JP5837768B2 - 包装用容器の蓋体、及び、これを用いた包装用容器 - Google Patents

包装用容器の蓋体、及び、これを用いた包装用容器 Download PDF

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Description

本発明は、包装用容器の蓋体、及び、これを用いた包装用容器に関するものである。特に、合成樹脂シートにより成形される蓋体及びこれに嵌合される容器本体、及び、この蓋体と容器本体とで構成される包装用容器に関するものである。
近年では、弁当や惣菜等は、これを特定の包装用容器に入れて運搬や販売等がなされており、そのための包装用容器も多岐にわたって製造されている。この包装用容器として、蓋体を使用したものが衛生的であることなどから、合成樹脂を使用して蓋体が形成され使用されている。
ところで、これらの包装用容器の蓋体は、合成樹脂シート(例えばポリエチレンテレフタレート(A−PET、延伸PETなど)や延伸ポリスチレンシート(OPS)やポリプロピレンなどのオレフィン樹脂などからなるシートや、これらを延伸させたシート)を材料として、真空成形、圧空成形、両面真空成形、熱板成形などの熟成形によって製造されている。これらの合成樹脂シートはその厚みをより薄くすることにより、より軽量化することが求められている。特に、蓋体が容器本体に嵌合された包装用容器を、運搬箱中に収納したり、店舗の陳列棚に陳列したりする場合には、例えば3〜5段に積み重ねされる。このような多段に積み重ねる作業をする際や、購入のために消費者が容器を手に取ろうとした際などに、このような薄肉の合成樹脂シートを成形した蓋体は、その一部に外力が加わり、特に包装用容器の蓋の隅部(コーナー部)において変形を生じやすい。
実開昭54−104332号公報
このような包装用容器において、例えば特許文献1には、図5に示すように、包装用容器100における蓋体の四隅のコーナー部に同じ高さの略L字状の突起101を設けたことが開示されている。
しかし、このような略L字状の突起101では、特にコーナー部に不用意に外力が加わった際に、この突起101が変形して(凹んで)しまい、この変形が元に戻らず包装用容器100の外観を損なうことがあった。そして、これにより商品価値を低下させてしまう問題があった。また、店頭で包装用容器を積み重ねる作業の際に、上に積む容器が下側に位置した容器の略L字状の突起101に引っ掛かって、積み重ね作業の作業性が悪いといった問題もあった。
一方、前記軽量化の要請があるにもかかわらず、容器本体に収容した食品などの荷重により、蓋体の天板部が撓んでしまうことを避けるため、厚みの厚い合成樹脂シートを使用して蓋体を成形しなければならないという、相反する制約があった。
そこで本発明は、変形により外観を損なうことがなく、しかも、天板部での荷重に対する強度を向上させた蓋体、及び、これを用いた包装用容器を提供することを課題とする。
本願の発明者は、非常に薄肉の合成樹脂シートによって成形した容器において、特に蓋体の天板部での荷重に対する強度を向上させ、店頭で積み重ねる作業性を向上させ、しかも、一旦変形しても直ぐに元の形状に復元させるにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明においては、天板部と、当該天板部に連接される側壁部と、当該側壁部に連接されるフランジ部とを備えた、平面視にて多角形形状である包装用容器の蓋体において、前記天板部における周縁部分であって、前記多角形の隅部には、当該包装用容器を積み重ねた際の当該包装用容器のズレを防止するためのズレ防止用突起が前記隅部を形成する各辺に沿うように設けられ、前記ズレ防止用突起は、前記隅部の先端側に位置する隅部突起と、該隅部突起の両側に連設された側部突起とから構成され、前記側部突起の突出高さ、前記隅部の先端側から前記辺に沿いつつ離れるに従って高くなった後、漸次低くなるよう形成され、前記側部突起の頂部の突出高さは、前記隅部突起の突出高さよりも高いことを特徴とする。
このように、ズレ防止用突起が、隅部突起とその両側に連設された側部突起とから構成されていて、その突出高さにつき、前記隅部の先端側では低く、前記先端から前記辺に沿いつつ離れるに従って高くなった後、漸次低くなるよう形成されていることによって、不用意な外力によって隅部が凹み難い。また、店頭などでの積み重ねの作業時に、上に積む容器が引っ掛かりにくい。また、前記のような不用意な外力がかかり一旦変形した場合であっても、直ぐに元の形状に復元する。しかも、このズレ防止用突起は、隅部の先端を挟んで2箇所で突出高さが高くなっているので、容器本体に食品などを収容し、蓋体を取り付けたものを複数積み重ねてもズレたり傾いたりしにくい。
また、本発明においては、前記天板部における平面部分と前記ズレ防止用突起との境界に、前記ズレ防止用突起の突出方向とは反対方向へ凹む境界凹部が設けられたことが好ましい。
このように、境界凹部が設けられたことによって、包装用容器の積み重ね時に最も荷重(応力)のかかる、蓋における隅部の強度をさらに向上することができる。
また、本発明においては、前記の蓋体と、当該蓋体が取り付けられる容器本体とを備え、前記蓋体は、前記多角形の隅部におけるフランジ部に、当該隅部を形成する各辺に沿うように、前記ズレ防止用突起と同方向に突出した高台部が設けられ、前記容器本体は、前記高台部の形状に略一致する形状の本体高台部を隅部に備えたフランジ部が設けられたことを特徴とする包装用容器を特徴とする。
このように、蓋体に高台部が設けられ、容器本体には蓋体の高台部の形状に略一致する形状の本体高台部を隅部に備えたフランジ部が設けられたことによって、包装用容器の積み重ね時に最も荷重(応力)のかかる、蓋と容器本体とにおける隅部の強度をさらに向上することができる。
本発明によれば、変形により外観を損なうことがなく、特に、ズレ防止用突起は一旦変形した場合であっても、直ぐに元の形状に復元する機能を有し、しかも、天板部での荷重に対する十分な強度を有するとともに、容器本体に蓋体を取り付けて積み重ねした時に確実にズレ防止することができる蓋体及び、これを用いた包装用容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る包装用容器のうち、蓋体を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装用容器のうち、容器本体を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る蓋体の要部を示し、(a)は拡大斜視図、(b)は両側部突起の頂部を通る長手方向における拡大縦端面図、(c)は両側部突起の頂部を通る幅方向における拡大縦端面図である。 他の実施形態に係る包装用容器の、蓋体を示す斜視図である。 従来の包装用容器の一例についての、蓋体を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る包装用容器について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の位置関係の表現のうち、「上下」とは、図1及び図2に示す方向で蓋体及び容器本体を配置した場合における上下方向を指し、「内外」とは、包装用容器における収容空間を基準とし、包装用容器の周囲へと向かう方向を外方向、それとは逆の方向を内方向と定めたものである。
[包装用容器]
この包装用容器は、図1に示す蓋体1と、図2に示す容器本体2とから構成されている。容器本体2は、図2に示すように、上方に開口部を有し、この開口部から収容物を収容可能とされている。蓋体1は、容器本体2に対して着脱可能とされている。そして、蓋体1を容器本体2に取り付けた際には、蓋体1と容器本体2との間に、収容物を収容する収容空間が形成される。
この包装用容器の形状は、平面視にて多角形状とされている。本実施形態においては、包装用容器を構成する蓋体1及び容器本体2の外形形状が、四隅に面取りがなされた長方形形状とされている。なお、本発明における「多角形」とは、頂点と当該頂点から延びる辺とから構成された図形全般を指す。辺については、直線状の辺に限られず、曲線状の辺であっても良い。また、対称(線対称、点対称)の形状でなくても良い。また、頂点についても、必ずしも角が形成されてなるものに限られず、本実施形態のような面取りやアールが形成されたものであっても良い。
この包装用容器の蓋体1及び容器本体2は、合成樹脂製シートが熱成形されて形成されている。合成樹脂製シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン樹脂などのシートや、これらを適宜延伸させた延伸シートなどが挙げられる。熱成形としては、例えば真空成形、圧空成形、両面真空成形、熱板成形などが挙げられる。そして、容器本体2としては、前記合成樹脂を発泡させた合成樹脂製シートや、これらに適宜、合成樹脂シートをラミネートした積層シートを熱成形して形成することができる。また、蓋体1としては、成形後に透明となる合成樹脂製シートを用いることが好適である。
[蓋体]
次に、蓋体1について説明する。この蓋体1は、容器本体2の開口部を覆うことのできるように形成されている。具体的には、この蓋体1は、図1に示すように、天板部11と、蓋体側壁部12と、蓋体フランジ部13とから構成されている。
天板部11は、容器本体2に取り付けられた際に、当該容器本体2の開口部の上方に位置するように形成されている。本実施形態の天板部11は、ズレ防止用突起14(後述する)が形成された部分を除いた平面部111が水平方向に延びる面とされている。この天板部11は、容器本体2の開口部に対応した形状(即ち、平面視にて四隅を面取りした長方形形状)に形成されている。
この天板部11は、大部分が平面部111とされており、極力、凹凸部または段差などが設けられないものとされている。そして、天板部11は透明とされている。このため、特に、蓋体1が容器本体2に取り付けられた際に、上方からの視認性を良好にできる。よって、消費者に対し、包装用容器の収容物の品質(例えば、美しさ、美味しさ、新鮮さ)等を十分に訴求できる。
また、この天板部11は、閉蓋状態において、容器本体2における底面部21の周縁よりも外方向の位置に当該天板部11の周縁が位置するようにされている。そして、天板部11の周縁は、平面視において蓋体側壁部12と重なるようにされている。即ち、天板部11の面積は、底面部21の周縁によって囲まれた領域の面積よりも広い面積となる。このように、天板部11の面積を底面部21の面積よりも大きくしておくことにより、平面部111の面積も大きくなることから、上方からの視認性をより良好にできる。
蓋体側壁部12は、前記天板部11に連接して形成されている。この蓋体側壁部12は、天板部11の周縁から外方向かつ下方に延びる面(斜面)を有する。この蓋体側壁部12のうちで、平面視における長方形の各辺(面取り部分を除いた辺、以下同じ)に沿う面の中央には、補強リブ121が設けられている。この補強リブ121は、蓋体側壁部12の表面から内方向に凹んで形成された凹部であり、蓋体側壁部12の上端から下端に至って設けられている。この補強リブ121が蓋体側壁部12に形成されたことにより、蓋体1にかかる下方向の外力に対する、蓋体1の強度を向上できる。ただし、本発明においては、この補強リブ12の形成は必須ではなく、例えば、図4に示すように省略しても良い。
また、蓋体側壁部12の下端部には、当該蓋体側壁部12の表面から外方向に突出する、略立方体状のブロッキング防止突起122が設けられている。このブロッキング防止突起122は、蓋体1が熱成形された後の工程において、複数の蓋体1…1を重ね合わせる(スタッキングする)際に、重ねられた複数の蓋体1同士の間に隙間を設けることで、これら複数の蓋体1同士が密着して離れ難くなることを防止するものである。このブロッキング防止突起122の存在により、重ねられた複数の蓋体1を個々の蓋体1に分離させることが容易となる。このブロッキング防止突起122は、合成樹脂製シートから同時に成形される複数の蓋体1ごとに、別々の位置に設けられている。よって、同時に成形され、その後に重ね合わされた複数の蓋体1におけるブロッキング防止突起122が同一の位置に存在しないようにできるため、蓋体1同士が密着してしまうことを有効に防止できる。
本実施形態のブロッキング防止突起122は、蓋体側壁部12のうちで、平面視における長方形の各辺に沿う面に一つずつ設けられている。なお、本発明においては、このブロッキング防止突起122の形成は必須ではなく、例えば、図4に示すように形成しなくても良い。また、ブロッキング防止突起122を形成する場合、蓋体1のひとつ当たりの形成数量は適宜決定して良い。
蓋体フランジ部13は、前記蓋体側壁部12に連接して形成されている。この蓋体フランジ部13は、張出部131、垂下部132、外縁部133から構成されている。張出部131は、蓋体側壁部12の下端から外方向に延びる水平面を有する部分である。本実施形態では、この張出部131に蓋体高台部16が形成されている(後述する)。垂下部132は、前記張出部131の周縁から外方向かつ下方に延びる面(斜面)を有する部分である。外縁部133は、前記垂下部132の下端から水平外方向に延びる部分である。
垂下部132の内面のうち一部には、内方向に突出した係合突起(図示しない)が形成されており、当該係合突起が容器本体2の外縁部232と係合することにより、容器本体2に蓋体1を取り付けた状態を保持できる。この係合は、本実施形態においては、容器本体2の外側に蓋体1が嵌合するいわゆる「外嵌合」タイプとされているが、これとは逆に、容器本体2の内側に蓋体1が嵌合するいわゆる「内嵌合」タイプとされていても良いし、「外嵌合」と「内嵌合」の両タイプが一つの包装用容器に混在するものであっても良い。
外縁部133は、垂下部132の下端から水平方向に突出して設けられている。この外縁部133の周縁には、極細の多数の凹凸を形成することで補強するとともに、指などが当たっても、指などを切ることがないようにされている。この凹凸は、側面から拡大して見たときに波形状とされ、多数の山と谷の方向が各辺において幅方向に短く形成され、角部において角部と中心部とを結ぶ方向(放射方向)に平行に形成されている。また、この凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によって形成され、さらには、滑りにくいようにするため、綾目ローレット目によって形成することが好ましい。
天板部11の周縁のうち、平面視における長方形の各隅部X(面取り部分とその周囲部分を指す)には、これらの隅部Xを形成する各辺に沿うようにして、ズレ防止用突起14が設けられている。本実施形態では、図1及び図3に示すように、面取り部分の辺と、この面取り部分を挟む両側の辺とにわたってズレ防止用突起14が設けられている。このズレ防止用突起14は、本実施形態では面取り部分に位置する(すなわち、隅部Xの先端側に位置する)隅部突起141と、面取り部分を挟む両側の辺に沿うように位置する両側部突起142とから構成されている。そして、隅部突起141と両側部突起142との間には溝部143が設けられている。この溝部143は、隅部突起141の長手方向における両端部分を補強し、隅部突起141が外力により変形してしまうことを防止する。また、この溝部143は、両側部突起142の面取り部分寄りの端部も補強している。なお、本発明においては、この溝部143の形成は必須ではなく、形成しなくても良い。
両側部突起142は、図3(a)(b)に示すように、突出高さ(天板部11の平面部111を基準とした上方への突出高さを指す)の最も高い頂部142aを挟んで、長手方向における、隅部突起141に近い側に、急に上方向に立ち上がる形状とされた急斜面部142bを有し、反対側に、緩やかに下がる形状とされた緩斜面部142cを有している。つまり、両側部突起142は、略片勾配の斜面を有している。そして、前記各斜面部142b,142cは、図示したように、上に凸である曲面の傾斜とされている。なお、この両側部突起142の幅方向における断面形状に関しては、図3(a)では形状を理解しやすくするために輪郭線を記載しているが、実際には、図3(c)に示すような角の無い曲面形状とされている。
この両側部突起142は、頂部142aにおける突出高さが、隅部突起141よりも高くなるように形成されている。そして、両側部突起142の突出高さは、平面視における長方形の隅部Xの先端側(面取り部分の側)では低く、隅部Xの先端から離れるに従って、急斜面部142bで急に高くなり、頂部142aを過ぎた後、緩斜面部142cで漸次低くなる。
このようなズレ防止用突起14を形成することにより、包装用容器を積み重ねる際に蓋体1において最も荷重(応力)のかかる隅部Xの補強をすることができる。そして、隅部突起141の突出高さを、両側部突起142に比べて低く抑えているため、高い突起とするよりも圧縮荷重に対する強度を大きくできる。よって、不用意な外力によって、隅部Xのうちで面取り部分に位置する隅部突起141が凹むことが起こり難い。
そして、両側部突起142は緩斜面部142cを有している。このため、店頭で店員などの作業者が包装用容器を積み重ねる作業を行う際、上に積もうとする包装用容器の底部を下に位置する包装用容器の緩斜面部142c上で滑らせ、所定の積み重ね位置まで移動させることができる。よって、上に積もうとする包装用容器が下に位置する包装用容器におけるズレ防止用突起14に引っ掛かりにくく、積み重ね作業の作業性を向上できる。
また、両側部突起142のうち緩斜面部142cが、漸次突出高さが低くなるよう形成されている。しかも、図3(b)(c)に示すように、この両側部突起142の断面形状は、長手方向、幅方向のいずれも曲面形状とされている。このため、前記不用意な外力が大きく加えられたことにより、両側部突起142が一旦変形した場合であっても、直ぐに元の形状に復元する。
また、両側部突起142は、面取り部分を挟んで2箇所に設けられており、しかも、この両側部突起142は、突出高さの高い頂部142aを有している。このため、収容物を収容した状態の包装用容器を複数積み重ねても、この2箇所の頂部142aがズレ止め作用を発揮するため、包装用容器がズレたり傾いたりすることが無い。
ここで話を転じる。前記のズレ防止用突起14と天板部11における平面部111との境界には、下方向へ凹む境界凹部15が設けられている。このように境界凹部15を形成することにより、ズレ防止用突起14の内側縁部と長手方向端部とがこの境界凹部15によって縁取られることになる。このため、特に、この境界凹部15の延びる方向に加えられる曲げ応力に対して、ズレ防止用突起14を補強することができる。よって、包装用容器を積み重ねる際に、蓋体1において最も荷重(応力)のかかる隅部Xを補強し、蓋体1の強度をさらに向上することができる。
また、蓋体フランジ部13の隅部には蓋体高台部16が設けられている。この蓋体高台部16は、平面視にて前記のズレ防止用突起14の外方位置にて、当該ズレ防止用突起14と略平行に設けられたものであって、蓋体フランジ部13の張出部131から上方向に突出するように形成されている。つまり、この蓋体高台部16は、蓋体フランジ部13のうち、平面視における長方形の各隅部Xに、当該隅部Xに位置する辺に沿うように、上方向に突出して設けられている。このように、蓋体高台部16がズレ防止用突起14と共に形成されることにより、包装用容器を積み重ねる際に、蓋体1において最も荷重(応力)のかかる隅部Xを補強し、蓋体1の強度をさらに向上することができる。なお、本発明においては、この蓋体高台部16の形成は必須ではなく、例えば、図4に示すように形成しなくても良い。
蓋体側壁部12と蓋体高台部16との間には凹部17が設けられている。前記境界凹部15と同様に、蓋体高台部16の内側部分はこの凹部17によって補強される。
そして、蓋体高台部16のうち、平面視における長方形での一方の対角に位置するものの上面には、開蓋補助部18が設けられている。この開蓋補助部18は、指押さえ部181と二つの支承凹部182,182とから構成されている。指押さえ部181は、蓋体高台部16よりも更に上方向に突出した部分であり、その上面は、蓋体3を開けようとする者(消費者など)が指(親指など)を置くことができるようにされている。そして、支承凹部182は、開蓋補助部18の上面から下方向に凹んで形成された凹部である。二つの支承凹部182,182の間隔は、各支承凹部182,182の間に消費者などの指が置ける程度に設定される。
支承凹部182は、平面視にて蓋体高台部16の長手方向には短く、同幅方向には長い形状とされている。そして、支承凹部182の長手方向と直交する方向における断面形状がV字形またはU字形とされている。この支承凹部182は、閉蓋時に、当該支承凹部182の下端が本体フランジ部23における本体高台部24(後述する)に略全幅にわたって当接するものとすることが望ましい。
蓋体1を開ける場合、消費者などは、包装用容器をテーブルなどの上に置き、蓋体1の指押さえ部181が形成された隅部Xにおける垂下部132を人差指などで持ち上げながら、指押さえ部181を親指などで下方向に押圧する。この際、支承凹部182が本体フランジ部23の本体高台部24の上面に当接しており、蓋体1の垂下部132を持ち上げる際に、つられて容器本体2が浮き上がることが防止される。そして、蓋体1の垂下部132の内面における係合突起が容器本体2の外縁部232を乗り越えて上方向へ移動することが容易になり、この係合突起による蓋体1と容器本体2との係止状態が解除される。その結果、容器本体2から蓋体1を取り外すことができる。容器本体2をテーブルなどの上に置いたままで、蓋体1を容易に取り外すことができるため、収容物の外部への漏れ出しや収容物の盛り付けが壊れることが生じ難い。
このように開蓋補助部18が設けられたことにより、容器本体2に蓋体1が取り付けられた閉蓋状態から、消費者などが僅かな力を加えるだけで蓋体1を取り外すことができ、また蓋体1や容器本体2が反りや捩れなどの変形をしても安定して蓋体1を開けることができる。このため、利便性に優れた包装用容器とできる。
この開蓋補助部18は、複数の蓋体高台部16のうち一つにのみ設けたものとしても良いし、全てに設けても良い。なお、本実施形態のように、包装用容器の形状を平面視にて四角形状(本実施形態では長方形状)とした場合には、開蓋補助部18が対角に二つ設けられたものとしておくと、一つの開蓋補助部18が必ず消費者などから見える位置にくる。このため、蓋体1を開けるために、消費者などがわざわざ包装用容器の位置を転換させる必要がなく好ましい。
[容器本体]
次に、容器本体2について説明する。この容器本体2は、図2に示すように、底面部21と、本体側壁部22と、本体フランジ部23とから構成されている。
底面部21には収容物が載置される。この底面部21は、平坦なものであっても良いし、補強リブ、または、収容物を配置する際に用いる仕切りや凹凸が設けられても良い。
本体側壁部22は、前記底面部21に連接して形成されている。この本体側壁部22は、底面部21の周縁から外方向かつ上方向に延びる面(斜面)を有する。この本体側壁部22の上端部によって開口部が形成される。なお、蓋体側壁部12の補強リブ121と同様、本体側壁部22に補強リブが設けられていても良い。
容器本体2は、本体側壁部22が斜面を有することで、平面視における断面積が底面部21側から上方側(開口部側)に向かうにつれ広くなるように形成されている。これにより、容器本体2同士を重ねる際、上側の容器本体2を下側の容器本体2の内側に入れ込んで重ねることができる。
本体フランジ部23は、前記本体側壁部22に連接して形成されている。この本体フランジ部23は、張出部231と外縁部232から構成されている。張出部231は、本体側壁部22の上端から外方向に延びる部分である。この張出部231は、上方に凸となる湾曲面を有している。また、本実施形態では、この張出部231に本体高台部24が形成されている(後述する)。外縁部232は、前記張出部231の周縁から水平外方向に延びる部分である。この外縁部232は、蓋体1における蓋体フランジ部13の内面に設けられた係合突起(図示しない)と係合することで、容器本体2に蓋体1を取り付けた状態を保持できる。
外縁部232は、周縁に、極細の多数の凹凸を形成することで補強するとともに、指などが当たっても、指などを切ることがないようにされている。この凹凸は、側面から拡大して見たときに波形状とされ、多数の山と谷の方向が各辺において幅方向に短く形成され、角部において角部と中心部とを結ぶ方向(放射方向)に平行に形成されている。また、この凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によって形成され、さらには、滑りにくいようにするため、綾目ローレット目によって形成することが好ましい。
本体高台部24は、本体フランジ部23の隅部に設けられている。この本体高台部24は、前記蓋体高台部16の形状に略一致する形状とされ、より好ましくは、前記蓋体高台部16よりもやや小さく、容器本体2への蓋体1の取り付けが阻害されないような形状とされている。そして、この本体高台部24は、本体フランジ部23の張出部231から上方向に突出するように形成されている。本体高台部24の突出高さは、容器本体2に蓋体1を取り付けた状態で、本体高台部24が蓋体高台部16に干渉しない程度とする。このように、蓋体高台部16と共に本体高台部24が形成されることにより、包装用容器を積み重ねる際に最も荷重(応力)のかかる隅部を補強できる。なお、蓋体1については開蓋補助部18が設けられており、一方の対角と他方の対角で形状が異なっているが、この本体高台部24については、四隅とも同じ形状とされている。また、蓋体高台部16を形成しない場合は、この本体高台部24も形成しなくて良い。
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、本発明の包装用容器は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。
例えば、蓋体1と容器本体2につき、本実施形態では別々に構成したが、これに限られず、いわゆる「フードパック」など、蓋体1と容器本体2とを連接部(ヒンジ部)を介して一体に構成しても良い。
1 蓋体
11 天板部
11 平面部分
12 側壁部、蓋体側壁部
13 フランジ部、蓋体フランジ部
14 ズレ防止用突起
15 境界凹部
16 高台部、蓋体高台部
2 容器本体
23 フランジ部、本体フランジ部
24 本体高台部
X 蓋体における多角形の隅部

Claims (2)

  1. 天板部と、当該天板部に連接される側壁部と、当該側壁部に連接されるフランジ部とを備えた、平面視にて多角形形状である包装用容器の蓋体において、
    前記天板部における周縁部分であって、前記多角形の隅部には、当該包装用容器を積み重ねた際の当該包装用容器のズレを防止するためのズレ防止用突起が前記隅部を形成する各辺に沿うように設けられ、
    前記ズレ防止用突起は、前記隅部の先端側に位置する隅部突起と、該隅部突起の両側に連設された側部突起とから構成され、
    前記側部突起の突出高さ、前記隅部の先端側から前記辺に沿いつつ離れるに従って高くなった後、漸次低くなるよう形成され、
    前記側部突起の頂部の突出高さは、前記隅部突起の突出高さよりも高い
    ことを特徴とする包装用容器の蓋体。
  2. 請求項1に記載の蓋体と、当該蓋体が取り付けられる容器本体とを備え、
    前記蓋体は、前記多角形の隅部におけるフランジ部に、当該隅部を形成する各辺に沿うように、前記ズレ防止用突起と同方向に突出した高台部が設けられ、
    前記容器本体は、前記高台部の形状に略一致する形状の本体高台部を隅部に備えたフランジ部が設けられたことを特徴とする包装用容器。
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