JP2000062846A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JP2000062846A
JP2000062846A JP10232889A JP23288998A JP2000062846A JP 2000062846 A JP2000062846 A JP 2000062846A JP 10232889 A JP10232889 A JP 10232889A JP 23288998 A JP23288998 A JP 23288998A JP 2000062846 A JP2000062846 A JP 2000062846A
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lid
container
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peripheral
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JP10232889A
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Takashi Hibi
隆志 日比
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気流による押圧力を利用したラベル貼り操
作が円滑にできる容器を得る。 【解決手段】 本体部と蓋部が着脱自在に嵌合されてな
る容器であり、本体部10の底面12には、内側面が凸状で
外側面が凹状のリブ20が形成されている。本体部10の底
面外側に対して、空気流によるラベル貼り手段を適用し
た場合、リブ20の凹部に沿って空気流が逃げるので、ラ
ベル貼りが円滑になされる。また、リブ20の凸部によ
り、内容物の移動が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、総菜等の食品用と
して好適な熱可塑性樹脂からなる容器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】小売り
店においては、各種総菜をプラスチック製の容器に入れ
て販売する形態が多くなっており、それに伴う問題の改
善要求が、販売する側及び購入する側から出されてい
る。販売者側からの要求としては、ラベル貼りにおける
問題等の改善がある。総菜等を容器に入れて販売する場
合、容器には各種表示を目的としてラベルが貼られる
が、現在では、空気圧(空気流による押圧力)を利用し
たラベル貼りの方法が主流となっている。しかし、容器
底面にラベルを貼る場合、底面が平滑であると空気流の
逃げ場所がなくなるため、反発する空気流によりラベル
貼りがうまくいかないという問題が生じている。
【0003】また、消費者側からの要求としては、煮
物、カレー、シチューのような水分の多い食品を購入し
た場合、本体と蓋との嵌合状態が緩いため、購入してか
ら帰宅するまでに、容器から汁分が漏れ出てしまうとい
う問題の改善がある。その他、製造者においても、蓋と
本体を製造し、それぞれを多数積み重ねた場合における
ぐらつきの防止、蓋と蓋の嵌合部同士、本体と本体の嵌
合部同士が互いに嵌合して、取り外しにくくなるという
問題の改善に対する要求も出されている。嵌合容器に関
する従来技術としては、特開平8−53148号公報等
が知られているが、従来の容器は、上記問題をすべて改
善するには十分であるとはいえない。
【0004】本発明は、上記したような販売者、消費者
及び製造者からの改善要求を満たすことができ、それぞ
れの立場における取り扱い性を著しく向上させることが
できる容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体部と蓋部
が着脱自在に嵌合されてなる容器であり、本体部底面
に、内側面が凸状で、外側面が凹状に形成されているリ
ブを有する熱可塑性樹脂からなる容器を提供する。また
本発明は、本体部と蓋部が着脱自在に嵌合されてなる容
器であり、本体部が、底面、側面及び側面周縁から延ば
されて形成された周縁凸部を有し、蓋部が、天面、側面
及び側面周縁から延ばされて形成された周縁溝部を有し
ており、前記の周縁凸部と周縁溝部の幅方向における断
面形状がいずれも逆台形状で、かつ互いに着脱自在に嵌
合可能に形成されている熱可塑性樹脂からなる容器を提
供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の容
器について説明する。図1は本体部の平面図であり、図
2は本体部の長さ方向への断面図であり、図3は本体部
の幅方向への断面図であり、図4は図1におけるA−
A’線に沿う断面図であり、図5は蓋部の平面図であ
り、図6は蓋部の正面図であり、図7は蓋部の側面図で
あり、図8は図5におけるB−B’線に沿う断面図であ
り、図9は本体部と蓋部とを嵌合させた場合における部
分平面図である。
【0007】本発明の容器は、本体部と蓋部とを有して
おり、本体部と蓋部とが着脱自在に嵌合できるように形
成された熱可塑性樹脂からなるものである。本体部の形
状、大きさ、深さ、厚さ等は特に限定されるものではな
く、用途に応じて適宜設定変更できるものであり、蓋部
の形状、大きさ、深さ、厚さ等は本体部との関連におい
て適宜設定変更できるものである。また、本体部は透明
でも不透明でもよいが、蓋部は内容物を確認できるよう
にするため、透明であることが好ましい。
【0008】図1に示すように、本体部10の底面12
には、内側面が凸状で、外側面が凹状である二つのリブ
20が形成されている。リブ20は、内側面を凸状にす
ることにより、中に入れた総菜等の移動を抑制する作用
をし、外側面を凹状にすることにより、空気流による押
圧力を利用したラベル貼り操作を円滑になすように作用
する。
【0009】このリブの形成位置は特に限定されるもの
ではなく、図1に示すように、長さ方向に平行に形成す
るほか、長さ方向に対して直角に形成したり、斜めに形
成したりしてもよく、ランダム方向に形成することもで
きる。リブの数も特に限定されず、1つでも2以上でも
よい。リブを複数設ける場合には、リブごとに異なる方
向になるように形成してもよい。リブの長さ、高さ(内
側面の場合。外側面の場合は深さ。)及び幅は、上記し
た作用が発揮できる範囲で適宜設定する。例えば、容器
内部での移動をできにくくするため、内容物の種類に応
じてリブの高さをより高くしたり、幅を広くしたりする
ことができる。
【0010】図1〜3に示すように、本体部10は、底
面12及び側面14を有し、さらに側面周縁から延ばさ
れて形成された周縁凸部16を有している。図4に示す
ように、周縁凸部16は、下方向が開口し、幅方向にお
ける断面形状が逆台形状になるように形成されている。
この逆台形状の周縁凸部16は、幅(s1)が4mm≦s1
≦6mmの範囲で、幅(s1)と高さ(h1)の比(s1
1)が0.5≦s1/h1≦1.2の範囲で、斜面が鉛
直方向となす角度(r1)が1°≦r1≦2°の範囲であ
ることが好ましい。
【0011】図1〜3に示すように、本体部10が、平
面形状が円形又は多角形で、側面14がテーパ状に形成
されたものである場合、側面14内側の周縁部(底面1
2と側面14とが接する部分)に1又は2以上の凹部、
即ち、図1の場合は4隅に凹部30〜33を形成するこ
とが好ましい。この凹部30〜33は、それぞれを全体
として対称位置に設けてもよいし、非対称位置に設けて
もよい。例えば、図1に示すように凹部を4つ設けた場
合は、30、31を互いに同形状で対称位置に設け、3
2、33を互いに同形状で対称位置に設け、30、31
と32、33を非対称位置に設けることが好ましい。こ
のようにして凹部30〜33を設けることにより、複数
の本体部10を積み重ねた場合にぐらつくことが防止さ
れ、周縁凸部16同士が嵌合して取り外しにくくなるこ
とを防止できる。
【0012】図5〜7に示すように、蓋部40は、天面
42及び側面44を有し、さらに側面周縁から延ばされ
て形成された周縁溝部46を有している。天面42に
は、必要に応じて実用上又は美観上の目的で、例えば、
リブ20と同様の作用をなしたり、取っ手にもなるよう
な凹凸を形成してもよい。
【0013】図8に示すように、周縁溝部46は、下方
向が開口し、幅方向における断面形状が逆台形状になる
ように形成されている。この逆台形状の周縁溝部46
は、幅(s2)、幅(s2)と高さ(h2)の比(s2/h
2)、斜面が鉛直方向となす角度(r2)が、それぞれ上
記したs1、s1/h1及びr1とほぼ近似した値、即ち、
本体部10の周縁凸部16と蓋部40の周縁溝部46が
互いに着脱自在に嵌合できるような値に設定されてい
る。このように周縁凸部16と周縁溝部46の形状及び
寸法を関連づけて設定することにより、本体部10と蓋
部40とを強固に嵌合させることができるようになり、
その一方で取り外し性を損なうこともない。また、この
ような周縁凸部16と周縁溝部46における本体部10
と蓋部40との着脱は、容器素材として用いる熱可塑性
樹脂に起因する本体部10と蓋部40の弾力性によって
も高められる。
【0014】図5〜7に示すように、蓋部40の側面4
4はテーパ状に形成されており、側面44の水平面に対
する角度(図6中のθ)は90〜140°であることが
好ましい。このような角度で側面44を形成することに
より、天面の面積をより大きくすることができるため、
蓋部40を透明にした場合、内容物の確認がより容易に
できる。また、天面が広いとラベルも貼りやすくなり、
その場合でも内容物の確認のしやすさを妨げることがな
い。
【0015】図5〜7に示すように、蓋部40が、平面
形状が円形又は多角形で、側面44がテーパ状に形成さ
れたものである場合、側面44外側の周縁部(天面42
と側面44とが接する部分)に1又は2以上の凹部、即
ち、図5の場合は4隅に凹部50〜53を形成すること
が好ましい。この凹部50〜53は、それぞれを全体と
して対称位置に設けてもよいし、非対称位置に設けても
よい。例えば、図5に示すように、凹部を4つ設けた場
合は、50、51を同一形状にし、52、53を同一形
状にして、50、51と52、53を異なる形状にする
ことができる。このようにして凹部50〜53を設ける
ことにより、複数の蓋部40を積み重ねた場合にぐらつ
くことが防止される上に、周縁溝部46同士が嵌合して
取り外しにくくなることを防止できる。なお、この場合
の積み重ね方は、それぞれの蓋部の凹部50〜53が同
一位置にならないように、つまり、二つの蓋部が、凹部
50、51と凹部52、53で積み重なるようにするこ
とが好ましい。また、容器本体部と蓋部を嵌合させて積
み重ねた場合にも、本体部の凹部と蓋部の凹部を互いに
重なる位置に設けることで、商品陳列時のぐらつきも防
止できる。
【0016】本発明の容器は、本体部10と蓋部40と
を、それぞれの周縁凸部16と周縁溝部46において嵌
合して使用する。この場合、周縁凸部16と周縁溝部4
6の幅方向の断面形状及び寸法の設定により、本体部1
0と蓋部40は強固に嵌合して、通常の取り扱いによっ
ては外れることがない。
【0017】また、本発明の容器は、蓋部40の取り外
しを容易にするため、図9に示すように、本体部10の
周縁凸部16端部の少なくとも一部が水平方向に延ばさ
れた本体端部18と、蓋部40の周縁溝部46端部の少
なくとも一部が水平方向に延ばされ、嵌合時において前
記本体端部18と接する蓋端部48とを、異なる形状に
することが好ましい。さらに、図9の場合において、図
4に示すように本体端部18に段差を付けることによ
り、蓋部40をいっそう開け易くすることができる。
【0018】本発明の容器における本体部10及び蓋部
40は熱可塑性樹脂からなるものであるが、本体部10
と蓋部40とを、ガス置換包装ができるようにヒートシ
ールにより融着一体化したり、容器の成形を容易にした
りするため、同一素材で形成することが好ましい。
【0019】本発明の容器の製造に用いる熱可塑性樹脂
としては、スチレン系樹脂、オレフィン系樹脂、結晶性
ポリエステル、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポ
リエーテル系樹脂、ポリケトン系樹脂及びポリアセター
ル系樹脂から選ばれる1種以上を挙げることができる
が、これらの中でも特にスチレン系樹脂と他の熱可塑性
樹脂(好ましくはポリプロピレン)の混合物を用いるこ
とが好ましい。
【0020】スチレン系樹脂としては、スチレン系モノ
マーの重合体、スチレン系モノマーとそれらと共重合可
能な他のモノマーとの共重合体を挙げることができる。
スチレン系モノマーとしては、スチレン、2−メチルス
チレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、4
−エチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、2,4−
ジメチルスチレン等のアルキル置換スチレン、α−メチ
ルスチレン、α−メチル−4−メチルスチレン等のα−
アルキル置換スチレン、2−クロロスチレン、4−クロ
ロスチレン等のハロゲン化スチレン等から選ばれる1種
以上を挙げることができる。スチレン系モノマーと共重
合可能な他のモノマーとしては、アクリル酸又はメタク
リル酸、アクリル酸メチル又はメタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル又はメタクリル酸エチル、アクリル酸ブ
チル又はメタクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル又はメタクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリ
ル酸(C1〜C8)エステル又はメタクリル酸(C1
8)エステル、アクリロニトリル、無水マレイン酸、
マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイ
ミドのようなN−置換マレイミド等のマレイン酸又はそ
の誘導体等から選ばれる1種以上を挙げることができ
る。
【0021】スチレン系樹脂は、ゴム変性スチレン系樹
脂にすることもできる。ゴム変性スチレン系樹脂の製造
において用いるゴムとしては、ブタジエンゴム、ブタジ
エン−イソプレンゴム、ブタジエン−アクリロニトリル
ゴム、エチレン−プロピレンゴム、イソプレンゴム、ア
クリルゴム、エチレン−酢酸ビニルゴム等の非スチレン
系ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、スチレン−イソプ
レンゴム等のスチレン系ゴムから選ばれる1種以上を挙
げることができる。なお、ブタジエンゴムは、シス−
1,4構造の含有率の高いハイシス型のものであって
も、シス−1,4構造の含有率の低いローシス型のもの
であってもよい。ゴム変性スチレン系樹脂とする場合に
は、樹脂中におけるゴム成分の含有量が1〜20重量%
であることが好ましい。
【0022】スチレン系樹脂を共重合体にする場合の重
合形態は特に限定されるものではなく、ブロック共重合
体、ランダム共重合体、テーパーブロック構造を有する
共重合体であってもよい。
【0023】樹脂混合物におけるスチレン系樹脂の含有
量は、3〜97重量%であり、好ましくは40〜95重
量%であり、特に好ましくは50〜95重量%である。
樹脂混合物における他の熱可塑性樹脂の含有量は、97
〜3重量であり、好ましくは60〜5重量%であり、特
に好ましくは50〜5重量%である。
【0024】樹脂混合物には、さらに下記の(a)〜
(d)から選ばれる1種以上の相溶化剤を配合すること
ができる。
【0025】(a)ビニル芳香族化合物と、共役ジエン
化合物とからなる共重合体又はその水素添加物。ビニル
芳香族化合物としては、上記したスチレン系樹脂で用い
るモノマーを挙げることができ、共役ジエン化合物とし
ては、ブタジエン、クロロプレン、イソプレン等を挙げ
ることができる。
【0026】(b)ビニル芳香族化合物と、共役ジエン
化合物とからなる共重合体のエポキシ化物又はその水素
添加物。ビニル芳香族化合物と、共役ジエン化合物とか
らなる共重合体としては、(a)の共重合体を挙げるこ
とができる。
【0027】(c)スチレン系樹脂の構成単位となるス
チレン系モノマーと、熱可塑性樹脂の構成単位となるモ
ノマーとの共重合体。
【0028】(d)ビニル芳香族化合物と、カルボキシ
ル基を有する化合物又は酸無水物との共重合体。ビニル
芳香族化合物としては、上記したスチレン系樹脂で用い
るスチレン系モノマーを挙げることができ、カルボキシ
ル基を有する化合物及び酸無水物としては、スチレン系
樹脂で用いるスチレン系モノマーと共重合可能な他のモ
ノマーを挙げることができる。
【0029】相溶化剤の含有量は、樹脂混合物重量に対
して、好ましくは0.1〜20重量部であり、特に好ま
しくは0.5〜10重量部である。
【0030】樹脂混合物には、さらに必要に応じて、発
泡剤、顔料等の着色剤、高級脂肪酸塩等の分散剤、タル
ク等の無機充填剤、導電性付与剤、帯電防止剤、シリコ
ーン等を添加することができる。
【0031】本発明の容器は、上記した樹脂混合物を用
いて、例えば、樹脂組成物からなるペレット(樹脂ペレ
ット)を通常の押出機により溶融混練したのち、サーキ
ュラーダイ、Tダイ等を介して押出し成形して又は押出
し発泡成形して得た無発泡又は発泡シートを成形して得
ることができる。また、上記した樹脂混合物を用い、射
出成形して得ることもできる。
【0032】本発明の容器は、総菜を初めとする各種食
品用の容器として用いることができ、特に煮物、カレ
ー、シチュー等の水分の多い食品の容器として好適であ
る。また、上記したスチレン系樹脂とポリプロピレンと
の樹脂混合物を用いた場合には、耐油性及び耐熱性も優
れているので、油分の多い食品容器として適用できるほ
か、電子レンジで容器ごと加熱して用いる容器としても
適している。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0034】実施例1 GPPS:スチレン樹脂(ダイセル化学工業(株)製
「ダイセルスチロール51」)70重量%及びPP−
1:ポリプロピレン(グランドポリマー(株)製「F1
09D」)30重量%と、相溶化剤としてスチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体(JSR社製「T
R−2003」)を前記樹脂100重量部に対して10
重量部を混合した。この混合物を二軸押出機(池貝
(株)製;PCM30)により溶融混練した後、ストラ
ンド状に押し出したものを切断し、樹脂ペレットを得
た。この樹脂ペレットを押出機(φ65mm、L/D=3
2)に供給し、溶融混練した後、Tダイから押し出し成
形して、熱可塑性樹脂シートを得た。得られた熱可塑性
樹脂シートを用い、浅野研究所製の単発真空成形機によ
り、図1〜9に示すような形状の下記寸法の容器10個
を得た。
【0035】本体部寸法:縦11cm、横15cm、深さ
2.2cm 周縁凸部の寸法:s1=4mm、s1/h1=0.67、r1
=1° 蓋部寸法:縦11cm、横15cm 周縁溝部の寸法:s2=4mm、s2/h2=0.67、r2
=1° 本体部裏面に自動ラベラーによる空気流を利用したラベ
ル貼りを行ったところ、リブの作用により空気流がうま
く逃げ、ラベル貼り操作を円滑に行うことができた。ま
た、本体部に水20gを入れ、蓋をした後、容器の四隅
のうちいずれか1箇所をクリップ状のものでつまみ、空
中でぶら下げたまま20分間放置したが、蓋部のずれは
なく、水漏れもまったく認められなかった。試験後は、
手で容易に蓋部を取り外すことができた。さらに、本体
部10個と蓋部10個をそれぞれ積み重ねたが、ぐらつ
きもなく、周縁凸部同士又は周縁溝部同士のはまり込み
もなかった。
【0036】
【発明の効果】本発明の容器本体部の底面には、内側に
凸状で外側に凹状のリブが形成されているので、内容物
の移動が抑制され、空気流の押圧力を利用したラベル貼
り操作を円滑になすことができる。また、本発明の容器
本体部と蓋部とは、それぞれの嵌合部となる周縁凸部及
び周縁溝部の形状及び寸法を所定の形状及び寸法に設定
することにより、強固に嵌合することができるので、通
常の取り扱いによっては内容物が漏れ出ることがない。
しかも、本体部と蓋部が接触する端部の形状を異ならせ
ることにより、容易に蓋部を取り外すことができる。ま
た、本発明の容器蓋部は天面を大きくした場合、蓋部を
透明にした際の内容物の確認が容易となる。さらに、本
体部と蓋部にそれぞれ凹部を設けることにより、それら
を積み重ねた場合の不都合が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本体部の平面図を示す。
【図2】図2は本体部の長さ方向への断面図を示す。
【図3】図3は本体部の幅方向への断面図を示す。
【図4】図4は図1におけるA−A’線に沿う断面図を
示す。
【図5】図5は蓋部の平面図を示す。
【図6】図6は蓋部の正面図を示す。
【図7】図7は蓋部の側面図を示す。
【図8】、図8は図5におけるB−B’線に沿う断面図
を示す。
【図9】図9は本体部と蓋部とを嵌合させた場合におけ
る部分平面図を示す。
【符号の簡単な説明】
10 本体部 12 底面 14 側面 16 周縁凸部 20 リブ 30〜33 凹部 40 蓋部 42 天面 44 側面 46 周縁溝部 50〜53 凹部
フロントページの続き Fターム(参考) 3E006 AA01 BA02 CA02 DB05 3E033 AA10 BA13 DA08 DD05 DE11 EA05 GA03 3E067 AB01 BA07A BA10A BB14A CA24 EA18 EB27 EE04 EE39 EE50 3E084 AA06 AA13 AA24 AB10 CB04 CB10 CC03 DA02 DB13 DC03 FA09 FC09 GB12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部と蓋部が着脱自在に嵌合されてな
    る容器であり、本体部底面に、内側面が凸状で、外側面
    が凹状に形成されているリブを有する熱可塑性樹脂から
    なる容器。
  2. 【請求項2】 本体部と蓋部が着脱自在に嵌合されてな
    る容器であり、本体部が、底面、側面及び側面周縁から
    延ばされて形成された周縁凸部を有し、蓋部が、天面、
    側面及び側面周縁から延ばされて形成された周縁溝部を
    有しており、前記の周縁凸部と周縁溝部の幅方向におけ
    る断面形状がいずれも逆台形状で、かつ互いに着脱自在
    に嵌合可能に形成されている熱可塑性樹脂からなる容
    器。
  3. 【請求項3】 本体部底面に、内側面が凸状で、外側面
    が凹状に形成されているリブを有する請求項2記載の容
    器。
  4. 【請求項4】 逆台形状の周縁凸部における幅(s1
    が4mm≦s1≦6mmの範囲で、幅(s1)と高さ(h1
    の比(s1/h1)が0.5≦s1/h1≦1.2の範囲
    で、斜面が鉛直方向となす角度(r1)が1°≦r1≦2
    °の範囲である請求項2又は3記載の容器。
  5. 【請求項5】 蓋部における側面がテーパ状に形成され
    ており、側面の水平面に対する角度が90〜140°で
    ある請求項2、3又は4記載の容器。
  6. 【請求項6】 本体部が、平面形状が円形又は多角形
    で、側面がテーパ状に形成されたものであり、側面内側
    の周縁部に1又は2以上の凹部を有している請求項2〜
    5のいずれか1記載の容器。
  7. 【請求項7】 蓋部が、平面形状が円形又は多角形で、
    側面がテーパ状に形成されたものであり、側面外側の周
    縁部に1又は2以上の凹部を有している請求項2〜5の
    いずれか1記載の容器。
  8. 【請求項8】 本体部の周縁凸部端部の少なくとも一部
    が水平方向に延ばされた本体端部と、蓋部の周縁溝部端
    部の少なくとも一部が水平方向に延ばされ、嵌合時にお
    いて前記本体端部と接する蓋端部とが異なる形状である
    請求項2〜7のいずれか1記載の容器。
  9. 【請求項9】 本体端部に段差が付けられている請求項
    8記載の容器。
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