JP4929336B2 - 包装用容器 - Google Patents

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本発明は、主として食品等を収容する容器本体と、該容器本体の開口部を閉塞する蓋体とがヒンジ部を介して連設されてなる包装用容器に関する。
この種の包装用容器としては、一般に、食品等の内容物を収容する容器本体と、該容器本体の開口部を閉塞する蓋体とを備え、容器本体の一端に設けられたヒンジ部によって該容器本体と蓋体とが一体成形された構成のものが知られている。斯かる構成の包装用容器は、惣菜や加工食品等の内容物を収容した後、ヒンジ部を介して蓋体を折り返し、容器本体の開口部を閉塞することで食品等の内容物を密閉し、店頭で陳列、販売されるといった使用態様で用いられている。
また、この種の包装用容器を閉蓋状態に固定する手段として、従来、輪ゴムが使用されていたが、輪ゴムを使用しなくとも閉蓋状態に保持しうる包装用容器も提案されている。斯かる包装用容器は、例えば下記特許文献1に記載の如く、包装用容器の外周面沿って、容器本体と蓋体とを係合するための係合部を形成したものであり、斯かる構成の包装用容器によれば、蓋体を閉じる際に該係合部を係合させるように閉蓋することで、輪ゴム等を使用せずとも蓋体が閉蓋状態に保持されることとなる。
実登2597923号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の如き包装用容器によれば、内容物を収容して蓋体を閉じた際、図10に示すように、ヒンジ部と対向する側(開閉端側)の係合部のみが係合し、ヒンジ部側の係合部が係合するまできっちりと閉蓋していない、いわゆる不完全な閉蓋状態となる場合があった。すなわち、ヒンジ部と対向する側の係合部が係合しさえすれば、ヒンジ部側の係合部は係合しなくともヒンジ部によって連設されているため、該包装用容器はあたかも閉蓋したような状態となってしまい、使用者も閉蓋したと誤認しやすくなる。食料品店の店頭等においては、使用者も数多くの商品を手際よく陳列する必要があるため、一つ一つの容器について完全な閉蓋状態となっているかどうか、確かめることは煩雑である。しかるに、このような不完全な閉蓋状態のまま該容器が陳列されると、振動によって、あるいは購入しようとした顧客が手に取った際に、不意に蓋体が外れてしまうことがあり、好ましくない。
また、使用者が不完全な閉蓋状態であると気付いた場合には、そのままの状態で陳列することは避けられるが、ヒンジ部側を改めて押えて閉蓋させる必要があり、作業が煩雑になるという問題がある。
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、容器本体と蓋体とがヒンジ部を介して連設され、容器本体と蓋体とを閉蓋状態に保持しうる係合部を備えた包装用容器において、閉蓋時に、不完全な閉蓋状態となることを防止しうる包装用容器を提供することを目的とする。
本発明に係る包装用容器は、内容物を収容するための容器本体と、該容器本体の開口部を塞ぐ蓋体とを備え、該容器本体と該蓋体とがヒンジ部を介して一体成形されてなる包装用容器であって、容器本体および蓋体は、前記開口部に沿って、閉蓋時に互いに重なり合う本体垂下部および蓋体垂下部をそれぞれ有し、該本体垂下部および該蓋体垂下部には、ヒンジ部と対峙する開閉端側コーナー部、およびヒンジ部に沿った直線部に、それぞれ、互いに係合しあう係合部が形成されてなり、開閉端側コーナー部に形成された係合部は、開閉端側コーナー部の周方向終端を起点としてヒンジ部側へ向かって徐々に係合高さが低くなるように構成されていることを特徴とする。
なお、本発明における容器本体および蓋本体の各構成は、閉蓋時における状態を表すものであり、外方とは、容器の内側から容器の外側へ向かって概ね水平に延びる方向をいい、内方とは、容器の外側から容器の内側へ向かって概ね水平に延びる方向をいい、上方および下方とは、容器を水平面上に載置した際の、鉛直方向における上方および下方をいい、周方向とは、容器開口部の周縁に沿った方向をいうものである。また、垂下する、とは、厳密に鉛直方向に垂下する場合に限定されず、傾斜角度を有して下方へ延びる場合をも含む概念である。
上記構成の包装用容器によれば、本体垂下部および蓋体垂下部に形成された係合部が、ヒンジ部に沿った直線部と、ヒンジ部と対峙する開閉端側コーナー部とに形成されているため、容器の両端で蓋体と容器本体とが係合されて閉蓋状態に保持されることとなる。そして、開閉端側コーナー部に形成された係合部は、ヒンジ部側へ向かって開閉端側コーナー部の周方向終端を起点として徐々に係合高さが低くなるように構成されているため、開閉端側コーナー部の終端よりもヒンジ部側においては、閉蓋動作を行う際の該係合部の乗り越え抵抗が小さいものとなり、その結果、閉蓋動作を行った際に不完全な閉蓋状態となることが抑制される。
本発明に係る包装用容器は、好ましくは、前記本体垂下部の上端から容器内方側へ向かって延びる本体フランジ部が延設され、前記ヒンジ部側に位置するコーナー部には、該本体垂下部の上部に、容器外方に向かって低くなる傾斜面が形成されているものとする。
斯かる構成の包装用容器によれば、前記ヒンジ部側のコーナー部において、前記本体垂下部の上部に、容器外方に向かって低くなる傾斜面が形成されているため、閉蓋動作の際には、蓋体垂下部がこの傾斜面によって確実に本体垂下部の外側へと案内され、ヒンジ部が形成された容器一辺側において不完全な閉蓋状態となることを防止できる。
以上のように、本発明によれば、容器本体と蓋体とがヒンジ部を介して連設され、且つ、容器本体と蓋体とを閉蓋状態に保持しうる係合部を備えた包装用容器において、閉蓋動作を行った際に不完全な閉蓋状態となることが防止される。
(a)は本発明に係る一実施形態の包装用容器を展開した状態の平面図であり、(b)は該(a)におけるA−A視断面図である。 (a)は図1の容器本体を蓋体で閉塞した状態の平面図であり、(b)は側面図である。 (a)は本実施形態に係る包装用容器について、容器本体の開閉端側コーナー部を拡大して示した平面図であり、(b)は側面図である。 (a)は本実施形態に係る包装用容器において、開閉端側コーナー部に形成した係合部を示した平面図であり、(b)及び(c)は従来技術における係合部を示した平面図である。 本実施形態に係る包装用容器のヒンジ部と対峙する辺における垂直断面図(図2(a)におけるB−B視断面図)である。 本実施形態に係る包装用容器の開閉端側コーナー部における断面図(図2(a)におけるC−C視断面図)である。 (a)は本実施形態に係る包装用容器の容器本体のヒンジ側コーナー部を拡大して示した平面図であり、(b)は側面図である。 本実施形態に係る包装用容器のヒンジ部側直線部に形成された係合部を通る断面図である。 本実施形態に係る包装用容器について、容器本体のヒンジ側コーナー部を拡大して示した斜視図。 従来の包装用容器において、不完全に閉蓋された状態を示した側面図。
図1及び図2に示すように、本実施形態の包装用容器1は、平面視略矩形状に構成されており、内容物を載置する容器本体10と、該容器本体10の開口部を閉塞する蓋体20とがヒンジ部30を介して一体的に成形されたものである。該包装用容器1は、図1に示すような展開した状態で複数の容器が積層され、惣菜店やスーパー等の小売店へと運ばれ、そこで食品等の内容物を容器本体10に収容した後、図2に示すように蓋体20で閉塞する、といった手順で流通し、使用されるものである。収容される内容物としては、特に限定されるものではないが、例えば、前記小売店にて調理された温かい食品等が挙げられる。
前記容器本体10は、図1(a)及び(b)に示すように、上記のような内容物を載置する底部11と、該底部11の周囲から斜め上方へ向かって傾斜しながら起立した本体周壁部12と、該本体周壁部12の上端から外方へ向かって延びた本体フランジ部13と、該本体フランジ部13の周囲から垂下した本体垂下部14と、該本体垂下部14の下端から外方へと水平に張り出した本体鍔部15とを備えている。
該本体フランジ部13は、具体的には、図1(b)に示すように、外側部分に、内方へ向かって低くなるように傾斜した本体フランジ部傾斜面13bと、該本体フランジ部傾斜面13bの内側部分に、該本体フランジ部傾斜面13bの内方周縁よりも隆起した本体フランジ部内周突起13aとを備えている。
また、前記本体フランジ部内周突起13aの内側面は、本体周壁部12の上部傾斜面がそのまま延長されて構成されており、本体フランジ部内周突起13aの内側面と本体周壁部12とは、該包装用容器の一辺において、境目のない一つの傾斜面を形成している。
さらに、図1(a)に示すように、本実施形態に係る包装用容器1では、該本体フランジ部内周突起13aは、複数の切欠き部13c、13c・・・によって周方向の複数箇所で分断されたものとなっている。言い換えると、該切欠き部13cは、容器開口部に沿って周方向に形成された本体フランジ部内周突起13aの一部が部分的に欠落し、本体フランジ部傾斜面13bが延長されて本体周壁部12と直接連続するように形成された部分である。本実施形態に係る包装用容器1では、該切欠き部13cは、容器の一辺あたり3乃至4箇所形成されている。
さらに、該容器本体10の四隅には、矩形を構成する4つのコーナー部が形成されており、具体的には、図1(a)に示すように、ヒンジ部30が設けられた一辺の両端に位置するヒンジ側コーナー部10b、10bと、該ヒンジ部と対峙する他辺の両端に位置する開閉端側コーナー部10a、10aとが形成されている。
一方、蓋体20は、図1(a)及び(b)に示したように、前記底部11に対向する天板部21と、該天板部21の周囲から外方へ向かって下向きに傾斜した蓋周壁部22とを備えている。また、該蓋体20の周縁には、閉蓋時において前記本体フランジ部13と対向する蓋フランジ部23と、該蓋フランジ部23の周囲から下方へ向かって形成された蓋体垂下部24と、該蓋体垂下部24の下端から外方へ張り出した蓋鍔部25とが備えられている。また、該蓋体20には、閉蓋状態において蓋フランジ部23の内周に沿って下方に突出する蓋フランジ部内周突起26が備えられている。
なお、上方や下方といった方向は、上述したように、閉蓋状態における方向をいうものである。
そして、閉蓋状態において互いに重なり合う本体垂下部14および蓋体垂下部24には、互いに係合する本体側係合部40および蓋体側係合部50がそれぞれ形成されている。
具体的には、容器本体10には、図3(a)及び(b)に示すように、ヒンジ部30と対向するように位置する2箇所の開閉端側コーナー部10a、10aに、本体側第一係合部40、40がそれぞれ形成されている。該本体側第一係合部40は、円弧状に湾曲した該開閉端側コーナー部に沿って周方向に円弧状に湾曲して延びるように形成されている。また、該本体側第一係合部40は、本体垂下部14の上部41が外方へと膨出し、下部42が内方へと窪んだ形状となっている。言い換えると、本実施形態における本体側第一係合部40は、円弧状に湾曲した開閉端側コーナー部10aに沿うようにして円弧状に張り出した隆起部41を有するとともに、該開閉端側コーナー部10bに沿うようにして円弧状に窪んだ溝部42を有する構成となっている。
さらに、該本体側第一係合部40の先端40aは、開閉端側コーナー部10aの周方向終端を起点として、前記ヒンジ側コーナー部10bへ向かって徐々に係合高さが低くなるように構成されている。本実施形態においては、この係合高さは、前記隆起部41と溝部42との段差により構成されるものである。従って、図3(a)および(b)に示すように、本実施形態の容器本体10では、本体側第一係合部40の先端40aは、開閉端側コーナー部10aの周方向終端を起点として前記ヒンジ側コーナー部10bへ向かって徐々に前記隆起部41と溝部42との段差が小さくなるように構成されている。
ここで、本発明における「コーナー部」とは、図4に示すように、容器の四隅において角を成すように(一般的には、円弧状に)本体垂下部および蓋体垂下部が湾曲した部分をいうものである。また、ヒンジ部が設けられた側にあるコーナー部を「ヒンジ側コーナー部」と称し、ヒンジ部と対峙する側に設けられたコーナー部を「開閉端側コーナー部」と称する。さらに、本発明において、コーナー部の終端とは、開閉端側コーナー部とヒンジ側コーナー部とを結ぶ辺と、開閉端側コーナー部との境目をいうものである。
一方、蓋体垂下部24にも、本体垂下部14に形成された本体側第一係合部40と係合しうる蓋体側第一係合部50が形成されている。具体的には、図2(b)に示すように、蓋体垂下部24には、開閉端側コーナー部に沿うようにして周方向に延びるように形成された蓋体側第一係合部50が形成されている。本実施形態では、該蓋体側第一係合部50は、外方へ向かって膨出した隆起部51、および内方へ向かって窪んだ溝部52から構成されている。該蓋体側第一係合部50も、前記本体側第一係合部40と対応するように、開閉端側コーナー部の周方向終端を起点としてヒンジ側コーナー部へ向かって係合高さが低くなるように構成されている。
本実施形態に係る包装用容器1の閉蓋時には、図5に示すように、容器本体10の本体垂下部14と蓋体20の蓋体垂下部24とが互いに重なり合い、且つ、本体鍔部15と蓋鍔部25とが当接し合う。これに対し、本体フランジ部13と蓋フランジ部23とは当接することなく、対峙した状態となる。なお、重なり合うとは、両者が当接し合う場合のみならず、両者の間に隙間が形成されるように近接し合う状態をも含むものである。
また、開閉端側コーナー部においては、図6に示すように、本体側第一係合部40と、蓋体側第一係合部50とが、互いに係合し合うことで閉蓋状態を保持しうる構成となっている。本実施形態では、蓋体側第一係合部50の溝部52が、本体側第一係合部40の隆起部41を乗り越えて溝部42内に嵌ることで、本体側第一係合部40と蓋体側第一係合部50とが係合するように構成されている。
一方、ヒンジ部30が設けられた一辺、即ち、ヒンジ部側の直線部にも、本体垂下部14と蓋体垂下部24とに係合部が形成されている。具体的には、図7および図8に示すように、前記ヒンジ側コーナー部10bに近接した、直線部の両端2箇所に、それぞれ、本体側第二係合部45と蓋体側第二係合部55とが形成されている。本実施形態では、これら本体側第二係合部45および蓋体側第二係合部55は、前記本体側第一係合部40と蓋体側第一係合部50と同様に、隆起部と溝部とが係合しあう構成となっている。
さらに、本実施形態では、図7(a)および(b)、並びに図9に示すように、容器本体10の前記ヒンジ側コーナー部10bにおいて、本体垂下部14の上部に、容器外方へ向かって低くなる傾斜面19が形成されている。具体的には、該傾斜面19は、ヒンジ側コーナー部10bの円弧に沿うようにして円弧状に湾曲して形成されており、本体フランジ部傾斜面13bと本体垂下部14とによって構成される角を、面取りしたような形状に形成されている。
斯かる構成の包装用容器1によれば、開閉端側コーナー部10aに形成された本体側第一係合部40(隆起部41)および蓋体側第一係合部50(溝部52)の先端が、開閉端側コーナー部10aの周方向終端を起点として、ヒンジ側コーナー部10bに向かって係合高さが徐々に低くなるように構成されているため、閉蓋動作を行う際の該容器を上下から押える力が、本体側第一係合部40(隆起部41)及び蓋体側第一係合部50(溝部52)の全体に伝わり易いものとなる。言い換えると、図4(b)に示した従来技術のように、隆起部141と窪み部142とからなる本体側係合部140、およびこれと係合する蓋体側係合部(図示せず)が、容器全周に形成されている場合や、図4(c)に示した従来技術のように、隆起部141と窪み部142とからなる本体側係合部140、およびこれと係合する蓋体側係合部(図示せず)が、開閉端側コーナー部からヒンジ側コーナー部へ向かって長く延びるように形成されている場合には、閉蓋動作を行う際の該容器を上下から押える力が、これら係合部の全体にまで伝わり難いものとなっており、ヒンジと対峙する開閉端側コーナー部を押えるだけでは、不完全な閉蓋状態となりやすいものとなっていた。
これに対し、本実施形態に係る包装用容器1では、この係合部が、開閉端側コーナー部10aに局所的に形成され、ヒンジ側コーナー部10bには、敢えて係合部が形成しない構成としているため、該容器を上下から押える力が該係合部全体に亘って伝わり易くなるとともに、ヒンジ部側では不完全な閉蓋状態となることが防止されることとなる。
そして、ヒンジ部側では、ヒンジ側コーナー部10bに近接した、直線部の両端2箇所に、それぞれ、本体側第二係合部45と蓋体側第二係合部55とが形成されているため、ヒンジ部側においても、容器本体は蓋体によってきっちりと閉じられた状態となる。
また、本実施形態に係る包装用容器1は、容器本体10の前記ヒンジ側コーナー部10bにおいて、本体垂下部14の上部に、容器外方へ向かって低くなる傾斜面19が形成されているため、蓋体20が容器本体10に対して左右にずれるように閉蓋動作が行われたとしても、該傾斜面19が蓋体20の蓋鍔部25を本体垂下部14の外側へと案内し、蓋鍔部25と本体フランジ部傾斜面13bとが噛み合うことを防止し、速やかに完全な閉蓋状態となるよう導くことができる。よって、該傾斜面19を備えたことにより、不完全な閉蓋状態となることがより効果的に防止されることとなる。
また、本実施形態に係る包装用容器1は、図5および図6に示したように、蓋フランジ部23が、内方に向かって低くなるように傾斜した形状となっている。斯かる構成であれば、万一、該蓋フランジ部23に水滴が付着した場合であっても、その傾斜によって水滴が内側へ流れやすくなり、言い換えると、外側へ漏れ出す可能性を低減することができる。
また、図5および図6に示したように、閉蓋時には、蓋体垂下部24が本体垂下部14の外側から当接し、蓋体20が容器本体10を外嵌した状態となり、蓋鍔部25は、本体鍔部15と当接した状態となり、本体フランジ部13と蓋フランジ部23とは、ほぼ全域に亘って水による毛細管現象が生じない程度に上下に離間した状態となっている。より具体的には、本体フランジ部13と蓋フランジ部23との隙間は、例えば、本体フランジ部から垂直方向に1mm〜5mmの隙間を有するように構成され、好ましくは、2mm〜4mmの隙間を有するように構成されている。
斯かる構成の包装用容器によれば、通常は、少なくとも一部は互いに当接させるように構成され、容器の密閉状態を作り出す機能を発揮させるフランジ面を、敢えて、その全域が当接しないように構成することにより、該フランジ面を介して水滴が容器外部へ漏れ出すことを効果的に防止することができる。
また、本実施形態においては、前記本体フランジ部13と前記蓋フランジ部23との隙間は、外方へ向かって拡大するように構成されている。言い換えると、前記本体フランジ部傾斜面13bよりも、前記蓋フランジ部23の傾斜角度が大きくなるように構成されている。より具体的には、前記本体フランジ部傾斜面13bは0°より大きく50°以下、好ましくは5〜40°、前記蓋フランジ部23の傾斜角度は0°より大きく60°以下、好ましくは5〜45°、両者の差は2〜30°、好ましくは5〜10°となるように構成されている。
つまり、本実施形態においては、前記本体フランジ部13と前記蓋フランジ部23との隙間が外方へ向かって拡大するように構成されたことで、上述の如き傾斜面13bによる漏れ防止作用と、上述の如き傾斜した蓋フランジ部23による漏れ防止作用に加え、水の表面張力によって間隔の狭い内方に留めようとする作用により、さらなる漏れ防止が図られている。
さらに、本実施形態では、前記蓋フランジ部内周突起26の下端が、本体周壁部12に当接するように構成されている。斯かる構成により、蓋天板21や蓋周壁部22から流下した水滴が、本体周壁部12へと伝わりやすくなり、フランジ部の隙間へ侵入することが防止される。また、蓋フランジ部内周突起26の下端が、本体周壁部12に当接していれば、水溜め部17等に溜まった水滴が、容器の傾き等によってフランジ部へ侵入することを防止する。
また、本実施形態においては、容器本体10の底部11には、該底部11から隆起した長状の隆起部16が、複数本平行に形成されている。該隆起部16は、収容する内容物を容器本体10の底部11から浮かせて載置しうるものであり、該隆起部16を備えることにより内容物が結露水によって濡れることを防止することができる。さらに、本実施形態においては、底部11の外側部分、即ち、本体周壁部12と隣接する位置に、底部11よりも下方へ窪んだ水溜め部17が複数形成されている。斯かる水溜め部17を備えることにより、蓋体から多量の水滴が落下し且つ該包装用容器が傾いたような場合においても、内容物が該水滴で濡れることを防止することができる。
該蓋フランジ部内周突起26を設けることにより、後述するように、蓋天板21や蓋周壁部22において結露した水滴を、蓋フランジ部23と本体フランジ部13との隙間に導くことなく、速やかに本体周壁部12等を介して水溜め部17等へと誘導することができる。
また、該蓋フランジ部内周突起26の下端は、図5および図6に示す如く、水平面を有しない形状とすることが好ましく、周方向と垂直な断面において、尖った形状とすることがより好ましい。具体的には、該蓋フランジ部内周突起26の下端は、周方向と垂直な断面において、水平長さが1.5mm以下、あるいは、曲率半径が3mm以下となるような形状とすることが好ましい。
斯かる形状とすることにより、蓋天板21や蓋周壁部22において結露した水滴が流下してきた際、この蓋フランジ部内周突起26の下端において水滴が大きく成長することを防止できる。つまり、この蓋フランジ部内周突起26の下端において水滴が大きく成長すると、フランジの隙間に付着して外部へ漏れ出す危険性が高くなるが、上記のように形成することにより、小さい水滴であっても落下しやすくし、水滴の成長を防止して外部への漏れをより確実に防止することができる。
このように、本実施形態に係る包装用容器1は、容器内の蓋等で結露して発生した水滴が、容器本体と蓋体との隙間から外部へ漏れ出すことを防止する構成のものであるが、斯かる構成の包装用容器1では、内方へ向かって低くなるよう傾斜した本体フランジ部傾斜面13bが備えられているため、閉蓋動作時に、蓋鍔部25が誤って本体フランジ部傾斜面13bの上に乗ってしまうと、その傾斜があるが故に、正常な閉蓋状態へと戻り難く、不完全な閉蓋状態となる可能性が比較的高いものである。従って、斯かる構成の包装用容器1の構成として、上述の如き開閉端側コーナー部とヒンジ側直線部に係合部を配置した構成、開閉端側コーナー部における係合部の構成、およびヒンジ側コーナー部における傾斜面の構成を採用したことにより、不完全な閉蓋状態となる問題を効果的に解消することができる。
なお、特に言及していないが、本実施形態における容器本体10および蓋体20は、例えば樹脂製シートを熱成型法によって成形され得るものであり、上述の各部の境界部分は連続しており、また、必要に応じた曲率半径で湾曲した(丸みを持たせた)態様で形成されている。
本発明に係る包装用容器は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、容器本体10には隆起部41と溝部42とからなる本体側第一係合部40や本体側第二係合部45を備え、蓋体20には、隆起部51と溝部52とならなる蓋体側第一係合部50や蓋体側第二係合部55を備えた場合について説明したが、これら係合部の形状は本実施態様に限定されるものではなく、容器本体と蓋体とを係止して閉蓋状態に保持しうるものであれば、任意の形状を採用し得る。
また、上記実施形態では、閉蓋時に、本体フランジ部と蓋フランジ部とが当接しない、いわゆる液漏れ防止タイプの包装用容器について説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、本体フランジ部と蓋フランジ部とが当接するような一般的な蓋付き包装用容器に対しても適用することができる。
また、蓋体の端部(例えば、前記蓋鍔部の外周部)には、図示しないが、熱成形による細かな凹凸加工やエンボス加工を施すことにより、側面視にて波形(正弦波、三角波、台形波等)の外縁線、即ち、直線ではない外縁線を備えるようにしてもよい。これにより、蓋体の外周縁のエッジの鋭利さが解消されるため、蓋体を開閉する際の指先を保護することができ、また、包装フィルム(図示しない)を使用してラッピングする際に包装フィルムが裂断するのを防止することができる。さらに、蓋体の外周縁の強度が増し、蓋体が裂断するのを防止する効果もある。なお、上記した外周縁のエッジの鋭利さを解消するための種々の施策は、容器本体の外周縁部(即ち、本体鍔部の外周部)に施してもよい。
1…包装用容器、10…容器本体、11…底部、12…本体周壁部、13…本体フランジ部、13a…本体フランジ部内周突起、13b…本体フランジ部傾斜面、13c…切欠き部、14…本体垂下部、15…本体鍔部、16…隆起部、17…水溜め部、19…傾斜面、20…蓋体、21…蓋天板、22…蓋周壁部、23…蓋フランジ部、24…蓋体垂下部、25…蓋鍔部、26・・・蓋フランジ部内周突起、30…ヒンジ部、40…本体側係合部、41…隆起部、42…溝部、50…蓋体側係合部、51…隆起部、52…溝部

Claims (2)

  1. 内容物を収容するための容器本体と、該容器本体の開口部を塞ぐ蓋体とを備え、該容器本体と該蓋体とがヒンジ部を介して一体成形されてなる包装用容器であって、
    容器本体および蓋体は、前記開口部に沿って、閉蓋時に互いに重なり合う本体垂下部および蓋体垂下部をそれぞれ有し、
    本体垂下部および蓋体垂下部には、ヒンジ部と対峙する開閉端側コーナー部、およびヒンジ部に沿った直線部に、それぞれ、互いに係合しあう係合部が形成されてなり、
    開閉端側コーナー部に形成された係合部は、開閉端側コーナー部の周方向終端を起点としてヒンジ部側へ向かって徐々に係合高さが低くなるように構成されていることを特徴とする包装用容器。
  2. 前記本体垂下部の上端から容器内方側へ向かって延びる本体フランジ部が延設され、前記ヒンジ部側に位置するコーナー部には、本体垂下部の上部に、容器外方へ向かって低くなる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の包装用容器。
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