JP3204212U - 保冷箱 - Google Patents

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田中 幹彦
幹彦 田中
純子 栗原
純子 栗原
小野塚 智義
智義 小野塚
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【課題】蓄冷材によって全体を効率よく冷却することができ、かつ蓄冷材が内容物に衝突するのを防止できる保冷箱を提供する。【解決手段】本考案の保冷箱100は、外箱10と、外箱10に収容される内箱20と、内箱20の対向する側壁21aの上端部間に架け渡される内蓋30と、内蓋30上に配置される蓄冷材40を備えている。【選択図】図1

Description

本考案は、食品等を蓄冷材と共に収容した状態で輸送および保管される保冷箱に関する。
冷凍食品を長時間にわたって温度管理帯を維持した状態で保管、輸送するための方法として、複層の断熱材からなる箱型のフレキシブル保冷ボックス、蓄冷材およびドライアイスを適正な方法で組み合わせることで、冷凍車や保冷車を使用することなしに、長時間にわたり要冷品を管理すべき温度帯で保管、輸送する方法が知られている(下記特許文献1を参照)。
特許文献1では、保冷ボックスの外箱および中箱による二重構造、蓄冷材の組合せ、冷気の流出を防ぐための柔軟性のある材質の中蓋を用いることにより、保冷すべき対象範囲を限定している。このように、保冷ボックスを外箱および中箱による二重構造とし、適正な改善策を講じることにより、冷蔵、冷凍、常温などの複数の管理温度帯の要冷物品を保管、輸送することが可能となる、とされている。
特開2007−045519号公報
特許文献1に記載の保冷ボックスでは、蓄冷材を外箱の底面上でかつ外箱の側壁の内側と、外箱の底面上でかつ中箱の側壁の外側と、中箱内の中蓋上とに配置している。しかし、このような蓄冷材の配置では、保冷ボックス全体を効率よく冷却することが困難である。また、外箱の側壁の内側に配置された蓄冷材が輸送時の振動などによって移動した場合には、蓄冷材が食品等の内容物に衝突して内容物を損傷させる虞がある。
本考案は、前記課題に鑑みてなされたものであり、蓄冷材によって全体を効率よく冷却することができ、かつ蓄冷材が内容物に衝突するのを防止できる保冷箱を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本考案の保冷箱は、外箱と、該外箱に収容される内箱と、該内箱の対向する側壁の上端部間に架け渡される内蓋と、該内蓋上に配置される蓄冷材と、を備えることを特徴とする。
本考案の保冷箱に食品等の内容物を収容するには、まず、外箱に内箱を収容し、次に内箱に内容物を収容し、次に内箱の対向する側壁の上端部間に内蓋を架け渡し、次に内蓋上に蓄冷材を配置して外箱を密閉する。これにより、蓄冷材を外箱内の上部で内容物よりも上方の位置に配置することができ、蓄冷材によって冷却された冷気を外箱内の上部から下降させて外箱内で循環させ、外箱内全体を効率よく冷却することができる。また、蓄冷材が内箱の上方に内蓋を介して配置されるので、蓄冷材が内容物に衝突するのを防止できる。
前記内箱は、前記外箱の奥行方向の内寸一杯の外寸を有することが好ましい。これにより、外箱内で内箱が奥行方向に移動することが防止され、内箱の側壁の上端部に架け渡した内蓋が脱落することが防止され、蓄冷材を外箱内の上部の内容物よりも上方の位置に安定して配置することができる。
前記内蓋は、前記外箱の前記奥行方向の内寸一杯の寸法を有し、前記内箱の前記側壁の前記上端部は、前記外箱の幅方向における中央部が該幅方向の両端部よりも前記奥行方向の内側に膨出していることが好ましい。これにより、内蓋が外箱の奥行方向に移動することが防止されるだけでなく、外箱の幅方向の中央部において内蓋が奥行方向の内側に膨出した内箱の側壁の上端部よりも奥行方向の外側に張り出した状態になる。そのため、内蓋の脱落を防止することができ、内蓋を内箱の側壁の上端部により安定して架け渡すことができる。
前記内箱の前記側壁の前記上端部と前記外箱の側壁との間にスペーサが配置されていることが好ましい。この場合、外箱に内箱を収容すると、外箱の奥行方向に対向する内箱の側壁の上端部の外箱の幅方向における中央部に、スペーサによって外箱の奥行方向の内側を向く力が作用する。これにより、内箱の側壁の上端部を、外箱の幅方向における中央部が該幅方向の両端部よりも奥行方向の内側に膨出した状態にさせることができる。
前記内箱は、前記外箱の幅方向の内寸よりも小さい外寸を有してもよい。この場合、内箱の外側で外箱内に内容物を収容するスペースを確保し、内箱の内側と外側にそれぞれ収容される内容物に適した収容スペースを設けることができる。
前記内箱は、前記外箱の幅方向の内寸一杯の外寸を有してもよい。この場合、内箱の容積を増加させ、内箱に収容可能な内容物の数量および大きさを増大させることができる。
前記内箱は、奥行方向に対向する側壁と幅方向に対向する側壁と底板片とを有し、前記側壁は、互いに曲折可能に連結されると共に、下端に前記底板片が曲折可能に連結され、前記底板片は、前記側壁が前記奥行方向および前記幅方向に対向した状態で前記側壁に対して曲折されることで互いに組み合わされて前記内箱の底部を塞ぐように、前記各部材を構成することが好ましい。これにより、内箱を使用しないときは、底板片が側壁と平行になるようにして内箱の底部を開放し、奥行方向に対向する側壁と幅方向に対向する側壁とが平行に重なるように折り畳むことで、すべての側壁と底板片を平面的に折り畳むことができる。
前記外箱は、発泡樹脂製であり、前記内箱は、樹脂段ボール製であることが好ましい。これにより、外箱の外側から内側へ伝わる熱量を効果的に減少させることができる。また、内箱の強度を確保しつつ、厚さを薄くして内箱の容積を確保すると共に、内箱の内側と外側の温度差を適正な温度差にすることが可能になる。
本考案の保冷箱によれば、蓄冷材によって全体を効率よく冷却することができ、かつ蓄冷材が内容物に衝突するのを防止することができる。
本考案の実施形態に係る保冷箱の分解斜視図。 図1に示す保冷箱の使用状態におけるII−II線に沿う断面図。 図1に示す保冷箱の外箱の容器に内箱を収容した状態を示す平面図。 図3に示す保冷箱に内蓋を配置した状態を示す平面図。 図4に示す保冷箱に蓄冷材を配置した状態を示す 図1に示す保冷箱の内箱の底部を開放した状態を示す斜視図。 図6に示す内箱を折り畳んだ状態を示す斜視図。
以下、本考案の保冷箱の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る保冷箱100の分解斜視図である。図2は、図1に示す保冷箱100の使用状態におけるII−II線に沿う断面図である。本実施形態の保冷箱100は、外箱10と、該外箱10に収容される内箱20と、該内箱20の対向する側壁21aの上端部間に架け渡される内蓋30と、該内蓋30上に配置される蓄冷材40と、を備えている。
外箱10は、上部が開放された直方体形状の容器11と、容器11の上部の開口を閉塞する長方形の板状の外蓋12とを有している。容器11は、短手方向である奥行方向に対向する一対の側壁11aと、長手方向である幅方向に対向する一対の側壁11bと、底壁11cとを有し、内側に食品等の内容物を収容する空間を有している。
外蓋12の上面には、周縁部の内側が周縁部よりも一段低くなるように段差が設けられている。外蓋12の下面には、周縁部の内側が周縁部よりも容器11内方に突出するように段差が設けられている。外蓋12は、周縁部の内側の容器11内方へ突出した部分が側壁11a,11bの上端部の内側で容器11の開口の内側に嵌合し、容器11を密閉している。
外箱10は、例えば、発泡樹脂、すなわち発泡プラスチックによって製作されている。発泡樹脂は、要求される断熱性、耐久性等を満足するものであれば、材料は特に限定されず、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂等を用いることができる。
内箱20は、短手方向である奥行方向に対向する一対の側壁21aと、長手方向である幅方向に対向する一対の側壁21bと、複数の底板片22a,22b,22cとを備えている。幅方向に沿う側壁21aと奥行方向に沿う側壁21bとは、互いに曲折可能に連結されている。奥行方向の手前側の側壁21aの下端には、底板片22cが曲折可能に連結され、奥手側の側壁21aの下端には、別の底板片22aが曲折可能に連結されている。幅方向に対向する一対の側壁21bの下端には、それぞれ底板片22bが曲折可能に連結されている。
底板片22a,22b,22cは、長手方向に沿う側壁21aが奥行方向に対向し、短手方向に沿う側壁21bが幅方向に対向した状態で、側壁21a,21bに対して略直角に曲折されることで、互いに組み合わされて内箱20の底部を塞いでいる。曲折可能に連結された側壁21aと側壁21bとの間および側壁21a,21bと底板片22a,22b,22cとの間は、それぞれ内箱20の折り畳み時に相互間の角度を変化させることができるようになっている。
内箱20の奥行方向に対向する側壁21aの上端部で幅方向の中央部には、スペーサ23が固定されている。スペーサ23は、所定の厚さを有し、内箱20を外箱10に収容したときに内箱20の側壁21aと外箱10の側壁11aとの間に配置される。本実施形態において、スペーサ23は矩形の板状に形成されている。
内蓋30は、内箱20の対向する側壁21aの上端部間に架け渡される板状の部材であり、内箱20の上部の開口を閉塞している。内蓋30には、内蓋30を貫通する複数の貫通孔31が設けられている。貫通孔31は、内箱20の短手方向である奥行方向に延びるスリット状に形成され、内箱20の長手方向である幅方向に間隔を開けて複数の貫通孔31が設けられている。また、内蓋30は、外箱10の長手方向である幅方向において2つに分割され、それぞれ外箱10の開口形状に対応する矩形の平面形状を有している。
内箱20および内蓋30は、例えば、樹脂段ボール、すなわちプラスチック段ボールによって製作されている。樹脂段ボールは、樹脂製の中空構造板であり、要求される強度、耐久性等を満足するものであれば、材料は特に限定されず、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等を用いることができる。
また、スペーサ23の材料は、内箱20の側壁21aに固定することができ、内箱20の側壁21aを奥行方向内側に膨出させることができる強度を有する材料であれば特に限定されないが、内箱20および外箱10の損傷を防止する観点から、適度な柔軟性または弾力性を有することが好ましい。スペーサ23は、例えば、内箱20または外箱10と同じ樹脂材料、もしくはポリウレタン系樹脂やフェルト等のクッション性を有する材料によって製作することができる。
蓄冷材40は、内箱20の対向する側壁21aの上端部間に架け渡された内蓋30上に配置される。本実施形態では、外箱10の幅方向を短手方向とする長方形の板状の複数の蓄冷材40、具体的には4つの蓄冷材40が、外箱10の幅方向に隣接して配置されている。蓄冷材40は、例えば、ポリエチレン系樹脂製の容器の中に、水、ゲル剤、保存料、着色料等を混合した保冷剤を封入することによって構成されている。
蓄冷材40は、内蓋30と外蓋12との間に僅かな隙間をあけてぴったりと収まる厚さを有している。内蓋30と外蓋12との間で、蓄冷材40が外箱10の幅方向に移動して互いに重なるのを防止する観点から、内蓋30の上面から外蓋12の下面までの高さは、蓄冷材40の厚さの2倍以下または2倍より小であることが好ましい。
図3は、外箱10の容器11に内箱20を収容した状態を示す平面図である。内箱20は、外箱10の容器11の奥行方向の内寸D1一杯の外寸D2を有し、外箱10の奥行方向において容器11の内側に余分な空間を余すことなくぴったりと収まっている。また、内箱20を外箱10の容器11に収容することで、内箱20の側壁21aの上端部と外箱10の側壁11aとの間にスペーサ23が配置されている。これにより、内箱20の側壁21aの上端部は、スペーサ23から奥行方向の内側に向く力を受けて撓み、外箱10の幅方向における中央部が幅方向の両端部よりも奥行方向の内側に膨出している。
また、本実施形態では、内箱20は、外箱10の幅方向の内寸W1よりも小さい外寸W2を有している。これにより、外箱10の内側に、内箱20の内側の収容スペースS2と内箱20の外側の収容スペースS1が形成されている。なお、内箱20の収容と取り出しを容易にする観点から、外箱10の内寸D1と内箱20の外寸D2との間には、所定の寸法公差が設定されている。
図4は、図3に示す内箱20の上に内蓋30を配置した状態を示す平面図である。内蓋30は、それぞれ、外箱10の奥行方向の内寸D1一杯の寸法D3を有し、外箱10の奥行方向において外箱10の容器11の内側にぴったりと収まっている。また、外箱10の幅方向に隣接する2枚の内蓋30は、外箱10の容器11の幅方向の内寸W1一杯の寸法W3を有し、外箱10の幅方向において外箱10の容器11の内側に余分な空間を余すことなくぴったりと収まっている。なお、内蓋30の取り付け、取り外しを容易にする観点から、外箱10の側壁11aと内蓋30との間には、所定の寸法公差が設定されている。
図5は、図4に示す内蓋30上に蓄冷材40を配置した状態を示す平面図である。蓄冷材40の幅方向の寸法W4は、外箱10の幅方向に隣接して4つの蓄冷材40が互いに微小な隙間をあけて配置された状態で、外箱10の容器11の幅方向の内寸W1一杯に配置される寸法に設定されている。換言すると、外箱10の容器11の幅方向の内寸W1は、幅方向の寸法がW4である4つの蓄冷材40が互いに微小な隙間をあけて隣接して配置されたときに、外箱10の幅方向の容器11の内寸W1一杯に蓄冷材40が配置される内寸に設定されている。
また、蓄冷材40の奥行方向の寸法D4は、蓄冷材40が外箱10の容器11の奥行方向の内寸D1一杯に配置される寸法に設定されている。換言すると、外箱10の容器11の奥行方向の内寸D1は、蓄冷材40の寸法D4が外箱10の奥行方向の内寸D1一杯に配置される内寸に設定されている。これにより、外箱10の内側に4つの蓄冷材40が余分な空間を余すことなくぴったりと収まっている。なお、蓄冷材40の配置、取り出しを容易にする観点から、外箱10の側壁11a,11bと蓄冷材40との間には、所定の寸法公差が設定されている。
以下、本実施形態の保冷箱100の作用について説明する。本実施形態の保冷箱100に食品等の内容物を収容するには、まず、図3に示すように、外箱10の容器11に内箱20を収容する。そして、例えば、野菜や果実等の傷つきやすい内容物を内箱20内の収容スペースS2に収容し、その他の冷蔵品を外箱10の内側で内箱20の外側の収容スペースS1に収容する。次に、内箱20の対向する側壁21aの上端部間に、図4に示すように内蓋30を架け渡し、さらに内蓋30上に図5に示すように蓄冷材40を配置する。
これにより、図2に示すように、蓄冷材40を外箱10内の上部の内容物よりも上方の位置に配置することができるそのため、蓄冷材40によって冷却された冷気を、例えば内蓋30の貫通孔31を介して外箱10内の上部から内箱20の内側と外側の収容スペースS1,S2に下降させ、外箱10内の収容スペースS1,S2で冷気を循環させ、外箱10内全体を効率よく冷却することができる。また、蓄冷材40が内箱20の上方に内蓋30を介して配置されるので、蓄冷材40が内箱20内の例えば野菜や果実等の傷つきやすい内容物に衝突するのを防止できる。
また、内箱20が外箱10の奥行方向の内寸D1一杯の外寸D2を有しているので、外箱10内で内箱20が奥行方向に移動することが防止され、内箱20の側壁21aの上端部に架け渡した内蓋30が脱落することが防止される。したがって、蓄冷材40を外箱10内の上部の内容物よりも上方の位置に安定して配置することができる。
また、内蓋30が外箱10の奥行方向の内寸D1一杯の寸法を有し、内箱20の側壁21aの上端部は、外箱10の幅方向における中央部が幅方向の両端部よりも奥行方向の内側に膨出している。これにより、内蓋30が外箱10の奥行方向に移動することが防止されるだけでなく、外箱10の幅方向の中央部から幅方向の端部にかけて奥行方向の内側に膨出した内箱20の側壁21aの上端部よりも、内蓋30が奥行方向の外側に張り出した状態になる。そのため、内蓋30の脱落を効果的に防止することができ、内蓋30を内箱20の側壁21aの上端部により安定して架け渡すことができる。
また、内箱20の側壁21aの上端部と外箱10の側壁11aとの間にスペーサ23が配置されているので、外箱10に内箱20を収容すると、外箱10の奥行方向に対向する内箱20の側壁21aの上端部の外箱10の幅方向における中央部に、スペーサ23によって外箱10の奥行方向の内側を向く力が作用する。これにより、外箱10に内箱20を収容する前には平坦な状態の内箱20の側壁21aの上端部を、外箱10に収容することで、容易に奥行方向の内側に膨出した状態にすることができる。
内箱20は、外箱10の幅方向の内寸W1よりも小さい外寸W2を有しているので、外箱10内で内箱20の外側に内容物を収容するスペースS1を確保することができる。そのため、内箱20の内側の収容スペースS2に、例えば、野菜や果実等の傷つきやすい内容物を収容し、内箱20の外側の収容スペースS1に、例えば容器に入った食品や飲料等のその他の内容物を収容することが可能になる。これにより、例えば野菜や果実等の傷つきやすい内容物に、例えば容器に入った食品や飲料等のその他の内容物が衝突するのを防止できる。また、内箱20によって収容スペースS1,S2を仕切ることで、それぞれの収容スペースS1,S2に応じた温度管理が可能になる。
また、内箱20は、奥行方向に対向する側壁21aと幅方向に対向する側壁21bと底板片22a,22b,22cとを有し、側壁21a,21bは、互いに曲折可能に連結されると共に、下端に底板片22a,22b,22cが曲折可能に連結されている。そして、底板片22a,22b,22cは、側壁21a,21bが奥行方向および幅方向に対向した状態で側壁21a,21bに対して曲折されることで互いに組み合わされて内箱20の底部を塞ぐよう構成されている。このような構成により、内箱20を使用しないときに、内箱20を折り畳むことが可能になる。以下、内箱20の折り畳み手順について説明する。
図6は、図1に示す内箱20の上下を反転させて底部を開放した状態を示す斜視図である。図7は、図6に示す内箱20を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
内箱20を折り畳むには、まず、側壁21a,21bに対して略垂直に曲折された各底板片22a,22b,22cを、それぞれ側壁21a,21bに平行になるように起こした状態にする。具体的には、図6に示すように、各底板片22a,22b,22cを各側壁21a,21bに対して略180°の角度に開いて内箱20の底部を開放する。次に、互いに略垂直な奥行方向に対向する側壁21aと幅方向に対向する側壁21bとの間の一方の対角を略180°の角度に開き、他方の対角を略0°の角度に閉じ、図7に示すように、すべての側壁21a,21bと底板片22a,22b,22cが略平行になるように、内箱20を折り畳む。これにより、内箱20を使用しないときは、すべての側壁21a,21bと底板片22a,22b,22cを平面的に折り畳むことができ、スペースを節約することができる。
また、外箱10が発泡樹脂製であることで、外箱10の外部から外箱10の内側に伝わる熱量を効果的に減少させることができる。また、内箱20が樹脂段ボール製であることで、内箱20の強度を確保しつつ、側壁21a,21bおよび底板片22a,22b,22cの厚さを薄くして内箱20の容積を確保すると共に、内箱20の内側と外側の温度差を適正な温度差にすることが可能になる。
以上、図面を用いて本考案の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本考案に含まれるものである。
例えば、前述の実施形態では、内箱が外箱の幅方向の内寸よりも小さい外寸を有している場合について説明したが、内箱は外箱の幅方向の内寸一杯の外寸を有してもよい。この場合、内箱の容積を増加させ、内箱に収容可能な、野菜や果実等の傷つきやすい内容物の数量および大きさを増大させることができる。
また、断熱箱の形状は、前述の実施形態で説明した直方体形状に限定されず、立方体形状、円柱形状、楕円柱形状、多角柱形状等、任意の形状を選択することができる。また、前述の実施形態では、スペーサが内箱の側壁に固定されている例について説明したが、スペーサを外箱に側壁に固定するようにしてもよい。また、内箱または外箱の側壁にスペーサとして機能する凸部を設けてもよい。
10…外箱、11…容器、12…外蓋、20…内箱、21a,21b…側壁、22a,22b,22c…底板片、23…スペーサ、30…内蓋、40…蓄冷材、100…保冷箱、D1…外箱の奥行方向の内寸、D2…内箱の奥行方向の外寸、D3…内蓋の奥行方向の寸法、W1…外箱の幅方向の内寸、W2…内箱の幅方向の外寸

Claims (8)

  1. 外箱と、該外箱に収容される内箱と、該内箱の対向する側壁の上端部間に架け渡される内蓋と、該内蓋上に配置される蓄冷材と、を備えることを特徴とする保冷箱。
  2. 前記内箱は、前記外箱の奥行方向の内寸一杯の外寸を有することを特徴とする請求項1に記載の保冷箱。
  3. 前記内蓋は、前記外箱の前記奥行方向の内寸一杯の寸法を有し、
    前記内箱の前記側壁の前記上端部は、前記外箱の幅方向における中央部が該幅方向の両端部よりも前記奥行方向の内側に膨出していることを特徴とする請求項2に記載の保冷箱。
  4. 前記内箱の前記側壁の前記上端部と前記外箱の側壁との間にスペーサが配置されていることを特徴とする請求項3に記載の保冷箱。
  5. 前記内箱は、前記外箱の幅方向の内寸よりも小さい外寸を有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の保冷箱。
  6. 前記内箱は、前記外箱の幅方向の内寸一杯の外寸を有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の保冷箱。
  7. 前記内箱は、奥行方向に対向する側壁と幅方向に対向する側壁と底板片とを有し、
    前記側壁は、互いに曲折可能に連結されると共に、下端に前記底板片が曲折可能に連結され、
    前記底板片は、前記側壁が前記奥行方向および前記幅方向に対向した状態で前記側壁に対して曲折されることで互いに組み合わされて前記内箱の底部を塞ぐことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の保冷箱。
  8. 前記外箱は、発泡樹脂製であり、
    前記内箱は、樹脂段ボール製であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の保冷箱。
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