JP3129568U - 包装体 - Google Patents

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ファビオ サッバティーニ
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ファミール製菓株式会社
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Abstract

【課題】ケーキ等の破損しやすい物品の運搬に際し、より簡単な構造によって低コストで且つ高い作業性を維持しつつ、物品を保護してその破損を防止する。
【解決手段】
函体内底面に敷設されるとともに、当該函体内側面に当接される形状の底面シート2と、底面シート2に対して折り曲げ可能に連設され、折り曲げられた状態で、底面シート2の上面において環状体5を形成し、物品を内包可能な帯部3a,3bと、帯部3a,3bの両端を連結し、帯部3a,3bで形成された環状体5を維持する連結部41(41a,41b)及び42(42a,42b)とを備え、底面シート2と函体内側面との当接箇所が、環状体5よりも外方に位置する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、ケーキ等の破損しやすい物品を運搬するための包装体に関する。
ケーキなどの柔らかい物品については、輸送や取扱いの際の振動、衝撃による形状の損傷が起こりやすく、これらを通常の郵送または宅配等の物流ルートに乗せることが困難であった。
最近では、運送・郵送等の物流手段が発達したことに伴い、食品を最適の環境に長時間保存したまま輸送できるようになってきており、ケーキ等についても、通信販売や宅配等のルートを通じて多角的に販売し得るようにすることが要望されている。
これに対し、ケーキ等の物品形状を維持し、その状態を保持しながら運搬できる包装体が開発されている。例えば、特開2001−322629号公報(特許文献1)には、箱体または蓋体の内側において壁面に内接する形状の支持板を設け、支持板の中央部付近に被包装物品の横断面に対応した形状の切欠孔を穿設した上で、この切欠孔の内周縁に接し、且つ前記被包装物品の周側面を囲むための筒状に形成した保護部材を着脱自在に介在させた構成が開示されている。
上記特許文献1に開示された構成では、ケーキ等の易損品であっても、このものが外箱内において当該易損品の周囲を帯状または無端状の保護部材で囲み、これに切欠孔を有する支持板を嵌め込み、易損品の側面部分を周囲から把持することによって、収納されたケーキ等が箱内で上下左右にずれ動くことがなく、ケーキの形やデコレーションを損傷せずに当該商品を郵便・宅配便等で運搬することができる。
特開2001−322629号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された構成では、易損品を囲む無端状の保護部材と、これに嵌め込まれ、周囲から把持する支持板との2部材から構成され、支持板の切欠孔に易損品(保護部材)を嵌め込むため、支持板を嵌め込む際の両者の整合性が要求され、梱包時の作業性が低下するという問題がある。すなわち、易損品が切欠孔に対して小さすぎる場合には、易損品が支持板内でぐらついてしまう惧れがあり、逆に易損品が大きすぎる場合には、支持板を嵌め込む際に、内部の易損品に力がかかってしまい、易損品が破損する惧れがある。また、特許文献1のように切欠孔で易損品を把持するためには、切欠孔の形状が易損品の断面形状に合致していなければならないことから、易損品の形状毎に支持板を製造しなければならず、汎用性に欠け、製造コストも増大する惧れがある。
さらには、上記特許文献1に開示された構成では、2部材(及びその他の付属品)から構成されているため、製造工程数に伴って、その製造コストが増加するとともに、製造時、販売時及び使用時において2部品(及び付属品)をセットとして取り扱わなければならないという煩雑さがある。
そこで、本考案は以上の点に鑑みてなされたもので、ケーキ等の破損しやすい物品の運搬に際し、より簡単な構造によって低コストで且つ高い作業性を維持しつつ、物品を保護してその破損を防止することのできる包装体を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するために、本考案は、函体の内部に物品を収納する際に用いる包装体であって、函体内底面に敷設されるとともに、当該函体内側面に当接される形状の底面シートと、底面シートに対して折り曲げ可能に一体形成され、底面シートに対して折り曲げられた状態で、底面シートの上面において環状体を形成し、物品を内包可能な帯部と、帯部の両端を連結し、帯部で形成された環状体を維持する連結部とを備え、底面シートと函体内側面との当接箇所が、環状体よりも外方に位置する。
このような本考案では、函体の内部に物品を収納する際に、
(1)先ず、底面シート上中央にケーキ等の物品を載置し、帯部を底面シートに対して上方に折り曲げ、
(2)物品の形状に合わせて帯部を弯曲(屈曲)させて、底面シート上に環状体を形成し、
(3)帯部両端の連結部を係合させることによって、帯部の環状を維持し、帯部によって物品を内包・保持し、
(4)この状態において、底面シートごと物品を外箱等の函体内に収納する。
この収納状態において、底面シートと函体内側面との当接箇所が、物品が内包された環状体よりも外方に位置する。このため、本考案によれば、底面シートによって物品が函体内部に固定されるとともに、この底面シートと一体的に形成された帯部によって緩やかに、且つ確実に底面シート上で把持されることとなり、郵送時の振動等で動くのを抑止することができる。帯部は自由に弯曲させたり折曲げたりすることができるため、物品の断面形状に容易に合致させることができ、高い汎用性を期待することができる。
なお、上記考案において、函体の水平断面形状が四角形をなす場合には、底面シートとの当接箇所は水平断面形状の対角線位置とすることができる。また、函体の水平断面形状が、例えば円形等である場合には、上記当接箇所は、少なくとも3カ所あることが好ましい。
また、上記考案において、前記連結部は、帯部の両端に設けられ、掛け合わせられることによって係合される切込とし、この切込を環状体の周方向に沿って複数設け、掛け合わせる切込を選択することによって、上記環状体の径の長さを調整するようにしてもよい。
以上説明したように本考案によれば、ケーキ等の破損しやすい物品の運搬に際し、より簡単な構造によって低コストで且つ高い作業性を維持しつつ、物品を保護してその破損を防止することができる。
(包装体の構成)
本考案の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る包装体1の構成を示す説明図である。
図(a)に示すように、包装体1は、外箱等の函体の内部に、ケーキ等の物品を収納する際に用いられる。具体的に、包装体1は、函体内底面に敷設される底面シート2と、これと折曲げ可能に一体形成された帯部3(3a及び3b)とから構成される。これら底面シート2と帯部3は、一枚紙から切り抜くことにより一体形成が可能であり、厚紙の他にアクリルや発泡スチロールなどで形成することもできる。
底面シート2の形状は、本実施形態では六角形をなしており、対向する平行線の位置に折り線用のミシン目21が形成されており、このミシン目21を介して帯部3a及び3bが、ミシン目21とそれぞれ平行となるように、一体的に連設されている。また、本実施形態では、底面シート2が六角形をなすことにより、ミシン目21以外の頂点22,22が、函体内の対角線位置における当接箇所となるようになっている。
帯部3a及び3bは、底面シート2の両側に配置され、底面シート2に対して折り曲げ可能に連設されており、図1(a)及び(b)に示すように、底面シート2に対して折り曲げられた状態で、底面シート2の上面において、物品を内包可能な環状体5を形成する可撓性の部材である。
また、この帯部3a及び3bのそれぞれの両端部には、連結部41(41a,41b)及び42(42a,42b)が形成されている。この連結部41及び42は、帯部3a及び3bの各両端を連結し、帯部3a及び3bで形成された環状体5を維持するためのものであり、本実施形態では、相互に掛け合わせられて、係合される切込みとなっている。
そして、この帯部3a及び3bにより形成された環状体5は、図2(a)及び(b)に示すように、底面シート2と函体7内側面との当接箇所22,22が、環状体5よりも外方に位置するようになっている。
なお、本実施形態では、底面シート2の形状を六角形としたが、本考案はこれに限定されるものではなく、函体7内側面との当接箇所が少なくとも3カ所あれば、どのような形状としてもよい。例えば、図3(a)に示すような楕円形状とすることもできる。
また、本実施形態では、帯部3を底面シート2の両側に配置したが、例えば、図3(b)に示すように、底面シート2の片側のみに配置し、1本の帯により環状体を形成するようにしてもよい。さらに、本実施形態では、連結部41,42を簡単な切込により形成したが、図3(b)に示した43のように、帯部3(3a及び3b)に、環状体5の周方向に沿うように複数の切込みを入れ、係合させる切込を選択することによって、形成される環状体5の径の長さを調整するようにしてもよい。
(包装体の使用方法)
以上の構成を有する包装体1を使用することによって、以下のような物品の包装方法を実施することができる。図4は、本実施形態に係る包装体1の使用方法を示す説明図である。
先ず、同図(a)に示すように、底面シート2上中央にケーキ等の物品6を載置し、ミシン目21に沿って、帯部3a及び3bを底面シート2に対して上方に折り曲げる。
次いで、同図(b)に示すように、物品6の形状に合わせて帯部3a及び3bを弯曲させて、底面シート2上において環状体5を形成すべく、連結部41(41a,41b)及び42(42a,42b)係合させる。
このように、連結部41(41a,41b)及び42(42a,42b)を係合させることによって、同図(c)に示すように、帯部3a及び3bの環状体5を維持し、環状体5で物品6を内包・保持する。このとき、図5(a)にも示すように、底面シート2の端点22,22は、物品6が内包された環状体5よりも外方に位置することとなる。
そして、この状態において、図5(b)及び(c)に示すように、底面シート2ごと物品6を函体7内に収納する。
なお、ここでは、物品6の形状が円形である場合を例示しているが、例えば、図6及び図7に示すように、物品6の形状が正方形や長方形であっても、本実施形態と同様に包装することができる。このとき、底面シート2の形状は、物品の形状に合わせて正方形(図6(a))や長方形(図7(b))とし、帯部3には、環状体5の形状が正方形や長方形となるように、適切な位置にミシン目23を形成することが好ましい。これらの場合にも、底面シート2と函体7との当接箇所22は、図6(b)及び図7(b)に示すように、環状体5の外方となるようにする。
(本実施形態による作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る包装体によれば、包装体1を用いた物品6の収納状態において、底面シート2と函体7内側面との当接箇所22,22が、物品6が内包された環状体5よりも外方に位置するため、底面シート2の当接箇所22,22によって物品6が函体7内部に固定されるとともに、この底面シート2と一体的に形成された帯部3によって物品6が、緩やかに且つ確実に底面シート2上で把持されることとなり、物品6が郵送時の振動等で動くのを抑止することができる。また、帯部3は自由に弯曲させたり折曲げたりすることができるため、物品の断面形状に容易に合致させることができ、高い汎用性を期待することができる。
実施形態に係る包装体1の構成を示す説明図である。 実施形態に係る包装体1の収納時の状態を示す斜視図及び上面図である。 変更例に係る底面シート及び帯部を示す説明図である。 実施形態に係る包装体1の使用方法を示す説明図である。 実施形態に係る包装体1の使用方法(図4より続く)を示す説明図である。 変更例に係る底面シート及び帯部を示す説明図である。 変更例に係る底面シート及び帯部を示す説明図である。
符号の説明
1…包装体
2…底面シート
3(3a,3b)…帯部
5…環状体
6…物品(ケーキ)
7…函体
21,23…ミシン目
22,22…当接箇所(底面シート頂点)
41(41a,41b),42(42a,42b)…連結部

Claims (4)

  1. 函体の内部に物品を収納する際に用いる包装体であって、
    前記函体内底面に敷設されるとともに、当該函体内側面に当接される形状の底面シートと、
    前記底面シートに対して折り曲げ可能に一体形成され、該底面シートに対して折り曲げられた状態で、該底面シートの上面において環状体を形成し、前記物品を内包可能な帯部と、
    前記帯部の両端を連結し、該帯部で形成された環状体を維持する連結部と
    を備え、前記底面シートと前記函体内側面との当接箇所が、前記環状体よりも外方に位置する
    ことを特徴とする包装体。
  2. 前記函体は、水平断面形状が四角形をなし、前記当接箇所は、前記水平断面形状の対角線位置であることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  3. 前記当接箇所は、少なくとも3カ所あることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  4. 前記連結部は、帯部の両端に設けられ、掛け合わせられることによって係合される切込であり、この切込は環状体の周方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6925069B1 (ja) * 2020-10-13 2021-08-25 柳井紙工株式会社 改良型冷凍ケーキ輸送用折り畳み箱

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