JP6088740B2 - 包装用容器の蓋体における開封構造、及び包装用容器 - Google Patents

包装用容器の蓋体における開封構造、及び包装用容器 Download PDF

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Description

本発明は、シート成形された包装用容器に関し、特に包装用容器を構成している蓋体における開封構造に関するものである。
シート成形された器容器本体と蓋体とからなる包装用容は、お弁当やお菓子等の種々な食品を収納するものとして、また、内容物の変化に応じた仕切りを容易に変更できる等のユーザーの要望に応え易いものとして、近年では種々なタイプあるいは形状のものが採用されてきている。
また、この種の器容器本体と蓋体とからなる包装用容は、中身を容器本体に詰めた後に蓋体を容器本体に嵌合し、中身を取り出すときには蓋体を開封しなければならないが、嵌合状態はしっかりと維持できなければならないし、開封は簡単でなければならない。そのための構造が、例えば、特許文献1にても提案されている。
特開2011−152934号公報、要約、図4
特許文献1にて提案されている「蓋及び容器」は、「弱い力であっても、容易に開けることができる蓋及びこの蓋を用いた容器を提供する」ことを目的としてなされたものであるが、図9に示すように、「蓋を、平板状で表面12と裏面13を有する平板部11と、平板部11の外周端14から当該平板部11と直交する方向で裏面側に伸ばしたスカート部15とで形成する。平板部11の外周端14または外周端14の近い箇所に、平板部11の表面12より突出した突出部16を設ける」ようにしたものである。
これにより、この特許文献1にて提案されている「蓋及び容器」では、「突出部16が当該突出部16の突出方向とは反対方向に押された際に、平板部11の裏面側に突出し、その突出後の形状が維持される」ことになるものである。
しかしながら、この特許文献1にて提案されている「蓋及び容器」では、次のようなことが問題になると考えられる。つまり、「突出部16」が、「当該突出部16の突出方向とは反対方向」とは異なる方向に押された際、あるいは、「突出部16」の頂上ではなく手前等の「裾野部分」が押された際には、当該「突出部16」自体が蓋の開封前に潰れてしまって、平板部11の裏面側に突出しなくなり、その突出後の形状は維持されないことになる。そうなれば、蓋の開封を容易には行えなくなると考えられるのである。また、突出部16を押圧したときに、平板部11の、図9の(a)中の点線にて囲った部分が潰れてしまって、突出部16を十分押圧することができないとも考えられる。
この種の包装用容器について、蓋の開封を行うには、蓋フランジまたは本体フランジに形成してある係止部による係合を解除しなければならないのであるが、この係止部の係合解除は、蓋フランジに膨出形成した指による「押圧部」(例えば上記特許文献1の突出部16)を押圧して行うようにしたものが一般的である。このような「押圧部」は、蓋体自体をシート成形(合成樹脂シートを、熱を掛けながら圧空成形または真空成形すること)する際に同時に形成されるものであって、もともと剛性が少ないものである。しかも、「押圧部」への押圧力の方向と、各係合部が係合し合っている方向とは全く異なっている(例えば上下方向と横方向というように)場合が多いから、この押圧部の押圧力によって係止部の係合解除を行うことはそもそも困難なことなのである。
そこで、本発明者等は、シート成形された容器本体と蓋体とからなる包装用容器について、その蓋体の開封を簡単かつ確実に行えるようにする構造とするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、蓋体の容器本体に対する嵌合状態を確実に行えることは勿論、蓋体の開封時においては、押圧面への押圧力を、押圧面を潰さないようにしながら各係止部での係合解除に有効に作用させることができて、蓋体の開封を簡単かつ確実に行えるようにすることのできる包装用容器を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「シート成形されて、本体フランジ11にコーナー部を形成した容器本体10と、シート成形されて、本体フランジ11にこれとほぼ一致する蓋フランジ21にて外嵌合され、この蓋フランジ21の外側にて垂下するスカート部に形成した蓋係止部21aにて容器本体10側の本体フランジ11の外縁に形成されたスカート部の下端に係止される蓋体20とからなる包装用容器であって、
蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、容器本体10側の前記コーナー部を覆うことになる蓋フランジ21に押圧面22を形成し、この押圧面22の外端部22aを、蓋係止部21aに連なりながら本体フランジ11上に接するものとし、押圧面22の内端部22bを、本体フランジ11の内側部分より浮き上がるものとし、かつ、押圧面22の側面側に蓋フランジ21に連続する側面22cを形成することによって、蓋体20の開封時において、押圧面22への押圧力が本体フランジ11の外側部分に直接掛かることを特徴とする包装用容器の蓋体20における開封構造」
である。
すなわち、本発明が対象としている包装用容器は、それぞれシート成形された容器本体10と蓋体20とからなるものであって、容器本体10の本体フランジ11には本体係止部11aを、また蓋体20の蓋フランジ21には蓋係止部21aを形成したものであり、容器本体10に蓋体20を嵌合したときに、これらの本体係止部11aと蓋係止部21aとが係止し合うことによって、蓋体20の容器本体10に対する固定嵌合、特に所謂「外嵌合」を完成させるようにしたものである。
また、容器本体10及びこれに嵌合される蓋体20は、図1にも示すように、角になった部分、すなわち「コーナー部」を有しているものであり、このコーナー部の一部(図1では、図示下側左右の2つのコーナー部)に位置する蓋体20には、押圧面22が形成してある。勿論、この押圧面22の下側には、容器本体10側の本体フランジ11のコーナー部が位置することになる。以上の容器本体10側の本体係止部11aや、本体フランジ11の外縁に形成された所謂「スカート部」の下端には、図6の(a)に示すように、蓋体20側の蓋係止部21aが係止される。この蓋係止部21aは、例えば図3に示すように、蓋体20の蓋フランジ21の外側にて垂下するスカート部に形成したものであり、長いものもあれば、短いものもある。
この蓋体20側の押圧面22は、図1及び図5に示すように、本体フランジ11上に接する外端部22aと、本体フランジ11より浮き上がる内端部22bとを形成したものであり、この押圧面22の側面側には蓋フランジ21に連続する側面22cを形成したものである。
以上の結果、この請求項1に係る包装用容器では、容器本体10に蓋体20を嵌合した際には、図6の(a)に示すように、押圧面22の外端部22aが本体フランジ11上に最初から接しているのであるから、押圧面22を押すと、その力が外端部22aを介して容器本体10側の本体フランジ11の外側(当該本体フランジ11自体の外側)に掛かることになる。
このため、例えば蓋体20のスカート部に親指を掛け、押圧面22を人差し指で押すことによって片手で蓋体20の開封を行うとき、押圧面22への押圧力は本体フランジ11の外側部分に直接掛かることになるから、外端部22a、または外端部22aと蓋係止部21aの間が潰れることがないため、押圧面22または各側面22cは、押圧力を無駄にしてしまうことがなく、容器本体10側(後述する実施形態では本体係止部11a)と蓋体20側の蓋係止部21aとの係止が、図6の(b)に示すように、確実に外されることになる。
一方、蓋体20の押圧面22を構成している内端部22bは、本体フランジ11上に浮いているし、少なくとも1つの側面22cにて蓋フランジ21に連続しているから、押圧面22は弾力性を有したものとなって、これに押圧力を加える指に痛みを与えることはなく、当該押圧面22の押圧操作を違和感なく行える。また、押圧面22の外端部22a周辺も容易に撓むことが可能であるため、図6の(b)に示すような押圧面22の変形が容易に行えるのである。
また、側面22cは、蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、図6の(a)に示すように、外端部22aが本体フランジ11上に接するとともに、内端部22bが本体フランジ11より浮き上がる押圧面22を支えているものであるから、外方が頂点となる三角形状になって、押圧面22の剛性を外側に向かうに従って高くするものとなっている。このため、押圧面22への押圧力が、外端部22aを介して本体フランジ11を押圧する側へ、また図7の(a)及び(b)に示すように、各側面22cを介してコーナー部の両側に延びている蓋フランジ21をコーナー部から引き離す側へ掛かることになり、これら二種類に変換された力によって、本体係止部11aと蓋係止部21aとの係止外しが効果的に行われるのである。
従って、この請求項1に係る包装用容器の蓋体における開封構造では、蓋体20の容器本体10に対する嵌合状態を確実に行えることは勿論、蓋体20の開封時においては、押圧面22への押圧力が、押圧面22を潰さないようにしながら各係止部での係合解除に有効に作用することになり、蓋体20の開封が簡単かつ確実に行えるものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、同様に、
「シート成形されて、本体フランジ11にコーナー部を形成した容器本体10と、シート成形されて、本体フランジ11にこれとほぼ一致する蓋フランジ21にて外嵌合され、この蓋フランジ21の外側にて垂下するスカート部に形成した蓋係止部21aにて容器本体10側の本体フランジ11の外縁に形成されたスカート部の下端に係止され、かつ蓋フランジ21の内側と天板23とを連続させる蓋側壁24とを有した蓋体20とからなる包装用容器であって、
蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、容器本体10側の前記コーナー部を覆うことになる蓋フランジ21に押圧面22を形成し、この押圧面22の外端部22aを、蓋係止部21aに連なりながら本体フランジ11上に接するものとし、押圧面22の内端部22bを、本体フランジ11の内側部分より浮き上がって蓋側壁24の下端24aに直接繋がるものとし、かつ、押圧面22側面側に蓋フランジ21に連続する側面22を形成することによって、蓋体20の開封時において、押圧面22への押圧力が本体フランジ11の外側部分に直接掛かることを特徴とする包装用容器」
である。
この請求項2に係る包装用容器は、その構成の殆どを上記請求項1のそれと同じにするものであるが、押圧面22を構成している内端部22bの端部が、蓋側壁24の下端24aに直接繋がるようにしたこと、つまり、例えば図8の(a)に示すように、凹み部22dを介さずに、滑らかに連続するようにした点のみが、請求項1の包装用容器とは異なるものである。
このように、内端部22bの端部が、蓋側壁24の下端24aに直接繋がるようにしてあると、押圧面22の内端部22bは、本体フランジ11より浮き上がっているだけでなく、天板23を支えてもいる蓋側壁24によってその位置に維持されていることになるから、押圧面22の外端部22aと蓋係止部21aの間が押圧力よって潰れてしまうことはないのである。換言すれば、押圧面22が開封に関わらない余計な変形をすることなく、外端部22aを介した容器本体10側の本体フランジ11等の変形や、側面22cを介しての蓋フランジ21の押し広げに確実に変換されるのであり、結果として、蓋体20の容器本体10に対する係止解除が容易に行えるのである。
従って、この請求項2に係る包装用容器も、蓋体20の容器本体10に対する嵌合状態を確実に行えることは勿論、蓋体20の開封時においては、押圧面22への押圧力が、押圧面22を潰さないようにしながら各係止部での係合解除に有効に作用することになり、蓋体20の開封が簡単かつ確実に行えるものとなっているのである。
なお、上記請求項1または請求項2に記載の包装用容器については、押圧面22の少なくとも1つの側面22cを、本体フランジ11への垂直面に対して、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜するようになされる。
すなわち、押圧面22はその側面22cを介して蓋フランジ21に連続しているものであるが、これらの側面22cの少なくとも1つについて、本体フランジ11への垂直面に対して、図7の(a)に示すように、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜するようにしたものである。
の包装用容器において、当該側面22cの、本体フランジ11への垂直面に対する傾斜角度が、最小が「17°」で最大が「85°」である必要があるのは、次の理由による。まず、側面22cの傾斜角度が最大の「85°」より大きいと、押圧面22への押圧力の分力が蓋フランジ21を押し広げる力になる前に当該側面22cが潰れてしまって、当初の目的が達成できなくなるからである。また、傾斜角度が17°より小さい場合には、シート成形時に金型から容器を外すのが困難になるからである。
以上のように、押圧面22の少なくとも1つの側面22cを、本体フランジ11への垂直面に対して、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜させたことによって、当該押圧面22を押圧すると、図6の(a)及び図5に示すように、傾斜させた側面22cがこれに連続している蓋フランジ21を、側面22cの傾斜方向に押し広げることになる。そうなれば、蓋フランジ21側の蓋係止部21aと本体フランジ11側の本体係止部11aとの係止位置が少しズレることになるから、押圧面22の外端部22aによる係止解除力とも相まって、傾斜した側面22cによって、押圧面22を潰さないようにしながらの各係止部11a・21aでの係合解除作用が、図6の(b)に示すように、有効に発揮されることになるのである。
従って、この包装用容器では、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮する他、押圧面22への押圧力の分力が傾斜した側面22cによって蓋フランジ21を押し広げる力となって、押圧面22を潰さないようにしながら、各係止部での係合解除が、より一層有効に行われることになる。
以上、説明した通り、本発明においては、
「シート成形されて、本体フランジ11にコーナー部を形成した容器本体10と、シート成形されて、本体フランジ11にこれとほぼ一致する蓋フランジ21にて外嵌合され、この蓋フランジ21の外側にて垂下するスカート部に形成した蓋係止部21aにて容器本体10側の本体フランジ11の外縁に形成されたスカート部の下端に係止され、かつ蓋フランジ21の内側と天板23とを連続させる蓋側壁24とを有した蓋体20とからなる包装用容器であって、
蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、容器本体10側の前記コーナー部を覆うことになる蓋フランジ21に押圧面22を形成し、この押圧面22の外端部22aを、蓋係止部21aに連なりながら本体フランジ11上に接するものとし、押圧面22の内端部22bを、本体フランジ11の内側部分より浮き上がるものとし、かつ、押圧面22の側面側に蓋フランジ21に連続する側面22cを形成することによって、蓋体20の開封時において、押圧面22への押圧力が本体フランジ11の外側部分に直接掛かることを特徴とする包装用容器の蓋体における開封構造」
または、
「シート成形されて、本体フランジ11にコーナー部を形成した容器本体10と、シート成形されて、本体フランジ11にこれとほぼ一致する蓋フランジ21にて外嵌合され、この蓋フランジ21の外側にて垂下するスカート部に形成した蓋係止部21aにて容器本体10側の本体フランジ11の外縁に形成されたスカート部の下端に係止され、かつ蓋フランジ21の内側と天板23とを連続させる蓋側壁24とを有した蓋体20とからなる包装用容器であって、
蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、容器本体10側の前記コーナー部を覆うことになる蓋フランジ21に押圧面22を形成し、この押圧面22の外端部22aを、蓋係止部21aに連なりながら本体フランジ11上に接するものとし、押圧面22の内端部22bを、本体フランジ11の内側部分より浮き上がって蓋側壁24の下端24aに直接繋がるものとし、かつ、押圧面22に蓋フランジ21に連続する側面22cを形成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、蓋体20の容器本体10に対する嵌合状態を確実に行えることは勿論、蓋体20の開封時においては、押圧面22への押圧力を、押圧面22を潰さないようにしながら各係止部での係合解除に有効に作用させることができて、蓋体20の開封を簡単かつ確実に行うことのできる開封構造及び包装用容器を提供することができるのである。
本発明に係る包装用容器の平面図である。 同包装用容器の正面図である。 同包装用容器を構成している蓋体20の、図1中の1−1線に沿ってみた縦断面図である。 同包装用容器の、図1中の2−2線に沿ってみた縦断面図である。 図1中に示した包装用容器の右下コーナー部を拡大して示した部分拡大平面図である。 図5中の3−3線に沿ってみた縦断面図であり、(a)はコーナー部にある押圧面22を押圧する前の様子を示す部分縦断面図、(b)は押圧面22を押圧した結果各係止部が外れた様子を示す部分縦断面図である。 図1中の4−4線に沿ってみた縦断面図であり、(a)はコーナー部にある押圧面22を押圧する前の様子を示す部分縦断面図、(b)は押圧面22を押圧した結果各係止部が外れた様子を示す部分縦断面図である。 本発明に係る(a)〜(f)の6つの他の実施例を示すべく、図6と同様に示した部分縦断面図である。 特許文献1の図4に示された(a)及び(b)の縦断面図である。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である包装用容器について説明すると、図1には、容器本体10と蓋体20とからなる包装用容器の平面図が示してある。これらの容器本体10及び蓋体20は、薄肉の合成樹脂シート(厚さ0.2〜0.5mm)を真空成形または熱成形によって成形する、所謂「シート成形」によって、それぞれ一体的に形成したものである。本実施形態では、平面視四角形状のものとしてある。勿論、これらの容器本体10及び蓋体20は、一部にコーナー部を有するのであれば、「扇型」、「台形」、「三角形状」、「六角形」、「八角形」等種々な形状のものが採用できることは言うまでもない。
蓋体20は、図4に示したように、容器本体10に対して所謂「外嵌合」あるいは「内外嵌合」されるものであり、この嵌合が完了したときには、本体係止部11aと蓋係止部21aとが係止し合って、その嵌合状態を維持するようになっている。
容器本体10は、図6に示したような本体フランジ11を有したものであるが、この本体フランジ11は、図1に示した蓋フランジ21の下側でこの蓋フランジ21と同様な形状を有したものとなっている。この本体フランジ11には、後述する蓋フランジ21の蓋係止部21aが係止される本体係止部11aが形成してあるが、この本体係止部11aは、図5の点線で示したような短い部分的なものに形成されたり、比較的長尺なスカート状に形成されたりするものが好ましい。なお、本体係止部11aは、本体フランジ11が水平方向に突出したもの、本体フランジ11がスカート部にかけて滑らかに湾曲したもの、図6に示すようにスカート部上端に傾斜した面を設けたでもよく、蓋係止部21aと係止可能な形状なら、どのような形状でも良い。尚、スカート部上端に傾斜した面を設けている場合、押圧面が斜めに受けた力に対して外端部21aが対向するため、より外端部21a、又は外端部22aと蓋係止部21aの間が潰れる事を防ぐのである。
以上の容器本体10側の本体係止部11aや、本体フランジ11の外縁に形成された所謂「スカート部」の下端には、上述したように、蓋体20側の蓋係止部21aが係止される。この蓋係止部21aは、例えば図3に示したように、蓋体20の蓋フランジ21の外側にて垂下するスカート部に形成したものであり、長いものもあれば、短いものもある。
このような蓋係止部21aを形成した蓋体20は、図1〜図3に示したように、容器本体10側の本体フランジ11とほぼ一致する蓋フランジ21を有しているものであり、この蓋フランジ21の一部のコーナー部(図1に示した実施形態では、下側左右の2箇所)には、押圧面22が形成してある。また、この蓋体20の蓋フランジ21は、図1〜図3、図5及び図6に示したように、天板23を持ち上げている蓋側壁24に連続しているものであり、これにより、天板23下に密閉された空間が形成できるようになっている。
蓋フランジ21のコーナー部に位置する押圧面22は、図5に示したように、外側に向かう外端部22aと、蓋側壁24側に連なることになる内端部22bとから構成してあって、蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、図6の(a)に示したように、外端部22aは本体フランジ11上に接し、内端部22bは本体フランジ11より浮き上がるものとなるものである。
また、各押圧面22の平面形状は、図1に示したような「ビヤ樽型」の他に、先が外に向く「扇型」、2辺が蓋フランジ21に連続し1辺が外側になる「三角型」、あるいは「台形型」等種々なものとし得るものである。
そして、押圧面22の外端部22aの縦断面形状としては、本体フランジ11上に接する部分を有するのであれば、図6の(a)、図8の(a)及び(d)に示したような「円弧型」は勿論、図8の(b)、(c)及び(e)に示したような「S字型」、あるいは、図8の(f)に示したような「円弧+直線」型等、種々な形状のものを採用することができるものである。
また、押圧面22の内端部22bの断面形状としても、本体フランジ11より浮き上がる部分が確保できるのであれば、図6の(a)に示した形状に限らず、図8の(a)〜(f)に示したような種々な形状のものを採用することができる。
図8の(a)に示した内端部22bの断面形状での特徴は、本体フランジ11より浮き上がって蓋側壁24の下端24aに直接繋がるようにしたことであり、これにより、この図8の(a)に示した内端部22bは、本体フランジ11より浮き上がっているだけでなく、天板23を支えてもいる蓋側壁24によってその位置に維持し、押圧面22が押圧力よって潰れてしまうことを阻止するものとなっているのである。換言すれば、押圧面22に対して押圧力が掛けられたときには、この押圧力によって押圧面22自体が潰されてしまうことがなく、この押圧力が、外端部22aを介した容器本体10側の本体フランジ11等の変形や、側面22cを介しての蓋フランジ21の押し広げに確実に変換されるのであり、結果として、蓋体20の容器本体10に対する係止解除を容易に行わせることになる。
一方、図8の(b)〜(f)に示した内端部22bの断面形状での特徴は、蓋側壁24との間に凹み部22dを介在させながら連続させている。これによって、凹み部22dは、押圧面22の変形による応力に対向して持ちこたえ、蓋体20全体(特に蓋側壁24)が開封に関わらない余計な変形をすることがなく、外端分22aを介した容器本体10側の本体フランジ11等の変形や、側面22cを介しての蓋フランジ21の押し広げに確実に変換されるのであり、結果として、蓋体20の容器本体10に対する係止解除が容易に行えるのである。
特に、図8の(c)に示した内端部22bでは、凹み部22dとの間に「直線部」を介在させるものであり、また、図8の(e)に示した内端部22bでは、凹み部22dとの間に「円弧部」を介在させるものであって、これらの「直線部」や「円弧部」によっても、押圧面22の剛性は高められるものである。
また、図8の(a)〜(e)に示した内端部22bでは、押圧面22の内端部22bから蓋係止部21aにかけて滑らかな形状で形成されており、図6の(b)に示すような変形がなされるときに、押圧面22が容易に撓むため、開封を行い易い。
さらに、各押圧面22は、図1及び図5に示したように、その両側に形成した側面22cによって蓋フランジ21に連続させてある。この押圧面22の少なくとも1つの側面22cは、図5に示したように、本体フランジ11への垂直面に対して、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜させてある。
当該側面22cの、本体フランジ11への垂直面に対する傾斜角度が、最小が「17°」で最大が「85°」である必要があるのは、次の理由による。まず、側面22cの傾斜角度が最大の「85°」より大きいと、押圧面22への押圧力の分力が蓋フランジ21を押し広げる力になる前に当該側面22cが潰れてしまって、当初の目的が達成できなくなるからである。一方、側面22cの傾斜角度が17°より小さいと、シート成形時に容器を金型から外すのが困難となるからである。
以上のように、押圧面22の少なくとも1つの側面22cを、図7の(a)にて示したように、本体フランジ11への垂直面に対して、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜させたことによって、当該押圧面22を押圧すると、図6の(a)及び図5に示したように、傾斜させた側面22cがこれに連続している蓋フランジ21を、側面22cの傾斜方向に押し広げることになる。そうなれば、蓋フランジ21側の蓋係止部21aと本体フランジ11側の本体係止部11aとの係止位置が少しズレることになるから、押圧面22の外端部22aによる係止解除力とも相まって、傾斜した側面22cによって、押圧面22を潰さないようにしながらの各係止部11a・21aでの係合解除作用が、図6の(b)に示したように、有効に発揮されることになるのである。
10 容器本体
11 本体フランジ
11a 本体係止部
20 蓋体
21 蓋フランジ
21a 蓋係止部
22 押圧面
22a 外端部
22b 内端部
22c 側面
22d 凹み部
23 天板
24 蓋側壁
24a 下端

Claims (2)

  1. シート成形されて、本体フランジにコーナー部を形成した容器本体と、シート成形されて、前記本体フランジにこれとほぼ一致する蓋フランジにて外嵌合され、この蓋フランジの外側にて垂下するスカート部に形成した蓋係止部にて前記容器本体側の本体フランジの外縁に形成されたスカート部の下端に係止される蓋体とからなる包装用容器であって、
    前記蓋体を容器本体に外嵌合したとき、前記容器本体側の前記コーナー部を覆うことになる前記蓋フランジに押圧面を形成し、この押圧面の外端部を、前記蓋係止部に連なりながら前記本体フランジ上に接するものとし、前記押圧面の内端部を、前記本体フランジの内側部分より浮き上がるものとし、かつ、前記押圧面の側面側に前記蓋フランジに連続する側面を形成することによって、前記蓋体の開封時において、前記押圧面への押圧力が前記本体フランジの外側部分に直接掛かることを特徴とする包装用容器の蓋体における開封構造。
  2. シート成形されて、本体フランジにコーナー部を形成した容器本体と、シート成形されて、前記本体フランジにこれとほぼ一致する蓋フランジにて外嵌合され、この蓋フランジの外側にて垂下するスカート部に形成した蓋係止部にて前記容器本体側の本体フランジの外縁に形成されたスカート部の下端に係止され、かつ前記蓋フランジの内側と天板とを連続させる蓋側壁とを有した蓋体とからなる包装用容器であって、
    前記蓋体を容器本体に外嵌合したとき、前記容器本体側の前記コーナー部を覆うことになる前記蓋フランジに押圧面を形成し、この押圧面の外端部を、前記蓋係止部に連なりながら前記本体フランジ上に接するものとし、前記押圧面の内端部を、前記本体フランジの内側部分より浮き上がって前記蓋側壁の下端に直接繋がるものとし、かつ、前記押圧面の側面側に前記蓋フランジに連続する側面を形成することによって、前記蓋体の開封時において、前記押圧面への押圧力が前記本体フランジの外側部分に直接掛かることを特徴とする包装用容器。
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