JP2007186230A - 包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋の開閉が容易で、被せた蓋がトラブル等で外れ難く、優れた密閉性を発揮できかつ保持し易い包装用容器の提供。
【解決手段】容器本体の開口に蓋を着脱自在に嵌合可能であり、閉蓋時に、容器嵌合部内面の容器嵌合面に蓋嵌合部外面の蓋嵌合面が互いに当接する包装用容器であって、容器嵌合面と蓋嵌合面のいずれか一方もしくは両方に、当接する相手側の嵌合面に向けて膨出する、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、閉蓋時に、曲面膨出部と相手方の嵌合面とが当接して弾性変形による面接触をすることを特徴とする包装用容器。
【選択図】図3

Description

本発明は、弁当、惣菜、パスタなどの食品などを収容する容器本体と、この容器本体の開口に着脱自在に取り付けられる蓋とを有する包装用容器に関する。
容器本体開口に設けられた容器嵌合部に、蓋の周縁に設けられた断面略凵字状又は略U字状をなす蓋嵌合部を嵌合して閉蓋する包装用容器の内嵌合構造は、汁漏れ防止や、蓋の開閉し易さを求める場合に使用される。内嵌合構造を持つ包装用容器は、閉蓋状態から蓋の鍔部に設けた摘み部を掴んで引き上げることで蓋を取り外すことができ、開閉し易い。
しかし、前述した内嵌合構造の効果を得るためには、容器成形時に高い寸法精度が要求される。寸法精度が悪くて蓋と容器の嵌合部のクリアランスが過剰にマイナスになると、蓋を容器に嵌合する時に過度の力を要したり、無理に嵌め込んで蓋の嵌合部周辺に皺や折り目を生じるなどの問題があった。また前記クリアランスが大きすぎると、密閉性が悪くなり、汁漏れを起こしたり、蓋が緩くて外れ易くなる。
そして従来、前述した問題を解決するべく、例えば、特許文献1〜6に開示された技術が提案されている。
特開平9−202339号公報 特開平9−216649号公報 特開平10−16994号公報 特開2004−75123号公報 特開平7−132953号公報 特開2002−173160号公報
しかしながら、前記従来技術には、次のような問題があった。
特許文献1には、内嵌合面とフランジ面の上下2箇所の凹凸嵌り込みで漏れ防止を図る構造が開示されている。
特許文献2には発泡体容器本体の環状窪みに蓋の環状張出部を弾力嵌合させる構造が開示されている。
特許文献1,2に記載されているように、蓋と容器本体の嵌合部に同じ形状の凹凸を形成し、嵌合部の漏れ防止を図る構造は、凹凸が同じ形状なので、少々寸法が狂うと隙間を生じたり、蓋と容器本体の嵌合部同士の当接が強くなりすぎたりし、前述した問題を解決できない。
特許文献3〜5には、嵌合面の一方に断面が略半球状の凸条を設け、この凸条を相手方の嵌合面に線接触させる内嵌合構造が開示されている。
しかし、特許文献3〜5記載の技術は、断面略半球状の凸条の突端を相手側の嵌合面に当接させて、線接触で密閉する構造なので、嵌合部に部分的な寸法のバラツキや凹凸があると接触が途切れ、密閉性が無くなることがある。
なお、特許文献3〜5には、半球状の凸条が嵌合時に弾性変形することは記載されていない。
特許文献6には、内嵌合と外嵌合とを組み合わせ、容器口部を弾力的に挟み込んで密閉する構造が開示されている。
しかし、この特許文献6記載の構造は、口部に大きな面積を要するため、容器が大きくなり過ぎる上に、高価格となる問題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、蓋の開閉が容易で、被せた蓋がトラブル等で外れ難く、優れた密閉性を発揮できかつ保持し易い包装用容器の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、熱可塑性樹脂シートの成形体からなり、開口部を外側に向け屈曲させて形成された段部と、該段部の先端側を上側に向けて立ち上げて形成された容器嵌合部と、該容器嵌合部の先端側を外側に向けて折り曲げて形成されたフランジ部とを有する容器本体と、熱可塑性シートの成形体からなり、周縁部に設けられた蓋嵌合部と、該蓋嵌合部の先端側を外側に向けて折り曲げて形成された鍔部とを有する蓋とを有し、前記容器本体の開口部に前記蓋を着脱自在に嵌合可能であり、閉蓋時、前記容器嵌合部内面の容器嵌合面に前記蓋嵌合部外面の蓋嵌合面が互いに当接する包装用容器であって、前記容器嵌合面と前記蓋嵌合面のいずれか一方もしくは両方に、当接する相手側の嵌合面に向けて膨出する、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、閉蓋時に、前記曲面膨出部と相手方の嵌合面とが当接して弾性変形による面接触をすることを特徴とする包装用容器を提供する。
本発明の包装用容器において、前記蓋嵌合部が、断面略凵字状又は略U字状をなしていることが好ましい。
本発明の包装用容器において、前記容器嵌合面と前記蓋嵌合面のいずれか一方に曲面膨出部を周設し、他方に断面が略直線状で容器内側方向に傾斜した面を周設した構成とすることが好ましい。
本発明の包装用容器において、前記曲面膨出部の幅は、4mm以上であることが好ましい。前記曲面膨出部の幅は、6mm以上とすることがより好ましく、6mm〜15mmの範囲内とすることがさらに好ましい。
本発明の包装用容器において、前記曲面膨出部の膨出高さは、0.5mm以上であることが好ましい。前記曲面膨出部の膨出高さは、0.7mm以上とすることがより好ましく、0.7mm〜1.5mmの範囲内とすることがさらに好ましい。
本発明の包装用容器において、前記曲面膨出部の断面形状は、円弧状又は正規分布曲線状であることが好ましい。
本発明の包装用容器において、前記曲面膨出部の断面形状は、円弧状であり、その曲率半径が5mm以上であることが好ましい。前記曲面膨出部の曲率半径は、6mm以上であることがより好ましく、7mm以上であることがさらに好ましい。
本発明の包装用容器において、前記フランジ部を延長して容器内側方向に傾斜垂下させて容器側外嵌合部を設け、前記鍔部を容器内側方向に傾斜垂下させて蓋側外嵌合部を設け、閉蓋時に、前記容器嵌合部と前記蓋嵌合部とが嵌合するとともに、前記容器側外嵌合部と前記蓋側外嵌合部とが嵌合し、前記フランジ部を内側と外側とから挟んで保持する構造を付与してもよい。
本発明の包装用容器において、前記鍔部の先端に垂下部を延設し、該垂下部の周方向の任意の位置に容器内側に向けて膨出した係止部を設け、フランジ部の先端が前記係止部に係止される構造を付与しても良い。
本発明の包装用容器は、容器嵌合面と蓋嵌合面のいずれか一方もしくは両方に、当接する相手側の嵌合面に向けて膨出する、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、閉蓋時に、曲面膨出部と相手方の嵌合面とが当接して弾性変形による面接触をする構成としたので、蓋と容器本体の寸法に多少の誤差を生じたとしても、閉蓋時に曲面膨出部が容易に弾性変形することによってこの誤差を補償できるので、良好な開閉性が得られる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、閉蓋時に、曲面膨出部と相手方の嵌合面とが当接して弾性変形による面接触をする構成としたので、蓋と容器本体の寸法に多少の誤差を生じたとしても、十分な嵌合強度が得られ、隙間が生じ難くなり、優れた密閉性を得ることができる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設するので、小さい凸条等を設ける場合に比べて成形用金型の設計が容易となり、生産性が蓋の開閉適性で不合格になる率が減少し、容器の生産性を向上させることができる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、曲面膨出部の弾性変形によって容器嵌合面と蓋嵌合面とを面接触させる構造なので、蓋の開閉時に引っかかりがなくスムーズに行える。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1〜3は、本発明の包装用容器の第1実施形態を示す図である。図1は容器本体を示し、(a)は容器本体11の平面図、(b)は正面図、(c)は要部(嵌合部)の拡大断面図である。図2は蓋12を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は要部(嵌合部)の拡大断面図である。図3は、閉蓋状態の包装用容器10の要部(嵌合部)拡大断面図である。
本実施形態の包装用容器10は、熱可塑性樹脂シートの成形体からなり、開口部13を外側に向け屈曲させて形成された段部14と、段部14の先端側を上側に向けて立ち上げて形成された容器嵌合部15と、容器嵌合部15の先端側を外側に向けて折り曲げて形成されたフランジ部16とを有する容器本体11と、熱可塑性シートの成形体からなり、周縁部に設けられた断面略凵字状又は略U字状をなす蓋嵌合部17と、蓋嵌合部17の先端側を外側に向けて折り曲げて形成された鍔部18とを有する蓋12とを有し、容器本体11の開口部13に蓋12を着脱自在に嵌合可能であり、閉蓋時、容器嵌合部15内面の容器嵌合面19に蓋嵌合部17外面の蓋嵌合面21が互いに当接し、蓋嵌合面21に、容器嵌合面19に当接するように外側に向けて膨出する、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部20を周設し、閉蓋時、曲面膨出部20が容器嵌合面19に当接して弾性変形による面接触をする構成になっている。
なお、本実施形態では、平面視楕円形の皿型の容器本体11と、その開口部13に内嵌合される蓋12とからなる包装用容器10を例示しているが、本発明の包装用容器において容器本体11及び蓋12の形状はこれに限定されず、平面視形状が円形や楕円形、矩形や多角形、丸みを帯びた矩形や多角形など種々の形状とすることができ、さらに容器本体11の深さ、仕切りの有無、色や印刷デザインなどについても特に限定されない。また、容器本体11の適所に持ち運びが容易な凹凸や穴からなる保持部を設けたり、蓋12の適所に、鍔部18の一部を外側に向けて延出した摘み部23等を設けることができる。
容器本体11の材質に関しても、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、或いはこれらの樹脂にタルク等の充填剤を含有させた厚さ0.2〜0.7mm程度の非発泡の熱可塑性樹脂シート、又はポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等を発泡倍数1.5倍以上に発泡させた厚さ0.3mm以上の熱可塑性樹脂発泡シートなどが挙げられる。さらに、本発明では、曲面膨出部20の弾性変形によって嵌合部そのものに柔軟性を持たせることができるので、比較的硬い樹脂、例えば、ポリスチレン(PS)系樹脂、ポリ乳酸(PLA)系樹脂、メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS)などを容器材料に用いることができる。
また蓋12の材質に関しても、特に限定されず、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アモルファスポリエステル系樹脂などの熱可塑性樹脂シートが挙げられ、透明性を有するものが好ましい。
また容器本体11及び蓋12の成形方法も特に限定されず、従来より合成樹脂製容器の成形分野で公知の成形方法を採用することができ、例えば、真空成形法、圧空成形法、真空・圧空成形法、熱盤成形法などが挙げられる。
本実施形態の包装用容器10において、容器本体11の嵌合部は、開口部13を外側に向け屈曲させて形成された段部14と、該段部14の先端側を上側に向けて立ち上げて形成された容器嵌合部15とからなっている。さらに容器嵌合部15の先端側は、外側に向け延出したフランジ部16になっている。容器嵌合部15は、図1(c)に示すように、上方に向けて漸次縮径するようなストレートな傾斜面22となっている。通常の内嵌合構造の容器では、アンダーカットの傾斜を容器本体側と蓋側ともに同じ角度、例えば1〜10度程度で設けるのが一般的であり、この傾斜面22の傾斜角度も前記範囲とすることが好ましい。
この容器嵌合部15の頂部には、小さいテーパ面或いは曲面形状を設けることが好ましい。このような小さいテーパ面或いは曲面形状を設けることによって、嵌合時に蓋12を容器嵌合部15内に嵌め込み易くなる。
容器嵌合部15の高さは、5〜20mmの範囲とすることが好ましく、5〜15mmの範囲内とすることがより好ましい。容器嵌合部15の高さが低すぎると、蓋嵌合部17と嵌合できなくなる可能性がある。容器嵌合部15の高さが高すぎると、容器高さが大きくなり、薄型容器に適さなくなるとともにコスト上昇を招くことから好ましくない。
本実施形態の包装用容器10において、蓋12の嵌合部は、周縁部に設けられた断面略凵字状又は略U字状をなす蓋嵌合部17と、その外面に設けられた曲面膨出部20とからなる。蓋嵌合部17の先端は、外側に向けて延出して鍔部18が形成されている。鍔部18の一部は、他部よりも外側に延長されて摘み部23となっている。
本実施形態において、曲面膨出部20は、蓋嵌合面21の周方向に連続して形成されている。蓋嵌合面21は、特に傾斜させる必要はない。この曲面膨出部20は、断面が緩やかな曲線であればよいが、相手方の容器嵌合面19に圧接した時にスムーズに弾性変形を生じて面接触しやすい形状として、断面を円弧状又は正規分布曲線形状が好ましく、円弧状とすることがより好ましい。
図2(c)中の符号Mで示す曲面膨出部20の幅は、少なくとも4mm以上とすることが好ましく、6mm以上とすることがより好ましい。この幅Mが広いほど、膨出高さLが大きく取れるので好ましい。この幅Mが狭いと、必要な膨出高さLを得るために、曲面膨出部20を急角度で設けることになる。その結果、押圧された時に曲面膨出部が変形(扁平化)し難くなり、また相手方の容器嵌合面19が曲面膨出部20に追従して弾性変形し難いことから、接触面積が小さくなって、線接触に近くなり、その結果、嵌合部に隙間を生じる可能性が大きくなる。また曲面膨出部20の幅Mが少ないと、成形時に製品を脱型し難くなる。
また、幅Mの上限は特に限定されないが、15mm以下が好ましい。これ以上だと蓋嵌合部17及び相手方の容器嵌合部15が大きくなりすぎて、通常の大きさの包装用容器には不向きである。
図2(c)中の符号Lで示す曲面膨出部20の膨出高さは、0.5mm以上とすることが好ましく、0.6mm以上とすることがより好ましく、0.7〜1.5mmの範囲とすることがさらに好ましい。
この膨出高さLが低すぎると、本発明の効果が得られなくなる。
一方、この膨出高さLが大きすぎると、蓋12と容器本体11を嵌合させた時に弾性変形の限界を超えてしまい、厚さの薄い方(通常は蓋12側)に皺を生じる。膨出高さLがさらに大きくなると、蓋12と容器本体11を嵌合できなくなる。
また、曲面膨出部20の曲率半径は、蓋12のシート厚さや硬さにもよるが、5mm以上とすることが好ましく、6mm以上であることがより好ましく、7mm以上であることがさらに好ましい。
この曲率半径が小さいと、押圧された時に曲面膨出部が変形(扁平化)し難くなり、また相手方の容器嵌合面19が曲面膨出部20に追従して弾性変形し難いことから、接触面積が小さくなって、線接触に近くなり、その結果、嵌合部に隙間を生じる可能性が大きくなる。また曲率半径が小さいと、成形時に製品を脱型し難くなる。
本実施形態の包装用容器10は、容器本体11の開口部13に蓋12を乗せ、容器嵌合部15に蓋嵌合部17を嵌め込み、蓋12を容器本体11側に押圧することにより、蓋12が内嵌合され、閉蓋することができる。また閉蓋状態から、蓋12の摘み部23を持って引き上げることにより、蓋嵌合部17が容器嵌合部15から抜け出し、蓋12を容器本体11から取り外すことができる。そして、本実施形態の包装用容器10は、蓋嵌合面21に曲面膨出部20を設けたことによって、蓋12の開閉が容易となり、被せた蓋12がトラブル等で外れ難くなり、優れた密閉性を発揮できるなどの優れた効果を発揮する。
本実施形態の包装用容器10は、蓋嵌合面21に断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部20を設けたことにより、図3に示す閉蓋時において、この曲面膨出部20が容易に弾性変形し、相手方の容器嵌合面19に沿って該嵌合面に面接触するので、容器嵌合部15と蓋嵌合部17間の寸法に多少バラツキがあっても、そのバラツキを吸収して十分な嵌合強度を得ることができる。
前述した曲面膨出部20の作用を、図4を参照して説明する。図4(a)は、容器嵌合部15と蓋嵌合部17間の寸法関係のバラツキによって容器嵌合面19と曲面膨出部20との接触が弱い場合の嵌合状態を示す要部拡大断面図であり、図4(b)は容器嵌合面19と曲面膨出部20との接触が強い場合の嵌合状態を示す要部拡大断面図である。図4(a)に示すように容器側の嵌合径に比べて蓋側の嵌合径が、図3に示す標準より多少小さい場合であっても、接触幅が少なくなるものの、曲面膨出部20の一部が容器嵌合面19と面接触している。一方、図4(b)に示すように容器側の嵌合径に比べて蓋側の嵌合径が、図3に示す標準より多少大きい場合であっても、曲面膨出部20がより大きく弾性変形し、容器嵌合面19と面接触する。従って、この曲面膨出部20は、その膨出高さの範囲内において、容器嵌合部15と蓋嵌合部17間の寸法のバラツキを吸収できる。
曲面膨出部20が弾性変形して容器嵌合面19に面接触する本内嵌合構造では、容器嵌合部15と蓋嵌合部17間に隙間が生じ難くなり、容器の密閉性を確保し易い。
本内嵌合構造では、曲面膨出部20と相手方の容器嵌合面19が当接した時の弾性変形は、いずれの面でも起こり、嵌合面の厚さや硬さにもよるが、曲面膨出部20にフィットするように変形させてもよい。
本内嵌合構造では、蓋12を容器本体11に押し込んで嵌合させる時に、曲面膨出部20が緩やかな形状で、しかも弾性変形しやすいので、曲面膨出部20を設けていない容器嵌合部15が曲面膨出部20を乗り越え易い。
本内嵌合構造では、蓋12を押し込んだ後は、相手方の嵌合部の先端側が曲面膨出部20を乗り越えた先に位置するので、蓋12をアンダーカット効果と弾性押圧効果でしっかり固定する。
本実施形態の包装用容器10は、蓋嵌合面21側に、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部20を周設し、閉蓋時に、曲面膨出部20と容器嵌合面19とが当接して弾性変形による面接触をする構成としたので、蓋12と容器本体11の寸法に多少の誤差を生じたとしても、閉蓋時に曲面膨出部20が容易に弾性変形することによってこの誤差を補償できるので、良好な開閉性が得られる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部20を周設し、閉蓋時に、曲面膨出部20と容器嵌合面19とが当接して弾性変形による面接触をする構成としたので、蓋12と容器本体11の寸法に多少の誤差を生じたとしても、十分な嵌合強度が得られ、隙間が生じ難くなり、優れた密閉性を得ることができる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部20を周設するので、小さい凸条等を設ける場合に比べて成形用金型の設計が容易となり、生産性が蓋12の開閉適性で不合格になる率が減少し、容器の生産性を向上させることができる。
また、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部20を周設し、曲面膨出部20の弾性変形によって容器嵌合面19と蓋嵌合面21とを面接触させる構造なので、蓋12の開閉時に引っかかりがなくスムーズに行える。
図5は、本発明の包装用容器の第2実施形態を示す図である。本実施形態の包装用容器10は、前述した第1実施形態の包装用容器と同様の構成要素を備えているが、容器嵌合面19側に曲面膨出部24を形成し、蓋嵌合面21は平坦な面に形成した点で異なっている。
本実施形態の包装用容器10についても、前述した第1実施形態の包装用容器10とほぼ同様の効果を得ることができる。
図6は、本発明の包装用容器の第3実施形態を示す図である。本実施形態の包装用容器10は、前述した第2実施形態の包装用容器と同様の構成要素を備え、さらに、容器本体11のフランジ部16を延長して容器内側方向に傾斜垂下させて容器側外嵌合部25を設けるとともに、蓋12の鍔部18を容器内側方向に傾斜垂下させて蓋側外嵌合部26を設け、閉蓋時に、容器嵌合部15と蓋嵌合部17とが内嵌合するとともに、容器側外嵌合部25と蓋側外嵌合部26とが外嵌合し、フランジ部16を内側と外側とから挟んで保持する内・外嵌合構造を有していることを特徴としている。
本実施形態の包装用容器10についても、前述した第1実施形態の包装用容器10と同様の効果を得ることができ、さらに、前記内・外嵌合構造を有していることから、容器本体11と蓋12との嵌合状態をより安定化させることができる。
図7は、本発明の包装用容器の第4実施形態を示す図である。本実施形態の包装用容器10は、前述した第2実施形態の包装用容器と同様の構成要素を備え、さらに、鍔部18の先端に垂下部27を延設するとともに、フランジ部の先端にフランジ垂下部29を延設し、垂下部27の周方向の任意の位置に容器内側に向けて膨出した係止部28を設け、フランジ垂下部29の先端が係止部28に係止される嵌合構造を有していることを特徴としている。
本実施形態の包装用容器10についても、前述した第1実施形態の包装用容器10と同様の効果を得ることができ、さらに、前記嵌合構造を有していることから、容器本体11と蓋12との嵌合状態をより安定化させることができる。
図8は、本発明の包装用容器の第5実施形態を示す図である。本実施形態の包装用容器10は、前述した第1実施形態の包装用容器と同様の構成要素を備えているが、蓋嵌合部17の断面形状が略凵字状又は略U字状ではなく、蓋天板部12Aの周縁部を上向きに立ち上げて蓋嵌合部17としている点で前述した第1実施形態の包装用容器と異なっている。この蓋嵌合部17には、第1実施形態の包装用容器と同様に曲面膨出部20が設けられている。本実施形態の包装容器10は、図8に示す閉蓋時、蓋天板部12Aが嵌合部上端より下方に位置する構造になっている。
本実施形態の包装用容器10についても、前述した第1実施形態の包装用容器10と同様の効果を得ることができる。
本発明の包装用容器の第1実施例を示し、(a)は容器本体の平面図、(b)は容器本体の正面図、(c)は容器本体の要部拡大断面図である。 本発明の包装用容器の第1実施例を示し、(a)は蓋の平面図、(b)は蓋の正面図、(c)は蓋の要部拡大断面図である。 本発明の包装用容器の第1実施例を示す閉蓋時の要部拡大断面図である。 本発明の包装容器の作用を説明する図であり、(a)は接触が弱い場合の嵌合部の要部拡大断面図、(b)は接触が強い場合の嵌合部の要部拡大断面図である。 本発明の包装用容器の第2実施例を示す要部拡大断面図である。 本発明の包装用容器の第3実施例を示す要部拡大断面図である。 本発明の包装用容器の第4実施例を示す要部拡大断面図である。 本発明の包装用容器の第5実施例を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
10…包装用容器、11…容器本体、12…蓋、12A…蓋天板部、13…開口部、14…段部、15…容器嵌合部、16…フランジ部、17…蓋嵌合部、18…鍔部、19…容器嵌合面、20,24…曲面膨出部、21…蓋嵌合面、22…傾斜面、23…摘み部、25…容器側外嵌合部、26…蓋側外嵌合部、27…垂下部、28…係止部、29…フランジ垂下部。

Claims (9)

  1. 熱可塑性樹脂シートの成形体からなり、開口部を外側に向け屈曲させて形成された段部と、該段部の先端側を上側に向けて立ち上げて形成された容器嵌合部と、該容器嵌合部の先端側を外側に向けて折り曲げて形成されたフランジ部とを有する容器本体と、
    熱可塑性シートの成形体からなり、周縁部に設けられた蓋嵌合部と、該蓋嵌合部の先端側を外側に向けて折り曲げて形成された鍔部とを有する蓋とを有し、
    前記容器本体の開口部に前記蓋を着脱自在に嵌合可能であり、閉蓋時、前記容器嵌合部内面の容器嵌合面に前記蓋嵌合部外面の蓋嵌合面が互いに当接する包装用容器であって、
    前記容器嵌合面と前記蓋嵌合面のいずれか一方もしくは両方に、当接する相手側の嵌合面に向けて膨出する、断面が緩やかな曲線状の曲面膨出部を周設し、閉蓋時に、前記曲面膨出部と相手方の嵌合面とが当接して弾性変形による面接触をすることを特徴とする包装用容器。
  2. 前記蓋嵌合部が、断面略凵字状又は略U字状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記容器嵌合面と前記蓋嵌合面のいずれか一方に曲面膨出部を周設し、他方に断面が略直線状で容器内側方向に傾斜した面を周設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器。
  4. 前記曲面膨出部の幅が4mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装用容器。
  5. 前記曲面膨出部の膨出高さが0.5mm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装用容器。
  6. 前記曲面膨出部の断面形状が円弧状又は正規分布曲線状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包装用容器。
  7. 前記曲面膨出部の断面形状が円弧状であり、その曲率半径が5mm以上であることを特徴とする請求項6に記載の包装用容器。
  8. 前記フランジ部を延長して容器内側方向に傾斜垂下させて容器側外嵌合部を設け、前記鍔部を容器内側方向に傾斜垂下させて蓋側外嵌合部を設け、閉蓋時に、前記容器嵌合部と前記蓋嵌合部とが嵌合するとともに、前記容器側外嵌合部と前記蓋側外嵌合部とが嵌合し、前記フランジ部を内側と外側とから挟んで保持する構造を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の包装用容器。
  9. 前記鍔部の先端に垂下部を延設し、該垂下部の周方向の任意の位置に容器内側に向けて膨出した係止部を設け、フランジ部の先端が前記係止部に係止される構造を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の包装用容器。
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