JP2943973B2 - 密閉蓋付容器 - Google Patents

密閉蓋付容器

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JP2943973B2
JP2943973B2 JP6244745A JP24474594A JP2943973B2 JP 2943973 B2 JP2943973 B2 JP 2943973B2 JP 6244745 A JP6244745 A JP 6244745A JP 24474594 A JP24474594 A JP 24474594A JP 2943973 B2 JP2943973 B2 JP 2943973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスーパーマケット或いは
商店において、液体或いは食料品等に煮汁等流動物を含
む惣菜等を入れることができる樹脂製又は及び紙質製の
蓋付容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】店頭に並べられている樹脂製又は紙質製
蓋付容器には種々の形状のものが知られているが、その
中で例えば図11のような容器101は、強度を考慮し
て口縁が外方に鉤状断面とされた環状屈曲部101a
に、蓋102の環状折り曲げ部102aで嵌合される。
【0003】この嵌合は図12に示す部分拡大図に示す
ように容器101の環状屈曲部101aの外縁嵌合面1
01bの蓋入口側が開く勝手即ち大径となる角度θ10
1のテーパ面と蓋102の環状折り曲げ部102aの外
縁嵌合面102bのテーパ面とがほぼ同一角度に形成さ
れ、容器101aの縁嵌合面101cは蓋入口側が狭
くなる勝手即ち小径となる角度θ102のテーパ面と蓋
102の縁嵌合面102cのテーパ面とがほぼ同一角
度で形成されていて断面ばち形をなし、通常のテーパ嵌
合と逆方向即ち小径部が大径端を乗り越える嵌合で、蓋
が容器から離脱しにくくつくられている。
【0004】また図13に示す別形態の嵌合部拡大図で
縁嵌合面101c,102cがストレート若しくは
抜き勾配により入口が開き勝手のテーパに形成されてい
て、外縁側の逆方向のテーパ嵌合によって蓋が容器から
離脱しにくくつくられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた前
者の図12の断面ばち形の嵌合面では接触圧が弱く、ま
た両面全周が一様に密着しているとは限らない。また後
者図13の断面形状のものでは蓋102と容器101の
嵌合は環状屈曲部の外縁嵌合面101bと環状折り曲げ
部の外縁嵌合面102bのテーパ面だけで係合されてい
るだけなので、同様に接触圧が弱く、また全周が一様に
密着しているとは限らず、容器内に煮汁等流動物を含む
お惣菜を入れた場合、輸送中又は置きかたによって煮汁
が流出するという問題を有していた。
【0006】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、蓋を被冠させたときの容器との気密性を高め中の流
動物が流出し難く、コスト高とならない手法で且つ安定
した品質の密閉形の蓋付容器を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、樹脂製又は紙質製多角形状容器の口線から
外方に向かう鉤状断面の環状屈曲部に樹脂製又は紙質製
多角形状の蓋の環状折り曲げ部を被冠させる蓋付容器で
あって、前記環状屈曲部と前記環状折り曲げ部のそれぞ
れの外縁嵌合面の下端に係脱自在に係合する係合凹部と
係合凸部を形成し、環状屈曲部の内縁嵌合面を容器の
が狭まり勝手のテーパ面に形成し、このテーパ面の上
端コーナを開き勝手のテーパに面取し、前記テーパ面の
嵌合面に被冠する環状折り曲げ部の内縁嵌合面を前記テ
ーパ面と同一方向で且つ前記テーパ面より角度の大きな
テーパ面で形成してその下端の環状凸角部を下側ほど狭
まり勝手となるような逆テーパに面取し、前記角度の大
きなテーパ面と前記逆テーパの面取とにより嵌合時に環
状線状接触させる環状凸角部に形成し、環状の線状接触
部位において多角形の辺中央部に向けて徐々に押し込み
量が漸増するように縁嵌合面を形成したものである。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】また容器の内縁嵌合面の線状接触部位の多
角形の辺が外向凸円弧で、蓋の内縁嵌合面の線状接触部
位の多角形の辺の外向凸円弧が前記凸円弧より曲率の小
さなものである。
【0012】
【0013】また容器の内縁嵌合面の線状接触部位の多
角形の辺が内向凸円弧で、蓋の内縁嵌合面の線状接触部
位の多角形の辺が直線であるものである。
【0014】また容器の内縁嵌合面の線状接触部位の多
角形の辺が内向凸円弧で、蓋の内縁嵌合面の線状接触部
位の多角形の辺が内向凸円弧で前記内向凸円弧の曲率よ
り大きな曲率であるものである。
【0015】
【0016】
【作用】請求項1は蓋11を容器1に被冠して環状折り
曲げ部12と環状屈曲部2を上下に圧して嵌着させると
蓋側の外縁嵌合面の係合凸部15が容器側の外縁嵌合面
の係合凹部5又は下端と係合し、容器の口縁側嵌合面と
蓋の口縁側嵌合面の環状凸角部とが環状の線接触状態で
嵌合して蓋の離脱が阻止され密封される。この嵌合に際
し容器1のテーパ状面取のコーナ4aと蓋11の逆テー
パ状の面取の傾斜面14dにより嵌合部を容易に滑り込
ませまることができる。そして多角形の角部と角部との
間の中央程押し込み圧力が大きくなり、内からの液圧に
よる容器の開きで接触圧力の減少することが補われ、ま
た製作誤差による線接触圧の弱まりが補われて完全な密
閉性が保たれる。
【0017】
【0018】
【0019】請求項5は容器の多角形の辺の凸円弧の曲
率より、蓋の多角形の辺の凸円弧の曲率を小さくして容
器の壁が押し出されるようにしてあるので、容器の開き
に対しても線接触圧力が補われて低下せず高い密封性が
得られる。
【0020】
【0021】請求項7は容器の多角形の辺の内方への凸
円弧は液の内圧によって押され辺が直線に近くなり蓋の
辺の直線との接触で線接触圧は平均化され高い密封性が
得られる。
【0022】請求項8は容器の多角形の辺の内方へ凸円
弧に対し、蓋の内方への凸円弧は曲率が大であるので、
液の内圧により押し拡げられて容器の凸円弧の曲率が大
きくなってもが蓋の大きな曲率の凸円弧に近くなって線
接触圧は平均化され高い密封性が得られる。
【0023】
【実施例】熱可塑性樹脂シートによる真空又は圧空成
形、熱可塑性樹脂のペレットを用いる射出成形或いはブ
ロー成形(中空成形)、さらには紙質シート,人造紙,
或いは樹脂と紙との混合材のプレス成形で作られた容器
1は図1に示すように樽形の四角形状で型から離形し易
いように胴部は抜き勾配が付けられて口側が開く形の断
頭角錐状につくられている。そして口縁は補強のため外
方に断面鉤状の環状屈曲部(以下屈曲部と呼ぶ)2が形
成されている。
【0024】この屈曲部2の天井部は平で、外縁嵌合面
3は底面に対し垂直な面か又は蓋入口側の径が大きい逆
テーパで、下端には環状に内方を向く係合凹部5が形成
され屈曲部2の内縁嵌合面4は蓋入口側の径が小さい狭
まり勝手となる逆テーパに形成されている。外縁側のテ
ーパ角度θ1 は0°〜10°,縁側のテーパ角度θ2
は1°〜10°の範囲,好ましくは2°〜6°である。
【0025】そして屈曲部の外縁嵌合面3の一部の下端
に直角に側方に突出する舌片7が形成されており、この
舌片7に容器1の舌片を含まない対角線とほぼ平行にホ
ックの雌となる小判形の凹嵌合部6が形成され、この凹
嵌合部6は底が拡がる断面ばち状につくられている。更
に舌片7と対向位置の角部には蓋11が開けやすいよう
に屈曲部外縁嵌合面3の下端直角につまみとなる舌片8
が形成されている。
【0026】容器1に被冠される蓋11は、図2に示す
ように樽形の四角形状で容器1の屈曲部2と係合する鉤
状断面の環状折り曲げ部(以下折り曲げ部と呼ぶ)12
が形成されており、この折り曲げ部12に容器1の屈曲
部の外縁嵌合面3と密に嵌合する外縁嵌合面13と、容
器1の屈曲部縁嵌合面4に被冠係合される縁嵌合面
14が設けられている。
【0027】そして折り曲げ部縁嵌合面14は下側が
大径の逆テーパに形成されており、テーパ角度θ4 はθ
2 より1°以上好ましくは2°〜10°大きい角度とさ
れている。また折り曲げ部縁嵌合面14は図3に示す
下端の環状凸角部14aの外径D1 は容器1の屈曲部
縁嵌合面4の当接部位の内径d1 より僅か、例えば0.
1〜0.5mm好ましくは0.2mm大きい寸法に形成
されている。縁嵌合面がθ2 <θ4 に形成されている
ので被冠したとき縁嵌合面14の環状凸角部14aが
容器の縁嵌合面4のテーパ面に環状の線状接触をす
る。
【0028】最も重要なことは四角形容器1の屈曲部の
縁嵌合面4と蓋11の折り曲げ部の口縁嵌合面14の
環状凸角部14aの当接部位において四角形の辺中央部
に向かって漸増する押し込み量を設けたものであって、
後述する図7〜図10で説明するように環状凸角部を樽
形又は容器の縁嵌合面側を糸巻形にするものである。
【0029】この折り曲げ部外縁嵌合面13は下側が小
径の逆テーパ又は底面に対し垂直な面に形成されてお
り、テーパ角度θ3 はθ1 と同じ角度又は僅かに大とさ
れ、折り曲げ部外縁嵌合面13の下端に容器1の係合凹
部5と係脱自在に係合する内方を向く係合凸部15が設
けられている。係合凹部5と係合凸部15は通常は環状
に形成されるが、必ずしもこれに限定するものではなく
等分位置に形成してもよい。
【0030】さらに蓋11を容器1に被冠したとき舌片
7と対応する位置に小形の舌片17が折り曲げ部外縁嵌
合面13の下端から直角に側方に突出するように形成さ
れていて、凹嵌合部6に対応する位置の略中央に嵌合す
る円形の凸嵌合部16がその下側に形成されている。こ
の凸嵌合部16の断面ばち状の先は底が開く断面ばち状
凹嵌合部6の幅より僅か例えば0.3〜0.5mm大径
に作られている。
【0031】そして舌片17の基部は蓋11の外周に沿
った薄肉部18を形成して容易に折り曲げられるように
なっている。また容器1の舌片8に対応する位置に折り
曲げ部外縁嵌合面13の舌端から側方直角に突出する舌
片10が形成されており、この舌片10と容器1の舌片
8はそれぞれつまみ易いように僅かに位相がずらしてあ
る。本実施例では蓋付容器を四角形状で示したが五角
形,六角形等の多角形及び楕円とすることも自由であ
る。なお本発明では円形は含まない。
【0032】図1,図2に示す容器1と蓋11の鉤状断
面の嵌合部の拡大図(図3)において、外縁嵌合面3,
13は底面に対して垂直な面となしたものである。次い
で図1,図2,図3にもとづき作用を説明する。
【0033】容器1にスーパマーケットなどの準備室
で、例えば一人分の煮汁等流動物を含んだお惣菜がつめ
られて蓋11が容器上に載せられ、ホックとなる舌片7
の凹嵌合部6と舌片7の凸嵌合部16とを上下より圧し
て嵌合させ、蓋11の折り曲げ部12を容器の屈曲部
2にかぶせ上下より圧して嵌合させると、図3に示すよ
うに蓋11の折り曲げ部12と容器1の屈曲部2の外縁
嵌合面の逆テーパによって嵌着され、同時に係合凸部1
5が係合凹部に係合して蓋の離脱が阻止される。
【0034】このとき蓋11の折り曲げ部縁嵌合面1
4の下端の環状凸角部14aの径D1 は容器1の屈曲部
縁嵌合面4の接触部位の内径d1 より大きくつられて
いるため、係合による折り曲げ部の弾力により下端の環
状凸角部14aが容器1の屈曲部縁嵌合面4に圧接さ
れて環状で接触する。そして容器は内の汁の圧力によっ
て中央部が開き勝手となるが、四角形の辺中央部に向か
って漸増する押し込み量によって線接触圧力の減少が防
止されて全周にわたって接触圧力が平均化され高い密封
性が得られる。
【0035】図4に示したものは容器1と蓋11の鉤状
断面の嵌合部の第1の変形例であって、図3に示したも
のにおいて、容器の外縁嵌合面3の下端の内方への係合
凹部5を除去したものであり、蓋11の外縁嵌合面下端
の内方への係合凸部15を容器1の外縁嵌合面3の垂直
面下端に嵌合させるものである。
【0036】図4の形状において成形型の製作の容易化
及び成形時のばらつきによる品質むらの防止に有効な現
実的な形状を示す図5において、特に注目個所について
説明する。容器1の屈曲部2のテーパの縁嵌合面4の
立ち上がりコーナ4bを少し大きな円弧とすることによ
り容器の成形時のばらつきが防止できる。天井2aへの
コーナ4aを開き勝手のテーパとし、垂直な外縁嵌合面
3の下端を外方に彎曲させシートからの切断を容易に
し、後述の係合凸部15の係合がたやすくなる。
【0037】蓋11のテーパの縁嵌合面14の下端の
環状凸角部14aを鋭角とせず下側を逆テーパの傾斜面
14bとして鈍角とすることにより型の製作が容易とな
る。しかし環状線接触の効果に変わりはない。コーナ4
a,14bがテーパであるので蓋11を容器1に嵌合さ
せるときに容易に滑り込ませることができる。蓋の折り
曲げ部12の天井内側コーナ14cを少し大きな円弧と
することにより蓋成形時のばらつきが防止できる。また
蓋の外縁嵌合面13の下端の係合凸部15の端を外方に
彎曲させることによりシートからの切断を容易とするこ
とができる。
【0038】さらに図6に示したものは容器1と蓋11
の嵌合部の第2の変形例であって、図3,図4に示した
ものにおいて外縁嵌合部を除去して鍔状断面となしたも
のである。環状線接触部位の容器1の開口端からの位置
を規定するために必ず屈曲部と折り曲げ部の天井が密着
する必要がある。図3,図4のものでは天井は必ずしも
密着する必要はない。
【0039】次に本発明の特徴とする環状凸角部の線接
触部位の断面端面図を示す図7〜図10及び図3にもと
づいて説明する。図3,図7において樽形四角形の蓋1
1の折り曲げ部12の縁嵌合面14の下端の環状凸角
部14aの対角位置B1 3 ;B2 4 の外径D1 は、
容器1の屈曲部縁嵌合面4の線接触部位の対応対角位
置A1 3 ;A2 4 の内径d1より前述したように僅
か0.1〜0.5mm好ましくは0.2mm大きい寸法
に形成されている。この寸法は各図に共通するものであ
る。
【0040】そして容器1の四角形の各辺A1 2 ,A
2 3 ,A3 4 ,A4 1 はそれぞれ同じ寸法の外向
で凸となる大きな曲率R1 の円弧で形成されており、こ
の円弧R1 は角部の小円弧R0 に接する円弧である。蓋
11の四角形の各辺B1 2,B2 3 ,B3 4 ,B
4 1 も同様にそれぞれ同じ寸法の外向で凸となる大き
な曲率R2 の円弧で形成されており、この円弧R2 は角
部の小円弧R0 に接する円弧である。
【0041】このR1 ,R2 の関係はR1 >R2 であっ
て、内側の蓋の環状凸角部14aが四角形の辺中央部に
向かって徐々に押し込み量δを増大させ中央部において
その量は多角形の辺の長さによって適宜決定されるが
0.2〜1.0mmとなっている。好ましくは0.3〜
0.5mmである。このために中央部の線接触圧が増え
る勘定になるが、容器1に入れた液の内圧による拡が
り、また成形誤差による接触圧のばらつきを補い、接触
圧が平均化される。
【0042】図7の変形として示した図8においては、
容器1の四角形の各辺は線接触部位の角部の小円弧R0
に接する直線で形成されており、蓋11の角部の小円弧
0に接する大円弧R3 で形成され、中央部の押し込み
量は多角形の辺の長さによって適宜決定されるが、0.
2〜1.0mm好ましくは0.3〜0.5mmである。
【0043】図9に示したものは容器の内側に入る蓋1
1の環状凸角部14a四角形の各辺が角部の小円弧R
0 に接する直線で形成され、容器1は糸巻形で縁嵌合
面4の接触部位の四角形の各辺は角部の小円弧R0 に接
する内向の大円弧R4 で辺中央部の内方への押し込み量
は同様に0.2〜1.0mmで好ましくは0.3〜0.
5mmである。
【0044】図10に示すものは糸巻形の四角形の容器
で蓋11の四角形の辺を直線とした図9に替え内向の大
円弧となしたもので、容器の大円弧R6 に対し蓋の大円
弧R5 との関係はR6 <R5 であって、中央部の内方へ
の押し込み量は0.2〜1.0mmで好ましくは0.3
〜0.5mmである。上記の何れにもその作用は図7に
ついて述べたと同じである。
【0045】
【発明の効果】上述のとおりであるので、本発明は以下
の効果を奏する。容器の内に汁物を入れたとき側圧がか
かって四角形の辺の中央部の撓みが大きくなり、接触圧
が小さくなる。或いは隙間ができることに対し、徐々に
中央部への押し込み量が増大しているので、接触圧が落
ちることなく平均化され密閉性が損なわれることが防止
される。容器が大きくなる程この効果が顕著に表れる。
また容器,蓋の製作のばらつきによる線接触圧のむらを
補って圧力を平均化し、製品の密閉度が確実なものとよ
り品質が安定化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の密閉蓋付容器の四角形容器の
図で、(a)は正面図、(b)は側面の断面図である。
【図2】本発明の実施例の密閉蓋付容器の四角形の蓋の
図で、(a)は正面図、(b)は側面の断面図である。
【図3】本発明の実施例の密閉蓋付容器の容器と蓋との
嵌合部の拡大断面図である。
【図4】他の実施例の嵌合部の拡大断面図である。
【図5】図4の基本形に対する実用形を示す嵌合部の拡
大断面図である。
【図6】他の実施例の嵌合部の拡大断面図である。
【図7】容器と蓋の線接触部位の接触線図で、辺中央部
の押し出し量を誇張して示されており、(a)は容器に
蓋を重ねて仮想線で示し(b)は蓋である。
【図8】容器と蓋の線接触部位の他の接触線図で、辺中
央部の押し出し量を誇張した図で、(a)は容器に蓋を
重ねて仮想線で示し、(b)は蓋である。
【図9】容器と蓋の線接触部位の他の接触線図で、辺中
央部の押し出し量を誇張した図で、(a)は容器に蓋を
重ねて仮想線で示し、(b)は蓋である。
【図10】容器と蓋の線接触部位の他の断面端面図で、
辺中央部の押し出し量を誇張した図で、(a)は容器に
蓋を仮想線で示し、(b)は蓋である。
【図11】従来の蓋付容器の嵌合断面図である。
【図12】図11の嵌合部の拡大断面図である。
【図13】従来の蓋付容器の他の例の嵌合部の拡大断面
図である。
【符号の説明】 1 容器 2 環状屈曲部 3,13 外縁嵌合面 4,14 内縁嵌合面 4a,14b テーパ 5 係合凹部 11 蓋 12 折り曲げ部 14a 環状凸角部 15 係合凸部 R1,R2,R3 外向凸円弧 R4,R5,R6 内向凸円弧

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製又は紙質製多角形状容器の口線か
    ら外方に向かう鉤状断面の環状屈曲部に樹脂製又は紙質
    製多角形状の蓋の環状折り曲げ部を被冠させる蓋付容器
    であって、前記環状屈曲部と前記環状折り曲げ部のそれ
    ぞれの外縁嵌合面の下端に係脱自在に係合する係合凹部
    と係合凸部を形成し、環状屈曲部の内縁嵌合面を容器の
    が狭まり勝手のテーパ面に形成し、このテーパ面の
    上端コーナを開き勝手のテーパに面取し、前記テーパ面
    の嵌合面に被冠する環状折り曲げ部の内縁嵌合面を前記
    テーパ面と同一方向で且つ前記テーパ面より角度の大き
    なテーパ面で形成してその下端の環状凸角部を下側ほど
    狭まり勝手となるような逆テーパに面取し、前記角度の
    大きなテーパ面と前記逆テーパの面取とにより嵌合時に
    環状線状接触させる環状凸角部に形成し、環状の線状接
    触部位において多角形の辺中央部に向けて徐々に押し込
    み量が漸増するように縁嵌合面を形成したことを特徴
    とする密閉蓋付容器。
  2. 【請求項2】 容器の内縁嵌合面の線状接触部位の多角
    形の辺が外向凸円弧で、蓋の内縁嵌合面の線状接触部位
    の多角形の辺の外向凸円弧が前記凸円弧より曲率の小さ
    なものである請求項1に記載の密閉蓋付容器。
  3. 【請求項3】 容器の内縁嵌合面の線状接触部位の多角
    形の辺が内向凸円弧で、蓋の内縁嵌合面の線状接触部位
    の多角形の辺が直線である請求項1に記載の密閉蓋付容
    器。
  4. 【請求項4】 容器の内縁嵌合面の線状接触部位の多角
    形の辺が内向凸円弧で、蓋の内縁嵌合面の線状接触部位
    の多角形の辺が内向凸円弧で前記内向凸円弧の曲率より
    大きな曲率である請求項1に記載の密閉蓋付容器。
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