JP4904313B2 - 包装用容器及び蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、食品等を収容する合成樹脂製の容器本体と、該容器本体の開口部を塞ぐように着脱可能に取り付けられる合成樹脂製の蓋とからなる包装用容器に関する。
食品等を容器本体に収容し、蓋を被せて包装する合成樹脂製の包装用容器は、現在、多くのタイプのものが提供され、食品等の包装用として汎用されている。この種の包装用容器としては、容器本体と蓋との嵌合形態の違いにより、外嵌合型、内嵌合型、内・外嵌合型などの容器が提供されている。その中でも一般的な外嵌合型の包装用容器は、蓋が容器本体の全面を覆って容器本体の外周縁などに外側から係止して、容器本体と蓋とを固定する構造になっている。
この外嵌合型の包装用容器において、閉蓋状態の容器から蓋を取外す場合、一方の手で容器本体を持ち上げて、もう一方の手で蓋を持って外そうとすると、手間がかかる上に、容器が傾いて内容物が移動して盛り付けが崩れてしまったり、嵌合を外して蓋を開ける時の衝撃で中の食品が外に飛び出したりすることがあった。
従来、この種の包装用容器において、容器本体を手で持たずに、例えば、容器をテーブルなどに置いたままで簡便に蓋を取外すことができる構造が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照。)。
特許第3076819号公報 特開2000−142748号公報 特許第3145057号公報 実開昭63−123462号公報 特開2007−76729号公報
しかしながら、特許文献1〜5に開示された従来技術には、次のような問題があった。
特許文献1,2に開示された容器の構造は、いずれも容器本体に外嵌合する蓋のコーナー部に開放押圧部を設けてあり、蓋取外し時にそこを押圧すると、蓋の開放押圧部の外周部が折れ曲がり、蓋と容器本体との係合部が開放される構造になっている。
しかし、この構造では、外周部に無理な力を加えて変形させるために、開放押圧部を強く押圧する必要があり、蓋を取り外す操作は容易ではなかった。また、開蓋により開放押圧部が潰れ、或いは外周部が変形してしまうので、再度蓋を閉めることが難しくなるなどの問題があった。
特許文献3には、容器に外嵌合する蓋の隅部に円形の輪郭で下方に窪んだ湾曲面を形成し、蓋と容器本体の鍔面同士が湾曲面の窪む分の隙間を介して接合する容器が開示されている。この容器は、蓋を取外す時に、湾曲面に親指を当てて軽く押圧しながら蓋のスカート部を捲り上げることによって、蓋と容器本体の係合が外れるようになっている。
しかし、この蓋は、湾曲面が緩やかな曲面形状なので、押圧により潰れ易く、蓋の縁部を捲りあげるときに、容器本体が浮き上がるのを阻止し難いので、係合を外すのに手間がかかる。また、湾曲面は指を当てる為に大きな面積を要するので、フランジ部の幅が狭い容器で実施することは難しい。
前記の容器とは別に、蓋を持ち上げて係合を外しながら取外す時に、容器本体が浮き上がらないように押さえ込む方法を工夫した技術として、特許文献4に開示された容器が提案されている。
特許文献4には、蓋のフランジ部のコーナー部に開口部が形成され、容器本体に形成された凸部がこの開口部を通して上方に突出するように形成された容器が開示されている。この容器では、開口部を通して突出した凸部を押圧することによって、容器本体と蓋を乖離させて係合を解除するために、小さな力と少ない変形で効率よく蓋を取外すことことができる。しかし、この従来技術では、開口部の形成のための工程が新たに必要となるために、製造コストが上昇し、また開口部を通して異物等が容器内に侵入する恐れがある。
前述した従来技術の問題点を解決するために、本出願人は、外嵌合方式の係合構造を有する容器本体と蓋とからなる容器において、蓋の鍔部のコーナー部にリング状又は渦巻状の凹凸からなる押下部を設けた蓋を備えた容器を特許出願している(特許文献5参照)。この蓋は、押下部に指を当てて押しながら蓋垂下部の下端に指を添えて引き上げると、押下部の凹凸が指で押されて押下方向(下方向)に伸びるように変形し、蓋のコーナー部を折り曲げることなく蛇腹のように伸びて下の容器フランジ部を押下るために、蓋のコーナー部に形成した係止部が容器のフランジ部先端を乗り越える為のわずかな変形だけで、蓋の係合を外すことができる構造になっている。
しかしながら、この容器の押下部は、押下部が蛇腹状に伸びるように、当接させる指先がえ多少でも入り込むような大きさとすることが必要であり、フランジ部が狭い容器においては、必ずしも有効ではなかった。
また、従来の包装用容器は、蓋周縁部のフランジ部と容器本体開口部とが閉蓋時に互いに接するように設計されているので、容器本体或いは蓋が成形後の内部歪の緩和、収容した食品の荷重、電子レンジ等による加熱、或いは予測し得ない外力の作用等の影響で反りや変形をすることがあり、また、その結果、容器本体と蓋の周縁部に形成された容器本体と蓋とを係止する係止部に負荷がかかる結果、蓋がその設計時の予想に反して開けにくくなるという問題が発生することが多かった。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、容器本体に蓋が係止された閉蓋状態から、僅かな力と変形度合で蓋を取り外すことができ、また蓋や容器本体が反りや捩れなどの変形をしても蓋の開けやすさを安定に保つことが可能な包装用容器の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、容器本体と、該容器本体に着脱可能に取り付けられて容器本体の開口を塞ぐ蓋とを備えた合成樹脂製の包装用容器であって、
容器本体は、底板と、その周縁に立設された容器側壁部と、該容器側壁部の上縁から外方に向けて延出した容器フランジ部と、該容器フランジ部の外縁から垂下した垂下部とを備え、
蓋は、天板と、その周縁から垂下した蓋側壁部と、該蓋側壁部の下縁から外方に向けて延出した蓋フランジ部と、該蓋フランジ部の外縁から垂下したスカート部とを備え、
前記スカート部の少なくとも一部には、閉蓋時に容器本体の垂下部の先端部に相当する位置に、内方に向けて膨出した係止部が形成され、
前記蓋フランジ部の少なくとも一部には、蓋フランジ部の下面より下方に向けて突出する二つ以上の、平面視で蓋フランジ部の周方向に短く、蓋フランジ部の幅方向に細長い形状であり、その先端部の支承部長手方向と直交する断面形状がV字形又はU字形をなした支承部が、蓋フランジ部の上面より上方に向けて膨出した指当て部に隣接し、且つ前記係止部の上部近傍に相当する位置に形成され
前記容器本体と蓋とが平面視で同形の多角形をなし、前記指当て部が蓋フランジ部のコーナー部に形成され、二つの支承部がコーナー部に形成された指当て部の両側に隣接して形成されたことを特徴とする包装用容器を提供する。
本発明の包装用容器において、前記係止部が、前記スカート部のコーナー部に隣接する辺部に配置されたことが好ましい。
本発明の包装用容器において、前記指当て部上面の外側辺部を上向きに膨出させて滑り防止部を形成したことが好ましい。
また本発明は、平面視で多角形の容器本体に被せ、該容器本体の開口部を塞ぐ合成樹脂製の蓋であって、
天板と、その周縁から垂下した蓋側壁部と、該蓋側壁部の下縁から外方に向けて延出した蓋フランジ部と、該蓋フランジ部の外縁から垂下したスカート部とを備え、
前記スカート部の少なくとも一部には、閉蓋時に容器本体の一部に係止される係止部が形成され、
前記蓋フランジ部の少なくとも一部には、蓋フランジ部の下面より下方に向けて突出する二つ以上の、平面視で蓋フランジ部の周方向に短く、蓋フランジ部の幅方向に細長い形状であり、その先端部の支承部長手方向と直交する断面形状がV字形又はU字形をなした支承部が、蓋フランジ部の上面より上方に向けて膨出した指当て部に隣接して形成され、閉蓋時には、前記支承部が容器本体の上端から外側に向けて延出した容器フランジ部の上面に当接して、蓋フランジ部下面と容器フランジ部上面との間に空間部を形成し、
前記容器本体と平面視で同形の多角形をなし、前記指当て部が蓋フランジ部のコーナー部に形成され、二つの支承部がコーナー部に形成された指当て部の両側に隣接して形成されたことを特徴とする蓋を提供する。
本発明の包装用容器は、蓋のスカート部の少なくとも一部に、閉蓋時に容器本体の垂下部の先端部に相当する位置に、内方に向けて膨出した係止部が形成され、蓋フランジ部の少なくとも一部に、蓋フランジ部の下面より下方に向けて突出する二つ以上の支承部が、蓋フランジ部の上面より上方に向けて膨出した指当て部に隣接し、且つ前記係止部の上部近傍に相当する位置に形成された構成なので、閉蓋状態の容器をテーブル等に置き、指当て部に指を当てて軽く押さえると、支承部が容器フランジ部を確実に押さえ込み、蓋のスカート部を指で押し上げる時に容器本体が浮き上がるのを防止して、蓋のスカート部を他の指で押上げるときに蓋の係止部が容器本体の垂下部先端を乗り越えることが容易になり、係止部による蓋−容器本体間の係止状態が開放され、容器本体から蓋を取り外すことができる。従って、本発明の包装用容器は、容器本体に蓋が係止された閉蓋状態から、僅かな力と変形度合で蓋を取り外すことができ、また蓋や容器本体が反りや捩れなどの変形をしても蓋の開けやすさを安定に保つことが可能であり、利便性に優れている。
以下、図面を参照して本発明の包装用容器の実施形態を説明する。
図1〜図6は、本発明に係る包装用容器の一実施形態を示し、図1は包装用容器の蓋を取り外した状態の斜視図、図2は、蓋の平面図、図3は蓋の要部拡大平面図、図4は閉蓋時の図3中のA−A部断面図、図5は閉蓋時の図3中のB−B部断面図、図6は閉蓋時の図3中のC−C部断面図である。これらの図中、符号1は包装用容器、2は容器本体、3は蓋、4は底板、5は容器側壁部、6は容器フランジ部、7は垂下部、11は天板、12は蓋側壁部、13は蓋フランジ部、14はスカート部、15は係止部、16は支承部、17は指当て部、18は滑り防止部、19は延長部である。
本実施形態の包装用容器1は、容器本体2と、この容器本体2に着脱可能に取り付けられて容器本体2の開口を塞ぐ蓋3とを備えた合成樹脂製の包装用容器である。
容器本体2は、底板4と、その周縁に立設された容器側壁部5と、該容器側壁部5の上縁から外方に向けて延出した容器フランジ部6と、該容器フランジ部6の外縁から垂下した垂下部7とを備えている。
蓋3は、天板11と、その周縁から垂下した蓋側壁部12と、該蓋側壁部12の下縁から外方に向けて延出した蓋フランジ部13と、該蓋フランジ部13の外縁から垂下したスカート部14とを備え、スカート部14の少なくとも一部には、閉蓋時に容器本体2の垂下部7の先端部に相当する位置に、内方に向けて膨出した係止部15が形成され、蓋フランジ部13の少なくとも一部には、蓋フランジ部13の下面より下方に向けて突出する二つの支承部16が、蓋フランジ部13の上面より上方に向けて膨出した指当て部17に隣接し、且つ係止部15の上部近傍に相当する位置に形成されている。
容器本体2の材質は、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン樹脂、スチレン−ブタジエンスチレン系樹脂などのポリスチレン系樹脂;ポリエステル径樹脂;前記樹脂にタルクなどの充填材を添加した樹脂組成物が使用できる。
また、軽量化、断熱性付与、および剛性付与などのため、前記樹脂を発泡させた発泡樹脂を用いてもよい。発泡倍率は1.5倍以上が好ましい。
容器本体2は、薄すぎれば強度が不足し、厚すぎれば製造コストがかさむため、その厚さは、非発泡樹脂を用いる場合には0.2〜1mmが好ましく、発泡樹脂を用いる場合には0.3〜3mmが好ましい。
蓋3は透明な合成樹脂製であることが望ましい。その材質としては、透明性が高く成形が容易なもの、例えばポリスチレン系樹脂、アモルファスポリエステル系樹脂などが好適である。また、ポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエチレン系樹脂、結晶性ポリエステル系樹脂なども使用できる。これらは耐熱性に優れているため、耐熱性が要求される用途に好適である。
容器本体2および蓋3は、真空成形、圧空成形、真空圧空成形などの成形法により樹脂製シート材を成形することによって作製できる。
本実施形態は、平面視四辺形の容器本体2と同形の蓋3とからなる角形の包装用容器1を例示している。本実施形態において、蓋3の指当て部17とその両側に設けられた支承部16とからなる蓋取外し構造は、蓋フランジ部13の4つのコーナー部のうち、一方の対角線に沿って2つ設けられている。なお、他方の対角線上にも前記蓋取外し構造を設け、すなわち、4つのコーナー部全てに前記蓋取外し構造を設けることも可能であり、任意の数と位置で設けることができる。
前記指当て部17とその両側に設けられた支承部16とからなる蓋取外し構造のうち、指当て部17は、蓋3のコーナー部に形成するのが好ましい。指当て部17を蓋3のコーナー部に形成することで、蓋3を取り外す動作を実施し易くなり、またコーナー部であれば、指当て部17を形成する為のスペースを取りやすくなる。
本実施形態において、指当て部17は、蓋フランジ部13上面からの膨出高さを高く設定する程、指当て部17と係止部15との間の高さの差が大きくなり、その結果、蓋取外し時にスカート部14を押し上げるような変形が容易になるので、係止部15を外し易くなり、蓋の取外し作業が容易になる。しかし、指当て部17の膨出高さがあまり高くなると、支承部16が縦に細長くなりすぎて、撓み易くなり、容器本体の浮き上がりを押さえ込み難くなる。
本実施形態において、支承部16は、コーナー部に隣接した辺の端部に配置するのが好ましい。さらに、二つの支承部16を、コーナー部に設けた指当て部17の両側に隣接配置することが好ましい。
指当て部17と支承部16とが隣接した構造としたことにより、指当て部17に指を当てて軽く押さえると、支承部16が容器フランジ部6を確実に押さえ込み、蓋3のスカート部を指で押し上げる時に容器本体2が浮き上がるのを防止して、蓋3の係止部15が容器本体2の垂下部7先端を乗り越えるのを容易にし、係止部15の係止状態をスムーズに開放することができる。
本実施形態では、支承部16を形成する側壁を垂直に近い面としている。これにより支承部16は、上からの圧力に対する抵抗力が増すので、潰れや変形が起き難くなる。その結果、指当て部17に加えられる指の力を効率的に支承部16先端に伝えて、指当て部17をしっかり支承することができる。
本実施形態において、それぞれの支承部16は、平面視で蓋フランジ部13の幅方向に長く、蓋フランジ部13の周方向に短い細長溝形状としている。また支承部16の先端部は、容器フランジ部6の略全幅に亘って当接する長さで形成されていることが好ましい。支承部16の先端部は狭い幅で形成されているので、押圧力が集中して容器フランジ部6に作用し、指当て部17をしっかりと支承する。このように構成すると、支承部16が容器フランジ部6の容器内側と外側を均等に押圧するので、例えば、容器フランジ部6の外側が偏って強く押されて下方に傾斜し、容器本体2側の垂下部7の先端が蓋3側の係止部15の上方に強く圧接されて係止部15が外れ難くなるといったことが無い。
支承部16は、指当て部17で囲まれるように形成してもよい。こうすると、指当て部17に当てた指の力により、効果的に容器本体2側を押さえ込むことができる。
係止部15は、スカート部14のコーナー部を挟んだ両側に設けることが好ましい。その位置に係止部15を配置すると、係止部15をコーナー部の先端に設けるよりも蓋3の嵌合と取外し作業が容易になる。
支承部16は、係止部15の上部に相当する位置に形成することが好ましい。このように構成することで、支承部15が容器フランジ部6を押さえ込んで容器浮き上がりを防止する力の方向と、蓋3の係止部15を上方向に押し上げて容器本体2の垂下部7先端部を乗り越えさせる力の方向との間のズレが小さくなるので、効果的に係止状態を開放することができるようになる。
指当て部17の側壁と支承部16の境界の側壁とを指当て部17を延長した延長部19で繋ぎ、これらを連続した一体の壁として形成すると、この部分の強度が増して曲がり難くなり、指当て部17に加わる荷重をより強く支承することができるので、好ましい。
本実施形態では、指当て部17上面の外側辺部を上向きに膨出させて滑り防止部18を形成している。このように指当て部17に滑り防止部18を設けたことにより、蓋3の取外し作業時に、押し当てた指が滑り難くなり、使用感を向上させることができる。
本実施形態では、蓋フランジ部13の下面より下方に突出する支承部16が閉蓋時に容器フランジ部6に当接して蓋3を支承するので、蓋フランジ部13下面と容器フランジ部6上面との間に空間部が形成され、容器本体2或いは蓋3自体の反りや捩れなどのような変形がある程度許容され、その結果、係止部15に負荷がかかりにくくなるので、蓋の取外しやすさが安定する。
本実施形態の包装用容器1の使用状態を簡単に説明する。
閉蓋時には、容器本体2内に食品等の内容物を入れ、蓋3を被せて押し下げることで、蓋2の係止部15が容器本体2の垂下部7の先端を乗り越えて係止され、これによって容器本体2に蓋3が取り付けられて閉蓋状態となる。この閉蓋状態にあっては、前述した通り、支承部16が容器フランジ部6に当接して蓋3を支承し、蓋フランジ部13下面と容器フランジ部6上面との間に空間部が形成される。
閉蓋状態にある包装用容器1の内容物を直接、或いは電子レンジにより加熱調理した後に喫食するために蓋3を取り外す場合、利用者は、包装用容器をテーブルなどの上に置き、蓋3の指当て部17が形成されたコーナー部のスカート部14を持ち上げながら、指当て部17を指で押圧する。これにより、支承部16が容器フランジ部6を確実に押さえ込み、蓋3のスカート部14を指で押し上げる時に容器本体2が浮き上がるのが防止され、蓋3の係止部15が容器本体2の垂下部7先端を乗り越えることが容易になり、係止部15による蓋−容器本体間の係止状態が開放され、容器本体2から蓋3を取り外すことができる。この蓋3の取外しにおいて、容器本体2はテーブル等の上に置いたままでよいため、内容物の漏れ出しや盛り付けが壊れるなどが生じ難い。
この包装用容器1は、指当て部17を押圧後、指当て部17を変形させずに蓋3の取外しを行うことができるので、取り外した蓋3を再び容器本体2に取り付けることが可能である。また、蓋3の取外しの際、4つのコーナー部のうち対角線上の2つの指当て部17において、同時にスカート部14の持ち上げ及び指当て部17の押圧を行うことで、よりスムーズに蓋3の取り外しを行うことができる。
本実施形態の包装用容器1は、蓋3のスカート部14に、閉蓋時に容器本体2の垂下部7の先端部に係止する位置に、内方に向けて膨出した係止部15が形成され、蓋フランジ部13に、蓋フランジ部13の下面より下方に向けて突出する二つの支承部16が、蓋フランジ部13の上面より上方に向けて膨出した指当て部17に隣接し、且つ係止部15の上部近傍に相当する位置に形成された構成なので、閉蓋状態の容器をテーブル等に置き、指当て部17に指を当てて軽く押さえると、支承部16が容器フランジ部6を確実に押さえ込み、蓋3のスカート部14を指で押し上げる時に容器本体2が浮き上がるのを防止して、蓋3の係止部15が容器本体2の垂下部7先端を乗り越えることが容易になり、係止部15による蓋−容器本体間の係止状態が開放され、容器本体2から蓋3を取り外すことができる。従って、この包装用容器1は、容器本体2に蓋3が係止された閉蓋状態から、僅かな力と変形度合で蓋3を取り外すことができ、また蓋3や容器本体2が反りや捩れなどの変形をしても蓋3の開けやすさを保つことが可能であり、利便性に優れている。
なお、前述した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、種々の変更や修正が可能である。
例えば、外嵌合型の係止構造は、一般的に、蓋の外周スカート部に設けた内向きの突起からなる蓋の係止部が容器本体の周縁の先端部や容器本体の垂下部に形成した外向き突起に下方から当接するものであり、本発明は、いずれの場合も実施可能である。
また、蓋と容器の形状は限定されない。平面視で円形や楕円形であってもよいが、多角形、特に四辺形であることが好ましい。なお、多角形としては、多角形の辺部が内方或いは外方に湾曲した多角形や、コーナー部が丸みを帯びた多角形であってもよい。
また、本発明における指当て部と支承部とからなる蓋の取外し構造は、蓋のコーナー部以外の部位に設けることもできる。ただし、蓋のコーナー部、或いは湾曲した部分に設けると、閉蓋時の蓋の係合強度と係合の維持及び取外しを容易にする効果が高くなるので、好ましい。
また、容器本体2の辺の側面視の形状は限定されない。各辺が全周囲に亘って同じ高さであるのが容器の成形性、金型のコストその他の点で好ましいが、容器に要求される性能やデザイン上の要請により、辺部の高さが変化したものでもよい。例えば、多角形容器の各辺が上方や下方に湾曲した形状や、上下方向に波打った形状、或いは、辺又はコーナー部の一部を上方に高くした形状などであってもよい。
包装用容器の蓋を取り外した状態の斜視図である。 蓋の平面図である。 蓋の要部拡大平面図である。 閉蓋時の図3中のA−A部断面図である。 閉蓋時の図3中のB−B部断面図である。 閉蓋時の図3中のC−C部断面図である。
符号の説明
1…包装用容器、2…容器本体、3…蓋、4…底板、5…容器側壁部、6…容器フランジ部、7…垂下部、11…天板、12…蓋側壁部、13…蓋フランジ部、14…スカート部、15…係止部、16…支承部、17…指当て部、18…滑り防止部、19…延長部。

Claims (4)

  1. 容器本体と、該容器本体に着脱可能に取り付けられて容器本体の開口を塞ぐ蓋とを備えた合成樹脂製の包装用容器であって、
    容器本体は、底板と、その周縁に立設された容器側壁部と、該容器側壁部の上縁から外方に向けて延出した容器フランジ部と、該容器フランジ部の外縁から垂下した垂下部とを備え、
    蓋は、天板と、その周縁から垂下した蓋側壁部と、該蓋側壁部の下縁から外方に向けて延出した蓋フランジ部と、該蓋フランジ部の外縁から垂下したスカート部とを備え、
    前記スカート部の少なくとも一部には、閉蓋時に容器本体の垂下部の先端部に相当する位置に、内方に向けて膨出した係止部が形成され、
    前記蓋フランジ部の少なくとも一部には、蓋フランジ部の下面より下方に向けて突出する二つ以上の、平面視で蓋フランジ部の周方向に短く、蓋フランジ部の幅方向に細長い形状であり、その先端部の支承部長手方向と直交する断面形状がV字形又はU字形をなした支承部が、蓋フランジ部の上面より上方に向けて膨出した指当て部に隣接し、且つ前記係止部の上部近傍に相当する位置に形成され
    前記容器本体と蓋とが平面視で同形の多角形をなし、前記指当て部が蓋フランジ部のコーナー部に形成され、二つの支承部がコーナー部に形成された指当て部の両側に隣接して形成されたことを特徴とする包装用容器。
  2. 前記係止部が、前記スカート部のコーナー部に隣接する辺部に配置されたことを特徴とする請求項に記載の包装用容器。
  3. 前記指当て部上面の外側辺部を上向きに膨出させて滑り防止部を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の包装用容器。
  4. 平面視で多角形の容器本体に被せ、該容器本体の開口部を塞ぐ合成樹脂製の蓋であって、
    天板と、その周縁から垂下した蓋側壁部と、該蓋側壁部の下縁から外方に向けて延出した蓋フランジ部と、該蓋フランジ部の外縁から垂下したスカート部とを備え、
    前記スカート部の少なくとも一部には、閉蓋時に容器本体の一部に係止される係止部が形成され、
    前記蓋フランジ部の少なくとも一部には、蓋フランジ部の下面より下方に向けて突出する二つ以上の、平面視で蓋フランジ部の周方向に短く、蓋フランジ部の幅方向に細長い形状であり、その先端部の支承部長手方向と直交する断面形状がV字形又はU字形をなした支承部が、蓋フランジ部の上面より上方に向けて膨出した指当て部に隣接して形成され、閉蓋時には、前記支承部が容器本体の上端から外側に向けて延出した容器フランジ部の上面に当接して、蓋フランジ部下面と容器フランジ部上面との間に空間部を形成し、
    前記容器本体と平面視で同形の多角形をなし、前記指当て部が蓋フランジ部のコーナー部に形成され、二つの支承部がコーナー部に形成された指当て部の両側に隣接して形成されたことを特徴とする蓋。
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