JP2022046898A - 包装用容器の蓋体 - Google Patents

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Hideyuki Sakai
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Abstract

Figure 2022046898000001
【課題】
蓋体を繰り返し開閉しても、蓋体の開閉箇所周辺が過度に変形することを防止する包装用容器の蓋体を提供する。
【解決手段】
天面120と、当該天面120の外側の側面130と、当該側面130の外側のフランジ部140を備えた包装用容器300の蓋体100であって、フランジ部140の一部には、開閉部170が設けられており、当該開閉部170と前記天面120の間の側面130には、斜面部174が設けられ、当該斜面部174の上側には、天面120の角部122から下方へ向かって傾斜する傾斜部190が設けられ、傾斜部190は、斜面部174よりも緩やかに傾斜していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本願発明は、包装用容器の蓋体に関する。
従来から、惣菜や薬味等の食品を収容する容器本体と、当該容器本体に嵌合可能な蓋体とからなる包装用容器が、スーパーやコンビニエンスストア等で使用されている。
例えば、特許文献1の包装用容器の蓋体は、容器本体に嵌合した蓋体を容易に外すことができるように、蓋体のコーナー付近のフランジ部に、指を宛がうための膨出部と、天面のコーナー付近であって、蓋の開閉時の屈曲箇所となる斜面部に、内側に窪んだ凹部を設けており、この凹部によって斜面部の剛性が弱められて変形しやすくなっている。そして、膨出部の上から指を宛がい、他の指でフランジ部を底面側から摘まんで引き上げることで、斜面部の根元付近を回転中心として、膨出部及びその外側のフランジ部を弾性変形させながら、蓋体を開いている。
ただ、特許文献1の包装用容器の蓋体では、蓋体を開く際、力を加えやすいように膨出部を設け、さらに、蓋体が変形して開きやすくなるように、剛性を弱めるための凹部を設けているため、蓋体を繰り返し開閉していると、蓋体が過度に変形しやすくなり、変形により蓋体の開閉箇所周辺が白濁するという問題があった。
特開2010-202212
そこで、本願発明は、上記問題に鑑み、蓋体を繰り返し開閉しても、蓋体の開閉箇所周辺が過度に変形することを防止する包装用容器の蓋体を提供する。
上記課題を解決するために、本願発明の請求項1に係る包装用容器の蓋体は、天面と、当該天面の外側の側面と、当該側面の外側のフランジ部を備えた包装用容器の蓋体であって、前記フランジ部の一部には、開閉部が設けられており、当該開閉部と前記天面の間の側面には、斜面部が設けられ、当該斜面部の上側には、前記天面の角部から下方へ向かって傾斜する傾斜部が設けられ、前記傾斜部は、前記斜面部よりも緩やかに傾斜していることを特徴とする。
上記特徴によれば、開閉部を開ける際に加えられる下方への押圧力に対して、傾斜部は変形しやすく、斜面部は変形しにくいので、押圧力から解放された際に、変形しにくい斜面部に支えられて、傾斜部は元の形状に復元しやすく、傾斜部を備えた天面の角部が沈み込むように変形して白濁することを防止できるのである。そのため、開閉部を繰り返し開閉しても、開閉箇所周辺、例えば、天面の角部付近が過度に変形することを防止できる。また、斜面部は開閉部が開閉する際の折れ曲がりの起点として効果的に作用するため、開閉部を開閉した際に、斜面部以外の部分が屈曲すること、すなわち、開閉箇所周辺が不用意に過度に変形することを効果的に防ぐことができる。
さらに、本願発明の請求項2に係る包装用容器の蓋体は、天面と、当該天面の外側の側面と、当該側面の外側のフランジ部を備えた包装用容器の蓋体であって、前記フランジ部の一部には、開閉部が設けられており、当該開閉部と前記天面の間の側面には、斜面部が設けられ、当該斜面部には、外側へ向けて突出する凸部が設けられていることを特徴とする。
上記特徴によれば、開閉部を開閉する際に、指が凸部に当接するので、指が天面の角部など、斜面部以外の箇所に触れることを極力防止できる。これにより、指の押圧力によって、斜面部以外の箇所が変形することを防止でき、斜面部は、開閉部が開閉する際の折れ曲がりの起点として効果的に作用することになる。そのため、開閉部を繰り返し開閉しても、斜面部以外の部分が屈曲すること、すなわち、開閉箇所周辺が不用意に過度に変形することを効果的に防ぐことができる。
本願発明の包装用容器の蓋体は、蓋体を繰り返し開閉しても、蓋体の開閉箇所周辺が過度に変形することを防止できる。
(a)は、本願発明の実施形態1に係る蓋体の平面図、(b)はA-A端面図、(c)はB-B端面図である。 (a)は、蓋体の開閉部付近を拡大した斜視図、(b)は蓋体の側面図である。 (a)は、本願発明の実施形態1に係る蓋体によって被蓋される容器本体の平面図、(b)は、容器本体の側面図、(c)は、C-C端面図である。 (a)は、包装用容器の平面図、(b)は、包装用容器の側面図、(c)はD―D端面図である。 (a)は、指で蓋体の開閉部を摘まんで開いた状態の拡大平面図、(b)はE-E端面図である。 (a)は、指で蓋体の開閉部を摘まんで開いた状態の拡大平面図、(b)はF-F端面図である。 開閉部が開いた状態の包装用容器の平面図である。 (a)は蓋体の切欠部周辺を拡大した斜視図、(b)は包装用容器の側面図である。 (a)は、本願発明の実施形態2に係る蓋体の平面図、(b)はG-G端面図である。 (a)は蓋体の開閉部付近の拡大斜視図、(b)は、図9(b)のG-G端面図であって、指で開閉部を摘まんで開いた状態である。
100 蓋体
120 天面
122 角部
130 側面
140 フランジ部
170 開閉部
174 斜面部
190 傾斜部
300 包装用容器
以下に、本願発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本明細書において、「上方」とは、包装用容器の蓋体の開口面を下にして水平面上に載置した際に、鉛直方向における上方に向かう方向のことであり、「下方」とは鉛直方向における下方に向かう方向のことである。
<実施形態1>
まず、図1及び図2には、本願発明の実施形態1に係る蓋体100を示す。なお、図1(a)は蓋体100の平面図、図1(b)はA-A端面図、図1(c)はB-B端面図、図2(a)は蓋体100の開閉部170付近を拡大した斜視図、図2(b)は蓋体100の側面図である。
図1及び図2に示すように、蓋体100は下方に開口した浅皿型で、四隅にコーナー部110を備えた平面視略四角形状をしており、平坦で水平方向に広がる天面120と、当該天面120から上方へ突出した突部121と、突部121から下方へ向けて連続する側面130と、当該側面130の下端から外側へ延出する平坦なフランジ部140と、フランジ部140から上方へ突出する嵌合凹条150と、嵌合凹条150から側方へ延出する平坦な鍔部160とを備える。そして、側面130、フランジ部140、嵌合凹条150、及び鍔部160は、蓋体100の周方向へ全周にわたり連続または断続して設けられている。なお、コーナー部110周辺の側面130は、略垂直になっており、コーナー部110の間の側面130は緩やかに傾斜している。また、コーナー部110には、指等で摘まんで蓋体100を開けやすいように摘まみ部111が設けられている。また、蓋体100は平面視略四角形状となっているが、これに限定されず、平面視略多角形や平面視略円形等、任意の形状とすることができる。
また、嵌合凹条150は、相対する内壁151と外壁152と、内壁151と外壁152を連結する上壁153によって、上方へ凸状に形成され、その内側が凹状となっている。そして、嵌合凹条150の内側、すなわち、内壁151と外壁152と上壁153で囲まれた嵌合溝154に、後述する容器本体の嵌合凸条が嵌合できるようになっている。また、嵌合凹条150は、蓋体100の周方向へわたり環状に延出しており、後述する容器本体の環状の嵌合凸条と全周にわたり嵌合して再封できるようになっている。なお、嵌合凹条150は、蓋体100の周方向へわたり環状に連続して形成されているが、これに限定されず、蓋体100の周方向に部分的に形成してもよい。
また、コーナー部110付近のフランジ部140には、蓋体100を部分的に開閉できるように、平面視略三角形状の開閉部170が設けられている。この開閉部170の基端173側(先端の摘まみ部111の反対側)の両側において、嵌合凹条150の外壁152の下端155側に、切欠部180が設けられている。この一対の切欠部180は、外壁152を下端155側から上方へ切り欠くように形成したもので、側面視で略ハの字状になっていたり、円弧状になっている。そして、切欠部180は、嵌合凹条150の外壁152に設けられているものの、上壁153までは達していない。そのため、切欠部180の先端181と上壁153の間に位置する外壁152は、所定の高さだけ切り欠かれずに残されており、この切欠部180の先端181と上壁153の間に位置する外壁152は、切欠部180の先端181側を補強する補強部156となっている。
なお、開閉部170は、平面視略三角形状をしているが、これに限定されず、蓋体100を部分的に開閉できるのであれば、任意の形状であってもよい。また、開閉部170は、コーナー部110を斜めに横断するように設けられているが、これに限定されず、両側のコーナー部110の間に位置する辺部に平行になるように設けるなど、蓋体100の任意の箇所に設けることができる。また、開閉部170の基端173側(先端の摘まみ部111の反対側)の両側に、切欠部180が設けられているが、これに限定されず、開閉部170の基端173側の一端側のみに、切欠部180を設けてもよい。また、開閉部170の両側の切欠部180には、先端181側に補強部156が設けられているが、これに限定されず、一方の切欠部180の先端181側に補強部156を設け、他方の切欠部180の先端181側には補強部156を設けない、すなわち、他方の切欠部180の先端181は上壁153まで達していてもよい。
また、外壁152の下端155には、側方へ延出する平坦な鍔部160が設けられており、切欠部180の縁部にも鍔部160が連続して設けられている。そのため、鍔部160は、外壁152の下端155から切欠部180の縁部へ連続して一体となっているのである。なお、切欠部180の縁部にも鍔部160が設けられているが、これに限定されず、切欠部180の縁部には鍔部160を設けなくてもよい。
また、開閉部170には内側に凹んだ平坦な窪み部171が形成されている。この窪み部171は、指などを添えて開閉部170を開けやすくしている。さらに、開閉部170と天面120との間の側面130には、開閉部170の基端173に連続する斜面部174が設けられている。この斜面部174は、天面120から開閉部170に向けて斜め下方に傾斜している。また、斜面部174は、両側の切欠部180に向けて直線状に延びており、斜面部174に沿って開閉部170が屈曲して開閉しやすくしている。さらに、斜面部174には、外側へ向けて突出した凸部175が設けられている。この凸部175は、図1(a)に示すように平面視で、蓋体100の外縁の嵌合凹条150へ向けて突出しており、平面視略半円状となっている。また、凸部175は、平面視で天面120の角部122の延長線上(A―A直線上)に位置しており、角部122に隣接している。なお、凸部175は、天面120の角部122と開閉部170の間の斜面部174に1つ設けられているが、これに限定されず、2つ以上設けてもよい。さらに、凸部175は、平面視略半円状となっているが、これに限定されず、斜面部174の表面から外側に突出しているのであれば、平面視略台形状など任意の形状であってもよい。
また、開閉部170に隣接する天面120の角部122には、突部121が形成されておらず、角部122から下方へ向かって傾斜する傾斜部190が設けられている。この傾斜部190は、角部122の中央部123の両側にそれぞれ設けられており、傾斜部190の上端191は天面120に連続しており、傾斜部190の下端192は斜面部174に連続している。このように、傾斜部190は、斜面部174の上側に位置しており、天面120の角部122から下方へ向かって傾斜している。そして、この傾斜部190は、斜面部174よりも緩やかに傾斜しており、具体的には、傾斜部190の水平面(又は天面120)に対する傾斜角度βは、斜面部174の水平面(又は天面120)に対する傾斜角度αよりも小さくなっている(β<α)。
なお、角部122の中央部123は傾斜しておらず、天面120の表面と面一となっているので、角部122は、傾斜部190と中央部123とで凹凸形状となっている。そのため、天面120の角部122は、凹凸によって強度が増している。さらに、傾斜部190は、上端191から下端192にかけて幅が狭くなるような略三角形状をしているが、これに限定されず、傾斜部190は、斜面部174の上側に位置しており、天面120の角部122から下方へ向かって斜面部174よりも緩やかに傾斜しているのであれば、例えば後述するように、平面視略半円状など、任意の形状であってもよい。また、傾斜部190は、角部122に2つ設けられているが、これに限定されず、角部122に1つ又は3つ以上設けてもよい。
次に、図3には、本願発明の蓋体100によって被蓋される容器本体200を示す。なお、図3(a)は容器本体200の平面図、図3(b)は、容器本体200の側面図、図3(c)は、C-C端面図である。
図3に示すように、容器本体200は、上方に開口した浅皿型形状であり、平面視略四角形状の平坦な底壁210と、当該底壁210の外周211において下方に膨出した脚部220が設けられている。この脚部220は、包装用容器300を段積みした際に、段積みされた下方の蓋体100の天面120の突部121の外側を囲むように構成されており、段積みされた包装用容器300が横ずれしないようになっている。さらに、底壁210の外周211から立ち上がるように形成された側壁230と、側壁230の上端には、蓋体100の嵌合凹条150が嵌合する上方へ凸状の嵌合凸部240が設けられている。また、嵌合凸部240の下端には側方へ延出する鍔部250が形成されている。そして、この側壁230、嵌合凸部240、鍔部250は、容器本体200の周方向へ全周にわたり連続または断続して設けられている。なお、容器本体200は平面視略四角形状となっているが、これに限定されず、平面視略多角形や平面視略円形等、任意の形状とすることができる。
なお、蓋体100、及び容器本体200は、厚さが約0.1mmから1.00mm程度のシート状の素材を用いて、シート成形(例えば、真空成形、圧空成形、熱盤成形)されたものであり、例えば、蓋体100や容器本体200の素材としては、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、A-PET、ポリ乳酸や、これらを二軸延伸させたもの、紙や金属などを用いることができる。
では次に、本願発明の蓋体100を容器本体200へ嵌合させた包装用容器300について、図4を参照して説明する。なお、図4(a)は、包装用容器300の平面図、図4(b)は、包装用容器300の側面図、図4(c)はD―D端面図である。
図4に示すように、蓋体100は容器本体200の上から被せられ、包装用容器300の周方向の全周にわたり、蓋体100の嵌合凹条150が容器本体200の嵌合凸部240に嵌合して、包装用容器300は再封されている。そのため、容器本体200に収容された内容物が外に漏れたり、包装用容器300内に外部から異物が混入することを防止できる。また、蓋体100の鍔部160と容器本体200の鍔部250とが密着しているので、外部から包装用容器300内部に異物が混入したり、嵌合凹条150と嵌合凸部240の間に異物が入って嵌合が不用意に外れることを防止できる。
また、この包装用容器300内には様々な食品等を収容することができ、その食品を利用する際は、蓋体100を容器本体200から外して食品を取り出している。ただ、ちりめんやカットネギ等の小粒な食品を少量取り出す場合は、蓋体100全体を開ける必要がなく、図5から図8に示すように、蓋体100の一部の開閉部170のみを開けて、小粒な食品を手軽に少量取り出すことが出来る。なお、図5(a)は、指で開閉部170を摘まんで開いた状態の拡大平面図、図5(b)はE-E端面図、図6(a)は、指で開閉部170を摘まんで開いた状態の拡大平面図、図6(b)はF-F端面図、図7は、開閉部170が開いた状態の包装用容器300の平面図、図8(a)は切欠部180周辺を拡大した斜視図、図8(b)は包装用容器300の側面図である。
図5及び図6に示すように、蓋体100の開閉部170を開く際は、開閉部170を指等で摘まんで上方へ引き上げる。その際、開閉部170の開け方は複数考えられ、以下で説明する方法に限定されないが、例えば、図5に示すような、親指F1で天面120の角部122付近を押さえて開閉部170を開く方法や、図6に示すような、親指F1で開閉部170の窪み部171付近を押さえて開閉部170を開く方法が考えられる。
まず、図5を参照して、親指F1で天面120の角部122付近を押さえて開閉部170を開く方法について説明する。図5に示すように、親指F1で、蓋体100の天面120の角部122付近を押さえて、人差指F2を蓋体100の摘まみ部111の裏側に引っ掛ける。そして、親指F1と人差指F2で開閉部170を摘まんで上方へ持ち上げれば、開閉部170は天面120側に屈曲して開くのである。その際、天面120と開閉部170の間の斜面部174が折れ曲がりの起点となって、開閉部170が上方へ開いている。また、開閉部170の外縁に設けられた嵌合凹条150と容器本体200の嵌合凸部240との嵌合が外れる。
また、図5に示すように、親指F1で、蓋体100の天面120の角部122付近を押さえているので、角部122付近は僅かに下方へ撓むように弾性変形している。その際、角部122に設けられた傾斜部190は下方へ傾斜しているので、親指F1の下方への押圧力を効果的に吸収して、傾斜部190は下方へ撓むのである。また、傾斜部190は、斜面部174の上側に設けられ、傾斜部190は斜面部174よりも緩やかに傾斜している。そのため、親指F1で天面120の角部122付近を押さえた際に、下方への押圧力の大部分が上側の傾斜部190にかかる。さらに、傾斜部190は、斜面部174よりも緩やかに傾斜しているので、親指F1の下方への押圧力に対して変形しやすいが、斜面部174は、傾斜部190に比べて傾斜が上下方向に急なので、親指F1の下方への押圧力に対して変形しにくいのである。このように、親指F1の下方への押圧力に対して、傾斜部190は変形しやすく、斜面部174は変形しにくいので、親指F1を離した際に、変形しにくい斜面部174に支えられて、傾斜部190は元の形状に復元しやすい。そのため、傾斜部190によって角部122も元の形状に復元するので、角部122が沈み込むように変形して白濁することを防止できるのである。このようにして、本願発明の蓋体100によれば、開閉部170を繰り返し開閉しても、開閉箇所周辺、例えば、天面120の角部122付近が過度に変形することを防止できるのである。
また、斜面部174は下方への押圧力に対して変形しにくいことから、図5に示すように立設した状態を維持しやすい。そのため、開閉部170との連結部分でもある斜面部174(特に、斜面部174の下端の基端173)に、開閉部170を引き上げた際の応力が集中し、斜面部174は開閉部170が開閉する際の折れ曲がりの起点として効果的に作用することになる。そのため、開閉部170を開閉した際に、斜面部174以外の部分が屈曲すること、すなわち、開閉箇所周辺が不用意に過度に変形することを効果的に防ぐことができる。
次に、図6を参照して、親指F1で開閉部170の窪み部171付近を押さえて開閉部170を開く方法について説明する。図6に示すように、親指F1で、蓋体100の開閉部170の窪み部171付近を押さえて、人差指F2を蓋体100の摘まみ部111の裏側に引っ掛ける。そして、親指F1と人差指F2で開閉部170を摘まんで上方へ持ち上げれば、開閉部170は天面120側に屈曲して開くのである。その際、天面120と開閉部170の間の斜面部174が折れ曲がりの起点となって、開閉部170が上方へ開いている。また、開閉部170の外縁に設けられた嵌合凹条150と容器本体200の嵌合凸部240との嵌合が外れる。
また、斜面部174には外側へ突出した凸部175が設けられているので、親指F1の先端は凸部175に当接している。そのため、開閉部170を開閉する際に、親指F1が天面120の角部122など、斜面部174以外の箇所に触れることを極力防止できる。これにより、親指F1の押圧力によって、斜面部174以外の箇所が変形することを防止でき、斜面部174は、開閉部170が開閉する際の折れ曲がりの起点として効果的に作用することになる。このようにして、本願発明の蓋体100によれば、開閉部170を繰り返し開閉しても、斜面部174以外の部分が屈曲すること、すなわち、開閉箇所周辺が不用意に過度に変形することを効果的に防ぐことができる。
また、開閉部170を開閉する際は、開閉部170の斜面部174の両側に位置する切欠部180も折れ曲がりの起点となり、開閉部170が開閉し易くなっている。図7及び図8に示すように、開閉部170が切欠部180を起点に折れ曲がる際、切欠部180の先端181から嵌合凹条150を横断するように屈曲線が形成される。具体的には、嵌合凹条150の外壁152には屈曲線X1が形成され、嵌合凹条150の上壁153には屈曲線X2が形成され、開閉部170は、屈曲線X1及び屈曲線X2にて上方へ折れ曲がるのである。
図7及び図8に示すように、開閉部170が上方へ持ち上げられると、切欠部180が開くように変形する。その一方で、切欠部180の先端181は上壁153に達しておらず、切欠部180と上壁153の間には補強部156が存在するため、補強部156周辺の外壁152は変形しにくくなっている。そのため、開閉部170が上方へ持ち上げられると、切欠部180は大きく開きつつ上方へ引っ張られるように変形するが、変形しにくい補強部156周辺の外壁152は、外壁152の下端155側が切欠部180によって上方へ引っ張られつつ、屈曲線X1が谷になるように、外側へ捲れあがって反り返るのである。
そして、切欠部180の周辺の外壁152が外側へ捲れあがって反り返るように変形したことで、切欠部180を起点に嵌合凹条150が内側に折れ曲がった状態が、一時的に固定されて維持されるのである。そのため、開閉部170は開いた状態を維持しやすく、小粒な食品を手軽に取り出すことが出来るのである。例えば、開閉部170のみを開いた状態で、包装用容器300を手で持って傾けて振れば、小粒な食品を外へ簡単に取り出すことができる。なお、食品の取り出し後は、開閉部170を閉じて、嵌合凹条150と容器本体200の嵌合凸部240とを嵌合させれば、包装用容器300は再封された状態となる。
また、嵌合凹条150の外壁152の下端155には鍔部160が設けられているので、開閉部170を持ち上げた際の力が外壁152全体に伝わりやすく、外壁152が外側へ捲れあがって反り返るように変形しやすくなる。その結果、開閉部170は開いた状態をさらに維持しやすくなる。さらに、切欠部180の縁部にも鍔部160が連続して設けられているため、切欠部180の両側の外壁152が一体となって、外側へ捲れあがって反り返るように更に変形しやすくなる。
<実施形態2>
では次に、図9及び図10には、本願発明の実施形態2に係る蓋体100Aを示す。なお、図9(a)は蓋体100Aの平面図、図9(b)はG-G端面図、図10(a)は蓋体100Aの開閉部170A付近の拡大斜視図、図10(b)は、図9(b)のG-G端面図であって、指で開閉部170Aを摘まんで開いた状態である。なお、本願発明の実施形態2に係る蓋体100Aは、傾斜部190Aの構成が、実施形態1に係る蓋体100の傾斜部190と異なるが、その他の構成は、実施形態1に係る蓋体100の構成と基本的に同一なので、同一の構成については詳細な説明は省略する。
図9及び図10に示すように、開閉部170Aに隣接する天面120Aの角部122Aには突部121Aが形成されておらず、角部122Aから下方へ向かって傾斜する傾斜部190Aが設けられている。この傾斜部190Aは、平面視略半円形状をしており、傾斜部190Aの上端191Aは天面120Aに連続しており、傾斜部190Aの下端192Aは斜面部174Aに連続している。より具体的には、傾斜部190Aの上端191Aは、平面視略半円状となっており、傾斜部190Aの表面193Aは、上端191Aから中央の下端192Aに向けて下方へ傾斜している。また、傾斜部190Aは、斜面部174Aの上側に位置しており、この傾斜部190Aは斜面部174Aよりも緩やかに傾斜している。さらに、傾斜部190Aの表面193Aは内側へ僅かに湾曲している。なお、傾斜部190Aは内側へ僅かに湾曲しているので、その場合における、傾斜部190Aが斜面部174Aよりも緩やかに傾斜しているとは、傾斜部190Aの上端191Aと下端192Aとを結ぶ斜面の水平面(又は天面120A)に対する傾斜角度β’が、斜面部174Aの水平面(又は天面120A)に対する傾斜角度α’よりも小さくなっている(β’<α’)ことを意味している。
そして、図10(b)に示すように、親指F1で天面120Aの角部122A付近を押さえて開閉部170Aを開く場合は、親指F1で、蓋体100Aの天面120Aの角部122A付近を押さえつつ、人差指F2を蓋体100Aの摘まみ部111Aの裏側に引っ掛ける。そして、親指F1と人差指F2で開閉部170Aを摘まんで上方へ持ち上げれば、開閉部170Aは天面120A側に屈曲して開くのである。その際、天面120Aと開閉部170Aの間の斜面部174Aが折れ曲がりの起点となって、開閉部170Aが上方へ開いている。
また、図10(b)に示すように、親指F1で、蓋体100Aの天面120Aの角部122A付近を押さえているので、角部122A付近は僅かに下方へ撓むように弾性変形している。その際、角部122Aに設けられた傾斜部190Aは下方へ傾斜しているので、親指F1の下方への押圧力を効果的に吸収して、傾斜部190Aは下方へ撓むのである。また、傾斜部190Aは、斜面部174Aの上側に設けられ、傾斜部190Aは斜面部174Aよりも緩やかに傾斜している。そのため、親指F1で天面120Aの角部122A付近を押さえた際に、下方への押圧力の大部分が上側の傾斜部190Aにかかる。さらに、傾斜部190Aは、斜面部174Aよりも緩やかに傾斜しているので、親指F1の下方への押圧力に対して変形しやすいが、一方の斜面部174Aは、傾斜部190Aに比べて傾斜が上下方向に急なので、親指F1の下方への押圧力に対して変形しにくいのである。
このように、親指F1の下方への押圧力に対して、傾斜部190Aは変形しやすく、斜面部174Aは変形しにくいので、親指F1を離した際に、変形しにくい斜面部174Aに支えられて、傾斜部190Aは元の形状に復元しやすく、角部122Aが沈み込むように変形して白濁することを防止できるのである。このようにして、本願発明の蓋体100Aによれば、開閉部170Aを繰り返し開閉しても、開閉箇所周辺、例えば、天面120Aの角部122A付近が過度に変形することを防止できるのである。
なお、本願発明の包装用容器の蓋体は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (2)

  1. 天面と、当該天面の外側の側面と、当該側面の外側のフランジ部を備えた包装用容器の蓋体であって、
    前記フランジ部の一部には、開閉部が設けられており、
    当該開閉部と前記天面の間の側面には、斜面部が設けられ、
    当該斜面部の上側には、前記天面の角部から下方へ向かって傾斜する傾斜部が設けられ、
    前記傾斜部は、前記斜面部よりも緩やかに傾斜していることを特徴とする包装用容器の蓋体。
  2. 天面と、当該天面の外側の側面と、当該側面の外側のフランジ部を備えた包装用容器の蓋体であって、
    前記フランジ部の一部には、開閉部が設けられており、
    当該開閉部と前記天面の間の側面には、斜面部が設けられ、
    当該斜面部には、外側へ向けて突出する凸部が設けられていることを特徴とする包装用容器の蓋体。
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