JP5912284B2 - 指掛け部を備えた包装用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、シート成形した包装用容器に関し、特に詰め作業や持ち運びを容易にする指掛け部を備えた包装用容器に関するものである。
シート成形した包装用容器は、安価で衛生的であることから、近年、スーパーやコンビニエンスストア等の店舗において大量に使用されているものである。また、内容物の保護や異物混入の観点から、この種の包装用容器については、容器本体とこれに嵌合される蓋体とにより構成することも多い。このような容器本体と蓋体からなる包装用容器については、当然、中身である惣菜や食品等の内容物を収納する際、あるいは消費者が持ち帰るときに、当該容器を手に持たなければならない。
包装用容器を手に持つ場合、あるいは手で持ち上げる場合、当然、当該容器が変形してはならないし、持ったときあるいは持ち上げるときには、中身の重み程度によって容器が変形してもいけない。それより大事なことは、持つ際、あるいは持ち上げる際に、持ち易いことである。手で持ったときに、容器自体が潰れて、容積の変形や収納物の潰しを発生させてはならないからである。
また、この種の包装用容器は、これを手で持って収納物を収納したり、あるいは内容物を収納した容器を手で持って内容物を食することがあるが、これらの場合において、容器自体を手で保持し易いとよい。
さらに、この種の包装用容器については、その内容物の説明を付したり複数を纏めたりするために、所謂「帯ラベル」によって、容器本体と蓋体との周囲を包み込むことがなされるが、この帯ラベルは、当該包装用容器の表面に外れないように取り付けられなければならない。
そこで、持ち易くした容器としては、特許文献1等にて提案されているような「包装用容器とその蓋及び電子レンジ加熱用包装用容器」が提案されているし、帯ラベルが外れないようにした包装用容器は、特許文献2等において提案されている。
特開2006−321539号公報、要約、段落0012 意匠登録第1136056号公報、透明で表した蓋体の斜視図
特許文献1にて提案されている包装用容器は、「陳列したときに見栄えがよく、積み重ねても蓋が潰れにくく、持ちやすい容器の提供」を目的として、図15にも示すように、例えば「器本体は、開口部にフランジが延設され、対向する一部の側壁部のフランジに上向きに膨出する起立部が形成され、該起立部は、長手方向中央の起立部中央部とその両端側の起立部端部とからなり、前記起立部中央部の頂部は長手方向に略水平とされ、前記起立部端部は容器本体コーナー部に向けて前記フランジに対して30〜70度の角度で傾斜しており、閉蓋時の前記起立部頂部と蓋下面との間隔が0〜3mmであることを特徴とする」ものである。
これによって、この特許文献1にて提案されている包装用容器は、当該文献1の段落0012にも記載されているように、
・閉蓋時に略水平な起立部中央部に蓋下面が当接し、広い範囲で支持することができ、食品や惣菜を容器本体に詰め、閉蓋した包装状態で、容器を手で持っても蓋が潰れ難い。
・蓋を外して容器本体を手で持つ場合に、対向する起立部の一部を持つような構成とすることで、容器本体を持ち易くなり、また起立部を持つことで、指が食品に接触せず衛生的になる。
等の優れた機能を発揮するものと考えられる。
しかしながら、この特許文献1の包装用容器では、「(閉蓋時に)容器を手で持っても蓋が潰れ難い」としているだけで、食品や惣菜を容器本体に詰める際や、例えば陳列棚から容器を手で持って取り出す場合に、容器が手から滑らないようにすることには、意が用いられていないから、詰め作業や取り出しが行いにくいものとなっていると考えられる。
一方、特許文献2にて提案されている容器は、図16に示すように、蓋体の上面に2個の膨出突起を形成してあるから、これら各膨出突起の間に掛けた帯ラベルが外れないようにした包装用容器となっていると考えられる。
しかしながら、この引用文献2の容器にあっては、全体が「カマボコ」状になっていて、蓋体の両側にある各膨出突起の内面が平坦な面のままであって、指を掛け易くなるような工夫が全く凝らされていないから、この引用文献2の容器も、食品や惣菜を容器本体に詰める際や、例えば陳列棚から容器を手で持って取り出す場合に、容器が手から滑らないようにすることには、意が用いられていないと考えられる。
つまり、この種の、蓋と本体からなる包装用容器においては、
(1)シート成形したものであっても、詰め作業時や取り出し時、そして運搬時においても、手での力程度では潰れない剛性を有していること
(2)手で持つ時に、持ち易いものであること
(3)外観上、十分な美しさが保てること
が必要なのである。
そこで、本発明者等は、この種の、蓋と本体からなる包装用容器について、剛性が高いことは勿論のこと、手で持ち易いものとするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、シート成形したものであっても、剛性が高く、しかも手で持ち易い包装用容器100を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する実施形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「それぞれシート成形されて、底壁11の周囲から立ち上がる側壁12を有した容器本体10と、この容器本体10上に嵌合されて、立ち上げ側壁21にて支持される天板22を有した蓋体20とからなる包装用容器100において、
容器本体10の側壁12を、内側に凸で上部開口に向けて広がり、手指からの力方向を当該容器本体10の開口部側に向けることができる傾斜面13とするとともに、
蓋体20の天板22に、この天板22の互いに対向する辺に形成されて天板22から上方に膨出して互いに対向し合う少なくとも一対の膨出突起23と、これら各膨出突起23の互いに対向する面にそれぞれ形成した指掛け部24とを備えて、
容器本体10側の傾斜面13と蓋体20側の指掛け部24とのそれぞれに片手の前記手指を当接させ得るようにしたことを特徴とする包装用容器100」
である。
すなわち、この請求項1に係る包装用容器100は、それぞれシート成形した容器本体10と蓋体20とからなるもので、まず、容器本体10については、その側壁12を、内側に凸で上部開口に向けて広がる傾斜面13としてある。
つまり、この包装用容器100では、図5〜図9に示すように、その容器本体10の側壁12を、内側に凸で上部開口に向けて広がる傾斜面13としたものであり、当該包装用容器100の手での持ち上げを、後述する指掛け部24との共働によってより滑らないで行えるのである。換言すれば、図11及び図12に示すように、この容器本体10側の傾斜面13と、後述する蓋体20側の指掛け部24とが存在することによって、片手であっても両手であっても、指での摘まみが自然な状態で行えるだけでなく、この摘んだ際には、当該傾斜面13や上記指掛け部24によって包装用容器100が滑らない状態とし得るのである。
従って、この請求項1の包装用容器100は、まず、容器本体10側での傾斜面13によって、当該包装用容器100の持ち上げを、より確実にしかも滑り落ちを防止しながら行えるものとなっているのである。
蓋体20については、図1〜図5に示すように、その天板22に、この天板22の中心の両側に離れて位置する箇所に、つまり、この天板22の互いに対向する辺であって、これから上方に膨出して互いに対向し合うように、少なくとも一対の膨出突起23を形成するとともに、これら各膨出突起23の内面に指掛け部24を形成したものである。
ここで、膨出突起23の内面とは、包装用容器100を机等に置いたときに現れる外周面の内の、天板22の内側(中央側)方向に向かう面を言うものであり、図1に示した例では、2つの膨出突起23が互いに対向し合う面と言うことになる。従って、この膨出突起23の内面に設けた指掛け部24に指を掛ければ、「指の腹」は、当該包装用容器100の外側に向かうことになる。
各膨出突起23の内面に形成した指掛け部24は、図1に示すように、平面視で外側に凹んだ状態にしたものであり、これにより、指を掛けたとき、その指が膨出突起23から滑らないようにするものである。また、この指掛け部24及びこれが形成してある膨出突起23は、当該膨出突起23自体の剛性及び当該膨出突起23に指掛け部24を形成したこと、そして蓋体20自体による剛性によって簡単には変形しないし、簡単に潰れることもないものである。
このような指掛け部24が形成してあれば、例えば、図11あるいは図12に示すように、当該包装用容器100を手で持ったときに滑らないから、種々なメリットがでてくる。まず、この種の包装用容器100については、スーパーのバックヤードにおいて収納物を詰めてから、当該包装用容器100の多数が入るケース内に一旦収納しなければならないが、包装用容器100が目線よりも下側にあるため、指掛け部24による確実に親指に掛けられること、この指掛け部24や膨出突起23、及び蓋体20による剛性によって、包装用容器100の落下や脱落、及び変形や潰れを気にしないで素早く作業が行えるのである。勿論、収納物を入れた各包装用容器100を店内の陳列棚に陳列する作業についても、包装用容器100の落下や脱落、及び変形や潰れを気にしないで素早く作業が行える。
また、この指掛け部24は、天板22に形成した膨出突起23の内面に形成するのであるから、当該蓋体20、従って包装用容器100全体の外形に突出部分を形成する必要がない。このため、この指掛け部24を有した包装用容器100全体としては、図1にも示すようなスッキリしたものとすることができて、上記多数収納ケース内に対しても、また陳列棚に対しても、デッドスペースを多く発生させることなく、収納あるいは陳列し得るのである。
さらに、この包装用容器100においては、指掛け部24が形成してある膨出突起23は、図1に示すように、少なくとも一対形成してあるから、これらの指掛け部24の間に、図1中の仮想線にて示すように、帯ラベル30をズレないように取り付けられるのである。帯ラベル30の端縁が各指掛け部24によって位置決めされるからである。
一方、この包装用容器100に収納した商品を購入する消費者にとっても、多数陳列されている包装用容器100の内の一個を取り出す際に、図11あるいは図12に示すように、当該包装用容器100を手で持ったときに滑らないし、包装用容器100の変形も殆どないから、陳列棚からの取り出しがし易く、また商品のチェックもし易いことになるのである。
従って、この請求項1の包装用容器100は、シート成形したものであっても、容器本体10側での傾斜面13によって、当該包装用容器100の持ち上げを、より確実にしかも滑り落ちを防止しながら行えて、剛性が高く、しかも手で持ち易いものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の包装用容器100について、
「蓋体20の各膨出突起23の形成位置を、蓋体20の中心に対して点対称位置にしたこと」
である。
この請求項2の包装用容器100にあっては、各膨出突起23が蓋体20の中心に対して点対称位置に形成してあるから、これを片手で持ち上げたい人が右利きであっても左利きであっても、当該包装用容器100の位置を変えることなくそのまま持ち上げることができ、しかもその際に手から滑り落ちることもないのである。また、何らかの理由で、当該包装用容器100の持ち変えを行うにあたっても、当該包装用容器100が手から滑り落ちることはない。
勿論、各膨出突起23を蓋体20の中心に対して点対称位置に形成するのであるから、当該包装用容器100が両手で持った方が良い程度の大きさである場合に、当該包装用容器100を両手から滑り落ちないように持つことができる。そして、各膨出突起23を蓋体20の中心に対して点対称位置に形成してあるから、当該指掛け部24を有した蓋体20のシート成形のための「型形成」が容易になっているだけでなく、包装用容器100のデザインもスッキリしたものとし得るのである。
従って、この請求項2の包装用容器100は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、右利きの人でも左利きの人でも同様に滑らせることがなく、製造も容易に行えるものとなっているのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項2のいずれかに記載の包装用容器100について、
「容器本体10の底壁11であって、蓋体20の各膨出突起23の直下となる部分に形成されて、他の包装用容器100の各膨出突起23が係合し得る指掛け部14を備えたこと」
である。
この請求項3の包装用容器100では、容器本体10の底壁11に指掛け部14を形成したものであり、この指掛け部14は他の包装用容器100の各膨出突起23を係合し得るものであるから、当該包装用容器100の複数を上下に積み上げたとき、各包装用容器100が下側のそれに対して安定した状態とし得るのである。
また、この容器本体10側の指掛け部14は、容器本体10の底壁11であって、蓋体20の各膨出突起23の直下となる部分に形成してあるから、これを利用して積み上げた他の包装用容器100は、下側の包装用容器100と同じ位置となる。つまり、この指掛け部14を利用して複数の包装用容器100を積み上げたとき、各包装用容器100は同じ位置に整然と積み上げられることになり、所謂「荷崩れ」することはないのである。
勿論、この指掛け部14は、文字通り指を掛けることもできる部分となっているのであるから、当該包装用容器100を持ち上げる際にこの指掛け部14に指を掛ければ、当該包装用容器100が手から滑り落ちることがないことは言うまでもない。
従って、この請求項3の包装用容器100は、上記請求項1〜3のそれと同様な機能を発揮する他、複数を積み上げたとき、各包装用容器100の荷崩れを防止するのであり、また単体で持ち上げたときの滑り止めも確実に行えるものとなっているのである。
以上の通り、本発明にあっては、
「それぞれシート成形されて、底壁11の周囲から立ち上がる側壁12を有した容器本体10と、この容器本体10上に嵌合されて、立ち上げ側壁21にて支持される天板22を有した蓋体20とからなる包装用容器100において、
容器本体10の側壁12を、内側に凸で上部開口に向けて広がり、手指からの力方向を当該容器本体10の開口部側に向けることができる傾斜面13とするとともに、
蓋体20の天板22に、この天板22の互いに対向する辺に形成されて天板22から上方に膨出して互いに対向し合う少なくとも一対の膨出突起23と、これら各膨出突起23の互いに対向する面にそれぞれ形成した指掛け部24とを備えて、
容器本体10側の傾斜面13と蓋体20側の指掛け部24とのそれぞれに片手の前記手指を当接させ得るようにしたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、シート成形したものであっても、剛性が高く、容器本体10側での傾斜面13によって、当該包装用容器100の持ち上げをより確実にしかも滑り落ちを防止しながら行え、しかも手で持ち易い包装用容器100を提供することができるのである。特に、この包装用容器100は、食品や惣菜を容器本体10内に詰める際や、陳列台から手で持って取り出す場合に、手で持ったときに傾斜面13や指掛け部24によって滑らないようにできるのである。
換言すれば、本発明の包装用容器100によれば、
(1)シート成形したものであっても、詰め作業時や取り出し時、そして運搬時においても、手での力程度では潰れない剛性を有している
(2)手で持つ時に、持ち易いものである
(3)外観上、十分な美しさが保てる
といった優れた効果を有しているのである。
本発明に係る包装用容器100を構成している蓋体20の平面図である。 同蓋体20の正面図である。 同蓋体20の側面図である。 同蓋体20の底面図である。 本発明に係る包装用容器100を構成している容器本体10の平面図である。 同容器本体10の正面図である。 同容器本体10の側面図である。 同容器本体10の底面図である。 本発明に係る包装用容器100の、図1中の1−1線に沿って見た縦断面図である。 同包装用容器100の、図1中の2−2線に沿って見た縦端面図である。 同包装用容器100を左手で摘んでいる状態の平面図である。 同包装用容器100を左手で摘んでいる状態の正面図である。 同包装用容器100の容器本体10を、傾斜面13を利用して持ち上げている状態の正面図である。 同包装用容器100の蓋体20が有している指掛け部24の、(a)〜(n)の14種類の例を示す概略平面図である。 特許文献1に示された包装用容器100を示すもので、(a)は容器本体の平面図、(b)は(a)中のB−B’断面図、(c)は(a)中のA−A’断面図、(d)は(a)中のC−C’断面図である。 特許文献2に示された蓋体20の斜視図である。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である包装用容器100について説明すると、図1には、本実施形態に係る包装用容器100の平面が示してある。
この実施形態に係る包装用容器100は、図5に示したような平面視略四角形状の容器本体10と、この容器本体10のフランジ15に形成した嵌合凹部15a内に嵌合凸部25aにて嵌合される蓋体20とからなるものであり、これらの容器本体10及び蓋体20は、合成樹脂シートを材料とした、所謂「シート成形」によって形成したものである。
本実施形態で使用した合成樹脂シートは、両軸延伸させたポリエチレンテレフタレートまたはポリ乳酸からなるシートであり、厚さ150μm〜1000μmのものである。また、包装用容器100の高さ、つまり互いに嵌合させた容器本体10と蓋体20との合計高さは、40mm〜90mmの範囲内であり、包装用容器100の端部を片手で挟める程度の高さのものとしている。
さて、シート成形した容器本体10は、図5〜図8に示すように、略四角形状の底壁11の周囲に側壁12を立ち上げて、この側壁12の周縁にフランジ15を形成したものである。本実施形態の容器本体10では、図5及び図9に示したように、フランジ15の内側全周に嵌合凹部15aが形成してあり、フランジ15のコーナー部分のそれぞれには複数の突起15bが形成してある。これらの突起15bは、図10に示したように、後述する蓋体20側のつまみ25bをフランジ15のコーナー部分から少し浮き上がらせて、このつまみ25bの摘み操作を行い易くするものである。
本実施形態に係る容器本体10の底壁11の、後述する蓋体20の各膨出突起23の直下となる部分には、図5及び図6に示したように、指掛け部14が形成してある。この指掛け部14は、他の包装用容器100の後述する蓋体20側に形成した各膨出突起23が係合し得るものであり、当該包装用容器100の複数を積み上げる際の係合部分ともなるものである。勿論、この指掛け部14に、文字通り指を掛けて、当該包装用容器100を手で持つときの滑り止めをも果たさせることができるものである。
なお、この底壁11の、指掛け部14以外の部分には、図5にも示したように、別の凹凸が形成してあって、これらの凹凸や上記指掛け部14によって底壁11自体の剛性が高まるようにしてある。
そして、側壁12については、図6及び図7に示したように、内側に凸で上部開口に向けて広がる傾斜面13としてある。この傾斜面13は、例えば図12に示したように、当該包装用容器100全体を片手で摘む際に、曲げた人差し指が当てられる部分となり、また図13に示したように、当該容器本体10のみを捧げ持つ際に、各指の腹が当てられる部分となるものである。
換言すれば、この傾斜面13は、後述する蓋体20側の指掛け部24との共働によって、当該容器本体10またはこれを有する包装用容器100全体を手で持ったときの滑り止めの役割を果たすものである。何故なら、この傾斜面13は、内側(当該容器本体10の内部側)に凸で上部開口に向けて広がるものであるから、手指で挟み易くしているだけでなく、手指からの力方向を上側(当該容器本体10の開口部側)に向けることができるものとなっているからである。
一方、シート成形した蓋体20は、図1〜図4に示したように、略四角枠状の立ち上げ側壁21と、この立ち上げ側壁21の上端にて支持される天板22とを有したものであり、この天板22には、図1にも示したように、この天板22の中心の両側に離れて位置する少なくとも一対の膨出突起23が形成してあり、これら各膨出突起23の内面には指掛け部24が形成してある。
本実施形態における立ち上げ側壁21は、図9及び図10に示したように、その外側部分が嵌合凸部25aの一部を形成することになるものであり、この嵌合凸部25aを上記容器本体10側の嵌合凹部15aに嵌合させたとき、天板22の位置を容器本体10側のフランジ15から高くするものである。
なお、嵌合凸部25aの外周縁には、容器本体10側のフランジ15上に載置されることになるフランジ25が形成してあって、このフランジ25のコーナー部には、容器本体10に嵌合された当該蓋体20を外す際に使用されるつまみ25bとしてある。このつまみ25bには、容器本体10側の各突起15bと同様な突起25cが形成してあり、これらの突起25cは、つまみ25bを指で摘んだときの滑り止めの役目を果たすものでもある。
そして、この実施形態に係る蓋体20では、図1〜図3に示したように、天板22に膨出突起23が形成してあるが、これらの膨出突起23は天板22の中心の両側に離れて位置するように、つまり、この天板22の互いに対向する辺であって、これから上方に膨出して互いに対向し合うように形成する必要がある。その理由は、包装用容器100を手で持つにあたって、これらの膨出突起23に形成した指掛け部24に指を掛け易くするためである。これらの膨出突起23を天板22の中心の両側に離れて位置させるには、図14の(a)〜(n)に示したような各種の態様が考えられる。
また、これらの膨出突起23は、少なくとも一対、つまり2個以上設ける必要があるが、その理由は、包装用容器100を持つ場合に、右または左の片手でも、また両手でも行えるようにするためであり、さらには帯ラベル30を掛け易くするためでもある。これらの膨出突起23を一対設ける方法としては、図14の(d)〜(m)に示したような、天板22の各辺の中央同一位置に形成する方法や、図14の(a)に示したような位置をズラせて形成する方法がある。これらの膨出突起23を2対設ける方法としては、図14の(b)のように、天板22の互いに対向する辺に1個ずつ設ける方法、図14の(c)及び(n)のように、天板22の互いに対向する辺に2個ずつ設ける方法がある。
これら各膨出突起23の内面に形成した指掛け部24は、掛けた指が滑らないようにするものであるから、図1、あるいは図14の(a)〜(c)、及び(g)に示したような凹部としたり、図14の(d)〜(f)、及び(h)〜(m)に示したような凸部としたりするとよい。勿論、図14の(n)に示したように、天板22の互いに対向する辺に2個ずつの膨出突起23を形成しておいて、これらの膨出突起23間を指掛け部24とするように実施してもよい。
100 包装用容器
10 容器本体
11 底壁
12 側壁
13 傾斜面
14 指掛け部
15 フランジ
15a 嵌合凹部
15b 突起
20 蓋体
21 立ち上げ側壁
22 天板
23 膨出突起
24 指掛け部
25 フランジ
25a 嵌合凸部
25b つまみ
25c 突起

Claims (3)

  1. それぞれシート成形されて、底壁の周囲から立ち上がる側壁を有した容器本体と、この容器本体上に嵌合されて、立ち上げ側壁にて支持される天板を有した蓋体とからなる包装用容器において、
    前記容器本体の側壁を、内側に凸で上部開口に向けて広がり、手指からの力方向を当該容器本体の開口部側に向けることができる傾斜面とするとともに、
    前記蓋体の天板に、この天板の互いに対向する辺に形成されて天板から上方に膨出して互いに対向し合う少なくとも一対の膨出突起と、これら各膨出突起の互いに対向する面にそれぞれ形成した指掛け部とを備えて、
    前記容器本体側の傾斜面と前記蓋体側の指掛け部とのそれぞれに片手の前記手指を当接させ得るようにしたことを特徴とする包装用容器。
  2. 前記蓋体の各膨出突起の形成位置を、前記蓋体の中心に対して点対称位置にしたことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記容器本体の底壁であって、前記蓋体の各膨出突起の直下となる部分に形成されて、他の包装用容器の各膨出突起が係合し得る指掛け部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載の包装用容器。
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