JP6457848B2 - 運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋と容器本体をクリップで係止させるように設けた運搬用容器に関する。
特許文献1には、運搬用容器が記載されている。
この運搬用容器は、上方に開口した容器本体と、容器本体の上部に被せられる蓋体(蓋)と、蓋を容器本体に係止保持させる係止クリップ(クリップ)とを備える。
係止クリップは、横板とこれの下側に位置する保持片とを、互いに平行に備える。横板と保持片との間に、蓋体と容器本体の周縁が挟み込まれる。
特開平10−129768号公報
本発明が解決しようとする課題は、クリップを用いて蓋と容器本体をさらに確実に係止することができ、かつ、蓋の開閉動作を円滑に行うことのできる運搬用容器を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明の一態様に係る運搬用容器は、上方に向けて開口する開口部を有する容器本体と、前記開口部を閉じるように前記容器本体に被せられる蓋と、前記蓋が前記開口部を閉じる閉鎖状態にあるときに、前記蓋を前記容器本体に保持させるクリップと、を具備する。
前記容器本体は、前記開口部を囲んだ位置で外側方に突出するフランジを備える。
前記蓋は、前記閉鎖状態において前記フランジの外側方を囲んで位置する周壁と、前記周壁に形成された挿入孔とを備える。
前記クリップは、前記蓋の前記挿入孔を通じて内側方に挿入されて、前記蓋に係止するように設けた上側保持片と、前記挿入孔を通じて内側方に挿入されて、前記フランジの下面に押し当たるように設けた下側保持片とを備える。
前記フランジは、外側方に突出した第一フランジ部と、前記第一フランジ部よりも外側方に突出した第二フランジ部とを、周方向において互いに異なる位置に備え、前記クリップの前記下側保持片が前記第二フランジ部の下面に押し当たるように設けた。
本発明は、クリップを用いて蓋と容器本体をさらに確実に係止することができ、かつ、蓋の開閉動作を円滑に行うことのできる運搬用容器が提供可能になるという、効果を奏する。
実施形態1の運搬用容器の側面図である。 実施形態1の運搬用容器の平面図である。 図2のa−a線断面図である。 実施形態1の運搬用容器においてクリップが外側方に位置するときを示す図2のa−a線に対応した部分の断面図である。 実施形態1の運搬用容器が備える容器本体の側面図である。 実施形態1の運搬用容器が備える容器本体の平面図である。 図7Aは、図6のb−b線断面図であり、図7Bは、図6のc−c線断面図である。 実施形態1の運搬用容器が備える蓋の側面図である。 実施形態1の運搬用容器が備える蓋の平面図である。 図10Aは、実施形態1の運搬用容器が備えるクリップの平面図であり、図10Bは、実施形態1の運搬用容器が備えるクリップの側面図であり、図10Cは、図10Aのd−d線断面図である。 実施形態2の運搬用容器が備える容器本体の要部側面図である。 実施形態2の運搬用容器が備える容器本体の要部平面図である。 実施形態2の運搬用容器が備える蓋の要部側面図である。 図14Aは、図13のe−e線断面図であり、図14Bは、図13のf−f線断面図である。 実施形態3の運搬用容器が備える容器本体の要部側面図である。 実施形態3の運搬用容器が備える容器本体の要部平面図である。 実施形態4の運搬用容器が備える蓋の側面図である。 図17のg−g線断面図である。
(実施形態1)
実施形態1の運搬用容器について、図1〜図10に基づいて説明する。
本実施形態の運搬用容器は、図1〜図4に示すように、容器本体1と、容器本体1に被せられる蓋2と、容器本体1に蓋2を係止させる(蓋2を容器1から外れないようにロックする)ために用いられる複数のクリップ3とを備える。
まず、容器本体1について説明する。
図5や図6に示すように、容器本体1は、平面視において矩形状に形成された底壁11と、底壁11の周縁から上方に起立する側周壁12と、上方に向けて開口する開口部13とを備える。
開口部13は、側周壁12の上端部に囲まれた開口部分である。容器本体1の収納空間は、開口部13を通じて上方に解放される。
さらに、容器本体1は、側周壁12から突出するフランジ14と、同じく側周壁12から突出する下側フランジ15とを備える。フランジ14は、側周壁12の上端部から、外側方にむけて突出する。フランジ14は、側周壁12の全周に亘って形成される。
フランジ14は、突出量が互いに異なる第一フランジ部141と第二フランジ部142とで、一連に構成される。第一フランジ部141と第二フランジ部142は、容器本体1の周方向(側周壁12の周方向)において、互いに異なる位置にある。第一フランジ部141と第二フランジ部142の詳細な構成については、後述する。
下側フランジ15は、側周壁12の上端部から外側方にむけて突出し、かつ、フランジ14の下方に位置する。下側フランジ15は、フランジ14と平行に位置するように、側周壁12の全周に亘って形成される。下側フランジ15の先端は、フランジ14の先端よりも外側方に大きく突出する。
次に、蓋2について説明する。
図8や図9に示すように、蓋2は、容器本体1の開口部13を塞ぐように矩形状に形成された蓋本体21と、蓋本体21の周縁に形成された周壁22とを備える。周壁22は、蓋本体21の全周に亘って形成される。
蓋2を容器本体1に被せて開口部13を塞いだ状態(以下、これを「閉鎖状態」という。)において、周壁22の下部は、容器本体1のフランジ14の外側方を全周に亘って囲む位置にある(図1〜図4参照)。
さらに蓋2は、外側方からクリップ3を挿入することのできる挿入孔23を備える。挿入孔23は、周壁22の複数個所に形成された貫通孔である。
次に、クリップ3について説明する。
図10A〜図10Cに示すように、クリップ3は、平板状の縦板31と、縦板31の一面311から突出した上側保持片32と、同じく縦板31の一面311から突出した下側保持片33とを備える。
上側保持片32と下側保持片33は、ともに縦板31の厚み方向に突出する。上側保持片32の縦板31からの突出量は、下側保持片33の縦板31からの突出量よりも大きい。
上側保持片32は、クリップ3を、蓋2の挿入孔23を通じて内側方に挿入させたときに、蓋2に対して所定の位置で係止される部分である。上側保持片32は、一対の係止片321を両側方に備える。一対の係止片321は、互いに平行に位置する。
一対の係止片321は、蓋本体21に設けた一対の係止体212に対して、一対一に係止可能である。蓋本体21の上面には、上側保持片32の挿入をガイドするガイド溝211が形成されており、一対の係止体212は、ガイド溝211の内側面から互いに近づく方向に突出する(図8、図9参照)。
ガイド溝211に嵌った状態で内側方にスライドされた上側保持片32は、一対の係止片321がそれぞれ弾性変形して係止体212に引っ掛かることで、所定のスライド位置で蓋本体21に係止される(図2参照)。
下側保持片33は、クリップ3を、蓋2の挿入孔23を通じて内側方に挿入したときに、容器本体1のフランジ14に対して、下方から弾性的に押し当たる部分である(図3参照)。
下側保持片33は、縦板31から突出する弾性片331と、弾性片331の先端から延長される延長片332とを備える。
弾性片331は、上側保持片32に近づく方向に傾いた姿勢で、縦板31から突出する。延長片332は、上側保持片32から離れる方向に傾いた姿勢で、弾性片331からさらに突出する。
下側保持片33は、弾性片331と延長片332が略へ字状に連続する構造であり、弾性片331とガイド片332の境界に位置する頂部(最も上側保持片32に近い部分)が、フランジ14の下面に押し当たる当接部333を構成する。
これにより、下側保持片33が内側方に挿入されたとき、弾性片331が弾性的に撓みながら、当接部333がフランジ14の下面に押し当たる。
上述したように、蓋2は複数個所(本実施形態では四箇所)に挿入孔23を備え、それぞれの挿入孔23の内側方に、ガイド溝211と一対の係止体212を備える。そのため、複数個所の挿入孔23に位置するクリップ3を内側方にスライドさせたとき、各クリップ3は、所定の位置で上側保持片32が蓋2に係止され、かつ、下側保持片33がフランジ14の下面に押し当たる(図3、図4参照)。
各クリップ3の上側保持片32と下側保持片33の間には、蓋本体21の周縁部と、容器本体1のフランジ14とが、弾性的に挟み込まれる。これにより、複数のクリップ3を介して蓋2が容器本体1に取り付けられる。クリップ3を内側方にスライドさせたロック状態において、クリップ3は、容器本体1や蓋2の外形からはみ出ないように設けることが好ましい。なお、前記ロック状態において、クリップ3が容器本体1や蓋2の外形からはみ出るように設けることも可能である。
蓋2を容器本体1から取り外す際には、各クリップ3を外側方にスライドさせ、下側係止片33を第二フランジ部142から離せばよい。
ところで、本実施形態の運搬用容器では、特徴的な構成として、容器本体1の全周に亘って位置するフランジ14を、第一フランジ部141と、これよりも外側方に大きく突出した第二フランジ部142とで、形成している(図5〜図7B参照)。第一フランジ部141と第二フランジ部142とは、側周壁12の周方向において互いに異なる位置にあり、かつ、互いに連続する。
換言すると、全周に亘って位置するフランジ14のうち、他よりも大きく突出した部分が第二フランジ部142であり、フランジ14のうち第二フランジ部142を除く部分が、第一フランジ部141である。
前記閉鎖状態において、第一フランジ部141の先端縁は、蓋2の周壁22の内周面に対向して位置する。第一フランジ部141の寸法形状は、第一フランジ部141の先端縁と蓋2の周壁22の間に所定のクリアランスが介在するように、設定されている。当該所定のクリアランスが存在することで、蓋2の開閉動作が円滑に行われる。
第二フランジ部142は、フランジ14の周方向の複数個所(本実施形態では四箇所)に設けられる。複数個所に設けられる第二フランジ部142と、蓋2が備える複数の挿入孔23とは、前記閉鎖状態において一対一に対向して位置する。換言すると、フランジ14のうち複数の挿入孔23と対向する各箇所を、他の箇所よりも外側方に突出させ、これら突出した部分を第二フランジ部142としている。
そのため、本実施形態の運搬用容器では、挿入孔23を通じて挿入されたクリップ3の下側保持片33が、フランジ14のなかでも外側方に大きく突出した第二フランジ部142の下面に対して、弾性的に押し当たる(図3参照)。
第二フランジ部142の下面は、側周壁12からの突出量が大きい面であるから、クリップ3の下側保持片33が当たり得る範囲(クリップ3の掛かり代)が広い。その分だけ、第二フランジ部142に対するクリップ3の掛かりが良好であり、クリップ3を介して蓋2と容器本体1がより確実に係止される。なお、第二フランジ部142の先端縁と対向する位置には蓋2の挿入孔23が位置するので、第二フランジ部142の突出量が多少大きく設定されても、蓋2の円滑な開閉動作は確保される。
さらに本実施形態の運搬用容器では、クリップ3の掛かり代を極力広くするために、第二フランジ部142の先端縁の下角部分の曲率半径が、第一フランジ部141の先端縁の下角部分の曲率半径よりも小さく(1/2程度に)設定されている(図7A、図7B参照)。
本実施形態の運搬用容器では、上述の第一フランジ部141と第二フランジ部142でフランジ14が形成されることにより、クリップ3を用いて蓋2と容器本体1をより確実に係止することと、蓋2の開閉動作を円滑に行うことが、両立される。
加えて、本実施形態の運搬用容器では、特徴的な構成として、容器本体1がさらに一対の突起体16を備える(図5、図6参照)。一対の突起体16は、蓋2を開ける際に第二フランジ部142の先端部に、蓋2の挿入孔23が引っ掛かることを、効果的に防止する手段である。
本実施形態の一対の突起体16は、フランジ14の先端部から下方に設けた一対の縦リブ16aである。
一対の縦リブ16aの位置は、第二フランジ部142の周方向の両端部から、下方に延設された位置にある。各縦リブ16aの下端部は、前記閉鎖状態において蓋2の挿入孔23よりも下方に位置するように設けている(図1参照)。つまり、各縦リブ16aの少なくとも一部(下端部)は、前記閉鎖状態において蓋2の挿入孔23に突入不能な位置にある。
本実施形態において、各縦リブ16aは、全体を通じて同一の突出量(第二フランジ部142と同一の突出量)であるが、これに限定されない。例えば、各縦リブ16aの上部を、フランジ部14の先端部から離れるほどに突出量が小さくなるように形成することも可能である。
各縦リブ16aは、蓋2を開ける際に蓋2の周壁22に当たってガイドするように働く。各縦リブ16aが蓋2をガイドすることによって、第二フランジ部142の先端部に蓋2の挿入孔23が引っ掛かることが防止され、蓋2の円滑な開閉動作が実現される。
容器本体1が備える縦リブ16aの数は、上記の数に限定されない。つまり、縦リブ16aを一つあるいは三以上の複数設けることも可能である。また、縦リブ16aの位置も、上記の位置に限定されない。つまり、例えば第一フランジ部141の下方に縦リブ16aを設けることも可能である。
(実施形態2)
次に、実施形態2の運搬用容器について、図11〜図14に基づいて説明する。
本実施形態の運搬用容器は、突起体16の構成において実施形態1と相違する。以下においては、実施形態1の同様の構成については説明を省略し、実施形態1と相違する構成についてのみ詳述する。
本実施形態の運搬用容器において、容器本体1が備える突起体16は、第一フランジ部141の先端縁から外側方に突出する一対の突起16bである(図11、図12参照)。一対の突起16bは、第二フランジ部142に対して、側周壁12の周方向に隣接して位置する。
つまり、一対の突起16bのうち一方の突起16bは、第二フランジ部142に対して周方向の一方に隣接する第一フランジ部141の端部から、外側方に突出する。一対の突起16bのうち他方の突起16bは、第二フランジ部142に対して周方向の他方に隣接する第一フランジ部141の端部から、外側方に突出する。
各突起16bは、少なくともその一部が、前記閉鎖状態において蓋2の挿入孔23に突入不能な位置にある。各突起16bは、蓋2を開ける際に周壁22に当たってガイドするように働く。各突起16bが蓋2をガイドすることによって、第二フランジ部142の先端部に蓋2の挿入孔23が引っ掛かることが防止され、蓋2の円滑な開閉動作が実現される。
容器本体1が備える突起16bの数や位置は、上述の数や位置に限定されない。つまり、本実施形態では第二フランジ部142を挟む両側の位置に突起16bを設けているが、片側の位置にだけ突起16bを設けることも可能である。
加えて、本実施形態の運搬用容器では、図13、図14に示すように、蓋2の周壁22の内面のうち挿入孔23と隣接する箇所に、他の箇所よりも凹んだ凹部24が設けられている。凹部24は、前記閉鎖状態において周壁22と突起16bとの間に所定のクリアランスを確保する構造である。
ここで、蓋2の周壁22は、蓋本体21から離れるほど外側方に位置するように、末広がりに傾いた姿勢にある。これに対して、周壁22のうち挿入孔23に隣接する部分221を、蓋本体21に垂直な姿勢に設けることで、この部分221の内面を、他の部分よりもへこんだ凹部24としている。
凹部24は、蓋本体21から離れるほど凹み量が浅くなる。凹部24のうち最も凹み量の深い上端部が、突起16bと対向する。
容器本体1に突起16bを備え、蓋2の周壁22に凹部24を備えることで、前記閉鎖状態においては蓋2の周壁22と容器本体1との間に所定のクリアランスを確保しながら、蓋2を開けるときに第二フランジ部142の先端部に蓋2の挿入孔23が引っ掛かることが防止される。
(実施形態3)
次に、実施形態3の運搬用容器について、図15、図16に基づいて説明する。
本実施形態の運搬用容器は、実施形態2の運搬用容器において突起16bの構成を変更したものである。以下においては、実施形態2と相違する突起16bの構成についてのみ詳述する。
本実施形態の容器本体1が備える一対の突起16bは、第二フランジ部142の周方向の両側の位置に、第二フランジ部142と連続するように位置する。つまり、一対の突起16bは、第二フランジ部142をさらに周方向の両側に延長させるように位置する。
本実施形態においても、各突起16bの少なくとも一部が、前記閉鎖状態において蓋2の挿入孔23に突入不能な位置にあり、各突起16bが蓋2をガイドすることで、第二フランジ部142の先端部に蓋2の挿入孔23が引っ掛かることが防止され、蓋2の円滑な開閉動作が実現される。
なお、突起16bが第二フランジ部142に連続することが必須ではなく、突起16bが第二フランジ部142から離れて位置することも可能であることは、実施形態2でも示したとおりである。
(実施形態4)
次に、実施形態4の運搬用容器について、図17、図18に基づいて説明する。
本実施形態の運搬用容器は、第二フランジ部142の先端部に挿入孔23が引っ掛かることを防止するための手段として、蓋2に突起体25を備えた点において、実施形態1と相違する。以下においては、実施形態1の同様の構成については説明を省略し、実施形態1と相違する構成についてのみ詳述する。
本実施形態の運搬用容器において、蓋2が備える突起体25は、蓋2の周壁22の内面から、内側方にむけて突出する一対の縦リブ25aである。一対の縦リブ25aは、周方向において挿入孔23を挟む両側に位置する。
各縦リブ25aの下端部は、挿入孔23よりも下方に位置する。各縦リブ25aは、挿入孔23の下端縁とほぼ同一の上下位置に、最も突出した頂部を有する。各縦リブ25aは、下端から頂部に近づくにつれて突出量が漸次増大し、頂部から上端に近づくにつれて突出量が漸次減少する。
本実施形態の運搬用容器においては、蓋2が備える各突起体25が、容器本体1に当たって蓋2の動きをガイドするように働く。このガイドによって、第二フランジ部142の先端部に蓋2の挿入孔23が引っ掛かることが防止され、蓋2の円滑な開閉動作が実現される。
蓋2が備える突起体25の数や位置は、上記の数や位置に限定されない。突起体25を一つあるいは三以上の複数設けることも可能であるし、突起体25を他の部分から突出させること(例えば突起体25を構成する各縦リブ25aを、本実施形態とは異なる上下位置から突出させること)も可能である。
以上、添付図面に基づいて説明したように、実施形態1−4の運搬用容器は、下記の構成を具備する。
つまり、実施形態1−4の運搬用容器は、上方に向けて開口する開口部13を有する容器本体1と、開口部13を閉じるように容器本体1に被せられる蓋2と、蓋2が開口部13を閉じる閉鎖状態にあるときに、蓋2を容器本体1に保持させるクリップ3とを具備する。
容器本体1は、開口部13を囲んだ位置で外側方に突出するフランジ14を備える。
蓋2は、前記閉鎖状態においてフランジ14の外側方を囲んで位置する周壁22と、周壁22に形成された挿入孔23とを備える。
クリップ3は、蓋2の挿入孔23を通じて内側方に挿入されて、蓋2に係止するように設けた上側保持片32と、挿入孔23を通じて内側方に挿入されて、フランジ14の下面に押し当たるように設けた下側保持片33とを備える。
そして、フランジ14は、外側方に突出した第一フランジ部141と、第一フランジ部141よりも外側方に突出した第二フランジ部142とを、周方向において互いに異なる位置に備え、クリップ3の下側保持片33が第二フランジ部142の下面に押し当たるように設けている。
したがって、実施形態1−4の運搬用容器では、フランジ14に対するクリップ3の掛かり代を広くとるとともに、容器本体1のフランジ14と、蓋2の周壁22との間のクリアランスを確保することができる。そのため、実施形態1−4の運搬用容器においては、クリップ3を用いて蓋2と容器本体1をさらに確実に係止することができ、かつ、蓋2の開閉動作を円滑に行うことができる。
さらに、実施形態1−3の運搬用容器は、下記の構成を付加的に備える。つまり、実施形態1−3の運搬用容器において、容器本体1は、第二フランジ部142に挿入孔23が引っ掛かることを防止する突起体16を備える。突起体16の少なくとも一部は、前記閉鎖状態において蓋2の挿入孔23に突入不能な位置にある。
したがって、実施形態1−3の運搬用容器では、容器本体1のフランジ14のうち他よりも外側方に突出する第二フランジ部142に、蓋2の挿入孔23が引っ掛かるという事態が、より確実に防止される。そのため、蓋2の開閉動作がより円滑に行われる。
さらに、実施形態1の運搬用容器は、下記の構成を付加的に備える。つまり、実施形態の運搬用容器において、突起体16は、フランジ14の先端部から下方に設けた縦リブ16aである。
したがって、実施形態1の運搬用容器では、容器本体1に縦リブ16aを設けたシンプルな構造で、第二フランジ部142に蓋2の挿入孔23が引っ掛かるという事態がより確実に防止される。
さらに、実施形態2,3の運搬用容器は、下記の構成を付加的に備える。つまり、実施形態2,3の運搬用容器において、突起体16は、第二フランジ部142に対して周方向に連続または隣接して位置する。
したがって、実施形態2−3の運搬用容器では、容器本体1の第二フランジ部142に連続または隣接する箇所に突起体16を設けたシンプルな構造で、第二フランジ部142に蓋2の挿入孔23が引っ掛かるという事態がより確実に防止される。
さらに、実施形態4の運搬用容器は、下記の構成を付加的に備える。つまり、実施形態4の運搬用容器において、蓋2は、第二フランジ部142に挿入孔23が引っ掛かることを防止する突起体25を備える。突起体25は、蓋2の周壁22から内側方に突出する。
したがって、実施形態4の運搬用容器では、蓋2に突起体25を設けたシンプルな構造で、第二フランジ部142に蓋2の挿入孔23が引っ掛かるという事態がより確実に防止される。
以上、実施形態について説明したが、運搬用容器の構成は上記した各実施形態に限定されず、各実施形態においてさらに適宜の設計変更を行うことが可能である。
また、各実施形態の構成同士を適宜組み合わせて適用すること(例えば、実施形態1−3のような突起体16を容器本体1に備え、蓋2には実施形態4のような突起体25を備えること)も可能である。
1 容器本体
14 フランジ
141 第一フランジ部
142 第二フランジ部
16 突起体
16a 縦リブ
2 蓋
22 周壁
23 挿入孔
25 突起体
3 クリップ
32 上側保持片
33 下側保持片

Claims (5)

  1. 上方に向けて開口する開口部を有する容器本体と、
    前記開口部を閉じるように前記容器本体に被せられる蓋と、
    前記蓋が前記開口部を閉じる閉鎖状態にあるときに、前記蓋を前記容器本体に保持させるクリップと、を具備し、
    前記容器本体は、
    前記開口部を囲んだ位置で外側方に突出するフランジを備え、
    前記蓋は、
    前記閉鎖状態において前記フランジの外側方を囲んで位置する周壁と、前記周壁に形成された挿入孔とを備え、
    前記クリップは、
    前記蓋の前記挿入孔を通じて内側方に挿入されて、前記蓋に係止するように設けた上側保持片と、前記挿入孔を通じて内側方に挿入されて、前記フランジの下面に押し当たるように設けた下側保持片とを備え、
    前記フランジは、
    外側方に突出した第一フランジ部と、前記第一フランジ部よりも外側方に突出した第二フランジ部とを、周方向において互いに異なる位置に備え、前記クリップの前記下側保持片が前記第二フランジ部の下面に押し当たるように設けたことを特徴とする運搬用容器。
  2. 前記容器本体は、前記第二フランジ部に前記挿入孔が引っ掛かることを防止する突起体を備え、前記突起体の少なくとも一部は、前記閉鎖状態において前記蓋の前記挿入孔に突入不能な位置にあることを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
  3. 前記突起体は、前記フランジの先端部から下方に設けた縦リブであることを特徴とする請求項2に記載の運搬用容器。
  4. 前記突起体は、前記第二フランジ部に対して前記周方向に連続または隣接して位置することを特徴とする請求項2に記載の運搬用容器。
  5. 前記蓋は、前記第二フランジ部に前記挿入孔が引っ掛かることを防止する突起体を備え、
    前記突起体は、前記蓋の前記周壁から内側方に突出することを特徴とする請求項1に記載の運搬用容器。
JP2015049274A 2015-03-12 2015-03-12 運搬用容器 Active JP6457848B2 (ja)

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