JP2007186230A - 包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体の開口に蓋を着脱自在に嵌合可能であり、閉蓋時に、容器嵌合部内面の容器嵌合面に蓋嵌合部外面の蓋嵌合面が互いに当接する包装用容器であって、容器嵌合面と蓋嵌合面のいずれか一方もしくは両方に、当接する相手側の嵌合面に向けて膨出する、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、閉蓋時に、曲面膨出部と相手方の嵌合面とが当接して弾性変形による面接触をすることを特徴とする包装用容器。
【選択図】図3
Description
そして従来、前述した問題を解決するべく、例えば、特許文献1〜6に開示された技術が提案されている。
特許文献1には、内嵌合面とフランジ面の上下2箇所の凹凸嵌り込みで漏れ防止を図る構造が開示されている。
特許文献2には発泡体容器本体の環状窪みに蓋の環状張出部を弾力嵌合させる構造が開示されている。
特許文献1,2に記載されているように、蓋と容器本体の嵌合部に同じ形状の凹凸を形成し、嵌合部の漏れ防止を図る構造は、凹凸が同じ形状なので、少々寸法が狂うと隙間を生じたり、蓋と容器本体の嵌合部同士の当接が強くなりすぎたりし、前述した問題を解決できない。
しかし、特許文献3〜5記載の技術は、断面略半球状の凸条の突端を相手側の嵌合面に当接させて、線接触で密閉する構造なので、嵌合部に部分的な寸法のバラツキや凹凸があると接触が途切れ、密閉性が無くなることがある。
なお、特許文献3〜5には、半球状の凸条が嵌合時に弾性変形することは記載されていない。
しかし、この特許文献6記載の構造は、口部に大きな面積を要するため、容器が大きくなり過ぎる上に、高価格となる問題がある。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、閉蓋時に、曲面膨出部と相手方の嵌合面とが当接して弾性変形による面接触をする構成としたので、蓋と容器本体の寸法に多少の誤差を生じたとしても、十分な嵌合強度が得られ、隙間が生じ難くなり、優れた密閉性を得ることができる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設するので、小さい凸条等を設ける場合に比べて成形用金型の設計が容易となり、生産性が蓋の開閉適性で不合格になる率が減少し、容器の生産性を向上させることができる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、曲面膨出部の弾性変形によって容器嵌合面と蓋嵌合面とを面接触させる構造なので、蓋の開閉時に引っかかりがなくスムーズに行える。
図1〜3は、本発明の包装用容器の第1実施形態を示す図である。図1は容器本体を示し、(a)は容器本体11の平面図、(b)は正面図、(c)は要部(嵌合部)の拡大断面図である。図2は蓋12を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は要部(嵌合部)の拡大断面図である。図3は、閉蓋状態の包装用容器10の要部(嵌合部)拡大断面図である。
また、幅Mの上限は特に限定されないが、15mm以下が好ましい。これ以上だと蓋嵌合部17及び相手方の容器嵌合部15が大きくなりすぎて、通常の大きさの包装用容器には不向きである。
この膨出高さLが低すぎると、本発明の効果が得られなくなる。
一方、この膨出高さLが大きすぎると、蓋12と容器本体11を嵌合させた時に弾性変形の限界を超えてしまい、厚さの薄い方(通常は蓋12側)に皺を生じる。膨出高さLがさらに大きくなると、蓋12と容器本体11を嵌合できなくなる。
この曲率半径が小さいと、押圧された時に曲面膨出部が変形(扁平化)し難くなり、また相手方の容器嵌合面19が曲面膨出部20に追従して弾性変形し難いことから、接触面積が小さくなって、線接触に近くなり、その結果、嵌合部に隙間を生じる可能性が大きくなる。また曲率半径が小さいと、成形時に製品を脱型し難くなる。
本内嵌合構造では、曲面膨出部20と相手方の容器嵌合面19が当接した時の弾性変形は、いずれの面でも起こり、嵌合面の厚さや硬さにもよるが、曲面膨出部20にフィットするように変形させてもよい。
本内嵌合構造では、蓋12を容器本体11に押し込んで嵌合させる時に、曲面膨出部20が緩やかな形状で、しかも弾性変形しやすいので、曲面膨出部20を設けていない容器嵌合部15が曲面膨出部20を乗り越え易い。
本内嵌合構造では、蓋12を押し込んだ後は、相手方の嵌合部の先端側が曲面膨出部20を乗り越えた先に位置するので、蓋12をアンダーカット効果と弾性押圧効果でしっかり固定する。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部20を周設し、閉蓋時に、曲面膨出部20と容器嵌合面19とが当接して弾性変形による面接触をする構成としたので、蓋12と容器本体11の寸法に多少の誤差を生じたとしても、十分な嵌合強度が得られ、隙間が生じ難くなり、優れた密閉性を得ることができる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部20を周設するので、小さい凸条等を設ける場合に比べて成形用金型の設計が容易となり、生産性が蓋12の開閉適性で不合格になる率が減少し、容器の生産性を向上させることができる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部20を周設し、曲面膨出部20の弾性変形によって容器嵌合面19と蓋嵌合面21とを面接触させる構造なので、蓋12の開閉時に引っかかりがなくスムーズに行える。
本実施形態の包装用容器10についても、前述した第1実施形態の包装用容器10とほぼ同様の効果を得ることができる。
本実施形態の包装用容器10についても、前述した第1実施形態の包装用容器10と同様の効果を得ることができ、さらに、前記内・外嵌合構造を有していることから、容器本体11と蓋12との嵌合状態をより安定化させることができる。
本実施形態の包装用容器10についても、前述した第1実施形態の包装用容器10と同様の効果を得ることができ、さらに、前記嵌合構造を有していることから、容器本体11と蓋12との嵌合状態をより安定化させることができる。
本実施形態の包装用容器10についても、前述した第1実施形態の包装用容器10と同様の効果を得ることができる。
Claims (9)
- 熱可塑性樹脂シートの成形体からなり、開口部を外側に向け屈曲させて形成された段部と、該段部の先端側を上側に向けて立ち上げて形成された容器嵌合部と、該容器嵌合部の先端側を外側に向けて折り曲げて形成されたフランジ部とを有する容器本体と、
熱可塑性シートの成形体からなり、周縁部に設けられた蓋嵌合部と、該蓋嵌合部の先端側を外側に向けて折り曲げて形成された鍔部とを有する蓋とを有し、
前記容器本体の開口部に前記蓋を着脱自在に嵌合可能であり、閉蓋時、前記容器嵌合部内面の容器嵌合面に前記蓋嵌合部外面の蓋嵌合面が互いに当接する包装用容器であって、
前記容器嵌合面と前記蓋嵌合面のいずれか一方もしくは両方に、当接する相手側の嵌合面に向けて膨出する、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、閉蓋時に、前記曲面膨出部と相手方の嵌合面とが当接して弾性変形による面接触をすることを特徴とする包装用容器。 - 前記蓋嵌合部が、断面略凵字状又は略U字状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
- 前記容器嵌合面と前記蓋嵌合面のいずれか一方に曲面膨出部を周設し、他方に断面が略直線状で容器内側方向に傾斜した面を周設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器。
- 前記曲面膨出部の幅が4mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装用容器。
- 前記曲面膨出部の膨出高さが0.5mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装用容器。
- 前記曲面膨出部の断面形状が円弧状又は正規分布曲線状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包装用容器。
- 前記曲面膨出部の断面形状が円弧状であり、その曲率半径が5mm以上であることを特徴とする請求項6に記載の包装用容器。
- 前記フランジ部を延長して容器内側方向に傾斜垂下させて容器側外嵌合部を設け、前記鍔部を容器内側方向に傾斜垂下させて蓋側外嵌合部を設け、閉蓋時に、前記容器嵌合部と前記蓋嵌合部とが嵌合するとともに、前記容器側外嵌合部と前記蓋側外嵌合部とが嵌合し、前記フランジ部を内側と外側とから挟んで保持する構造を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の包装用容器。
- 前記鍔部の先端に垂下部を延設し、該垂下部の周方向の任意の位置に容器内側に向けて膨出した係止部を設け、フランジ部の先端が前記係止部に係止される構造を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の包装用容器。
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