JP3176637U - 包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容物を傷付けることなく容易に持ち運ぶことが可能な包装用容器を提供する。
【解決手段】上部開口15を有する合成樹脂製容器本体11の前記上部開口15を横切る相対向する位置に突片部20,20が設けられ、前記突片部20,20に折り曲げ部35,35を介して引き起こし可能な手掛け部30が前記容器本体11の上部開口15の周辺に一体に形成されていることを特徴とする。また、前記突片部20が前記上部開口15の外周部下端に延設され、前記手掛け部30が幅方向に断面円弧状に形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】上部開口15を有する合成樹脂製容器本体11の前記上部開口15を横切る相対向する位置に突片部20,20が設けられ、前記突片部20,20に折り曲げ部35,35を介して引き起こし可能な手掛け部30が前記容器本体11の上部開口15の周辺に一体に形成されていることを特徴とする。また、前記突片部20が前記上部開口15の外周部下端に延設され、前記手掛け部30が幅方向に断面円弧状に形成されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、イチゴやブドウ、トマト等の比較的軽量な内容物を収納するための合成樹脂製の包装用容器に関する。
例えば、イチゴやブドウ、トマト等の青果物を店頭等に陳列する際には、合成樹脂製の包装用容器が使用される。この種の包装用容器は、前記青果物等の比較的軽量な内容物を容器本体に直に収納し、必要に応じて合成樹脂フィルム等を内容物と共に容器本体の上部開口に被覆させて、商品として陳列される。
しかるに、包装用容器に収納された青果物等を購入する場合、購入者は商品を落とさないようにするために、容器本体の側壁部を押さえるようにして持つことが多い。その際、合成樹脂製の容器本体が外側から圧迫されることになり、内容物が型くずれしたり、傷みやすくなる等の問題があった。
本考案は前記の点に鑑みなされたものであり、内容物を傷付けることなく容易に持ち運ぶことが可能な包装用容器を提供するものである。
すなわち、請求項1の考案は、上部開口を有する合成樹脂製容器本体の前記上部開口を横切る相対向する位置に突片部が設けられ、前記突片部に折り曲げ部を介して引き起こし可能な手掛け部が前記容器本体の上部開口の周辺に一体に形成されていることを特徴とする包装用容器に係る。
請求項2の考案は、前記突片部にそれぞれ折り曲げ部を介して反対方向に周回する2つの手掛け部が形成されている請求項1に記載の包装用容器に係る。
請求項3の考案は、前記突片部が前記上部開口の外周部下端に延設されている請求項1又は2に記載の包装用容器に係る。
請求項4の考案は、前記上部開口が長方形状を有しその短辺側に前記突片部が形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装用容器に係る。
請求項5の考案は、前記手掛け部が幅方向に断面円弧状に形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の包装用容器に係る。
請求項1の考案に係る包装用容器は、上部開口を有する合成樹脂製容器本体の前記上部開口を横切る相対向する位置に突片部が設けられ、前記突片部に折り曲げ部を介して引き起こし可能な手掛け部が前記容器本体の上部開口の周辺に一体に形成されているため、衛生的で内容物を傷付けることなく容易に持ち運ぶことができる。
請求項2の考案は、請求項1において、前記突片部にそれぞれ折り曲げ部を介して反対方向に周回する2つの手掛け部が形成されているため、安定した状態で持ち運ぶことができる。
請求項3の考案は、請求項1又は2において、前記突片部が前記上部開口の外周部下端に延設されているため、成形が容易である。
請求項4の考案は、請求項1ないし3において、前記上部開口が長方形状を有しその短辺側に前記突片部が形成されているため、持ち運ぶ際の安定性を向上させることができる。
請求項5の考案は、請求項1ないし4において、前記手掛け部が幅方向に断面円弧状に形成されているため、手掛け部を把持した際の負傷を防止することができる。
図1,2,5,6に示す包装用容器10は、主にイチゴやブドウ、トマト等の比較的軽量な青果物等を内容物とする容器として好適に使用されるものであって、合成樹脂製容器本体11と、突片部20と、手掛け部30とからなる。
合成樹脂製容器本体11は、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリスチレン(PS)等の合成樹脂からなり、図1,2,5,6に示すように、側壁部12上縁に上部開口15を有している。各図において、符号13は底面部、16は側壁部12上縁から外側へ延設されたフランジ部である。
突片部20は、図2,6に示すように、容器本体11の上部開口15を横切る相対向する位置に一体に設けられる。実施例では、図3に示すように、上部開口15の外周部であるフランジ部16の下端に張り出し状に延設されているため、一体成形が容易である。
手掛け部30は、図1,2,5,6に示すように、突片部20に折り曲げ部35を介して引き起こし可能とされるとともに容器本体11の上部開口15の周辺に一体に形成されている。実施例の手掛け部30は、容器本体11の上部開口15の周辺に張り出し状に延設された部分を打ち抜いて形成される。また、この手掛け部30では、打ち抜き形成された手掛け部30の下辺側が鋭利である場合に手を負傷するおそれがあるため、図4に示すように、幅方向に断面円弧状に形成される。これにより、把持する際の手が掛け部30の円弧状の面部と接触することになり、鋭利な部分との接触が回避されて負傷を防止することができる。
図1,2に示す第1実施例に係る包装用容器10Aは、上部開口15Aが底面部13Aより広口となる円形状とされるとともに上部開口15Aから底面部13Aに向かって側壁部12Aが傾斜して形成された椀形状の容器本体11Aと、容器本体11Aの上部開口15Aを直径方向に横切って設けられた突片部20A,20Aと、容器本体11Aの一側の上部開口15A周辺に突片部20A,20Aに折り曲げ部35,35を介して一体に形成された1つの手が掛け部30Aとからなる。この包装用容器10Aでは、折り曲げ部35,35を介して手が掛け部30Aを折り曲げて把持するだけで容器本体11に触れることなく容易に持ち運ぶことができる。
図5,6に示す第2実施例に係る包装用容器10Bは、上部開口15Bが底面部13Bより広口となる長方形状を有し、上部開口15Bから底面部13Bに向かって側壁部12Bが傾斜して形成された箱状の容器本体11Bと、長方形状の上部開口15Bの各短辺17側の中央部付近の相対向する位置に設けられた突片部20B,20Bと、突片部20B,20Bにそれぞれ折り曲げ部35,35,35,35を介して反対方向に周回して形成された2つの手掛け部30B,30Bとからなる。なお、図6において、符号18は上部開口15の長辺である。
この包装用容器10Bでは、突片部20B,20Bの反対方向に周回して形成された2つの手掛け部30B,30Bにを把持するものであるため、包装用容器10Bを安定した状態で持ち運ぶことが可能となる。また、上部開口15Bを長方形状とし、その各短辺17側の中央部付近の相対向する位置に突片部20B,20Bを設けることにより、持ち運ぶ際の安定性をさらに向上させることができる。
以上図示し説明したように、本考案の包装用容器10では、容器本体11の上部開口15を横切る相対向する位置に設けられた突片部20に折り曲げ部35を介して引き起こし可能な手掛け部30が容器本体11の上部開口15の周辺に一体に形成されているため、容器本体11に触れることなく容易に持ち運ぶことができる。従って、持ち運び時に容器本体11の外側から圧迫されることがなくなり、内容物の型くずれや傷み等の傷付けを回避して持ち運ぶことが可能となる。しかも、内容物に触れるおそれがなくて衛生的である。
また、突片部20にそれぞれ折り曲げ部35を介して反対方向に周回する2つの手掛け部30,30を形成したり、長方形状の上部開口の短辺側に突片部20を形成したりすることで、持ち運ぶ際の安定性を容易に向上させることができる。
さらに、手掛け部30の形状を幅方向に断面円弧状とすることで、把持する際に鋭利な部分との接触を容易に回避することができて、負傷を防止することができる。
なお、本考案の包装用容器は、前述の実施例のみに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。例えば、合成樹脂フィルム等を内容物と共に容器本体の上部開口に被覆させて、内容物を保護してもよい。
また、容器本体の形状は実施例のみに限定されるものではなく、例えば、上部開口及び底面部を楕円形状や八角形等の多角形状としたり、上部開口と底面部とをそれぞれ異なる形状とする等、適宜である。
さらに、用途に応じて、容器本体の一側の上部開口周辺に1つの手掛け部を形成したり、反対方向に周回する2つの手掛け部を形成したりしてもよい。
10 包装用容器
11 容器本体
12 側壁部
13 底面部
15 上部開口
16 フランジ部
20 突片部
30 手掛け部
35 折り曲げ部
11 容器本体
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13 底面部
15 上部開口
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20 突片部
30 手掛け部
35 折り曲げ部
Claims (5)
- 上部開口を有する合成樹脂製容器本体の前記上部開口を横切る相対向する位置に突片部が設けられ、前記突片部に折り曲げ部を介して引き起こし可能な手掛け部が前記容器本体の上部開口の周辺に一体に形成されていることを特徴とする包装用容器。
- 前記突片部にそれぞれ折り曲げ部を介して反対方向に周回する2つの手掛け部が形成されている請求項1に記載の包装用容器。
- 前記突片部が前記上部開口の外周部下端に延設されている請求項1又は2に記載の包装用容器。
- 前記上部開口が長方形状を有しその短辺側に前記突片部が形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包装用容器。
- 前記手掛け部が幅方向に断面円弧状に形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の包装用容器。
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JP2012002196U Expired - Lifetime JP3176637U (ja) | 2012-04-13 | 2012-04-13 | 包装用容器 |
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2012
- 2012-04-13 JP JP2012002196U patent/JP3176637U/ja not_active Expired - Lifetime
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