JP2018158743A - 保温容器 - Google Patents

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Junko Kurihara
純子 栗原
翔太 大野
Shota Ono
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Abstract

【課題】容器内部に物品を出し入れする際の作業性に優れるとともに、容器を構成する各部材の安定した管理が可能な保温容器を提供する。
【解決手段】上部が開口部11とされた容器本体1と、開口部11の全体を上方から覆うように設けられる外蓋2と、を備える保温容器10であって、容器本体1の内部空間1Aを複数の領域に区分けするための少なくとも1以上の仕切板4と、容器本体1の内部空間1Aに容器本体1と一体に設けられるとともに、仕切板4と一体に設けられた拡縮自在な連結部材3とを備え、連結部材3が拡縮することで仕切板4の配置位置が自在に調節され、容器本体1の内部空間1Aが複数の領域に区分けされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、保温容器に関する。
従来から、農産物や水産物等の食品等、温度管理を要求される物品の運搬・輸送には、内部を所定の温度帯に保持可能な断熱材料からなり、内部に蓄冷材を備えた保温容器(保冷容器)が使用されている。このような保温容器は、軽量で取り扱いが容易であり、断熱性にも優れていることから、温度管理が必要な各種物品の運搬・輸送、さらには保管用の容器として広く使用されている。上記の保温容器に物品が収容されることで、輸送中あるいは輸送から一定時間経過した後の、各種物品の品質低下を抑制することが可能となる。
また、近年、保温容器として、例えば、保温容器を構成する容器本体の物品収容部を仕切板によって2つの室に区分けし、これら2つの室に温度差を持たせて一方を冷蔵食品用、他方を冷凍食品用として用いるように構成した保温容器が用いられるようになっている。例えば、特許文献1には、上方に開口を有する略直方体形状の容器本体と、この容器本体内を区画する仕切板と、容器本体の開口を塞ぐ状態でその上方に重ねられる冷媒を収納する容器形状の内蓋と、この容器形状の内蓋の開口を塞ぐ外蓋とを備える保温容器が開示されている。
また、特許文献2には、内部に嵌脱自在の仕切板を有するプラスチック発泡体製の上端開口型の内容器本体と内蓋とからなる発泡容器、及び、内容器本体を内部に嵌合密着したポリプロピレン製の上端開口型の外容器本体と内蓋とを一体に接着した外蓋からなる外装容器により、二層構造とされた構成の保温容器が開示されている。
特許第5337594号公報 特許第3002637号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の保温容器においては、容器内部において用いられる仕切板等の部材が容器本体から脱着される構成であることから、容器内部に各種物品を出し入れする際の作業効率に劣り、また、脱着された部材の取扱性が劣る等の問題がある。また、保温容器から脱着分離された部材が配送先で紛失したりする等、業務備品の管理が難しいという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、容器内部に物品を出し入れする際の作業性に優れるとともに、容器を構成する各部材の安定した管理が可能な保温容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の保温容器は、上部が開口部とされた有底箱状の容器本体と、前記開口部の全体を上方から覆うように設けられる外蓋と、を備える保温容器であって、前記容器本体の内部を複数の領域に区分けするための少なくとも1以上の仕切板と、前記容器本体の内部に該容器本体と一体に設けられるとともに、前記仕切板と一体に設けられた拡縮自在な連結部材とを備え、前記連結部材が拡縮することで前記仕切板の配置位置が自在に調節され、前記容器本体の内部が複数の領域に区分けされることを特徴とする。
本発明によれば、上記のように、容器本体の内部に設けられる連結部材が容器本体と一体に形成され、さらに、仕切板と連結部材とが一体化された構成を採用することで、まず、収容物の容量や所望する温度帯等に応じて、容器本体の内部を、自由な室数及びサイズでフレキシブルに区分けすることが可能になる。また、容器本体、連結部材及び仕切板が一体化されていることで、容器内部に各種物品を出し入れする際に、連結部材及び仕切板が周囲に散乱する等、容器の取扱性が低下すること等が無く、作業効率が向上する。さらに、容器本体、連結部材及び仕切板が一体化されていることで、例えば、配送先や配送経路等において容器を構成する部材が紛失するのを防止でき、個別管理が不要となる。
本発明の保温容器は、上記構成において、前記連結部材が、前記容器本体の内壁部に沿うように配置されたシート状部材であってもよい。
また、本発明の保温容器は、上記構成において、前記連結部材が、前記容器本体の底板に沿うように配置されたシート状部材であってもよい。
本発明によれば、連結部材が、容器本体の内壁部に沿うように配置されるか、あるいは、容器本体の底板に沿うように配置される、シート状部材から構成されることにより、上記のような、容器本体の内部をフレキシブルに区分けできるとともに、各構成部材が周囲に散乱又は紛失することを防止できる。これにより、作業効率の向上、並びに、各構成部材の安定した管理が可能になる効果が確実に得られる。
本発明の保温容器は、上記構成において、前記連結部材が有底袋状部材からなることがより好ましい。
本発明によれば、連結部材が拡縮自在な有底袋状部材であることで、上記のように、容器本体の内部をフレキシブルに区分けしながら、作業効率の向上及び各構成部材の安定した管理が可能になるとともに、連結部材内における冷気を効果的に封鎖することで保冷効率が向上し、保冷時間を長くすることが可能になる。
本発明の保温容器は、上記構成において、さらに、前記容器本体の内部に配置されるとともに、前記容器本体の開口部近傍に一縁部が接続されることで、前記開口部の少なくとも一部を開閉自在に覆うことが可能な内蓋が、前記容器本体と一体に設けられている構成を採用してもよい。
本発明によれば、容器本体と一体とされた内蓋が設けられることで、外気温による容器内部の温度上昇を抑制でき、さらに、冷気を効果的に封鎖することで保冷効率が向上するとともに、保冷時間を長くすることが可能となる。また、上記同様、容器内部に各種物品を出し入れする際の容器の取扱性が高められ、作業効率が向上する。さらに、上記同様、容器部材が紛失するのを防止でき、業務備品としての保温容器の管理が容易になる。
本発明の保温容器は、上記構成において、前記内蓋が、可撓性材料からなるシート状とされていることが好ましい。
本発明によれば、可撓性材料からなるシート状部材で内蓋を構成し、容器本体の開口部全体を覆うか、あるいは、連結部材及び仕切板に対応する部分のみを覆うことが可能な構成とすることで、容器本体の内部の区分け形態に依らず、保冷効率を高めることが可能になり、且つ、取扱性も向上する。
本発明の保温容器は、上記構成において、前記内蓋の内面側に、前記一縁部と対向する他縁部に沿って面ファスナーが設けられおり、前記仕切板における、前記連結部材が接続された裏面と反対側に配された表面には、前記仕切板の立板方向に沿って、少なくとも1以上の面ファスナーが設けられた構成としてもよい。
本発明によれば、内蓋によって連結部材及び仕切板に対応する部分のみを覆う際、面ファスナー同士のチャック機能によって内蓋を仕切板に固定できるので、内蓋によって覆われる領域における保冷効率を高めることが可能になり、且つ、取扱性も向上する。
本発明の保温容器は、上記構成において、前記外蓋が、前記容器本体の開口部近傍に一縁部が接続されることで、前記開口部を開閉自在に覆うことが可能とされ、且つ、前記容器本体と一体に設けられている構成とすることが好ましい。
本発明によれば、外蓋が、容器本体と一体化して開口部を開閉自在な構成とされることで、上記の内蓋の場合と同様、容器内部に各種物品を出し入れする際の容器の取扱性が高められ、作業効率が向上するとともに、外蓋が紛失するのを防止でき、部材の個別管理が不要になる。
本発明の保温容器は、上記構成において、前記仕切板が断熱性材料からなる構成であってもよい。
本発明によれば、仕切板が断熱性材料からなることで、保冷効果が向上するとともに、内部を複数に区分けし、複数の温度帯で使用した際に、例えば、冷凍領域から冷蔵領域への冷熱の入り込み等で、冷蔵品に過冷却が生じるのを防止できる。
なお、本発明において説明する連結部材の拡縮とは、連結部材を拡げる(開く)か、又は、連結部材を畳み込む(閉じる)ことを意味し、連結部材と一体に設けられた仕切板の移動に伴い、連結部材を拡げたり、畳み込んだりすることが自在であることを示す。
本発明に係る保温容器によれば、容器本体の内部に設けられる連結部材が容器本体と一体に形成され、さらに、仕切板と連結部材とが一体化されて設けられた構成を採用することで、容器本体の内部を自由な室数及びサイズで区分けすることが可能になる。また、容器本体、連結部材及び仕切板が一体化されていることで、容器内部に各種物品を出し入れする際に連結部材や仕切板等が周囲に散乱することが無いので、取扱性に優れるとともに、作業効率も向上する。さらに、各部材が容器本体と一体化されていることで、例えば、配送先や配送経路等において各部材が紛失するのを防止でき、保温容器の管理が容易になる。
従って、容器内部に物品を出し入れする際の作業性に優れるとともに、容器を構成する各部材の安定した管理が可能な保温容器を、簡便且つ安価な構成で提供することが可能になる。
本発明の一実施形態である保温容器を説明する概略図であり、容器本体の開口部を開放した状態で保温容器の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態である保温容器を説明する概略図で、容器本体の内部を開口部の上方から見た図であり、(a)は袋状とされた連結部材を開いて仕切板を移動させ、内部を2室に区分けした状態、(b)は(a)に示した状態で、さらに、開口部における連結部材及び仕切板に対応する位置を内蓋で覆った状態を示す図である。 本発明の一実施形態である保温容器を説明する概略図であり、(a)は容器本体の一内側面側に連結部材を畳み込み、且つ、一内側面側に仕切板を移動させた状態を示す図、(b)は(a)に示した状態において、さらに、畳み込んだ連結部材及び仕切板を内蓋で覆った状態を示す図である。 本発明の一実施形態である保温容器を説明する概略図であり、容器本体の開口部全体を外蓋で覆った状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態である保温容器を説明する概略図であり、容器本体の開口部を開放した状態で、保温容器の全体構成を正面側の上方から示す図である。 本発明の他の実施形態である保温容器を説明する概略図であり、容器本体の開口部を開放した状態で、保温容器の全体構成を正面側の上方から示す図である。 本発明の他の実施形態である保温容器を説明する概略図であり、容器本体の開口部を開放した状態で、保温容器の全体構成を正面側の上方から示す図である。 本発明の他の実施形態である保温容器を説明する概略図であり、容器本体の開口部を開放した状態で、保温容器の全体構成を正面側の上方から示す図である。
以下、本発明に係る保温容器の実施の形態について、図1〜図8を適宜参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は、実際とは異なることがある。
[保温容器の用途]
本実施形態の保温容器(保冷容器)は、例えば、発泡樹脂材料や、内部に空気層を有する樹脂板等の断熱性材料から構成され、優れた断熱性を備えるものである。この保温容器は、低温領域における温度管理を要求される各種物品、例えば、農産物や水産物等の食品の他、医療品等の運搬・輸送・保管にも用いることが可能なものであるが、保温容器に収容される物品は特に限定されず、温度管理を必要とする多種の物品を収容して用いることができるものである。
[保温容器の構成]
図1は、本実施形態の保温容器10を示す全体斜視図であり、図2(a),(b)及び図3(a),(b)は、保温容器10を上方から見た状態を示す概略図である。また、図4は、図1に示す保温容器10を、外蓋2によって開口部11を覆った状態で示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の保温容器10は、上部が開口部11とされた容器本体1と、開口部11の全体を上方から覆うように設けられる外蓋2と、を備える保温容器10である。この保温容器10の内部空間(内部)1Aには、容器本体1の内部を複数の領域に区分けするための少なくとも1以上の仕切板4と、容器本体1の内部に該容器本体1と一体に設けられるとともに、仕切板4を立板姿勢に保持するように、仕切板4と一体に設けられた拡縮自在な連結部材3とが備えられている。図示例においては、連結部材3は、容器本体1及び仕切板4と一体化された有底袋状部材として構成されている。
そして、本実施形態の保温容器10は、連結部材3が拡縮することで仕切板4の配置位置が自在に調節され、容器本体1の内部を複数の領域に区分けすることが可能な構成とされている。
図1〜4に例示する保温容器10においては、外蓋2が、容器本体1の開口部11近傍に一縁部2aが接続されることで、容器本体1と一体化して開口部11を開閉自在に覆うことができるように設けられている。
また、図1及び2(a),(b)に示す例においては、容器本体1の内部空間1Aが、袋状の連結部材3及び仕切板4によって覆われた空間1a、及び、連結部材3及び仕切板4の外側の空間1bに区分けされている。
そして、図4に示すように、本実施形態の保温容器10は、保管・運搬する際、容器本体1の開口部11全体を外蓋2で覆った状態とすることができるものである。
図1〜図3に例示するように、本実施形態の保温容器10には、外蓋2の内面2b側に、図示略の蓄冷材を収容・設置するためのポケット25が備えられており、図示例では、ポケット25が2箇所に並べて配置されている。さらに、図1及び図2(a),(b)に示すように、本実施形態の保温容器10においては、連結部材3の内部にもポケット35が2箇所に並べて配置されている。
本実施形態の保温容器10は、上記のようなポケット25,35を備え、ポケット25内に蓄冷材を収容し、さらに、ポケット35にも蓄冷材を収容することで、連結部材3及び仕切板4によって確保された内部空間1aを冷凍領域として用いることができる。一方、連結部材3及び仕切板4の外の内部空間1bは、ポケット25に収容した蓄冷材によって物品を冷却することができる冷蔵領域として用いることができる。
容器本体1は、保温容器10の外装体として機能し、断熱性を有するとともに、作業者による手持ち運搬が可能な、有底箱状の部材として構成される。また、容器本体1は、上述のように、上部が開口部11とされ、底板12と、この底板12の各端部から上方に向けて延出するように設けられた側壁13とを有し、平面視で長方形状(矩形状)とされている。そして、容器本体1の内部空間1Aには、図示を省略するが、例えば食品等の物品が収容される。
容器本体1を構成する側壁13は、外装部となる外壁部13A,13Bと、内面側に配置される内壁部13C,13Dとから構成される。図示例においては、外壁部13A及び内壁部13Cが、容器本体1の平面視における長辺に位置し、外壁部13B及び内壁部13Dが短辺に位置している。また、側壁13は、外壁部13A,13Bの上端13aが内壁部13C,13Dの上端13bよりも高い構成とされ、容器本体1の開口部11において段差を有した形状とされている。本実施形態においては、後述の外蓋2が、内壁部13C,13Dの上端13bで、開口部11全体を覆うことができように載置される。
本実施形態の容器本体1に用いられる断熱性材料としては、特に限定されないが、容器本体1を構成する外壁部13A,13Bには、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなり、内部に空気層を有する樹脂板等を用いることができる。
一方、容器本体1を構成する内壁部13C,13Dには、例えば、より断熱性の高い発泡樹脂材料等を用いることができる。
外壁部13A,13Bを構成する断熱性材料として、内部に空気層を有する樹脂板を用い、各樹脂板を組み合わせることで容器本体1の外装側を構成した場合には、大型で高価な金型や成形装置を用いること無く容器本体1を製造できるので、大幅なコストダウンが可能になる。また、容器本体1を製造する際の自由度が高められるので、如何なるサイズやデザインの容器本体であっても、特殊な装置等を準備することなく製造することが可能になる。
また、内壁部13C,13Dを構成する断熱性材料として、発泡樹脂材料を用いる場合には、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート)、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂等を採用することができる。ここで、内壁部13C,13Dを上記のような発泡樹脂材料から構成した場合には、内壁部13C,13Dの表面をポリエチレン等のシートで被覆することが、保温容器10に収容する物品の保護等の観点から好ましい。
一方、例えば、上記の外壁部13A,13B及び内壁部13C,13Dを、断熱性材料から一体成形された構成としてもよい。この場合には、金型が大型化して高価になる可能性がある一方、樹脂板を組み合わせて容器本体を製造する場合に比べて、生産性が向上するというメリットがある。
なお、本実施形態で説明する容器本体1の開口部11とは、内壁部13C,13Dの上端13b、及び、外壁部13A,13Bの上端13a近傍の、両方の開口のことをいう。
外蓋2は、上述したように、開口部11の全体を覆うことが可能なように、開閉可能に設けられる板状部材であり、図示例においては平面視矩形状とされ、側壁13をなす内壁部13C,13Dの上端13bに、表面2aが上面となるように載置される。外蓋2は、それぞれ高さが異なる外壁部13A,13Bと内壁部13C,13Dとから形成された段差に嵌め込まれることで、周縁部が外壁部13A,13Bによって嵌合支持される。また、図示例の外蓋2の表面2aには、この外蓋2を開閉する際に使用者が把持する取っ手27(図4参照)が備えられている。
また、図1等に示す例では、外蓋2の一縁部21が、容器本体1の開口部11近傍において、一方の内壁部13Cの上端13bにヒンジ部材26を介して取り付けられている。これにより、外蓋2は、容器本体1と一体化しながら、開口部11を開閉自在に覆うように構成されている。
また、図示例においては、外蓋2の下面2b側において、容器本体1に取り付けられた一縁部21以外の周縁部、即ち、開口部11を覆う下面2bにおける縁部22,22,23の3箇所に面ファスナー(マジックテープ:登録商標)24が配置されている。一方、上記の容器本体1には、外蓋2に備えられた面ファスナー24と対応する位置で、内壁部13Cの上端13bの1箇所、及び、13Dの上端13bの2箇所に面ファスナー14が配置されている。そして、外蓋2で開口部11を覆った際、面ファスナー14と面ファスナー24との間のチャック機能により、外蓋2を容器本体10に固定できるように構成されている。
外蓋2に用いる材料としても、特に限定されず、例えば、上述した内壁部13C,13Dに用いられる材料と同様の断熱性を有する発泡性樹脂材料を、何ら制限無く用いることができる。
本実施形態の保温容器10は、上記のように、外蓋2が容器本体1に一体化された構成を採用することで、内部空間1Aに各種物品を出し入れする際の保温容器10の取扱性が高められ、作業効率が向上する。また、外蓋2が容器本体1に一体化されていることで、外蓋2が紛失するのを防止でき、部材の個別管理が不要になる。
連結部材3は、上述したように、容器本体1の内部に該容器本体1と一体に設けられるとともに、後述の仕切板4を立板姿勢に保持するように、詳細を後述する仕切板4と一体に設けられ、拡縮自在に構成されている。また、本実施形態で用いられる連結部材3は、容器本体1の内部空間1Aに少なくとも1以上で配置され、連結部材3の拡縮によって仕切板4の配置位置が自在に調節されることで、内部空間1Aを複数の領域(温度領域)に区分け可能な構成とされている。上述したように、本実施形態で説明する保温容器10は、内部空間1Aに連結部材3及び仕切板4が共に一つずつ配置されることで、内部空間1Aが、この連結部材3及び仕切板4に覆われた空間1aと、連結部材3の外側の空間1bとに区分けされている。
上述したように、図1〜図3に示す例においては、連結部材3が有底袋状部材から構成されている。本実施形態では、連結部材3が拡縮可能な有底袋状部材であることで、容器本体1の内部空間1Aをフレキシブルに区分けしながら、作業効率の向上及び各構成部材の安定した管理が可能になるとともに、連結部材3内における冷気を効果的に封鎖することで保冷効率が向上し、保冷時間を長くすることが可能になる効果が得られる。
連結部材3の材料としては、特に限定されず、適度な断熱性を有する可撓性樹脂材料を何ら制限無く用いることができ、例えば、ポリエチレン等からなる樹脂シートを採用することができる。
仕切板4は、上述したように、容器本体1の内部空間1Aに立板姿勢で設けられ、連結部材3の拡縮に伴って移動する、配置位置が自在に調節可能な板状部材であり、連結部材3と一体に設けられている。仕切板4は、容器本体1の内部を複数の領域に区分けすることが可能な構成とされ、容器本体1の内部空間1Aに、少なくとも1以上で設けられる。また、図示例の仕切板4は、平面視矩形状の板状部材であり、容器本体1を構成する内壁部13Cと、平面視で概略同じ大きさに構成されている。この仕切板4は、裏面4bが連結部材3に対して接着されるか、あるいは、連結部材3を構成するシート(可撓性樹脂材料)で仕切板4全体を被覆する等の方法で連結部材3と一体化され、内部空間1A内において、容器本体1の短手方向で移動可能に設けられている。また、仕切板4の上端41は、容器本体1の内部空間1Aにおいて、内壁部13C,13Dの上端13bと概略同一面となる。
また、本実施形態で用いられる仕切板4においては、連結部材3が接続された裏面4bと反対側に配された表面4aに、仕切板4の立板方向に沿って仕切板4を縦断するように、少なくとも1以上の面ファスナー45が設けられ、図示例では、長尺の面ファスナー45が、2箇所で平行に設けられている。
仕切板4に用いられる材料としては、特に限定されないが、上述した容器本体1の内壁部13C,13Dに用いられる材料と同様、発泡性樹脂材料等の断熱性材料を、何ら制限無く用いることができる。仕切板4が断熱性材料からなることで、特に連結部材3及び仕切板4に覆われた空間1aにおける保冷効果が向上する。また、例えば、空間1aを冷凍領域とし、空間1bと冷蔵領域とすることで、内部空間1Aを複数の温度帯で使用した際に、冷凍領域である空間1aから冷蔵領域である空間1bへの冷熱の入り込み等で、冷蔵品に過冷却が生じるのを防止することが可能となる。
なお、仕切板4を発泡性樹脂材料から構成した場合には、上記のように、仕切板4の表面を、連結部材3を構成するシート等によって被覆することが、保温容器10に収容する物品の保護等の観点から好ましい。
なお、本実施形態で用いられる仕切板4は、連結部材3に支持されることで立板姿勢に自立した状態を維持できるが、例えば、内壁部13Dの内面の一部にスリット状の凹部を設け、この凹部に仕切板4の横方向端部を嵌め込むことで容器本体1に固定できる構成を採用してもよい。
内蓋5は、容器本体1の内部に配置され、容器本体1の開口部11近傍に一縁部5aが接続されることで、開口部11の少なくとも一部を覆うように、容器本体1と一体に設けられる。また、図1等に示す例では、可撓性材料からなるシート状部材を内蓋5に用いることで、この内蓋5が、開口部11の全体を覆うか、又は、開口部11のうち、連結部材3及び仕切板4に対応する位置のみを覆うことが可能な構成とされている。また、内蓋5の内面のうち、上記の一縁部5aと対向する他縁部5b側には、仕切板4に内蓋5を固定するための面ファスナー(ファスナー)51が備えられている。
本実施形態の保温容器10は、上記のような容器本体1と一体とされた内蓋5が設けられることで、外気温による内部空間1Aの温度上昇を抑制でき、さらに、冷気を効果的に封鎖することで保冷効率が向上するとともに、保冷時間を長くすることが可能となる。また、内部空間1Aに各種物品を出し入れする際の保温容器10の取扱性が高められ、作業効率が向上する。また、内蓋5が紛失するのを防止できるので、業務備品としての保温容器10の管理が容易になる。さらに、図2(b)に示すように、開口部11における、連結部材3及び仕切板4に対応する位置を内蓋5で覆った場合には、空間1a内の保冷能力を格段に高めることが可能になる。
また、本実施形態の保温容器10は、内蓋5を上記のような可撓性材料からなるシート状部材から構成し、開口部11の全体又は一部をフレキシブルに覆うことが可能な構成とすることで、容器本体1の内部の区分け形態に依らず、保冷効率を高めることが可能になり、且つ、取扱性も向上する。
図1〜図4に示すように、本実施形態の保温容器10には、容器本体1の計4箇所に補強材6が備えられている。この補強材6は、平面視矩形状とされた容器本体1の、開口部11近傍における外壁部13A,13Bの各々の角部に沿うように設けられる平面視L字状の部材である。この補強材6は、容器本体1の外壁部13A,13Bの表面に沿った板状の立設部61と、外壁部13A,13Bの上端13aに沿って該上端13aを覆うように設けられる平面部62とを有してなる。そして、補強材6は、保温容器10を複数で積み重ねたときに、容器本体1の底角部12Aを、立設部61で水平方向から支持し、且つ、平面部62で垂直方向から支持可能に形成されている。また、図1中に例示する補強材6は、開口部11の各角部における外壁部13A,13Bを挟み込みながら固定できるように、平面部62の下面側が、下方を向いて開口する断面略コの字状に形成されている。
補強材6の材料としては、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン等の樹脂材料を何ら制限無く用いることができる。
保温容器10は、上記構成の補強材6を備えることにより、保温容器10を多段重ねとして用いる場合においても、荷崩れすること無く保管、運搬することが可能になる。即ち、上段側に積み重ねられる保温容器10の底角部12Aが、平面部62上に落とし込まれた状態で立設部61によって支持されることで、各保温容器10間に位置ずれが生じるのを抑制し、荷崩れするのを防止できる。これにより、保管、運搬時の保温容器10の積載効率が高められるとともに、保温容器10を保管する場所のスペースを確保することも可能になる。従って、例えば、配送作業者による保温容器10の搬出入等における取扱性が向上するとともに、保温容器10の管理も容易になる。
なお、本実施形態の保温容器10で用いられる図示略の蓄冷材は、上述したように、外蓋2の内面2b側に備えられた2箇所のポケット25、及び、連結部材3の内部に備えられた2箇所のポケット35に収容され、冷気を生成するものである。本実施形態の保温容器10に用いられる蓄冷材としては、従来から物品の保冷に用いられている、蓄冷物質が容器に収容されたユニットタイプのもの等を何ら制限無く用いることができる。
[保温容器の使用方法]
上記構成を有する本実施形態の保温容器10を使用する場合には、図2(a)に示すように、容器本体1の内部空間1Aを開放した状態とし、この内部空間1Aに図示略の物品を収容した状態とする。この際、まず、仕切板4を移動させて連結部材3を開き、内部空間1Aを、連結部材3及び仕切板4に覆われて確保される空間1aと、この空間1aの外側の空間1bの2室に区分けした状態とする。ここで、例えば、空間1aを冷凍領域として用いる場合には、この空間1Aに冷凍保管が必要な物品を収容し、空間1bを冷蔵領域として用いる場合には、この空間1bに冷蔵保管が必要な物品を収容する。
次いで、図2(b)に示すように、容器本体1の開口部11のうち、連結部材3及び仕切板4によって覆われた空間1aの開口箇所、即ち、連結部材3の開口部3aを内蓋5によって覆う。この際、内蓋5の仕切板4への固定は、内蓋5に備えられた面ファスナー51(図1参照)と、仕切板4の表面4aに備えられた面ファスナー45とを用いて行うことができる。ここで、内蓋5側の面ファスナー51と仕切板4側の面ファスナー45とは、互いに直交する方向で密着され、チャック機能によって固定される。このように、空間1aを内蓋5で覆うことで、冷凍領域としての空間1a内の保冷能力を格段に高めることが可能になる。また、仕切板4を移動させることで空間1aの大きさを変更した場合であっても、面ファスナー45が立板方向に沿って設けられていることで、面ファスナー51との接触位置が変わっても確実に密着できるので、内蓋5によって連結部材3の開口部3aを覆うことで密封性を高めることが可能になる。
次いで、開口部11に外蓋2を覆い被せることで、保温容器10は内部空間1A全体が密閉された状態となり、収容した各物品を各々の温度領域で保冷することが可能になる。
なお、本実施形態の保温容器10は、内部空間1Aを上記のような複数の空間に区分けして使用する形態には限定されない。例えば、図3(a)示すように、まず、容器本体1の一内側面側に連結部材3を畳み込み、且つ、仕切板4を一内側面側に移動させた状態とし、さらに、図3(b)に示すように、畳み込んだ連結部材3及び仕切板4を内蓋5で覆った状態とすることにより、内部空間1Aを1室で用いることも可能である。この場合には、例えば、内部空間1A全体を冷蔵領域として用いることができる。
本実施形態の保温容器10は、容器本体1の内部空間1Aを区分けするための連結部材3及び仕切板4が備えられ、図1及び図2(a),(b)中に示すような複数の温度領域、即ち、内部空間1a,1bが確保されることで、収容される複数の物品(図示略)の各々を、適正な複数の温度で管理しながら使用することができる。一例として、図1及び図2(a),(b)に示す保温容器10において、内部空間1aを0℃以下の温度領域(冷凍領域)とし、内部空間1bを0〜10℃の温度領域(冷蔵領域)とすることで、内部空間1aには冷凍保管が必要なアイスクリーム等の物品を収容し、内部空間1bには冷蔵保管が必要な果物類等の物品を収容して運搬・輸送することが可能となる。この場合、連結部材3及び仕切板4の外の内部空間1bにおいては、外蓋2の内面2b側のポケット25に収容された蓄冷材により、冷蔵領域の温度まで冷却される。一方、連結部材3及び仕切板4によって確保された内部空間1aにおいては、外蓋2の内面2b側のポケット25に収容された蓄冷材に加え、さらに、連結部材3内のポケット35に収容された蓄冷材により、冷凍領域の温度まで冷却される。
[作用効果]
以上説明したように、本実施形態の保温容器10によれば、容器本体1の内部空間1Aに設けられる連結部材3が、容器本体1と一体に形成され、さらに、仕切板4と連結部材3とが一体化されて可動に設けられた構成を採用している。このような構成により、保温容器10は、収容物の容量や所望する温度帯等に応じて、内部空間1Aを、自由な室数及びサイズでフレキシブルに区分けすることが可能になる。また、容器本体1、連結部材3、仕切板4、さらには内蓋5が一体化されていることで、内部空間1Aに各種物品を出し入れする際に、連結部材3、仕切板4及び内蓋5が周囲に散乱することが無く、保温容器10の取扱性低下するのを防止でき、作業効率が向上する。また、容器本体1、連結部材3、仕切板4及び内蓋5が一体化されていることで、例えば、配送先や配送経路等において保温容器1を構成する各部材が紛失するのを防止でき、個別管理が不要となる。
[保温容器の変形例]
以下、本発明に係る保温容器の変形例について詳述する。
なお、以下の変形例の説明においては、図1〜図4に示した保温容器10と共通する構成については詳細な説明を省略し、同じ符号を用いて説明する。
(連結部材及び仕切板の変形例)
上記の実施形態においては、図1及び図2(a),(b)に例示するような、2つの室からなる内部空間1a,1bを確保した構成を例に挙げて説明しているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、図5〜図8に示す例のように、容器本体1の内部空間1Aにおいて、複数の連結部材や仕切板を設けることで、内部空間1Aを3つ以上の室からなる各空間を確保することができる。
例えば、図5に示す保温容器10Aは、図1等に示した、容器本体1の内部空間1Aに連結部材3及び仕切板4が共に一つずつ配置された構成の保温容器10に対し、内部空間1Aに連結部材3及び仕切板4が共に2つずつ配置されている点で異なる。即ち、図5に示す例の保温容器10Aは、容器本体1の2箇所の長手側に、一体化された連結部材3及び仕切板4が一対(2箇所)で、それぞれ対向するように設けられている。これにより、保温容器10Aは、図5中に示すように、内部空間1Aにおいて、一対の連結部材3及び仕切板4にそれぞれ覆われた2箇所の空間1aが確保されている。
上記構成により、保温容器10Aは、内部空間1Aが、2箇所の空間1a,1a、及び、これら空間1a,1aの間に確保された空間1bの合計3つの空間に区分けされ、各空間が容器本体1の短手方向で並べられるように配置されている。
なお、図5に示す保温容器10Aにおいては、2箇所の空間1a,1aの両方に、それぞれ2箇所のポケット35が、連結部材3内における容器本体1側に設けられている。
また、図5に示す保温容器10Aは、図示の都合上、一方の仕切版4の表面4aにのみ面ファスナー45が設けられているが、他方の仕切版4の表面4aにも面ファスナーを設けることが可能である。
図5に示す保温容器10Aは、上記構成により、例えば、2箇所に確保される空間1a,1aを冷凍領域又は冷蔵領域とし、空間1bを冷蔵領域又は常温領域として使用することが可能である。
また、図6に例示する保温容器10Bは、容器本体1の内部空間1Aに配置される1つの連結部材3Bと、2つの仕切板4とが一体化されている点で、図1等に示した保温容器10とは異なる構成とされている。即ち、図6中に示す例の保温容器10Bは、図1等に示す保温容器10に対して、連結部材3Bの一端に仕切板4が一体に設けられている点で類似している一方、連結部材3Bの内部に、さらに1つの仕切板4が一体に設けられている点で相違している。
上記構成により、保温容器10Bは、容器本体1の内部空間1Aが、連結部材3B及び2つの仕切板4によって確保される2箇所の空間1a,1aと、その外側の空間1bとに区分けされ、2箇所の空間1a,1aと空間1bとが、容器本体1の短手方向で並べられるように配置されている。
なお、図6に示す保温容器10Bは、連結部材3B及び2つの仕切板4によって確保される2箇所の空間1a,1aの両方に、それぞれ2箇所のポケット35Bが配置されているが、これらポケットの配置数や位置は任意に決定できる。
また、保温容器10Bにおいては、連結部材3Bの先端に接続された仕切板4にのみ、面ファスナー45を設ければよいが、連結部材3Bの内部で接続された仕切版4にも、ポケット35Bの位置を調整しながら、面ファスナーを設けることが可能である。
図6に示す保温容器10Bは、上記構成により、例えば、2箇所に確保される空間1a,1aを冷凍領域又は冷蔵領域とし、空間1bを冷蔵領域又は常温領域として使用することが可能である。
また、図7に例示する保温容器10Cは、容器本体1の内部空間1Aに配置される1つの連結部材3Cと、2つの仕切板4Cとが一体化されており、これら連結部材3C及び2つの仕切板4Cによって2つの空間1c,1cが確保されるとともに、その外側の空間1gが確保されている点で、図6に示す保温容器10Bと類似している。一方、図7に示す例の保温容器10Cは、容器本体1における連結部材3Cの接続位置が開口部11の短手側とされている点で、容器本体1の長手側に連結部材3Bが接続された、図6に示す保温容器10Bとは異なる。即ち、保温容器10Cは、図7中に示すように、容器本体1の開口部11における外蓋2の接続位置を容器本体1の長手側とした場合には、連結部材3Cの接続位置と外蓋2との接続位置とが、互いに直交する方向で配置される。
また、図7に例示する保温容器10Cは、容器本体1の開口部11における短手側近傍に内蓋5Cが接続されている。
上記構成により、保温容器10Cは、内部空間1Aが、連結部材3C及び2つの仕切板4Cによって確保される2箇所の空間1c,1cと、その外側の空間1gとに区分けされ、2箇所の空間1c,1cと空間1gとが、容器本体1の長手方向で並べられるように配置されている。
なお、図7に示す保温容器10Cも、連結部材3C及び2つの仕切板4Cによって確保された2つの空間1c,1cの両方に、それぞれ2箇所のポケット35Cが配置されているが、上述した保温容器10Bの場合と同様、これらポケットの配置数や位置は任意に決定できる。
また、保温容器10Cにおいても、連結部材3Cの先端に接続された仕切板4Cにのみ、面ファスナー45Cを設ければよいが、連結部材3Cの内部で接続された仕切版4Cにも、ポケット35Cの位置を調整しながら、面ファスナーを設けることが可能である。
図7に示す保温容器10Cは、上記構成により、2箇所に確保される空間1c,1cを冷凍領域又は冷蔵領域とし、空間1gを冷蔵領域又は常温領域として使用することが可能である。
また、図8に例示する保温容器10Dは、容器本体1の内部空間1Aに、それぞれ一体化された連結部材3D及び仕切板4D、並びに、連結部材3E及び仕切板4Eが設けられ、これら各連結部材及び仕切板によって内部空間1Aが区分けされている。図示例においては、容器本体1の開口部11における長手側に、この長手側の概略半分の幅とされた連結部材3Dが接続され、さらに、開口部11における短手側に、この短手側の概略半分の幅とされた連結部材3Eが接続されている。即ち、図示例の保温容器10Dは、内部空間1Aに、それぞれ一体化された連結部材3D及び仕切板4Dと、連結部材3E及び仕切板4Eとが、互いに直交する方向で拡縮可能に設けられている。
そして、保温容器10Dは、連結部材3D及び連結部材3Eの両方を広げて仕切板4D及び仕切板4Eを移動させた場合には、図8に示すように、内部空間1Aが、空間1d,1e,及び2箇所の空間1f,1fの計4つの空間に区分けされる。ここで、それぞれ一体化された連結部材3D及び仕切板4Dと、連結部材3E及び仕切板4Eとは、例えば、互いに干渉しない程度のサイズ及び配置位置とされる。
より具体的には、図8に示す保温容器10Dは、内部空間1Aが、連結部材3D及び仕切板4Dによって確保される空間1d、連結部材3E及び仕切板4Eによって確保される空間1e、及び、これらの外側に形成される2箇所の空間1f,1fの、計4つの空間に区分けされている。また、これら空間1d,1e及び2箇所の空間1f,1fの計4つの空間は、内部空間1Aにおいて、平面視で概略マトリックス状に配列されている。
そして、保温容器10Dは、2枚の内蓋5Dが、容器本体1の開口部11の長手側近傍において2枚並べて接続されている。これにより、一方の内蓋5Dが、容器本体1の短手側に沿って配列された空間1d及び空間1fを覆うとともに、他方の内蓋5Dが、容器本体1の短手側に沿って配列された空間1f及び空間1eを覆うことが可能な構成とされている。
なお、図8に示す保温容器10Dにおいても、上記の空間1dにおいて、ポケット35が1箇所に設けられるとともに、空間1eにおいて、ポケット35Dが1箇所に設けられている。また、保温容器10Dにおいては、仕切板4Dの表面1aの1箇所に、面ファスナー45が設けられているが、上記同様、各空間に設けられるポケットや、面ファスナーのの配置数や位置は任意に決定できる。
図8に示す保温容器10Dは、上記構成により、連結部材3D及び仕切板4Dによって確保される空間1d、及び連結部材3E及び仕切板4Eによって確保される空間1eを冷凍領域又は冷蔵領域とし、2箇所の空間1f,1fをを冷蔵領域又は常温領域として使用することが可能である。
図5〜図8に示す例の保温容器10A〜10Dによれば、上記構成により、例えば、図1等に示す保温容器10のような、冷凍領域となる内部空間(空間1a)、及び、冷蔵領域となる内部空間(空間1b)に加え、さらに、概ね10℃以上の常温領域等として用いることが可能な内部空間を確保できる。この空間に、例えば、常温保管が可能な菓子類等を物品として収容することで、冷凍が必要な物品、冷蔵が必要な物品、及び、常温保管が可能な物品を、同一の保温容器で保管し、運搬・輸送することが可能となる。図示例の保温容器10A〜10Dによれば、上記のような複数の温度領域とされた各空間を確保した構成とすることにより、上述した均一な保冷が可能となることに加え、多温度帯で使用することが可能で、高い汎用性が得られるものとなる。
その他、本実施形態においては、連結部材として、図1〜図3に例示するような有底袋状部材からなる連結部材3を例示して説明しているが、これには限定されない。図示を省略するが、例えば、連結部材を、容器本体1の内壁部13Dに沿うように配置された、底部を省略したシート状部材から構成してもよいし、あるいは、連結部材を、容器本体1の底板12に沿うように配置された、側部を省略したシート状部材から構成してもよい。
本実施形態においては、連結部材を、有底袋状部材とは異なる平坦なシート状部材から構成した場合であっても、上記同様、容器本体の内部をフレキシブルに区分けできるとともに、各構成部材が周囲に散乱又は紛失することを防止できるので、作業効率の向上、並びに、各構成部材の安定した管理が可能になる。
また、上記のように、連結部材を平坦なシート状部材から構成した場合には、使用する材料が低減されるとともに、一部の工程を省略することも可能になるので、製造コストを抑制できる。
なお、連結部材を、容器本体1の底板12に沿うように配置された、側部を省略したシート状部材から構成した場合には、仕切部材4の立板姿勢を安定させるため、例えば、容器本体1の内壁部13Dと仕切部材4との間を図示略の面ファスナーで仮固定すればよい。
また、本実施形態で参照する各図面においては、それぞれ、立板状態の仕切部材を、全て直立した状態で示しているが、これには限定されない。例えば、各仕切部材を若干傾斜した状態で配置した場合であっても、各空間における保冷効果は十分に得られる。
(その他の変形例)
本実施形態においては、図示を省略するが、容器本体1や外蓋2、連結部材3や内蓋5が有する断熱性をより高めるため、さらに、保温容器10(10A〜10D)全体を図示略の断熱カバーによって覆う構成を採用してもよい。このような断熱カバーとしては、例えば、ポリエチレンの発泡シートにアルミシートを蒸着したものを用いることができる。この場合には、例えば、ファスナー(登録商標)等によって開閉自在に構成されることが好ましい。
さらに、本実施形態においては、内部空間1A内の何れかの場所に図示略の内箱を収容し、この内箱に物品を収容する構成を採用することも可能である。即ち、断熱性を有する保温容器10(10A〜10D)の内部に、さらに、断熱性に優れた内箱を設置することで、この内箱の内部に、例えば医療品等、低温域における厳重な温度管理が必要な物品を収容して運搬・輸送することが可能となる。このような内箱としても、例えば、容器本体1等に用いられる、断熱性を有する樹脂材料等と同様の材料から構成することができる。
以上で説明した実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は各実施形態及び各実施例によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
10,10A,10B,10C,10D…保温容器、1…容器本体、1A…内部空間、1a…空間(冷凍領域)、1b…空間(冷蔵領域)、1c…空間(冷凍領域)、1d…空間(冷凍領域)、1e…空間(冷凍領域)、1g…空間(冷凍領域)、1f…空間(冷凍領域)、11…開口部、12…底板、13…側壁、13A,13B…外壁部、13a…上端(外壁部)、13C,13D…内壁部、13b…上端(内壁部)、2…外蓋、2a…表面、2b…裏面、21…一縁部、3…連結部材(袋状部材)、4…仕切板、45,45C…面ファスナー、5,5C,5D…内蓋、51…面ファスナー、6…補強材。

Claims (9)

  1. 上部が開口部とされた有底箱状の容器本体と、
    前記開口部の全体を上方から覆うように設けられる外蓋と、を備える保温容器であって、
    前記容器本体の内部を複数の領域に区分けするための少なくとも1以上の仕切板と、
    前記容器本体の内部に該容器本体と一体に設けられるとともに、前記仕切板と一体に設けられた拡縮自在な連結部材とを備え、
    前記連結部材が拡縮することで前記仕切板の配置位置が自在に調節され、前記容器本体の内部が複数の領域に区分けされることを特徴とする保温容器。
  2. 前記連結部材は、前記容器本体の内壁部に沿うように配置されたシート状部材からなることを特徴とする請求項1に記載の保温容器。
  3. 前記連結部材は、前記容器本体の底板に沿うように配置されたシート状部材からなることを特徴とする請求項1に記載の保温容器。
  4. 前記連結部材は、有底袋状部材からなることを特徴とする請求項1に記載の保温容器。
  5. さらに、前記容器本体の内部に配置されるとともに、前記容器本体の開口部近傍に一縁部が接続されることで、前記開口部の少なくとも一部を開閉自在に覆うことが可能な内蓋が、前記容器本体と一体に設けられていることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の保温容器。
  6. 前記内蓋は、可撓性材料からなるシート状とされていることを特徴とする、請求項5に記載の保温容器。
  7. 前記内蓋の内面側に、前記一縁部と対向する他縁部に沿って面ファスナーが設けられおり、
    前記仕切板における、前記連結部材が接続された裏面と反対側に配された表面には、前記仕切板の立板方向に沿って、少なくとも1以上の面ファスナーが設けられていることを特徴とする、請求項5又は請求項6に記載の保温容器。
  8. 前記外蓋は、前記容器本体の開口部近傍に一縁部が接続されることで、前記開口部を開閉自在に覆うことが可能とされ、且つ、前記容器本体と一体に設けられていることを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載の保温容器。
  9. 前記仕切板が断熱性材料からなることを特徴とする、請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の保温容器。
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