JP3219192U - 包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】青果物などの被包装物を包装した状態で、運搬時の揺れに対して、内装シートの隅部が、被包装物の自重等により、シート収容凹部に沈み込むことを抑えることができる包装用容器を提供する。【解決手段】包装用容器は、被梱包物であるイチゴを収容する複数の収容凹部11が形成された内装シート10と、内装シートを収容するシート収容凹部21が形成され、収容凹部11に収容されたイチゴを宙吊り状態にする外装容器20と、を備える。外装容器20には、シート収容凹部21の開口縁22を形成する隅部23に、開口縁22に沿って内装シート10側に突出したL字状の隅突出部24が形成されている。内装シート10には、内装シートをシート収容凹部21に収容した状態で、隅突出部24に係合するように隅突出部を収容する隅凹部14が形成されている。【選択図】図6
Description
本考案は、青果物などの被包装物を収容する収容凹部が形成された内装シートと、内装シートを収容するシート収容凹部が形成された外装容器と、を備えた包装用容器に関する。
従来から、青果物などの被包装物を包装する際には、包装用容器が利用されている。このような包装用容器として、たとえば、特許文献1には、以下に示す包装用容器が提案されている。特許文献1に記載の包装用容器は、被包装物を収容する収容凹部が形成された内装シートと、内装シートを収容するシート収容凹部が形成された外装容器と、を備えている。
外装容器には、開口縁を形成する側辺に、内装シート側に突出した側辺突出部が形成されており、内装シートには、内装シートをシート収容凹部に収容した状態で、側辺突出部に係合するように側辺突出部を収容する側辺凹部が形成されている。
しかしながら、たとえば、特許文献1に開示された包装用容器では、これに被包装物を包装して運搬した際に揺れが発生すると、被包装物の自重等により、内装シートの隅部が、シート収容凹部に沈み込むことがあった。これにより、外装容器に対して宙吊り状態の被包装物が内装シートと共に、外装容器に対して位置ずれし、内装シートを介して被梱包物が、外装容器に接触するおそれがあった。
本考案は、前記課題を鑑みてなされたものであり、本考案では、青果物などの被包装物を包装した状態で、運搬時の揺れに対して、内装シートの隅部が、被包装物の自重等により、シート収容凹部に沈み込むことを抑えることができる包装用容器を提供する。
前記課題を鑑みて、本考案に係る包装用容器は、被包装物を収容する収容凹部が形成された内装シートと、前記内装シートを収容するシート収容凹部が形成され、前記収容凹部に収容された被包装物を宙吊り状態にする外装容器と、を少なくとも備えた包装用容器であり、前記外装容器には、前記シート収容凹部の開口縁を形成する隅部に、前記開口縁に沿って前記内装シート側に突出したL字状の隅突出部が形成されており、前記内装シートには、前記内装シートを前記シート収容凹部に収容した状態で、前記隅突出部に係合するように前記隅突出部を収容する隅凹部が形成されていることを特徴とする。
本考案によれば、内装シートを外装容器のシート収容凹部に収容した状態で、内装シートの収容凹部に収容された被包装物は、宙吊り状態となる。この状態で、外装容器の隅部に形成されたL字状の隅突出部が、内装シートの隅凹部に収容される。これにより、外装容器の隅突出部が、内装シートの隅凹部に係合するので、被包装物を包装した状態で、運搬時の揺れに対して、内装シートの隅部が、被包装物の自重により、シート収容凹部に沈み込むことを抑えることができる。なお、ここで、L字状とは、いわゆる鍵状のことであり、開口縁の隅部の形状に応じて突出した形状である。
より好ましい態様としては、前記外装容器には、前記隅部同士の間において前記開口縁を形成する側辺に、前記内装シート側に突出した側辺突出部が形成されており、前記内装シートには、前記内装シートを前記シート収容凹部に収容した状態で、前記側辺突出部に係合するように前記側辺突出部を収容する側辺凹部が形成されている。
この態様によれば、外装容器の開口縁に沿って内装シート側に突出したL字状の隅突出部が、内装シートの隅凹部に収容された状態で、さらに、外装容器の側辺突出部も、内装シートの側辺凹部に収容される。これにより、内装シートの周縁を囲うように、外装容器の隅突出部と側辺突出部が、内装シートの隅凹部と側辺凹部に係合する。この結果、被包装物を包装した状態で、運搬時の横揺れに対して内装シートの位置ずれを抑えることができる。
ここで、側辺突出部の好ましい態様としては、前記側辺突出部は、前記シート収容凹部側に屈曲した屈曲部を有する。この態様によれば、側辺突出部が、シート収容凹部側に屈曲した屈曲部を有することで、外装容器の側辺突出部と、内装シートの側辺凹部に係合とが、より強固になり、内装シートの側辺が、被包装物の自重により、シート収容凹部に沈み込むことを抑えることができる。
より好ましい態様としては、前記シート収容凹部には、前記内装シートを前記シート収容凹部に収容した状態で、前記内装シートに収容された前記被包装物を、前記外装容器に対して宙吊り状態で支持する支持突起が形成されている。
この態様によれば、外装容器の隅突出部が、内装シートの隅凹部に係合した状態で、内装シートの収容凹部に収容された被包装物は、内装シートを介して支持突起により宙吊り状態で支持される。これにより、内装シートの収容凹部に収容された被包装物の宙吊り状態をより安定させることができる。
前記内装シートが、発泡樹脂シート、非発泡樹脂シート、および不織布から選択される少なくとも1つのシートであることが好ましく、たとえば、これらのうち選択した2つのものまたはすべてを積層した積層シートであってもよい。また、前記外装容器が、発泡樹脂成形体、非発泡樹脂成形体、および紙製成形体から選択される少なくとも1つの成形体であることが好ましく、たとえば、これらのうち選択した2つ以上のものまたはすべてを積層した積層成形体であってもよい。内装シートおよび外装容器に、このようなものを選定することにより、これらの強度を確保しつつ、軽量化を図ることができる。
より好ましい態様としては、前記包装用容器は、前記内装シートを前記シート収容凹部に収容した状態で、前記内装シートを覆うように前記外装容器の外周縁に嵌合する蓋体を備える。
この態様によれば、蓋体を外装容器の外周縁に嵌合させて、内装シートの収容凹部に収容された被包装物を蓋体で覆うことができる。また、外装容器の外周縁に蓋体が嵌合するので、外装容器の剛性が高まり、外装容器が変形し難い。これにより、運搬時の揺れに対して、被包装物の宙吊り状態を安定させることができる。
本考案によれば、青果物などの被包装物を包装した状態で、運搬時の揺れに対して、内装シートの隅部が、被包装物の自重等により、シート収容凹部に沈み込むことを抑えることができる。これにより、被包装物の宙吊り状態を安定して確保することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本考案の第1実施形態に係る包装用容器1の模式的分解斜視図である。図2は、図1に示す包装用容器1によりイチゴFを包装した状態を示した模式的斜視図である。図3は、図1に示す包装用容器1の内装シート10の平面図である。図4は、図1に示す包装用容器1の外装容器20の平面図である。図5は、図1のA−A線に沿った矢視方向の模式的断面図である。図6は、図1に示す包装用容器1の内装シート10と外装容器20の隅部13、23の拡大斜視図である。図7は、図6に示すB−B線に沿った矢視方向の断面図である。
図1は、本考案の第1実施形態に係る包装用容器1の模式的分解斜視図である。図2は、図1に示す包装用容器1によりイチゴFを包装した状態を示した模式的斜視図である。図3は、図1に示す包装用容器1の内装シート10の平面図である。図4は、図1に示す包装用容器1の外装容器20の平面図である。図5は、図1のA−A線に沿った矢視方向の模式的断面図である。図6は、図1に示す包装用容器1の内装シート10と外装容器20の隅部13、23の拡大斜視図である。図7は、図6に示すB−B線に沿った矢視方向の断面図である。
図1に示すように、包装用容器1は、被包装物として、青果物であるイチゴFを包装するものである。本実施形態では、被梱包物として、イチゴFを例示するが、たとえば、ビワ、トマト、モモ、イチジク、サクランボなどの青果物であってもよい。包装用容器1は、内装シート10と、外装容器20と、蓋体30と、を備えている。本実施形態では、包装用容器1は、蓋体30を備えているが、これを省略してもよい。内装シート10には、イチゴFを収容する収容凹部11が複数(具体的には8つ)形成されている。外装容器20には、内装シート10を収容するシート収容凹部21が形成されている。
ここで、内装シート10は、発泡樹脂シート、非発泡樹脂シート、および不織布から選択される少なくとも1つのシートからなる。具体的には、内装シート10は、これらのうちの1つのシートからなってもよく、たとえば、これらのうち選択した2つのシートまたはすべてのシートを積層した、積層シートであってもよい。積層シートである場合には、選択したシート同士を接着した状態で積層してもよく、非接着の状態で分離可能に積層されていてもよい。
発泡樹脂シートおよび非発泡樹脂シートとしては、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、及びオレフィンを主体とする共重合体等のポリオレフィン系樹脂その他の軟質の合成樹脂シートを挙げることができる。また、包装対象の青果物などの被梱包物の種類や収容する個数によっても異なるが、通常、その厚さは、0.1〜5.5mmの範囲にある。中でも、柔軟性があって靱性もあるポリスチレン系樹脂の発泡シート、ポリエチレン系樹脂の発泡シートが好適に用いられる。ポリスチレン系樹脂の発泡シート、ポリエチレン系樹脂の発泡樹脂シートの場合、包装対象の青果物などの被梱包物の種類や収容する個数によっても異なるが、通常、その厚さは、1.0〜5.5mmの範囲にあり、発泡倍率は、10〜50倍、好ましくは15〜40倍の範囲にある。また、不織布である場合、その材料としては、たとえば、上述した樹脂などを挙げることができ、その厚さは1.0〜10.0mmの範囲にある。
外装容器20は、保形性のよい成形体であることが好ましく、発泡樹脂成形体、非発泡樹脂成形体、および紙製成形体から選択される少なくとも1つの成形体からなる。具体的には、外装容器20は、これらのうちの1つの成形体からなってもよく、たとえば、これらのうち選択した2つ以上の成形体を積層した、積層成形体であってもよい。積層成形体である場合には、選択した成形体同士を接着した状態で積層してもよく、選択した成形体同士を非接着の状態で分離可能に積層されていてもよい。
発泡樹脂成形体としては、発泡樹脂シートを成形した成形体、発泡樹脂粒子を型内発泡成形した成形体、発泡樹脂を射出成形した成形体などが挙げられる。非発泡樹脂成形体としては、非発泡樹脂シートを成形した成形体、非発泡樹脂を射出成形した成形体などが挙げられる。樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などが挙げられる。
紙製成形体としては、厚紙やダンボールを折り曲げて組み立てた成形体、パルプをモールド成形したパルプモールドなどが挙げられる。
外装容器20は、内装シート10を収容した状態で、内装シート10を外部から視認でき、かつ、保形成のよい、非発泡樹脂成形体であることがより好ましい。非発泡樹脂成形体の樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などを挙げることができる。
蓋体30は、蓋体30で内装シート10を覆った状態で、内装シート10に収容されたイチゴFを外部から視認でき、かつ、保形性のよい材料であることが好ましい。蓋体30としては、たとえば、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などからなる非発泡樹脂シートを成形した成形体などを挙げることができる。
上述したように、内装シート10には、平面視が矩形状であり、イチゴFを収容する2×4個に配列された複数の収容凹部11、11、…が形成されている。内装シート10は、シート収容凹部21を覆うように、その周縁19で外装容器20に着脱自在に係合している。
本実施形態では、図1、図4および図5に示すように、外装容器20は、平面視が矩形状であり、底部20aと、底部20aの周囲を囲うように、底部20aから立ち上った側壁部20bと、を備えており、底部20aと側壁部20bで囲まれた空間がシート収容凹部21となっている。
シート収容凹部21には、内装シート10に収容されたイチゴFをシート収容凹部21に収容した状態で、外装容器20に対して、宙吊り状態で支持する3つの支持突起28が形成されている。具体的には、各支持突起28は、外装容器20の底部20aから立設しており、内装シート10の収容凹部11の間に形成された受け部18を支持している。
これにより、図5に示すように、内装シート10の各収容凹部11を形成する収容壁部11aと、外装容器20の底部20aとの間に、空間Sが形成され、各収容凹部11に収容されたイチゴFを宙吊り状態にすることが可能となる。空間Sは、内装シート10の各収容凹部11を形成する収容壁部11aと、外装容器20の側壁部20bとの間にも形成することがより好ましい。同様に、空間Sは、内装シート10の各収容凹部11を形成する収容壁部11aと、支持突起28の側面との間にも形成することがより好ましい。
本実施形態では、イチゴFを宙吊り状態するために、外装容器20に支持突起28を設け、支持突起28で内装シート10の受け部18を受けた。しかしながら、たとえば、後述する外装容器20の隅突出部24に、内装シート10の隅凹部14を収容することで、隅突出部24で、イチゴFを収容した内装シート10を支持することができるのであれば、支持突起28を設けなくてもよい。
外装容器20には、シート収容凹部21の開口縁22の一部を形成する4つの隅部23に、平面視で開口縁22に沿って内装シート10側(すなわち上側)に突出したL字状の4つの隅突出部24が形成されている。内装シート10には、その表面側を突出させることにより、内装シート10の裏面側に、内装シート10をシート収容凹部21に収容した状態で、各隅突出部24に係合するように隅突出部24を収容する4つの隅凹部14が形成されている。
さらに、外装容器20には、隅部23同士の間において、開口縁22を形成する4つの側辺25に、内装シート10側(すなわち上側)に突出した側辺突出部26が形成されている。本実施形態では、側辺突出部26は、外装容器20の各短辺に沿って1つ、各長辺に沿って3つ形成されている。内装シート10には、その表面側を突出させることにより、その裏面側に、内装シート10をシート収容凹部21に収容した状態で、側辺突出部26に係合するように側辺突出部26を収容する側辺凹部16が形成されている。
このように、内装シート10を外装容器20のシート収容凹部21に収容した状態で、内装シート10の収容凹部11に収容されたイチゴFは、宙吊り状態となる。この状態で、外装容器20の隅部23に形成されたL字状の隅突出部24が、内装シート10の隅部13に形成された隅凹部14に収容されている。
蓋体30は、内装シート10をシート収容凹部21に収容した状態で、内装シート10を覆うように外装容器20の外周縁29に嵌合する嵌合縁部39を備えている。なお、図7に示すように、蓋体30の嵌合縁部39を、外装容器20の外周縁29に嵌合した状態で、内装シート10が、外装容器20と蓋体30とにより挟み込まれてもよい。
このような包装用容器1によれば、外装容器20の隅突出部24が、内装シート10の隅凹部14に係合するので、イチゴFを包装した状態で、運搬時の揺れに対して、内装シート10の隅部13が、イチゴFの自重により、シート収容凹部に沈み込むことを抑えることができる。
さらに、外装容器20の開口縁22に沿って内装シート10側に突出したL字状の隅突出部24が、内装シート10の隅凹部14に収容された状態で、さらに、外装容器20の側辺突出部26も、内装シート10の側辺凹部16に収容される。
これにより、内装シート10の周縁を囲うように、外装容器20の隅突出部24と側辺突出部26が、内装シート10の隅凹部14と側辺凹部16に係合する。より具体的には、隅突出部24の外側面と側辺突出部26の外側面が、隅凹部14と側辺凹部16とに係合する。この結果、イチゴFを包装した状態で、運搬時の横揺れに対して内装シート10の位置ずれを抑えることができる。
このような結果、外装容器20に蓋体30を被着しなくても、外装容器20に対して宙吊り状態のイチゴFが内装シート10と共に、外装容器20に対して位置ずれすることがほとんど無い。この結果、イチゴFの宙吊り状態を安定させ、内装シート10を介してイチゴFが、外装容器20に接触することを防止することができる。
さらに、図2等に示すように、蓋体30を外装容器20の外周縁29に嵌合させて、内装シート10の収容凹部11に収容されたイチゴFを蓋体30で覆うことができる。また、外装容器20の外周縁29に蓋体30が嵌合するので、外装容器20の剛性が高まり、外装容器20が変形し難い。これにより、運搬時の揺れに対して、イチゴFの宙吊り状態を安定させることができる。
〔第2実施形態〕
図8は、本考案の第2実施形態に係る包装用容器1の模式的分解斜視図である。図9は、図8に示す包装用容器1の内装シート10の平面図であり、図10は、図8に示す包装用容器1の外装容器20の平面図である。図11は、図8のC−C線に沿った矢視方向の模式的断面図である。図12は、図8に示す包装用容器1の内装シート10と外装容器20の隅部13、23の拡大斜視図であり、図13は、図12に示すD−D線に沿った矢視方向の断面図であり、図14は、図12に示すE−E線に沿った矢視方向の断面図である。
図8は、本考案の第2実施形態に係る包装用容器1の模式的分解斜視図である。図9は、図8に示す包装用容器1の内装シート10の平面図であり、図10は、図8に示す包装用容器1の外装容器20の平面図である。図11は、図8のC−C線に沿った矢視方向の模式的断面図である。図12は、図8に示す包装用容器1の内装シート10と外装容器20の隅部13、23の拡大斜視図であり、図13は、図12に示すD−D線に沿った矢視方向の断面図であり、図14は、図12に示すE−E線に沿った矢視方向の断面図である。
第2実施形態の包装用容器1の内装シート10が、第1実施形態のものと主に相違する点は、内装シート10に形成されたイチゴFを収容する収容凹部11の個数と、支持突起28を受ける受け部18Aの形状および個数と、側辺突出部26Aを収容する側辺凹部16Aの形状である。さらに、第2実施形態の包装用容器1の外装容器20が、第1実施形態のものと主に相違する点は、支持突起28Aの形状および個数と、側辺突出部26Aの形状である。以下に、第1実施形態の同様の機能を有する部材および部位については、同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
内装シート10には、平面視が矩形状であり、11個の収容凹部11、11、…が形成されている。内装シート10は、シート収容凹部21を覆うように、その周縁19で外装容器20に着脱自在に係合している。
本実施形態も同様に、外装容器20には、内装シート10を収容するシート収容凹部21が形成されている。ここで、シート収容凹部21には、内装シート10に収容されたイチゴFをシート収容凹部21に収容した状態で、外装容器20に対して、宙吊り状態で支持す5つの支持突起28Aが形成されている。支持突起28Aは、内装シート10の収容凹部11の間に形成された受け部18Aの大きさに応じて形成されている。
これにより、図11に示すように、内装シート10の各収容凹部11を形成する収容壁部11aと、外装容器20の底部20aとの間に、空間Sが形成され、各収容凹部11に収容されたイチゴFを宙吊り状態にすることが可能となる。空間Sは、内装シート10の各収容凹部11を形成する収容壁部11aと、外装容器20の側壁部20bとの間にも形成することがより好ましい。同様に、空間Sは、内装シート10の各収容凹部11を形成する収容壁部11aと、支持突起28Aの側面との間にも形成することがより好ましい。なお、本実施形態でも、たとえば、後述する外装容器20の隅突出部24に、内装シート10の隅凹部14を収容することで、隅突出部24で、イチゴFを収容した内装シート10を支持することができるのであれば、支持突起28Aを設けなくてもよい。
本実施形態でも同様に、外装容器20には、シート収容凹部21の開口縁22を形成する4つの隅部23に、平面視で開口縁22に沿って内装シート10側(すなわち上側)に突出したL字状の4つの隅突出部24が形成されている。内装シート10の表面側(すなわち上側)を突出させることにより、内装シート10の裏面側には、内装シート10をシート収容凹部21に収容した状態で、各隅突出部24に係合するように隅突出部24を収容する4つの隅凹部14が形成されている。
さらに、外装容器20には、隅部23同士の間において、開口縁22を形成する4つの側辺25に、内装シート10側に突出した側辺突出部26Aが形成されている。本実施形態では、側辺突出部26Aは、外装容器20の各短辺に沿って1つ、各長辺に沿って3つ形成されている。さらに、各側辺突出部26Aは、平面視において、シート収容凹部21側(すなわち水平方向内側)に屈曲した屈曲部26aを有する。具体的には、短辺に沿って形成された側辺突出部26Aには、2つの屈曲部26aが形成されており、長辺に沿って形成された各側辺突出部26Aには、3つの屈曲部26aが形成されている。
一方、内装シート10には、表面側を突出させることにより、その裏面側には、内装シート10をシート収容凹部21に収容した状態で、各側辺突出部26Aに係合するように側辺突出部26Aを収容する側辺凹部16Aが形成されている。具体的には、屈曲部26aの外側面が、側辺凹部16Aに係合する。
このような包装用容器1によれば、第1実施形態と同様に、外装容器20の隅突出部24が、内装シート10の隅凹部14に係合するので、イチゴFを包装した状態で、運搬時の揺れに対して、内装シート10の隅部13が、イチゴFの自重により、シート収容凹部に沈み込むことを抑えることができる。
さらに、外装容器20の開口縁22に沿って内装シート10側に突出したL字状の隅突出部24が、内装シート10の隅凹部14に収容された状態で、外装容器20の側辺突出部26Aも、内装シート10の側辺凹部16Aに収容される。
本実施形態では、側辺突出部26Aが、シート収容凹部21側に屈曲した屈曲部26aを有することで、外装容器20の側辺突出部26Aと、内装シート10の側辺凹部16Aに係合とが、より強固になる。これにより、内装シート10の側辺が、イチゴFの自重により、シート収容凹部21に沈み込むことを抑えることができる。
このような結果、外装容器20に対して宙吊り状態のイチゴFが内装シート10と共に、外装容器20に対して位置ずれすることを抑え、内装シート10を介してイチゴFが、外装容器20に接触することを防止することができる。
以上、本考案の実施形態について詳述したが、本考案は、前記の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
たとえば、第1および第2実施形態では、外装容器に側辺突出部を設けて、これを内装シートに係合させたが、隅突出部により安定して内装シートを係合することができるのであれば、外装容器に側辺突出部を設けなくてもよい。あるいは、外装容器の隅突出部と側辺突出部が、内装シートの隅凹部と側辺凹部に係合する部分に、補助的に接着剤などを用いて係合を補強することもできる。
1:包装用容器、10:内装シート、11:収容凹部、11a:収容壁部、13:隅部、14:隅凹部、16,16A:側辺凹部、18,18A:受け部、19:周縁、20:外装容器、20a:底部、20b:側壁部、21:シート収容凹部、22:開口縁、23:隅部、24:隅突出部、25:側辺、26,26A:側辺突出部、26a:屈曲部、F:イチゴ
Claims (7)
- 被包装物を収容する収容凹部が形成された内装シートと、
前記内装シートを収容するシート収容凹部が形成され、前記収容凹部に収容された被包装物を宙吊り状態にする外装容器と、を少なくとも備えた包装用容器であり、
前記外装容器には、前記シート収容凹部の開口縁を形成する隅部に、前記開口縁に沿って前記内装シート側に突出したL字状の隅突出部が形成されており、
前記内装シートには、前記内装シートを前記シート収容凹部に収容した状態で、前記隅突出部に係合するように前記隅突出部を収容する隅凹部が形成されていることを特徴とする包装用容器。 - 前記外装容器には、前記隅部同士の間において前記開口縁を形成する側辺に、前記内装シート側に突出した側辺突出部が形成されており、
前記内装シートには、前記内装シートを前記シート収容凹部に収容した状態で、前記側辺突出部に係合するように前記側辺突出部を収容する側辺凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。 - 前記側辺突出部は、前記シート収容凹部側に屈曲した屈曲部を有することを特徴とする請求項2に記載の包装用容器。
- 前記シート収容凹部には、前記内装シートを前記シート収容凹部に収容した状態で、前記内装シートに収容された前記被包装物を、前記外装容器に対して宙吊り状態で支持する支持突起が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装用容器。
- 前記内装シートが、発泡樹脂シート、非発泡樹脂シート、および不織布から選択される少なくとも1つのシートからなる請求項1〜4のいずれか一項の包装用容器。
- 前記外装容器が、発泡樹脂成形体、非発泡樹脂成形体、および紙製成形体から選択される少なくとも1つの成形体からなる請求項1〜5のいずれか一項の包装用容器。
- 前記包装用容器は、前記内装シートを前記シート収容凹部に収容した状態で、前記内装シートを覆うように前記外装容器の外周縁に嵌合する蓋体を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の包装用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018003677U JP3219192U (ja) | 2018-09-21 | 2018-09-21 | 包装用容器 |
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