JP6559608B2 - 果実輸送箱 - Google Patents

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Description

本発明は、発泡スチロールで形成された容器本体とイチゴなどの果実を包装した果実包装容器とを備えた果実輸送箱に関する。
従来から、イチゴなどの傷みやすい果実を収容して輸送するために、プラスチック製トレーや発泡ウレタントレーを用いた容器が広く一般的に用いられている。これらプラスチック製トレーや発泡ウレタントレーを用いた容器は、搬送時における振動や衝撃が直接イチゴなどの果物に伝わり易く、果物同士の接触や容器同士の接触により果物に傷がつきやすい。また、果物を保冷輸送する場合には保冷車などを用いる必要がある。そこで、傷みやすい果実の輸送容器の構造に関しては様々のものが考案されている。
例えば、イチゴのような果実を減量させることなくまた収穫直後の自然な外観を保ったままで、輸送し、また長日数保管することを可能とする果実輸送保管用容器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、組み立ての必要がなく軽量であると共に、収納したイチゴ等のパック詰めトレーに対し、搬送時における振動や衝撃が直接伝わり難く、冷却時における冷却効率の良い集合包装容器も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−55644号公報 特開2015−40050号公報
しかしながら、傷みやすいイチゴなどの高級な果実の輸送容器に関して、作業性が良く、トラックなどでの輸送中に果実をできるだけ傷まないようにし、且つ保冷車を用いることなく保冷機能を長期間に維持できる輸送容器の構造に関しては未だ改善の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、作業性が良く、輸送中の振動・衝撃などによってイチゴなどの果実が傷んでしまうことを防止し、且つ長期間に亘って保冷機能を維持できる新しいタイプの果実輸送箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、発泡合成樹脂により成形された容器本体と、果実を包装して前記容器本体に収容される果実包装容器とを備える果実輸送箱であって、前記容器本体は一面に開口面を有する箱状体であり、その内部空間には、蓄冷剤を収容するための第一区画、及び前記果実包装容器を収容するための複数の第二区画が形成されており、2つの同じ形状の前記容器本体が、その開口面が対向する方向で嵌合されることで前記果実輸送箱を構成する、ことを特徴とするものである。
この果実輸送箱において、前記容器本体の短側面を下側にした状態において、前記開口面から出し入れされる前記蓄冷剤及び前記果実包装容器を収容するために、前記容器本体の内面から水平方向に立設された複数の隔壁部が、上下方向に所定間隔で形成され、前記隔壁部で仕切られた最も上側の区画が前記第一区画、その他の区画が前記第二区画となることが好ましい。
この果実輸送箱において、前記隔壁部は、その水平断面がコの字形状を成し、その下面には、前記隔壁部に載置される前記果実包装容器の上面を押圧固定するために下方に延びる押圧部が形成されることが好ましい。
この果実輸送箱において、前記第一区画と前記第二区画との間には、さらに、前記蓄冷剤を載置するために水平方向に立設された仕切壁が形成されることが好ましい。
この果実輸送箱において、前記容器本体の開口面側の縁部には、他の容器本体と嵌合させるための凹部たるガイド溝及び凸部たるガイド突起が交互に、周方向に沿って環状に、2周で形成され、異なる周毎に当該ガイド溝及び当該ガイド突起の形成パターンは逆となることが好ましい。
この果実輸送箱において、前記容器本体の開口面の反対面の短側辺には、前記果実輸送箱の外側から掛けられるバンドを係止するための複数の凹溝が形成されることが好ましい。
この果実輸送箱において、前記容器本体の外側面には、上下方向を明示するための矢印が形成されることが好ましい。
また、上記課題を解決するため、本発明は、発泡合成樹脂により成形された容器本体と、果実を包装して前記容器本体に収容される果実包装容器とを備える果実輸送箱であって、前記容器本体は、一面に開口面を有する箱状体であり、1つの前記果実包装容器を収容するための内部空間が形成されており、2つの同じ形状の前記容器本体が、その開口面が対向する方向で嵌合されることで前記果実輸送箱を構成する、ことを特徴とするものである。
この果実輸送箱において、前記果実包装容器は、上下に分かれる直方体形状の容器であり、側面には外方に張り出した張出部が形成され、前記容器本体は、前記果実包装容器を側方から収容するため、一の長側面が前記開口面となる箱形状を有し、当該容器本体の内側面には、前記果実包装容器の張出部を、上下方向から挟持するための対となる凸部が形成されることが好ましい。
この果実輸送箱において、前記対となる凸部は、前記開口面と対向する長側面の内面に形成され、前記容器本体の上面の内面及び下面の内面には、収容される前記果実包装容器を上下方向から押圧固定するために一方向に延びた凸条が形成されていることが好ましい。
この果実輸送箱において、前記果実包装容器は、上下に分かれる直方体形状の容器であり、側面には外方に張り出した張出部が形成され、前記容器本体は、前記果実包装容器を上方から平置きするため、上面が前記開口面となる箱形状を有し、前記容器本体の内側面には、前記果実包装容器及び前記張出部を載置し、また2つの前記容器本体を嵌合した状態で前記張出部を上下方向から挟持するための載置台が形成されることが好ましい。
この果実輸送箱において、前記載置台は、前記容器本体の内側の四隅、及びその間に配置されていることが好ましい。
本発明に係る果実輸送箱は、発泡合成樹脂により成形された容器本体と、果実を包装して容器本体に収容される果実包装容器とを備え、容器本体は一面に開口面を有する箱状体であり、その内部空間には、蓄冷剤を収容するための第一区画、及び前記果実包装容器を収容するための複数の第二区画が形成されている。また、果実輸送箱は、2つの容器本体が、その開口面が対向する方向で嵌合されるものである。この構成により、本発明では、搬送容易など作業性が良く、輸送中の振動・衝撃などによってイチゴなどの果実が傷むことを防止し、且つ長期間に亘って保冷機能を維持できる。
本発明の実施の形態1に係る果実輸送箱の斜視図である。 (a)同上果実輸送箱を成す容器本体の斜視図、(b)同上容器本体の別の角度からの斜視図である。 (a)同上容器本体の正面図、(b)同上容器本体の上面図、(c)同上容器本体の左側面図、(d)同上容器本体の底面図、(e)同上容器本体のA−A線断面図、(f)同上容器本体のB−B線断面図、(g)同上容器本体のC−C線断面図、(h)同上容器本体のD−D線断面図である。 (a)同上果実輸送箱を成す果実包装容器の斜視図、(b)同上果実包装容器の上面図、(c)同上果実包装容器の正面図である。 (a)〜(c)同上果実輸送箱における果実包装容器及び蓄冷剤の収容方法の説明図である。 (a)同上果実輸送箱の正面図、(b)同上果実輸送箱の上面図、(c)同上果実輸送箱の側面図、(d)同上果実輸送箱のE−E線断面図である。 (a)本発明の実施の形態2に係る果実輸送箱を成す容器本体の斜視図、(b)同上果実輸送箱の組み立て前の斜視図、(c)同上果実輸送箱の組立後の斜視図である。 (a)同上容器本体の正面図、(b)同上容器本体の上面図、(c)同上容器本体の底面図、(d)同上容器本体の背面図、(e)同上容器本体のF−F線断面図、(f)同上容器本体のG−G線断面図、(g)同上容器本体のH−H線断面図、(h)同上容器本体のI−I線断面図である。 (a)同上果実輸送箱の上面図、(b)同上果実輸送箱のJ−J線断面図、(c)同上果実輸送箱のK−K線断面図である。 (a)本発明の実施の形態3に係る果実輸送箱を成す容器本体の斜視図、(b)同上果実輸送箱の組み立て前の斜視図、(c)同上果実輸送箱の組立後の斜視図である。 (a)同上容器本体の正面図、(b)同上容器本体の上面図、(c)同上容器本体の左側面図、(d)同上容器本体の底面図、(e)同上容器本体の右側面図、(f)同上容器本体の背面図、(g)同上容器本体のL−L線断面図、(h)同上容器本体のM−M線断面図、(i)同上容器本体のN−N線断面図である。 (a)同上果実輸送箱の上面図、(b)同上果実輸送箱の底面図、(c)同上果実輸送箱のO−O線断面図、(d)同上果実輸送箱のP−P線断面図、(e)同上果実輸送箱のQ−Q線断面図、(f)同上果実輸送箱のR−R線断面図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る果実輸送箱について図1乃至図6を参照して説明する。図1は、イチゴなどの果実を詰めた果実包装容器を収容して保冷・輸送するための果実輸送箱1を示す。この果実輸送箱1は、発泡合成樹脂により成形されて一面に開口面を有する箱形状の容器本体2と、内部に収容される果実包装容器と、蓄冷剤とを備えている。なお、発泡合成樹脂とは、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂であり、本実施の形態1において果実輸送箱1を成す容器本体2はEPS(expanded polystyrene)パネルで成型されている。
最初に、果実輸送箱1を構成する容器本体2の形状に関して図2及び図3を参照して説明する。果実輸送箱1は、2つの容器本体2が、その開口面2aが対向する方向で嵌合されることで構成される。容器本体2は、図2(a)に示すように、一面(本実施の形態1の説明においては正面とする)に開口面2aを有する箱状体であり、その内部空間には、蓄冷剤を収容するための第一区画2b、及び複数の果実包装容器3を収容するための複数の第二区画2c(本実施の形態1においては5つ)が形成されている。なお、容器本体2は、図2(a)の状態において、例えば、長側面寸法299(mm)×短側面寸法225(mm)×高さ寸法458(mm)となる。
容器本体2は、図2(a)に示すように、その短側面2dを下側にした状態において、開口面2aから出し入れされる果実包装容器3及び蓄冷剤4を収容するために、容器本体2の内面から水平方向に立設された複数の隔壁部2eが、上下方向に所定間隔で、一体形成されている。この構成により、容器本体2の内部に果実包装容器3を積層したような状態で収容できる。また、図2(a)に示すように、隔壁部2eで仕切られた最も上側の区画が第一区画2b、その他の区画が第二区画2cとなり、この構成により、果実輸送箱1の内部空間を効率的に保冷している。
容器本体2の隔壁部2eは、図3に示すように、その水平断面がコの字形状を成しており、その下面には、隔壁部2eに載置される果実包装容器3の上面を押圧固定するために下方に延びた押圧部2fが形成される。また、第一区画2bと第二区画2cとの間には、さらに、蓄冷剤4を載置するために水平方向に立設された仕切壁2gが形成されている。
なお、蓄冷剤(保冷剤とも呼ぶ)4は、一般に使用前に冷凍することにより、繰り返し使用可能な冷却手段である。この蓄冷剤4の例としては、水とポリアクリル酸ナトリウムなどの高吸水性樹脂(ゲル化剤)またはガム類などの増粘剤と無機塩類とを含有する袋詰め、及びポリエチレン製容器封入品、並びにそれらの組合せなどが挙げられる。蓄冷剤4の融点は、例えば−15℃〜−1℃である。
容器本体2の開口面2a側の縁部には、図2及び図3に示すように、他の容器本体2と嵌合させるための凹部たるガイド溝2h及び凸部たるガイド突起2iが交互に、周方向に沿って環状に、2周で形成されている。また、異なる周毎にガイド溝2h及びガイド突起2iの形成パターンは逆となる。ガイド溝2hは他の容器本体2との嵌合時において他の容器本体2のガイド突起2iと嵌合し、ガイド突起2iは他の容器本体2のガイド溝2hと嵌合する。このことで、2つの容器本体2が嵌合される果実輸送箱1の気密性を良好に保つことができる。
なお、図1などに示すように、容器本体2の開口面2aの反対面の短側辺には、外側から掛けられるバンド(例えばPP(polypropylene)バンド)5を係止するための複数の凹溝2jが形成されている。また、容器本体2(果実輸送箱1)の外側面には、上下方向を明示するための矢印2k、及び凹形状の取っ手部2lが設けられている。これらの構成により、果実輸送箱1の作業性・気密性を向上させることができる。
次に、果実輸送箱1の内部に収容される果実包装容器3の形状に関して図4を参照して説明する。果実包装容器3は、図4(a)に示すように、例えば上下に分かれる直方体形状の容器である。この果実包装容器3の外装はPETを素材として、例えば、内側にはイチゴの果実型に成型されたポリエチレン(PE)フィルムを張って、イチゴを略宙吊り状態にしている。また、果実包装容器3は、例えば、長側面寸法250(mm)×短側面寸法190(mm)×高さ寸法51(mm)である。なお、果実包装容器3の形状は容器本体2の第二区画2cに収容される形状であれば良く、図4に示す形状に限定されるものではない。
次に、果実輸送箱1を用いた果実包装容器3及び蓄冷剤4の収容方法に関して図5及び図6を用いて説明する。最初に、図5(a)に示すように、2つの容器本体2を用意し、蓄冷剤4を容器本体2の第一区画2b、イチゴを包装した果実包装容器3を第二区画2cに収容する。次に、図5(b)に示すように、2つの容器本体2をその開口面2aが対向する方向で嵌合させて果実輸送箱1を組み立てる。そして、最後に、図5(c)に示すように、果実輸送箱1に設けられた凹溝2jにPPバンド5を外側から掛ける。なお、果実輸送箱1は、例えば、長側面寸法440(mm)×短側面寸法299(mm)×高さ寸法458(mm)の大きさとなる。
以上の説明のように、本実施の形態1に係る果実輸送箱1は、発泡合成樹脂により成形された容器本体2と、果実を包装して容器本体2に収容される果実包装容器3とを備える。容器本体2は一面に開口面2aを有する箱状体であり、その内部空間には、蓄冷剤4を収容するための第一区画2b、及び果実包装容器3を収容するための複数の第二区画2cが形成されている。また、2つの容器本体2が、その開口面2aが対向する方向で嵌合される。さらに、容器本体2には、その内面から水平方向に立設された複数の隔壁部2eが、上下方向に所定間隔で形成されている。この構造により、果実輸送箱1は、搬送容易などの作業性が良く、輸送中の振動・衝撃などによってイチゴなどの果実が傷んでしまうことを適切に防止し、且つ長期間に亘って保冷機能を維持できる新しいタイプの果実輸送箱1となる。
より具体的には、果実輸送箱1において、2つの容器本体2がガイド溝2h及びガイド突起2iを介して嵌合されるため高い気密性(断熱効果)を有し、保冷状態を長期に亘って保つことができる。また、果実包装容器3が容器本体2の隔壁部2eの下面に形成された押圧部2fにより押圧固定されるため輸送時に位置ずれすることがなくなる。さらに、各果実包装容器3は隔壁部2eで区画された第二区画2cに収容されるため果実包装容器3同士の接触がなく、イチゴを半ば宙に浮かせたような状態で輸送することができる。これらの結果、果実輸送箱1は、イチゴが輸送中の振動や接触によって痛むことを適切に防止でき、軽量で作業性・緩衝性・保冷性に優れたイチゴの輸送容器となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る果実輸送箱に関して図7〜図9を参照して説明する。図7に示すように、果実輸送箱10は、発泡合成樹脂により成形された容器本体11と、果実を包装して容器本体11に収容される果実包装容器3とを備える。
容器本体11は、図7(a)に示すように、一面に開口面11aを有する箱状体であり、1つの果実包装容器3を収容するための内部空間が形成されている。また、図7(b),(c)に示すように、2つの容器本体11が、その開口面11aが対向する方向で嵌合されることで果実輸送箱10を構成する。なお、容器本体11は、例えば、長側面寸法286(mm)×短側面寸法226(mm)×高さ寸法88(mm)の大きさとなる。
果実包装容器3は、図4及び図7(b)に示すように、例えば上下に分かれる直方体形状の容器であり、側面には外方に張り出した張出部3aが形成される。この果実包装容器3の外装はPETを素材として、例えば、内側にはイチゴの果実型に成型されたポリエチレン(PE)フィルムを張って、イチゴを略宙吊り状態にしている。果実包装容器3の形状は容器本体11の内部空間に収容される形状を有する。
本実施の形態2において、容器本体11は、果実包装容器3を側方から収容(横入れ)するため、図7及び図8に示すように、一の長側面が開口面11aとなる箱形状を有している。また、容器本体11の内側面には、果実包装容器3の張出部3aを、上下方向から挟持するための対となる凸部11bが、開口面11aと対向する長側面11cの内面に形成される。具体的には、図8に示すように、対となる凸部11bが長側面11cの内面の正面視で左右両端側に形成されている。また、容器本体11の上面11dの内面及び下面11eの内面には、収容される果実包装容器3を上下方向から押圧固定するために一方向に延びた凸条11fが形成されている。
容器本体11の開口面11a側の縁部には、図7及び図8に示すように、他の容器本体11と嵌合させるための凹部たるガイド溝11h及び凸部たるガイド突起11iが交互に、周方向に沿って環状に、2周で形成されている。また、異なる周毎にガイド溝11h及びガイド突起11iの形成パターンは逆となる。ガイド溝11hは他の容器本体11との嵌合時において他の容器本体11のガイド突起11iと嵌合し、ガイド突起11iは他の容器本体11のガイド溝11hと嵌合する。このことで、2つの容器本体11が嵌合される果実輸送箱10の気密性を良好に保つことができる。
以上のように、この構造により、果実輸送箱10は、搬送容易などの作業性が良く、輸送中の振動・衝撃などによってイチゴなどの果実が傷んでしまうことを適切に防止した新しいタイプの果実輸送箱10となる。
より具体的には、果実輸送箱10においては、2つの容器本体11がガイド溝11h及びガイド突起11iを介して嵌合されるため高い気密性(断熱効果)を有し、保冷状態を長期に亘って保つことができる。また、容器本体11の内面に形成された凸部11bが、収容される果実包装容器3の張出部3aを上下方向から押圧固定するため輸送時に位置ずれすることがなくなる。さらに、1つの果実包装容器3が容器本体11内に収容されるため果実包装容器3同士の接触がなく、イチゴを半ば宙に浮かせたような状態で輸送することができる。これらの結果、果実輸送箱10は、イチゴが輸送中の振動や接触によって痛むことを適切に防止でき、軽量で作業性・緩衝性・保冷性に優れたイチゴの輸送容器となる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る果実輸送箱に関して図10〜図12を参照して説明する。図10に示すように、果実輸送箱12は、発泡合成樹脂により成形された容器本体13と、果実を包装して容器本体13に収容される果実包装容器3とを備える。
容器本体13は、図10(a)に示すように、一面に開口面13aを有する箱状体であり、1つの果実包装容器3を収容するための内部空間が形成されている。また、図10(b),(c)に示すように、2つの容器本体13が、その開口面13aが対向する方向で嵌合されることで果実輸送箱12を構成する。なお、容器本体13は、例えば、長側面寸法286(mm)×短側面寸法226(mm)×高さ寸法88(mm)の大きさとなる。果実包装容器3は、上述のものと同じであり、図4及び図10(a)に示すように、例えば上下に分かれる直方体形状の容器であり、側面には外方に張り出した張出部3aが形成される。
本実施の形態3において、容器本体13は、果実包装容器3を上方から収容(平置き)するため、図10及び図11に示すように、上面が開口面13aとなる箱形状を有している。また、容器本体13の内側面には、果実包装容器3及びその張出部3aを載置及び2つの容器本体13を嵌合した状態で果実包装容器3の張出部3aを上下方向から挟持するための載置台13bが形成される。具体的には、図11に示すように、載置台13bは、容器本体13の内側の四隅、及びその間に配置されている。
容器本体13の開口面13a側の縁部には、図10及び図11に示すように、他の容器本体13と嵌合させるための凹部たるガイド溝13h及び凸部たるガイド突起13iが交互に、周方向に沿って環状に、2周で形成されている。また、異なる周毎にガイド溝13h及びガイド突起13iの形成パターンは逆となる。ガイド溝13hは他の容器本体13との嵌合時において他の容器本体13のガイド突起13iと嵌合し、ガイド突起13iは他の容器本体13のガイド溝13hと嵌合する。このことで、2つの容器本体13が嵌合される果実輸送箱12の気密性を良好に保つことができる。
以上のように、この構造により、果実輸送箱12は、搬送容易などの作業性が良く、輸送中の振動・衝撃などによってイチゴなどの果実が傷んでしまうことを適切に防止した新しいタイプの果実輸送箱12となる。
より具体的には、果実輸送箱12においては、2つの容器本体13がガイド溝13h及びガイド突起13iを介して嵌合されるため高い気密性(断熱効果)を有し、保冷状態を長期に亘って保つことができる。また、容器本体13の内側面に形成された載置台13bが、収容される果実包装容器3の張出部3aを上下方向から押圧固定するため輸送時に位置ずれすることがなくなる。さらに、1つの果実包装容器3が容器本体13内に収容されるため果実包装容器3同士の接触がなく、イチゴを半ば宙に浮かせたような状態で輸送することができる。これらの結果、果実輸送箱12は、イチゴが輸送中の振動や接触によって痛むことを適切に防止でき、軽量で作業性・緩衝性・保冷性に優れたイチゴの輸送容器となる。
なお、上述した実施の形態では、果実輸送箱1に収容される果実としてイチゴを用いて説明したが、果実はイチゴに限定されるものではなく、モモ、梨、リンゴ、メロン、ブドウ、ビワなどその他のデリケートな農産品に対しても適用できることは言うまでもない。
1,10,12 果実輸送箱
2,11,13 容器本体
2a,11a,13a 開口面
2b 第一区画
2c 第二区画
2d 短側面
2e 隔壁部
2f 押圧部
2g 仕切壁
2h,11h,13h ガイド溝
2i,11i,13i ガイド突起
2j 凹溝
2k 矢印
2l 取っ手部
3 果実包装容器
3a 張出部
4 蓄冷剤
5 バンド
11b 凸部
11c 長側面
11d 上面
11e 下面
11f 凸条
13b 載置台

Claims (12)

  1. 発泡合成樹脂により成形された容器本体と、果実を包装して前記容器本体に収容される果実包装容器とを備える果実輸送箱であって、
    前記容器本体は一面に開口面を有する箱状体であり、その内部空間には、蓄冷剤を収容するための第一区画、及び前記果実包装容器を収容するための複数の第二区画が形成されており、
    2つの同じ形状の前記容器本体が、その開口面が対向する方向で嵌合されることで前記果実輸送箱を構成する、ことを特徴とする果実輸送箱。
  2. 前記容器本体の短側面を下側にした状態において、前記開口面から出し入れされる前記蓄冷剤及び前記果実包装容器を収容するために、前記容器本体の内面から水平方向に立設された複数の隔壁部が、上下方向に所定間隔で形成され、
    前記隔壁部で仕切られた最も上側の区画が前記第一区画、その他の区画が前記第二区画となる、ことを特徴とする請求項1記載の果実輸送箱。
  3. 前記隔壁部は、その水平断面がコの字形状を成し、その下面には、前記隔壁部に載置される前記果実包装容器の上面を押圧固定するために下方に延びる押圧部が形成される、ことを特徴とする請求項2記載の果実輸送箱。
  4. 前記第一区画と前記第二区画との間には、さらに、前記蓄冷剤を載置するために水平方向に立設された仕切壁が形成される、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の果実輸送箱。
  5. 前記容器本体の開口面側の縁部には、他の容器本体と嵌合させるための凹部たるガイド溝及び凸部たるガイド突起が交互に、周方向に沿って環状に、2周で形成され、異なる周毎に当該ガイド溝及び当該ガイド突起の形成パターンは逆となる、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の果実輸送箱。
  6. 前記容器本体の開口面の反対面の短側辺には、前記果実輸送箱の外側から掛けられるバンドを係止するための複数の凹溝が形成される、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の果実輸送箱。
  7. 前記容器本体の外側面には、上下方向を明示するための矢印が形成される、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の果実輸送箱。
  8. 発泡合成樹脂により成形された容器本体と、果実を包装して前記容器本体に収容される果実包装容器とを備える果実輸送箱であって、
    前記容器本体は、一面に開口面を有する箱状体であり、1つの前記果実包装容器を収容するための内部空間が形成されており、
    2つの同じ形状の前記容器本体が、その開口面が対向する方向で嵌合されることで前記果実輸送箱を構成する、ことを特徴とする果実輸送箱。
  9. 前記果実包装容器は、上下に分かれる直方体形状の容器であり、側面には外方に張り出した張出部が形成され、
    前記容器本体は、前記果実包装容器を側方から収容するため、一の長側面が前記開口面となる箱形状を有し、当該容器本体の内側面には、前記果実包装容器の張出部を、上下方向から挟持するための対となる凸部が形成される、ことを特徴とする請求項8記載の果実輸送箱。
  10. 前記対となる凸部は、前記開口面と対向する長側面の内面に形成され、
    前記容器本体の上面の内面及び下面の内面には、収容される前記果実包装容器を上下方向から押圧固定するために一方向に延びた凸条が形成されている、ことを特徴とする請求項9記載の果実輸送箱。
  11. 前記果実包装容器は、上下に分かれる直方体形状の容器であり、側面には外方に張り出した張出部が形成され、
    前記容器本体は、前記果実包装容器を上方から平置きするため、上面が前記開口面となる箱形状を有し、前記容器本体の内側面には、前記果実包装容器及び前記張出部を載置し、また2つの前記容器本体を嵌合した状態で前記張出部を上下方向から挟持するための載置台が形成される、ことを特徴とする請求項8記載の果実輸送箱。
  12. 前記載置台は、前記容器本体の内側の四隅、及びその間に配置されている、ことを特徴とする請求項11記載の果実輸送箱。
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