JP2013189211A - 包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】押圧面への押圧力を、押圧面を潰さないようにしながら各係止部での係合解除に有効に作用させることができて、蓋体の開封を簡単かつ確実に行えるようにすることのできる包装用容器を提供すること。
【解決手段】蓋フランジ21の、容器本体10側の前記コーナー部を覆う部分に、蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、外端部22aが本体フランジ11上に接するとともに、内端部22bが本体フランジ11より浮き上がる押圧面22を形成し、この押圧面22に蓋フランジ21に連続する側面22cを形成し、側面22cの、蓋フランジ21と連続する部分の長さを、本体フランジ11の全幅よりも長くしたこと。
【選択図】図5

Description

本発明は、シート成形された包装用容器に関し、特に包装用容器を構成している蓋体における開封構造に関するものである。
シート成形された器容器本体と蓋体とからなる包装用容は、お弁当やお菓子等の種々な食品を収納するものとして、また、内容物の変化に応じた仕切りを容易に変更できる等のユーザーの要望に応え易いものとして、近年では種々なタイプあるいは形状のものが採用されてきている。
また、この種の器容器本体と蓋体とからなる包装用容は、中身を容器本体に詰めた後に蓋体を容器本体に嵌合し、中身を取り出すときには蓋体を開封しなければならないが、嵌合状態はしっかりと維持できなければならないし、開封は簡単でなければならない。そのための構造が、例えば、特許文献1にても提案されている。
特開2009−269661号公報、要約、図3
特許文献1にて提案されている「包装用容器及び蓋」は、「容器本体に蓋が係止された閉蓋状態から、僅かな力と変形度合で蓋を取り外すことができ、また蓋や容器本体が反りや捩れなどの変形をしても蓋の開けやすさを安定に保つことが可能な包装用容器の提供」を目的としてなされたものであるが、図9に示すように、「容器本体2と着脱可能な蓋3とを備えた合成樹脂製の包装用容器であって、容器本体は、底板4、容器側壁部5、容器フランジ部6及び垂下部7とを備え、蓋は、天板11、蓋側壁部12、蓋フランジ部13及びスカート部14とを備え、スカート部の少なくとも一部には、内方に向けて膨出した係止部15が形成され、蓋フランジ部の少なくとも一部には、蓋フランジ部の下面より下方に向けて突出する二つ以上の支承部16が、蓋フランジ部の上面より上方に向けて膨出した指当て部17に隣接し、且つ係止部15の上部近傍に相当する位置に形成されたこと」である。
これにより、この特許文献1にて提案されている「包装用容器及び蓋」では、「閉蓋状態の容器をテーブル等に置き、指当て部に指を当てて軽く押さえると、支承部が容器フランジ部を確実に押さえ込み、蓋のスカート部を指で押し上げる時に容器本体が浮き上がるのを防止して、蓋のスカート部を他の指で押上げるときに蓋の係止部が容器本体の垂下部先端を乗り越えることが容易になり、係止部による蓋−容器本体間の係止状態が開放され、容器本体から蓋を取り外すことができる。従って、本発明の包装用容器は、容器本体に蓋が係止された閉蓋状態から、僅かな力と変形度合で蓋を取り外すことができ、また蓋や容器本体が反りや捩れなどの変形をしても蓋の開けやすさを安定に保つことが可能であり、利便性に優れている」ものである。
しかしながら、この特許文献1にて提案されている「包装用容器及び蓋」では、次のようなことが問題になると考えられる。つまり、「支承部」が容器フランジ部を確実に押さえ込むということが前提となっているのであるが、この種の「包装用容器及び蓋」は、「シート成形」されるものであることが一般的ある実状に鑑みると、「支承部」を、容器フランジ部を確実に押さえ込むことのできるものとすることは困難であると考えられるのである。何故なら、「二つ以上の支承部16」は、「蓋フランジ部の少なくとも一部には、蓋フランジ部の下面より下方に向けて突出する」ものとして形成されるのであるから、薄い合成樹脂シートから蓋体をシート成形する際に、さらに「二つ以上の支承部16」を「蓋フランジ部の下面より下方に向けて突出」させると、これら「二つ以上の支承部16」は非常に薄肉となって、容器フランジ部を確実に押さえ込むことのできるほどの剛性を有したものとすることは困難だからである。
一般に、この種の包装用容器について、蓋の開封を行うには、蓋フランジまたは本体フランジに形成してある係止部による係合を解除しなければならないのであるが、この係止部の係合解除は、蓋フランジに膨出形成した指による「押圧部」(例えば上記特許文献1の指当て部17)を押圧して行うようにしたものが一般的である。このような「押圧部」は、蓋体自体をシート成形(合成樹脂シートを、熱を掛けながら圧空成形または真空成形すること)する際に同時に形成されるものであって、もともと剛性が少ないものである。しかも、「押圧部」への押圧力の方向と、各係合部が係合し合っている方向とは全く異なっている(例えば上下方向と横方向というように)場合が多いから、この押圧部の押圧力によって係止部の係合解除を行うことはそもそも困難なことなのである。
そこで、本発明者等は、シート成形された容器本体と蓋体とからなる包装用容器について、その蓋体の開封を簡単かつ確実に行えるようにする構造とするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、蓋体の容器本体に対する嵌合状態を確実に行えることは勿論、蓋体の開封時においては、押圧面への押圧力を、押圧面を潰さないようにしながら各係止部での係合解除に有効に作用させることができて、蓋体の開封を簡単かつ確実に行えるようにすることのできる包装用容器を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「シート成形されて、本体フランジ11にコーナー部を形成した容器本体10と、シート成形されて、本体フランジ11に蓋フランジ21にて外嵌合され、この蓋フランジ21に形成した蓋係止部21aにて容器本体10側に係止される蓋体20とからなる包装用容器であって、
蓋フランジ21の、容器本体10側の前記コーナー部を覆う部分に、蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、外端部22aが本体フランジ11上に接するとともに、内端部22bが本体フランジ11より浮き上がる押圧面22を形成し、この押圧面22に蓋フランジ21に連続する側面22cを形成し、
この側面22cの、蓋フランジ21と連続する部分の長さを、本体フランジ11の全幅よりも長くしたことを特徴とする包装用容器」
である。
すなわち、本発明が対象としている包装用容器は、それぞれシート成形された容器本体10と蓋体20とからなるものであって、容器本体10の本体フランジ11には本体係止部11aを、また蓋体20の蓋フランジ21には蓋係止部21aを形成したものであり、容器本体10に蓋体20を嵌合したときに、これらの本体係止部11aと蓋係止部21aとが係止し合うことによって、蓋体20の容器本体10に対する固定嵌合、特に所謂「外嵌合」を完成させるようにしたものである。
また、容器本体10及びこれに嵌合される蓋体20には、図1にも示すように、角になった部分、すなわち「コーナー部」を有しているものであり、このコーナー部の一部(図1では、図示下側左右の2つのコーナー部)に位置する蓋体20には、押圧面22が形成してある。勿論、この押圧面22の下側には、容器本体10側の本体フランジ11のコーナー部が位置することになる。
この蓋体20側の押圧面22は、図1及び図5に示すように、本体フランジ11上に接する外端部22aと、本体フランジ11より浮き上がる内端部22bとを形成したものであり、この押圧面22の側面側には蓋フランジ21に連続する側面22cを形成したものである。そして、この側面22cは、図6に示すように、その蓋フランジ21と連続する部分の長さを、本体フランジ11の全幅よりも長くしてあるものである。
以上の結果、この請求項1に係る包装用容器では、容器本体10に蓋体20を嵌合した際には、図6の(a)に示すように、押圧面22の外端部22aが本体フランジ11上に最初から接しているのであるから、押圧面22を押すと、その力が外端部22aを介して容器本体10側の本体フランジ11の外側(当該本体フランジ11自体の外側部分は勿論、本体フランジ11より外に位置する例えば所謂スカート部も含む)に掛かることになる。
このため、押圧面22への押圧力は本体フランジ11の外側部分に直接掛かることになって、本体フランジ11の外側を直接変形させる力となるから、押圧面22または各側面22cは、押圧力を無駄にしてしまうように潰されることがなく、容器本体10側(後述する実施形態では本体係止部11a)と蓋体20側の蓋係止部21aとの係止が、図6の(b)に示すように、外されることになる。
一方、蓋体20の押圧面22を構成している内端部22bは、本体フランジ11上に浮いているし、少なくとも1つの側面22cにて蓋フランジ21に連続しているから、押圧面22は弾力性を有したものとなって、これに押圧力を加える指に痛みを与えることはなく、当該押圧面22の押圧操作を違和感なく行える。
また、側面22cは、蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、図6の(a)に示すように、外端部22aが本体フランジ11上に接するとともに、内端部22bが本体フランジ11より浮き上がる押圧面22を支えているものであるから、外方が頂点となる三角形状になって、押圧面22の剛性を外側に向かうに従って高くするものとなっている。このため、押圧面22への押圧力が、外端部22aを介して本体フランジ11を押圧する側へ、また各側面22cを介してコーナー部の両側に延びている蓋フランジ21をコーナー部から引き離す側へ掛かることになり、これら二種類に変換された力によって、本体係止部11aと蓋係止部21aとの係止外しが効果的に行われるのである。
さらに、この側面22cは、図6に示すように、その蓋フランジ21と連続する部分の長さを、本体フランジ11の全幅よりも長くしてある、つまり本体フランジ11を横断するようにしてあるから、押圧面22を押圧したときの蓋フランジ21の折り曲げが無理なく行える。何故なら、押圧面22を押圧したとき押圧力によって、前述した蓋フランジ21の折り曲げがなされるのは、当該側面22cの蓋フランジ21との境界部分を介してなのであるが、もし、この境界部分が本体フランジ11の全幅よりも短い、つまり横断できないものとすると、本体フランジ11上で曲げ力に抗する部分が存在することになって曲げにくくなるからである。
また、蓋フランジ21と連続する部分の長さを本体フランジ11の全幅よりも長くした側面22cが存在すれば、押圧面22への押圧力により蓋フランジ21の折り曲げがなされる、当該側面22cの蓋フランジ21との境界部分が、本体フランジ11に、これの全幅よりも長い状態で接触し得ることになるため、折り曲げの支点(線)が本体フランジ11上全体に接触することになる。このため、本体フランジ11の本体係止部11aに対する蓋係止部21aの係止解除が、その最適な方向(係止方向と真逆の方向)に対して行われることになり、蓋体20の開封作業が容易となるのである。
従って、この請求項1に係る包装用容器では、蓋体20の容器本体10に対する嵌合状態を確実に行えることは勿論、蓋体20の開封時においては、押圧面22への押圧力が、押圧面22を潰さないようにしながら各係止部での係合解除に有効に作用することになり、蓋体20の開封が簡単かつ確実に行えるものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の包装用容器について、
「押圧面22を構成している外端部22aの平面視形状を弧状にし、この外端部22aの周囲を、蓋フランジ21の囲い込み部分21bによって囲むようにして、この囲い込み部分21b及び外端部22aによって前記コーナー部の全体形状が完成されるようにしたこと」
である。
この請求項2に係る包装用容器では、図5に示すように、容器本体10のコーナー部を覆う蓋体20のコーナー部とすべく、押圧面22を構成している外端部22aの平面視形状を弧状にし、この外端部22aの周囲を、蓋フランジ21の囲い込み部分21b(図5中では斜線部分)によって囲むようにしたものである。
このようにすると、押圧面22の外端部22aと、蓋フランジ21の囲い込み部分21bとの境界部分が、蓋フランジ21が押圧面22に対して折れ曲がる際の「ヒンジ」の役目を果たすことになって、押圧面22が蓋フランジ21に対して折れ曲がり易くなる。特に、押圧面22の外端部22aが弧状で、その外形に沿うように、蓋フランジ21の囲い込み部分21bが連続していることによって、押圧面22に加えられる押圧力が、上記ヒンジの、鋭い鋭角になっている外方部分から、角度が次第に緩くなる内方部分に向かって順に掛かることになり、蓋フランジ21に対する外端部22aの曲がりが無理なく行えるのである。
換言すれば、押圧面22に対する押圧力は、押圧面22自体を潰してしまうことなく、側面22cを介しての蓋フランジ21の押し広げに確実に変換されるのであり、結果として、蓋体20の容器本体10に対する係止解除が容易に行えるのである。
従って、この請求項2に係る包装用容器は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、外端部22aの曲げを無理なく行えるものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の包装用容器について、
「押圧面22の少なくとも1つの側面22cを、本体フランジ11への垂直面に対して、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜するようにしたこと」
である。
すなわち、押圧面22はその側面22cを介して蓋フランジ21に連続しているものであるが、この請求項3に係る発明においては、これらの側面22cの少なくとも1つについて、本体フランジ11への垂直面に対して、図5及び図8に示すように、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜するようにしたものである。
この請求項3の包装用容器において、当該側面22cの、本体フランジ11への垂直面に対する傾斜角度が、最小が「17°」で最大が「85°」である必要があるのは、次の理由による。まず、側面22cの傾斜角度が最大の「85°」より大きいと、押圧面22への押圧力の分力が蓋フランジ21を押し広げる力になる前に当該側面22cが潰れてしまって、当初の目的が達成できなくなるからである。一方、側面22cの傾斜角度が17°より小さいと、シート成形時に金型から成形された包装用容器(蓋体20)を外すのが困難となるからである。
以上のように、押圧面22の少なくとも1つの側面22cを、本体フランジ11への垂直面に対して、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜させたことによって、当該押圧面22を押圧すると、図6及び図8の各(a)及び図5に示すように、傾斜させた側面22cがこれに連続している蓋フランジ21を、側面22cの傾斜方向に押し広げることになる。そうなれば、図8の(b)に示すように、蓋フランジ21側の蓋係止部21aと本体フランジ11側の本体係止部11aとの係止位置が少しズレることになるから、押圧面22の外端部22aによる係止解除力とも相まって、傾斜した側面22cによって、押圧面22が余計な変形をしないようにしながらの各係止部11a・21aでの係合解除作用が、図6及び図8の各(b)に示すように、有効に発揮されることになるのである。
従って、この請求項3に係る包装用容器では、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮する他、押圧面22への押圧力の分力が傾斜した側面22cによって蓋フランジ21を押し広げる力となって、押圧面22を潰さないようにしながら、各係止部での係合解除が、より一層有効に行われることになる。
上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜3に記載の包装用容器について、
「押圧面22の両側に位置する両側面22cの、内端部22bに連続する部分が、内方に向かって窄まるハの字形になるよう形成したこと」
である。
すなわち、図5に示すように、2つの側面22cが両方で平面視「ハの字」形となるように形成したものである。
以上のように、押圧面22の両側に位置する両側面22cの、内端部22bに連続する部分が、内方に向かって窄まるハの字形になるよう形成してあるため、押圧面22に親指を掛けて蓋フランジ21の外端に人指し指を掛けて蓋と本体の係合を解除する場合、囲い込み部分21bから係止部21aが外側に向かって歪むよう変形するのである。すなわち、2つの側面22c平面視で「ハの字」状に形成されているため、これらの側面22cを介しての蓋フランジ21の押し広げが外側に向かって広がりやすくなり、係合解除が、より一層有効に行われることになる。
上記課題を解決するために、請求項5に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜4に記載の包装用容器について、
「蓋係止部21aは前記コーナー部の頂点に形成されていないこと」である。
すなわち、蓋係止部21aを設けたコーナー部につき、その頂点、つまりコーナー部の最も尖った先端部分には、図5に示すように、蓋係止部21aが設けられていないものである。
ところで、蓋体21の囲い込み部分21b〜係止部21aに係る部分が外側に向かって歪むよう変形する場合、その歪みが外側に向かう分、押圧面22の外端部22aから蓋フランジ21外端に係る部分は内側に向かって歪んでしまう。つまり、もし、コーナー部の頂点に蓋係止部21aがあると、囲い込み部分21b〜係止部21aに係る部分は係合解除が有効に行われるのに対し、コーナー部の頂点は蓋フランジ21が内側に向かうために係合が解除されない。この点、請求項5の発明では、コーナー部の頂点に蓋係止部21aを設けていないため、係合解除が、より一層有効に行われることになるのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「シート成形されて、本体フランジ11にコーナー部を形成した容器本体10と、シート成形されて、本体フランジ11に蓋フランジ21にて外嵌合され、この蓋フランジ21に形成した蓋係止部21aにて容器本体10側に係止される蓋体20とからなる包装用容器であって、
蓋フランジ21の、容器本体10側の前記コーナー部を覆う部分に、蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、外端部22aが本体フランジ11上に接するとともに、内端部22bが本体フランジ11より浮き上がる押圧面22を形成し、この押圧面22に蓋フランジ21に連続する側面22cを形成し、
この側面22cの、蓋フランジ21と連続する部分の長さを、本体フランジ11の全幅よりも長くしたこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、蓋体20の容器本体10に対する嵌合状態を確実に行えることは勿論、蓋体20の開封時においては、押圧面22への押圧力を、押圧面22を潰さないようにしながら各係止部での係合解除に有効に作用させることができて、蓋体20の開封を簡単かつ確実に行うことのできる包装用容器を提供することができるのである。
本発明に係る包装用容器の平面図である。 同包装用容器の正面図である。 同包装用容器を構成している蓋体20の、図1中の1−1線に沿ってみた縦断面図である。 同包装用容器の、図1中の2−2線に沿ってみた縦断面図である。 図1中に示した包装用容器の右下コーナー部を拡大して示した部分拡大平面図である。 図5中の3−3線に沿ってみた縦断面図であり、(a)はコーナー部にある押圧面22を押圧する前の様子を示す部分縦断面図、(b)は押圧面22を押圧した結果各係止部が外れた様子を示す部分縦断面図である。 図1中の4−4線に沿ってみた縦断面図であり、(a)はコーナー部にある押圧面22を押圧する前の様子を示す部分縦断面図、(b)は押圧面22を押圧した結果各係止部が外れた様子を示す部分縦断面図である。 本発明に係る(a)〜(f)の6つの他の実施例を示すべく、図6と同様に示した部分縦断面図である。 特許文献1の図3に示された部分平面図である。
次に、上記のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した実施の形態である包装用容器について説明すると、図1には、容器本体10と蓋体20とからなる包装用容器の平面図が示してある。これらの容器本体10及び蓋体20は、薄肉の合成樹脂シート(厚さ0.2〜0.5mm)を真空成形または熱成形によって成形する、所謂「シート成形」によって、それぞれ一体的に形成したものであり、本実施形態では、平面視四角形状のものとしてある。勿論、これらの容器本体10及び蓋体20は、一部にコーナー部を有するのであれば、「扇型」、「台形」、「三角形状」、「六角形」、「八角形」等種々な形状のものが採用できることは言うまでもない。
蓋体20は、図4に示したように、容器本体10に対して所謂「外嵌合」あるいは「内外嵌合」されるものであり、この嵌合が完了したときには、本体係止部11aと蓋係止部21aとが係止し合って、その嵌合状態を維持するようになっている。
容器本体10は、図6に示したような本体フランジ11を有したものであるが、この本体フランジ11は、図1に示した蓋フランジ21の下側でこの蓋フランジ21と同様な形状を有したものとなっている。この本体フランジ11には、後述する蓋フランジ21の蓋係止部21aが係止される本体係止部11aが形成してあるが、この本体係止部11aは、図5の点線で示したような短い部分的なものに形成されたり、比較的長尺なものに形成されたりするものが好ましい。なお、本体係止部11aは、本体フランジ11が水平方向に突出したものでもよく、蓋係止部12aとの係止可能な形状なら、どのような形状でもよい。
以上の容器本体10側の本体係止部11aや、本体フランジ11の外縁に形成された所謂「スカート部」の下端には、上述したように、蓋体20側の蓋係止部21aが係止される。この蓋係止部21aは、例えば図3に示したように、蓋体20の蓋フランジ21の外側にて垂下するスカート部に形成したものであり、長いものもあれば、短いものもある。
このような蓋係止部21aを形成した蓋体20は、図1〜図3に示したように、容器本体10側の本体フランジ11とほぼ一致する蓋フランジ21を有しているものであり、この蓋フランジ21の一部のコーナー部(図1に示した実施形態では、下側左右の2箇所)には、押圧面22が形成してある。また、この蓋体20の蓋フランジ21は、図1〜図3、図5及び図6に示したように、天板23を持ち上げている蓋側壁24に連続しているものであり、これにより、天板23下に密閉された空間が形成できるようになっている。
蓋フランジ21のコーナー部に位置する押圧面22は、図5に示したように、外側に向かう外端部22aと、蓋側壁24側に連なることになる内端部22bとから構成してあって、蓋体20を容器本体10に外嵌合したとき、図6の(a)に示したように、外端部22aは本体フランジ11上に接し、内端部22bは本体フランジ11より浮き上がるものとなるものである。
そして、押圧面22の外端部22aの縦断面形状としては、本体フランジ11上に接する部分を有するのであれば、図6の(a)、図8の(a)及び(d)に示したような「円弧型」は勿論、図8の(b)、(c)及び(e)に示したような「S字型」、あるいは、図8の(f)に示したような「円弧+直線」型等、種々な形状のものを採用することができるものである。
また、押圧面22の内端部22bの断面形状としても、本体フランジ11より浮き上がる部分が確保できるのであれば、図6の(a)に示した形状に限らず、図8の(a)〜(f)に示したような種々な形状のものを採用することができる。
図8の(a)に示した内端部22bの断面形状での特徴は、本体フランジ11より浮き上がって蓋側壁24の下端24aに直接繋がるようにしたことであり、これにより、この図8の(a)に示した内端部22bは、本体フランジ11より浮き上がっているだけでなく、天板23を支えてもいる蓋側壁24によってその位置に維持し、押圧面22が押圧力よって余計な変形を起こすことを阻止するものとなっているのである。換言すれば、押圧面22に対して押圧力が掛けられたときには、この押圧力によって押圧面22自体が潰されてしまうことがなく、この押圧力が、外端部22aを介した容器本体10側の本体フランジ11等の変形や、側面22cを介しての蓋フランジ21の押し広げに確実に変換されるのであり、結果として、蓋体20の容器本体10に対する係止解除を容易に行わせることになる。
一方、図8の(b)〜(f)に示した内端部22bの断面形状での特徴は、蓋側壁24との間に凹み部22dを介在させながら連続させたことであり、これによって、凹み部22dは、押圧面22の変形による応力に対向して持ちこたえ、蓋体20全体(特に蓋側壁24)が開封に関わらない余計な変形をすることがなく、外端分22aを介した容器本体10側の本体フランジ11等の変形や、側面22cを介しての蓋フランジ21の押し広げに確実に変換されるのであり、結果として、蓋体20の容器本体10に対する係止解除が容易に行えるのである。
特に、図8の(c)に示した内端部22bでは、凹み部22dとの間に「直線部」を介在させるものであり、また、図8の(e)に示した内端部22bでは、凹み部22dとの間に「円弧部」を介在させるものであって、これらの「直線部」や「円弧部」によっても、押圧面22の剛性は高められるものである。
また、図8の(a)〜(e)に示した内端部22bでは、押圧面22の内端部22bから蓋係止部21aにかけて滑らかな形状で形成されており、図6の(b)に示すような変形がなされるときに、押圧面22が容易に撓むため、開封を行い易い。
さらに、各押圧面22は、図1及び図5に示したように、その両側に形成した側面22cによって蓋フランジ21に連続させてある。この押圧面22の少なくとも1つの側面22cは、図5に示したように、本体フランジ11への垂直面に対して、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜させてある。
当該側面22cの、本体フランジ11への垂直面に対する傾斜角度が、最小が「17°」で最大が「85°」である必要があるのは、次の理由による。まず、側面22cの傾斜角度が最大の「85°」より大きいと、押圧面22への押圧力の分力が蓋フランジ21を押し広げる力になる前に当該側面22cが潰れてしまって、当初の目的が達成できなくなるからである。一方、側面22cの傾斜角度が17°より小さいと、シート成形時に金型から蓋体20を外すのが困難になるからである。
以上のように、押圧面22の少なくとも1つの側面22cを、本体フランジ11への垂直面に対して、17°〜85°押圧面22の外側に傾斜させたことによって、当該押圧面22を押圧すると、図6の(a)及び図5に示したように、傾斜させた側面22cがこれに連続している蓋フランジ21を、側面22cの傾斜方向に押し広げることになる。そうなれば、蓋フランジ21側の蓋係止部21aと本体フランジ11側の本体係止部11aとの係止位置が少しズレることになるから、押圧面22の外端部22aによる係止解除力とも相まって、傾斜した側面22cによって、押圧面22を余計な変形を起こさないようにしながらの各係止部11a・21aでの係合解除作用が、図6の(b)に示したように、有効に発揮されることになるのである。
10 容器本体
11 本体フランジ
11a 本体係止部
20 蓋体
21 蓋フランジ
21a 蓋係止部
21b 回り込み部
22 押圧面
22a 外端部
22b 内端部
22c 側面
22d 凹み部
23 天板
24 蓋側壁
24a 下端

Claims (5)

  1. シート成形されて、本体フランジにコーナー部を形成した容器本体と、シート成形されて、前記本体フランジに蓋フランジにて外嵌合され、この蓋フランジに形成した蓋係止部にて前記容器本体側に係止される蓋体とからなる包装用容器であって、
    前記蓋フランジの、前記容器本体側のコーナー部を覆う部分に、前記蓋体を前記容器本体に外嵌合したとき、外端部が前記本体フランジ上に接するとともに、内端部が前記本体フランジより浮き上がる押圧面を形成し、この押圧面に前記蓋フランジに連続する側面を形成し、
    この側面の、前記蓋フランジと連続する部分の長さを、前記本体フランジの全幅よりも長くしたことを特徴とする包装用容器。
  2. 前記押圧面を構成している外端部の平面視形状を弧状にし、この外端部の周囲を、前記蓋フランジの囲い込み部分によって囲むようにして、この囲い込み部分及び前記外端部によって前記コーナー部の全体形状が完成されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記押圧面の側面を、前記本体フランジへの垂直面に対して、17°〜85°前記押圧面の外側に傾斜するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装用容器。
  4. 前記押圧面の両側に位置する両側面の、前記内端部に連続する部分が、内方に向かって窄まるハの字形になるよう形成した請求項1〜3に記載の包装用容器。
  5. 前記蓋係止部は前記コーナー部の頂点に形成されていないことを特徴とする請求項1〜4に記載の包装用容器。
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