JP7465117B2 - 集合包装容器 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 サンプル提供日 2019年10月11日 サンプル提供先 株式会社アステックコーポレーション(住所 茨城県鉾田市湯坪982番地10号)
本発明は、主にイチゴ、ぶどう、さくらんぼ、びわ、いちじく等の果肉の軟らかい果実を輸送するのに好適な、集合包装容器に関するものである。
従来より、イチゴ、ぶどう、さくらんぼ、びわ、いちじく等の果肉の軟らかい果実は、小売店での販売単位に合わせてトレー(薄肉樹脂成形容器)に適当量パック詰めされて販売されている。
このイチゴ等をパック詰めしたトレーは、その取扱性や輸送コストなどを考慮した場合、1個ずつよりも複数単位でまとめて、かつできる限り多くの量を一度に出荷することが望ましい。
そこで、上記トレーは複数個をまとめて、更に容量の大きな段ボール箱や樹脂製コンテナ等の集合包装容器に収納して出荷されており、段ボール箱単位又はコンテナ単位で、貯蔵、保管、輸送等の取扱いができるようにされている(例えば、特許文献1参照)。
また、近年においては、上面が開口した箱体であって、内部を区分けする仕切部が一体的に形成された熱可塑性樹脂の発泡粒子成形体からなる集合包装容器であって、上記箱体を構成する側壁の内面側に突出部が形成され、該突出部と上記仕切部とで収納した果実をパック詰めしたトレーのフランジ部を支え、該トレーを宙吊り状態で収納保持する集合包装容器が開発されている(特許文献2参照)。
かかる集合包装容器は、熱可塑性樹脂の発泡粒子成形体により一体的に形成されたものであるため、組み立ての必要がなく軽量であるとともに、イチゴ、ぶとう、びわ、さくらんぼ、いちじく等の果肉が軟らかい果物をパック詰めしたトレーを、容器内において宙吊り状態に浮かせて搬送することができるものであるため、振動や衝撃が直接果物に伝わり難く、果物の傷みを可及的に防止することができるものであった。
実開昭58-52122号公報 特開2015-40050号公報
一方、最近では、イチゴ等のトレーは、一般的な多段詰めを行うレギュラートレー(以下、「深型トレー」ということがある)の他、果実を見栄えよくかつ傷つけないように収納するための1段詰めを行う平トレー(以下、「浅型トレー」ということがある)も多く用いられるようになってきている。これらの各サイズのトレーを収納するためには、複数種のトレーに合わせた形状寸法の集合包装容器が必要となり、その在庫管理が煩雑なものとなっていた。
本発明は、上述した背景技術が有する実情に鑑みて成されたものであって、その目的は、トレーに収納した果実に振動や衝撃が直接伝わり難く、かつ異なるサイズのトレーを収納することのできる、集合包装容器を提案することにある。
上記した目的を達成するため、本発明は、次の〔1〕~〔6〕に記載の集合包装容器とした。
〔1〕上面が開口し、トレーを収納する略直方体形状の箱体からなる集合包装容器であって、上記箱体を構成する側壁の内面側に突出部が形成され、該突出部の上方端に段部が形成されていると共に、上記箱体は、内部を浅型トレーであればn個(nは以上の整数である)、深型トレーであれば2n個収納し得るように区分けする仕切部が形成され、該仕切部の上方端にも段部が形成されており、上記突出部の段部の上方面と上記仕切部の段部の上方面により深型トレーのフランジ部を支えて該深型トレーを収納保持し得るように構成され、上記突出部の段部の下方面と上記仕切部の段部の下方面により浅型トレーのフランジ部を支えて該浅型トレーを収納保持し得るように構成されていることを特徴とする、集合包装容器。
〔2〕上記浅型トレーが、長さ190~225mm、幅130~150mm、高さ20~35mmのトレーであり、上記深型トレーが、長さ155~170mm、幅105~120mm、高さ35~40mmのトレーであることを特徴とする、上記〔1〕に記載の集合包装容器。
〔3〕上記段部の上方面と下方面とが、上方に向けて拡大するテーパー形状の傾斜面によって繋がって形成され、該傾斜面においても浅型トレーのフランジ部を支えて該浅型トレーを収納保持し得るように構成されていることを特徴とする、上記〔1〕又は〔2〕に記載の集合包装容器。
〔4〕上記段部の上方面に、深型トレーの四隅部分のズレを防止する突起が形成されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の集合包装容器。
〔5〕上記箱体の四隅角部のうちの少なくとも一つの角部付近の短辺側の側壁部と、その対角位置にある角部付近の長辺側の側壁部とに、二つの該集合包装容器の開口方向を向き合わせ、かつずらして重ね合わせた際に相手方の側壁が嵌まり込む嵌合溝が形成されていることを特徴とする、上記〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の集合包装容器。
〔6〕上記箱体が発泡粒子成形体からなり、該発泡粒子成形体を構成する樹脂がスチレン系樹脂であり、発泡倍率が30~80倍であることを特徴とする、上記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の集合包装容器。
上記した本発明に係る集合包装容器によれば、箱体を構成する側壁の内面側に突出部が形成され、該突出部の上方端に段部が形成されており、該段部の上方面と下方面とで異なるサイズのトレーのフランジ部をそれぞれ支えてそれぞれのトレーを収納保持し得るように構成されているので、該トレーに入れた果実に振動や衝撃が直接伝わり難く、果物の傷みを可及的に防止することができると共に、異なるサイズのトレーを収納することができ、用意する集合包装容器の種類が少なくなり、在庫管理等が容易なものとなる。
本発明に係る集合包装容器の一実施形態を示した斜視図である。 図1に示した容器の図であって、(a)は平面図、(b)は右側面図、(c)は正面図である。 図2(a)のI-I線に沿う部分の拡大断面図である。 図1に示した容器にイチゴの深型トレー、浅型トレーをそれぞれ1個収納した状態を示した平面図である。 図1に示した容器にイチゴの深型トレー、浅型トレーをそれぞれ1個収納した状態を示した縦断面図である。
以下、上記した本発明に係る集合包装容器の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
本発明に係る集合包装容器1は、上面が開口した略直方体形状の箱体からなるものである。
図示した実施形態に係る集合包装容器1は、箱体の長辺の長さ(L)は371mm、短辺の長さ(W)は269mm、高さ(H)は85mmに形成されており、その箱体の内部が、仕切部2によって浅型トレーtであれば2個、深型トレーTであれば4個収納し得るように区分けされている(図4、図5参照)。なお、上記した集合包装容器1の形状寸法、また仕切部2の有無、更には仕切部2による内部の区分けの仕方は、一例を示したに過ぎず、本発明は何ら記載のものに限定されるものではなく、例えば、その箱体の内部を浅型トレーであればn個(nは1以上の整数である)、深型トレーであれば2n個収納し得るように必要に応じて仕切部を設けて区分けすることもできる。
前記浅型トレーとしては、例えば、通常のトレーに比して、高さが低いうえに長さ及び幅が広く、しかもフランジ部が短いという特徴を有する場合が多い。このような浅型トレーとしては、例えば、サイズが長さ190~225mm、幅130~150mm、高さ20~35mmの大型のものが挙げられ、具体的には、イチゴをパック詰めした浅型トレー〔フランジ部の端部間の長さ(トレーの長辺方向長さ)が205mm程度、幅(トレーの短辺方向長さ)が115mm程度、フランジ部の下端から底の下端までの高さが23mm程度〕が挙げられる。
一方、深型トレーとしては、例えば長さ155~170mm、幅105~120mm程度、高さが35~40mmの深さが深く小型のものが挙げられ、具体的には、イチゴをパック詰めした深型トレー〔フランジ部の端部間の長さ(トレーの長辺方向長さ)が165mm程度、幅(トレーの短辺方向長さ)が115mm程度、フランジ部の下端から底の下端までの高さが40mm程度〕が挙げられる。
上記浅型トレーと深型トレーとの、箱体内での配列としては、浅型トレーであれば1個、深型トレーであれば2個を収納し得る構成を1ユニットとし、深型トレーの収納部に対して、浅型トレー収納部の長辺方向が深型トレーの短手方向に向けられ、2個の深型トレー収納部が並ぶように配置されている構成を挙げることができる。このような配置を1ユニットとして、複数ユニットを組み合わせることによって、箱体を構成することができる。
そして、浅型トレーであれば2個、深型トレーであれば4個が収納し得る図示した実施形態に係る集合包装容器1においては、上面視長方形の箱体において、浅型トレーtの収納部は、箱体の長手方向に2列1個が並び、箱体の短辺とそれぞれの浅型トレーの長辺同士が並ぶように配置されている。一方、深型トレーTの収納部は、箱体の長手方向に2列2個が並び、箱体の長辺とそれぞれの深型トレーの長辺同士とが並ぶように配置されている。浅型トレーと深型トレーとが上記の配置関係となるように、後記する突出部4及び/又は仕切部2の段部において、上方面に深型トレーのフランジ部が支えられ、下方面及び/又は傾斜面に浅型トレーのフランジ部が支えられるように段部が形成されている(図4、図5参照)。
箱体を構成する側壁3の内面側には、突出部4が形成されている。該突出部4は、箱体の強度を向上させる目的と、収納したトレーのフランジ部を支える目的とから形成されている。箱体の強度を向上させ、箱体の変形等を防止する観点からは、上記突出部4は、箱体を構成する側壁3の内面側の四隅全てに形成されていることが好ましい。一方、箱体の内部の換気による冷却効率の向上を考慮した場合、箱体を構成する側壁3の内面側に断続的に突出部4が形成され、支えるトレーとの間に隙間がある部分が形成されていることが好ましい。前記の両者の観点から、突出部4は、箱体の側壁3の四隅角部すべての内面側に上面視L字状に形成されていると共に、箱体の短辺側の側壁及び/又は長辺側の側壁の内面側に断続的に形成されていることがより好ましい。図示した実施形態においては、箱体の側壁3の四隅角部すべての内面側に上面視L字状の突出部4Aが形成され、短辺側の側壁3Aの後記する篏合溝を除く部分の全幅の内面側に連続的な突出部4Bが形成され、長辺側の側壁3Bの内面側に断続的な突出部4Cが形成されている。
箱体の側壁高さ(H)に対する上記突出部4の高さ(h)の比(h/H)は、0.4~0.8であることが好ましく、0.5~0.7であることがより好ましい。これは、かかる比(h/H)が上記範囲内であれば、トレーを保持しつつ、側壁の強度を向上させて、積み重ね性に優れるものとなる。
また、上記側壁の内面側に形成された突出部4の厚み(d)は、8mm以上であることが好ましく、13mm以上であることがより好ましく、15~30mmであることが更に好ましく、16~25mmであることが特に好ましい。上記範囲内であれば、該突出部4の上方端に後記する段部を形成し、その段部の上方面と下方面とで異なるサイズのトレーを支える構成とすることが容易であり、また側壁の強度を高めることができる。
箱体の内部は、必要に応じて仕切部2によってトレーを収納する収納室に区分けされている。仕切部2は、冷却効率を考慮して箱体の内部に断続的に形成されていることが好ましい。そして、該仕切部2と上記した突出部4とで、図4、図5に示したように、収納したイチゴのパック詰めトレーのフランジ部を支え、該トレーを宙吊り状態(底壁にトレーの底面が接触しない状態)で容器1内において収納保持することができる。
上記突出部4と必要に応じて設けられた上記仕切部2の上面が切り欠かれ、上記突出部4と上記仕切部2の上方端にそれぞれ段部5が形成されている。そして、該段部5の上段側の上方面5Aと下段側の下方面5Bとで、異なるサイズのトレーのフランジ部をそれぞれ支えてそれぞれのトレーを宙吊り状態で収納保持し得るように構成されている。したがって、少なくとも、トレーの対向する2辺が該段部5によって保持されるように構成されていることが好ましい。また、図示した実施形態に係る集合包装容器1にあっては、上記突出部4と仕切部2の上方端に1段の段部5が形成されており、該1段の段部5の上方面5Aで深型トレーTのフランジ部Fを支え、下方面5Bで浅型トレーtのフランジ部fを支えるように構成されている(図4、図5参照)。
なお、突出部4と仕切部2の上方端に2段以上の段部5を形成し、それぞれの段部5の上方面と下方面で異なるサイズのトレーのフランジ部をそれぞれ支えるように構成し、より多くの異なるサイズのトレーを収納し得るものとしてもよい。
図示した実施形態に係る集合包装容器1にあっては、深型のトレーTのフランジ部Fと該深型トレーを支える段部5の上段側である上方面5Aとが対応していることによって、深型トレーTを宙吊り状態とすることができる。一方、浅型のトレーtのフランジ部fと該浅型トレーを支える段部5の下段側である下方面5Bとが対応していることによって、浅型トレーtを宙吊り状態とすることができる(図4、図5参照)。このような構成とすることによって、深型トレーTと浅型トレーtの両方とも、宙吊り状態での保持が可能となる。そして、深型トレーと浅型トレーとの収納部分を重複させて有効にスペースを活用しつつ、多段構造のトレーフランジ部の保持部を形成し、浅型トレーのフランジ部の保持部を下段側とし、深型トレーのフランジ部の保持部を上段側とすることで、効率的にサイズの異なるトレーの宙吊り状態での保持を達成している。
上記突出部4と仕切部2の上方端に形成された段部5の上方面5Aと下方面5Bとは、上方に向けて拡大するテーパー形状の傾斜面5Cによって繋がって形成されていることが好ましい。そして、この傾斜面5Cにおいても、トレーのフランジ部を支える構成とすることができる。
特に、図3に示したように、上記の傾斜面5Cによって浅型トレーtのフランジ部fを支える構成とした場合、微妙に形状寸法が異なる浅型トレーのフランジ部を該傾斜面5Cが安定的に支え、収納することができるものとなる。したがって、浅型トレーにおいては、下方面5Bだけでなく、傾斜面5Cによっても浅型トレーのフランジ部を支えることができるものとし、より多くの形状規格の浅型トレーを収納することができるものとすることが好ましい。
この傾斜面5Cの傾斜角度(θ)は、上記した観点から、20~50度が好ましく、25~40度がより好ましい。図示した実施形態に係る集合包装容器1にあっては、傾斜面5Cの傾斜角度(θ)は30度に形成され、該傾斜面5Cにおいても、浅型トレーtのフランジ部fを支えるように構成されている(図3参照)。
上記観点から、傾斜面5Cは、段部の全ての箇所に形成されていることが好ましい。
また、上記した段部5の上方面5Aには、載置したトレーの四隅部分のズレを防止するため突起6が適所に形成されていることが好ましい。図示した実施形態に係る集合包装容器1にあっては、短辺側の側壁3A、及び長辺側の側壁3Bのそれぞれ長さ方向中間位置の内面側に位置する段部5の上方面5Aの位置、及び仕切部2の中央位置に位置する段部5の上方面5Aの位置に、それぞれズレ防止用の突起6A,6Bが形成され、載置した深型トレーTのズレが防止されている。
上記箱体の四隅角部のうちの少なくとも一つの角部付近の短辺側の側壁部と、その対角位置にある角部付近の長辺側の側壁部とに、二つの該集合包装容器の開口方向を向き合わせ、かつずらして重ね合わせた際に互いの側壁部が嵌り込む篏合溝7が設けられていることが好ましい。より具体的には、箱体の四隅角部のうちの少なくとも一つの角部の頂点から側壁の厚みを超える距離離れた位置の短辺側の側壁部に長辺側の側壁3B及び該側壁3Bの内面側に形成された突出部4Cが嵌り込む形状寸法の嵌合溝7Aが設けられていると共に、その対角位置にある四隅角部の頂点から側壁の厚みを超える距離離れた位置の長辺側の側壁部に短辺側の側壁3A及び該側壁3Aの内面側に形成された突出部4Bが嵌り込む形状寸法の嵌合溝7Bが設けられていることが好ましい。
上記した嵌合溝7A,7Bは、二つの集合包装容器の開口方向を向き合わせ、かつ少しずらして重ね合わせた際に、一方の箱体の短辺側の側壁の嵌合溝7Aに他方の箱体の長辺側の側壁3B及び該側壁3Bの内面側に形成された突出部4Cとが嵌り込み、一方の箱体の長辺側の側壁の嵌合溝7Bに他方の箱体の短辺側の側壁3A及び該側壁3Aの内面側に形成された突出部4Bとが嵌り込むものである。これにより、二つの集合包装容器の積み上げ高さを低くすることができ、未使用時における搬送、保管スペースを低減することができる。
また、箱体の側壁3には、複数の切欠き凹部8が形成されていることが好ましい。図示した実施形態においては、長辺側の側壁3Bの長さ方向中間位置の上端にそれぞれ1個の切欠き凹部8が形成されている。切欠き凹部8は通気部として作用し、集合包装容器を積み重ねて冷蔵庫に保管した際の冷却効率を高めることができる。なお、上記側壁3に形成された嵌合溝7も通気部としての作用をはたす。
また、箱体を構成する底壁9には、通気用の貫通穴10が形成されていることが好ましい。この貫通穴10は、上記仕切部2により区分けされた部分の底壁に配置され、冷却効率を考慮して複数個が形成されていることがより好ましい。貫通穴10の形状は特に限定されないが、図示した四角形状であってもよく、その他の円形状或いは三角形状等であってもよい。貫通穴10は、集合包装容器に要求される目的によって種々の形状寸法で設けることができる。貫通穴10のサイズは、通気性の観点からは、10~250cmであることが好ましく、20~200cmであることがより好ましく、30~100cmのサイズの穴とすることが更に好ましい。一方、底部からの気流による突き上げ、また底壁強度の観点からは、貫通穴10はその穴サイズが小さいものであることが好ましく、1~100cmであることが好ましく、5~70cmであることがより好ましく、10~50cmのサイズの穴とすることが更に好ましい。図示した実施形態に係る集合包装容器1にあっては、底部からの気流による突き上げ、また底壁強度を考慮し、20cmの四角形状の貫通穴10を8個底壁9に形成したものとした。また、図示した実施形態に係る集合包装容器1にあっては、通気性の観点から、貫通穴10の周囲上面に切り欠き段部10Aを形成したものとした。この切欠き段部10Aの形成により、貫通穴10自体が小さいサイズのものであったり、トレーの深さが深くトレーが底壁9に接触する場合であっても、収納したトレーの底面との間の隙間が確保され、通気性や緩衝性の良好な容器となる。
箱体の底壁9の下面には、突出段部11が形成され、開口する側壁3の上端面には、上記突出段部11が係合する係合凹部12が形成されている。そして、下段の容器1の上記係合凹部12に、上段の容器1の上記突出段部11を係合させて積み重ねることにより、容器1を多段に安定的に積み上げることができる。
上記した構成の本発明に係る集合包装容器1を構成する材料は、特には限定されないが、熱可塑性樹脂の発泡成形体からなるものであることが好ましい。この場合、熱可塑性樹脂に制限はないが、例えば、ゴム変性ポリスチレンやポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等のオレフィン系樹脂、スチレンを主成分とするスチレン系樹脂とオレフィン系樹脂とからなる複合樹脂などが例示され、これらの中でも高発泡させ易く、剛性に富むことからスチレン系樹脂が好ましい。また、発泡成形体の形態としては、上記した複雑な形状や、大きな形状の容器であっても容易に製造できることから、発泡粒子を型内に充填して加熱成形された発泡粒子成形体が好ましい。この発泡粒子成形体は、例えば樹脂粒子に発泡剤を含浸させて発泡性樹脂粒子を作製し、前記発泡性樹脂粒子を発泡させて発泡粒子を得て、前記発泡粒子を所定形状の金型内に充填し、蒸気等で加熱して発泡粒子を融着させて型内成形することで得ることができる。
本発明の集合包装容器1は、スチレン系樹脂発泡粒子成形体で構成される場合、その発泡倍率は、30~80倍であることが好ましく、40~70倍であることが更に好ましく、50~60倍であることが特に好ましい。上記範囲内であれば、緩衝性やクッション性に優れると共に、耐圧縮性や保形性にも優れ、積載用集合包装容器として優れたものとなる。また、このような発泡倍率の発泡粒子成形体では、傾斜面によってトレーのフランジ部が支えられる場合であっても、発泡粒子成形体の表面であるスキン面と接触するフランジが滑ることなく、トレーのズレを防止することができる。
以上、本発明に係る集合包装容器の実施形態を説明したが、本発明は、何ら既述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、種々の変更を加えた実施形態とすることが可能であることは当然である。
上記した本発明に係る集合包装容器は、収納したイチゴ等のパック詰めトレーに対して振動や衝撃が直接伝わり難く、かつ異なるサイズのトレーを収納することのできるものであるので、イチゴ、ぶどう、さくらんぼ、びわ、いちじく等の果肉の軟らかい果実を輸送するのに好適に使用することができる。
1 集合包装容器
2 仕切部
3 側壁
3A 短辺側の側壁
3B 長辺側の側壁
4 突出部
4A 四隅角部に形成された上面視L字状の突出部
4B 短辺側の側壁に形成された連続的な突出部
4C 長辺側の側壁に形成された断続的な突出部
5 段部
5A 段部の上方面
5B 段部の下方面
5C 上方面と下方面との間の傾斜面
6 トレーのズレ防止用の突起
6A 突出部に形成されたトレーのズレ防止用の突起
6B 仕切部に形成されたトレーのズレ防止用の突起
7 嵌合溝
7A 短辺側の側壁部に形成された嵌合溝
7B 長辺側の側壁部に形成された嵌合溝
8 切欠き凹部
9 底壁
10 貫通穴
10A 切欠き段部
11 突出段部
12 係合凹部
t 浅型トレー
f 浅型トレーのフランジ部
T 深型トレー
F 深型トレーのフランジ部

Claims (6)

  1. 上面が開口し、トレーを収納する略直方体形状の箱体からなる集合包装容器であって、上記箱体を構成する側壁の内面側に突出部が形成され、該突出部の上方端に段部が形成されていると共に、上記箱体は、内部を浅型トレーであればn個(nは以上の整数である)、深型トレーであれば2n個収納し得るように区分けする仕切部が形成され、該仕切部の上方端にも段部が形成されており、上記突出部の段部の上方面と上記仕切部の段部の上方面により深型トレーのフランジ部を支えて該深型トレーを収納保持し得るように構成され、上記突出部の段部の下方面と上記仕切部の段部の下方面により浅型トレーのフランジ部を支えて該浅型トレーを収納保持し得るように構成されていることを特徴とする、集合包装容器。
  2. 上記浅型トレーが、長さ190~225mm、幅130~150mm、高さ20~35mmのトレーであり、上記深型トレーが、長さ155~170mm、幅105~120mm、高さ35~40mmのトレーであることを特徴とする、請求項1に記載の集合包装容器。
  3. 上記段部の上方面と下方面とが、上方に向けて拡大するテーパー形状の傾斜面によって繋がって形成され、該傾斜面においても浅型トレーのフランジ部を支えて該浅型トレーを収納保持し得るように構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の集合包装容器。
  4. 上記段部の上方面に、深型トレーの四隅部分のズレを防止する突起が形成されていることを特徴とする、請求項1~のいずれかに記載の集合包装容器。
  5. 上記箱体の四隅角部のうちの少なくとも一つの角部付近の短辺側の側壁部と、その対角位置にある角部付近の長辺側の側壁部とに、二つの該集合包装容器の開口方向を向き合わせ、かつずらして重ね合わせた際に相手方の側壁が嵌まり込む嵌合溝が形成されていることを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の集合包装容器。
  6. 上記箱体が発泡粒子成形体からなり、該発泡粒子成形体を構成する樹脂がスチレン系樹脂であり、発泡倍率が30~80倍であることを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載の集合包装容器。
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