、並びに図4の分解斜視図に示すように、傷みやすい果菜類であるイチゴS,S,…を収容する有底上面開口容器Pは、平面視長方形状であり、ポリエチレンテレフタレート(PET)又は発泡ポリエチレン(EPE)等の合成樹脂製で、単体で市販されているものである。
有底上面開口容器Pは、その外周縁に、長辺フランジ部F1,F1及び短辺フランジF2,F2からなるフランジ部Fを有する。なお、有底上面開口容器Pのフランジ部F(長辺フランジ部F1、短辺フランジF2)は、図3(a)及び図3(b)のように、外周縁に近づくしたがって下方傾斜する形状を有する。
容器Pには、例えば図示しないウレタンシートを敷き、図3(a)及び図3(b)に示すようにイチゴS,S,…を収容し、全体をセロハンフィルムCで被っているので、容器Pと容器P内に収容されたイチゴS,S,…は軽く押圧され相互に移動や摺動等が大略抑制された状態になる。
<容器本体内における有底上面開口容器の配置>
図4に示すように、本実施の形態では、例えば容器本体2内に四つの有底上面開口容器P,P,…を収容できる。すなわち、四つの有底上面開口容器P,P,…を、当該容器Pの平面視角部Dが容器本体2の平面視隅部Eに沿い、隣り合う一対の当該容器P,Pにおいて、一方の長辺フランジ部F1が他方の短辺フランジ部F2に対向した状態で容器本体2内に配置できるように、容器本体2内に仕切壁7,7,…を備えている。
それにより、四つの有底上面開口容器P,P,…を容器本体2内に配置した状態で、当該容器P,P,…の間の中央スペースに中央支持部8を設けることができるので、容器本体2内のスペース効率が向上する。
<輸送容器内におけるパック詰め果菜類の状態>
図3(a)及び図3(b)に示すように、イチゴS,S,…を収容した有底上面開口容器P,P,…を容器本体2内に収容し、容器本体2の係合段部2Bに蓋体3の係合段部3Aを係合した状態では、容器本体2の嵌合凹部8Aに蓋体3の嵌合凸部9Aが嵌合する。
このように輸送容器1内にパック詰め果菜類を収容した状態において、容器Pのフランジ部F(長辺フランジ部F1,短辺フランジF2)は、段部6及び仕切壁7の上側に位置し、段部6,6,…及び仕切壁7,7,…により支持された容器P,P,…は宙吊り状態になっている。
<有底上面開口容器の上下動を防止する構成>
図3(a)及び図3(b)に示すように、イチゴS,S,…を収容した有底上面開口容器P,P,…は、フランジ部F(長辺フランジ部F1,短辺フランジF2)が、段部6,6,…の上方から容器内周押え部10Aにより押さえられるとともに、仕切壁7,7,…の上方から容器中央押え部10B,10B,…より押さえられる。それにより、果菜類輸送容器1内におけるパック詰め果菜類の上下動を抑制できる。
その上、図3(a)及び図6にように蓋体3に備えた容器内周押え部10A及び容器中央押え部10B,10B,…により、四つの有底上面開口容器P,P,…のフランジ部Fの四隅を効率良く押さえることができるので、果菜類輸送容器1内でのパック詰め果菜類の上下動を抑制する効果が大きくなる。
よって、輸送時等における振動が大きい場合であっても、果菜類輸送容器1内でパック詰め果菜類が踊ってしまうことを抑制できるので、傷みやすい果菜類に加わる衝撃を緩和して損傷を抑制する効果が大きくなる。
その上さらに、弾性変形しやすい容器本体2及び蓋体3の平面中央部で、容器本体2の中央支持部8及び蓋体3の中央垂下部9は、凹凸嵌合部Aである嵌合凹部8A及び嵌合凸部9Aが凹凸嵌合する。よって、容器本体2と蓋体3とが離反する方向への弾性変形を抑制しながら、容器本体2と蓋体3とがより強固に連結されるので、果菜類輸送容器1内でのパック詰め果菜類の上下動を抑制する効果がより一層大きく確実になる。
<容器本体の形状の変形例>
図3(a)及び図3(b)の断面図において、有底上面開口容器Pのフランジ部F(長辺フランジ部F1、短辺フランジF2)を下方から支持する、容器本体2の段部6及び仕切壁7の上面に、有底上面開口容器Pの外周縁に近づくしたがって下方傾斜するフランジ部F(長辺フランジ部F1、短辺フランジF2)を掛止できる、図示しない凸部又は凸条部を設けてなるのがより好ましい実施態様である。
容器本体2の段部6及び仕切壁7の上面に前記凸部又は凸条部を設けることにより、有底上面開口容器Pの前記フランジ部Fを掛止できるので、容器本体2に有底上面開口容器Pをより安定した状態で保持できる。
その上、蓋体3の容器内周押え部10A及び容器中央押え部10Bで、前記フランジ部Fを上方から抑えた際における、前記フランジ部Fの変形や割れを防ぐことができる。
<コスト>
発泡合成樹脂製の容器本体2及び蓋体3により輸送容器1を構成するとともに、傷みやすい果菜類を詰める容器として、単体で市販されている、最も安価な外周縁にフランジ部を有する有底上面開口容器を使用できるので、特許文献5のような高価な専用の有底上面開口容器等を用いる必要がなく、果菜類の平積みや石垣積みも可能となり、材料コスト、収納コスト、及び輸送コスト等を大幅に低減できる。
<上下多段に積み重ねる構造、及び冷却構造>
図1、並びに図3(a)及び図3(b)に示す果菜類輸送容器1において、容器本体2の下面には係合凸部14が形成され、蓋体3の上面には係合凹部15が形成されている。
よって、果菜類輸送容器1,1,…を上下多段に積み重ねた際に係合凸14部と係合凹部15が係合するので、水平方向への位置ずれを防止できる。そして、バンド掛け用凹部16,16を利用してバンドを掛けることにより輸送時の転倒が防止される。
その上、図1、図3(a)及び図3(b)、並びに図4に示すように、前記のとおり、果菜類輸送容器1は、内部空間と外部を連通する通気口Bとして、側壁下部貫通穴11,11,…、仕切壁下部底板貫通穴12,12,…、及び蓋体貫通穴13,13,…を備えている。
よって、果菜類輸送容器1,1,…を上下多段に積み重ね、それらを並置した状態においても、水平方向及び上下方向に連通した通気口が形成されることから、冷蔵車により輸送する際における冷気の循環が良くなるので、冷却性が高くなる。
その上、果菜類輸送容器1は通気性が良いので、予冷にも適しているとともに、保管や輸送時に発生するエチレンガス等の有害なガスも良好に放散できる。
そして、輸送後に果菜類輸送容器1からパック詰め果菜類を取り出す際には、図1に示す容器本体2の指掛け凹部17を利用して蓋3を開ける作業を容易に行うことができる。
以上の説明においては、果菜類輸送容器が平面視正方形状である場合を示したが、果菜類輸送容器は平面視長方形状であってもよい。
果菜類輸送容器は、その容器本体内に、単体で市販されている、外周縁にフランジ部を有する有底上面開口容器の複数(例えば、4個、6個、8個、10個・・・)を、水平面内に配列して宙吊り状にできる仕切壁を備えたものであればよい。
1 果菜類輸送容器
2 容器本体
2A 上面開口
2B 係合段部
3 蓋体
3A 係合段部
4 側壁
5 底板
6 段部
7 仕切壁
8 中央支持部
8A 嵌合凹部
9 中央垂下部
9A 嵌合凸部
10A 容器内周押え部
10B 容器中央押圧部
11 側壁下部貫通穴
12 仕切壁下部底板貫通穴
13 蓋体貫通穴
14 係合凸部
15 係合凹部
16 バンド掛け用凹部
17 指掛け凹部
A 凹凸嵌合部
B 通気口
C セロハンフィルム
D 角部
E 隅部
F フランジ部
F1 長辺フランジ部
F2 短辺フランジ部
P 有底上面開口容器
S イチゴ(傷みやすい果菜類)

Claims (4)

  1. 上面が開口した発泡合成樹脂製容器本体と、
    前記容器本体の上面開口を塞ぐ発泡合成樹脂製蓋体と、
    からなり、
    前記容器本体は、
    傷みやすい果菜類を収容した、外周縁にフランジ部を有する有底上面開口容器の複数が宙吊り状態になるように、前記フランジ部を下方から支持する、
    側壁内面の段部、及び側壁内面から内方へ延びる仕切壁を備え、
    前記蓋体は、
    前記有底上面開口容器のフランジ部を前記段部の上方から押さえる容器内周押え部を備えることを特徴とする、
    果菜類輸送容器。
  2. 前記容器本体の平面中央部に位置して前記仕切壁と繋がる中央支持部と、前記蓋体の平面中央部から垂下する中央垂下部とを凹凸嵌合する凹凸嵌合部を備え、
    前記中央垂下部の前記凹凸嵌合部の周りに、前記有底上面開口容器のフランジ部を前記仕切壁の上方から押さえる容器中央押え部を備える、
    請求項1記載の果菜類輸送容器。
  3. 前記容器本体及び前記蓋体は平面視正方形状であり、
    前記有底上面開口容器は平面視長方形状であり、
    四つの前記有底上面開口容器を、当該容器の平面視角部が前記容器本体の平面視隅部に沿い、隣り合う一対の当該容器において、一方の長辺フランジ部が他方の短辺フランジ部に対向した状態で前記容器本体内に配置できるように、前記容器本体内に前記仕切壁を備える、
    請求項1又は2記載の果菜類輸送容器。
  4. 前記有底上面開口容器のフランジ部を下方から支持する、前記容器本体の前記段部及び前記仕切壁の上面に、外周縁に近づくしたがって下方傾斜する前記フランジ部を掛止できる、凸部又は凸条部を設けてなる、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の果菜類輸送容器。
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