JP2016196319A - 発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器 - Google Patents

発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器 Download PDF

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Abstract

【課題】易損果物等を収容したソフトパックを宙吊り状態で輸送する発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器において、輸送時における振動や衝撃によってソフトパックを変形しにくくすることにより、易損果物等の傷みを抑制する効果を高める。
【解決手段】易損果物等を収容したソフトパックの複数を宙吊り状態で収容保持する、上面が開口した矩形状箱体1の側壁2,3及び底板4に、箱体1の内部空間と外部を連通する通気口Bを備えた発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器1であって、ソフトパックを並置するために箱体1の内部を仕切る、対向する側壁2,2及び3,3間を連結する連結壁5,6により構成される仕切壁F、及び仕切壁Fの上面の支持面5A,6Aと同一高さの支持面7A,8Aを有する、側壁3,2の内面側に突出する段部7,8を備え、支持面5A,6A及び支持面7A,8Aによりソフトパックのフランジ部を支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソフトパックに詰めた状態の傷みやすい果物や生鮮野菜を収容する発泡合成樹脂製の容器に関わり、さらに詳しくは、冷蔵車による輸送に適した発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器に関する。
いちご、さくらんぼ、及びイチジク等の傷みやすい果物(果実的野菜等)や、水菜、モロヘイヤ、及びもやし等の傷みやすい生鮮野菜(葉茎菜類及び発芽野菜等)(以下において「易損果物等」という。)は、ソフトパックに詰められた状態で、上面が開口した矩形状箱体である冷蔵輸送容器に入れられ、前記冷蔵輸送容器を積み重ねた状態で、冷蔵車により原産地から消費地まで迅速に輸送されるのが一般的である。
前記冷蔵輸送容器として、中仕切のある、側壁に通気用の穴又は切欠きが形成されたダンボール製冷蔵輸送容器があり(例えば、特許文献1参照)、易損果物等を収容したソフトパックの複数は、底板上に載置された状態で輸送される。
また、プラスチックパレット(例えば、特許文献2参照)で内部が仕切られた、側壁及び底板に通気用の貫通穴が形成されたプラスチック製冷蔵輸送容器(折り畳み可能なプラスチックコンテナ)があり、前記易損果物等を収容したソフトパックの複数は、ソフトパックのフランジ部が前記プラスチックパレットで支持された宙吊り状態で輸送される。
さらに、箱体の内部に断続的に形成された仕切部及び側壁の内面側に断続的に形成された突出部を有する、側壁に通気用の切欠きが形成されるとともに底板に通気用の貫通穴が形成された発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器があり(例えば、特許文献3参照)、易損果物等を収容したソフトパックの複数は、ソフトパックのフランジ部が前記仕切部及び前記突出部で支持された宙吊り状態で輸送される。
意匠登録第1492530号公報 意匠登録第1137060号公報 特開2015−40050号公報
前記ダンボール製冷蔵輸送容器は、組立てが必要であること、側面に形成された穴又は切欠きのみから冷気が導入されるので冷却性が良くないこと、易損果物等を収容した状態のソフトパックを底板上に載置した状態で輸送することから、輸送時における振動や衝撃が易損果物等に伝わりやすいので易損果物等同士が当たって傷みやすいこと、等の問題点がある。
それに対して、前記プラスチック製冷蔵輸送容器、及び前記発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器は、側壁及び底板に通気用の切欠き又は穴が形成されているので冷却性が良いとともに、易損果物等を収容したソフトパックは前記宙吊り状態で収容保持されて底板上に載置されないことから、輸送時における振動や衝撃が底板を介して易損果物等に伝わりにくいため、易損果物等が傷みにくいという特徴がある。
ここで、前記プラスチック製冷蔵輸送容器は、高価であるためレンタル品として繰り返し使用されるのが通常であるので、消費地まで輸送された後に容器を回収する手間が掛かるとともに、原産地まで返却するための輸送コストが掛かるという問題点がある。
その上、前記プラスチック製冷蔵輸送容器は、消費地まで輸送された後に多数の容器を回収するのが煩わしいことや、ソフトパックに詰められた易損果物等を販売する際に使用される場合があること等から、回収率が低いという問題点もある。
また、前記発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器は、前記プラスチック製冷蔵輸送容器と同様にソフトパックを前記宙吊り状態で保持するものであるので、前記のとおり搬送時における振動や衝撃が底板を介して易損果物等に伝わらないという効果があるとともに、製造コストが安くワンウェイで使用されるものであるため、返却のための手間や輸送コストが掛からないという特徴がある。
しかしながら、前記発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器は、箱体の内部に断続的形成された仕切部、及び側壁の内面側に断続的に形成された突出部により、ソフトパックのフランジ部を支持する構成であり、前記仕切部の各々及び前記突出部の各々が独立していること、並びに側壁の上面には大きな切欠きが形成されるとともに底板には大きな貫通穴が形成されることから、前記プラスチック製冷蔵輸送容器よりも大幅に剛性が低く、変形しやすいものである。
よって、前記発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器は、輸送時における振動や衝撃により、ソフトパックのフランジ部を支持している独立した複数の部分が、異なる方向へ変位したり、変位量に差異が生じることがあり、その結果ソフトパックが変形して易損果物等同士が当たって傷んでしまう場合があるという問題点がある。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、易損果物等を収容したソフトパックを宙吊り状態で輸送する発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器において、輸送時における振動や衝撃によってソフトパックが変形しにくく、それによりソフトパックに収容された易損果物等の傷みを抑制する効果を高めた発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器を提供する点にある。
本発明に係る発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器は、前記課題解決のために、傷みやすい果物や生鮮野菜を収容したソフトパックの複数を宙吊り状態で収容保持する、上面が開口した矩形状箱体の側壁及び底板に、前記箱体の内部空間と外部を連通する通気口を備えた発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器であって、前記ソフトパックを並置するために前記箱体の内部を仕切る、対向する側壁間を連結する連結壁により構成される仕切壁、及び前記仕切壁の上面の支持面と同一高さの支持面を有する、前記側壁の内面側に突出する段部を備え、前記仕切壁の上面の支持面及び前記段部の上面の支持面により、前記ソフトパックのフランジ部を支持することを特徴とする。
このような構成によれば、ソフトパックを宙吊り状態で収容保持するので、搬送時における振動や衝撃が底板を介してソフトパック内の易損果物等に伝わらないとともに、製造コストが安くワンウェイで使用される発泡合成樹脂製であるため、返却のための手間や輸送コストが掛からない。
その上、ソフトパックを並置するために矩形状箱体の内部を仕切る仕切壁が、対向する側壁間を連結する連結壁により構成されることから、前記仕切壁により矩形状箱体が補強されて剛性が向上する。
よって、前記仕切壁の上面の支持面と矩形状箱体の側壁の内面側に突出する段部の支持面とによりソフトパックのフランジ部を支持した状態で、輸送時における振動や衝撃が加わっても、特許文献3のような、箱体の内部に断続的形成された仕切部及び側壁の内面側に断続的に形成された突出部によりソフトパックのフランジ部を支持するものと比較して、ソフトパックが変形しにくいため、ソフトパック内の易損果物等同士が当たって傷むことを抑制する効果が大きくなる。
ここで、前記仕切壁の上面の支持面及び前記段部の上面の支持面により、前記ソフトパックのフランジ部の4箇所のコーナー部を支持してなると好ましい。
このような構成によれば、対向する側壁間を連結する連結壁により構成される仕切壁及び前記側壁の内面側に突出する段部により、ソフトパックのフランジ部の4箇所のコーナー部が全て支持されるので、ソフトパックの支持がより安定かつ確実になる。
よって、輸送時における振動や衝撃が加わった際におけるソフトパックの変形防止効果が向上するため、ソフトパック内の易損果物等同士が当たって傷むことを抑制する効果がさらに大きくなる。
また、前記通気口が、前記側壁の下部に形成した貫通穴、及び前記底板の前記仕切壁の下部位置に形成された貫通穴であると好ましい。
このような構成によれば、特許文献3のように側壁上面に大きな切欠き及び底板に大きな貫通穴を形成することなく、側壁下部及び底板の仕切壁下部位置に貫通穴を形成して通気口としているので、通気口形成による矩形状箱体の剛性低下を抑制できる。
その上、側壁上面に大きな切欠きを形成しないので、底板下面に、発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器(矩形状箱体)を積み重ねる際に側壁上部内面と嵌合する嵌合用段部を、側壁上部内周面の全周にわたって嵌合するように形成できる。
よって、前記容器を多段(例えば、20ないし25段)に積み重ねた際の耐積み重ね荷重強度が大きくなると共に、このように積み重ねた状態で、これらが水平方向にずれにくく、安定性が高くなる。
その上さらに、側壁の下部に形成した貫通穴を利用して、ソフトパックを押し上げることができるので、ソフトパックの取り出し作業が容易になる。
さらに、前記側壁の外面に上下方向の全長にわたる段落ち凹所を形成してなると好ましい。
このような構成によれば、前記容器を多段に積み重ねたものを水平方向に密接するように並置した際においても、側壁の外面に上下方向の全長にわたる段落ち凹所により上下方向に連通した通気口が形成されるので、冷蔵車により輸送する際における冷気の循環が良くなるため、冷却性が高くなる。
以上のように、本発明に係る発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器によれば、ソフトパックを並置するために矩形状箱体の内部を仕切る仕切壁が、対向する側壁間を連結する連結壁により構成されることから、前記仕切壁により矩形状箱体が補強されて剛性が向上するので、前記仕切壁の上面の支持面と矩形状箱体の側壁の内面側に突出する段部の支持面とによりソフトパックのフランジ部を支持した状態で安定性が極めて良好であり、輸送時における振動や衝撃が加わってもソフトパックが変形しにくいため、ソフトパック内の易損果物等同士が当たって傷むことを抑制する効果が大きくなる。
本発明の実施の形態に係る発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器を上方から見た斜視図である。 同じく下方から見た斜視図である。 同じく(a)は平面図、(b)は底面図である。 ソフトパックを収容した状態の本発明の実施の形態に係る発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器を示す上方から見た斜視図である。 同じく(a)は図3(a)における矢視X−X断面図、(b)は図3(a)における矢視Y−Y断面図である。 上方から見た要部拡大縦横断面斜視図である。 発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器を積み重ねた状態を示す上方から見た斜視図である。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
以下において、発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器A(矩形状箱体1)の短辺方向(短辺側側壁2の長手方向)を左右方向とし、長辺方向(長辺側側壁3の長手方向)を前後方向とする。
また、添付図面に示すソフトパックC,C,…には、実際には傷みやすい果物や生鮮野菜(易損果物等)が収容されるが、図面の見やすさ等のためにソフトパックC,C,…のみを記載している。
図1の上方から見た斜視図及び図2の下方から見た斜視図、図3(a)の平面図及び図3(b)の底面図、並びに、ソフトパックを収容した状態を示す、図4の上方から見た斜視図、図5(a)の図3(a)における矢視X−X断面図、及び図5(b)の図3(a)における矢視Y−Y断面図に示すように、本発明の実施の形態に係る発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器Aは、図示しない易損果物等を収容したソフトパックの複数C,C,…(図4及び図5参照)を宙吊り状態で(図5参照)収容保持するものである。
また、上面が開口した矩形状箱体1の短辺側側壁2,2及び長辺側側壁3,3並びに底板4に、矩形状箱体1の内部空間と外部を連通する通気口B,B,…を備える。
ここで、冷蔵輸送容器A(矩形状箱体1)は、軽量であるとともに断熱性に優れた、発泡ポリスチレン系樹脂、発泡ポリエチレン系樹脂、発泡ポリプロピレン系樹脂等の発泡ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン変性発泡ポリエチレン等のポリスチレン変性発泡ポリオレフィン系樹脂、硬質発泡ウレタン系樹脂等の発泡合成樹脂製であり、主にコスト面から発泡ポリスチレンが好ましい。
図1、図3(a)及び図4に示すように、矩形状箱体1は、ソフトパックC,C,…を並置するために内部を仕切る、対向する側壁2,2及び3,3間を連結する縦連結壁5及び横連結壁6,6,…により構成される仕切壁Fを備えており、仕切壁Fにより仕切られる各区画に1個のソフトパックCが収容される。
ここで、ソフトパックC,C,…は、前後方向に長い縦連結壁5の上面に等間隔で、横連結壁6,6,…の中央位置に形成された位置決め凸部9,9,…、左右方向に長い短辺側側壁2内面の左右方向中央部に形成された位置決め凸部10A、及び前後方向に長い長辺側側壁3内面の前後方向に等間隔に横連結壁6の端部位置に形成された位置決め凸部10B,10B,…により位置決めされる。
図1及び図3(a)に示すように、縦連結壁5の上面には水平の支持面5A,5A,…が、横連結壁6の上面には水平の支持面6A,6A,…が形成される。
また、長辺側側壁3の内面側、及び短辺側側壁2の内面には、仕切壁F(縦連結壁5、横連結壁6)の上面の支持面5A,6Aと同一高さである水平の支持面7A,8Aを有する、内面側に突出する段部7,8が形成される。
図4及び図5に示すソフトパックCのフランジ部Dは、図6の要部拡大縦横断面斜視図に示すように、その4箇所のコーナー部E,E,…の全ての下面が、仕切壁F(縦連結壁5、横連結壁6)上面の支持面5A,6A及び段部7,8上面の支持面7A,8Aにより支持される。
図4のようにソフトパックC,C,…が収容された状態の冷蔵輸送容器Aから、ソフトパックC,C,…を取り出す際には、例えば、先ず、長辺側側壁3の内面に、図1に示すように長辺側側壁3の上面から段部7上面にわたって形成された取出し用凹部13Aを利用して行う。すなわち、取出し用凹部13AからソフトパックCのフランジ部Dの側壁3に沿う前後方向部分に指を掛け、ソフトパックCを持ち上げることにより、取出し用凹部13A,13A,…の近傍4箇所のソフトパックC,C,…を取り出す。
次に、図1に示す横連結壁6上面に形成された取出し用凹部13B,13B,…からソフトパックCのフランジ部Dの左右方向部分に指を掛け、ソフトパックCを持ち上げることにより、残ったソフトパックC,C,…を取り出す。
また、左右方向に隣接するソフトパックC,Cの一方が取り出された状態では、図1に示す縦連結壁5上面に形成された取出し用凹部13CからソフトパックCのフランジ部Dの縦連結壁5に沿う前後方向部分に指を掛け、ソフトパックCを持ち上げることにより、ソフトパックCを取り出すことができる。
図1及び図2に示すように、矩形状箱体1の内部空間と外部を連通する通気口B,B,…は、短辺側側壁2の下部に形成した側壁下部貫通穴11A,11A、長辺側側壁3の下部に形成した側壁下部貫通穴11B,11B,…、並びに底板4の仕切壁F(縦連結壁5、横連結壁6)の下部位置に形成された、仕切壁下部底板貫通穴12A,12A,…、及び仕切壁下部底板貫通穴12B,12Bにより構成される。
ここで、通気口Bとして、側壁2,3の下部に貫通穴11A,11Bを形成しており、側壁2,3の上面に切欠きを形成していないので、図1、図4及び図5に示すように側壁2,3の上面は略水平になる。
よって、図2に示すように、底板4の下面に、冷蔵輸送容器A(矩形状箱体1)を積み重ねる際に、図1及び図4に示す側壁2,2,3,3上部内面と嵌合する嵌合用段部14,14,…を、側壁2,2,3,3の上部内周面の全周にわたって嵌合するように形成できる。
図1及び図2、並びに図4及び図5に示すように、側壁2,3の下部に貫通穴11A,11Bが形成されるので、ソフトパックC,C,…を取り出す際に、貫通穴11A,11Bからも指を挿入してソフトパックC,C,…を押し上げることができるので、ソフトパックC,C,…を取り出しやすくなる。
また、図1〜図4、及び図5(b)に示すように、長辺側側壁3の外面の前後方向の中間部分には、上下方向の全長にわたる段落ち凹所3Aが形成される。
なお、短辺側側壁2の外面にも、その左右方向の中間部分に、上下方向の全長にわたる段落ち凹所を形成してもよい。
また、図1及び図4に示す内面角部16を、角R又は面取り形状にして角を落とすことにより傷や欠けによる破片などの発生が防止でき、易損果物等への混入を防ぐことができるので好ましい。
図7の冷蔵輸送容器A,A,…を積み重ねた状態を示す上方から見た斜視図に示すように、冷蔵輸送容器A,A,…は、多段(例えば、20ないし25段)に積み重ねられるとともに、水平方向に並置された状態で、冷蔵車により原産地から消費地まで迅速に輸送される。また、輸送の際には、側壁3上面の凹部15,15,…にはバンドが掛けられる。
図7のように冷蔵輸送容器A,A,…を多段に積み重ねたものを水平方向に並置した際に、側壁3,3の外面に上下方向の全長にわたる段落ち凹所3A,3Aが形成されていることから、上下方向に連通した通気口が形成されるので、冷蔵車により輸送する際における冷気の循環が良くなるため、冷却性が高くなる。
以上のような構成の冷蔵輸送容器Aの構成によれば、ソフトパックC,C,…を宙吊り状態で収容保持するので、搬送時における振動や衝撃が底板4を介してソフトパックC,C,…内の易損果物等に伝わらないとともに、製造コストが安くワンウェイで使用される発泡合成樹脂製であるため、返却のための手間や輸送コストが掛からない。
また、ソフトパックC,C,…を並置するために矩形状箱体1の内部を仕切る仕切壁Fが、対向する側壁2,2及び側壁3,3間を連結する連結壁5,6,6,…により構成されることから、仕切壁Fにより矩形状箱体1が補強されて剛性が向上する。
よって、仕切壁F上面の支持面5A,6A,…と段部7,8の支持面7A,8AとによりソフトパックC,C,…のフランジ部D,D,…を支持した状態で、輸送時における振動や衝撃が加わっても、特許文献3のような、箱体の内部に断続的形成された仕切部及び側壁の内面側に断続的に形成された突出部によりソフトパックC,C,…のフランジ部D,D,…を支持するものと比較して、支持面積が大きいことからソフトパックC,C,…が変形しにくいため、ソフトパックC,C,…内の易損果物等の損傷の発生の原因である押圧力の発生を抑制する効果が大きくなる。
さらに、仕切壁F上面の支持面5A,6A及び段部7,8上面の支持面7A,8Aにより、ソフトパックCのフランジ部Dの4箇所のコーナー部E,E,…を支持するので、対向する側壁2,2及び側壁3,3間を連結する連結壁5,6,6,…により構成される仕切壁F及び側壁2,3の内面側に突出する段部8,7により、ソフトパックC,C,…のフランジ部D,D,…の4箇所のコーナー部E,E,…が全て支持されるので、ソフトパックC,C,…の支持がより安定かつ確実になる。
よって、輸送時における振動や衝撃が加わった際におけるソフトパックC,C,…の変形防止効果が向上するため、ソフトパックC,C,…内の易損果物等の損傷を抑制する効果がさらに大きくなる。
また、通気口Bが、側壁2,3の下部に形成した貫通穴11A,11B、及び底板4の仕切壁Fの下部位置に形成された貫通穴12A,12Bであるので、特許文献3のように側壁上面に大きな切欠き及び底板に大きな貫通穴を形成することなく、側壁下部及び底板の仕切壁下部位置に貫通穴11A,11B,12A,12Bを形成して通気口Bとしているので、通気口B形成による矩形状箱体1の剛性低下を抑制できる。
さらに、前記のとおり、底板4の下面に、冷蔵輸送容器A(矩形状箱体1)を図7のように積み重ねる際に側壁2,2,3,3の上部内面と嵌合する嵌合用段部14,14,…を、側壁2,2,3,3の上部内周面の全周にわたって嵌合するように形成できるので、耐積み重ね荷重強度が大きくなると共に、冷蔵輸送容器Aを多段に積み重ねた状態で、これらが水平方向にずれにくく、安定性が高くなる。
A 発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器
B 通気口
C ソフトパック
D フランジ部
E コーナー部
F 仕切壁
1 矩形状箱体
2 短辺側側壁
3 長辺側側壁
3A 段落ち凹所
4 底板
5 縦連結壁
6 横連結壁
5A,6A 支持面
7,8 段部
7A,8A 支持面
9,10A,10B 位置決め凸部
11A,11B 側壁下部貫通穴
12A,12B 仕切壁下部底板貫通穴
13A,13B,13C 取出し用凹部
14 嵌合用段部
15 バンド掛け用凹部
16 内面角部

Claims (4)

  1. 傷みやすい果物や生鮮野菜を収容したソフトパックの複数を宙吊り状態で収容保持する、上面が開口した矩形状箱体の側壁及び底板に、前記箱体の内部空間と外部を連通する通気口を備えた発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器であって、
    前記ソフトパックを並置するために前記箱体の内部を仕切る、対向する側壁間を連結する連結壁により構成される仕切壁、及び前記仕切壁の上面の支持面と同一高さの支持面を有する、前記側壁の内面側に突出する段部を備え、
    前記仕切壁の上面の支持面及び前記段部の上面の支持面により、前記ソフトパックのフランジ部を支持することを特徴とする発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器。
  2. 前記仕切壁の上面の支持面及び前記段部の上面の支持面により、前記ソフトパックのフランジ部の4箇所のコーナー部を支持してなる請求項1記載の発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器。
  3. 前記通気口が、前記側壁の下部に形成した貫通穴、及び前記底板の前記仕切壁の下部位置に形成された貫通穴である請求項1又は2記載の発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器。
  4. 前記側壁の外面に上下方向の全長にわたる段落ち凹所を形成してなる請求項1〜3の何れか1項に記載の発泡合成樹脂製冷蔵輸送容器。
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