JP3175879U - 包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容物を傷付けることなく容易に持ち運ぶことが可能な包装用容器を提供する。
【解決手段】側壁部12上縁から外側へ延設されたフランジ部15を有する合成樹脂製容器本体11の前記フランジ部15の上部開口16の対向する位置に切込部20が形成され、前記切込部20に先端差込部とその内側に幅狭の係止部を有するバンド部材が挿入係着され、容器本体11の上部開口16上方に手掛けバンド部30が掛け渡されている。
【選択図】図1
【解決手段】側壁部12上縁から外側へ延設されたフランジ部15を有する合成樹脂製容器本体11の前記フランジ部15の上部開口16の対向する位置に切込部20が形成され、前記切込部20に先端差込部とその内側に幅狭の係止部を有するバンド部材が挿入係着され、容器本体11の上部開口16上方に手掛けバンド部30が掛け渡されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、イチゴやブドウ、トマト等の比較的軽量な内容物を収納するための合成樹脂製の包装用容器に関する。
例えば、イチゴやブドウ、トマト等の青果物を店頭等に陳列する際には、合成樹脂製の包装用容器が使用される。この種の包装用容器は、前記青果物等の比較的軽量な内容物を容器本体に直に収納し、必要に応じて合成樹脂フィルム等を内容物と共に容器本体の上部開口に被覆させて、商品として陳列される。
しかるに、包装用容器に収納された青果物等を購入する場合、購入者は商品を落とさないようにするために、容器本体の側壁部を押さえるようにして持つことが多い。その際、合成樹脂製の容器本体が外側から圧迫されることになり、内容物が型くずれしたり、傷みやすくなる等の問題があった。
本考案は前記の点に鑑みなされたものであり、内容物を傷付けることなく容易に持ち運ぶことが可能な包装用容器を提供するものである。
すなわち、請求項1の考案は、側壁部上縁から外側へ延設されたフランジ部を有する合成樹脂製容器本体の前記フランジ部の上部開口の対向する位置に切込部が形成され、前記切込部に先端差込部とその内側に幅狭の係止部を有するバンド部材が挿入係着され、前記容器本体の上部開口上方に手掛けバンド部が掛け渡されていることを特徴とする包装用容器に係る。
請求項2の考案は、前記上部開口が長方形状を有し短辺側のフランジ部に前記切込部が形成され、前記上部開口の長手方向に前記バンド部材が挿入係着されている請求項1に記載の包装用容器に係る。
請求項3の考案は、前記切込部の両端に割れ防止用の小丸部が形成されている請求項1又は2に記載の包装用容器に係る。
請求項1の考案に係る包装用容器は、側壁部上縁から外側へ延設されたフランジ部を有する合成樹脂製容器本体の前記フランジ部の上部開口の対向する位置に切込部が形成され、前記切込部に先端差込部とその内側に幅狭の係止部を有するバンド部材が挿入係着され、前記容器本体の上部開口上方に手掛けバンド部が掛け渡されているため、衛生的で内容物を傷付けることなく容易に持ち運ぶことができる。
請求項2の考案は、請求項1において、前記上部開口が長方形状を有し短辺側のフランジ部に前記切込部が形成され、前記上部開口の長手方向に前記バンド部材が挿入係着されているため、より安定した状態で持ち運ぶことができる。
請求項3の考案は、請求項1又は2において、前記切込部の両端に割れ防止用の小丸部が形成されているため、切込部の破損を抑制することができる。
図1,2に示す本考案の一実施例に係る包装用容器10は、容器本体11と、切込部20と、手掛けバンド部30とからなる。この包装用容器10は、主にイチゴやブドウ、トマト等の比較的軽量な青果物等を内容物とする容器として好適に使用される。
容器本体11は、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリスチレン(PS)等の合成樹脂からなり、図1,2に示すように、側壁部12上縁から外側へ延設されたフランジ部15を有する。また、容器本体11は、フランジ部15に上部開口16を有している。実施例において、容器本体11の形状としては、上部開口16が容器本体11の底面部13より広口となる長方形状を有し、上部開口16から容器本体11の底面部13に向かって側壁部12が傾斜して形成される。なお、図2において、符号17は上部開口16の短辺、18は上部開口16の長辺である。
切込部20は、図1,2に示すように、容器本体11のフランジ部15の上部開口16の対向する位置に形成される。実施例では、長方形状の上部開口16の短辺17側のフランジ部15の中央部付近に形成される。また、切込部20の両端には、図3に示すように、割れ防止用の小丸部21が形成されている。
手掛けバンド部30は、図1〜図3に示すように、切込部20に先端差込部32とその内側に幅狭の係止部33を有するバンド部材31が挿入係着され、容器本体11の上部開口16上方に掛け渡されている。この手掛けバンド部30では、切込部20の長さより先端差込部32の幅がわずかに大きく形成されているため、切込部20への挿入後の脱落が防止される。実施例では、長方形状の上部開口16の長手方向にバンド部材31が挿入係着されている。
また、図3(a)〜図3(c)は、手掛けバンド部30の様々なバリエーションを表したものである。図3(a)の手掛けバンド部30Aは、先端差込部32Aが円形状(楕円状)に形成された例、図3(b)の手掛けバンド部30Bは、先端差込部32Bが略菱形状に形成された例、図3(c)の手掛けバンド部30Cは、先端差込部32Cが多角形状(略八角形状)に形成された例である。なお、いずれの手掛けバンド部30A〜30Cも、先端差込部32A〜32Cに鋭角な部分を有しない形状として、誤って指等を負傷したりすることがないように構成されている。
以上図示し説明したように、本考案の包装用容器10では、容器本体11のフランジ部15に形成された切込部20に、手掛けバンド部30のバンド部材31が挿入係着されて容器本体11の上部開口16上方に掛け渡されているため、容器本体11に触れることなく容易に持ち運ぶことができる。従って、持ち運び時に容器本体11の外側から圧迫されることがなくなり、内容物の型くずれや傷み等の傷付けを回避して持ち運ぶことが可能となる。しかも、容器本体11の上部開口16上方に掛け渡された手掛けバンド部30を持つため、持ち運びがしやすく、内容物に触れるおそれがなくて衛生的である。
また、切込部20に挿入係着される手掛けバンド部30は着脱が容易であるため、内容物が収納されていない当該容器10のみを搬送する際には、手掛けバンド部30を取り外せば、容器本体11を他の容器本体11に積み重ねるとともに、手掛けバンド部30を他の手掛けバンド部30と束ねることで、かさばることなく容易に搬送することができる。そして、内容物の収納後には、切込部20に手掛けバンド部30のバンド部材31をするだけでよく、繁雑な取付作業が不要で扱いやすい。
さらに、上部開口16が長方形状を有し短辺17側のフランジ部15に切込部20が形成され、上部開口16の長手方向にバンド部材31が挿入係着されているため、持ち上げた際に容器本体11が傾きにくくなり、安定した状態で持ち運ぶことが可能となる。
加えて、切込部20の両端に小丸部21を形成することにより、切込部20の両端から亀裂が生じて破損することを抑制することができる。
なお、本考案の包装用容器は、前述の実施例のみに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、合成樹脂フィルム等を内容物と共に容器本体の上部開口に被覆させて、内容物を保護してもよい。
また、先端差込部の形状は実施例のみに限定されるものではなく、切込部に挿入係着可能で指等を負傷しにくい形状であれば、どのような形状であっても構わない。
さらに、手掛けバンド部のバンド部材表面に商品名、ロゴ、イラスト、キャッチフレーズ等の印刷を施し、意匠性や宣伝効果の向上を図ってもよい。
10 包装用容器
11 容器本体
12 側壁部
13 底面部
15 フランジ部
16 上部開口
20 切込部
21 小丸部
30 手掛けバンド部
31 バンド部材
32 先端差込部
33 係止部
11 容器本体
12 側壁部
13 底面部
15 フランジ部
16 上部開口
20 切込部
21 小丸部
30 手掛けバンド部
31 バンド部材
32 先端差込部
33 係止部
Claims (3)
- 側壁部上縁から外側へ延設されたフランジ部を有する合成樹脂製容器本体の前記フランジ部の上部開口の対向する位置に切込部が形成され、前記切込部に先端差込部とその内側に幅狭の係止部を有するバンド部材が挿入係着され、前記容器本体の上部開口上方に手掛けバンド部が掛け渡されていることを特徴とする包装用容器。
- 前記上部開口が長方形状を有し短辺側のフランジ部に前記切込部が形成され、前記上部開口の長手方向に前記バンド部材が挿入係着されている請求項1に記載の包装用容器。
- 前記切込部の両端に割れ防止用の小丸部が形成されている請求項1又は2に記載の包装用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001411U JP3175879U (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | 包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012001411U JP3175879U (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | 包装用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3175879U true JP3175879U (ja) | 2012-06-07 |
Family
ID=48002886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012001411U Expired - Lifetime JP3175879U (ja) | 2012-03-14 | 2012-03-14 | 包装用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3175879U (ja) |
-
2012
- 2012-03-14 JP JP2012001411U patent/JP3175879U/ja not_active Expired - Lifetime
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