JP4666839B2 - 容器 - Google Patents

容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4666839B2
JP4666839B2 JP2001244242A JP2001244242A JP4666839B2 JP 4666839 B2 JP4666839 B2 JP 4666839B2 JP 2001244242 A JP2001244242 A JP 2001244242A JP 2001244242 A JP2001244242 A JP 2001244242A JP 4666839 B2 JP4666839 B2 JP 4666839B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
lid
main body
side wall
container according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001244242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003054534A (ja
Inventor
秀幸 高間
昌宏 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Unitech Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Unitech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Unitech Co Ltd filed Critical Idemitsu Unitech Co Ltd
Priority to JP2001244242A priority Critical patent/JP4666839B2/ja
Publication of JP2003054534A publication Critical patent/JP2003054534A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4666839B2 publication Critical patent/JP4666839B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンビニエンスストア等で食品を収容するために用いられる薄肉樹脂製の容器に関し、特に、ラップ等の外装材で包装された状態で前記収容物が加熱される容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、国民の食生活の多様化により、いわゆる中食産業の発展が著しく、コンビニエンスストアに代表される店舗で好みの食品を購入し、前記店舗や家庭の電子レンジで前記食品を容器ごと加熱して食事を摂ることが多くなってきている。コンビニエンスストア等の店舗では、消費者が目視で容器内の食品を確認することができるように、少なくとも蓋部分が透明な樹脂製の容器内に食品を収容して棚等に陳列している。
【0003】
コンビニエンスストア等で食品を収容するために用いられている樹脂製の容器の一例を、図5に示す。
この容器100は、弁当や総菜等の食品が収容される収容部100aを有する透明な容器本体121と、この容器本体121に被せられる透明な蓋111とで概略構成されている。
容器本体121は、底部123と、この底部123の周囲に立設された側壁122とからなり、底部123と側壁122とで取り囲まれた部分に、収容部100aが形成されている。
側壁122は、短辺部分122b及び長辺部分122aと、この短辺部分122bと長辺部分122aとの間に形成された四分円状のコーナー部分122cとを有している。
【0004】
一方、蓋111は、平面視した形状及び大きさが容器本体121とほぼ同一に形成されていて、底部113と、この底部113の周囲に立設された側壁112とからなっている。側壁112は、短辺部分112b及び長辺部分112aと、この短辺部分112bと長辺部分112aとの間に形成された四分円状のコーナー部分112cとを有している。
蓋111の長辺部分112a及び容器本体121の長辺部分122aには、蓋111及び容器本体121と一体にヒンジ115が形成されていて、このヒンジ115によって、蓋111は容器本体121に対して開閉自在である。
【0005】
上記したような容器100は、薄肉の透明樹脂シートから形成されていて、収容部100aに収容された食品を容器100の外側から見ることができるようになっている。そして、コンビニエンスストア等で蓋111を容器本体121にテープ止めし、容器100の全体をラップで包装した後、この容器100を電子レンジ内に投入して、食品を所定の時間加熱する。そのため、容器100の材質としては、耐熱性に優れ、かつ、加熱時のラップの熱収縮によって、薄肉であっても容易に容器100が変形しないものであるのが好ましく、現在では、二軸延伸ポリスチレンシート(例えば、旭化成株式会社製 商品名OPS)が一般的に用いられている。
【0006】
ところが、この二軸延伸ポリスチレンシート製の容器は耐油性があまり高くなく、やきそばやお好み焼きのような油分の多い食品を収容して電子レンジで加熱すると、これらの食品に含まれる油分によって容器100に孔があいてしまうといった不具合がある。
また、耐熱性及び耐油性に優れた容器の一例として、例えば、実開平3−81811号公報に記載された発泡合成樹脂製のものが知られているが、この容器は、肉厚が厚く材料コストが高い上、耐熱性も低く、さらに、容器を透明にすることができないという難点がある。蓋と容器本体とを別々に製造し、蓋を透明な樹脂シートで製造することで収容された食品を見ることは可能になるが、蓋と容器本体とを別々に製造することで製造工程が複雑になり、容器の製造コストがさらに高くなるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点にかんがみてなされたもので、二軸延伸ポリスチレンシート製の容器と同程度に薄肉で透明にすることができ、耐熱性及び耐油性に優れ、かつ、低廉なコストで製造することができる容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
二軸延伸ポリスチレンシート製の容器は、上記したように、薄肉でも加熱時の剛性が高く、ラップの熱収縮によって容器が変形しにくいという利点があるものの、食品に含まれる油分によって容器100に孔があきやすいという問題があることから、本発明者は、他の樹脂シートを用いて、二軸延伸ポリスチレンシートと同様に薄肉で透明な容器を形成することができ、少なくとも耐熱性及び耐油性に優れる容器の製造を試みた。しかしながら、前記他の樹脂シートでは、二軸延伸ポリスチレンシートと比較して加熱時の剛性が低いため、加熱時に容器の変形を十分に防止することはできなかった。そこで、発明者は、容器の形状を工夫することに着目し、種々の実験を行なった結果、本発明を完成し、上記問題を解決した。
【0009】
具体的には、請求項1に記載の発明は、底部と、その周縁に立設された側壁とで収容部を形成する樹脂製の容器において、前記容器が少なくとも耐熱性、耐油性及び透明性を有し、前記側壁の少なくとも一辺を、前記側壁に加えられる圧力に抗する方向に膨出させて弓形に湾曲させた構成としてある。
この構成によれば、耐熱性及び耐油性に優れる容器を得ることができるので、容器内にやきそばやお好み焼き等の油分の多い食品を収容して加熱しても、容器に孔があくという不都合が無い。また、側壁を、圧力に抗する方向に膨出させることで、容器の剛性を高めることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記容器が、容器本体と、この容器本体に開閉自在に設けられた蓋とを有する構成としてある。
容器本体又は蓋の少なくとも一方に、湾曲部分を形成するようにしてもよい。
また、請求項3に記載するように、前記蓋を閉じたときに前記容器本体と前記蓋の合わせ部分で噛合する噛合部を、前記蓋及び前記容器本体に形成するようにしてもよい。
このようにすることで、容器の剛性をさらに高めることができる。
【0011】
また、請求項4に記載するように、前記蓋が、前記容器本体及び前記蓋と一体に形成されたヒンジによって開閉自在であるように構成してもよい。
前記樹脂としては、請求項5に記載するように、ポリプロピレンであるのが好ましい。
ポリプロピレンを用いることで、耐熱性、耐油性に優れる容器を得ることができる。また、容器を透明に形成することも可能で、材料としての価格も安く、加工も容易で、容器の材料としては最適である。
【0012】
また、請求項6に記載するように、前記側壁に形成した湾曲部分の曲率半径をR、前記湾曲が形成された前記側壁の前記一辺の直線距離をAとした場合に、前記曲率半径R及び直線距離Aの関係が、0.5≦R/A≦150を満足するようにするとよい。
R/A=0.5は、当該一辺部分が半円形であることを意味する。R/Aが150を超えると、湾曲させたことによる剛性向上の効果があまり得られない。
R/Aの値は、請求項7に記載するように、1≦R/A≦80であるのがより好ましく、請求項8に記載するように、2≦R/A≦30であるのがさらに好ましい。
【0013】
請求項9に記載の発明は、前記側壁及び前記底部の少なくとも一部にリブを形成した構成としてある。
このように構成することで、容器の剛性をさらに高めることができる。
請求項10に記載するように、容器の透明性を考慮して、前記容器本体及び前記蓋のうち少なくとも一方のヘイズが20%以下であるのが好ましい。
ヘイズを20%以下とすることで、容器本体,蓋又は容器全体の透明性を十分に確保することができ、容器に収容された被収容物を目視で確認することが可能である。
また、請求項11に記載するように、前記容器本体及び前記蓋のうち少なくとも一方の肉厚が50μm〜500μmの範囲内であるのが好ましい。
このように構成することで、強度的な不足がなく、かつ、透明性に優れ安価なコストで容器を製造することが可能になる。
そして本発明は、前記容器をラップで包装し、前記収容部に収容した被収容物を加熱する容器に適用することで最も大きな効果を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の発明概念を説明するための図で、容器本体と蓋とが一体に形成された容器のうち、蓋の部分を平面図で示したものである。
なお、この実施形態では蓋の平面形状と容器本体の平面形状はほぼ同じであるので、容器本体については対応部位を図中及び以下の説明で括書きの符号で示すものとする。
【0015】
蓋11(容器本体21)は、肉厚が50μm〜500μmのポリプロピレン(PP)製の透明シートで形成されていて、底部13(23)とこの底部13(23)の周囲に立設された側壁12(22)とからなっている。
側壁12(22)は、短辺部分12b(22b)及び長辺部分12a(22a)と、短辺部分12b(22b)と長辺部分12a(22a)との間に形成された四分円状のコーナー部分12c(22c)とから構成されている。上記構成の蓋11は蓋11と一体に形成されたヒンジ15によって、容器本体21に開閉自在に取り付けられる。
【0016】
図1において、白抜きの矢印は、この蓋11(容器本体21)に被せられたラップが熱収縮することによって、蓋11(容器本体21)に加えられる圧力pの方向成分を表している。ラップは一様に収縮するため、図示するように、蓋11(容器本体21)には周囲からほぼ均等に圧力pが加えられる。
この圧力pに抗して容器(蓋11及び容器本体21)の変形を防止するために、長辺部分12a(22a)は、圧力pに抗する方向に膨出させて弓形に形成されている。
なお、この実施形態では、対向する二つの長辺部分12a(22a),12a(22a)を弓形に湾曲させて形成しているが、いずれか一方、例えば、ヒンジ15を形成しない側の長辺部分12a(22a)のみを弓形に湾曲させて形成するものとしてもよい。
【0017】
長辺部分12a(22a)の曲率半径をR1とし、この長辺部分12a(22a)の弦の長さ(直線距離)をA1とした場合に、長辺部分12a(22a)の湾曲の割合は曲率半径R1と弦の長さA1との比、すなわち、R1/A1で表すことができる。R1/A1は0.5〜150の範囲内であるのがよい。R1/A1=0.5で長辺部分12a(22a)が半円形となる。R1/A1が大きくなるほど、長辺部分12a(22a)は直線に近くなる。R1/A1が150を超えると、湾曲の割合が小さくなって、剛性向上の効果はほとんど期待することができなくなる。
そのため、R1/A1は、好ましくは、1〜80の範囲内とするのがよい。さらに好ましくは、2〜30の範囲内であるのがよい。例えば、弦の長さA1が170mmである場合には、曲率半径R1を170mm〜13600mmの範囲内又は340mm〜5100mmの範囲内で設定するのがよい。
【0018】
なお、蓋11(容器本体21)の透明性を確保するために、ヘイズ(濁度)は可能な限り低いものであるのがよい。好ましくは、ヘイズが20%以下であるのがよい。
ヘイズを20%以下にするには、公知のベルト急冷法等(例えば、特開平9−136346号)を用いてヘイズ25%以下のシートを製造し、これを真空圧空成形法等によって容器の成形を行なうようにすればよい。
また、蓋11(容器本体21)の肉厚については、前記したように50μm〜500μmの範囲内であるのがよい。肉厚が50μm未満になると強度的な不足が生じ、容器としての機能を果たすのが困難になる。
また、500μmを超えて大きくなると透明性が著しく低下するほか、肉厚が厚くなった分だけ使用材料が多くなって、材料コストが高くなり、容器を廃棄する際においても、環境上好ましくない。
【0019】
湾曲状に形成するのは、長辺部分12a(22a)に限らず短辺部分12b(22b)であってもよい。長辺部分12a(22a)及び短辺部分12b(22b)の全て、つまり、側壁12(22)の全体に湾曲を形成することで、容器の剛性をさらに高めることができる。
例えば、図2(a)に示す例では、蓋11′(容器本体21′)の対向する短辺部分12b′(22b′),12b′(22b′)に、圧力pに抗する方向に弓形の湾曲を形成している。湾曲の割合は、曲率半径をR2、弦の長さをA2とした場合に、R2/A2で表される。この湾曲の割合R2/A2は、先の実施形態と同様に0.5〜150の範囲内、好ましくは1〜80、さらに好ましくは2〜30の範囲内とするのがよい。
【0020】
また、蓋11を閉じたときに容器本体21と蓋11とが重なる合わせ部分に噛合する噛合部を形成してもよい。
例えば、図2(b)に示す例では、ヒンジ15とは反対側の蓋11″の長辺部分12a″に沿って、縁状の合わせ部分14を形成するとともに、その長手方向に沿って、凸状の噛合部14aを形成している。また、ヒンジ15とは反対側の容器本体21″の長辺部分22a″に沿って、縁状の合わせ部分24を形成するとともに、その長手方向に沿って、凹状の噛合部24aを形成している。
そして、図2(b)に示すように、これら噛合部14a,24aを噛合させて蓋11″を閉じ、合わせ部分14,24をテープ止め等することで、加熱時における容器の剛性をさらに高めることができる。
もちろん、この噛合部14a,24aは長辺部分12a″,22a″に限らず短辺部分12b,22b(図1参照)に設けてもよい。また、噛合部14a,24aの形態は上記の凹凸に限らず他の形態であってもよい。
【0021】
図3は、本発明の容器のさらに他の実施形態である。
この実施形態の容器の基本形態は、図1で説明した先の実施形態の容器と同じである。そのため、図1と同一の部位,同一の部材には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
この実施形態の容器1は、図3(a)に示すように、蓋11の底部13及び側壁12、容器本体21の底部23及び側壁22に、リブ16,17,18,26,27,28を形成している。これらリブ16,17,18,26,27,28は、蓋11,容器本体21及びヒンジ15を形成する際に、同時に形成することができる。
【0022】
リブ16,17,18,26,27,28は、図3(a)のI−I方向矢視図である図3(b)にその詳細を示すように、底部13,23及び側壁12,22に凹凸を形成してなっている。リブ16,17,18,26,27,28は、容器1の剛性の向上及びデザイン性を考慮して設計するとよい。
例えば、側壁12,22には、加熱中における容器1の上下方向の変形を防止するために、上下方向にリブ17,18,27,28を形成するとよい。また、底部13,23には、加熱時に容器1内に生じる正圧及び冷却時の負圧に抗するように、底部13,23を横断又は縦断する方向にリブ16,26を形成するとよい。そして、これらリブ16,17,18,26,27,28は、容器1の美観を考慮して、側壁12,22及び底部13,23に対称形に配置するとよい。
【0023】
[実施例]
R/Aの値が異なる本発明の容器を複数種類準備し、これら容器に食品としてやきそば200gを収容し、蓋と容器本体とをテープで閉じ、この後ラップで包装して、出力1700Wの電子レンジで所定時間(40秒)加熱を行なった。そして、各容器ごとに、加熱前後における容器の収縮率の測定を行なった。その結果を図4の表に示す。
なお、ヘイズの測定は、JISK7105に準拠して行なった。
〔実施例1〕
(1)容器の形態:蓋一体形(長辺部分の弦の長さ200mm,短辺部分の弦の長さ130mm,高さ40mm)
(2)使用素材:ポリプロピレン
(3)容器製法:上記ポリプロピレンから製造した出光ユニテック株式会社製のピュアサーモ(商品名)を真空圧空成形した
(4)容器肉厚:250μm
(5)リブ:蓋の底部及び側壁,容器本体の底部及び側壁
〔実施例2〕
R/A=80である点を除いて実施例1と同じである容器を用いた。
〔実施例3〕
R/A=30である点を除いて実施例1と同じである容器を用いた。
〔実施例4〕
R/A=4である点を除いて実施例1と同じである容器を用いた。
〔実施例5〕
R/A=150、リブ無しの容器を用いた。
その他は、実施例1と同じである。
【0024】
〔比較例〕
比較例として、二軸延伸ポリスチレンシートで形成した同一大きさの容器を用いた。
(1)容器の形態:蓋一体形(長辺部分の長さ200mm,短辺部分の長さ130mm,高さ40mm)
(2)使用素材:二軸延伸ポリスチレンシート
(3)容器製法:上記二軸延伸ポリスチレンシートを熱板圧空成形した
(3)容器肉厚:250μm
(7)リブ:蓋の底部及び側壁,容器本体の底部及び側壁
【0025】
図4の表から判るように、本発明の容器は耐熱性,耐油性に優れるため、油分の多い食品を加熱しても孔があくということはない。また、実施例1〜3及び5では多少の変形は認められるものの、収縮率が20以内で許容できる範囲内のものであった。また、R/Aの値を小さくするほど、収縮率が小さくなり、変形が小さくなることが確認できた。
特に、実施例4(R/A=4)では、収縮率が0であり、比較例の容器よりも良好な結果が得られた。
したがって、R/Aの値を0.5〜150の範囲内、好ましくは1〜80の範囲内、さらに好ましくは2〜30の範囲内で選択することで、収縮率の小さい容器を得ることができる。
【0026】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はこの実施形態により何ら限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、ポリプロピレンを用いた耐熱性、耐油性及び透明性を有する容器を例に挙げて説明したが、少なくともこれらの性質を有する容器であれば、ポリプロピレンに限らず、共重合ポリエチレンテレフタレート等の他の樹脂を用いた容器にも本発明の適用が可能である。
また、容器本体と蓋とがヒンジを介して一体に形成された容器を例に挙げて説明したが、本発明は容器本体と蓋とが別体の容器についても適用が可能である。
また、蓋及び容器本体の全体にリブを形成するものとして説明したが、その一部にのみリブを形成するものとしてもよい。
【0027】
【発明の効果】
このように、本発明では、耐熱性、耐油性に優れる容器を用いることで油分の多い食品等の加熱を行なう際に容器に孔があくという不都合が生じない。また、弓形の湾曲を形成することで加熱時における容器の剛性を高めることができる。さらに、リブと前記湾曲とを適当に組み合わせることで、容器の剛性をさらに高めることができ、二軸延伸ポリスチレンシートに代えてポリプロピレン等の樹脂で容器を形成することが可能になる。
また、本発明によれば、上記したような効果を有する容器を、安価な製造コストで容易に製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発明概念を説明するための図で、容器本体と蓋とが一体に形成された容器のうち、蓋の部分を平面図で示したものである。
【図2】本発明の容器の他の実施形態を示す図である。
【図3】(a)は蓋及び容器本体にリブを形成した本発明のさらに他の実施形態にかかる容器の平面図、(b)は(a)のI−I方向矢視図である。
【図4】本発明の容器内に食品を収容して電子レンジで加熱した場合における、各容器の変形率を測定した結果を示す表である。
【図5】従来の容器の斜視図である。
【符号の説明】
1 容器
11 蓋
12 側壁
12a 長辺部分
12b 短辺部分
12c コーナー部
13 底部
14 合わせ部分
14a 噛合部
15 ヒンジ
16,17,18 リブ
21 容器本体
22 側壁
22a 長辺部分
22b 短辺部分
22c コーナー部
23 底部
24 合わせ部分
24a 噛合部
26,27,28 リブ
R,R1〜R3 曲率半径
A,A1〜A3 弦の長さ(一辺の直線距離)

Claims (11)

  1. 底部と、その周縁に立設された側壁とで収容部を形成する樹脂製の容器において、
    前記容器が少なくとも耐熱性、耐油性及び透明性を有し、
    前記側壁の少なくとも一辺を、前記側壁に加えられる圧力に抗する方向に膨出させて弓形に湾曲させ
    前記容器をラップで包装し、前記収容部に収容した被収容物を加熱する場合において、前記容器に加えられる圧力が、加熱によって前記ラップが収縮することにより加えられるものであることを特徴とする容器。
  2. 前記容器が、容器本体と、この容器本体に開閉自在に設けられた蓋とを有することを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記蓋を閉じたときに前記容器本体と前記蓋の合わせ部分で噛合する噛合部を、前記蓋及び前記容器本体に形成したことを特徴とする請求項2に記載の容器。
  4. 前記蓋が、前記容器本体及び前記蓋と一体に形成されたヒンジによって開閉自在であることを特徴とする請求項2又は3に記載の容器。
  5. 前記樹脂が、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器。
  6. 前記側壁に形成した湾曲部分の曲率半径をR、前記湾曲が形成された前記側壁の前記一辺の直線距離をAとした場合に、前記曲率半径Rと前記直線距離Aとの関係が、0.5≦R/A≦150であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器。
  7. 前記曲率半径Rと前記直線距離Aとの関係が、1≦R/A≦80であることを特徴とする請求項6に記載の容器。
  8. 前記曲率半径Rと前記直線距離Aとの関係が、2≦R/A≦30であることを特徴とする請求項7に記載の容器。
  9. 前記側壁及び前記底部の少なくとも一部にリブを形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の容器。
  10. 前記容器本体及び前記蓋のうち少なくとも一方のヘイズが20%以下であることを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載の容器。
  11. 前記容器本体及び前記蓋のうち少なくとも一方の肉厚が50μm〜500μmの範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の容器。
JP2001244242A 2001-08-10 2001-08-10 容器 Expired - Fee Related JP4666839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001244242A JP4666839B2 (ja) 2001-08-10 2001-08-10 容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001244242A JP4666839B2 (ja) 2001-08-10 2001-08-10 容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003054534A JP2003054534A (ja) 2003-02-26
JP4666839B2 true JP4666839B2 (ja) 2011-04-06

Family

ID=19074208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001244242A Expired - Fee Related JP4666839B2 (ja) 2001-08-10 2001-08-10 容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4666839B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4842849B2 (ja) * 2007-01-29 2011-12-21 株式会社エフピコ 食品容器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06217881A (ja) * 1992-12-30 1994-08-09 Welex Inc 食器とその製造方法
JP2000062846A (ja) * 1998-08-19 2000-02-29 Daicel Chem Ind Ltd 容 器
JP2000166762A (ja) * 1998-12-11 2000-06-20 Shimizu Sangyo Kk 電子レンジ用蒸し器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06217881A (ja) * 1992-12-30 1994-08-09 Welex Inc 食器とその製造方法
JP2000062846A (ja) * 1998-08-19 2000-02-29 Daicel Chem Ind Ltd 容 器
JP2000166762A (ja) * 1998-12-11 2000-06-20 Shimizu Sangyo Kk 電子レンジ用蒸し器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003054534A (ja) 2003-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3511433A (en) Unitary foam sheet container
WO2003078012A1 (en) Container having a rim or other feature encapsulated by or formed from injection-molded material
US20190112105A1 (en) Containers With Removal Tray Inserts
KR20070107713A (ko) 용기
JPS581669A (ja) 物品収納容器
JP5868654B2 (ja) 包装用容器の蓋体及び包装用容器
JP3451051B2 (ja) 食品保存容器
JP4666839B2 (ja) 容器
JP2005008254A (ja) 包装用容器
AU2007203600B2 (en) Container having a rim or other feature encapsulated by or formed from injection-molded material
CN209852881U (zh) 包装盒
JP3228479U (ja) 食品包装用容器
KR200425398Y1 (ko) 과일상자
JP3009112B2 (ja) 蓋付き包装用容器
JP3015966U (ja) 食料品ケース
JP3825860B2 (ja) 包装体
JP7394444B2 (ja) 包装用容器
JPS6244898Y2 (ja)
TWM545770U (zh) 包裝容器
JP2595287Y2 (ja) アルミ弁当ケース
JP2003246362A (ja) 自立型包装容器
JP2021151895A (ja) 食品用包装容器
JP2024023160A (ja) 下部容器、包装用容器
JP2018177280A (ja) 食品包装用容器
JP2024022973A (ja) 下部容器、包装用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4666839

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees