JP6674995B1 - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6674995B1
JP6674995B1 JP2018217181A JP2018217181A JP6674995B1 JP 6674995 B1 JP6674995 B1 JP 6674995B1 JP 2018217181 A JP2018217181 A JP 2018217181A JP 2018217181 A JP2018217181 A JP 2018217181A JP 6674995 B1 JP6674995 B1 JP 6674995B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
lid
main body
pressing
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018217181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020083351A (ja
Inventor
健次 丸野
健次 丸野
康弘 広末
康弘 広末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FP Corp
Original Assignee
FP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FP Corp filed Critical FP Corp
Priority to JP2018217181A priority Critical patent/JP6674995B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6674995B1 publication Critical patent/JP6674995B1/ja
Publication of JP2020083351A publication Critical patent/JP2020083351A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】閉蓋状態を容易に解除することができる包装用容器を提供する。【解決手段】容器本体1の嵌合突条12は、側面部11の上端部から外側に延びる上面部20と、該上面部20の外縁部から下方に延びる外壁面部21とを備え、外壁面部21に本体係合部23が形成され、蓋体3は、嵌合突条12の外側に嵌合する嵌合壁部41を備え、該嵌合壁部41に、本体係合部23と係合する蓋係合部43が形成され、ヒンジ部2とは反対側の本体側面部111の箇所には、指が係合できる内側に凹んだ押圧用凹条14が形成され、該押圧用凹条14は、側面部111の上端部111aまで達しており、押圧用凹条14の外側に対向した外壁面部21の箇所には、外壁面部21の全高に亘って内側に凹んだ外壁凹部22が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、容器本体と蓋体とがヒンジ部により接続された包装用容器に関する。
容器本体と蓋体とがヒンジ部により接続された包装用容器として、下記特許文献1のように、容器本体と蓋体のそれぞれに互いに係合する鍔縁部を設けたものが公知である。この容器は、容器本体と蓋体の係合部同士が係合することにより閉蓋状態が維持される。一方、容器の閉蓋状態を解除するには、容器本体の側面部を内側に押圧して変形させ、それによって係合部同士の係合状態を解除する。
しかしながら、容器の側面部の肉厚が薄い場合や、容器本体と蓋体との間の係合状態が強固であるような場合には、容器本体の側面部を内側に押してもその押された側面部の部分のみが変形して係合部同士の係合状態が解除されないという問題がある。
実開昭52−159824号公報
本発明は、閉蓋状態を容易に解除することができる包装用容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る包装用容器は、容器本体と蓋体とがヒンジ部により接続された、シート成形品である包装用容器であって、容器本体は、底面部と、該底面部の周縁部から立ち上がった側面部と、該側面部の上端部に沿って形成された嵌合突条と、該嵌合突条の外側に形成されたフランジ部とを備え、嵌合突条は、側面部の上端部から外側に延びる上面部と、該上面部の外縁部から下方に延びる外壁面部とを備え、フランジ部は、外壁面部の下端部から外側に延びており、外壁面部には、閉蓋状態を維持するための本体係合部が形成されており、蓋体は、閉蓋状態において嵌合突条の外側に嵌合する嵌合壁部を備え、該嵌合壁部に、閉蓋状態において本体係合部と係合する蓋係合部が形成されており、ヒンジ部とは反対側の容器本体の側面部の箇所には、指が係合できる内側に凹んだ押圧用凹条が形成され、該押圧用凹条は、側面部の上端部まで達しており、押圧用凹条の外側に対向した外壁面部の箇所には、外壁面部の全高に亘って内側に凹んだ外壁凹部が形成されている。
該構成の包装用容器は、容器本体の嵌合突条の外壁面部に形成された本体係合部と、蓋体の嵌合壁部に形成された蓋係合部が係合することにより、閉蓋状態が維持される。そして、蓋体を開くためには、ヒンジ部とは反対側の容器本体の側面部を内側に変形させて本体係合部を内側に移動させ、それによって本体係合部と蓋係合部との係合状態を解除することができる。蓋体を開く際には、ヒンジ部とは反対側における容器本体の側面部の押圧用凹条を指で内側に押す。押圧用凹条を押した押圧力はその周囲の側面部に分散されることなく押圧用凹条に集中的に作用して押圧用凹条の上端部に伝わる。押圧用凹条は側面部の上端部まで達しているので、押圧力は分散されることが少なく側面部の上端部まで効率良く伝達され、嵌合突条の上面部から外壁面部へと伝達されることになる。押圧用凹条の外側に位置する外壁面部には外壁凹部が形成されており、上面部が内外方向に局所的に幅広になることが抑制されているので、押圧力に対する抵抗が小さく、押圧力によって押圧用凹条の上端部が内側に変形することに伴って、嵌合突条が内側に変形することになる。即ち、押圧用凹条の内側への変形に追随して外壁面部が内側に変形するができ、外壁面部に形成された本体係合部が内側に移動して蓋係合部との係合状態が解除される。包装用容器はシートから形成されているので、本体係合部と蓋係合部との係合状態が解除されると、閉蓋状態において折り曲げられたヒンジ部におけるシートの弾性復元力によって、蓋体は自動的に開くことになる。従って、例えば片手で容器本体を下側から把持してその手の親指で押圧用凹条を内側に押すことにより、片手のみの操作で蓋体を自動的に開けることができる。
特に、押圧用凹条と外壁凹部が略同幅であると、押圧用凹条の内側への変形に外壁面部が容易に追随して内側に変形するができ、本体係合部と蓋係合部との係合状態がより一層容易に解除される。
また、押圧用凹条には、内側に向けて突出した縦リブが形成されていることが好ましい。押圧用凹条に縦リブが形成されることにより押圧用凹条の強度が増し、押圧用凹条を押す押圧力がより一層効率良く上端部まで到達することになる。しかも、縦リブが内側に向けて突出しているので、押圧力によって縦リブが変形しにくく、押圧力が押圧用凹溝の上端部から上面部を介して外壁面部に効率良く伝達される。
また、包装用容器は平面視矩形状であって、外壁面部は、ヒンジ部と反対側の両角部において、C面取り状に屈曲していることが好ましい。即ち、嵌合突条は平面視矩形状に形成されていて、嵌合突条は、ヒンジ部から遠い辺部と、ヒンジ部に近い辺部と、それらの辺部同士の間の左右の辺部とを備えている。そして、ヒンジ部から遠い辺部とその左右両側の辺部との間の角部は、それぞれC面取り状に屈曲していて、それらの角部において外壁面部はC面取り部を備えている。開蓋時にヒンジ部から遠い辺部が押圧用凹条を介して内側に変形する際に、両角部における外壁面部のC面取り部と左右の辺部における外壁面部との間の屈曲部がそれぞれ支点となり、ヒンジ部から遠い辺部が内側に変形しやすくなる。そのためヒンジ部から遠い辺部を小さい力で内側に変形させることができ、本体係合部と蓋係合部との係合状態を容易に解除することができる。
以上のように、側面部の押圧用凹条を押すことで閉蓋状態を容易に解除することができ、特に、片手の操作のみでも容易に蓋体を開けることができる。
本発明の一実施形態における包装用容器の開蓋状態を示す斜視図。 同容器の開蓋状態を示す平面図。 同容器の容器本体を示す正面図。 同容器の蓋体を外面側から見た平面図。 (a)は同容器の開蓋状態の容器本体の部分拡大平面図、(b)は図3のA−A端面の拡大図。 同容器の開蓋状態を示す、図2のB−B線に対応した断面図。 同容器の閉蓋状態を示す図2のB−B線に対応した断面図。 同容器の容器本体の嵌合突条の変形を示す平面から見た模式図。 同容器の開蓋操作を示す図2のB−B線に対応した断面図。 同容器の開蓋操作を示す図2のB−B線に対応した断面図。 本発明の他の実施形態における包装用容器の蓋体を外面側から見た平面図。
以下、本発明の一実施形態に係る蓋一体型の包装用容器について図1〜図10を参照しつつ説明する。図1に示す包装用容器は、各種の食品を収容するためのものであって、収容した食品を外部から視認できるように透明なシートから構成されたものが好ましい。
かかる包装用容器は、合成樹脂製シートを熱成形することによって容器本体1と蓋体3とが一体的に形成されたものである。容器本体1と蓋体3との間にはヒンジ部2が設けられている。容器本体1と蓋体3はヒンジ部2を介して接続されており、蓋体3はヒンジ部2を支点として容器本体1に対して水平軸線回りに回動可能である。
シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂製のシートを熱成形することにより形成される。ここで、合成樹脂製のシートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂から構成されたシートや、これらを延伸した延伸シート等が挙げられる。中でも延伸シートは、延伸処理によって透明性や強度が向上するため特に好ましい。
包装用容器の形状は任意であって、平面視円形状のもの等であってもよいが、本実施形態では平面視矩形状のものである。特に、平面視長方形状のものを例にして説明する。容器本体1は平面視長方形状であり、それに合わせて蓋体3も平面視長方形状であって、ヒンジ部2は、長辺方向に沿って形成されている。
<容器本体1>
容器本体1は、底面部10と、該底面部10の周縁部から上方に延びる本体側面部11と、本体側面部11の上端部に形成された嵌合突条12と、該嵌合突条12の外側に形成された本体フランジ部13とを備えている。底面部10は平面視長方形状である。底面部10は略平坦な面であってもよいし、凹凸が形成されていてもよく、各種のリブが形成されていることも好ましい。本体側面部11は、底面部10の周縁部から外側に拡がりながら、即ち、外側に傾斜しつつ上方に延びている。この本体側面部11に各種のリブが形成されていてもよく、底面部10から本体側面部11にかけてリブが上下方向に連続的に形成されていてもよい。
本体側面部11は、底面部10の四つの辺からそれぞれ上方に向けて延びる四つの本体側壁面部を備えている。即ち、本体側壁面部は、一対の長辺側の本体側壁面部111,112と、一対の短辺側の本体側壁面部113とを備えている。一対の長辺側の本体側壁面部111,112は、ヒンジ部2から遠い第一本体側壁面部111と、ヒンジ部2に近い第二本体側壁面部112からなる。尚、本体側面部11の四つの角部には面取り部が形成されていてよい。面取り部は水平方向に沿って外側に湾曲した湾曲面であってもよいし、各本体側壁面部に対して45度等、所定角度で傾斜した傾斜面、即ち、C面取り部であってもよい。本実施形態では、本体側面部11の四つの角部には、傾斜面であるC面取り部114が形成されている。
<押圧用凹条14>
第一本体側壁面部111に押圧用凹条14が形成されている。押圧用凹条14は、第一本体側壁面部111に内側に向かって形成されている。従って、押圧用凹条14は、外面凹、内面凸の形状である。押圧用凹条14は、第一本体側壁面部111の任意の箇所に一つ又は複数形成されていてよい。好ましくは、押圧用凹条14は、第一本体側壁面部111の左右方向中央部に形成される。押圧用凹条14は、上下方向に沿って延びている。押圧用凹条14は第一本体側壁面部111の上端部111aまで達している。押圧用凹条14は、第一本体側壁面部111の下端部111bまで延びていることが好ましい。即ち、押圧用凹条14は、第一本体側壁面部111の上下方向の全長に亘って形成されていることが好ましい。
押圧用凹条14には指Fを係合させることができる。従って、押圧用凹条14は、指Fが係合できる程度の幅(左右方向の寸法)を有している。指Fとしては例えば親指Fを例示できる。押圧用凹条14を水平方向に切断したときの断面形状、即ち、横断面形状は、種々の形状であってよく断面視において矩形状であってもよいが、内側に向けて湾曲した弧状とすることが好ましい。押圧用凹条14の断面形状が弧状であると、押圧用凹条14を内側に押す押圧力が嵌合突条12に伝わりやすくなる。
押圧用凹条14には、上下方向に沿って縦リブ15が更に形成されていることが好ましい。縦リブ15の本数や形成箇所等は任意であるが、本実施形態は、三本形成されている。縦リブ15は、押圧用凹条14から内側に向けて突設されていることが好ましい。従って、縦リブ15は、外面凹、内面凸の形状である。縦リブ15の横断面形状は任意であるが、例えば矩形状や弧状とすることができる。縦リブ15は、押圧用凹条14の上下方向の全長に亘って形成されていることが好ましく、特に、押圧用凹条14の上端部まで延びていることが好ましい。また、縦リブ15は、押圧用凹条14の下端部を越えて底面部10まで延びていることも好ましい。縦リブ15の上部には、上側に向けて徐々に内向きの突出量が小さくなるようなテーパ部15aを設けることが好ましい。テーパ部15aは縦リブ15の上端部まで延びていることが好ましく、即ち、押圧用凹条14の上端部まで延びていることが好ましい。また、テーパ部15aは縦リブ15の上端部において突出量が0となっていることが好ましい。尚、縦リブ15には、エンボス加工により模様部16が形成されていてもよい。模様部16は、押圧用凹条14の全長のうち、指Fで押す際に好適な箇所に設ける。このように縦リブ15に模様部16を設けることで、指Fで押圧用凹条14を押す際の押圧位置の目印として模様部16を利用できる。
<嵌合突条12>
嵌合突条12は、平面視において所定の幅を有していて、容器本体1の開口縁部を周回している。嵌合突条12は、本体側面部11の上端部に沿って延びていて、本体側面部11の上端部の全周に亘って形成されている。嵌合突条12は、本体側面部11の上端部から外側に向けて略水平に延設された上面部20と、該上面部20の外縁部から下側に向けて略垂直に延設された外壁面部21とを備えている。上面部20は、全周に亘って高さ一定に形成されていてもよいし、部分的に凹んだ箇所が形成されていてもよい。上面部20は容器本体1の最上部を構成している。外壁面部21の下端部から外側に本体フランジ部13が略水平に延設されている。即ち、本体フランジ部13の高さは本体側面部11の上端部の高さよりも低い。本体フランジ部13は全周に亘って形成されている。本体フランジ部13は、全周に亘って高さ略一定であることが好ましい。
嵌合突条12は、四つの辺部と四つの角部とを備えている。嵌合突条12は、一対の長辺部121,122と、一対の短辺部123と、第一角部124、第二角部125、第三角部126、第四角部127とを備えている。一対の長辺部121,122は、ヒンジ部2から遠い第一長辺部121とヒンジ部2に近い第二長辺部122とからなる。第一長辺部121と左右の短辺部123との間の第一角部124及び第二角部125は、それぞれC面取り状に屈曲している。従って、外壁面部21は、第一角部124と第二角部125において、それぞれC面取り部211を有している。C面取り部211は、第一長辺部121における外壁面部21に対して平面視略45度の角度で傾斜した傾斜面である。このように第一角部124と第二角部125にC面取り部211が形成されることにより、第一長辺部121の外壁面部21と第一角部124及び第二角部125の各C面取り部211との間には、それぞれ屈曲部212が形成されている。また、第一角部124及び第二角部125の各C面取り部211と両短辺部123の外壁面部21との間にも、それぞれ屈曲部213が形成されている。このように第一長辺部121の外壁面部21と両短辺部123の外壁面部21とはそれぞれC面取り部211を介して接続されている。尚、第三角部126と第四角部127においては、外壁面部21は外側に湾曲した湾曲面となっている。
<外壁凹部22>
第一長辺部121の外壁面部21には、外壁凹部22が内側に向けて形成されている。従って、外壁凹部22は、外面凹、内面凸の形状である。外壁凹部22は、押圧用凹条14の外側に対応した箇所に形成されており、外壁凹部22と押圧用凹条14は互いに内外方向に対向している。外壁凹部22は、外壁面部21の全高に亘って形成されている。従って、外壁凹部は、外壁面部21の上端部から下端部まで形成されている。外壁凹部22は、押圧用凹条14と正面視において略同幅であることが好ましい。外壁凹部22の横断面形状は任意であるが、例えば、外側が幅広で、内側に向かって幅狭となる台形状としてよい。また、外壁凹部22の横断面形状を、押圧用凹条14の横断面形状と同じ形状、即ち、内側に湾曲した弧状としてもよい。また、外壁凹部22の内側への深さは任意であってよいが、嵌合突条12の上面部20の内外方向の幅寸法と同じ程度となるような深さ寸法とすることが好ましい。図5(a)に第一本体側壁面部111の上端部111aの位置を二点鎖線で示しているが、外壁凹部22が第一本体側壁面部111の上端部111aの位置よりも若干内側に越える程度の深さを有していることが好ましい。
このように、押圧用凹条14の外側に対向して外壁凹部22が形成されることにより、嵌合突条12の第一長辺部121は、押圧用凹条14及び外壁凹部22の形成箇所において、内側に局所的に蛇行している。嵌合突条12の第一長辺部121における上面部20の幅(内外方向の寸法)は、押圧用凹条14及び外壁凹部22の形成箇所において局所的に幅広にはならず、押圧用凹条14の左右両側の位置における上面部20の幅と略同じ幅が維持されている。
<本体係合部23>
外壁面部21には、閉蓋状態を維持するための本体係合部23が形成されている。本体係合部23は、内側に向かって突出している。従って、本体係合部23は、外面凹、内面凸の形状である。本体係合部23の位置や個数は任意である。本実施形態では、本体係合部23は、外壁凹部22から左右両側に離れた箇所にそれぞれ一箇所ずつ形成されている。本体係合部23は、好ましくは、第一長辺部121の外壁面部21と第一角部124及び第二角部125のC面取り部211との間の両屈曲部212にそれぞれ形成される。詳細には、本体係合部23は、左右方向(水平方向)に沿って長い形状であって、屈曲部212を左右に跨いでいる。このように屈曲部212に本体係合部23が形成されると、閉蓋状態を強固に維持できる。
<蓋体3>
蓋体3は、容器本体1に対応した形状であって全体として平面視矩形状であり、閉蓋状態において容器本体1と上下に対峙できるように構成されている。詳細には、蓋体3は、天面部30と、該天面部30の周縁部から下方且つ外側に斜めに傾斜しつつ延設された蓋側面部31と、該蓋側面部31の下端部に形成された外嵌合条32と、外嵌合条32の外側に延設された蓋フランジ部33とを備えている。
<外嵌合条32>
外嵌合条32は、全周に亘って形成されており、蓋フランジ部33も全周に亘って形成されている。外嵌合条32は、蓋側面部31の下端部から外側に向けて略水平に延設された水平面部40と、該水平面部40の外縁部から下方に向けて延設された嵌合壁部41とを備えている。蓋フランジ部33は嵌合壁部41の下端部から外側に向けて略水平に延設されている。閉蓋状態において、蓋体3の水平面部40は容器本体1の嵌合突条12の上面部20の上側に重なり合うように対向し、蓋体3の嵌合壁部41は容器本体1の嵌合突条12の外壁面部21の外側に嵌合する。また、閉蓋状態において、蓋フランジ部33は本体フランジ部13の上側に重なり合う。蓋フランジ部33は、全周に亘って高さ略一定であることが好ましい。
外嵌合条32は、容器本体1の嵌合突条12に対応した形状である。嵌合突条12が本体側面部11の上端部に全周に亘って形成されていることから、外嵌合条32もそれに対応して、蓋側面部31の下端部の全周に亘って形成されている。また、容器本体1の嵌合突条12が平面視長方形状であることから、蓋体3の外嵌合条32もそれに対応して平面視長方形状となっている。外嵌合条32は、一対の長辺部321,322と、一対の短辺部323と、第一角部324、第二角部325、第三角部326、第四角部327とを備えている。一対の長辺部321,322は、ヒンジ部2から遠い第一長辺部321とヒンジ部2に近い第二長辺部322とからなる。第一長辺部321と左右の短辺部323との間の第一角部324及び第二角部325は、それぞれC面取り状に屈曲している。従って、嵌合壁部41は、第一角部324と第二角部325において、それぞれC面取り部411を有している。C面取り部411は、第一長辺部321における嵌合壁部41に対して平面視略45度の角度で傾斜した傾斜面である。このように第一角部324と第二角部325にC面取り部411が形成されることにより、第一長辺部321の嵌合壁部41と第一角部324及び第二角部325の各C面取り部411との間には、それぞれ屈曲部412が形成されている。また、第一角部324及び第二角部325の各C面取り部411と両短辺部323の嵌合壁部41との間にも、それぞれ屈曲部413が形成されている。このように第一長辺部321の嵌合壁部41と両短辺部323の嵌合壁部41とはそれぞれC面取り部411を介して接続されている。尚、第三角部326と第四角部327においては、嵌合壁部41は外側に湾曲した湾曲面となっている。
第一長辺部321の嵌合壁部41には、容器本体1の外壁凹部22に対応して、蓋外壁凹部42が形成されている。蓋外壁凹部42は、蓋体3の内側に向けて凹んでいる。従って、蓋外壁凹部42は、外面凹、内面凸の形状である。蓋外壁凹部42は、第一長辺部321の嵌合壁部41の全高に亘って形成されている。閉蓋状態において、蓋体3の蓋外壁凹部42は容器本体1の外壁凹部22に外側から嵌合する。また、外嵌合条32に蓋外壁凹部42が形成されることに対応して、水平面部40も内側に湾曲ないし屈曲しており、更に、蓋外壁凹部42の上側の位置における蓋体3の蓋側面部31には、上下方向に延びる蓋側面凹条34が形成されている。蓋側面凹条34は、内側に凹んだ形状であり、従って、外面凹、内面凸の形状である。
このように容器本体1の押圧用凹条14や外壁凹部22に対応した蓋体3の位置に蓋外壁凹部42や蓋側面凹条34が形成されていると、閉蓋状態の容器を上方から見たときに、蓋体3の蓋外壁凹部42や蓋側面凹条34の存在及びその位置によって、押圧用凹条14の存在及びその位置を知ることができる。即ち、蓋体3の蓋外壁凹部42や蓋側面凹条34は、押圧用凹条14の存在を知らせるための目印として機能する。
嵌合壁部41には、蓋係合部43が形成されている。蓋係合部43は、内側に向かって突出している。従って、蓋係合部43は、外面凹、内面凸の形状である。蓋係合部43は、閉蓋状態において本体係合部23に外側から係合する。従って、蓋係合部43は、本体係合部23に対応した箇所に形成されており、蓋係合部43は、左右一対形成されている。具体的には、第一長辺部321の嵌合壁部41の左右両端部における屈曲部412に、それぞれ蓋係合部43が形成されている。
<ヒンジ部2>
容器本体1と蓋体3との間にヒンジ部2が形成されている。ヒンジ部2は長辺に沿って延びている。ヒンジ部2は種々の形状が可能であって例えば断面円弧状や断面コの字状のものであってよい。ヒンジ部2は、本実施形態においては断面円弧状である。ヒンジ部2にはその全長に亘って折り曲げ線が一直線状に形成されていることが好ましい。閉蓋時に、ヒンジ部2は折り曲げ線によって二つ折り状態となる。
尚、本体フランジ部13の周縁部や蓋フランジ部33の周縁部に縁取り部24,44を設けてもよい。縁取り部24,44は、熱成形の際に同時にシートの表面(外面、内面)に細かな凹凸加工やエンボス加工を施して凹凸形状を形成したものが好ましく、特に、シート端面を正面に拡大して見た場合において正弦波や三角波、台形波等の波形形状であることが好ましい。特に、シートの外面や内面に容器の内外方向に沿って延びる凸条や凹条を周回方向に間隔を開けながら多数連続して形成することで、縁取り部24,44に凹凸形状を形成することが好ましい。縁取り部24,44を設けることにより、容器の外縁端面が鋭利ではなくなり、その部分における切創を防止することができる。
以上のように構成された容器は、ヒンジ部2を支点として蓋体3を容器本体1に向けて回動させることで閉蓋状態とすることができる。その際、ヒンジ部2におけるシートが折り曲げられるので、ヒンジ部2におけるシートには弾性復元力が発生し、その弾性復元力によって蓋体3は開く方向に付勢される。閉蓋状態において、容器本体1の嵌合突条12の外側に蓋体3の嵌合壁部41が嵌合し、容器本体1の外壁面部21の外側に蓋体3の嵌合壁部41が対峙する。そして、本体係合部23に蓋係合部43が係合することにより、閉蓋状態が維持される。本体係合部23と蓋係合部43が、ヒンジ部2から遠い位置に、それぞれ左右一対ずつ形成されているので、閉蓋状態が確実に維持される。また、本体係合部23と蓋係合部43がそれぞれ押圧用凹条14から左右に離れて位置するので、不用意に係合が解除されることがなく、閉蓋状態が安定する。更に、本体係合部23が屈曲部212に形成されており、蓋係合部43も同様に屈曲部412に形成されているので、本体係合部23及び蓋係合部43の強度が高く確保され、確実な係合状態が得られる。
蓋体3を開く際には、押圧用凹条14に指Fを係合させ、その指Fで押圧用凹条14を内側に押す。押圧用凹条14の縦リブ15に模様部16が形成されている場合には、その模様部16の箇所を指Fで内側に押す。例えば、図9のように片手で容器本体1を把持し、その手の親指Fで押圧用凹条14を押す。押圧用凹条14は第一本体側壁面部111の上端部111aまで達しているので、押圧用凹条14に作用した押圧力は分散されることなく押圧用凹条14の上端部まで伝わって嵌合突条12の第一長辺部121に伝わる。即ち、嵌合突条12の第一長辺部121を内側に変形させようとする。押圧力は、嵌合突条12の上面部20から外壁凹部22に伝達される。外壁凹部22は外壁面部21に形成されているので、押圧用凹条14の内側への変形に追随して外壁面部21が内側に変形する。
嵌合突条12の第一長辺部121が内側に変形した様子を図8に模式的に示している。図8において変形前の状態を二点鎖線で示し、変形後の状態を実線で示している。このように嵌合突条12の第一長辺部121の外壁面部21が内側に向けて変形することによって、本体係合部23が内側に移動して蓋係合部43との係合状態が解除される。本体係合部23と蓋係合部43との係合状態が解除されると、ヒンジ部2におけるシートの弾性復元力によって蓋体3は自動的に開くことになる。従って、図9及び図10のように、片手のみの操作で蓋体3を自動的に開けることができる。尚、外壁凹部22の外側に位置する本体フランジ部13の箇所は、外壁面部21が内側に変形することに伴って、下方に湾曲するように変形する。
第一本体側壁面部111の左右方向中央部に押圧用凹条14が位置する一方、本体係合部23は押圧用凹条14や外壁凹部22から左右に離れた屈曲部212に位置しているので、本体係合部23と蓋係合部43との係合状態が解除されるためには、押圧用凹条14や外壁凹部22が内側に大きく変形する必要がある。図8のように、第一角部124及び第二角部125にはそれぞれC面取り部211が形成されているので、C面取り部211と短辺部123の外壁面部21との間の屈曲部213が支点となって、第一長辺部121の外壁面部21とその左右両C面取り部211とが一括的に内側に変形する。そのため、第一長辺部121の外壁面部21が小さい力で内側に大きく変形できて、本体係合部23と蓋係合部43との係合状態を容易に解除することができる。
また、外壁凹部22が押圧用凹条14と正面視において略同幅であって嵌合突条12が押圧用凹条14の上端部において内側に凹むように蛇行していると、第一長辺部121の外壁面部21が押圧用凹条14と共に内側に変形しやすく、係合状態をスムーズに解除して開蓋させることができる。更に、押圧用凹条14に、内向きに突出した縦リブ15が形成されていると、押圧用凹条14の強度が高まって押圧用凹条14に作用した押圧力が嵌合突条12の第一長辺部121に効率良く伝わることになる。縦リブ15が内向きに突出したものであるので、押圧用凹条14を指Fで押す際に、縦リブ15に指Fが当たらない。そのため、縦リブ15が局所的に押し潰れるということがなく、押圧力が嵌合突条12の第一長辺部121に効率良く伝達される。
尚、本実施形態では、蓋体3の外嵌合条32に、容器本体1の外壁凹部22に対応した蓋外壁凹部42を形成していたが、この外嵌合条32の蓋外壁凹部42を省略して、図11のように、外嵌合条32を一直線状としてもよい。同様に、蓋側面部31の蓋側面凹条34を省略してもよい。このように蓋側面部31の蓋側面凹条34を省略することにより、蓋側面部31の正面部分をラベルを貼り付けるための部分として利用しやすくなる。
1 容器本体
2 ヒンジ部
3 蓋体
10 底面部
11 本体側面部(側面部)
111 第一本体側壁面部
111a 上端部
111b 下端部
112 第二本体側壁面部
113 短辺側の本体側壁面部
114 C面取り部
12 嵌合突条
121 第一長辺部
122 第二長辺部
123 短辺部
124 第一角部
125 第二角部
126 第三角部
127 第四角部
13 本体フランジ部
14 押圧用凹条
15 縦リブ
15a テーパ部
16 模様部
20 上面部(嵌合突条)
21 外壁面部(嵌合突条)
22 外壁凹部
211 C面取り部
212 屈曲部
213 屈曲部
23 本体係合部
24 縁取り部
30 天面部
31 蓋側面部
32 外嵌合条
321 第一長辺部
322 第二長辺部
323 短辺部
324 第一角部
325 第二角部
326 第三角部
327 第四角部
411 C面取り部
412 屈曲部
413 屈曲部
33 蓋フランジ部
34 蓋側面凹条
40 水平面部
41 嵌合壁部
42 蓋外壁凹部
43 蓋係合部
44 縁取り部

Claims (4)

  1. 容器本体と蓋体とがヒンジ部により接続された、シート成形品である包装用容器であって、
    容器本体は、底面部と、該底面部の周縁部から立ち上がった側面部と、該側面部の上端部に沿って形成された嵌合突条と、該嵌合突条の外側に形成されたフランジ部とを備え、
    嵌合突条は、側面部の上端部から外側に延びる上面部と、該上面部の外縁部から下方に延びる外壁面部とを備え、フランジ部は、外壁面部の下端部から外側に延びており、外壁面部には、閉蓋状態を維持するための本体係合部が形成されており、
    蓋体は、閉蓋状態において嵌合突条の外側に嵌合する嵌合壁部を備え、該嵌合壁部に、閉蓋状態において本体係合部と係合する蓋係合部が形成されており、
    ヒンジ部とは反対側の容器本体の側面部の箇所には、指が係合できる内側に凹んだ押圧用凹条が形成され、該押圧用凹条は、側面部の上端部まで達しており、
    押圧用凹条の外側に対向した外壁面部の箇所には、外壁面部の全高に亘って内側に凹んだ外壁凹部が形成されている、包装用容器。
  2. 押圧用凹条と外壁凹部は、略同幅である請求項1記載の包装用容器。
  3. 押圧用凹条には、内側に向けて突出した縦リブが形成されている請求項1又は2記載の包装用容器。
  4. 包装用容器は平面視矩形状であって、外壁面部は、ヒンジ部と反対側の両角部において、C面取り状に屈曲している請求項1乃至3の何れかに記載の包装用容器。
JP2018217181A 2018-11-20 2018-11-20 包装用容器 Active JP6674995B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018217181A JP6674995B1 (ja) 2018-11-20 2018-11-20 包装用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018217181A JP6674995B1 (ja) 2018-11-20 2018-11-20 包装用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6674995B1 true JP6674995B1 (ja) 2020-04-01
JP2020083351A JP2020083351A (ja) 2020-06-04

Family

ID=70001043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018217181A Active JP6674995B1 (ja) 2018-11-20 2018-11-20 包装用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6674995B1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4411662Y1 (ja) * 1965-12-25 1969-05-14
JPS5940295Y2 (ja) * 1976-12-09 1984-11-14 株式会社セイコウ物産 パツケ−ジ
JPS59129750U (ja) * 1983-02-18 1984-08-31 厚木プラスチツク株式会社 包装容器
US5046659A (en) * 1990-11-13 1991-09-10 Mobil Oil Corporation Latching structure for food container
US6609623B2 (en) * 2001-10-05 2003-08-26 Hsin-Hung Chou Storage box
JP2003191937A (ja) * 2001-12-25 2003-07-09 Moriyama:Kk 食品用容器
US20170166363A1 (en) * 2015-12-10 2017-06-15 Tsing Kou Ng Clamshell food container
KR101779164B1 (ko) * 2017-02-27 2017-09-15 (주)에스이아이엘 용기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020083351A (ja) 2020-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5938505B1 (ja) 包装用容器
JP5876101B2 (ja) 蓋付き容器
US8770435B2 (en) Closure indicator for lid
JP5698275B2 (ja) 蓋体と該蓋体を備えた包装用容器
JP4929320B2 (ja) 包装用容器
JP2010208650A (ja) 包装用容器
JP6674995B1 (ja) 包装用容器
JP2007186230A (ja) 包装用容器
JP5922198B2 (ja) 包装用容器及びその蓋体
JP6049226B2 (ja) 蓋付き容器の蓋と蓋付き容器
JP2009126554A (ja) 包装用容器の蓋及びその蓋を用いた包装用容器
JP2009067407A (ja) 開口容易缶蓋
JP2010058838A (ja) 食品容器
JP6088740B2 (ja) 包装用容器の蓋体における開封構造、及び包装用容器
JP6177600B2 (ja) 密閉容器
JP7144029B2 (ja) 包装用容器
JP2021167210A (ja) 包装用容器の蓋体又は容器本体
JP7319662B2 (ja) 包装用容器
JP2019137425A (ja) 包装用容器
JP5501926B2 (ja) 包装用容器
JP2013189211A (ja) 包装用容器
JP7292624B2 (ja) 包装用容器の蓋体及び包装用容器
JP3241730U (ja) 食品容器
JP5209673B2 (ja) 包装用容器
JP6211045B2 (ja) 包装用容器及び包装用容器の蓋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6674995

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250