JP2005306448A - 果実野菜類パッケージ収容トレイ - Google Patents

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幹敏 平松
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Abstract

【課題】易損性の果実類や野菜類のパッケージをダンボール函に函詰めする際に、パッケージの底面をダンボール函の底面に接触しないように、パッケージを所謂「宙吊り」にする構成であって、簡便で、未熟練の者でも簡単に素早く作業が遂行できるような構成を開発する。
【解決手段】全体がモールド抄紙製で、パッケージの片縁部下面に喰嵌してパッケージを一定の位置に保持する喰嵌凸部と、該喰嵌凸部によってパッケージの底面が中空に浮いた状態でパッケージを収容する収容凹部を有する果実野菜類パッケージ収容トレイを提供する
【選択図】 図1

Description

本発明は、果実野菜類パッケージ収容トレイに関するものであり、さらに詳しくは、以下の構成を有する果実野菜類パッケージ収容トレイに関するものである。
<構成1>
苺や無花果やサクランボやトマト等の易損性の果実類あるいは野菜類を収容するパッケージをダンボール函に収容する際に、パッケージとダンボール函の間に介在してパッケージを収容し、自らはダンボール函に嵌設される果実・野菜類パッケージ収容トレイであって、全体がモールド抄紙製で、ダンボール函に嵌設された状態でパッケージの片縁部下面に喰嵌してパッケージを一定の位置に保持する喰嵌凸部と、該喰嵌凸部によってパッケージの底面が中空に浮いた状態でパッケージを収容する収容凹部を有していることを特徴とする果実野菜類パッケージ収容トレイ。
<構成2>
上記喰嵌凸部と上記収容凹部が予め成型されていることを特徴とする構成1に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
<構成3>
本体の上面の一部が上方に突出した支持体として形成されていて、本体がダンボール函に嵌設された場合に該支持体の上面がダンボール函の上端と等しい高さとなるように構成されていることを特徴とする構成2に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
<構成4>
板状体が曲折されてダンボール函に嵌設されることにより前記喰嵌凸部と前記収容凹部が形成されることを特徴とする構成1に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
<構成5>
板状体が曲折されてダンボール函に嵌設された場合に一部が上方に突出した支持体として形成され、該支持体の上面がダンボール函の上端と等しい高さとなるように構成されていることを特徴とする構成4に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
従来、苺や無花果、サクランボ、ブドウ、トマト等の傷みやすい果実類や野菜類、所謂易損性の果実類や野菜類を運搬する場合には、直接函詰めすると輸送中の振動や衝撃により該易損性の果実類や野菜類が甚だしく損傷を蒙るので、一旦薄い合成樹脂製のパッケージに収容し、これをさらにダンボール函に収容して運搬されるのが普通である。上記パッケージは易損性の果実類や野菜類を適宜小分けする容器ともなるので、店頭においても上記ダンボール函に上記パッケージを収容し、該パッケージ内に易損性の果実類や野菜類を収容したままの状態で販売されるのが通常の販売形態となってきている。
このようなダンボール函の1例を図17aに示す。ダンボール函D5は図17bに示すパッケージPを4体収容できるもので、D5bはダンボール函D5の中央に載置され、収容されたパッケージP、P、P、Pを固定するためのダンボール製の中央仕切板である。パッケージPには果実Sが収容されており、図17bにては果実Sは苺であるが、無花果やブドウ、サクランボ等の果実類、あるいは比較的小さなサイズのトマト等の野菜類も略このような状態で輸送され、このまま店頭に陳列されるのが普通である。このように、ダンボール函D5のように複数のパッケージPを収容できるダンボール函は輸送用としても店頭陳列用としても用いることができる極めて便利なもので近年多用されているが、ここに問題点も生じてきている。
それは、図17aに見るように、ダンボール函D5にパッケージPを4体収容した場合に、確かに中央仕切板D5bの作用によってパッケージP、P、P、Pは固定されるので、輸送中にパッケージP、P、P、Pがダンボール函D5の中で移動し、果実Sが散乱するという現象は滅多に見られない。しかしながら、パッケージP、P、P、Pはダンボール函D5の底面D5a上に載置された状態であるので、輸送中に車両の振動がダンボール函D5の底面D5aに伝わり、該振動は底面D5aに載置されたパッケージPの底面P2(図17b参照)に直接伝わり、パッケージPに収容された果実Sを損傷する結果となる。
このような輸送中の振動による果実Sの損傷を防止するために考えられたのが、図18aに示すダンボール函D6である。ダンボール函D6は長手方向の中央に中央仕切板D6bを有し、短手方向の中央に断面が台形状の中央支持体D6c、D6dを有しており、中央支持体D6c、D6dの上面は中央仕切板D6bの高さの略半分程度の高さとなるように構成されている。また、ダンボール函D6の右側面D6eの内側には一部に切れ目を入れて突片D6g、D6hが形成され、左側面D6fの内側には一部に切れ目を入れて突片D6i、D6jが形成されており、突片D6g、D6h、D6i、D6jの上端の高さが中央支持体D6c、D6dの上面の高さと等しくなるように構成されている。
ダンボール函D6の作用は以下のとおりである。すなわち、果実Sの収容されたパッケージP(図18b参照)を、図18aに示すように、パッケージPの片縁部P1をダンボール函D6の中央支持体D6c及び突片D6gに係止させることにより、パッケージPの底面P2(図18b参照)がダンボール函D6の底面D6aに接触しない状態に、すなわち、パッケージPをいわば「宙吊り」の状態にて保持するものである。同様に、D6dとD6h、D6cとD6i、D6dとD6jにより夫々パッケージPを「宙吊り」の状態にて保持し、全体として4体のパッケージPを「宙吊り」の状態に保持するものである。すなわち、ダンボール函D6の底面D6aから中央支持体D6c、D6dの上面までの高さすなわちダンボール函D6の底面D6aから突片D6g、D6h、D6i、D6jの上端までの高さを、パッケージPの高さβより高く設定してあるので、パッケージPの底面P2はダンボール函D6の底面D6aに接触することなくダンボール函D6内に上記「宙吊り」の状態で保持されるものである。
叙上に1例をあげたように、パッケージの底面をダンボール函の底面から離して保持するようにした結果、パッケージに収容された果実類の損傷は大幅に軽減されることとなった。しかしながら、今度はまた、これにより別の問題が発生した。すなわち、ダンボール函の加工手間の問題である。つまり、パッケージの片縁部を高い位置に係止してパッケージの底面をダンボール函の底面から離すような構成をとろうとすると、どうしてもダンボール函に複雑な加工を施さねばならなくなる。すなわち、図18aに見るような、中央支持体D6c、D6d、あるいは突片D6g、D6h、D6i、D6jをダンボール函D6とは別体として、あるいはダンボール函D6と一体として形成しなければならないが、そのために、ダンボール函D6の型紙は非常に複雑なものとなり、且加工手間も大きくなる。さらにはダンボール函D6の材料であるダンボール紙(図示せず)の使用量も当然多くなる。
そもそも、紙類の立体加工は、できるだけ小面積の範囲内にできるだけ簡略な型紙を設計し、その立体加工(切断や折り等)の際の工数をできるだけ減らすというのが原則である。しかるに、図18aに示すようなダンボール函D6を得ようとすれば、型紙は大きく、複雑になり、立体加工(切断や折り等)の工数も膨大なものとならざるを得ない。例えば、図19に示すのは、図18aに示すダンボール函D6と類似したダンボール函を得ることのできる型紙D7(下記非特許文献1に記載のもの)であるが、非常に複雑であり、立体加工(切断や折り等)の際の工数も多いものである。しかも、実際の立体加工は果実類や野菜類をパッケージに収容し、さらにダンボール函に箱詰めにする現場にて行われることが多いので、このようなダンボール函の立体加工のために多くの手間と時間を要し、また、ある程度の熟練者の関与が必要なため、易損性の果実類や野菜類の箱詰め作業の流れにおける大きなネックとなっている。したがって、この問題の解決が緊急の課題として易損性の果実類や野菜類の箱詰めを行う現場から強く叫ばれているのが現状である。
『JA包装資材ニュース』(平成15年3月15日発行、発行所:JA包装資材協会)所載の記事『イチゴパック宙吊り式段ボールの開発について』(JA全農名古屋支所 生産資材部 資材グループ)
本発明は叙上の問題の解決を見るために行われたものである。すなわち、本発明の課題は、易損性の果実類や野菜類の箱詰めを行う現場において、パッケージの底面をダンボール函の底面に接触しないように、パッケージを所謂「宙吊り」にする構成であって、しかも現状のように多くの手間と時間を要し作業の流れのネックとなってしまう方法ではなく、簡便で、未熟練の者でも簡単に素早く作業が遂行できるような構成を開発するところにある。すなわち、ダンボール函に複雑な構成を施していた従来の方法を根本的に考え直して、ダンボール函の構成はできるかぎり単純化させ、別の手段をもってパッケージの底面をダンボール函の底面に接触しないように、パッケージを所謂「宙吊り」にする構成を得んとするものである。
本発明は叙上の課題を解決さるためになされたものであって、以下の解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
苺や無花果やサクランボやトマト等の易損性の果実類あるいは野菜類を収容するパッケージをダンボール函に収容する際に、パッケージとダンボール函の間に介在してパッケージを収容し、自らはダンボール函に嵌設される果実・野菜類パッケージ収容トレイであって、全体がモールド抄紙製で、ダンボール函に嵌設された状態でパッケージの片縁部下面に喰嵌してパッケージを一定の位置に保持する喰嵌凸部と、該喰嵌凸部によってパッケージの底面が中空に浮いた状態でパッケージを収容する収容凹部を有していることを特徴とする果実野菜類パッケージ収容トレイ。
<解決手段2>
上記喰嵌凸部と上記収容凹部が予め成型されていることを特徴とする解決手段1に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
<解決手段3>
本体の上面の一部が上方に突出した支持体として形成されていて、本体がダンボール函に嵌設された場合に該支持体の上面がダンボール函の上端と等しい高さとなるように構成されていることを特徴とする解決手段2に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
<解決手段4>
板状体が曲折されてダンボール函に嵌設されることにより前記喰嵌凸部と前記収容凹部が形成されることを特徴とする解決手段1に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
<解決手段5>
板状体が曲折されてダンボール函に嵌設された場合に一部が上方に突出した支持体として形成され、該支持体の上面がダンボール函の上端と等しい高さとなるように構成されていることを特徴とする解決手段4に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
本発明の解決手段1〜解決手段5の発明によれば、苺や無花果やサクランボやトマト等の易損性の果実類あるいは野菜類を収容するパッケージをダンボール函に収容する際に、パッケージとダンボール函の間に介在してパッケージを収容し、自らはダンボール函に嵌設される果実・野菜類パッケージ収容トレイであって、全体がモールド抄紙製で、ダンボール函に嵌設された状態でパッケージの片縁部下面に喰嵌してパッケージを一定の位置に保持する喰嵌凸部と、該喰嵌凸部によってパッケージの底面が中空に浮いた状態でパッケージを収容する収容凹部を有しているので、パッケージの底面がダンボール函の底面に接触することがなく、パッケージに収容された易損性の果実類に輸送中の振動が伝わりにくく、易損性の果実類や野菜類の損傷が大幅に抑えられる。
本発明の解決手段1〜解決手段5の発明によれば、苺や無花果やサクランボやトマト等の易損性の果実類あるいは野菜類を収容するパッケージをダンボール函に収容する際に、パッケージとダンボール函の間に介在してパッケージを収容し、自らはダンボール函に嵌設される果実・野菜類パッケージ収容トレイであって、全体がモールド抄紙製で、ダンボール函に嵌設された状態でパッケージの片縁部下面に喰嵌してパッケージを一定の位置に保持する喰嵌凸部と、該喰嵌凸部によってパッケージの底面が中空に浮いた状態でパッケージを収容する収容凹部を有しているので、ダンボール函は通常の構成のダンボール函で良く、すなわち、ダンボール函の方にパッケージの底面が中空に浮いた状態でパッケージを収容する構成を設ける必要がないので、ダンボール函の型紙は簡便なもので事足り、その立体加工に要する工数も極めて少なく、未熟練のものでも簡単にこれを行うことができる。
しかも、組み上がった単純な構成のダンボール函に本発明の果実・野菜類パッケージ収容トレイを嵌設するという作業は、熟練度に関係なく1動作で完了するので、極めて簡単である。すなわち、これまでは複雑な構成のダンボール函を組み立てる作業に熟練者でも多大な手間と時間を要していたものが、単純な構成のダンボール函を組み立ててその内部に本発明の果実・野菜類パッケージ収容トレイを嵌設するという作業に変わった結果、大幅な手間の削減と時間の短縮が見られることとなり、作業現場にては複雑な労働からの解放と作業時間の短縮に関して大きな賛辞が寄せられることは確実である。要するに、易損性の果実類や野菜類をダンボール函に函詰めする現場において、作業の流れの滞りが解消され、作業全体の効率上昇に寄与するところが洵に大であると期待されるものである。なお、解決手段2,3に記載の果実・野菜類パッケージ収容トレイを用いた場合も解決手段4,5に記載の果実・野菜類パッケージ収容トレイを用いた場合も作業時間は殆ど変わりなく大幅な短縮が計られるものである。
本発明の解決手段3の発明によれば、本発明の解決手段2の発明の構成に加えて、本体の上面の一部が上方に突出した支持体として形成されていて、本体がダンボール函に嵌設された場合に該支持体の上面がダンボール函の上端と等しい高さとなるように構成されているので、パッケージ収容トレイを嵌設したダンボール函の直上に別のダンボール函を積重した場合においても、上記支持体の上面が直上のダンボール函の底面に当接して直上のダンボール函の重量を支える作用を有するので、直上のダンボール函の中央部分がその重量により撓むという現象が回避でき、パッケージ収容トレイを嵌設した複数のダンボール函を極めて安定的に積重することができ、輸送にあたってきわめて便利である。
本発明の解決手段5の発明によれば、本発明の解決手段4の発明の構成に加えて、板状体が曲折されてダンボール函に嵌設された場合に一部が上方に突出した支持体として形成され、該支持体の上面がダンボール函の上端と等しい高さとなるように構成されているので、パッケージ収容トレイを嵌設したダンボール函の直上に別のダンボール函を積重した場合においても、上記支持体の上面が直上のダンボール函の底面に当接して直上のダンボール函の重量を支える作用を有するので、直上のダンボール函の中央部分がその重量により撓むという現象が回避でき、パッケージ収容トレイを嵌設した複数のダンボール函を極めて安定的に積重することができ、輸送にあたってきわめて便利である。
本発明を実施するための最良の形態を、以下に図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施例1は本発明の解決手段2に記載の発明の最良の形態の1例であり、実施例2は本発明の解決手段3に記載の発明の最良の形態の1例であり、実施例3は本発明の解決手段4に記載の発明の最良の形態の1例であり、実施例4は本発明の解決手段5に記載の発明の最良の形態の1例である。
<実施例1の構成>
図1は実施例1のトレイT1をダンボール函D1に嵌設し、トレイT1に2体のパッケージP、Pを収容した状態を示す。2体のパッケージP、Pのうちの1体には果実S(図1では苺)が収容されている。トレイT1は全部で4体のパッケージPを収容可能であり、当然すべてのパッケージPに果実Sを収容可能であって、通常は果実Sを収容した4体のパッケージPを収容した状態にて輸送され、かつ店頭に並べられるのであるが、図1は構成が良くわかるようにパッケージPは2体とし、そのうち1体のパッケージPに果実Sを収容した状態で示している。なお、1は本体、2、2は後述の収容凹部、3,3はやはり後述の喰嵌凸部である。
実施例1のトレイT1は、図2a〜図3に示す形状で、本体1はモールド抄紙製板を成型したもので、全体が一体として形成されており、図2aに見るように平面形状は略長方形状で、片縁部hが四周に形成され、該片縁部hが図1に示すダンボール函D1の内周に当接する形でダンボール函D1に嵌設されるものである。本体1には図2aに見るように平面形状が略長方形状の同寸の収容凹部2が4個形成されていて、図2bに見るように各々の収容凹部2の上端は本体1の片縁部hから上方に突設した喰嵌凸部3として構成されている。喰嵌凸部3は図2aに見るように各々の収容凹部2の上端に収容凹部2を囲繞する形で形成されているが、指掛用凹部f、f、f、fの部分にて不連続となっている。指掛用凹部f、f、f、fの構成は図3の外観斜視図に明らかなように、喰嵌凸部3に半月状に刻設されたものである。なお、rは補強用のリブであり、4は本体1の短手方向中央上面に設けられた中央リブであるが、中央リブ4にも2箇所指掛用凹部f、fが刻設されている。中央リブ4は、以下の理由により設けられたものである。すなわち、叙上のような構成のトレイT1が嵌設されたダンボール函D1(図1参照)は、輸送に際しては、通常数個が上下に積重され、短手方向中央にて結束されるので、トレイT1には短手方向中央に強い力がかかることが予想される。したがって、この力に対抗するために中央リブ4が設けられているものである。
また、2aは収容凹部2の底面である。本体1においては、収容凹部2の底面2aから喰嵌凸部3の上端までの高さα(図2b参照)がパッケージPの高さβ(図5b参照)より大であるように構成されているが、αはβの1.05倍〜1.7倍の範囲に設定されており、この数値限定の根拠は以下のとおりである。すなわち、αがβの1.05倍を下回ると、パッケージPの底面P2が収容凹部2の底面2aに接近しすぎて、輸送中の振動でパッケージPの底面P2が収容凹部2の底面2aに衝突する可能性が出てくる。またαがβの1.7倍を上回ると、パッケージPの位置が高くなりすぎて、果実Sの種類によってはパッケージPに収容された果実Sの上部がダンボール函D1の最上端の高さを越えてしまい、結果としてダンボール函D1を上下に複数個積重することが不可能となる。むろん、果実Sの種類によっては、αがβの1.7倍以内でもそのような現象が起こるので、上記数値は果実Sの種類によってあるいはパッケージPの高さβとダンボール函D1の高さγ(内法の高さ)の関係によって個別に定める必要が生じる。図5bに示す場合においては、果実Sが苺であり、パッケージP、ダンボール函D1が苺用として通常用いられるものであるので、αはβの1.25倍に設定されているが、この場合においては、1.1〜1.4倍程度が適切な値の範囲となる。
<実施例1の作用>
実施例1のトレイT1は、図4、図5a、図5bに示すように、果実Sを収容したパッケージPを各収容凹部2に収容し、さらに本体1をダンボール函D1に嵌設して用いられる(図1参照)。図4ではパッケージPは2体とし、そのうち1体のパッケージPに果実Sを収容した状態で示しているが、本来は4個の収容凹部2のそれぞれに果実Sを収容したパッケージPが収容されるものである。この際、前述のように、パッケージPの高さβ(図5b参照)よりもトレイT1の本体1の収容凹部2の底面2aから喰嵌凸部3の上端までの高さαの方が大(図5bでは1.25倍)であるので、パッケージPの底面P2は収容凹部2内部で収容凹部2の底面2aから離れて中空に浮いた状態で保持されることとなり、結果として、輸送中の振動が段ボール函D1の底面D1aから本体1の収容凹部2の底面2aに伝わったとしても、パッケージPの底面P2には直接伝わらず、したがって果実Sの損傷も最小限に抑えられるものである。
パッケージPは、図5bに示すように、片縁部P1がトレイT1の本体1の喰嵌凸部3に係止されて底面P2が底面2aから離れた状態にて保持されるものである。この際、図5bに示すように、喰嵌凸部3の上端部がパッケージPの片縁部P1の裏面に喰嵌されることにより、係止状態は強固となり、輸送中の振動によっても係止状態が解除されることはなく、安定的に保持される。パッケージPそのものは極軽量なものであるが、内部に果実Sが収容されることにより全体重量は重いものとなり、喰嵌凸部3はパッケージPの片縁部P1の裏面に強く喰嵌されて、パッケージPの安定的な係止状態を齎すものである。すなわち、喰嵌凸部3は本体1同様軟質のモールド抄紙製であるので、果実Sが収容されたパッケージPの重量がパッケージPの片縁部P1を通じて喰嵌凸部3の上端部分にかかることにより喰嵌凸部3の上端部分の一部が若干の圧潰を受け、より強力に片縁部P1裏面に喰嵌される状態となるものである。
輸送終了後は、果実Sを収容した状態のパッケージPはトレイT1を介してダンボール函D1に収容された状態のままで店頭に並べられる。消費者は、トレイT1の本体1に刻設された指掛用凹部f、f、f、fに指を挿入して果実Sが収容された状態のパッケージPの片縁部P1に指を掛けて上方に引くだけで簡単にパッケージPをトレイT1の本体1の収容凹部2から脱抜することができる。
<実施例2の構成>
実施例2のトレイT2は、図6に示すように、モールド抄紙製の本体10の上面中央部に支持体41が突設されている以外は、実施例1のトレイT1の本体1(図3参照)と略同一の構成である。すなわち、本体10の収容凹部20はトレイT1の本体1(図3参照)の収容凹部2と同一の構成であり、喰嵌凸部30はトレイT1の本体1(図3参照)の喰嵌凸部3と同一の構成であり、中央リブ40は、その中央に支持体41が突設されている以外はトレイT1の本体1(図3参照)の中央リブ4と同一の構成である。また、hはトレイT1の本体1と同様本体10の片縁部であり、rは補強用のリブである。
また、20aは収容凹部20の底面である。本体10においては、トレイT1の本体1と同様、収容凹部20の底面20aから喰嵌凸部30の上端までの高さα´(図7b参照)がパッケージPの高さβより大であるように構成されており、α´はβの1.05倍〜1.7倍の範囲に設定されているが、この数値限定の根拠もトレイT1の場合と同様である。図7bに示す場合においては、トレイT1の場合と同様果実Sが苺であり、パッケージP、ダンボール函D2が苺用として通常用いられるものであるので、α´はβの1.25倍に設定されているが、この場合においても、やはり1.1〜1.4倍程度が適切な値の範囲となる。なお、本体10の中央部上面には断面が台形状の支持体41が本体10と一体に突設されており(図6〜図7b参照)、支持体41の中央リブ40の上面からの高さδ(図7b参照)は、ダンボール函D2の高さγ(内法の高さ)から高さα´を引いたもので、図7bに示すように、支持体41の上端面が直上に積重されたダンボール函D2´の底面に当接するように構成されている。
<実施例2の作用>
実施例2のトレイT2は、図7a、図7bに示すように、果実Sを収容した各パッケージPを収容凹部20に収容し、さらに本体10をダンボール函D2に嵌設して用いられるが、この作用は実施例1のトレイT1と同様である。また、パッケージPの高さβ(図7b参照)よりもトレイT2の本体10の収容凹部20の底面20aから喰嵌凸部30の上端までの高さα´の方が大(図7bでは1.25倍)であるので、パッケージPの底面P2は収容凹部20内部で収容凹部20の底面20aから離れて中空に浮いた状態で保持されることとなり、結果として、輸送中の振動が段ボール函D2の底面D2aから本体10の収容凹部20の底面20aに伝わったとしても、パッケージPの底面P2には直接伝わらず、したがって果実Sの損傷も最小限に抑えられるが、この作用も実施例1のトレイT1と同様である。
また、喰嵌凸部30の上端部がパッケージPの片縁部P1の裏面に喰嵌されることにより、係止状態は強固となり、輸送中の振動によっても係止状態が解除されることはなく、安定的に保持される点の作用も実施例1のトレイT1と同様である。さらに、輸送終了後、店頭にて消費者が、トレイT2の本体10に刻設された指掛用凹部f、f、f、fに指を挿入して果実Sが収容された状態のパッケージPの片縁部P1に指を掛けて上方に引くだけで簡単にパッケージPをトレイT2の本体10の収容凹部20から脱抜することができる点の作用も実施例1のトレイT1と同様である。
実施例2のトレイT2の作用が実施例1のトレイT1の作用と大きく異なる点は、支持体41の作用である。支持体41は本体10の中央部に本体10と一体として上方に突設されており、支持体41の上端面が直上に積重されたダンボール函D2´の底面に当接するように構成されているので(図7b参照)、ダンボール函D2とダンボール函D2´を積重した場合にもダンボール函D2´の底面中央部を支持体41が支持することとなり、ダンボール函D2´の底面中央部が荷重により撓むということがなくなった。したがって、これにより、ダンボール函D2と同一構成のダンボール函、すなわち果実Sを収容した4体のパッケージPをトレイT2を介して収容したダンボール函を複数個積重し、結束した状態で輸送しても全体は極めて安定し、ダンボール函の底面中央部が荷重により撓んで輸送中に結束がずれる等の現象が見られなくなった。
<実施例3の構成>
実施例3のトレイT3の外観を図8に示す。実施例3のトレイT3は、図9、図10a、図10bに示すようなモールド抄紙製板の板状体5を曲折して構成されるもので、図12a、図12b、図13に示すように、ダンボール函D3内に嵌設して用いられるものである。板状体5は図9、図10a、図10bに示すように、平面形状が略長方形状で、左側面6aと第1底面6bが折曲部c1を介して連設され、第1底面6bと中央壁8の左側面8aが折曲部c2を介して連設され、中央壁8の左側面8aと中央壁8の上面8cが折曲部c3を介して連設され、中央壁8の上面8cと中央壁8の右側面8bが折曲部c4を介して連設され、中央壁8の右側面8bと第2底面6cが折曲部c5を介して連設され、第2底面6cと右側面6dが折曲部c6を介して連設されており、左側面6a、折曲部c1、第1底面6b、折曲部c2、中央壁8の左側面8a、折曲部c3、中央壁8の上面8c、折曲部c4、中央壁8の右側面8b、折曲部c5、第2底面6c、折曲部c6、右側面6dはすべて一体として成型されている。なお、折曲部c1〜c6は夫々が近接する2条の折線により成り、板状体5は折曲部c1〜c6にて容易に折曲が可能な構成となっている。
図9、図10a、図10bにおいて、板状体5の左側面6aの左端は喰嵌凸部7f、7hとなっており、右側面6dの右端は喰嵌凸部7b、7dとなっている。喰嵌凸部7b、7d、7f、7hは板状体5の状態での平面形状が台形状である。また、中央壁8の上面8cの左端には板状の喰嵌凸部7e、7gが上方に突設され、上面8cの右端には板状の喰嵌凸部7a、7cが上方に突設されている。喰嵌凸部7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hはすべて板状体5と一体に構成されている。なお、rは補強用のリブである。また、R1は第1底面6bを正面側と背面側に2分する中央リブであり、R2は第2底面6cを正面側と背面側に2分する中央リブである。
実施例3のトレイT3は、図8に見るように、折曲部c1により左側面6aを立上げて左側面6aと第1底面6bを略直角とし、折曲部c6により右側面6dを立上げて右側面6dと第2底面6cを略直角とし、さらに折曲部c2、c3、c4、c5によって中央壁8が正面から見た場合に台形状になるように立上げて構成される。この際、喰嵌凸部7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hの上端がすべて同一の高さに揃うように板状体5の段階で構成されている。これにより、第1底面6bに収容凹部61、62が形成され、第2底面6cに収容凹部63、64が形成される。この際、中央リブR1より正面側に収容凹部61が形成され、中央リブR1より背面側に収容凹部62が形成され、中央リブR2より正面側に収容凹部63が形成され、中央リブR2より背面側に収容凹部64が形成されるものである。なお、トレイT3は、図12a、図12b、図13に示すようにダンボール函D3に嵌設されることによりはじめてその構成が安定的に保持されるものである。
また、61a、62a、63a、64aは収容凹部61、62、63、64の底面である。トレイT3においては、トレイT1、トレイT2の場合と同様、収容凹部61、62、63、64の底面61a、62a、63a、64aから喰嵌凸部7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hの上端までの高さε(図12a参照)がパッケージPの高さβより大であるように構成されており、εはβの1.05倍〜1.7倍の範囲に設定されているが、この数値限定の根拠もトレイT1、トレイT2の場合と同様である。図12aに示す場合においては、トレイT1、トレイT2の場合と同様果実Sが苺であり、パッケージP、ダンボール函D3が苺用として通常用いられるものであるので、εはβの1.25倍に設定されているが、この場合においても、やはり1.1〜1.4倍程度が適切な値の範囲となる。
<実施例3の作用>
実施例3のトレイT3は、図11に示すように、果実Sを収容したパッケージPを収容凹部61、62、63、64に収容し、さらにトレイT3自体をダンボール函D3に嵌設して用いられる。図11ではパッケージPは2体とし、そのうち1体のパッケージPに果実Sを収容した状態で示しているが、本来は収容凹部61、62、63、64のそれぞれに果実Sを収容したパッケージPが収容されるものである。この際、前述のように、パッケージPの高さβ(図12a参照)よりもトレイT3の収容凹部61、62、63、64の底面61a、62a、63a、64aから喰嵌凸部7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hの上端までの高さεの方が大(図12a、図12bでは1.25倍)であるので、パッケージPの底面P2は収容凹部61、62、63、64内部で底面61a、62a、63a、64aから離れて中空に浮いた状態で保持されることとなり、結果として、輸送中の振動が段ボール函D3の底面D3aからトレイT3の収容凹部61、62、63、64の底面61a、62a、63a、64aに伝わったとしても、パッケージPの底面P2には直接伝わらず、したがって果実Sの損傷も最小限に抑えられるものである。
パッケージPは、図12aに示すように、片縁部P1がトレイT3の喰嵌凸部7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hに係止されて底面P2が底面61a、62a、63a、64aから離れた状態にて保持されるものである。この際、図12aに示すように、喰嵌凸部7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hの上端部がパッケージPの片縁部P1の裏面に喰嵌されることにより、係止状態は強固となり、輸送中の振動によっても係止状態が解除されることはなく、安定的に保持される。パッケージPそのものは極軽量なものであるが、内部に果実Sが収容されることにより全体重量は重いものとなり、喰嵌凸部7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hはパッケージPの片縁部P1の裏面に強く喰嵌されて、パッケージPの安定的な係止状態を齎すものである。すなわち、喰嵌凸部7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hは軟質のモールド抄紙製であるので、果実Sが収容されたパッケージPの重量がパッケージPの片縁部P1を通じて喰嵌凸部7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7hの上端部分にかかることにより該上端部分の一部が若干の圧潰を受け、より強力に片縁部P1裏面に喰嵌される状態となるものである。
輸送終了後は、果実Sを収容した状態のパッケージPはトレイT3を介してダンボール函D3に収容された状態のままで店頭に並べられる。消費者は、トレイT3に収容された果実Sが収容された状態のパッケージPの片縁部P1に指を掛けて上方に引くだけで簡単にパッケージPをトレイT3の収容凹部61、62、63、64から脱抜することができる。
実施例4のトレイT4は、図14に示すように、上面中央部の中央壁80が実施例3のトレイT3の中央壁8と比較して高く突設されている以外は、実施例3のトレイT3(図8参照)と略同一の構成である。すなわち、収容凹部601、602、603、604はトレイT3の収容凹部61、62、63、64と略同一の構成であり、喰嵌凸部70bはトレイT3(図8参照)の喰嵌凸部7bと同一の構成であり、喰嵌凸部70dはトレイT3(図8参照)の喰嵌凸部7dと同一の構成であり、喰嵌凸部70fはトレイT3(図8参照)の喰嵌凸部7fと同一の構成であり、喰嵌凸部70hはトレイT3(図8参照)の喰嵌凸部7hと同一の構成である。しかしながら、喰嵌凸部70a、70c、70e、70gはトレイT3(図8参照)の喰嵌凸部7a、7c、7e、7gと構成が異なり、喰嵌凸部70a、70cは短手方向に見た場合の断面が略3角形状の突起として中央壁80の右側面80bから右方に突出され、喰嵌凸部70e、70gは短手方向に見た場合の断面が略3角形状の突起として中央壁80の左側面80aから左方に突出されている。
実施例4のトレイT4は、図15a、図15bに示すようなモールド抄紙製板の板状体50を曲折して構成されるもので、図16a、図16bに示すように、ダンボール函D4内に嵌設して用いられるものである。板状体50は図15a、図15bに示すように、平面形状が略長方形状で、左側面60aと第1底面60bが折曲部d1を介して連設され、第1底面60bと中央壁80の左側面80aが折曲部d2を介して連設され、中央壁80の左側面80aと中央壁80の上面80cが折曲部d3を介して連設され、中央壁80の上面80cと中央壁80の右側面80bが折曲部d4を介して連設され、中央壁80の右側面80bと第2底面60cが折曲部d5を介して連設され、第2底面60cと右側面60dが折曲部d6を介して連設されており、左側面60a、折曲部d1、第1底面60b、折曲部d2、中央壁80の左側面80a、折曲部d3、中央壁80の上面80c、折曲部d4、中央壁80の右側面80b、折曲部d5、第2底面60c、折曲部d6、右側面60dはすべて一体として成型されている。なお、折曲部d1〜d6は夫々が近接する2条の折線により成り、板状体50は折曲部d1〜d6にて容易に折曲が可能な構成となっている。
図15a、図15bにおいて、板状体50の左側面60aの左端は喰嵌凸部70f、70hとなっており、右側面60dの右端は喰嵌凸部70b、70dとなっている。喰嵌凸部70b、70d、70f、70hは板状体50の状態での平面形状が台形状である。また、中央壁80の右側面80aには短手方向から見た断面が略3角形状の喰嵌凸部70e、70gが上方に突設され、右側面80bには短手方向から見た断面が略3角形状の喰嵌凸部70a、70cが上方に突設されている。喰嵌凸部70a、70b、70c、70d、70e、70f、70g、70hはすべて板状体50と一体に構成されている。なお、rは補強用のリブである。また、R3は第1底面60bを正面側と背面側に2分する中央リブであり、R4は第2底面60cを正面側と背面側に2分する中央リブである。
実施例4のトレイT4は、図14に見るように、折曲部d1により左側面60aを立上げて左側面60aと第1底面60bを略直角とし、折曲部d6により右側面60dを立上げて右側面60dと第2底面60cを略直角とし、さらに折曲部d2、d3、d4、d5によって中央壁80が正面から見た場合に台形状になるように立上げて構成される。この際、喰嵌凸部70a、70b、70c、70d、70e、70f、70g、70hの上端がすべて同一の高さに揃うように板状体50の段階で構成されている。これにより、第1底面60bに収容凹部601、602が形成され、第2底面60cに収容凹部603、604が形成される。この際、中央リブR3より正面側に収容凹部601が形成され、中央リブR3より背面側に収容凹部602が形成され、中央リブR4より正面側に収容凹部603が形成され、中央リブR4より背面側に収容凹部604が形成されるものである。なお、トレイT4は、図16に示すようにダンボール函D4に嵌設されることによりはじめてその構成が安定的に保持されるものである。また、ダンボール函D4に嵌設された状態で、中央壁80の上面80cがダンボール函D4の上端と同一の高さとなるように構成されている。
また、601a、602a、603a、604aは収容凹部601、602、603、604の底面である。トレイT4においては、トレイT1〜トレイT3の場合と同様、収容凹部601、602、603、604の底面601a、602a、603a、604aから喰嵌凸部70a、70b、70c、70d、70e、70f、70g、70hの上端までの高さε´(図16a、図16b参照)がパッケージPの高さβより大であるように構成されており、ε´はβの1.05倍〜1.7倍の範囲に設定されているが、この数値限定の根拠もトレイT1〜トレイT3の場合と同様である。図16a、図16bに示す場合においては、トレイT1〜トレイT3の場合と同様果実Sが苺であり、パッケージP、ダンボール函D4が苺用として通常用いられるものであるので、ε´はβの1.25倍に設定されているが、この場合においても、やはり1.1〜1.4倍程度が適切な値の範囲となる。なお、トレイT4の中央部には断面が台形状の中央壁80が突設されており(図16a、図16b参照)、喰嵌凸部70a、70c、70e、70gの上端面からダンボール函D4の上端までの高さηは、ダンボール函D4の高さζ(内法の高さ)から高さε´を引いたもので、中央壁80の上端面が直上に積重されたダンボール函D4´の底面に当接するように構成されている。
<実施例4の作用>
実施例4のトレイT4は、果実Sを収容したパッケージPを収容凹部601、602、603、604に収容し、さらにトレイT4自体をダンボール函D4に嵌設して用いられる。この際、前述のように、パッケージPの高さβ(図16a、図16b参照)よりもトレイT4の収容凹部601、602、603、604の底面601a、602a、603a、604aから喰嵌凸部70a、70b、70c、70d、70e、70f、70g、70hの上端までの高さε´の方が大(図16a、図16bでは1.25倍)であるので、パッケージPの底面P2は収容凹部601、602、603、604内部で底面601a、602a、603a、604aから離れて中空に浮いた状態で保持されることとなり、結果として、輸送中の振動が段ボール函D4の底面D4aからトレイT4の収容凹部601、602、603、604の底面601a、602a、603a、604aに伝わったとしても、パッケージPの底面P2には直接伝わらず、したがって果実Sの損傷も最小限に抑えられるものである。
パッケージPは、図16a、図16bに示すように、片縁部P1がトレイT4の喰嵌凸部70a、70b、70c、70d、70e、70f、70g、70hに係止されて底面P2が底面601a、602a、603a、604aから離れた状態にて保持されるものである。この際、図16a、図16bに示すように、喰嵌凸部70a、70b、70c、70d、70e、70f、70g、70hの上端部がパッケージPの片縁部P1の裏面に喰嵌されることにより、係止状態は強固となり、輸送中の振動によっても係止状態が解除されることはなく、安定的に保持される。パッケージPそのものは極軽量なものであるが、内部に果実Sが収容されることにより全体重量は重いものとなり、モールド抄紙製の喰嵌凸部70a、70b、70c、70d、70e、70f、70g、70hはパッケージPの片縁部P1の裏面に強く喰嵌され、且一部が圧潰されることにより喰嵌状態はさらに強固となり、パッケージPの安定的な係止状態を齎すものである。この点の作用は実施例3のトレイT3と同様である。
輸送終了後は、果実Sを収容した状態のパッケージPはトレイT4を介してダンボール函D4に収容された状態のままで店頭に並べられる。消費者は、トレイT4に収容された果実Sが収容された状態のパッケージPの片縁部P1に指を掛けて上方に引くだけで簡単にパッケージPをトレイT4の収容凹部601、602、603、604から脱抜することができる。この点の作用も実施例3のトレイT3と同様である。
実施例4のトレイT4の作用が実施例3のトレイT3の作用と大きく異なる点は、中央壁80の作用である。トレイT4がダンボールD4に嵌設された状態で、中央壁80はトレイT4の中央部に上方に突設されており、中央壁80の上端面が直上に積重されたダンボール函D4´の底面に当接するように構成されているので(図16a、図16b参照)、ダンボール函D4とダンボール函D4´を積重した場合にもダンボール函D4´の底面中央部を中央壁80が支持することとなり、ダンボール函D4´の底面中央部が荷重により撓むということがなくなった。したがって、これにより、ダンボール函D4と同一構成のダンボール函、すなわち果実Sを収容した4体のパッケージPをトレイT4を介して収容したダンボール函を複数個積重し、結束した状態で輸送しても全体は極めて安定し、ダンボール函の底面中央部が荷重により撓んで輸送中に結束がずれる等の現象が見られなくなった。
叙上の実施例1〜4の説明は、すべて苺を対象としたパッケージを収容する果実野菜類パッケージ収容トレイとして行ったものであるが、本発明の果実野菜類パッケージ収容トレイは、当然のことながら対象とする果実あるいは野菜は苺に限定されるものではなく、無花果、ブドウ、サクランボ、トマト等の所謂易損性の果実類や野菜類はすべてこれを対象とすることができる。さらに、桃等の大型の果実にても、易損性で、合成樹脂製のパッケージを介してダンボール函に収容されるものであればすべてこれを対象とすることができるのは当然のことである。
本発明の実施例1の果実野菜類パッケージ収容トレイの一部にパッケージを収容し、全体をダンボール函に嵌設した状態を示す外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1の果実野菜類パッケージ収容トレイの平面図である。(b)本発明の実施例1の果実野菜類パッケージ収容トレイの正面図である。(c)本発明の実施例1の果実野菜類パッケージ収容トレイの左側面図である。 本発明の実施例1の果実野菜類パッケージ収容トレイの外観斜視図である。 本発明の実施例1の果実野菜類パッケージ収容トレイの一部にパッケージを収容した状態を示す外観斜視図である。 (a)本発明の実施例1の果実野菜類パッケージ収容トレイの一部にパッケージを収容した状態を示す平面図である。 (b)図5aのA−A拡大断面図である。 本発明の実施例2の果実野菜類パッケージ収容トレイの外観斜視図である。 (a)本発明の実施例2の果実野菜類パッケージ収容トレイの一部にパッケージを収容した状態を示す平面図である。 (b)図7aのB−B断面図である。 本発明の実施例3の果実野菜類パッケージ収容トレイの外観斜視図である。 本発明の実施例3の果実野菜類パッケージ収容トレイの板状体の状態を示す外観斜視図である。 (a)本発明の実施例3の果実野菜類パッケージ収容トレイの板状体の状態を示す平面図である。 (b)本発明の実施例3の果実野菜類パッケージ収容トレイの板状体の状態を示す正面図である。 本発明の実施例3の果実野菜類パッケージ収容トレイの一部にパッケージを収容した状態を示す外観斜視図である。 (a)図11のC−C断面図である。 (b)図11のD−D断面図である。 本発明の実施例3の果実野菜類パッケージ収容トレイの一部にパッケージを収容し、全体をダンボール函に嵌設した状態を示す外観斜視図である。 本発明の実施例4の果実野菜類パッケージ収容トレイの外観斜視図である。 (a)本発明の実施例4の果実野菜類パッケージ収容トレイの板状体の状態を示す平面図である。 (b)本発明の実施例4の果実野菜類パッケージ収容トレイの板状体の状態を示す正面図である。 (a)図14のE−E断面図である。 (b)図14のF−F断面図である。 (a)パッケージを収容する従来のダンボール函の1例の外観斜視図である。 (b)果実を収容したパッケージの1例の外観斜視図である。 (a)パッケージを収容する従来のダンボール函の1例の外観斜視図である。 (b)果実を収容したパッケージの1例の外観斜視図である。 パッケージを収容する従来のダンボール函の1例の型紙である。
符号の説明
1 本体
10 本体
2 収容凹部
2a 底面
20 収容凹部
20a 底面
3 喰嵌凸部
30 喰嵌凸部
4 中央リブ
40 中央リブ
41 支持体
5 板状体
50 板状体
6a 左側面
6b 第1底面
6c 第2底面
6d 右側面
60a 左側面
60b 第1底面
60c 第2底面
60d 右側面
61 収容凹部
62 収容凹部
63 収容凹部
64 収容凹部
61a 底面
62a 底面
63a 底面
64a 底面
601 収容凹部
602 収容凹部
603 収容凹部
604 収容凹部
601a 底面
602a 底面
603a 底面
604a 底面
7a 喰嵌凸部
7b 喰嵌凸部
7c 喰嵌凸部
7d 喰嵌凸部
7e 喰嵌凸部
7f 喰嵌凸部
7g 喰嵌凸部
7h 喰嵌凸部
70a 喰嵌凸部
70b 喰嵌凸部
70c 喰嵌凸部
70d 喰嵌凸部
70e 喰嵌凸部
70f 喰嵌凸部
70g 喰嵌凸部
70h 喰嵌凸部
8 中央壁
8a 左側面
8b 右側面
8c 上面
80 中央壁
80a 左側面
80b 右側面
80c 上面
D1 ダンボール函
D2 ダンボール函
D2´ ダンボール函
D3 ダンボール函
D4 ダンボール函
D4´ ダンボール函
D5 ダンボール函
D5a 底面
D5b 中央仕切板
D6 ダンボール函
D6a 底面
D6b 中央仕切板
D6c 中央支持体
D6d 中央支持体
D6e 右側面
D6f 左側面
D6g 突片
D6h 突片
D6i 突片
D6j 突片
D7 型紙
P パッケージ
P1 片縁部
P2 底面
R1 中央リブ
R2 中央リブ
R3 中央リブ
R4 中央リブ
S 果実
T1 トレイ
T2 トレイ
T3 トレイ
T4 トレイ
c1 折曲部
c2 折曲部
c3 折曲部
c4 折曲部
c5 折曲部
d1 折曲部
d2 折曲部
d3 折曲部
d4 折曲部
d5 折曲部
f 指掛用凹部
h 片縁部
r リブ
α 高さ
α´ 高さ
β 高さ
γ 高さ
δ 高さ
ε 高さ
ε´ 高さ
ζ 高さ
η 高さ



















Claims (5)

  1. 苺や無花果やサクランボやトマト等の易損性の果実類あるいは野菜類を収容するパッケージをダンボール函に収容する際に、パッケージとダンボール函の間に介在してパッケージを収容し、自らはダンボール函に嵌設される果実・野菜類パッケージ収容トレイであって、全体がモールド抄紙製で、ダンボール函に嵌設された状態でパッケージの片縁部下面に喰嵌してパッケージを一定の位置に保持する喰嵌凸部と、該喰嵌凸部によってパッケージの底面が中空に浮いた状態でパッケージを収容する収容凹部を有していることを特徴とする果実野菜類パッケージ収容トレイ。
  2. 上記喰嵌凸部と上記収容凹部が予め成型されていることを特徴とする請求項1に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
  3. 本体の上面の一部が上方に突出した支持体として形成されていて、本体がダンボール函に嵌設された場合に該支持体の上面がダンボール函の上端と等しい高さとなるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
  4. 板状体が曲折されてダンボール函に嵌設されることにより前記喰嵌凸部と前記収容凹部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。
  5. 板状体が曲折されてダンボール函に嵌設された場合に一部が上方に突出した支持体として形成され、該支持体の上面がダンボール函の上端と等しい高さとなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の果実野菜類パッケージ収容トレイ。



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